説明

省電力モードを備えた製袋充填包装機

【課題】作業員の休息や品種切り替え作業などで、一定時間の間生産を休止する場合に、効果的な省電力を図る処置を行い、不要な電力を抑制する機能を持つとともに、速やかに通常の状態に復帰し生産の再開ができる製袋充填包装機を提供する。
【解決手段】ただちに運転再開を行なうのに必要な装置、即ち機械の制御装置10、表示・入力装置18、ヒートシーラ及び該ヒートシーラを定められた温度に維持する温度制御装置16に電源供給を継続し、その他の装置、即ち制御装置10に接続されているセンサ類およびアクチュエータ類への電源供給を中止する機能を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、省電力機能を備えた製袋充填包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
製袋充填包装機は、帯状の包装材が、紙送り機構により原反ロールから引き出され下流方向に送られ、製筒器により筒状に成形される。筒状に成形された包装材は、幅方向の両端部を貼りあわせて縦シールが施され、被包装品が投入又は送り込まれ、被包装品と被包装品の間の位置で、筒状に成形された包装材を横切る方向に横シールを施し、該横シールの中間で切断することにより、被包装品が包装袋内に包まれた袋包装体が製作される。製袋充填包装機には、包装材が製筒器より下流は垂直方向に送られる縦型製袋充填機と、製筒器より下流は水平方向に送られる横型製袋充填包装機がある。
【0003】
製袋充填包装機においては、縦型、横型、包装材の連続送り、包装材の間欠送り等の形態を問わず、縦シール、横シールともシーラが包装材を挟持して、加熱、押圧することで包装材をシールするヒートシールが用いられることが一般的である。ヒートシールを施すヒートシーラは、縦シーラ、横シーラとも、包装材と接触しヒートシールを実行する蓄熱体であるヒータブロック、蓄熱体を加熱する電気ヒータ、ヒータブロックの包装材との接触面の温度分布を均一にするためのヒートパイプ、ヒータブロックの温度を測定する温度センサから構成される(例えば特許文献1参照のこと)。ヒートシーラは、温度センサが測定したヒータブロックの温度が、設定温度と等しくなるように温度制御装置により制御されている。また、ヒータブロックは、包装材をシールするときの熱低下を防止するために、可能な限り容積を大きくして、蓄熱量を大きくするように設計される(例えば特許文献2参照のこと)。これはヒートシーラが動作したとき、即ちヒータブロックが包装材を挟持して、加熱、押圧し包装材を溶着したときにヒータブロック表面から包装材のシール面に熱が奪われ、シーラの表面温度は低下するが、ヒータブロックの容積が大きくければ蓄熱されている熱も多くあり、そこからヒータブロック表面に熱が供給されることで、低下した温度を回復させることができるからである。蓄熱量が大きいほど、ヒートシール時の温度低下が小さく、また低下した温度の回復も早い。表面温度の低下が少なく、回復も早いということは、シール不良の発生する可能性も少ないということである。また、ヒートシーラが動作しない場合、例えば製袋充填包装機が停止している場合でも、ヒータブロックの容積が大きいほど、容積にたいして表面積が占める割合が低くなるので、蓄熱量に対する放熱によって失われる熱の割合も小さくて済む。よって、電気ヒータによる熱の補充も小さくて済む。しかしながら、設定温度とヒータブロックの温度に差がある場合、容積が大きいほど電気ヒータが投入しなければならない熱量が大きく、蓄熱するまでの時間もかかる。
【0004】
製袋充填包装機において、作業員の休息や品種切り替え作業などで、一定時間の間生産を休止することがある。このような場合、休止する時間が数時間以上にわたる場合を除いて、包装機を停止状態にして電源は入れたままにしておくことが多い。これは、包装機のヒートシーラの温度を保持し、すぐに生産再開が可能な状態にしておくためである。上述のように、ヒートシーラは可能な限り容積を大きくして、蓄熱量を大きくするように設計されるので、冷えてしまうと、安定した状態になるまでかなりの時間を要する場合が多いためである。この場合、必要なのは、ヒートシーラの温度保持だけであるが、製袋充填包装機が通常の停止状態にあるときには、サーボモータに代表される制御可能なモータ類への電力供給は行なわれており、不要なエネルギー消費がされていることになる。また無駄に通電していることで該モータ類の製品寿命を短くする要因にもなる。この作業員の休息や品種切り替え作業などで、一定時間の間生産を休止する場合の省電力を図る方法として、予め定められた時間の間、サーボモータに代表される制御可能なモータ類への電源遮断、並びにヒートシーラへの電源遮断または低い温度設定へ変更する省電力モードが提案されている(例えば特許文献3参照のこと)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−310210号公報 段落5から段落6
【特許文献2】特開2010−23842号公報 段落6及び段落10
【特許文献3】特開2002−166904号公報 段落5から段落14
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献3の省電力モードでは、省電力モードが終了したとき、即ち通常モードに復帰し、通常使う温度設定への復帰を図る場合に、電気ヒータが投入しなければならない熱量が大きく、蓄熱するまでの時間もかかる。通常モードへ復帰した時点でヒータブロックの温度を設定温度に達するようにするためには多大な熱の投入が必要となり、時間も要することとなり、作業員の休息や品種切り替え作業などで生産を休止する時間の省電力対策としては効果的な方法ではない。また、サーボモータへの電源遮断は効果的な方法ではあるが、電力を消費しているのは、サーボモータだけではない、例えば、出力ランプのLEDやセンサ類は、一つ一つは、低消費電力であるが、数量が多くなれば、それなりの消費電力になってしまう。また、月単位、年単位の時間単位で考えれば、累積した値は決して小さいものではない。
【0007】
近年、生産効率や性能を落とすことなく、省エネルギー化が実現できる機械が要望されており、製袋充填包装機も例外ではない。作業員の休息や品種切り替え作業などで、一定時間の間生産を休止する場合に、効果的な省電力を図る処置を行い、不要な電力を抑制する機能を持つとともに、速やかに通常の状態に復帰し生産の再開ができる製袋充填包装機が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、帯状包装材を原反ロールから引き出し下流方向に送る紙送り機構と、帯状包装材を筒状包装材に成形する製筒器と、前記筒状包装材の幅方向の両端部を貼りあわせて縦シールを施すヒートシーラと、前記筒状包装材を横切る方向に横シールを施すヒートシーラと、製袋充填動作を制御する制御手段と、表示・入力手段とを備えた製袋充填包装機において、
前記表示・入力装置により設定された省電力停止時間内は、ただちに運転再開を行なうのに必要な装置に電源供給を継続し、その他の装置への電源供給を中止する機能を持つことを特徴とする省電力モードを備えた製袋充填包装機である。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明に係るものであり、前記ただちに運転再開を行なうのに必要な装置が、前記制御装置、前記表示・入力装置、前記ヒートシーラ及び該ヒートシーラを定められた温度に維持する温度制御装置であることを特徴とする省電力モードを備えた製袋充填包装機である。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1の発明に係るものであり、前記省電力停止時間が終了したら、電源供給を中止していた装置への電源供給を再開し、通常モードへ復帰する機能を備えたことを特徴とする省電力モードを備えた製袋充填包装機である。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1の発明に係るものであり、前記省電力モード中であっても、通常モードへ復帰する操作が可能であることを特徴とする省電力モードを備えた製袋充填包装機である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の製袋充填包装機は、作業員の休息や品種切り替え作業などで、一定時間の間生産を休止する場合に、ただちに運転再開を行なうのに必要な装置、即ち機械の制御装置、表示・入力装置、ヒートシーラ及び該ヒートシーラを定められた温度に維持する温度制御装置に電源供給を継続し、その他の装置、即ち制御装置に接続されているセンサ類およびアクチュエータ類への電源供給を中止する機能を備えている。これにより、省電力化を図るとともに、速やかに通常の状態に復帰し生産の再開を行うことができる。
【0013】
ヒートシーラ及び該ヒートシーラを定められた温度に維持する温度制御装置への電源供給を継続し温度を維持するのは、製袋充填包装機の場合、可能な限り容積を大きくして、蓄熱量を大きくするように設計されたヒータブロックを用いたヒートシーラが一般的であり、製袋充填包装機が停止している場合、シールの実行によって熱が奪われることはなくヒータブロック表面からの放熱による損失だけなので、電気ヒータによる熱の補充も小さくて済むからである。ヒートシーラへの電源遮断または低い温度設定へ変更した場合と比べて、作業員の休息や品種切り替え作業などで生産を休止する時間の省電力対策としては、より効果的な省電力が図れる。
【0014】
本発明の製袋充填包装機は、省電力停止モードの間は、制御装置に接続されているセンサ類およびアクチュエータ類への電源供給を中止する機能を備えているので、電力消費の大きいサーボモータを含むアクチュエータ類はもちろんのこと、一つ一つは低消費電力であるが、数量が多くなれば、それなりの消費電力になってしまう多くのセンサ類などすべての電力を抑制することができる。
【0015】
本発明の製袋充填包装機は、省電力停止モードの間にヒートシーラは通常の状態が保たれているので、通常の状態に復帰した際は、サーボモータなどの一部のアクチュエータ類の原点復帰作業を行うだけで、通常の運転が再開できるので、運転再開に要する時間が短時間で済む。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】縦型製袋充填包装機の概略斜視図である。
【図2】縦型製袋充填包装機の電気的構成を説明する図である。
【図3】表示・入力装置、制御装置及びヒートシーラの電源供給を説明する図である。
【図4】制御装置に接続される各種装置の電源供給を説明する図である。
【図5】省電力モードの動作を説明する図である。
【図6】省電力モードと通常モードの切替え操作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面を参照して、本発明の製袋充填包装機の実施例を説明する。本実施例の製袋充填包装機は、包装材が製筒器より下流は垂直方向に送られる縦型製袋充填包装機である。図1を用いて本実施例の縦型製袋充填包装機の動作を説明する。帯状の包装材Fwが、紙送り装置4により送られて、製筒器1において縁部が略閉じた筒状に成形された後、重ね合わされた縁部に縦シール装置3によって縦シールが施さて筒状包装材Ftに成形される。被包装物が上方より製袋充填筒2の内部を通じて筒状包装材Ftの内部に充填され被包装品と被包装品の間の位置で、筒状包装材Ftを横切る方向に横シール装置5により横シールを施し、該横シールの中間で横シール装置に設けられた切断刃(図示せず)により切断することにより、被包装品が包装袋内に包まれた袋包装体Bpが製作される。本実施例の縦型製袋充填包装機は、縦シール及び横シール時にも包装筒Ftの降下を停止せずに包装筒降下中にシーラが近接し、包装筒の降下に同期してシーラも降下しつつ加熱、押圧しシールを実施し後離間する連続型のものである。縦シール装置3及び横シール装置5は、それぞれ開閉、昇降を別々のサーボモータにより駆動され、ボックスモーション動作をおこなう。紙送り装置4は左右それぞれを別々のサーボモータにより駆動される。
【0018】
次に、本実施例の縦型製袋充填包装機の電気的構成について図2を用いて説明する。本実施例の縦型製袋充填包装機は、表示・入力装置18によって設定された数値に基づき制御装置10が各種装置を制御する。表示・入力装置18によって設定された数値は、制御装置10の記憶部12に運転データとして記憶される。制御装置10は内部に、中央制御部11、記憶部12、紙送り制御部13、縦シーラ制御部14、横シーラ制御部15、ヒータ温度制御部16、入出力制御部17を備えている。中央制御部11は、表示・入力装置18によって設定され記憶部12に記憶されている運転データと、入出力制御部17に入力される入力信号70に基づいて、紙送り制御部13、縦シーラ制御部14、横シーラ制御部15、ヒータ温度制御部16、入出力制御部17の出力信号80を制御する。紙送り制御部13は、紙送り装置4の左紙送りサーボモータ41と右紙送りサーボモータ42を紙送り制御信号40により制御している。縦シーラ制御部14は、縦シール装置3の縦シーラ上下サーボモータ32と縦シーラ開閉サーボモータ33を縦シーラ上下制御信号30と縦シーラ開閉制御信号31により制御する。横シーラ制御部15は、横シール装置5の横シーラ上下サーボモータ52と横シーラ開閉サーボモータ53を横シーラ上下制御信号50と横シーラ開閉制御信号51により制御する。ヒータ温度制御部16は、縦シール装置3及び横シール装置5がそれぞれ備えているヒートシーラのヒータブロックの温度を一定の値に保つように、各ヒータブロックに設けられた温度センサ61からの測定温度信号63基づきヒータON・OFF信号62を制御して、各ヒータブロックの電気ヒータ60をON・OFFさせる。入出力制御部17は、複数の入力信号70と複数の出力信号71が接続されている。入力信号70には、各種のセンサからの信号や、各種のスイッチからの信号、関連装置からの信号などがある。出力信号71には、各種のアクチュエータや、リレー、関連装置への信号などがある。
【0019】
本発明の省電力停止モードは、制御装置に接続されているセンサ類およびアクチュエータ類への電源供給を一定の時間の間中止するものであるが、その具体的方法について、図3及び図4を用いて説明する。図3、図4は、電源の供給について説明した図である。本実施例の縦型製袋充填包装機が使用する電源は、DC5V電源85、DC24V電源86、AC200V電源88の3系統が存在する。図3に示すようにDC5V電源85は、DC5Vパワーサプライ84により、AC200V電源88を変換して作り出され、制御装置10に供給される。制御装置10の内部はすべてDC5V電源85により動作している。
【0020】
図3に示すようにDC24V電源86は、DC24Vパワーサプライ83により、AC200V電源88を変換して供給され、制御装置10内部のヒータ温度制御部16、入出力制御部17、紙送り制御部13(図3においては図示せず)、縦シーラ制御部14(図3においては図示せず)、横シーラ制御部15(図3においては図示せず)と省電力モードリレーの接点82の一次側に供給される。制御装置10内部のヒータ温度制御部16、入出力制御部17などにDC24V電源86を供給するのは、外部とのインターフェース用にDC24V電源86を使用しているためである。省電力モードリレーの接点82の二次側は、省電力モード用DC24V電源87となり、図4に示すように、各種センサ、リレー、DC電源のアクチュエータなどの電源として使用される。図3に示すように省電力モードリレーの接点82は、省電力モードリレーのコイル81の励磁で閉じ、消磁で開く。省電力モードリレーのコイル81は、入出力制御部17からの省電力モード出力信号80がONであればDC24V電源86が通電し励磁され、OFFであればDC24V電源86が遮断され消磁される。
【0021】
図3に示すようにAC200V電源88は、表示・入力装置18、DC24Vパワーサプライ83、DC5Vパワーサプライ84、ヒータON・OFF用SSRの接点65の一次側、省電力モード用マグネットリレー90の接点91の一次側に供給される。ヒータON・OFF用SSRの接点65の二次側は、電気ヒータ60に接続され、ヒータON・OFF用SSRの接点65により電気ヒータの加熱が制御される。ヒータON・OFF用SSRの接点65の開閉は、ヒータON・OFF用SSRのコイル64の励磁で閉じ、消磁で開く。ヒータON・OFF用SSRのコイル64は、ヒータ温度制御部16のヒータON・OFF信号62がONであればDC24V電源86が通電し励磁され、OFFであればDC24V電源86が遮断され消磁される。ヒータ温度制御部16は、温度センサ61からの測定温度信号63基づきヒータON・OFF信号62を制御する。図3に示すように省電力モード用マグネットリレー90は、接点91とコイル92から構成されており、省電力モード用マグネットリレーの接点91の二次側は、省電力モード用AC200V電源89に接続されている。図4に示すように、サーボモータやAC電源のアクチュエータの電源として供給される。省電力モード用マグネットリレーの接点91は、省電力モード用マグネットリレーのコイル92の励磁で閉じ、消磁で開く。省電力モード用マグネットリレーのコイル92は省電力モード用DC24V電源87が供給されていれば励磁され、供給されなければ消磁される。
【0022】
以上のように、表示・入力装置18、制御装置10、電気ヒータ60には、電源が常時供給されるが、それ以外の装置への電源供給は、制御装置10の入出力制御部17から出力される省電力モード出力信号80により、供給の有無を制御可能できる。省電力モード出力信号80と各電源の関係について図5を用いて説明する。AC200V電源88、DC24V電源86、DC5V電源85は、省電力モード切替え93が通常モードであっても、省電力モードであっても、常に供給されている。省電力モード切替え93が通常モードであった場合、省電力モード出力信号80はON状態であり、省電力モードリレーのコイル81が励磁されるので、省電力モードリレーの接点82は閉じているので、省電力モード用DC24V電源87が供給されている。また、省電力モード用DC24V電源87が供給されているので、省電力モード用マグネットリレーのコイル92が励磁されており、省電力モード用マグネットリレーの接点91は閉じている。これにより、省電力モード用AC200V電源89は供給されている。
【0023】
省電力モード切替え93が省電力モードとなった場合、省電力モード出力信号80はOFF状態となり、省電力モードリレーのコイル81が消磁されるので、省電力モードリレーの接点82が開くので、省電力モード用DC24V電源87は遮断される。また、省電力モード用DC24V電源87が遮断されているので、省電力モード用マグネットリレーのコイル92が消磁されるので、省電力モード用マグネットリレーの接点91は開く。これにより、省電力モード用AC200V電源89は遮断される。これにより、省電力モード中は、表示・入力装置18、制御装置10、電気ヒータ60の制御以外の装置や機器に対する電源供給が中止され省電力化される。
【0024】
省電力モード切替え93は本実施例では、表示・入力装置18から行われる。図6を用いて、省電力モード切替え93について説明する。図6(a)は、通常モード中に表示される省電力モード切替え93の画面の図である。省電力モードに切替える場合、この画面を表示させ、省電力モード実行ボタン94を押すことで、省電力モードが開始される。本実施例の場合、省電力モードは設定された一定の時間継続された後、自動的に解除されるよう構成されているが、その省電力モードの実行時間は、省電力時間設定ボタン95を押すことで設定することができる。省電力モード中は、図6(b)の画面が表示され、省電力モード解除ボタンを押すことで、途中解除ができるように構成してある。
【0025】
本実施例では、省電力モードは設定された一定の時間継続された後、自動的に解除されるよう構成したが、時間設定を設けず、実行、解除とも手動で行うようにすることも可能である。また、実行または解除を表示・入力装置18から行わず、入出力制御部17に接続した切替えスイッチから行うようにすることも、もちろん可能である。
【0026】
以上、縦型製袋充填包装機における本発明の実施例を説明したが、横型製袋充填包装機でも実施可能なことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0027】
1 製筒器 2 製袋充填筒
3 縦シール装置 4 紙送り装置
5 横シール装置
10 制御装置 11 中央制御部
12 記憶部 13 紙送り制御部
14 縦シーラ制御部 15 横シーラ制御部
16 ヒータ温度制御部 17 入出力制御部
18 表示・入力装置
30 縦シーラ上下制御信号 31 縦シーラ開閉制御信号
32 縦シーラ上下サーボモータ 33 縦シーラ開閉サーボモータ
40 紙送り制御信号 41 左紙送りサーボモータ
42 右紙送りサーボモータ
50 横シーラ上下制御信号 51 横シーラ開閉制御信号
52 横シーラ上下サーボモータ 53 横シーラ開閉サーボモータ
60 電気ヒータ 61 温度センサ
62 ヒータON・OFF信号 63 測定温度信号
64 ヒータON・OFF用SSR 65 ヒータON・OFF用SSRの接点
70 入力信号 71 出力信号
80 省電力モード出力信号 81 省電力モードリレーのコイル
82 省電力モードリレーの接点 83 DC24Vパワーサプライ
84 DC5Vパワーサプライ 85 DC5V電源
86 DC24V電源 87 省電力モード用DC24V電源
88 AC200V電源 89 省電力モード用AC200V電源
90 省電力モード用マグネットリレー
91 省電力モード用マグネットリレーの接点
92 省電力モード用マグネットリレーのコイル
93 省電力モード切替え 94 省電力モード実行ボタン
95 省電力時間設定ボタン 96 省電力モード解除ボタン


【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状包装材を原反ロールから引き出し下流方向に送る紙送り機構と、帯状包装材を筒状包装材に成形する製筒器と、前記筒状包装材の幅方向の両端部を貼りあわせて縦シールを施すヒートシーラと、前記筒状包装材を横切る方向に横シールを施すヒートシーラと、製袋充填動作を制御する制御手段と、表示・入力手段とを備えた製袋充填包装機において、
前記表示・入力装置により設定された省電力停止時間内は、ただちに運転再開を行なうのに必要な装置にのみ電源を供給し、その他の装置への電源供給を中止する機能を持つことを特徴とする省電力モードを備えた製袋充填包装機。
【請求項2】
前記ただちに運転再開を行なうのに必要な装置が、前記制御装置、前記表示・入力装置、前記ヒートシーラであることを特徴とする請求項1に記載の省電力モードを備えた製袋充填包装機。
【請求項3】
前記省電力停止時間が終了したら、電源供給を中止していた装置への電源供給を再開し、通常モードへ復帰する機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載の省電力モードを備えた製袋充填包装機。
【請求項4】
前記省電力モード中であっても、前記通常モードへ復帰する操作が可能であることを特徴とする請求項1に記載の省電力モードを備えた製袋充填包装機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−96838(P2012−96838A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−247133(P2010−247133)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(000148162)株式会社川島製作所 (90)
【Fターム(参考)】