説明

眼鏡フレーム、アタッチメント、および、ウェアラブル機器の取り付け方法

【課題】眼鏡レンズを損傷せず、ウェアラブル機器を眼鏡フレームに容易に着脱でき、かつ、ウェアラブル機器の脱落を確実に防止でき、見栄えを損なうことのない眼鏡フレームを提供する。
【解決手段】ヨロイ部13に折り畳み可能に結合されたテンプル部15を有する眼鏡フレーム11において、ヨロイ部13とテンプル部15との結合部16に設けられ、テンプル部15が折り畳まれた第1の状態で、ウェアラブル機器21を着脱可能とし、テンプル部15が使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態で、ウェアラブル機器21の着脱が規制される装着部17を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェアラブル機器を取り付け可能な眼鏡フレーム、ウェアラブル機器を眼鏡フレームに取り付けるためのアタッチメント、および、眼鏡フレームへのウェアラブル機器の取り付け方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ウェアラブル機器として、眼鏡フレームに装着可能な画像表示装置や小型カメラ等が提案されている。また、ウェアラブル機器を眼鏡フレームに取り付ける手法として、画像表示装置にクリップを取り付けて、クリップにより眼鏡レンズ付近を挟み込んで取り付ける方法(例えば、特許文献1参照)や、眼鏡レンズに突起状の中間部材を介して画像表示装置を取り付ける方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−244658号公報
【特許文献2】特開2006−54618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の特許文献1に開示の取り付け方法にあっては、単に、クリップのバネ力で眼鏡レンズ等を挟み込んで画像表示装置を取り付けるようにしている。このため、画像表示装置に接続されているケーブル等が誤って引っ張られると、画像表示装置が簡単に脱落して損傷することが懸念される。また、眼鏡レンズがクリップによって挟まれるため、眼鏡レンズの表面やコーティング等が損傷することも懸念される。さらに、眼鏡レンズにクリップが挟まれるため、クリップが目立って見栄えが損なわれることになる。
【0005】
また、上記特許文献2に開示の取り付け方法にあっては、眼鏡レンズに突起状の中間部材を取り付け、この中間部材に画像表示装置を単に着脱自在に嵌め込んで取り付けるようにしている。このため、特許文献1の場合と同様に、画像表示装置に接続されているケーブル等が誤って引っ張られると、画像表示装置が簡単に脱落して損傷することが懸念される。また、眼鏡レンズに中間部材を取り付けるため、眼鏡レンズの表面やコーティング等が損傷することも懸念される。さらに、画像表示装置を取り外した非使用時は、眼鏡レンズに中間部材が残って外部から見えることになるため、外観が損なわれることになる。
【0006】
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、眼鏡レンズを損傷することなく、ウェアラブル機器を眼鏡フレームに容易に着脱でき、かつ、ウェアラブル機器を装着した眼鏡フレームを使用者が掛けた状態では、眼鏡フレームからのウェアラブル機器の脱落を確実に防止でき、しかもウェアラブル機器の装着状態および非装着状態での見栄えを損なうことのない眼鏡フレーム、アタッチメント、および、ウェアラブル機器の取り付け方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する第1の観点に係る眼鏡フレームの発明は、
ヨロイ部に折り畳み可能に結合されたテンプル部を有する眼鏡フレームにおいて、
前記ヨロイ部と前記テンプル部との結合部に設けられ、前記テンプル部が折り畳まれた第1の状態で、ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記テンプル部が使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態で、前記ウェアラブル機器の着脱が規制される装着部を備える、
ことを特徴とするものである。
【0008】
第2の観点に係る発明は、第1の観点に係る眼鏡フレームにおいて、
前記装着部は、前記テンプル部側に形成され、該テンプル部の前記ヨロイ部に対する当て付け面に開放した開口部を有し、前記第1の状態において、前記当て付け面側から前記開口部に対して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記開口部の前記当て付け面側が前記ヨロイ部により閉塞されて、前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0009】
第3の観点に係る発明は、第1の観点に係る眼鏡フレームにおいて、
前記装着部は、前記ヨロイ部側に形成され、該ヨロイ部の前記テンプル部に対する当て付け面に開放した開口部を有し、前記第1の状態において、前記当て付け面側から前記開口部に対して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記開口部の前記当て付け面側が前記テンプル部により閉塞されて、前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0010】
第4の観点に係る発明は、第1の観点に係る眼鏡フレームにおいて、
前記装着部は、前記ヨロイ部に設けられ、前記第1の状態において、前記ヨロイ部から露出して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記テンプル部に形成された切り欠き部に収納されて前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0011】
第5の観点に係る発明は、第1の観点に係る眼鏡フレームにおいて、
前記装着部は、前記テンプル部に設けられ、前記第1の状態において、前記テンプル部から露出して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記ヨロイ部に形成された切り欠き部に収納されて前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0012】
第6の観点に係る発明は、第1乃至5のいずれかの観点に係る眼鏡フレームにおいて、
前記装着部は、前記ウェアラブル機器の装着状態で、当該ウェアラブル機器の所定の導電通路を導通させるための導通補助部を有する、ことを特徴とするものである。
【0013】
第7の観点に係る発明は、第6の観点に係る眼鏡フレームにおいて、
前記導電補助部は、前記第2の状態で前記導電通路を導通させ、前記第1の状態で前記導電通路を遮断するように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0014】
第8の観点に係る発明は、第7の観点に係る眼鏡フレームにおいて、
前記導電補助部は、前記テンプル部に設けられた第1導電部と、前記テンプル部を前記ヨロイ部に対して折り畳み可能に支持する蝶番を介して前記第1導電部に電気的に接続されて前記ヨロイ部に設けられた第2導電部とを有し、
前記第1の状態で前記ウェアラブル機器が前記装着部に装着されると、前記ウェアラブル機器の前記導電通路に設けられた一方の電極が前記第1導電部または前記第2導電部に電気的に接続され、前記ウェアラブル機器が前記装着部に装着されて前記第2の状態になると、前記ウェアラブル機器の前記導電通路に設けられた他方の電極が前記第2導電部または前記第1導電部に電気的に接続されて、前記ウェアラブル機器の前記一方の電極と前記他方の電極との間が前記導電補助部を介して導通するように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0015】
さらに、上記目的を達成する第9の観点に係るアタッチメントの発明は、
ヨロイ部に折り畳み可能に結合されたテンプル部を有する眼鏡フレームに着脱自在に装着されるウェアラブル機器の取り付け用のアタッチメントであって、
該アタッチメントは、前記ヨロイ部と前記テンプル部との結合部に着脱自在に装着されるものであり、前記眼鏡フレームに装着された状態で、前記テンプル部が折り畳まれた第1の状態において、前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記テンプル部が使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態において、前記ウェアラブル機器の着脱が規制される装着部を備える、
ことを特徴とするものである。
【0016】
第10の観点に係る発明は、第9の観点に係るアタッチメントにおいて、
前記アタッチメントは、前記テンプル部側に装着されるテンプル側アタッチメントと、前記ヨロイ部側に装着されるヨロイ側アタッチメントとを備える、ことを特徴とするものである。
【0017】
第11の観点に係る発明は、第10の観点に係るアタッチメントにおいて、
前記装着部は、前記テンプル側アタッチメントに形成され、該テンプル側アタッチメントの前記ヨロイ側アタッチメントに対する当て付け面に開放した開口部を有し、前記第1の状態において、前記当て付け面側から前記開口部に対して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記開口部の前記当て付け面側が前記ヨロイ側アタッチメントにより閉塞されて、前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0018】
第12の観点に係る発明は、第10の観点に係るアタッチメントにおいて、
前記装着部は、前記ヨロイ側アタッチメントに形成され、該ヨロイ側アタッチメントの前記テンプル部に対する当て付け面に開放した開口部を有し、前記第1の状態において、前記当て付け面側から前記開口部に対して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記開口部の前記当て付け面側が前記テンプル側アタッチメントにより閉塞されて、前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0019】
第13の観点に係る発明は、第10の観点に係るアタッチメントにおいて、
前記装着部は、前記ヨロイ側アタッチメントに設けられ、前記第1の状態において、前記ヨロイ部から露出して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記テンプル側アタッチメントに形成された切り欠き部に収納されて前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0020】
第14の観点に係る発明は、第10の観点に係るアタッチメントにおいて、
前記装着部は、前記テンプル側アタッチメントに設けられ、前記第1の状態において、前記テンプル側アタッチメントから露出して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記ヨロイ側アタッチメントに形成された切り欠き部に収納されて前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0021】
第15の観点に係る発明は、第10乃至14のいずれかの観点に係るアタッチメントにおいて、
前記装着部は、前記ウェアラブル機器の装着状態で、当該ウェアラブル機器の所定の導電通路を導通させるための導通補助部を有する、ことを特徴とするものである。
【0022】
第16の観点に係る発明は、第15の観点に係るアタッチメントにおいて、
前記導電補助部は、前記第2の状態で前記導電通路を導通させ、前記第1の状態で前記導電通路を遮断するように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0023】
第17の観点に係る発明は、第16の観点に係るアタッチメントにおいて、
前記導電補助部は、前記テンプル側アタッチメントに設けられた第1導電部と、前記テンプル部を前記ヨロイ部に対して折り畳み可能に支持する蝶番を介して前記第1導電部に電気的に接続されるように前記ヨロイ側アタッチメントに設けられた第2導電部とを有し、
前記第1の状態で前記ウェアラブル機器が前記装着部に装着されると、前記ウェアラブル機器の前記導電通路に設けられた一方の電極が前記第1導電部または前記第2導電部に電気的に接続され、前記ウェアラブル機器が前記装着部に装着されて前記第2の状態になると、前記ウェアラブル機器の前記導電通路に設けられた他方の電極が前記第2導電部または前記第1導電部に電気的に接続されて、前記ウェアラブル機器の前記一方の電極と前記他方の電極との間が前記導電補助部を介して導通するように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0024】
さらに、上記目的を達成する第18の観点に係るウェアラブル機器の取り付け方法の発明は、
ヨロイ部に折り畳み可能に結合されたテンプル部を有する眼鏡フレームにウェアラブル機器を取り付けるにあたり、
前記テンプル部を折り畳んだ状態で、前記ウェアラブル機器を前記ヨロイ部と前記テンプル部との結合部の装着部に装着し、その後、前記テンプル部を使用者の耳に掛けられるように開いた状態とすることにより、前記ウェアラブル機器の前記装着部からの着脱を規制して該ウェアラブル機器を前記眼鏡フレームに保持する、
ことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0025】
本発明に係る眼鏡フレームによれば、ウェアラブル機器は、テンプル部が折り畳まれた第1の状態で、テンプル部とヨロイ部との結合部に設けられた装着部に着脱可能となるので、着脱が容易にできる。また、ウェアラブル機器を装着部に装着して、テンプル部を使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態とすると、装着部に対するウェアラブル機器の着脱が規制される。これにより、眼鏡フレームからのウェアラブル機器の脱落を確実に防止され、脱落による損傷を防止できる。しかも、ウェアラブル機器の装着部は、眼鏡フレームの側面に位置するテンプル部とヨロイ部との結合部に設けられているので、眼鏡レンズを損傷することがないとともに、ウェアラブル機器の装着状態および非装着状態での見栄えを損なうこともない。
【0026】
本発明に係るアタッチメントによれば、ヨロイ部と前記テンプル部との結合部に着脱自在に装着されて、テンプル部が折り畳まれた第1の状態で、アタッチメントの装着部にウェアラブル機器が着脱可能となり、ウェアラブル機器を装着部に装着して、テンプル部を使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態とすると、装着部に対するウェアラブル機器の着脱が規制される。したがって、上記の眼鏡フレームの場合と同様の効果が得られる。また、アタッチメントは、樹脂等により容易かつ安価に製造できる利点もある。
【0027】
本発明に係るウェアラブル機器の取り付け方法によれば、テンプル部を折り畳んでウェアラブル機器を装着し、その後、テンプル部を開くと、ウェアラブル機器が眼鏡フレームに着脱が規制されて保持される。したがって、眼鏡フレームに対して、ウェアラブル機器を容易に着脱できるとともに、使用時における脱落を確実に防止できる。しかも、ウェアラブル機器は、眼鏡フレームの側面に位置するテンプル部とヨロイ部との結合部の装着部に装着されるので、眼鏡レンズを損傷することがないとともに、ウェアラブル機器の装着状態および非装着状態での見栄えを損なうこともない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の第3実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示す図である。
【図4】本発明の第4実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示す図である。
【図5】本発明の第5実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示す図である。
【図6】本発明の第6実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示す図である。
【図7】本発明の第7実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の第8実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示す図である。
【図9】本発明の第9実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示す図である。
【図10】本発明の第10実施の形態に係るアタッチメントの要部の概略構成を示す図である。
【図11】本発明に係るアタッチメントの変形例を示す図である。
【図12】本発明に係るアタッチメントの他の変形例を示す図である。
【図13】本発明に係る眼鏡フレーム、アタッチメントの変形例を示す図である。
【図14】本発明に係る眼鏡フレーム、アタッチメントの更に他の変形例を示す図である。
【図15】本発明に係る眼鏡フレーム、アタッチメントの更に他の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。なお、以下の説明では、眼鏡フレームとして、眼鏡レンズを固定するリムを有する眼鏡フレームを例にとって説明するが、本発明は、リム付きの眼鏡フレームに限らす、リムの全部または一部が無い、いわゆるリムレスフレームやツーポイントフレームにも適用可能である。
【0030】
(第1実施の形態)
図1(a)〜(c)は、本発明の第1実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示すもので、図1(a)は斜視図、図1(b)は図1(a)に示す結合部の部分拡大斜視図、図1(c)はウェアラブル機器の装着状態を示す部分概略平面図である。
【0031】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム11は、周知の眼鏡フレームと同様、眼鏡レンズ(図示せず)を固定するリム12に固定されたヨロイ部13と、該ヨロイ部13に蝶番14を介して折り畳み可能に結合されたテンプル部15とを有する。また、ヨロイ部13とテンプル部15との結合部16には、ヨロイ部13側にテンプル部15に対する当て付け面13aが形成され、テンプル部15側にヨロイ部13に対する当て付け面15aが形成されている。そして、これら当て付け面13a,15aは、テンプル部15が蝶番14を介して回動されてヨロイ部13に対して折り畳まれた第1の状態でそれぞれ露出し、テンプル部15が使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態で互いに当接するようになっている。
【0032】
眼鏡フレーム11には、さらに、結合部16のテンプル部15側に、ウェアラブル機器21の装着部17が設けられている。装着部17は、テンプル部15の長手方向に延在して、テンプル部15のヨロイ部13に対する当て付け面15aに開放したコ字状の開口部17aと、開口部17a内でテンプル部15から長手方向に突出するガイド棒17bとを有している。
【0033】
この眼鏡フレーム11には、図1に示すようなウェアラブル機器21を着脱自在に装着することができる。このウェアラブル機器21は、例えば画像表示装置からなるもので、眼鏡フレーム11への取り付け部22を有する。取り付け部22は、眼鏡フレーム11の装着部17に形成された開口部17aに係合する形状を有するとともに、装着部17に設けられたガイド棒17bが挿入可能なガイド穴22aを有している。なお、ガイド穴22aの延在方向における取り付け部22の寸法は。テンプル部15の長手方向における開口部17aの寸法以下となっている。
【0034】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム11によると、図1(a)に示すように、テンプル部15を、蝶番14を介して回動させてヨロイ部13に対して折り畳んだ第1の状態とすると、テンプル部15のヨロイ部13に対する当て付け面15aが露出する。したがって、この状態で、図1(b)に示すように、ウェアラブル機器21の取り付け部22を、当て付け面15a側から装着部17の開口部17aに挿入して、装着部17のガイド棒17bを、取り付け部22のガイド穴22aに挿入させることにより、ウェアラブル機器21を装着部17に容易に装着することができる。
【0035】
また、図1(c)に示すように、テンプル部15を、使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態とすると、テンプル部15の当て付け面15aが、ヨロイ部13の当て付け面13aに当接して、開口部17aの当て付け面15a側が、ヨロイ部13の当て付け面13aによって閉塞されて、ウェアラブル機器21の着脱が規制される。したがって、テンプル部15を第1の状態として、ウェアラブル機器21を装着部17に装着後、テンプル部15を第2の状態とすることにより、ウェアラブル機器21を装着部17に脱落することなく保持することができる。
【0036】
このように、本実施の形態に係る眼鏡フレーム11によれば、テンプル部15を折り畳んだ第1の状態とすることにより、ウェアラブル機器21をテンプル部15側の装着部17に容易に着脱することができる。また、ウェアラブル機器21の装着後、テンプル部15を開いた第2の状態とすると、ウェアラブル機器21を装着部17に脱落することなく保持することができる。これにより、例えば、ウェアラブル機器21に接続されているケーブル等が誤って引っ張られても、ウェアラブル機器21の眼鏡フレーム11からの脱落および脱落による損傷を確実に防止することができる。さらに、装着部17は、眼鏡フレーム11の側面に位置するテンプル部15とヨロイ部13との結合部16に設けられているので、眼鏡レンズを損傷することがないとともに、ウェアラブル機器の装着状態および非装着状態での見栄えを損なうこともない。しかも、装着部17がテンプル部15側に設けられているので、ウェアラブル機器21を装着したままで、テンプル部15の折り畳みが可能となる。したがって、例えば、ウェアラブル機器21の未使用時には、ウェアラブル機器21を眼鏡フレーム11に装着したまま収納することが可能となり、利便性を向上できる。
【0037】
(第2実施の形態)
図2(a)および(b)は、本発明の第2実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示すもので、図2(a)は結合部の部分拡大斜視図、図2(b)はウェアラブル機器の装着状態を示す部分概略平面図である。
【0038】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム31は、図1に示した第1実施の形態に係る眼鏡フレーム11において、装着部17を結合部16のヨロイ部13側に設けたものである。その他の構成は、第1実施の形態と同様であるので、同一作用をなす部材には同一参照符号を付して説明を省略する。
【0039】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム31によれば、テンプル部15を折り畳んだ第1の状態とすることにより、ウェアラブル機器21をヨロイ部13側に設けられた装着部17に対して容易に着脱することができる。また、テンプル部15を開いた第2の状態とすると、ヨロイ部13の当て付け面13aが、テンプル部15の当て付け面15aに当接して、開口部17aの当て付け面13a側が、テンプル部15の当て付け面15aによって閉塞されて、ウェアラブル機器21の着脱が規制される。したがって、テンプル部15を第1の状態としてウェアラブル機器21を装着部17に装着後、テンプル部15を第2の状態とすることにより、ウェアラブル機器21を装着部17に脱落することなく保持することができるので、第1実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0040】
(第3実施の形態)
図3(a)〜(c)は、本発明の第3実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示すもので、図3(a)は斜視図、図3(b)は図3(a)に示す結合部の部分拡大斜視図、図3(c)はウェアラブル機器の装着状態を示す部分概略平面図である。
【0041】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム41は、図1に示した第1実施の形態に係る眼鏡フレーム11において、装着部17を、テンプル部15の長手方向に延在して、テンプル部15のヨロイ部13に対する当て付け面15aに開放した鍵穴状の開口部17cにより構成したものである。すなわち、図3(b)に当て付け面15aの拡大端面図を示すように、開口部17cを、断面円形のガイド穴17dと、このガイド穴17dをテンプル部15の外側面に開放するスリット状のガイド溝17eとを有して構成したものである。その他の構成は、第1実施の形態と同様であるので、同一作用をなす部材には同一参照符号を付して説明を省略する。
【0042】
このように、装着部17を鍵穴状の開口部17cにより構成すれば、図3に示すような取り付け部23を有するウェアラブル機器21を着脱可能に装着することができる。このウェアラブル機器21の取り付け部23は、ガイド穴17dに係合可能な球状部23aと、該球状部23aとウェアラブル機器21の本体部21aとを連結し、ガイド溝17eに係合可能な棒状部23bとを有するボールジョイント状に形成されている。
【0043】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム41によると、テンプル部15を折り畳んだ第1の状態で、図3(a)に示すように、テンプル部15の露出した当て付け面15a側から、球状部23aをガイド穴17dに、棒状部23bをガイド溝17eにそれぞれ係合させることにより、ウェアラブル機器21を装着部17に容易に装着することができる。また、テンプル部15を、使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態とすると、図3(c)に示すように、テンプル部15の当て付け面15aがヨロイ部13の当て付け面13aに当接して、鍵穴状の開口部17cの当て付け面15a側が、ヨロイ部13の当て付け面13aによって閉塞される。これにより、ウェアラブル機器21は、装着部17に対する着脱が規制される。
【0044】
このように、本実施の形態に係る眼鏡フレーム41によれば、テンプル部15を第1の状態としてウェアラブル機器21を装着部17に装着後、テンプル部15を第2の状態とすることにより、ウェアラブル機器21を装着部17に脱落することなく保持することができるので、第1実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。また、図3(c)に示す状態で、ウェアラブル機器21を、棒状部23bを軸として回動調整することも可能となる。
【0045】
(第4実施の形態)
図4(a)および(b)は、本発明の第4実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示すもので、図4(a)は結合部の部分拡大斜視図、図4(b)はウェアラブル機器の装着状態を示す部分概略平面図である。
【0046】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム51は、図3に示した第3実施の形態に係る眼鏡フレーム41において、装着部17を、ヨロイ部13とテンプル部15との結合部16のヨロイ部13側に設けたものである。その他の構成は、第3実施の形態と同様であるので、同一作用をなす部材には同一参照符号を付して説明を省略する。
【0047】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム51によれば、第3実施の形態の場合と同様に、テンプル部15を折り畳んだ第1の状態とすることにより、ウェアラブル機器21をヨロイ部13側の装着部17に容易に着脱することができる。また、テンプル部15を開いた第2の状態とすると、ヨロイ部13の当て付け面13aが、テンプル部15の当て付け面15aに当接して、鍵穴状の開口部17cの当て付け面13a側が、テンプル部15の当て付け面15aによって閉塞されて、ウェアラブル機器21の着脱が規制される。したがって、テンプル部15を第1の状態としてウェアラブル機器21を装着部17に装着後、テンプル部15を第2の状態とすることにより、ウェアラブル機器21を装着部17に脱落することなく保持することができるので、第3実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0048】
(第5実施の形態)
図5(a)および(b)は、本発明の第5実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示すもので、図5(a)はテンプル部を折り畳んだ第1の状態を示す斜視図、図5(b)はテンプル部を開いた第2の状態を示す結合部の拡大側面図である。なお、上記実施の形態で示した構成部材と同一作用をなす部材には同一参照符号を付して説明を省略する。
【0049】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム61は、ヨロイ部13とテンプル部15との結合部16において、ヨロイ部13側に、ヨロイ部13と一体に設けられたウェアラブル機器21の装着部62を有する。装着部62には、図5(a)に示すように、テンプル部15をヨロイ部13に対して折り畳んだ第1の状態で、ヨロイ部13から突出して露出する受け板62aと、この受け板62aから蝶番14の軸方向に突設されたガイド棒62bとを設ける。なお、ガイド棒62bは、使用者が眼鏡フレーム61を装着した状態で、受け板62aから上方に突設するのが好ましい。また、テンプル部15には、図5(b)に示すように、使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態で、ヨロイ部13に設けられた装着部62が収納される切り欠き部63を形成する。
【0050】
この眼鏡フレーム61には、図5(a)に示すような取り付け部24を有するウェアラブル機器21を着脱自在に装着することができる。この取り付け部24は、装着部62の受け板62aに載置可能で、図5(b)に示す状態で、テンプル部15のきり欠き部63に収納される形状を有し、かつ受け板62aに設けられたガイド棒62bが挿入可能なガイド穴24aを有している。
【0051】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム61によれば、テンプル部15を折り畳んだ第1の状態とすると、図5(a)に示すように、装着部62がヨロイ部13から突出して露出する。したがって、この状態で、ウェアラブル機器21の取り付け部24に形成されたガイド穴24aに、装着部62に突設されたガイド棒62bを挿入するように、取り付け部24を装着部62の受け板62aに載置することにより、ウェアラブル機器21を装着部62に容易に装着することができる。
【0052】
また、テンプル部15を、使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態とすると、装着部62は、図5(b)に示すように、テンプル部15に形成された切り欠き部63に収納されて、ウェアラブル機器21の着脱が規制される。したがって、テンプル部15を第1の状態としてウェアラブル機器21を装着部62に装着後、テンプル部15を第2の状態とすることにより、ウェアラブル機器21を装着部62に脱落することなく保持することができるので、第1実施の形態と同様の効果が得られる。
【0053】
(第6実施の形態)
図6(a)および(b)は、本発明の第6実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示すもので、図6(a)はテンプル部を折り畳んだ第1の状態を示す斜視図、図6(b)はテンプル部を開いた第2の状態を示す結合部の拡大側面図である。
【0054】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム71は、図5に示した第5実施の形態に係る眼鏡フレーム61において、装着部62を結合部16のテンプル部15側に、テンプル部15と一体に設け、ヨロイ部13側に装着部62を装脱可能に収納する切り欠き部63を形成したものである。その他の構成は、第5実施の形態と同様であるので、同一作用をなす部材には同一参照符号を付して説明を省略する。
【0055】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム71によれば、テンプル部15を折り畳んだ第1の状態とすると、図6(a)に示すように、装着部62がテンプル部15から突出して露出する。したがって、この状態で、第5実施の形態の場合と同様にして、ウェアラブル機器21を装着部62に容易に着脱することができる。また、テンプル部15を、使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態とすると、装着部62は、図6(b)に示すように、ヨロイ部13に形成された切り欠き部63に収納されて、ウェアラブル機器21の着脱が規制される。したがって、テンプル部15を第1の状態としてウェアラブル機器21を装着部62に装着後、テンプル部15を第2の状態とすることにより、ウェアラブル機器21を装着部62に脱落することなく保持することができるので、第5実施の形態と同様の効果が得られる。
【0056】
(第7実施の形態)
図7(a)および(b)は、本発明の第7実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示すもので、図7(a)はテンプル部を折り畳んだ第1の状態を示す斜視図、図7(b)はテンプル部を開いた第2の状態を示す結合部の拡大側面図である。
【0057】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム81は、図5に示した第5実施の形態に係る眼鏡フレーム61において、ヨロイ部13側に設けた装着部62を、第1の状態で、ヨロイ部13から蝶番14の回転軸と直交する方向に突出して露出するガイド棒62cにより構成したものである。その他の構成は、第5実施の形態と同様であるので、同一作用をなす部材には同一参照符号を付して説明を省略する。
【0058】
この眼鏡フレーム81には、図7(a)に示すような取り付け部25を有するウェアラブル機器21を着脱自在に装着することができる。この取り付け部25は、装着部62のガイド棒62cが挿入可能なガイド穴25aを有し、かつ、図7(b)に示す状態で、テンプル部15のきり欠き部63に収納される形状を有している。
【0059】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム81によれば、テンプル部15を折り畳んだ第1の状態とすると、図7(a)に示すように、装着部62を構成するガイド棒62cがヨロイ部13から突出して露出する。したがって、この状態で、ウェアラブル機器21の取り付け部25に形成されたガイド穴25aにガイド棒62cを挿入することにより、ウェアラブル機器21を装着部62に容易に装着することができる。
【0060】
また、装着部62にウェアラブル機器21を装着後、テンプル部15を第2の状態とすると、装着部62を構成するガイド棒62cは、図7(b)に示すように、テンプル部15に形成された切り欠き部63に収納されて、ウェアラブル機器21の着脱が規制される。したがって、テンプル部15を第1の状態としてウェアラブル機器21を装着部62に装着後、テンプル部15を第2の状態とすることにより、ウェアラブル機器21を装着部62に脱落することなく保持することができるので、第5実施の形態と同様の効果が得られる。
【0061】
(第8実施の形態)
図8(a)および(b)は、本発明の第8実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示すもので、図8(a)はテンプル部を折り畳んだ第1の状態を示す斜視図、図8(b)はテンプル部を開いた第2の状態を示す結合部の拡大側面図である。
【0062】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム91は、図7に示した第7実施の形態に係る眼鏡フレーム71において、装着部62を構成するガイド棒62cを、結合部16のテンプル部15側に、テンプル部15と一体に設け、ヨロイ部13側に装着部62を装脱可能に収納する切り欠き部63を形成したものである。その他の構成は、第7実施の形態と同様であるので、同一作用をなす部材には同一参照符号を付して説明を省略する。
【0063】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム91によれば、テンプル部15を折り畳んだ第1の状態とすると、図8(a)に示すように、装着部62を構成するガイド棒62cがテンプル部15から突出して露出する。したがって、この状態で、第7実施の形態の場合と同様にして、ウェアラブル機器21の取り付け部25に形成されたガイド穴24aにガイド棒62cを挿入することにより、ウェアラブル機器21を装着部62に容易に装着することができる。また、テンプル部15を、使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態とすると、装着部62は、図8(b)に示すように、ヨロイ部13に形成された切り欠き部63に収納されて、ウェアラブル機器21の着脱が規制される。したがって、テンプル部15を第1の状態としてウェアラブル機器21を装着部62に装着後、テンプル部15を第2の状態とすることにより、ウェアラブル機器21を装着部62に脱落することなく保持することができるので、第7実施の形態と同様の効果が得られる。
【0064】
(第9実施の形態)
図9(a)〜(c)は、本発明の第9実施の形態に係る眼鏡フレームの要部の概略構成を示すもので、図9(a)は斜視図、図9(b)は図9(a)に示す結合部の部分拡大斜視図、図9(c)はウェアラブル機器の装着状態を示す部分概略平面図である。
【0065】
本実施の形態に係る眼鏡フレーム110においては、図3に示した第3実施の形態に係る眼鏡フレーム41において、テンプル部15の鍵穴状の開口部17cを構成するスリット状のガイド溝17eを、テンプル部15の下面に開放させる。また、ヨーク部13には、テンプル部15側に形成した鍵穴状の開口部17cと同様の鍵穴状の開口部17fを、ヨロイ部13の当て付け面13aに開放して形成し、これらテンプル部15側の開口部17cとヨロイ部13側の開口部17fとにより装着部17を構成する。その他の構成は、第3実施の形態と同様であるので、同一作用をなす部材には同一参照符号を付して説明を省略する。
【0066】
このように、ヨロイ部13とテンプル部15との双方に鍵穴状の開口部17c,17fを形成して装着部17を構成すれば、図9(a)に示すような2分割可能なウェアラブル機器121を着脱自在に装着することが可能となる。ここで、2分割可能なウェアラブル機器121としては、例えば、分離可能な画像表示部121aと導光部121bとを有し、画像表示部121aに表示された画像の画像光を、導光部121bを経て眼鏡フレーム110の使用者の瞳孔に導く画像表示装置が想定される。この場合は、画像表示部121a側に、テンプル部15側の開口部17cに挿脱可能な取り付け部122aを設け、導光部121b側に、ヨロイ部13側の開口部17fに挿脱可能な取り付け部122bを設けることにより、眼鏡フレーム110への着脱が可能となる。
【0067】
本実施の形態によれば、テンプル部15を折り畳んだ第1の状態で、図9(b)に示すように、テンプル部15の露出した当て付け面15a側から、画像表示部121aの取り付け部122aを開口部17cに着脱自在に挿脱でき、ヨロイ部13の露出した当て付け面13a側から、導光部121bの取り付け部122bを開口部17fに着脱自在に挿脱することができる。また、テンプル部15を、使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態とすると、テンプル部15の当て付け面15aがヨロイ部13の当て付け面13aに当接して、ウェアラブル機器121の装着部17に対する着脱が規制される。
【0068】
したがって、テンプル部15を第1の状態として、画像表示部121aをテンプル部15側に、導光部121bをヨロイ部13側にそれぞれ装着した後、テンプル部15を第2の状態とすることにより、画像表示部121aと導光部121bとを一体化した画像表示装置121として、装着部17に脱落することなく保持することができる。
【0069】
また、この状態から、テンプル部15を折り畳んで第1の状態とすると、画像表示部121aおよび導光部121bが分離されるので、第1の状態での画像表示部121aおよび導光部121bの嵩張りを最小限に抑えることが可能となる。したがって、例えば、画像表示装置121の未使用時には、眼鏡フレーム110に装着したまま容易に収納することが可能となり、利便性を向上できる。
【0070】
また、開口部17cは、テンプル部15の当て付け面15aおよび下面に開放し,開口部17fは、ヨロイ部13の当て付け面13aおよび下面に開放しているので、ウェアラブル機器を装着していないテンプル部15の第2の状態では、開口部17c,17fが目立たない。したがって、見栄えの低下をより防止することができる。なお、開口部17c,17fは、第1実施の形態および第2実施の形態で示したような開口部17aおよびガイド棒17bを有する構成とすることもできるし、第3実施の形態および第4実施の形態で示した開口部17cを有する構成とすることもできる。
【0071】
(第10実施の形態)
図10(a)〜(c)は、本発明の第10実施の形態に係るアタッチメントの要部の概略構成を示すもので、図10(a)は眼鏡フレームへの取り付け状態を示す斜視図、図10(b)および(c)はアタッチメントへのウェアラブル機器の取り付け方法の説明図である。
【0072】
本実施の形態に係るアタッチメント130は、眼鏡フレームのヨロイ部13とテンプル部15との結合部16において、蝶番14にネジ14aにより着脱自在に取り付けられるもので、ヨロイ側アタッチメント131とテンプル側アタッチメント132とを備える。ヨロイ側アタッチメント131には、テンプル側アタッチメント132に対する当て付け面131aが形成されており、テンプル側アタッチメント132には、ヨロイ側アタッチメント131に対する当て付け面132aが形成されている。
【0073】
アタッチメント30は、蝶番14に取り付けられた状態で、テンプル側アタッチメント132が、ヨロイ部13およびヨロイ側アタッチメント131に対してテンプル部15と一体に回動する。そして、ヨロイ側アタッチメント131の当て付け面131aおよびテンプル側アタッチメント132の当て付け面132aは、テンプル部15がヨロイ部13に対して折り畳まれた第1の状態でそれぞれ露出し、テンプル部15が使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態で互いに当接するようになっている。
【0074】
また、テンプル側アタッチメント132には、ウェアラブル機器21の装着部133が設けられている。この装着部133には、テンプル側アタッチメント132が蝶番14に取り付けられた状態で、当て付け面132aに開放し、かつ、テンプル部15の外側面を露出させるように、テンプル部15の長さ方向に延在して開口部133aが形成されているとともに、この開口部133aに、テンプル部15の長さ方向に延在するように、ガイド穴133bが形成されている。
【0075】
このアタッチメント130には、図10(a)に示すような取り付け部27を有するウェアラブル機器21を着脱自在に装着することができる。このウェアラブル機器21の取り付け部27は、テンプル側アタッチメント132の装着部133に収納可能な形状を有し、かつ、ガイド穴133bに挿入可能なガイド棒27aを有している。
【0076】
本実施の形態に係るアタッチメント130によれば、図10(a)に示すように、ヨロイ側アタッチメント131とテンプル側アタッチメント132とを蝶番14に取り付けて、テンプル部15を折り畳んだ第1の状態とし、この状態で、テンプル側アタッチメント132の露出した当て付け面132a側から、取り付け部27を装着部133の開口部133aに挿入して、テンプル側アタッチメント132のガイド穴133bに、取り付け部27のガイド棒27aを挿入する。これにより、図10(b)に示すように、ウェアラブル機器21をテンプル側アタッチメント132に装着する。なお、ウェアラブル機器21の取り付け部27は、図10(b)に示すテンプル側アタッチメント132への装着状態で、ヨロイ部側端面が、テンプル側アタッチメント132の当て付け面132aおよびテンプル部15の当て付け面15aとほぼ同一面となるようにするのが好ましい。
【0077】
また、図10(c)に示すように、テンプル部15を、使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態とすると、テンプル側アタッチメント132の当て付け面132aが、ヨロイ側アタッチメント131の当て付け面131aに当接して、装着部133からのウェアラブル機器21の着脱が規制される。したがって、アタッチメント130を蝶番14に装着後、テンプル部15を第1の状態として、ウェアラブル機器21をテンプル側アタッチメント132の装着部133に装着し、その後、テンプル部15を第2の状態とすることにより、アタッチメント130を介してウェアラブル機器21を眼鏡フレームに脱落することなく保持することが可能となる。
【0078】
本実施の形態に係るアタッチメント130を用いれば、上記実施の形態と同様の効果が得られる。また、アタッチメント130は、ウェアラブル機器21を使用する場合に眼鏡フレームに取り付ければ良く、眼鏡フレームに何らの細工を施す必要がないので、眼鏡フレームの見栄えを何ら損なうことがない。
【0079】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、図1および図2に示した構成において、装着部17に設けたガイド棒17bをウェアラブル機器21の取り付け部22側に設け、取り付け部22側のガイド穴22aを装着部17側に設けることもできる。また、図10に示したアタッチメント130の装着部133は、テンプル側アタッチメント132に限らず、図11に示すようにヨロイ側アタッチメント131に設けたり、図9のように2分割可能なウェアラブル機器に対応するために、テンプル側アタッチメント132とヨロイ側アタッチメント131との双方に設けたりすることもできる。また、この装着部133は、図1〜図4に示した装着部のように構成することもできるし、図5〜図8に示したように構成することもできる。図12(a)〜(d)は、それぞれ図5〜図8に示した装着部をアタッチメント130に設けた場合を例示するもので、同様の作用を成す部材には同一参照符号を付してある。
【0080】
また、眼鏡フレームあるいはアタッチメントのウェアラブル機器の装着部には、ウェアラブル機器の装着状態で、当該ウェアラブル機器の所定の導電通路を導通させるための導通補助部を設けることもできる。例えば、図1、図2、図5〜図8、図12(a)〜(d)にように、装着部側に、ウェアラブル機器の取り付け部に形成されたガイド穴等の穴部材に挿入されるガイド棒等の棒状部材を有する場合は、例えば棒状部材を金属として導電補助部としても作用させ、穴部材は絶縁部材で形成して、その穴部材内に軸方向に離間して2個の接点を設ける。そして、穴部材に棒状部材を挿入してウェアラブル機器を装着部に装着することにより、穴部材側の2個の接点間を、金属の棒状部材を介して電気的に接続してウェアラブル機器の電源通路を導通させて、電源をオンにするように構成することもできる。
【0081】
また、逆に、例えば図9や図10のように、装着部側に、ウェアラブル機器の取り付け部に形成されたガイド棒等の棒状部材が挿入するガイド穴等の穴部材を有する場合は、穴部材内周を導電性として導電補助部としても作用させ、ウェアラブル機器側の棒状部材は絶縁性として、その軸方向に離間して2個の接点を設け、ウェアラブル機器を装着部に装着することにより、穴部材内周を介して2個の接点間を導通させて、同様に、電源をオンにするように構成することもできる。
【0082】
あるいは、図1〜図9に示したように、ウェアラブル機器を眼鏡フレームに直接装着する場合は、例えば図13(a)に示すように、眼鏡フレーム141の装着部142に導電補助部としてのマグネット143を設け、ウェアラブル機器151の取り付け部152にはリードスイッチ153を設けて、取り付け部152を装着部142に装着した際に、リードスイッチ153が閉成して、ウェアラブル機器151の電源をオンにするように構成することもできる。同様に、図10〜図12に示したように、アタッチメントを介してウェアラブル機器を眼鏡フレームに装着する場合は、図13(b)に示すように、アタッチメント161の装着部162に導電補助部としてのマグネット163を設けて、ウェアラブル機器151の取り付け部152を装着部142に装着した際に、取り付け部152のリードスイッチ153が閉成して、ウェアラブル機器151の電源をオンにするように構成することもできる。
【0083】
また、導電補助部は、眼鏡フレームやアタッチメントの装着部へのウェアラブル機器の装着状態で、テンプル部が折り畳まれた第1の状態では、ウェアラブル機器の電源通路が遮断されて電源がオフとなり、テンプル部が使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態では、ウェアラブル機器の電源通路が導通して電源がオンとなるように構成することもできる。
【0084】
例えば、ウェアラブル機器の装着部がテンプル部側に形成され、かつ、ウェアラブル機器の取り付け部が、第2の状態でヨロイ部側の当て付け面に面接触するように当接する場合は、ヨロイ部側の当て付け面を導電性として導電補助部としても作用させ、このヨロイ部側の当て付け面に当接するウェアラブル機器の取り付け部側の当接面は絶縁性として、この当接面に離間して2個の接点を設ける。そして、ウェアラブル機器をテンプル部側の装着部に装着して、テンプル部を第2の状態とすることにより、ウェアラブル機器側の2個の接点間を、ヨロイ部側の導電性の当て付け面を介して電気的に接続して、ウェアラブル機器の電源通路を導通させて電源をオンにし、テンプル部を第1の状態とすると、ウェアラブル機器側の2個の接点間を開放して、ウェアラブル機器の電源通路を遮断して電源をオフにする。
【0085】
ウェアラブル機器の装着部がヨロイ部側に形成され、かつ、ウェアラブル機器の取り付け部が、第2の状態でテンプル部側の当て付け面に面接触するように当接する場合は、テンプル部側の当て付け面を導電性として導電補助部としても作用させて、上記と同様に構成する。また、アタッチメントの場合も同様に構成することができる。
【0086】
あるいは、図14(a)に示すように、図13(a)に示した構成において、導電補助部としてのマグネット143をヨロイ部13の当て付け面13a側に設け、テンプル部15が第2の状態にあるときに、ウェアラブル機器151の取り付け部152に設けられたリードスイッチ153が閉成して、ウェアラブル機器151の電源がオンとなり、テンプル部15が図14(a)に示す第1の状態にあるときは、ウェアラブル機器151のリードスイッチ153が開放されて電源がオフとなるように構成することもできる。
【0087】
同様に、図14(b)に示すように、図13(b)に示した構成において、導電補助部としてのマグネット163をヨロイ側アタッチメントに設けて、テンプル部15が第2の状態にあるときに、ウェアラブル機器151の取り付け部152に設けられたリードスイッチ153が閉成して、ウェアラブル機器151の電源がオンとなり、テンプル部15が図14(a)に示す第1の状態にあるときは、ウェアラブル機器151のリードスイッチ153が開放されて電源がオフとなるように構成することもできる。
【0088】
また、アタッチメントは、ヨロイ部側とテンプル部側とを対として設ける必要はなく、いずれか一方とすることもできる。この場合は、アタッチメントに、テンプル部の回動に連動して、テンプル部が折り畳まれた第1の状態では、装着部を露出してウェアラブル機器の着脱を可能とし、テンプル部が開かれた第2の状態では、装着部を閉塞してウェアラブル機器の挿脱を規制するシャッタ部材を設ける。
【0089】
さらに、例えば、図15(a)に示すように、眼鏡フレーム141が絶縁部材からなり蝶番145が導電性部材からなる場合は、テンプル部15側の例えばガイド棒146を導電処理して第1導電部147を形成し、ヨロイ部13側の当て付け面13aにも導電処理した第2導電部148を形成し、これら第1導電部147および第2導電部148を破線で示す導電パターン等の配線および蝶番145を介して電気的に接続して導電補助部を構成することもできる。この場合は、ウェアラブル機器151の取り付け部152を絶縁性部材で形成して、ガイド棒146が挿入するガイド穴154を導電処理して一方の電極156を形成し、ヨロイ部13側の当て付け面13aに当接する側には他方の電極157を形成する。
【0090】
そして、テンプル部15が折り畳まれた第1の状態で、ウェアラブル機器151を装着部142に装着すると、取り付け部152の一方の電極156が第1導電部147に電気的に接続され、その後、テンプル部15を第2の状態とすると、取り付け部152の他方の電極157がヨロイ部13の第2導電部148に電気的に接続されて、取り付け部152の電極156と電極157とが破線で示す配線および蝶番145を介して導通する。これにより、ウェアラブル機器151側で、電極156および電極157に接続された電源回路を自動的にオンとする。
【0091】
同様に、例えば、図15(b)に示すように、アタッチメント161が絶縁部材からなり眼鏡フレームの蝶番が導電性部材からなる場合は、テンプル側アタッチメントのガイド穴165を導電処理して第1導電部167を形成し、ヨロイ側アタッチメントの当て付け面にも導電処理した第2導電部168を形成し、これら第1導電部167および第2導電部168を破線で示す導電パターン等の配線および蝶番を介して電気的に接続して導電補助部を構成することもできる。この場合は、ウェアラブル機器151の取り付け部152を絶縁性部材で形成して、ガイド穴165に挿入するガイド棒155を導電処理して一方の電極156を形成し、ヨロイ側アタッチメントの当て付け面に当接する側には他方の電極157を形成する。
【0092】
そして、テンプル部15が折り畳まれた第1の状態で、ウェアラブル機器151をアタッチメント161の装着部162に装着すると、取り付け部152の一方の電極156が第1導電部167に電気的に接続され、その後、テンプル部15を第2の状態とすると、取り付け部152の他方の電極157がヨロイ側アタッチメントの第2導電部168に電気的に接続されて、取り付け部152の電極156と電極157とが破線で示す配線および蝶番を介して導通する。これにより、ウェアラブル機器151側で、電極156および電極157に接続された電源回路を自動的にオンとする。
【0093】
なお、図15(a),(b)の構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができる。また、眼鏡フレーム自体あるいはアタッチメント自体を導電性部材で形成して導電補助部を構成することにより、図15(a),(b)と同様の作用を行わせることもできる。さらに、上記各実施の形態や変形例において、ウェアラブル機器の駆動電源(バッテリ)は、ウェアラブル機器側あるいは眼鏡フレーム側に設けることができる。
【符号の説明】
【0094】
11,31,41,51,61,71,81,91,110 眼鏡フレーム
13 ヨロイ部
13a,15a 当て付け面
14 蝶番
15 テンプル部
16 結合部
17 装着部
17a,17c,17f 開口部
17b ガイド棒
17d ガイド穴
17e ガイド溝
21,121 ウェアラブル機器
22,23,24,25,27 取り付け部
22a ガイド穴
23a 球状部
23b 棒状部
24a,25a ガイド穴
27a ガイド棒
62 装着部
62a 受け板
62b,62c ガイド棒
63 切り欠き部
122a,122b 取り付け部
130 アタッチメント
131 ヨロイ側アタッチメント
131a,132a 当て付け面
132 テンプル側アタッチメント
133 装着部
133a 開口部
133b ガイド穴
141 眼鏡フレーム
142 装着部
143 マグネット
145 蝶番
147 第1導電部
148 第2導電部
151 ウェアラブル機器
152 取り付け部
153 リードスイッチ
156,157 電極
161 アタッチメント
162 装着部
163 マグネット
167 第1導電部
168 第2導電部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヨロイ部に折り畳み可能に結合されたテンプル部を有する眼鏡フレームにおいて、
前記ヨロイ部と前記テンプル部との結合部に設けられ、前記テンプル部が折り畳まれた第1の状態で、ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記テンプル部が使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態で、前記ウェアラブル機器の着脱が規制される装着部を備える、
ことを特徴とする眼鏡フレーム。
【請求項2】
前記装着部は、前記テンプル部側に形成され、該テンプル部の前記ヨロイ部に対する当て付け面に開放した開口部を有し、前記第1の状態において、前記当て付け面側から前記開口部に対して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記開口部の前記当て付け面側が前記ヨロイ部により閉塞されて、前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。
【請求項3】
前記装着部は、前記ヨロイ部側に形成され、該ヨロイ部の前記テンプル部に対する当て付け面に開放した開口部を有し、前記第1の状態において、前記当て付け面側から前記開口部に対して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記開口部の前記当て付け面側が前記テンプル部により閉塞されて、前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。
【請求項4】
前記装着部は、前記ヨロイ部に設けられ、前記第1の状態において、前記ヨロイ部から露出して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記テンプル部に形成された切り欠き部に収納されて前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。
【請求項5】
前記装着部は、前記テンプル部に設けられ、前記第1の状態において、前記テンプル部から露出して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記ヨロイ部に形成された切り欠き部に収納されて前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。
【請求項6】
前記装着部は、前記ウェアラブル機器の装着状態で、当該ウェアラブル機器の所定の導電通路を導通させるための導通補助部を有する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の眼鏡フレーム。
【請求項7】
前記導電補助部は、前記第2の状態で前記導電通路を導通させ、前記第1の状態で前記導電通路を遮断するように構成されている、ことを特徴とする請求項6に記載の眼鏡フレーム。
【請求項8】
前記導電補助部は、前記テンプル部に設けられた第1導電部と、前記テンプル部を前記ヨロイ部に対して折り畳み可能に支持する蝶番を介して前記第1導電部に電気的に接続されて前記ヨロイ部に設けられた第2導電部とを有し、
前記第1の状態で前記ウェアラブル機器が前記装着部に装着されると、前記ウェアラブル機器の前記導電通路に設けられた一方の電極が前記第1導電部または前記第2導電部に電気的に接続され、前記ウェアラブル機器が前記装着部に装着されて前記第2の状態になると、前記ウェアラブル機器の前記導電通路に設けられた他方の電極が前記第2導電部または前記第1導電部に電気的に接続されて、前記ウェアラブル機器の前記一方の電極と前記他方の電極との間が前記導電補助部を介して導通するように構成されている、ことを特徴とする請求項7に記載の眼鏡フレーム。
【請求項9】
ヨロイ部に折り畳み可能に結合されたテンプル部を有する眼鏡フレームに着脱自在に装着されるウェアラブル機器の取り付け用のアタッチメントであって、
該アタッチメントは、前記ヨロイ部と前記テンプル部との結合部に着脱自在に装着されるものであり、前記眼鏡フレームに装着された状態で、前記テンプル部が折り畳まれた第1の状態において、前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記テンプル部が使用者の耳に掛けられるように開いた第2の状態において、前記ウェアラブル機器の着脱が規制される装着部を備える、
ことを特徴とするアタッチメント。
【請求項10】
前記アタッチメントは、前記テンプル部側に装着されるテンプル側アタッチメントと、前記ヨロイ部側に装着されるヨロイ側アタッチメントとを備える、ことを特徴とする請求項9に記載のアタッチメント。
【請求項11】
前記装着部は、前記テンプル側アタッチメントに形成され、該テンプル側アタッチメントの前記ヨロイ側アタッチメントに対する当て付け面に開放した開口部を有し、前記第1の状態において、前記当て付け面側から前記開口部に対して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記開口部の前記当て付け面側が前記ヨロイ側アタッチメントにより閉塞されて、前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とする請求項10に記載のアタッチメント。
【請求項12】
前記装着部は、前記ヨロイ側アタッチメントに形成され、該ヨロイ側アタッチメントの前記テンプル部に対する当て付け面に開放した開口部を有し、前記第1の状態において、前記当て付け面側から前記開口部に対して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記開口部の前記当て付け面側が前記テンプル側アタッチメントにより閉塞されて、前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とする請求項10に記載のアタッチメント。
【請求項13】
前記装着部は、前記ヨロイ側アタッチメントに設けられ、前記第1の状態において、前記ヨロイ部から露出して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記テンプル側アタッチメントに形成された切り欠き部に収納されて前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とする請求項10に記載のアタッチメント。
【請求項14】
前記装着部は、前記テンプル側アタッチメントに設けられ、前記第1の状態において、前記テンプル側アタッチメントから露出して前記ウェアラブル機器を着脱可能とし、前記第2の状態において、前記ヨロイ側アタッチメントに形成された切り欠き部に収納されて前記ウェアラブル機器の着脱が規制されるように構成されている、ことを特徴とする請求項10に記載のアタッチメント。
【請求項15】
前記装着部は、前記ウェアラブル機器の装着状態で、当該ウェアラブル機器の所定の導電通路を導通させるための導通補助部を有する、ことを特徴とする請求項10乃至14のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項16】
前記導電補助部は、前記第2の状態で前記導電通路を導通させ、前記第1の状態で前記導電通路を遮断するように構成されている、ことを特徴とする請求項15に記載のアタッチメント。
【請求項17】
前記導電補助部は、前記テンプル側アタッチメントに設けられた第1導電部と、前記テンプル部を前記ヨロイ部に対して折り畳み可能に支持する蝶番を介して前記第1導電部に電気的に接続されるように前記ヨロイ側アタッチメントに設けられた第2導電部とを有し、
前記第1の状態で前記ウェアラブル機器が前記装着部に装着されると、前記ウェアラブル機器の前記導電通路に設けられた一方の電極が前記第1導電部または前記第2導電部に電気的に接続され、前記ウェアラブル機器が前記装着部に装着されて前記第2の状態になると、前記ウェアラブル機器の前記導電通路に設けられた他方の電極が前記第2導電部または前記第1導電部に電気的に接続されて、前記ウェアラブル機器の前記一方の電極と前記他方の電極との間が前記導電補助部を介して導通するように構成されている、ことを特徴とする請求項16に記載のアタッチメント。
【請求項18】
ヨロイ部に折り畳み可能に結合されたテンプル部を有する眼鏡フレームにウェアラブル機器を取り付けるにあたり、
前記テンプル部を折り畳んだ状態で、前記ウェアラブル機器を前記ヨロイ部と前記テンプル部との結合部の装着部に装着し、その後、前記テンプル部を使用者の耳に掛けられるように開いた状態とすることにより、前記ウェアラブル機器の前記装着部からの着脱を規制して該ウェアラブル機器を前記眼鏡フレームに保持する、
ことを特徴とするウェアラブル機器の取り付け方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−65094(P2011−65094A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−217948(P2009−217948)
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】