説明

眠気解消システム

【課題】眠ってはいけない環境で、眠気を解消することができる眠気解消システムを提供する。
【解決手段】ユーザと接触する位置に取り付けられたセンサ端末10が生成した「眠気情報」に基づき、眠気度判定端末20が、「眠気度」を判定し、当該「眠気度」をユーザ状況管理端末30に送信する。ユーザ状況管理端末30が、前記「眠気度」に基づき、話相手を選択し、眠気度判定端末20を介して通知する。眠気度判定端末20を介して話相手を知覚したユーザは、実際に話相手と会話をすることにより、眠気が解消される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眠っては行けない環境において、人の眠気を解消するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
オフィス等の眠ってはいけない環境で眠気を解消する一つの手段として、他者と会話することが挙げられる。しかし、他者が業務に集中していたり、そもそもあまり会話したことが無かったり等、自分が眠いからといっていつでも誰とでも会話することは難しい。特許文献1には、自動車運転中のドライバーの眠気の度合いを検出し、眠気の度合いが大きい時に、セキュリティーセンターのオペレータと電話をつなぐことで眠気を解消する居眠り自己防止システムが提案されている。しかし、この発明を、オフィス等の環境に適用することはできない。
【特許文献1】特開2003−123198号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記問題を解決し、眠ってはいけない環境で、人の眠気を解消することを目的になされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、複数ユーザの眠気を計測し、眠気情報を生成する眠気計測手段と、
前記眠気計測手段が生成した眠気情報から、眠気度を判定する眠気度判定手段と、
前記眠気度判定手段が判定した複数ユーザの眠気度に基づき、話相手を選択する話相手選択手段と、
前記話相手選択手段が選択した話相手を、選択された話相手の組の各ユーザに通知する話相手通知手段を有することを特徴とする。
【0005】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、話相手選択手段は、眠気度判定手段が判定した複数ユーザの眠気度のうち、最大の眠気度のユーザを優先的に選択することを特徴とする。
【0006】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、話相手選択手段は、眠気度判定手段が判定した複数ユーザの眠気度のうち、眠気度が一定値以上で且つ、最大の眠気度のユーザを優先的に選択することを特徴とする。
【0007】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、眠気度判定手段が前回判定した眠気度よりも、眠気度が増加しているユーザを優先的に選択することを特徴とする。
【0008】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4に記載の発明において、話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、忙しさが最低のユーザを優先的に選択することを特徴とする。
【0009】
請求項6に記載の発明は、請求項2〜請求項5に記載の発明において、話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、事前に設定された話相手候補から優先的に選択することを特徴とする。
【0010】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜請求項5に記載の発明において、話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、事前に設定された話相手候補の優先順位に基づき、優先順位の高い話相手を優先的に選択することを特徴とする。
【0011】
請求項8に記載の発明は、請求項2〜請求項5に記載の発明において、話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、事前に設定された話相手候補のうち、互いに話相手候補として選択しているユーザを、話相手として優先的に選択することを特徴とする。
【0012】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8に記載の発明において、話相手選択手段は、話相手として既に選択されたユーザ及び話相手を既に選択したユーザを、話相手として選択しないことを特徴とする。
【0013】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9に記載の発明において、眠気度判定手段は、眠気計測手段が生成した眠気情報の絶対値を、眠気度の判定基準とすることを特徴とする。
【0014】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜請求項9に記載の発明において、眠気度判定手段は、眠気計測手段が生成した眠気情報の絶対値の変化を、眠気度の判定基準とすることを特徴とする。
【0015】
請求項12に記載の発明は、請求項1〜請求項9に記載の発明において、眠気度判定手段は、眠気計測手段が生成した眠気情報の絶対値が、一定値以上の状態を一定時間以上継続したことを、眠気度の判定基準とすることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の眠気度解消システム。
【発明の効果】
【0016】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、眠気を計測し、眠気情報を生成する眠気計測手段と、前記眠気計測手段が生成した眠気情報から、眠気度を判定する眠気度判定手段と、前記眠気度判定手段が判定した複数ユーザの眠気度に基づき、話相手を選択する話相手選択手段と、前記話相手選択手段が選択した話相手を、通知する話相手通知手段とを有することを特徴とする。
このため、眠ってはいけない環境で、前記話相手選択手段が選択した話相手と会話をすることにより、ユーザの眠気を解消することが可能となる。また、複数ユーザの眠気度に基づき、話相手を選択するので、効果的にユーザの眠気を解消することが可能となる。
【0017】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、話相手選択手段は、眠気度判定手段が判定した複数ユーザの眠気度のうち、最大の眠気度のユーザを優先的に選択することを特徴とする。
このため、最大の眠気度のユーザを優先的に選択することにより、効果的にユーザの眠気を解消することが可能となる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、話相手選択手段は、眠気度判定手段が判定した複数ユーザの眠気度のうち、眠気度が一定値以上で且つ、最大の眠気度のユーザを優先的に選択することを特徴とする。
このため、眠くないユーザが話相手として選択されることが無く、業務に支障が生じない。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、眠気度判定手段が前回判定した眠気度よりも、眠気度が増加しているユーザを優先的に選択することを特徴とする。
このため、眠くなりつつあるユーザを、話相手として選択することにより、効果的にユーザの眠気を解消することが可能となる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4に記載の発明において、話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、忙しさが最低のユーザを優先的に選択することを特徴とする。
このため、忙しくないユーザから優先的に選択されるので、業務に支障が生じない。
【0021】
請求項6に記載の発明は、請求項2〜請求項5に記載の発明において、話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、事前に設定された話相手候補から優先的に選択することを特徴とする。
ユーザが話易いユーザを事前に設定し、当該設定されたユーザが優先的に話相手として選択されることにより、円滑に眠気を解消することが可能となる。
【0022】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜請求項5に記載の発明において、話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、事前に設定された話相手候補の優先順位に基づき、優先順位の高い話相手を優先的に選択することを特徴とする。
ユーザがより話易いユーザ等を、優先順位をつけて事前に設定し、当該設定されたユーザが優先的に話相手として選択されることにより、より円滑に眠気を解消することが可能となる。
【0023】
請求項8に記載の発明は、請求項2〜請求項5に記載の発明において、話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、事前に設定された話相手候補のうち、互いに話相手候補として選択しているユーザを、話相手として優先的に選択することを特徴とする。
ユーザが話易いユーザ等を事前に設定し、互いに設定されたユーザが優先的に話相手として選択されることにより、より円滑に眠気を解消することが可能となる。
【0024】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8に記載の発明において、話相手選択手段は、話相手として既に選択されたユーザ及び話相手を既に選択したユーザを、話相手として選択しないことを特徴とする。
このため、話相手として既に選択されたユーザ及び話相手を既に選択したユーザを、話相手として選択しないので、同じユーザが何度も話相手として選択されることがなく、業務に支障が生じない。また、眠気があるユーザが話相手として選択されないという問題が生じない。
【0025】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9に記載の発明において、眠気度判定手段は、眠気計測手段が生成した眠気情報の絶対値を、眠気度の判定基準とすることを特徴とする。
このため、より眠気度の高いユーザを話相手として選択することにより、効果的にユーザの眠気を解消することが可能となる。
【0026】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜9に記載の発明において、眠気度判定手段は、眠気計測手段が生成した眠気情報の絶対値の変化を、眠気度の判定基準とすることを特徴とする。
このため、眠気が増加しているユーザを話相手として選択し、眠気が解消しつつあるユーザを話相手として選択しないことにより、効果的にユーザの眠気を解消することが可能となる。
【0027】
請求項12に記載の発明は請求項1〜9に記載の発明において、眠気度判定手段は、眠気計測手段が生成した眠気情報の絶対値が、一定値以上の状態を一定時間以上継続したことを、眠気度の判定基準とすることを特徴とする。
このため、眠気が継続しているユーザを話相手として選択することにより、効果的にユーザの眠気を解消することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
(本発明の概要)
図1に本発明の概要図を示し、以下、本発明の眠気解消システム100の概要について説明をする。眠気解消システム100は、一つのユーザ状況管理端末30と、複数のセンサ端末10及び眠気度判定端末20とから構成されている。ユーザと接触する位置に取り付けられたセンサ端末10が生成した「眠気情報」に基づき、眠気度判定端末20が、「眠気度」を判定し(図1の(1))、当該「眠気度」をユーザ状況管理端末30に送信する(図1の(2))。ユーザ状況管理端末30が、前記「眠気度」に基づき、話相手を選択し、眠気度判定端末20を介して通知する(図1の(3))。眠気度判定端末20を介して話相手を知覚したユーザは、実際に話相手と会話をすることにより、眠気が解消される。
【0029】
(眠気解消システムのブロック図の説明)
図2に眠気解消システム100のブロック図を示し、以下、説明をする。センサ端末10(眠気計測手段)は、CPU11、RAM12、ROM13、入力装置14、センサ15とから構成されている。CPU11、RAM12、ROM13、入力装置14は、相互にバス17で接続されている。
【0030】
CPU(Central Processing Unitの略)11は、RAM(Random Access Memoryの略)12、ROM(Read Only Memoryの略)13と協動して、各種演算、処理を行う。RAM12は、CPU11に読み込まれて実行されるプログラムや、CPU11が処理したデータを、その記録領域に一時的に記憶する。ROM13には、センサ端末10を制御する各種プログラムやパラメータが記憶されている。当該各種プログラムが、CPU11で処理されることにより、センサ端末10の各種機能を実現している。
【0031】
入力装置14は、センサ15が計測した「眠気情報」の物理的・論理的な形式を変換し、バス17に引き渡す装置である。また、入力装置14は、眠気度判定端末20の各種設定を変更するための装置である。センサ15は、本実施形態では心電位計であり、人の心電位を計測するセンサである。従って、本実施形態では「眠気情報」はセンサ15が計測した「心電位情報」から生成される情報である。センサ15は、椅子や耳たぶ等人と接触する場所に設置される。
【0032】
インターフェース16は、センサ15が計測した「眠気情報」を、後述する眠気度判定端末20のインターフェース26に出力する装置である。インターフェース16とインターフェース26の伝送形式には、有線及び無線の各種伝送形式が含まれる。
【0033】
眠気度判定端末20は、CPU21、RAM22、ROM23、入力装置24、出力装置25、インターフェース26とから構成されている。CPU21、RAM22、ROM23、入力装置24、出力装置25、インターフェース26は、相互にバス27で接続されている。
【0034】
CPU21は、RAM22、ROM23と協動して、各種演算、処理を行う。RAM22は、CPU21に読み込まれて実行されるプログラムや、CPU21が処理したデータを、その記録領域に一時的に記憶する。ROM23には、眠気度判定端末20を制御する各種プログラムやパラメータが記憶されている。当該各種プログラムが、CPU21で処理されることにより、眠気度判定端末20の各種機能を実現している。ROM23には、眠気度判定手段23aが記憶されている。眠気度判定手段23aは、センサ端末10が生成した「眠気情報」に基づき、「眠気度」を判定し、「眠気度情報」を生成する手段である。
【0035】
入力装置24は、眠気度判定端末20の各種設定を変更するための装置である。出力装置25(話相手通知手段)は、後述するユーザ状況管理端末30の話相手選択手段33aが選択した「話相手」の組の各ユーザに、「行動内容」を通知する装置である。出力装置25には、例えば、LED、モニター、スピーカー等が用いられる。
【0036】
インターフェース26は、センサ端末10のインターフェース16が出力した「眠気情報」が入力され、バス27に引き渡す装置である。また、インターフェース26は、眠気度判定手段23aが、生成した「眠気度情報」を、ユーザ状況管理端末30のインターフェース36に出力する。インターフェース26は、インターフェース16、36に対応した伝送形式になっていて、有線及び無線の各種伝送形式が含まれる。
【0037】
ユーザ状況管理端末30は、CPU31、RAM32、ROM33、入力装置34、出力装置35、インターフェース36とから構成されている。CPU31、RAM32、ROM33、入力装置34、出力装置35、インターフェース36は、相互にバス37で接続されている。
【0038】
CPU31は、RAM32、ROM33と協動して、各種演算、処理を行う。RAM32は、CPU31に読み込まれて実行されるプログラムや、CPU31が処理したデータを、その記録領域に一時的に記憶する。ROM33には、ユーザ状況管理端末30を制御する各種プログラムやパラメータが記憶されている。当該各種プログラムが、CPU31で処理されることにより、ユーザ状況管理端末30の各種機能を実現している。ROM33には、話相手選択手段33aが記憶されている。話相手選択手段33aは、各眠気度判定端末20の眠気判定手段23aが判定した「眠気度情報」に基づき、話相手を選択する手段である。
【0039】
入力装置34は、ユーザ状況管理端末30の各種設定を変更するためのものである。出力装置35は、話相手選択手段33aが選択した話相手等の情報を出力する装置である。出力装置35には、例えば、LED、モニター等が用いられる。
【0040】
(第1の実施形態:請求項1〜3、9、10に記載の発明)
次に、図3〜図19を参照して、図1や図2に示した構成の眠気解消システム100の動作について説明をする。図3はセンサ端末のメイン処理のフロー図である。センサ端末10に電源が投入され、センサ端末メイン処理が開始すると、S110「初期化」の処理に進み、CPU11は、RAM12の記憶領域をクリアにする等の初期化処理を行う。また、S110の処理で、ユーザが入力装置14又は入力装置24を操作することにより、「心電位計測間隔」、「心拍数算出間隔」、「心電位周波数解析間隔」、「眠気情報出力間隔」が設定される。「心電位計測間隔」は、センサ15が計測するユーザの心電位の間隔である。「心拍数算出間隔」は、ユーザの心拍数を算出するための間隔である。後述するように、「心拍数算出間隔」中の心電位のピーク間隔から、ユーザの心拍数が算出される。「心電位周波数解析間隔」は、後述する心電位を周波数解析するための間隔である。「眠気情報出力間隔」は、センサ端末10のインターフェース16が、眠気度判定端末20のインターフェース26に、「眠気情報」(図4に示す)を出力する間隔である。つまり、「心電位情報」は、「眠気情報出力間隔」の間、RAM12の記憶領域に、順次保存されるようになっている。S110の処理が終了すると、S111「心電位計測処理起動」の処理に進む。
【0041】
S111「心電位計測処理起動」の処理において、心電位計測処理(図5に示す)を開始させる処理を行う。このS111の処理により、図5に示される心電位計測処理が開始すると、S120「心電位タイマースタート」の処理に進む。S120の処理において、CPU11は、心電位を計測するためのタイマーをスタートさせる処理を行う。S120の処理が終了すると、S121「心電位計測間隔経過?」の判断に進む。S121の判断において、CPU11は、S120の処理でスタートさせたタイマーが、「心電位計測間隔」を経過したか判断する。CPU11が「心電位計測間隔」を経過したと判断した場合には、S122「心電位情報を保存」の処理に進む。S122処理において、センサ15は、ユーザの心電位を計測し、CPU11はセンサ15が計測した「心電位情報」をRAM12の記憶領域に保存する。S122の処理が終了すると、S120の処理に戻る。S111の処理が終了すると、S112「心拍数算出処理起動」の処理に進む。
【0042】
S112「心拍数算出処理起動」の処理において、CPU11は心拍数算出処理(図6に示す)を開始させる処理を行う。このS112の処理により、図6に示される心拍数算出処理が開始すると、S124「心拍数算出タイマースタート」の処理に進む。S124の処理において、CPU11は、心拍数を算出するためのタイマーをスタートさせるとともに、センサ15がユーザの心電位の計測を開始する。S124の処理が終了すると、S125「心拍数算出間隔経過?」の判断に進む。S125の判断において、CPU11は、S124の処理でスタートさせたタイマーが、図3のS110の処理で設定された「心拍数算出間隔」を経過したか判断する。CPU11が「心拍数算出間隔」を経過したと判断した場合には、S126「心拍数を算出・保存」の処理に進む。S126処理において、CPU11は、センサ15が計測した「心電位情報」のピーク間隔から心拍数を算出し、当該心拍数を、RAM12の記憶領域に保存する。S126の処理が終了すると、S124の処理に戻る。S112の処理が終了すると、S113「心電位周波数解析処理起動」の処理に進む。
【0043】
S113「心電位周波数解析処理起動」の処理において、心電位周波数解析処理(図7に示す)を開始する処理を行う。図7に示される心電位周波数解析処理が開始すると、S127「心電位周波数解析タイマースタート」の処理に進む。S127の処理において、CPU11は、心電位の周波数解析を行うためのタイマーをスタートさせる。S127の処理が終了すると、S128「心電位周波数解析間隔経過?」の判断に進む。S128の判断において、CPU11は、S127の処理でスタートさせたタイマーが、「心電位周波数解析間隔」を経過したか判断する。CPU11が「心電位周波数解析間隔」を経過したと判断した場合には、S129「心電位情報の周波数解析によりLF/HFを算出し、保存」の処理に進む。S129の処理において、CPU11は、センサ15が計測した「心電位情報」を周波数解析(本発明では高速フーリエ変換:FFT(Fast Fourier Transform))し、LF/HFを算出し、当該LF/HFを、RAM12の記憶領域に保存する。なお、LF(Low Frequency)は、心電位の低周波成分(例えば、0.15Hz以下)であり、交感神経の活動を表している。HF(High Frequency)は、心電位の高周波成分(例えば、0.15Hz超)であり、副交感神経の活動を表す。S113の処理が終了すると、S114「眠気情報出力タイマースタート」の処理に進む。
【0044】
S114「眠気情報出力タイマースタート」の処理において、CPU11は「眠気情報」を眠気度判定端末20に出力するタイマーをスタートさせる。S114の処理が終了すると、S115「眠気情報出力間隔経過?」の判断に進む。
【0045】
S115「眠気情報出力間隔経過?」の判断において、CPU11は、S114の処理でスタートさせたタイマーが「眠気情報出力間隔」を経過したか否かを判断する。CPU11が、「眠気情報出力間隔」を経過したと判断した場合には、S116「眠気情報を生成し眠気度判定端末に出力」の処理に進む。一方で、S116の処理において、CPU11が、心眠気情報出力間隔を経過していないと判断した場合には、S117「計測終了?」の判断に進む。
【0046】
S116「眠気情報を生成し眠気度判定端末に出力」の処理において、CPU11は、「眠気情報出力間隔」の間にRAM12に保存された心拍数の平均値を算出する。また、CPU11は、「眠気情報出力間隔」の間にRAM12に保存されたLF/HFの平均値を算出する。そして、図4に示されるように、「眠気情報出力間隔」ごとの心拍数の平均値とLF/HFの平均値からなる「眠気情報」を生成する。そして、インターフェース16が、「眠気情報」を眠気度判定端末20のインターフェース26に出力する。S116の処理が終了すると、S117「計測終了?」の判断に進む。
【0047】
S117「計測終了?」の判断において、ユーザが、ユーザ状況管理端末30や眠気度判定端末20の入力装置34、24を操作することにより、センサ端末10での心電位の計測を終了することを選択した場合には、S118「起動した各処理を停止」の処理に進む。一方で、ユーザが、センサ端末10での心電位の計測を終了することを選択しない場合には、S114の処理に戻る。
【0048】
S118「起動した各処理を停止」の処理において、CPU11は、S111、S112、S113の処理で起動した各処理を停止させる。S118の処理が終了すると、センサ端末メイン処理が終了する。
【0049】
図8に眠気度判定端末メイン処理のフロー図を示し、以下、眠気度判定端末メイン処理の説明をする。眠気度判定端末メイン処理のフローが開始すると、S130「初期化」の処理において、CPU21は、RAM22の記憶領域をクリアにする等の初期化処理を行う。また、S130の処理で、「眠気度情報取得間隔」が設定される。「眠気度情報取得間隔」は、センサ端末10のインターフェース16が出力する「眠気度情報」を、インターフェース26が取得する間隔である。S130の処理が終了すると、S131「眠気情報取得処理起動」の処理に進む。
【0050】
S131「眠気情報取得処理起動」の処理において、CPU21は、眠気情報取得処理を起動させる。S131の処理が終了すると、S132「計測終了?」の判断に進む。
【0051】
眠気情報取得処理が起動すると、図9のS151「眠気情報入力?」の判断に進み、CPU21が、インターフェース26に「眠気情報」が入力された否かを判断する。S151の判断において、CPU21がインターフェース26に「眠気情報」が入力されと判断した場合には、S152「眠気情報を保存」の処理に進む。一方で、CPU21がインターフェース26に「眠気情報」が入力されていないと判断した場合には、S153「眠気解消行動テーブルが入力?」の判断に進む。
【0052】
S152「眠気情報を保存」の処理において、CPU21は、インターフェース26に入力された「眠気情報」である「心拍数」及び「LF/HF」を、順次、図10に示される「眠気情報学習テーブル」として、RAM22の記憶領域に保存する。S152の処理が終了すると、S151の判断に戻る。
【0053】
S153の「眠気解消行動テーブルが入力?」の判断において、CPU21は、ユーザ状況管理端末30のインターフェース36からインターフェース26に、後述する「話相手情報」及び「行動内容情報」からなる「眠気解消行動テーブル」が入力されたか否かを判断する。CPU21が、インターフェース26に、「眠気解消行動テーブル」が入力されたと判断した場合には、S154「話相手、行動内容をユーザに通知」の処理に進む。一方で、CPU21が、インターフェース26に、「眠気解消行動テーブル」が入力されたと判断しない場合には、S151の処理に戻る。
【0054】
S154「話相手、行動内容をユーザに通知」の処理において、CPU21は、インターフェース26に入力された「眠気解消行動テーブル」を、出力装置25で出力する処理を行う。すると、出力装置25が、後述する「眠気解消行動テーブル」に基づき、ユーザに「話相手」及び「行動内容」を通知する。S154の処理が終了すると、S151の処理に戻る。
【0055】
S132「計測終了?」の判断において、ユーザが、ユーザ状況管理端末30や眠気度判定端末20の入力装置34、24を操作することにより、センサ端末10での心電位の計測を終了することを選択した場合には、S141「眠気情報取得処理を停止」の処理に進む。一方で、ユーザが、センサ端末10での心電位の計測を終了することを選択しない場合には、S133「眠気度取得間隔経過?」の判断に進む。
【0056】
S133「眠気度取得間隔経過?」の判断において、CPU21は、S130の処理で設定された「眠気情報取得間隔」を経過したか否かを判断する。CPU21が、「眠気情報取得間隔」を経過したと判断した場合には、S134「眠気度情報学習済?」の判断に進む。一方で、CPU21が、「眠気情報取得間隔」を経過していないと判断した場合にはS132の判断に戻る。
【0057】
S134「眠気度情報学習済?」の判断において、CPU21は、図10に示される「眠気情報学習テーブル」に、「眠気度」が学習されている否かを判断する。CPU21が、「眠気情報学習テーブル」に、「眠気度」が学習されていると判断した場合には、S145「ユーザの実眠気度を判定」の処理に進む。一方で、CPU21が、「眠気情報学習テーブル」に、「眠気度」が学習されていないと判断した場合には、S135「ユーザが現在の眠気を入力」の操作に進む。
【0058】
S135「ユーザが現在の眠気を入力」の操作において、ユーザが、入力装置24を操作することにより、現在の「眠気度」を入力することにより、「眠気学習テーブル」に「眠気度」を学習させる。図10に示される例では、ユーザの眠気度を3段階に分類し、ユーザが眠くない場合には眠気度1、ユーザが少し眠い場合には眠気度2、ユーザが眠い場合には眠気度3としている。「眠気度」を2段階又は4以上の段階に分類することにしても差し支えない。このように、ユーザが現在の「眠気度」を入力するのは、「心拍数」や「LF/HF」に対応する「眠気度」には、個人差があるからである。S135の操作が終了すると、S136「眠気情報学習テーブルに保存」の処理に進む。
【0059】
S136「眠気情報学習テーブルに保存」の処理において、CPU21は、「眠気情報学習テーブル」に、S135の操作でユーザが入力した現在の「眠気度」を保存する。S136の処理が終了すると、S137「眠気情報学習終了?」の判断に進む。
【0060】
S137「眠気情報学習終了?」の判断において、CPU21が、所定期間(例えば1時間)又は所定回数、「眠気情報学習テーブル」に「眠気度」を学習させたと判断した場合には、S138「心拍情報平均テーブルを作成」の処理に進む。一方で、CPU21が、所定期間又は所定回数、「眠気情報学習テーブル」に「眠気度」を学習させたと判断しないた場合には、S132の処理に戻る。
【0061】
S138「心拍情報平均テーブルを作成」の処理において、CPU21は、「眠気情報学習テーブル」に基づいて、図11に示される「心拍情報平均テーブル」を作成し、RAM22の記憶領域に保存する。具体的には、CPU21は、「眠気情報学習テーブル」に基づき、眠気度1の心拍数の平均値を、「基準心拍数」として算出し「心拍数情報平均テーブル」に保存する。次に、CPU21は、「眠気情報学習テーブル」に基づき、眠気度2、3の心拍数の平均値を算出し、当該、眠気度2、3の心拍数の平均値と前記「基準心拍数」との差分を算出し、「心拍数情報平均テーブル」に保存する。更に、CPU21は、「眠気情報学習テーブル」に基づき、各眠気度のLF/HFの平均を算出し、「心拍数情報平均テーブル」に保存する。S138の処理が終了すると、S139「眠気度判定基準テーブルを作成」の処理に進む。
【0062】
S139「眠気度判定基準テーブルを作成」の処理において、CPU21は、S138の処理で作成した「心拍数情報平均テーブル」に基づき、LF/HFを2段階に分けて、図12に示される「眠気度判定基準テーブル」を作成する。S139の処理が終了すると、S132の判断に戻る。
【0063】
S145の「ユーザの実眠気度を判定」の処理において、眠気度判定手段23aは、図12の「眠気度判定基準テーブル」を参照して、図9のS152の処理でRAM22に保存した「眠気情報」から、現在のユーザの「実眠気度」を判定し、「実眠気度情報」を生成する。S145の処理が終了すると、S146「判定した実眠気度をユーザ状況管理端末に出力」の処理に進む。
【0064】
S146「判定した実眠気度をユーザ状況管理端末に出力」の処理において、インターフェース26は、ユーザ状況管理端末30のインターフェース36に、S145の処理で判定した「実眠気度情報」を出力する。S146の処理が終了すると、S132の判断に戻る。
【0065】
S141「眠気情報取得処理を停止」の処理において、CPU21は、S131の処理で起動させた眠気情報取得処理を停止させる。S141の処理が終了すると、眠気度判定端末メイン処理が終了する。
【0066】
図13にユーザ状況管理端末メイン処理のフロー図を示し、以下当該フローの説明をする。電源がユーザ状況管理端末30に投入され、ユーザ状況管理端末メイン処理が開始すると、S161「初期化」の処理に進み、CPU31は、RAM32の記憶領域をクリアにする等の初期化処理を行う。また、S161の処理で、ユーザが入力装置34を操作することにより、「眠気チェック間隔」が設定される。「眠気チェック間隔」は、インターフェース36に入力される「実眠気度情報」から各ユーザの「実眠気度」をチェックする間隔である。S161の処理が終了すると、S162「実眠気度情報取得処理起動」の処理に進む。
【0067】
S162「実眠気度情報取得処理起動」の処理において、CPU31は、実眠気度取得処理を起動させる。S162の処理が終了すると、S163「眠気チェック間隔タイマースタート」の処理に進む。
【0068】
S162の処理において、実眠気度取得処理が起動すると、図14のS168「眠気度判定端末から実眠気度情報取得?」の判断において、CPU31は、眠気度判定端末20のインターフェース26から出力された「実眠気度情報」を、インターフェース36で取得したか否かを判断する。CPU31が、眠気度判定端末20のインターフェース26から出力された「実眠気度情報」を、インターフェース36で取得したと判断した場合には、S169「取得した実眠気度情報をユーザ状況管理テーブルに保存」の処理に進む。S169の処理において、CPU31は、それぞれの眠気度判定端末20から取得した「実眠気度情報」を順次、図16に示される「ユーザ状況管理テーブル」として、RAM32の記憶領域に保存する。S169の処理が終了すると、S168の判断に戻る。
【0069】
S163「眠気チェック間隔タイマースタート」の処理において、CPU31は、後述する眠気チェック処理を行うためのタイマーをスタートさせる。S163の処理が終了すると、S164「眠気チェック間隔経過?」の判断に進む。
【0070】
S164「眠気チェック間隔経過?」の判断において、CPU31は、S163の処理でスタートさせたタイマーが、S161の処理で設定された「眠気チェック間隔」を経過したか否かを判断する。前記タイマーが「眠気チェック間隔」を経過したと判断した場合には、S165「眠気チェック処理」に進む。
【0071】
図15に眠気チェック処理のフロー図を示し、以下、眠気チェック処理の説明をする。S165「眠気チェック処理」において、眠気チェック処理が開始すると、S171「初期化」の処理において、ユーザが入力装置34を操作することにより、「眠気指標」が設定される。S171の処理が終了すると、S172「眠気ユーザリストに登録」の処理に進む。
【0072】
S172「眠気ユーザリストに登録」の処理において、話相手選択手段33aは、最新の「ユーザ状況管理テーブル」に基づき、「実眠気度」がS171の処理で設定された「眠気指標」以上のユーザを、「眠気ユーザリスト」(図17に示す)に登録する。S172の処理が終了すると、眠気チェック処理が終了し、図13のS166「話相手、行動内容選択処理」に進む。
【0073】
図18に話相手、行動内容選択処理のフロー図を示し、以下、当該処理の説明をする。S166「話相手、行動内容選択処理」に進み、当該処理が開始すると、S181「眠気ユーザリストにユーザが存在?」の判断に進む。S181の判断において、話相手選択手段33aは、図17に示される「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しているか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在していると判断した場合には、S182「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、S166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、S167「眠気解消行動テーブルを、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0074】
S182「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理において、話相手選択手段33aは、図19に示される眠気ユーザリスト(1)から、ユーザを1人(例えばA)選択する。S182の処理が終了すると、S183「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理に進む。
【0075】
S183「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理において、話相手選択手段33aは、S182の処理で選択したユーザ(例えばA)以外で、且つ、話相手として未選択の実眠気度が最大のユーザを、図19に示される「ユーザ状況管理テーブル」から検索し、決定する。図19に示される例では、D(実眠気度5で最大)を決定する。S183の処理が終了すると、S184「実眠気度が最大のユーザが1人?」の判断に進む。
【0076】
S184「実眠気度が最大のユーザが1人?」の判断において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大のユーザが1人であるか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大のユーザが1人であると判断した場合には、S185「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大のユーザが複数人いると判断した場合には、S188「該当するユーザのいずれかを話相手として選択」の処理に進む。
【0077】
S185「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、S183の処理で決定したユーザ(図19の例ではD)を、S182の処理で選択したユーザ(図19の例ではA)の話相手として選択する。S185の処理が終了すると、S186「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理に進む。
【0078】
S186「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理において、話相手選択手段33aは、話相手を選択した(A)、又は、選択されたユーザ(D)を「眠気ユーザリスト」から削除する。(図19の眠気ユーザリスト(2)の状態)S186の処理が終了すると、S187「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理に進む。
【0079】
S187「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理において、話相手選択手段33aは、S182及びS185の処理で選択した各ユーザの行動内容を決定し、図19に示される「眠気解消行動テーブル」に登録をする。図19の例では、「実眠気度」が高いユーザ(D)が、「実眠気度」が低いユーザ(A)のところに移動するように行動内容を決定している。勿論、「実眠気度」が低いユーザが、「実眠気度」が高いユーザのところに移動するように行動内容を決定しても差し支えない。S187の処理が終了すると、S181の判断に戻る。
【0080】
前述したように、S181の判断において、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、S166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、図13のS167「話相手情報、行動内容情報を、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0081】
S167「眠気解消行動テーブルを、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理において、ユーザ状況管理端末30のインターフェース36は、「眠気解消行動テーブル」を、該当するユーザの眠気度判定端末20のインターフェース26に出力する。S167の処理が終了すると、S164の判断に戻る。
【0082】
S167の処理がされると、前述したように、図9に示されるS153の判断において、CPU21が、インターフェース26に、「眠気解消行動テーブル」が入力されたと判断し、S154の処理において、CPU21は、インターフェース26に入力された「眠気解消行動テーブル」を、出力装置25で出力する処理を行う。すると、出力装置25が、「眠気解消行動テーブル」に基づき、選択された「話相手」の組の各ユーザに、「行動内容」を通知する。出力装置25の通知を知覚したユーザが、前記「行動内容」を実際に行うことにより、実眠気度の高いユーザの眠気が解消される。
【0083】
(第2の実施形態:請求項6、9、10に記載の発明)
次に、図20〜図24を参照して、第1の実施形態と異なる点について、第2の実施形態の説明をする。第2の実施形態は、話相手選択手段33aが、話相手を選択する際に、「実眠気度」が最大のユーザが複数人いる場合に、予めユーザが選択して設定された「話相手候補リスト」から優先的に、ユーザを選択する実施形態である。
【0084】
第2の実施形態の「センサ端末メイン処理」、「心電位計測処理」、「心拍数算出処理」、「心電位周波数解析処理」は、第1の実施形態と同一である。
【0085】
第2の実施形態の眠気度判定端末メイン処理のフロー図を図20に示し、以下、当該フローを説明する。第2の実施形態の眠気度判定端末メイン処理が開始すると、S230「初期化」の処理に進む。S230の処理は、第1の実施形態のS130の処理と同一である。S230の処理が終了すると、S230−2「話相手候補リストを作成」の処理に進む。
【0086】
S230−2「話相手候補リストを作成」の処理において、各ユーザが入力装置24を操作することにより、図21に示される「話相手候補リスト」を作成し、CPU21が当該「話相手候補リスト」をRAM22の記憶領域に保存する。「話相手候補リスト」は、図21に示されるように、あるユーザが、話相手候補として選択したユーザのリストである。S230−2の処理が終了すると、S231「眠気情報取得処理起動」の処理に進む。
【0087】
S231の処理は、第1の実施形態のS131の処理と同一である。第2の実施形態のS232〜S239の判断及び処理は、それぞれ、第1の実施形態のS132〜S139の処理と同一である。また、第2の実施形態のS241、S245の処理は、それぞれ、第1の実施形態のS141、S146の処理と同一である。
【0088】
S245の処理が終了すると、S246「判定した実眠気度、話相手候補リストをユーザ状況管理端末に出力」の処理に進む。
【0089】
S246「判定した実眠気度、話相手候補リストをユーザ状況管理端末に出力」の処理において、インターフェース26は、ユーザ状況管理端末30のインターフェース36に、S245の処理で判定した「実眠気度情報」を出力する。また、インターフェース26は、ユーザ状況管理端末30のインターフェース36に、S230−2の処理で作成した「話相手候補」を出力する。S246の処理が終了すると、S232の判断に戻る。
【0090】
第2の実施形態の「眠気情報取得処理」は、第1の実施形態の「眠気情報取得処理」(図9に示す)と同一である。また、第2の実施形態の「ユーザ状況管理端末メイン処理」は、第1の実施形態の「ユーザ状況管理端末メイン処理」(図13に示す)と同一である。
【0091】
図22に第2の実施形態の実眠気度取得処理のフロー図を示し、以下、当該フローについて説明をする。第2の実施形態の実眠気度取得処理が起動すると、S268「眠気度判定端末から実眠気度情報取得?」の判断において、CPU31が、眠気度判定端末20のインターフェース26から出力された「実眠気度情報」を、インターフェース36で取得したか否かを判断する。CPU31が、眠気度判定端末20のインターフェース26から出力された「実眠気度情報」を、インターフェース36で取得したと判断した場合には、S269「取得した実眠気度情報をユーザ状況管理テーブルに保存」の処理に進む。S269の処理において、CPU31は、それぞれの眠気度判定端末20から取得した「実眠気度情報」を順次、図23に示されるような「ユーザ状況管理テーブル」として、RAM32の記憶領域に保存する。S269の処理が終了すると、S269−2「取得した話相手候補リストを保存」の処理に進む。
【0092】
S269−2「取得した話相手候補リストを保存」の処理において、CPU31は、それぞれの眠気度判定端末20から取得した「話相手候補リスト」(図21や図23に示す)をRAM32の記憶領域に保存する。S269−2の処理が終了すると、S268の判断に戻る。
【0093】
第2の実施形態の「眠気チェック処理」は、第1の実施形態の「眠気チェック処理」と同一である。
【0094】
図24に第2の実施形態の話相手、内容選択処理のフロー図を示し、以下、当該フローについて説明をする。当該処理が開始すると、S281「眠気ユーザリストにユーザが存在?」の判断に進む。S281の判断において、話相手選択手段33aは、図23に示される「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しているか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在していると判断した場合には、S282「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、図13のS166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、S167「眠気解消行動テーブルを、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0095】
S282「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理において、話相手選択手段33aは、図23に示される眠気ユーザリストから、ユーザを1人(例えばA)選択する。S282の処理が終了すると、S283「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理に進む。
【0096】
S283「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理において、話相手選択手段33aは、S282の処理で選択したユーザ(例えばA)以外で、且つ、話相手として未選択の実眠気度が最大のユーザを、図23に示される「ユーザ状況管理テーブル」から検索し、決定する。図23に示される例では、D、E(実眠気度4で最大)を決定する。S283の処理が終了すると、S284「実眠気度が最大のユーザが1人?」の判断に進む。
【0097】
S284「実眠気度が最大のユーザが1人?」の判断において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大のユーザが1人であるか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大のユーザが1人であると判断した場合には、S285「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大のユーザが複数人いると判断した場合には、S288「実眠気度が最大、且つ、話相手候補リストに登録されているユーザが1人?」の判断に進む。
【0098】
S285「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、S283の処理で決定したユーザを、S282の処理で選択したユーザの話相手として選択する。S285の処理が終了すると、S286「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理に進む。
【0099】
S288「実眠気度が最大、且つ、話相手候補リストに登録されているユーザが1人?」の判断において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザが1人か否かを判断する。話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザが1人であると判断した場合には、S288−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザが複数人であると判断した場合には、S289「該当するユーザのいずれかを選択する」の処理に進む。
【0100】
S288−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザ(図23の例では、E)を選択する。S288−2の処理が終了すると、S286「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理に進む。
【0101】
S289「該当するユーザのいずれかを選択する」の処理において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザのいずれかを、S282の処理で選択したユーザの話相手として選択する。S289の処理が終了すると、S286の処理に進む。
【0102】
S286「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理において、話相手選択手段33aは、話相手を選択した、又は、選択されたユーザを「眠気ユーザリスト」から削除する。S286の処理が終了すると、S287「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理に進む。
【0103】
S287「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理において、話相手選択手段33aは、S282及び、S285又は、S288−2、S289の処理で選択した各ユーザの行動内容を決定し、図23に示される「眠気解消行動テーブル」に登録をする。図23の例では、「実眠気度」が高いユーザ(D)が、「実眠気度」が低いユーザ(A)のところに移動するように行動内容を決定している。勿論、「実眠気度」が低いユーザが、「実眠気度」が高いユーザのところに移動するように行動内容を決定しても差し支えない。S287の処理が終了すると、S281の判断に戻る。
【0104】
前述したように、S281の判断において、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、S166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、図13のS167「話相手情報、行動内容情報を、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0105】
(第3の実施形態:請求項7、9、10に記載の発明)
次に、図25〜図28を参照して、第2の実施形態と異なる点について、第3の実施形態の説明をする。第3の実施形態は、話相手選択手段33aが、話相手を選択する際に、「実眠気度」が最大のユーザが複数人いる場合に、予めユーザが選択して設定された「話相手候補リスト」の優先順位に基づき、ユーザを選択する実施形態である。
【0106】
図25に第3の実施形態の眠気度判定端末メイン処理のフロー図を示し、以下、当該フローについて説明をする。第3の実施形態の眠気度判定端末メイン処理は、S330−2「話相手候補リストを作成」の処理以外は、第2の実施形態の眠気度判定端末メイン処理(図20に示す)と同一である。なお、第2の実施形態の眠気度判定端末メイン処理の各ステップに、100を加えたステップが、第3の実施形態の眠気度判定端末メイン処理となっている。
【0107】
S330−2「話相手候補リストを作成」の処理において、各ユーザが入力装置24を操作することにより、図26に示される「話相手候補リスト」を作成し、CPU21が当該「話相手候補リスト」をRAM22の記憶領域に保存する。第3の実施形態の「話相手候補リスト」は、図26に示されるように、あるユーザが、話相手候補として選択したユーザのリストであり、更に、話相手候補に優先順位をつけている。図26に示される実施形態では、話相手候補を、2段階の優先順位に分類しているが、3段階以上の優先順位に分類することにしても差し支えない。S330−2の処理が終了すると、S331「眠気情報取得処理起動」の処理に進む。
【0108】
図27に第3の実施形態の話相手、内容選択処理のフロー図を示し、以下、当該フローについて説明をする。当該処理が開始すると、S381「眠気ユーザリストにユーザが存在?」の判断に進む。S381の判断において、話相手選択手段33aは、図28に示される「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しているか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在していると判断した場合には、S382「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、図13のS166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、S167「眠気解消行動テーブルを、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0109】
S382「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理において、話相手選択手段33aは、図28に示される眠気ユーザリストから、ユーザを1人(例えばA)選択する。S382の処理が終了すると、S383「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理に進む。
【0110】
S383「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理において、話相手選択手段33aは、S382の処理で選択したユーザ(例えばA)以外で、且つ、話相手として未選択の実眠気度が最大のユーザを、図28に示される「ユーザ状況管理テーブル」から検索し、決定する。図28に示される例では、D、E(実眠気度4で最大)を決定する。S383の処理が終了すると、S384「実眠気度が最大のユーザが1人?」の判断に進む。
【0111】
S384「実眠気度が最大のユーザが1人?」の判断において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大のユーザが1人であるか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大のユーザが1人であると判断した場合には、S385「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大のユーザが複数人いると判断した場合には、S388「実眠気度が最大、且つ、話相手候補リストに登録されているユーザが1人?」の判断に進む。
【0112】
S385「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、S383の処理で決定したユーザを、S382の処理で選択したユーザの話相手として選択する。S385の処理が終了すると、S386「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理に進む。
【0113】
S388「実眠気度が最大、且つ、話相手候補リストに登録されているユーザが1人?」の判断において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザが1人か否かを判断する。話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザが1人であると判断した場合には、S388−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザが複数人であると判断した場合には、S389「実眠気度が最大、且つ、話相手候補リストのユーザのうち優先順位が高く登録されているユーザが1人?」の判断に進む。
【0114】
S388−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザを選択する。S388−2の処理が終了すると、S386「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理に進む。
【0115】
S389「実眠気度が最大、且つ、話相手候補リストのユーザのうち優先順位が高く登録されているユーザが1人?」の判断において、話相手選択33aは、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザのうち、優先順位が高く登録されているユーザが1人か否かを判断する。話相手選択33aが、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザのうち、優先順位が高く登録されているユーザが1人であると判断した場合には、S389−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択33aが、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザのうち、優先順位が高く登録されているユーザが複数であると判断した場合には、S390「該当するユーザのいずれかを話相手として選択」の処理に進む。
【0116】
S389−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザのうち、優先順位が高く登録されているユーザを選択する。図28に示される例では、EよりもDの方が、優先順位が高いので、Dが選択される。S389−2の処理が終了すると、S386の処理に進む。
【0117】
S390「該当するユーザのいずれかを話相手として選択」の処理において、話者選択手段は、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザのうち、優先順位が高く登録されているユーザのいずれかを選択する。S390の処理が終了すると、S386の処理に進む。
【0118】
S386「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理において、話相手選択手段33aは、話相手を選択した、又は、選択されたユーザを「眠気ユーザリスト」から削除する。S386の処理が終了すると、S387「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理に進む。
【0119】
S387「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理において、話相手選択手段33aは、S382及び、S385、S388−2、S389―2、S390のいずれかの処理で選択した各ユーザの行動内容を決定し、図28に示される「眠気解消行動テーブル」に登録をする。図28の例では、「実眠気度」が高いユーザ(D)が、「実眠気度」が低いユーザ(A)のところに移動するように行動内容を決定している。勿論、「実眠気度」が低いユーザが、「実眠気度」が高いユーザのところに移動するように行動内容を決定しても差し支えない。S387の処理が終了すると、S381の判断に戻る。
【0120】
前述したように、S381の判断において、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、S166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、図13のS167「話相手情報、行動内容情報を、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0121】
(第4の実施形態:請求項8、9、10に記載の発明)
次に、図29〜図30を参照して、第2の実施形態と異なる点について、第4の実施形態の説明をする。第4の実施形態は、話相手選択手段33aが、話相手を選択する際に、「実眠気度」が最大のユーザが複数人いる場合に、予めユーザが選択して設定された「話相手候補リスト」のユーザのうち、互いに話相手として選択しているユーザを選択する実施形態である。
【0122】
図29に第4の実施形態の話相手、内容選択処理のフロー図を示し、以下、当該フローについて説明をする。当該処理が開始すると、S481「眠気ユーザリストにユーザが存在?」の判断に進む。S481の判断において、話相手選択手段33aは、図30に示される「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しているか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在していると判断した場合には、S482「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、図13のS166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、S167「眠気解消行動テーブルを、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0123】
S482「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理において、話相手選択手段33aは、図30に示される眠気ユーザリストから、ユーザを1人(例えばA)選択する。S482の処理が終了すると、S483「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理に進む。
【0124】
S483「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理において、話相手選択手段33aは、S482の処理で選択したユーザ(例えばA)以外で、且つ、話相手として未選択の実眠気度が最大のユーザを、図30に示される「ユーザ状況管理テーブル」から検索し、決定する。図30に示される例では、D、E(実眠気度4で最大)を決定する。S483の処理が終了すると、S484「実眠気度が最大のユーザが1人?」の判断に進む。
【0125】
S484「実眠気度が最大のユーザが1人?」の判断において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大のユーザが1人であるか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大のユーザが1人であると判断した場合には、S485「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大のユーザが複数人いると判断した場合には、S488「実眠気度が最大、且つ、話相手候補リストに登録されているユーザが1人?」の判断に進む。
【0126】
S485「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、S483の処理で決定したユーザを、S482の処理で選択したユーザの話相手として選択する。S485の処理が終了すると、S486「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理に進む。
【0127】
S488「実眠気度が最大、且つ、話相手候補リストに登録されているユーザが1人?」の判断において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザが1人か否かを判断する。話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザが1人であると判断した場合には、S488−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザが複数人であると判断した場合には、S489「実眠気度が最大、且つ、互いに話相手候補リストに登録されているユーザが1人?」の判断に進む。
【0128】
S488−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、「話相手候補リスト」に登録されているユーザを選択する。S488−2の処理が終了すると、S486「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理に進む。
【0129】
S489「実眠気度が最大、且つ、互いに話相手候補リストに登録しているユーザが1人?」の判断において、話相手選択33aは、「実眠気度」が最大、且つ、互いに「話相手候補リスト」に登録されているユーザが1人か否かを判断する。話相手選択33aが、「実眠気度」が最大、且つ、互いに「話相手候補リスト」に登録されているユーザが1人であると判断した場合には、S489−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択33aが、「実眠気度」が最大、且つ、互いに「話相手候補リスト」に登録されているユーザが複数人であると判断した場合には、S490「該当するユーザのいずれかを話相手として選択」の処理に進む。
【0130】
S489−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、互いに「話相手候補リスト」に登録されているユーザを選択する。図30に示される例では、AはDを話相手候補として選択し、且つ、DもまたAを話相手候補として選択しているので、Aの話相手としてDが選択される。S489−2の処理が終了すると、S486の処理に進む。
【0131】
S490「該当するユーザのいずれかを話相手として選択」の処理において、話者選択手段は、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、互いに「話相手候補リスト」に登録されているユーザのいずれかを選択する。S490の処理が終了すると、S486の処理に進む。
【0132】
S486「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理において、話相手選択手段33aは、話相手を選択した、又は、選択されたユーザを「眠気ユーザリスト」から削除する。S486の処理が終了すると、S487「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理に進む。
【0133】
S487「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理において、話相手選択手段33aは、S482及び、S485、S488−2、S489―2、S490のいずれかの処理で選択した各ユーザの行動内容を決定し、図30に示される「眠気解消行動テーブル」に登録をする。図30の例では、「実眠気度」が高いユーザ(D)が、「実眠気度」が低いユーザ(A)のところに移動するように行動内容を決定している。勿論、「実眠気度」が低いユーザが、「実眠気度」が高いユーザのところに移動するように行動内容を決定しても差し支えない。S487の処理が終了すると、S481の判断に戻る。
【0134】
前述したように、S481の判断において、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、S166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、図13のS167「話相手情報、行動内容情報を、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0135】
(第5の実施形態:請求項12に記載の発明)
次に、図31、図32を参照して、第1の実施形態と異なる点について、第5の実施形態の説明をする。第5の実施形態は、「実眠気度」が一定値以上の状態を、一定時間以上継続したユーザを、「眠気ユーザリスト」に登録する実施形態である。
【0136】
図31に第5の実施形態の眠気チェック処理のフロー図を示し、以下、当該フローについて説明をする。当該処理が開始すると、S571「初期化」の処理において、ユーザが入力装置34を操作することにより、「眠気指標」及び「眠気継続時間指標」が設定される。S571の処理が終了すると、S572「眠気ユーザリストに登録」の処理に進む。
【0137】
S572「眠気ユーザリストに登録」の処理において、話相手選択手段33aは、最新の「ユーザ状況管理テーブル」に基づき、「実眠気度」がS571の処理で設定された「眠気指標」以上の状態を、S571の処理で設定された「眠気継続時間指標」以上の時間継続したユーザを、「眠気ユーザリスト」(図32に示す)に登録する。S572の処理が終了すると、眠気チェック処理が終了し、図13のS166「話相手、行動内容選択処理」に進む。
【0138】
(第6の実施形態:請求項4、11に記載の発明)
次に、図33、図34を参照して、第1の実施形態と異なる点について、第6の実施形態の説明をする。第6の実施形態は、「実眠気度」が一定値以上で、当該「実眠気度」が増加したユーザを、「眠気ユーザリスト」に登録する実施形態である。このため、眠気が低下しているユーザを、話相手として選択したり、されたりすることがない。
【0139】
図33に第6の実施形態の眠気チェック処理のフロー図を示し、以下、当該フローについて説明をする。当該処理が開始すると、S671「初期化」の処理において、ユーザが入力装置34を操作することにより、「眠気指標」が設定される。S671の処理が終了すると、S672「眠気ユーザリストに登録」の処理に進む。
【0140】
S672「眠気ユーザリストに登録」の処理において、話相手選択手段33aは、最新の「ユーザ状況管理テーブル」に基づき、「実眠気度」がS671の処理で設定された「眠気指標」以上で、直前の「実眠気度」より増加しているユーザを、「眠気ユーザリスト」(図34に示す)に登録する。S672の処理が終了すると、眠気チェック処理が終了し、図13のS166「話相手、行動内容選択処理」に進む。
【0141】
(第7の実施形態:請求項5、9、10に記載の発明)
次に、図35〜図40を参照して、第1の実施形態と異なる点について、第7の実施形態の説明をする。第7の実施形態は、話相手選択手段33aが、話相手を選択する際に、「実眠気度」が最大のユーザが複数人いる場合に、忙しさが最低の人を優先的に選択する実施形態である。
【0142】
第7の実施形態の眠気度判定端末メイン処理のフロー図を図35に示し、以下、当該フローを説明する。第7の実施形態の眠気度判定端末メイン処理が開始すると、S730「初期化」の処理に進む。S730の処理は、第1の実施形態のS130の処理と同一である。S730の処理が終了すると、S730−2「忙しさ情報取得処理起動」の処理に進む。
【0143】
S730−2「忙しさ情報取得処理起動」の処理において、図36に示される「忙しさ情報取得処理」を起動させる。すると、S751「忙しさ情報の入力あり?」の判断に進み、CPU21が、「忙しさ情報」が、入力装置24から、入力されたか否かを判断する。入力装置24をユーザが操作することにより、ユーザが現在の忙しさを、「忙しさ情報」として、眠気度判定端末20に入力することができるようになっている。なお、ユーザのスケジュールや、パーソナルコンピュータ等の操作等により、ユーザの「忙しさ情報」が、眠気度判定端末20に入力されるようにしても差し支えない。CPU21が、「忙しさ情報」が、入力装置24から、入力されたと判断した場合には、S752「忙しさ情報を保存」の処理に進む。S752の処理で、CPU21は、「忙しさ情報」を、RAM22の記憶領域に保存する。S752「忙しさ情報を保存」の処理が終了すると、S751の判断に戻る。S730−2の処理が終了すると、S731「眠気情報取得処理起動」の処理に進む。
【0144】
S731の処理は、第1の実施形態のS131の処理と同一である。第7の実施形態のS732〜S739の判断及び処理は、それぞれ、第1の実施形態のS132〜S139の処理と同一である。また、第7の実施形態のS741、S745の処理は、それぞれ、第1の実施形態のS141、S146の処理と同一である。
【0145】
S745の処理が終了すると、S746「判定した実眠気度、忙しさ情報をユーザ状況管理端末に出力」の処理に進む。
【0146】
S746「判定した実眠気度、忙しさ情報をユーザ状況管理端末に出力」の処理の処理において、インターフェース26は、ユーザ状況管理端末30のインターフェース36に、S745の処理で判定した「実眠気度情報」を出力する。また、インターフェース26は、ユーザ状況管理端末30のインターフェース36に、S752の処理で作成した「忙しさ情報」を出力する。S746の処理が終了すると、S732の判断に戻る。
【0147】
第7の実施形態では、図13のS162の処理において、実眠気度取得処理が起動すると、図37のS768「眠気度判定端末から実眠気度情報、忙しさ情報取得?」の判断に進む。S768の判断で、CPU31は、眠気度判定端末20のインターフェース26から出力された「実眠気度情報」又は「忙しさ情報」を、インターフェース36で取得したか否かを判断する。CPU31が、眠気度判定端末20のインターフェース26から出力された「実眠気度情報」又は「忙しさ情報」を、インターフェース36で取得したと判断した場合には、S769「取得した実眠気度情報、忙しさ情報をユーザ状況管理テーブルに保存」の処理に進む。S769の処理において、CPU31は、それぞれの眠気度判定端末20から取得した「実眠気度情報」や「忙しさ情報」を順次、図38に示されるような「ユーザ状況管理テーブル」として、RAM32の記憶領域に保存する。S769の処理が終了すると、S768の判断に戻る。
【0148】
図39に第7の実施形態の話相手、内容選択処理のフロー図を示し、以下、当該フローについて説明をする。当該処理が開始すると、S781「眠気ユーザリストにユーザが存在?」の判断に進む。S781の判断において、話相手選択手段33aは、図40に示される「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しているか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在していると判断した場合には、S782「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、図13のS166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、S167「眠気解消行動テーブルを、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0149】
S782「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理において、話相手選択手段33aは、図40に示される眠気ユーザリストから、ユーザを1人(例えばA)選択する。S782の処理が終了すると、S783「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理に進む。
【0150】
S783「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理において、話相手選択手段33aは、S782の処理で選択したユーザ(例えばA)以外で、且つ、話相手として未選択の実眠気度が最大のユーザを、図40に示される「ユーザ状況管理テーブル」から検索し、決定する。図40に示される例では、D、E、(実眠気度4で最大)を決定する。S783の処理が終了すると、S784「実眠気度が最大のユーザが1人?」の判断に進む。
【0151】
S784「実眠気度が最大のユーザが1人?」の判断において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大のユーザが1人であるか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大のユーザが1人であると判断した場合には、S785「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大のユーザが複数人いると判断した場合には、S788「実眠気度が最大、且つ、忙しさが最小のユーザが1人?」の判断に進む。図40に示される例では、DとEが「実眠気度」4で、「実眠気度」が最大のユーザが2人いるので、S788の判断に進む。
【0152】
S785「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、S783の処理で決定したユーザを、S782の処理で選択したユーザの話相手として選択する。S785の処理が終了すると、S786「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理に進む。
【0153】
S788「実眠気度が最大、且つ、忙しさが最小のユーザが1人?」の判断において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、「忙しさ」が最小のユーザが1人か否かを判断する。話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大、且つ、「忙しさ」が最小のユーザが1人であると判断した場合には、S788−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大、且つ「忙しさ」が最小のユーザが複数人いると判断した場合には、S789「該当するユーザのいずれかを選択する」の処理に進む。
【0154】
S788−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、「忙しさ」が最小のユーザ(図40の例では、D)を選択する。S788−2の処理が終了すると、S786「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理に進む。
【0155】
S789「該当するユーザのいずれかを選択する」の処理において、話相手選択手段33aは「実眠気度」が最大、且つ、「忙しさ」が最小のユーザのいずれかを、S782の処理で選択したユーザの話相手として選択する。S789の処理が終了すると、S786の処理に進む。
【0156】
S786「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理において、話相手選択手段33aは、話相手を選択した、又は、選択されたユーザを「眠気ユーザリスト」から削除する。S786の処理が終了すると、S787「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理に進む。
【0157】
S787「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理において、話相手選択手段33aは、S782及び、S785又は、S788−2、S789の処理で選択した各ユーザの行動内容を決定し、図40に示される「眠気解消行動テーブル」に登録をする。図40の例では、「実眠気度」が高いユーザ(D)が、「実眠気度」が低いユーザ(A)のところに移動するように行動内容を決定している。勿論、「実眠気度」が低いユーザが、「実眠気度」が高いユーザのところに移動するように行動内容を決定しても差し支えない。S787の処理が終了すると、S781の判断に戻る。
【0158】
前述したように、S781の判断において、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、S166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、図13のS167「話相手情報、行動内容情報を、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0159】
(第8の実施形態:請求項4、9、10に記載の発明)
次に、図41を参照して、第1の実施形態と異なる点について、第8の実施形態の説明をする。第8の実施形態は、話相手選択手段33aが、話相手を選択する際に、「実眠気度」が最大のユーザが複数人いる場合に、「実眠気度」が直前の「実眠気度」より増加しているユーザを選択する実施形態である。このため、眠気が低下しているユーザが優先的に話相手として選択されることがない。
【0160】
図41に第8の実施形態の話相手、内容選択処理のフロー図を示し、以下、当該フローについて説明をする。当該処理が開始すると、S881「眠気ユーザリストにユーザが存在?」の判断に進む。S881の判断において、話相手選択手段33aは、図42に示される「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しているか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在していると判断した場合には、S882「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、図13のS166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、S167「眠気解消行動テーブルを、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0161】
S882「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理において、話相手選択手段33aは、図42に示される眠気ユーザリストから、ユーザを1人(例えばA)選択する。S882の処理が終了すると、S883「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理に進む。
【0162】
S883「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理において、話相手選択手段33aは、S882の処理で選択したユーザ(例えばA)以外で、且つ、話相手として未選択の実眠気度が最大のユーザを、図40に示される「ユーザ状況管理テーブル」から検索し、決定する。図40に示される例では、D、E、(実眠気度4で最大)を決定する。S883の処理が終了すると、S784「実眠気度が最大のユーザが1人?」の判断に進む。
【0163】
S884「実眠気度が最大のユーザが1人?」の判断において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大のユーザが1人であるか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大のユーザが1人であると判断した場合には、S885「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大のユーザが複数人いると判断した場合には、S888「実眠気度が最大、且つ、「実眠気度」が直前の「実眠気度」より増加しているユーザが1人?」の判断に進む。図42に示される例では、DとEが「実眠気度」4で、「実眠気度」が最大のユーザが2人いるので、S888の判断に進む。
【0164】
S885「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、S883の処理で決定したユーザを、S882の処理で選択したユーザの話相手として選択する。S885の処理が終了すると、S886「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理に進む。
【0165】
S888「実眠気度が最大、且つ、「実眠気度」が直前の「実眠気度」より増加しているユーザが1人?」の判断において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、実眠気度」が直前の「実眠気度」より増加しているユーザが1人か否かを判断する。話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大、且つ、「実眠気度」が直前の「実眠気度」より増加しているユーザが1人であると判断した場合には、S888−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「実眠気度」が最大、且つ、実眠気度」が直前の「実眠気度」より増加しているユーザが複数人いると判断した場合には、S889「該当するユーザのいずれかを選択する」の処理に進む。
【0166】
S888−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が最大、且つ、「「実眠気度」が直前の「実眠気度」より増加しているユーザ(図42の例では、D)を選択する。S888−2の処理が終了すると、S886「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理に進む。
【0167】
S889「該当するユーザのいずれかを選択する」の処理において、話相手選択手段33aは「実眠気度」が最大、且つ、「実眠気度」が直前の「実眠気度」より増加しているユーザのいずれかを、S882の処理で選択したユーザの話相手として選択する。S889の処理が終了すると、S886の処理に進む。
【0168】
S886「話相手を選択した、又は、選択されたユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理において、話相手選択手段33aは、話相手を選択した、又は、選択されたユーザを「眠気ユーザリスト」から削除する。S886の処理が終了すると、S887「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理に進む。
【0169】
S887「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理において、話相手選択手段33aは、S882及び、S885又は、S888−2、S889の処理で選択した各ユーザの行動内容を決定し、図42に示される「眠気解消行動テーブル」に登録をする。図42の例では、「実眠気度」が高いユーザ(D)が、「実眠気度」が低いユーザ(A)のところに移動するように行動内容を決定している。勿論、「実眠気度」が低いユーザが、「実眠気度」が高いユーザのところに移動するように行動内容を決定しても差し支えない。S887の処理が終了すると、S881の判断に戻る。
【0170】
前述したように、S881の判断において、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、S166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、図13のS167「話相手情報、行動内容情報を、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0171】
(第9の実施形態)
次に、図43、図44を参照して、第1の実施形態と異なる点について、第9の実施形態の説明をする。第9の実施形態は、話相手選択手段33aが、話相手がいない場合に、1人で眠気を解決する実施形態である。
【0172】
図43に第9の実施形態の話相手、内容選択処理のフロー図を示し、以下、当該フローについて説明をする。当該処理が開始すると、S981「眠気ユーザリストにユーザが存在?」の判断に進む。S981の判断において、話相手選択手段33aは、図44に示される「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しているか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在していると判断した場合には、S982「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、図13のS166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、S167「眠気解消行動テーブルを、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0173】
S982「眠気ユーザリストからユーザを1人選択」の処理において、話相手選択手段33aは、図44に示される眠気ユーザリストから、ユーザを1人(例えばA)選択する。S982の処理が終了すると、S983「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理に進む。
【0174】
S983「実眠気度が最大のユーザを検索」の処理において、話相手選択手段33aは、S982の処理で選択したユーザ(例えばA)以外で、且つ、話相手として未選択の実眠気度が最大のユーザを、図44に示される「眠気ユーザリスト」から検索し、決定する。図44に示される例では、D(実眠気度5で最大)を決定する。S983の処理が終了すると、S984「実眠気度が一定値以上のユーザが0人?」の判断に進む。
【0175】
S984「実眠気度が一定値以上のユーザが0人?」の判断において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が一定値以上のユーザが0人であるか否かを判断する。話相手選択手段33aが、S983で決定したユーザの「実眠気度」が一定値以上でないと判断した場合、若しくは、S983の処理でユーザが存在しておらず、ユーザを決定できなかった場合には、「実眠気度」が一定値以上のユーザが0人であると判断し、S985「1人で実行可能な行動内容を決定」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、S983で決定したユーザの「実眠気度」が一定値以上であり、「実眠気度」が一定値以上のユーザが0人でないと判断した場合には、S988「実眠気度が一定値以上のユーザが1人?」の判断に進む。図44に示される例では、AがDを話相手として決定した後、次にEがユーザとして選択されるが、他に実眠気度が一定以上のユーザがいないため、S984で実眠気度が一定値以上のユーザが0人と判断される。
【0176】
S985「1人で実行可能な行動内容を決定」の処理において、話相手選択手段33aは、S983の処理で決定したユーザの行動内容として、1人で実行可能な行動内容を決定する。S985の処理が終了すると、S986「話相手を選択した、又は、選択されたユーザ、行動内容が決定したユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理に進む。
【0177】
S988「実眠気度が一定値以上のユーザが1人?」の判断において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が一定値以上のユーザが1人であるか否かを判断する。話相手選択手段33aが、「実眠気度」が一定値以上のユーザが1人であると判断した場合には、S988−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択手段33aが、「実眠気度」が一定値以上のユーザが1人でないと判断した場合には、S989「実眠気度が一定値以上で最大のユーザが1人?」の判断に進む。
【0178】
S988−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が一定値以上のユーザを選択する。S988−2の処理が終了すると、S986「話相手を選択した、又は、選択されたユーザ、行動内容が決定したユーザを眠気ユーザリストから削除」の処理に進む。
【0179】
S989「実眠気度が一定値以上で最大のユーザが1人?」の判断において、話相手選択33aは、「実眠気度」が一定値以上で、当該「実眠気度」が最大のユーザが1人であるか否かを判断する。話相手選択33aが、「実眠気度」が一定値以上で、当該「実眠気度」が最大のユーザが1人であると判断した場合には、S989−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理に進む。一方で、話相手選択33aが、「実眠気度」が一定値以上で、当該「実眠気度」が最大のユーザが複数人であると判断した場合には、S990「該当するユーザのいずれかを話相手として選択」の処理に進む。
【0180】
S989−2「該当するユーザを話相手として選択」の処理において、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が一定値以上で、当該「実眠気度」が最大のユーザを選択する。S989−2の処理が終了すると、S986の処理に進む。
【0181】
S990「該当するユーザのいずれかを話相手として選択」の処理において、話者選択手段は、話相手選択手段33aは、「実眠気度」が一定値以上で、当該「実眠気度」が最大のユーザのいずれかを選択する。S990の処理が終了すると、S986の処理に進む。
【0182】
S986「話相手を選択した、又は、選択されたユーザ、行動内容が決定したユーザを、眠気ユーザリストから削除」の処理において、話相手選択手段33aは、話相手を選択した、又は、選択されたユーザ、行動内容が決定したユーザを「眠気ユーザリスト」から削除する。S986の処理が終了すると、S987「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理に進む。
【0183】
S987「話相手が決定した各ユーザの行動内容を決定し、眠気解消行動テーブルに登録」の処理において、話相手選択手段33aは、S982及び、S985、S988−2、S989―2、S990のいずれかの処理で選択した各ユーザの行動内容を決定し、図44に示される「眠気解消行動テーブル」に登録をする。図44の例では、「実眠気度」が高いユーザ(D)が、「実眠気度」が低いユーザ(A)のところに移動するように行動内容を決定している。勿論、「実眠気度」が低いユーザが、「実眠気度」が高いユーザのところに移動するように行動内容を決定しても差し支えない。S987の処理が終了すると、S981の判断に戻る。
【0184】
前述したように、S981の判断において、話相手選択手段33aが、「眠気ユーザリスト」にユーザが存在しないと判断した場合には、S166「話相手、行動内容選択処理」が終了し、図13のS167「話相手情報、行動内容情報を、該当ユーザの眠気度判定端末に出力」の処理に進む。
【0185】
以上説明した実施形態では、話相手選択手段33aは、各ユーザの「実眠気度」に基づき、話相手を選択しているが、本発明の眠気解消システムは、この実施形態に限定されず、各ユーザがどれくらい起きているか(覚醒度)に基づき、話相手を選択することにしても差し支えない。
【0186】
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う眠気解消システムもまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0187】
【図1】眠気解消システムの概要図である。
【図2】眠気解消システムのブロック図である。
【図3】センサ端末のメイン処理のフロー図である。
【図4】眠気情報の説明図である。
【図5】心電位計測処理のフロー図である。
【図6】心拍数算出処理のフロー図である。
【図7】心電位周波数解析処理のフロー図である。
【図8】眠気度判定端末メイン処理のフロー図である。
【図9】眠気情報取得処理のフロー図である。
【図10】眠気情報学習テーブルの説明図である。
【図11】心拍数情報平均テーブルの説明図である。
【図12】眠気度判定基準テーブルの説明図である。
【図13】ユーザ状況管理端末メイン処理のフロー図である。
【図14】実眠気度情報取得処理のフロー図である。
【図15】眠気チェック処理のフロー図である。
【図16】ユーザ状況管理テーブルの説明図である。
【図17】眠気ユーザリスト登録処理の説明図である。
【図18】話相手、行動内容選択処理のフロー図である。(第1の実施形態)
【図19】眠気解消行動テーブル決定の説明図である。(第1の実施形態)
【図20】眠気度判定端末メイン処理のフロー図である。(第2の実施形態)
【図21】話相手候補リストの説明図である。(第2の実施形態)
【図22】実眠気度情報取得処理のフロー図である。(第2の実施形態)
【図23】眠気解消行動テーブル決定の説明図である。(第2の実施形態)
【図24】話相手、行動内容選択処理のフロー図である。(第2の実施形態)
【図25】眠気度判定端末メイン処理のフロー図である。(第3の実施形態)
【図26】話相手候補リストの説明図である。(第3の実施形態)
【図27】話相手、行動内容選択処理のフロー図である。(第3の実施形態)
【図28】眠気解消行動テーブル決定の説明図である。(第3の実施形態)
【図29】話相手、行動内容選択処理のフロー図である。(第4の実施形態)
【図30】眠気解消行動テーブル決定の説明図である。(第4の実施形態)
【図31】眠気チェック処理のフロー図である。(第5の実施形態)
【図32】眠気ユーザリスト登録処理の説明図である。(第5の実施形態)
【図33】眠気チェック処理のフロー図である。(第6の実施形態)
【図34】眠気ユーザリスト登録処理の説明図である。(第6の実施形態)
【図35】眠気度判定端末メイン処理のフロー図である。(第7の実施形態)
【図36】忙しさ情報取得処理のフロー図である。(第7の実施形態)
【図37】実眠気度情報取得処理のフロー図である。(第7の実施形態)
【図38】ユーザ状況管理テーブルの説明図である。(第7の実施形態)
【図39】話相手、行動内容選択処理のフロー図である。(第7の実施形態)
【図40】眠気解消行動テーブル決定の説明図である。(第7の実施形態)
【図41】話相手、行動内容選択処理のフロー図である。(第8の実施形態)
【図42】眠気解消行動テーブル決定の説明図である。(第8の実施形態)
【図43】話相手、行動内容選択処理のフロー図である。(第9の実施形態)
【図44】眠気解消行動テーブル決定の説明図である。(第9の実施形態)
【符号の説明】
【0188】
10 センサ端末
11 CPU(センサ端末)
12 RAM(センサ端末)
13 ROM(センサ端末)
14 入力装置(センサ端末)
15 センサ(センサ端末)
16 インターフェース(センサ端末)
17 バス(センサ端末)
20 眠気度判定端末
21 CPU(眠気度判定端末)
22 RAM(眠気度判定端末)
23 ROM(眠気度判定端末)
23a 眠気度判定手段
24 入力装置(眠気度判定端末)
25 出力装置(眠気度判定端末)
26 インターフェース(眠気度判定端末)
27 バス(眠気度判定端末)
30 ユーザ状況管理端末
31 CPU(ユーザ状況管理端末)
32 RAM(ユーザ状況管理端末)
33 ROM(ユーザ状況管理端末)
33a 話相手選択手段
34 入力装置(ユーザ状況管理端末)
35 出力装置(ユーザ状況管理端末)
36 インターフェース(ユーザ状況管理端末)
37 バス(ユーザ状況管理端末)
100 眠気解消システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数ユーザの眠気を計測し、眠気情報を生成する眠気計測手段と、
前記眠気計測手段が生成した眠気情報から、眠気度を判定する眠気度判定手段と、
前記眠気度判定手段が判定した複数ユーザの眠気度に基づき、話相手を選択する話相手選択手段と、
前記話相手選択手段が選択した話相手を、選択された話相手の組の各ユーザに通知する話相手通知手段と、
を有することを特徴とする眠気解消システム。
【請求項2】
話相手選択手段は、眠気度判定手段が判定した複数ユーザの眠気度のうち、最大の眠気度のユーザを優先的に選択することを特徴とする請求項1に記載の眠気解消システム。
【請求項3】
話相手選択手段は、眠気度判定手段が判定した複数ユーザの眠気度のうち、眠気度が一定値以上で且つ、最大の眠気度のユーザを優先的に選択することを特徴とする請求項1に記載の眠気解消システム。
【請求項4】
話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、眠気度判定手段が前回判定した眠気度よりも、眠気度が増加しているユーザを優先的に選択することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の眠気度解消システム。
【請求項5】
話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、忙しさが最低のユーザを優先的に選択することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の眠気度解消システム。
【請求項6】
話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、事前に設定された話相手候補から優先的に選択することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の眠気解消システム。
【請求項7】
話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、事前に設定された話相手候補の優先順位に基づき、優先順位の高い話相手を優先的に選択することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の眠気解消システム。
【請求項8】
話相手選択手段は、最大の眠気度が同一値である場合に、事前に設定された話相手候補のうち、互いに話相手候補として選択しているユーザを、話相手として優先的に選択することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の眠気解消システム。
【請求項9】
話相手選択手段は、話相手として既に選択されたユーザ及び話相手を既に選択したユーザを、話相手として選択しないことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の眠気度解消システム。
【請求項10】
眠気度判定手段は、眠気計測手段が生成した眠気情報の絶対値を、眠気度の判定基準とすることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の眠気度解消システム。
【請求項11】
眠気度判定手段は、眠気計測手段が生成した眠気情報の絶対値の変化を、眠気度の判定基準とすることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の眠気度解消システム。
【請求項12】
眠気度判定手段は、眠気計測手段が生成した眠気情報の絶対値が、一定値以上の状態を一定時間以上継続したことを、眠気度の判定基準とすることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の眠気度解消システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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