説明

眼の疾患及び障害を治療する硫黄結合化合物

硫黄結合化合物、その医薬組成物、前記化合物及び組成物を使用して加齢黄斑変性及びシュタルガルト病などの眼の疾患及び障害を治療する方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物若しくは互変異性体、立体異性体、幾何異性体、又はその薬学的に許容される溶媒和物、水和物、塩、N−オキシド若しくはプロドラッグ
【化1】


[式中、
Zは、結合、−C(R)(R)−、−C(R)(R10)−C(R)(R)−、−X−C(R31)(R32)−、−C(R)(R10)−C(R)(R)−C(R36)(R37)−、−X−C(R31)(R32)−C(R)(R)−又は−C(R38)(R39)−X−C(R31)(R32)−であり、
Yは、−SONR40−、−S−C(R14)(R15)−、−S(=O)−C(R14)(R15)−又は−S(=O)−C(R14)(R15)−であり、
及びRは、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、フルオロアルキル、−OR又は−NRからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びRは一緒になって、オキソを形成しており、
31、R32、R38及びR39は、水素、C〜Cアルキル又はフルオロアルキルからそれぞれ独立に選択され、
40は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、カルボシクリル、ヘテロアリール又はC結合ヘテロシクリルから選択され、或いはR40及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環を形成しており、
各R14及びR15は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、カルボシクリル、ヘテロアリール又はC結合ヘテロシクリルから独立に選択され、或いはR14及びR15は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、カルボシクリル又はヘテロシクリルを形成しており、或いは場合により、R及びR14又はR15のいずれか一方は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、炭素環又は複素環を形成しており、
36及びR37は、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、フルオロアルキル、−OR又は−NRからそれぞれ独立に選択され、或いはR36及びR37は一緒になって、オキソを形成しており、或いは場合により、R36及びRは一緒になって、直接結合を形成して二重結合をつくり、或いは場合により、R36及びRは一緒になって、直接結合を形成しており、R37及びRは一緒になって、直接結合を形成して三重結合をつくり、
及びRは、水素、アルキル、アルケニル、フルオロアルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル又はC結合ヘテロシクリルからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、カルボシクリル又はヘテロシクリルを形成しており、或いはR及びRは一緒になって、イミノを形成しており、
は、C〜C15アルキル、カルボシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル又はヘテロシクリルアルキルであり、
各R及びRは、水素、アルキル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、−C(=O)R13、SO13、CO13又はSONR2425から独立に選択され、或いはR及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N−ヘテロシクリルを形成しており、
Xは、−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−N(R30)−、−C(=O)−、−C(=CH)−、−C(=N−NR35)−又は−C(=N−OR35)−であり、
及びR10は、水素、ハロゲン、アルキル、フルオロアルキル、−OR、−NR又はカルボシクリルからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びR10はオキソを形成しており、或いは場合により、R及びRは一緒になって、直接結合を形成して二重結合をつくり、或いは場合により、R及びRは一緒になって、直接結合を形成しており、R10及びRは一緒になって、直接結合を形成して三重結合をつくり、
11及びR12は、水素、アルキル、カルボシクリル、−C(=O)R13、SO13、CO13又はSONR2425からそれぞれ独立に選択され、或いはR11及びR12は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N−ヘテロシクリルを形成しており、
各R13は、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、カルボシクリル、ヘテロアリール又はヘテロシクリルから独立に選択され、
各R、R30、R34及びR35は、独立に、水素又はアルキルであり、
各R24及びR25は、水素、アルキル、アルケニル、フルオロアルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル又はヘテロシクリルから独立に選択され、
各R33は、ハロゲン、OR34、アルキル又はフルオロアルキルから独立に選択され、nは、0、1、2、3又は4である]。
【請求項2】
式(Ia)の構造を有する、請求項1に記載の化合物
【化2】


[式中、
Zは、−C(R)(R10)−C(R)(R)−又は−O−C(R3l)(R32)−であり、
Yは、−SONR40−、−S−C(R14)(R15)−、S(=O)−C(R14)(R15)−又は−S(=O)−C(R14)(R15)−であり、
及びRは、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、フルオロアルキル、−OR又は−NRからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びRは一緒になって、オキソを形成しており、
31及びR32は、水素、C〜Cアルキル又はフルオロアルキルからそれぞれ独立に選択され、
及びRは、水素又はアルキルからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びRは一緒になって、イミノを形成しており、
は、C〜C15アルキル又はカルボシクリルアルキルであり、
及びRは、水素、アルキル、カルボシクリル又は−C(=O)R13からそれぞれ独立に選択され、或いはR及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N−ヘテロシクリルを形成しており、
及びR10は、水素、ハロゲン、アルキル、フルオロアルキル、−OR、−NR又はカルボシクリルからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びR10は一緒になって、オキソを形成しており、
11及びR12は、水素、アルキル、カルボシクリル又は−C(=O)R13からそれぞれ独立に選択され、或いはR11及びR12は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N−ヘテロシクリルを形成しており、
各R13は、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、カルボシクリル、ヘテロアリール又はヘテロシクリルから独立に選択され、
各R及びR34は、独立に、水素又はアルキルであり、
各R33は、ハロゲン、−OR34、アルキル又はフルオロアルキルから独立に選択され、
nは、0、1、2、3又は4である]。
【請求項3】
式(Ib)の構造を有する、請求項2に記載の化合物
【化3】


[式中、
Yは、−S−C(R14)(R15)−、−S(=O)−C(Rl4)(R15)−又は−S(=O)−C(R14)(R15)−であり、
及びRは、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、フルオロアルキル、−OR又は−NRからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びRは一緒になって、オキソを形成しており、
及びRは、水素又はアルキルからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びRは一緒になって、イミノを形成しており、
及びRは、水素、アルキル、カルボシクリル又は−C(=O)R13からそれぞれ独立に選択され、或いはR及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N−ヘテロシクリルを形成しており、
及びR10は、水素、ハロゲン、アルキル、フルオロアルキル、−OR、−NR又はカルボシクリルからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びR10は一緒になって、オキソを形成しており、
11及びR12は、水素、アルキル、カルボシクリル又は−C(=O)R13からそれぞれ独立に選択され、或いはR11及びR12は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N−ヘテロシクリルを形成しており、
各R13は、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、カルボシクリル、ヘテロアリール又はヘテロシクリルから独立に選択され、
各R及びR34は、独立に、水素又はアルキルであり、
14及びR15は、水素又はアルキルからそれぞれ独立に選択され、
16及びR17は、水素、アルキル、ハロ又はフルオロアルキルからそれぞれ独立に選択され、或いはR16及びR17は、それらが結合している炭素と一緒になって、カルボシクリル又はヘテロシクリルを形成しており、
18は、水素、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ又はフルオロアルキルから選択され、
各R33は、ハロゲン、−OR34、アルキル又はフルオロアルキルから独立に選択され、
nは、0、1、2、3又は4である]。
【請求項4】
nが0であり、R11及びR12のそれぞれが水素である、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
、R、R14及びR15のそれぞれが水素である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
及びRが、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、−ORからそれぞれ独立に選択され、
及びR10が、水素、ハロゲン、アルキル、−ORからそれぞれ独立に選択され、又はR及びR10が一緒になって、オキソを形成しており、
各Rが、独立に、水素又はアルキルであり、
16及びR17が、それらが結合している炭素と一緒になって、カルボシクリルを形成しており、
18が、水素、アルコキシ又はヒドロキシから選択される、
請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
16及びR17が、それらが結合している炭素と一緒になって、場合によって置換されているシクロペンチル、場合によって置換されているシクロヘキシル又は場合によって置換されているシクロヘプチルであり、
18が水素又はヒドロキシである、
請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
11が水素であり、R12が−C(=O)R13であり、ここで、R13はアルキルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項9】
及びRが、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル又は−ORからそれぞれ独立に選択され、
及びR10が、水素、ハロゲン、アルキル又は−ORからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びR10は一緒になって、オキソを形成しており、
各Rが水素又はアルキルから独立に選択され、
16及びR17が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、カルボシクリルを形成しており、
18が、水素、ヒドロキシ又はアルコキシである、
請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
nが0であり、
16及びR17が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、場合によって置換されているシクロペンチル、場合によって置換されているシクロヘキシル又は場合によって置換されているシクロヘプチルを形成しており、
18が水素又はヒドロキシである、
請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
及びRが、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル又は−ORからそれぞれ独立に選択され、
及びR10が、水素、ハロゲン、アルキル又は−ORからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びR10が一緒になって、オキソを形成しており、
各Rが、独立に、水素又はアルキルであり、
16及びR17が、それぞれ独立にアルキルであり、
18が、水素、ヒドロキシ又はアルコキシである、
請求項5に記載の化合物。
【請求項12】
式(Ic)の構造を有する、請求項2に記載の化合物
【化4】


[式中、
Yは、−S−C(R14)(R15)−、−S(=O)−C(R14)(R15)−又は−S(=O)−C(R14)(R15)−であり、
31及びR32は、水素、C〜Cアルキル又はフルオロアルキルからそれぞれ独立に選択され、
及びRは、水素又はアルキルからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びRは一緒になって、イミノを形成しており、
11及びR12は、水素、アルキル、カルボシクリル又は−C(=O)R13からそれぞれ独立に選択され、或いはR11及びR12は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N−ヘテロシクリルを形成しており、
13は、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、カルボシクリル、ヘテロアリール又はヘテロシクリルから選択され、
14及びR15は、水素又はアルキルからそれぞれ独立に選択され、
16及びR17は、水素、アルキル、ハロ又はフルオロアルキルからそれぞれ独立に選択され、或いはR16及びR17は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、カルボシクリル又はヘテロシクリルを形成しており、
18は、水素、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ又はフルオロアルキルから選択され、
各R33は、ハロゲン、−OR34、アルキル又はフルオロアルキルから独立に選択され、
34は水素又はアルキルであり、
nは、0、1、2、3又は4である]。
【請求項13】
nが0であり、各R11及びR12が水素である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
各R、R、R14及びR15が水素である、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
31及びR32が、それぞれ独立に、水素又はC〜Cアルキルであり、
16及びR17が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、カルボシクリルを形成しており、
18が、水素、ヒドロキシ又はアルコキシである、
請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
16及びR17が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、場合によって置換されているシクロペンチル、場合によって置換されているシクロヘキシル又は場合によって置換されているシクロヘプチルであり、
18が水素又はヒドロキシである、
請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
31及びR32が水素又はC〜Cアルキルからそれぞれ独立に選択され、R18が、水素、ヒドロキシ又はアルコキシである、請求項14に記載の化合物。
【請求項18】
式(Id)の構造を有する、請求項1に記載の化合物
【化5】


[式中、
Yは、−S−C(R14)(R15)−、−S(O)−C(R14)(R15)−又は−S(O)−C(R14)(R15)−であり、
Xは、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−N(R30)−、−C(=O)−、−C(=CH)−、−C(=N−NR35)−又は−C(=N−OR35)−であり、
31及びR32は、水素、C〜Cアルキル又はフルオロアルキルからそれぞれ独立に選択され、
及びRは、水素又はアルキルからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びRは一緒になって、イミノを形成しており、
11及びR12は、水素、アルキル、カルボシクリル又は−C(=O)R13からそれぞれ独立に選択され、或いはR11及びR12は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N−ヘテロシクリルを形成しており、
13は、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、カルボシクリル、ヘテロアリール又はヘテロシクリルから選択され、
14及びR15は、水素又はアルキルからそれぞれ独立に選択され、
16及びR17は、水素、アルキル、ハロ又はフルオロアルキルからそれぞれ独立に選択され、或いはR16及びR17は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、カルボシクリル又はヘテロシクリルを形成しており、
18は、水素、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ又はフルオロアルキルから選択され、
各R33は、ハロゲン、−OR34、アルキル又はフルオロアルキルから独立に選択され、
30、R34及びR35は、それぞれ独立に、水素又はアルキルであり、
nは、0、1、2、3又は4である]。
【請求項19】
nが0であり、各R11及びR12が水素である、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
各R、R、R14及びR15が、水素である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
31及びR32が、それぞれ独立に、水素又はC〜Cアルキルであり、
16及びR17が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、カルボシクリルを形成しており、
18が、水素、ヒドロキシ又はアルコキシである、
請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
16及びR17が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、場合によって置換されているシクロペンチル、場合によって置換されているシクロヘキシル又は場合によって置換されているシクロヘプチルを形成しており、
18が水素又はヒドロキシである、
請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
31及びR32が水素又はC〜Cアルキルからそれぞれ独立に選択され、R18が水素、ヒドロキシ又はアルコキシである、請求項20に記載の化合物。
【請求項24】
式(Ie)の構造を有する、請求項2に記載の化合物
【化6】


[式中、
Zは、−C(R)(R10)−C(R)(R)−又は−O−C(R31)(R32)−であり、
及びRは、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、フルオロアルキル、−OR又は−NRからそれぞれ独立に選択され、又はR及びRは一緒になって、オキソを形成しており、
及びRは、水素又はアルキルからそれぞれ独立に選択され、又はR及びRは一緒になって、イミノを形成しており、
及びRは、水素、アルキル、カルボシクリル又は−C(=O)R13からそれぞれ独立に選択され、又はR及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N−ヘテロシクリルを形成しており、
及びR10は、水素、ハロゲン、アルキル、フルオロアルキル、−OR、−NR又はカルボシクリルからそれぞれ独立に選択され、又はR及びR10はオキソを形成しており、或いは場合により、R及びRは一緒になって、直接結合を形成して二重結合をつくり、或いは場合により、R及びRは一緒になって、直接結合を形成しており、R10及びRは一緒になって、直接結合を形成して三重結合をつくり、
31及びR32は、水素、C〜Cアルキル又はフルオロアルキルからそれぞれ独立に選択され、
11及びR12は、水素、アルキル、カルボシクリル又は−C(=O)R13からそれぞれ独立に選択され、又はR11及びR12は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N−ヘテロシクリルを形成しており、
各R13は、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、カルボシクリル、ヘテロアリール又はヘテロシクリルから独立に選択され、
各R及びR34は、独立に、水素又はアルキルであり、
16及びR17は、水素、アルキル、ハロ又はフルオロアルキルからそれぞれ独立に選択され、或いはR16及びR17は、それらが結合している炭素と一緒になって、カルボシクリル又はヘテロシクリルを形成しており、或いは場合により、R40及びR16又はR17のいずれか一方は、複素環を形成しており、
18は、水素、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ又はフルオロアルキルから選択され、
各R33は、ハロゲン、−OR34、アルキル又はフルオロアルキルから独立に選択され、
40は、水素又はアルキルから選択され、或いは場合により、R40及びR16又はR17のいずれか一方は、複素環を形成しており、
nは、0、1、2、3又は4である]。
【請求項25】
式(If)の構造を有する、請求項2に記載の化合物
【化7】


[式中、
及びR10は、水素、ハロゲン、アルキル、フルオロアルキル、−OR、−NR又はカルボシクリルからそれぞれ独立に選択され、又はR及びR10は一緒になって、オキソを形成しており、
及びRは、水素、アルキル、カルボシクリル又は−C(=O)R13からそれぞれ独立に選択され、又はR及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N−ヘテロシクリルを形成しており、
各R及びR34は、独立に、水素又はアルキルであり、
14及びR15は、水素又はアルキルからそれぞれ独立に選択され、
16及びR17は、それらが結合している炭素と一緒になって、場合によって置換されているシクロペンチル、場合によって置換されているシクロヘキシル又は場合によって置換されているシクロヘプチルを形成しており、
18は、水素、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ又はフルオロアルキルから選択され、
各R33は、ハロゲン、−OR34、アルキル又はフルオロアルキルから独立に選択され、
nは、0、1又は2である]。
【請求項26】
【化8−1】


【化8−2】


【化8−3】


【化8−4】


【化8−5】


【化8−6】


【化8−7】


【化8−8】


からなる群から選択される化合物。
【請求項27】
薬学的に許容される担体及び請求項1から26までのいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項28】
請求項27に記載の医薬組成物を対象に投与することを含む、対象における眼の疾患又は障害を治療する方法。
【請求項29】
眼の疾患又は障害が、網膜の疾患又は障害である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
網膜の疾患又は障害が、加齢黄斑変性又はシュタルガルト黄斑ジストロフィーである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
眼の疾患又は障害が、網膜剥離、出血性網膜症、色素性網膜炎、視神経症、炎症性網膜疾患、増殖性硝子網膜症、網膜ジストロフィー、遺伝性視神経症、ソーズビー眼底ジストロフィー、ブドウ膜炎、網膜損傷、アルツハイマー病に伴う網膜障害、多発性硬化症に伴う網膜障害、パーキンソン病に伴う網膜障害、ウイルス感染に伴う網膜障害、光露出過剰に関連する網膜障害、及びAIDSに伴う網膜障害から選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
眼の疾患又は障害が、糖尿病性網膜症、糖尿病性黄斑症、網膜血管閉塞、未熟児網膜症又は虚血再潅流関連網膜損傷から選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項33】
請求項1から26までのいずれか一項に記載の化合物に細胞を接触させ、それにより少なくとも1つの視覚サイクルトランス−シスイソメラーゼを阻害することを含む、細胞中の少なくとも1つの視覚サイクルトランス−シスイソメラーゼを阻害する方法。
【請求項34】
細胞が網膜色素上皮(RPE)細胞である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
請求項27に記載の医薬組成物を対象に投与することを含む、対象における少なくとも1つの視覚サイクルトランス−シスイソメラーゼを阻害する方法。
【請求項36】
対象がヒトである、請求項28又は請求項35に記載の方法。
【請求項37】
リポフスチン色素の蓄積が対象の眼において阻害される、請求項28又は請求項35に記載の方法。
【請求項38】
リポフスチン色素がN−レチニリデン−N−レチニル−エタノールアミン(A2E)である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
網膜細胞の変性が阻害される、請求項28から37までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
網膜細胞が網膜神経細胞である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
網膜神経細胞が、光受容体細胞、アマクリン細胞、水平細胞、神経節細胞又は双極細胞である、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
網膜細胞が網膜色素上皮(RPE)細胞である、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
RPE65及びLRATを発現する細胞の抽出物であり、CRALBPをさらに含む抽出物を用いてin vitroでアッセイした場合、約1μM以下のIC50で11−シス−レチノール生成を阻害する化合物であって、溶液中で少なくとも約1週間、室温で安定である化合物。
【請求項44】
11−シス−レチノールの生成を約0.1μM以下のIC50で阻害する、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
11−シス−レチノールの生成を約0.01μM以下のIC50で阻害する、請求項43に記載の化合物。
【請求項46】
11−シス−レチノールを生成するイソメラーゼ反応であり、RPE中で起こるイソメラーゼ反応を阻害する非レチノイド化合物であって、対象に投与した場合、1mg/kg以下のED50値を有する化合物。
【請求項47】
ED50値が、単回用量の化合物を前記対象に約2時間以上投与した後に測定される、請求項46に記載の非レチノイド化合物。
【請求項48】
非レチノイド化合物が、式(I)の化合物若しくは互変異性体、立体異性体、幾何異性体、又はその薬学的に許容される溶媒和物、水和物、塩、N−オキシド若しくはプロドラッグである、請求項46又は47に記載の化合物
【化9】


[式中、
Zは、結合、−C(R)(R)−、−C(R)(R10)−C(R)(R)−、−X−C(R31)(R32)−、−C(R)(R10)−C(R)(R)−C(R36)(R37)−、−X−C(R31)(R32)−C(R)(R)−又は−C(R38)(R39)−X−C(R31)(R32)−であり、
Yは、−SONR40−、−S−C(R14)(R15)−、−S(=O)−C(R14)(R15)−又は−S(=O)−C(R14)(R15)−であり、
及びRは、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、フルオロアルキル、−OR又は−NRからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びRは一緒になって、オキソを形成しており、
31、R32、R38及びR39は、水素、C〜Cアルキル又はフルオロアルキルからそれぞれ独立に選択され、
40は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、カルボシクリル、ヘテロアリール又はC結合ヘテロシクリルから選択され、或いはR40及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環を形成しており、
各R14及びR15は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、カルボシクリル、ヘテロアリール又はC結合ヘテロシクリルから独立に選択され、或いはR14及びR15は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、カルボシクリル又はヘテロシクリルを形成しており、或いは場合により、R及びR14又はR15のいずれか一方は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、炭素環又は複素環を形成しており、
36及びR37は、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、フルオロアルキル、−OR又は−NRからそれぞれ独立に選択され、或いはR36及びR37は一緒になって、オキソを形成しており、或いは場合により、R36及びRは一緒になって、直接結合を形成して二重結合をつくり、或いは場合により、R36及びRは一緒になって、直接結合を形成しており、R37及びRは一緒になって、直接結合を形成して三重結合をつくり、
及びRは、水素、アルキル、アルケニル、フルオロアルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル又はC結合ヘテロシクリルからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、カルボシクリル又はヘテロシクリルを形成しており、或いはR及びRは一緒になって、イミノを形成しており、
は、C〜C15アルキル、カルボシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル又はヘテロシクリルアルキルであり、
各R及びRは、水素、アルキル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、−C(=O)R13、SO13、CO13又はSONR2425から独立に選択され、或いはR及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N−ヘテロシクリルを形成しており、
Xは、−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−N(R30)−、−C(=O)−、−C(=CH)−、−C(=N−NR35)−又は−C(=N−OR35)−であり、
及びR10は、水素、ハロゲン、アルキル、フルオロアルキル、−OR、−NR又はカルボシクリルからそれぞれ独立に選択され、或いはR及びR10はオキソを形成しており、或いは場合により、R及びRは一緒になって、直接結合を形成して二重結合をつくり、或いは場合により、R及びRは一緒になって、直接結合を形成しており、R10及びRは一緒になって、直接結合を形成して三重結合をつくり、
11及びR12は、水素、アルキル、カルボシクリル、−C(=O)R13、SO13、CO13又はSONR2425からそれぞれ独立に選択され、或いはR11及びR12は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N−ヘテロシクリルを形成しており、
各R13は、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、カルボシクリル、ヘテロアリール又はヘテロシクリルから独立に選択され、
各R、R30、R34及びR35は、独立に、水素又はアルキルであり、
各R24及びR25は、水素、アルキル、アルケニル、フルオロアルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボシクリル又はヘテロシクリルから独立に選択され、
各R33は、ハロゲン、OR34、アルキル又はフルオロアルキルから独立に選択され、nは、0、1、2、3又は4である]。
【請求項49】
非レチノイド化合物である、請求項43に記載の化合物。
【請求項50】
薬学的に許容される担体及び請求項43から47までのいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項51】
請求項1から26又は43から47までのいずれか一項に記載の化合物を対象に導入することを含む、レチノイドサイクルにおける発色団フラックスを調節する方法。
【請求項52】
請求項50に記載の医薬組成物を対象に投与することを含む、対象における眼の疾患又は障害を治療する方法。
【請求項53】
眼の疾患又は障害が、加齢黄斑変性又はシュタルガルト黄斑ジストロフィーである、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
眼の疾患又は障害が、網膜剥離、出血性網膜症、色素性網膜炎、錐体桿体ジストロフィー、ソーズビー眼底ジストロフィー、視神経症、炎症性網膜疾患、糖尿病性網膜症、糖尿病性黄斑症、網膜血管閉塞、未熟児網膜症、又は虚血再潅流関連網膜損傷、増殖性硝子網膜症、網膜ジストロフィー、遺伝性視神経症、ソーズビー眼底ジストロフィー、ブドウ膜炎、網膜損傷、アルツハイマー病に伴う網膜障害、多発性硬化症に伴う網膜障害、パーキンソン病に伴う網膜障害、ウイルス感染に伴う網膜障害、光露出過剰に関連する網膜障害、近視、及びAIDSに伴う網膜障害から選択される、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
対象の眼に蓄積したリポフスチン色素を低減する、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
対象の眼に蓄積したリポフスチン色素を低減する、請求項52に記載の方法。
【請求項57】
リポフスチン色素がN−レチニリデン−N−レチニル−エタノールアミン(A2E)である、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
リポフスチン色素がN−レチニリデン−N−レチニル−エタノールアミン(A2E)である、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
請求項1から26まで又は43から47までのいずれか一項に記載の化合物と網膜を接触させることを含む、網膜の桿体光受容体細胞の暗順応を阻害する方法。
【請求項60】
請求項1から26まで又は43から47までのいずれか一項に記載の化合物と網膜を接触させることを含む、網膜の桿体光受容体細胞におけるロドプシンの再生を阻害する方法。
【請求項61】
請求項27に記載の医薬組成物を対象に投与することを含む、対象の眼の虚血を低減する方法。
【請求項62】
請求項50に記載の医薬組成物を対象に投与することを含む、対象の眼の虚血を低減する方法。
【請求項63】
桿体光受容体細胞の暗順応を阻害するのに十分な条件下及び時間で医薬組成物を投与して、眼の虚血を低減する、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
請求項50に記載の医薬組成物を対象に投与することを含む、対象の眼の網膜における血管新生を阻害する方法。
【請求項65】
桿体光受容体細胞の暗順応を阻害するのに十分な条件下及び時間で医薬組成物を投与して、網膜における血管新生を阻害する、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
請求項1から26まで又は43から47までのいずれか一項に記載の化合物と網膜を接触させることを含む、網膜における網膜細胞の変性を阻害する方法。
【請求項67】
網膜細胞が網膜神経細胞である、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
網膜神経細胞が光受容体細胞である、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
対象の網膜に蓄積したリポフスチン色素を減少させる方法 請求項27に記載の医薬組成物を対象に投与することを含む。
【請求項70】
請求項50に記載の医薬組成物を対象に投与することを含む、対象の網膜に蓄積したリポフスチン色素を減少させる方法。
【請求項71】
リポフスチンがN−レチニリデン−N−レチニル−エタノールアミン(A2E)である、請求項69に記載の方法。
【請求項72】
リポフスチンがN−レチニリデン−N−レチニル−エタノールアミン(A2E)である、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
式(I)の化合物の非交換性H原子の1つ、複数又は全てがH原子で置き換えられている、請求項1に記載の化合物。
【請求項74】
【化10】


からなる群から選択される、請求項73に記載の化合物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−502041(P2012−502041A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526175(P2011−526175)
【出願日】平成21年9月2日(2009.9.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/055785
【国際公開番号】WO2010/028088
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(509288873)アキュセラ インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】