説明

着脱可能に固定された強化リンクを有するモジュラーベルトリンク

【課題】 コンベアアセンブリに関する。
【解決手段】 コンベアアセンブリはモジュラーコンベアの組み立て、分解、及び修理を簡単にするため着脱可能に固定された強化リンクを有するモジュールを有する。本モジュールは先端部から第1方向に伸びる第1リンク端部と、後端部から第2方向に伸びる第2リンク端部を含んでいる。第1リンク端部はモジュールを近傍のモジュールに接続する第1リンクピンを受けるための第1開口部を有する。第2リンク端部はモジュールを他の近傍のモジュールに接続する第2リンクピンを受けるための第2開口部を有する。強化リンクはモジュールに着脱可能に固定される。この強化リンクは第1リンクピンを受けるための第1開口部と整合する第3開口部を有する。強化リンクは第2リンクピンを受けるための第2開口部と整合する第4開口部を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
該当なし。
【0002】
連邦政府委託研究開発に関する申立て
該当なし。
【0003】
本発明は一般的にモジュラーコンベアベルト及びチェーンに関し、特に、着脱可能に固定された強化リンクを有するモジュールに関する。
【背景技術】
【0004】
モジュラーコンベアベルトとチェーンは部品と製品の運搬に役立てるために種々の産業で日常的に使用されている。モジュラーベルトとチェーンはリンク端部で互いに相互接続された隣接するモジュールから形成される。一般的に、1つのリンク端部は先端部から伸び、他方のリンク端部はモジュールの後端部から伸びている。先リンク端部及び後リンク端部はリンクピンを収容するため貫通する開口部を有する。一方のモジュールの先端部はリンクピンが近傍のリンクの端部開口部に同軸的に挿入されるように隣接のモジュールの後端部と噛みあう。所望のコンベアベルトアセンブリが形成されるまで、多数のモジュールがこの方法で接続される。コンベアベルトはコンベアフレーム又はブームにより支持され、ドライブプーリーはスライダーベッドとアイドラープーリーの組合せに従ってコンベアベルトを前進させるために使用される。
【0005】
コンベアベルト又はチェーンは動作中ストレスと張力を受ける。モジュールの重量、搬送中の製品の重量、モジュールとベアリング表面間の摩擦、及び他の要因間の熱力学的変化が組み合わされて、コンベアベルト又はチェーンにストレス及び張力を発生させる。強化リンクはモジュールと一列に配置され、ストレスを良好に制御し各モジュールの寸法的安定と精度、従って、コンベアアセンブリ全体を良好に維持する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
強化リンクは種々の方法でモジュール内に組み込まれた。ある方法では強化リンクがモジュールの一体化部品であることを要求する。これは、例えば、プラスチックモジュール内で強化リンクをモールドすることにより達成される。他の方法では強化リンクがモジュールと一列に単に配置され、全ベルト張力が増大すると共に、強化リンクが増加する張力量を支え、モジュールが重大な変形を受けるのを防止する。
【0007】
ストレスを制御するこれらの2つの方法は組み立てと修理のいくつかの実用的な問題を生じる。強化リンクをモジュールとモールドすることにより、モジュールのコストを上昇させ、モジュールが損傷すると、一体型強化リンクを実質的効果で廃棄又は除去しなければならない。
【0008】
モールディングにより生じる復旧問題の低減と同時に、インライン強化リンクの使用はモジュラーコンベアベルトシステムの初期の組み立て又はその後の修理中に重大な問題を引き起こす。前述のように、コンベアベルトアセンブリはヒンジピンにより共に接続された相互かみ合いリンク端部を有する多数のモジュールからなる。コンベアに組み立てるために、全てのリンク端部がかみ合わなければならず、強化リンクはリンク端部と一直線状に保持されなければならず、ヒンジピンはリンク端部で得られたアセンブリを介して挿入しなければならない。このプロセスはコンベアベルトの幅がしばしばフィートの整数倍に増加するのでますます困難になる。
【0009】
コンベアベルトアセンブリの全ての部分品を整列することは極めて面倒である。強化リンクは簡単に整合状態から外れるので最大の困難さを与える。この不満は、コンベアベルトがラインから外され且つ技術者が損傷を受けたモジュールを取り替えるために要求される場合、即ち、コンベアが遊び状態であり、制約を受けない強化リンクが床に転がり、部品が整合状態からはずれ、技術者が汗をかき始める場合に増幅する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明はモジュラーコンベアの組み立て、分解及び修理を簡単にし且つ改善するため着脱可能な固定強化リンクを有するモジュールを有するコンベアアセンブリを提供するものである。モジュールは先端部から第1方向に伸びる第1リンクと後端部から第2方向に伸びる第2リンクを有する。第1リンク端部はモジュールを隣接のモジュールに接続する第1リンクピンを受けるための第1開口部を含む。第2リンク端部はモジュールを他の隣接のモジュールに接続する第2リンクピンを受けるための第2開口部を有する。強化リンクはモジュールに着脱可能に固定される。強化リンクは第1リンクピンを受けるための第1開口部と整合する第3開口部を有する。強化リンクは第2リンクピンを受けるための第2開口部と整合する第4開口部を含む。
【0011】
本発明の全般的な目的はベルトモジュールと、モジュラーから構成された経済的に且つ容易に組み立てられ、分解され、且つ修理されるモジュラーコンベアアセンブリを提供することにある。この目的はモジュラーに着脱可能に固定された強化リンクを含むモジュールを提供することにより達成される。
【0012】
本発明のこの目的且つ他の目的及び利点は以下の記載から明らかである。以下の詳細な記載において、本発明の好ましい実施例は添付図面を参照して述べられる。これらの好ましい実施例は本発明の完全な範囲を示しておらず、本発明は他の実施例でも採用可能である。従って、本発明の範囲を解釈するための特許請求の範囲が参照されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1及び図2に示される本発明を内蔵するモジュラーコンベアベルトアセンブリ10は複数の隣接モジュール12、14を含んでいる。隣接モジュール12、14は連続モジュラーコンベアベルトアセンブリ10を形成するため端部対端部関係に組み立てられる。ヒンジピン25は隣接モジュール12、14を枢軸的に接続する。モジュール12、14に着脱可能に固定された強化リンク26はベルトアセンブリ負荷容量を増加させ、隣接モジュール12、14をヒンジピン25との結合を簡単にする。
【0014】
モジュール12、14は好ましくは注入形成のような技術的に既知の方法を使用してアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン(ポリアミド)等のような技術的に知られた材料から形成される。しかしながら、モジュール12、14は究極の応用に応じて広範囲の材料(例えば、スチール、アルミ、カーボンファイバ、プラスチック等)から製造される。当業者は文脈上の材料選択を理解し且つ評価するであろう。
【0015】
ここで開示された実施例において、モジュール12、14は構成及び構造において実質的に同一である。明確にするため、全てのモジュールが同一であるとの理解の下で、1つのモジュールの構造が説明される。しかしながら、モジュールは本発明の範囲から逸脱することなくサイズ、形状、構成及び機能において変更できる。図1及び図2に開示されたモジュール12は第1リンク端部16、第2リンク端部18、及び第1側部27と第2側部31間に決定された幅を含んでいる。第1リンク端部16は先端部19から第1方向に伸びている。第2リンク端部18は後端部23から第2方向に伸びている。第1リンク端部16は第1開口部20を含み且つ第2リンク端部18は第2開口部22を含んでいる。開口部20、22の中心軸はそれぞれ先端部19と後端部23と平行である。用語“先端”及び“後端”はモジュール12の特徴を同定するために使用されているが、ここで使用されたモジュール12、14は本発明の範囲から逸脱することなく任意の方向で使用できる。
【0016】
隣接モジュール12、14は相互にかみ合っている。モジュール12の第1リンク端部16は第2リンク端部18から横方向にずれており、隣接モジュール14の第2リンク端部18がモジュール12の第1リンク端部16と互いにかみ合うのを可能にする。モジュール12と隣接モジュール14の第1及び第2リンク端部16、18がかみ合うと、モジュール12の第1開口部20と隣接モジュール14の第2開口部22はモジュール12、14と強化リンク26を枢軸的に接続するため貫通してヒンジピン25を受けるためのヒンジ軸24に従って実質的に共線である。
【0017】
各モジュール12は好ましくは隣接モジュール14に着脱可能に固定された他の強化リンク26に対して枢軸的に接続された少なくとも1つの強化リンク26を含んでいる。図2に示される本実施例において、強化リンク26は実質的に平行で離間した平面にある第1強化リンク側部30と第2強化リンク側部32を有する。強化リンク側部30、32は強化リンク上部33、底部、及び端部37により結合されている。強化リンク26は第3開口部36と第4開口部38を有する。強化リンク26は第3開口部36から強化リンク端部37から偏位する第4開口部38までの距離までのほぼ2/3の距離にニーベンドを含んでいる。強化リンクサイド30、32は偏位しており、即ち、第4開口部38に最近の端部での第1強化リンク側部30は第3開口部36に最近の端部での第2強化リンク側部32と実質的に同一平面上にある。これにより、隣接強化リンク26、28は直線状に且つ交換可能なモジュール12、14のために組み立て可能である。
【0018】
下記のような追加の強化リンク26、28の構成が得られ、当業者は種々の応用可能な強化リンク26、28の形状及び構成を理解するであろう。強化リンク26、28は好ましくは金属から製造されるが、プラスチックやファイバー合成物のような他の材料も適切な環境で使用可能である。
【0019】
強化リンク26はモジュール12、14をヒンジピン25で枢軸的に接続することを簡単にするためモジュール12、14に着脱可能に固定される。図3に示される実施例において、第1、第2及び第3弾性指部48、50、52が強化リンク26をモジュール12に着脱可能に固定するために採用される。第1及び第2弾性指部48、50は第1強化リンク側部30に配置され実質的に矩形断面を有する。第3弾性指部52は第2強化側部32に配置され実質的に長方形断面を有する。第1、第2、及び第3弾性指部48、50、52の末端部はアングルドヘッド49、51、53を有する。アングルドヘッド49、51、53は強化リンク26が挿入時に第3弾性指部52と反対側の第1及び第2弾性指部48、50の屈曲を可能にする楔形状を有する。弾性指部48、50、52は位置Aから位置Bにわずかに屈折し、強化リンクが一旦楔形端部を通過すると強固に固定するのを可能にする。弾性指部48、50、52は強化リンク26と係合するように寸法決めされる。この構成により、強化リンク26は強化リンク26が弾性指部48、50、52の楔形端部により保持されるように弾性指部48、50、52にはめ込まれる。
【0020】
強化リンク26と弾性指部48、50、52の形状は強化リンク26を選択的に除去でき、又は強化リンク26の取り外しを防止し、又はある中間量の拘束を与えるように変更できる。当業者は所望の機能を提供するために得られる種々の弾性指部48、50、52の組合せ及び形状を理解できるであろう。さらに、好ましい実施例では3個の弾性指部48、50、52を描いているが、本発明の範囲から逸脱することなく任意の数の指部が採用できる。
【0021】
ここに開示された実施例の弾性指部48、50、52はそれぞれ強化リンク26の第3及び第4開口部36、38を第1開口部20及び第2開口部22と共に制止し且つ整合するように形成される。第4開口部38は強化リンク26が弾性指部48、50、52と係合される場合、第3開口部36は第1リンク端部16の第1開口部20と実質的に同軸であり、第2リンク端部18の第2開口部22と実質的に同軸である。強化リンク26は弾性指部48、50、52及び強化リンク26間の摩擦力により制止される。図4に示されるように代案として又はさらに、強化リンク26は1つ又は複数の弾性指部48、50、52から伸びる相補的突出部56と係合するように構成された凹部54を持たせることもできる。強化リンク26又は弾性指部48、50、52が凹部54又は突出部56を形成できることに留意すべきである。このような構成により、強化リンク26が所望の整合状態から外れるのを防止できる。当業者は強化リンク26の整合と制止の助けのために利用できる変形例を認識するであろう。
【0022】
ヒンジピン25は、モジュール12、14と隣接強化リンク26を枢軸的に接続するため、モジュール12の第1開口部20、隣接モジュール14の第2開口部22、モジュール12の強化リンク26の第3開口部36、隣接モジュール14の強化リンク28の第4開口部38と実質的に同軸であるヒンジ軸24に沿って挿入される。このパターンはモジュールコンベアベルトアセンブリ10の所望の長さが組み立てられるまで隣接モジュール12、14の各かみ合いで反復される。
【0023】
上述のように且つ図1、図2及び図3に示される複数のモジュール12、14を含むコンベアベルトアセンブリ10は第1リンク端部16の第1開口部20と強化リンク26の第3開口部36を枢軸的に整合し、第2リンク端部18の第2開口部22と強化リンク26の第4開口部38を枢軸的に整合し、弾性指部48、50、52間に強化リンク26を圧迫することにより強化リンク26とモジュール12を着脱可能に固定することにより組み立てられる。
【0024】
モジュール12、14と隣接モジュール26、28は隣接モジュール14の第2開口部22をモジュール12の第1開口部20と軸方向に整合し、第1リンクピン25をモジュール12の第1開口部20、第1隣接モジュール14の第2開口部22、強化リンク26の第3開口部36、及び強化リンク28の第4開口部38に挿入することにより枢軸的に接続される。このプロセスはモジュラーベルトアセンブリ10の所望の長さが得られるまで繰り返される。
【0025】
図5に示される本発明の第2実施例において、直線強化リンク110は第3開口部112と第4開口部114を有する実質的に平坦なバーからなる。この直線強化リンク110はモジュール118内に形成され且つリンク端部111、113間に伸びる空洞部116内に挿入される。
【0026】
空洞部116は丸められた第1及び第2リンク端部111、113を有する実質的に長く下方向に開口するスロットである。図6はラインA−Aに沿った空洞部116の詳細を示している。この実施例において、空洞部116内に配置された1つの弾性指部120は直線強化リンク110を空洞部116の側壁122、124、上部壁126、及び楔状弾性指端部128間に制止するため構成される。図7(図5の区画B−B)は直線強化リンク110が空洞部116の上部壁126及び楔状弾性指端部128により構成されることによりどのように制止されているかを示している。
【0027】
図8は図5に示されるモジュール118と共に使用するのに適するT字形状を有する強化リンク130の代案構成を示している。T字形強化リンク130はT字形強化リンク130の上端部に配置された第3及び第4開口部134、136を有する。第5開口部132はT字形強化リンク130のベースに配置される。第5開口部132は複数のコンベア搬送アクセサリの取り付けを受け入れるのために設けられる。T字形強化リンクとして示されているが、当業者は第5開口部が第3及び第4開口部134、136間のラインからある角度で配置された強化リンクのような可能な強化リンク変形を認識するであろう。
【0028】
図9に示される第3実施例において、切欠き強化リンク210がモジュール217内に形成された空洞部212内に挿入される。空洞部212は(図10に示されるように実質的にモジュール217に対して直角に伸びる平行オフセット弾性指部214、216を含んでいる。図10を参照すると、オフセット弾性指部214、216は切欠き強化リンク210内に配置されたT字形切欠き(ノッチ)218と係合するように構成される。切欠き強化リンク210は主にオフセット弾性指部214、216及び空洞部212の側壁220、222、224、226(図11に示される224、226)により制止される。
【0029】
図12は本発明の他の実施例を図示している他の空洞部の断面図を示している。アングルド弾性指部310はある角度314でモジュール312から伸びている。相補型アングルド切欠き部324はアングルド弾性指部310を受止める。モジュール312内のスリット316により、切欠き強化リンク318が第1又は第2リンク端部320、322から容易に挿入されるのを可能にする。これにより空間又は凹部がモジュール312直下に制限される場合に容易な設置を可能にする。
【0030】
図13は弾性指部410とモジュール414に対して実質的に直角に伸びている実質的に強固な指部412とを内蔵する他の空洞部の断面図により示されるような本発明の他の種々の実施例を提示している。切欠き強化リンク416は切欠き強化リンク416内に配置されたL字型切欠き部418を有する。切欠き強化リンク416が挿入されるにつれて、弾性第1指部410は切欠き強化リンク416内のL字型切欠き部418の垂直部に到達するまで屈曲する。一旦着座すると、弾性第1指部410はその均衡方向にリバウンドし、切欠き強化リンク416を固定する。実質的に強固な第2指部412は切欠き強化リンク416の整合及び制止を助ける。
【0031】
好ましい実施例で示されるように、強化リンク26が、常に、切欠き部のようなメス型接続を含み且つモジュール12、14が指部のようなオス型接続を含む必要のないことを留意すべきである。強化リンク26はオス型接続を含むように且つモジュールがメス型接続を含むように等しく形成可能である。
【0032】
現在本発明の好ましい実施例と見なされる例が示され且つ説明されたが、種々の変形及び改造が本発明の範囲を逸脱することなく実施できることが当業者にとって明らかであろう。例えば、ベルトアセンブリ10は単一のモジュール12、14の幅に等しい幅を有する図1に示されるように組み立て可能であり、また、ベルトアセンブリが単一モジュール12、14より広い幅を有するベルトアセンブリを提供するレンガ張り要領で組み立て可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図1は第1実施例によるモジュラーコンベアの一部を示す上部斜視図である。
【図2】図2は第1実施例によるモジュラーコンベアの一部を示す下部斜視図である。
【図3】図3は図2に示されるモジュラーコンベアの一部を示す断片斜視図である。
【図4】図4はモジュラーコンベアの一部を示す断片斜視図である。
【図5】図5は第2実施例によるモジュールを示す下部斜視図である。
【図6】図6は図5に示されるモジュールのラインA−Aに沿った断面図である。
【図7】図7は図5に示されるモジュールのラインB−Bに沿った断面図である。
【図8】図8は強化リンクの斜視図である。
【図9】図9は第3実施例によるモジュールの斜視図である。
【図10】図10は図9に示されるモジュールのラインC−Cに沿った断面図である。
【図11】図11は図9に示されるモジュールのラインD−Dに沿った断面図である。
【図12】図12は第4実施例によるモジュールの一部を示す断面図である。
【図13】図13は第5実施例によるモジュールの一部を示す断面図である。
【符号の説明】
【0034】
10 モジュラーコンベアベルトアセンブリ
12、14 モジュール
16、18、111、113 リンク端部
19 先端部
20、22、36、38、112、114、132、134、136 開口部
23 後端部
25 ヒンジピン
26、130 強化リンク
30、32 強化リンク側部
48、50、52、120 弾性指部
49、51、53 アングルドヘッド
54 凹部
56 突出部
110 直線強化リンク
116 空洞部
128 楔形弾性指端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送アセンブリに使用するための搬送ベルトモジュールにおいて、
先端から第1方向に伸び、且つ前記モジュールを隣接のモジュールに接続する第1リンクピンを受けるための第1開口部を有する第1リンク端部と、後端から第2方向に伸び、且つ前記モジュールを他の隣接のモジュールに接続する第2リンクピンを受けるための第2開口部を有する第2リンク端部と;
前記モジュールに着脱可能に固定され、且つ前記第1リンクピンを受けるための前記第1開口部と整合する第3開口部と前記第2リンクピンを受けるための前記第2開口部と整合する第4開口部とを有する強化リンクと;
を具備することを特徴とする搬送ベルトモジュール。
【請求項2】
前記強化リンクを前記モジュールに着脱可能に固定する少なくとも1つの指部を含むことを特徴とする請求項1記載の搬送ベルトモジュール。
【請求項3】
前記少なくとも1つの指部と前記強化リンクの一方から伸びる突出部を含み、前記突出部が前記少なくとも1つの指部と前記強化リンクの他方に形成された凹部と係合することを特徴とする請求項2記載の搬送ベルトモジュール。
【請求項4】
前記少なくとも1つの指部は前記強化リンクの第1側部上の前記モジュールに対して直角に伸び、他の指部は前記強化リンクを前記モジュールに着脱可能に固定するため前記強化リンクの第2側部上の前記モジュールに対して直角に伸びていることを特徴とする請求項2記載の搬送ベルトモジュール。
【請求項5】
前記強化リンクはT字型であり、少なくとも第1コンベアベルトアクセサリを収容するために構成された第5開口部を含むことを特徴とする請求項1記載の搬送ベルトモジュール。
【請求項6】
前記強化リンクは前記強化リンクを前記モジュールに着脱可能に固定する前記モジュールと係合するノッチを含むことを特徴とする請求項1記載の搬送ベルトモジュール。
【請求項7】
前記強化リンクはさらに前記モジュール内に形成された空洞部内で受止められることを特徴とする請求項1記載の搬送ベルトモジュール。
【請求項8】
前記空洞部内に配置された少なくとも1つの指部が前記強化リンクを前記モジュールに固定する前記強化リンクと係合することを特徴とする請求項7記載の搬送ベルトモジュール。
【請求項9】
前記少なくとも1つの指部が前記モジュールから鈍角で伸びていることを特徴とする請求項2記載の搬送ベルトモジュール。
【請求項10】
第1先端部から第1方向に伸び且つ前記第1モジュールを第2モジュールに接続するリンクピンを受けるための第1開口部を含む第1リンク端部を有する第1モジュールと、前記第1モジュールに着脱可能に固定され且つ前記リンクピンを受けるための前記第1開口部と整合された第3開口部を含む第1強化リンクと;
第2先端部から第2方向に伸び且つ前記第1モジュールを前記第2モジュールに接続する前記リンクピンを受けるための第2開口部を含む第2リンク端部を有する前記第2モジュールと、前記第2モジュールに着脱可能に固定され且つ前記第1リンクピンを受けるための前記第2開口部と整合された第4開口部を含む第2強化リンクと;
前記第1モジュール、第2モジュール、前記1強化リンク、及び前記第2強化リンクの前記第1、第2、第3、及び第4開口部を貫通して伸びている第1リンクピンと;
を具備することを特徴とするモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項11】
前記第1強化リンクを前記第1モジュールに着脱可能に固定する少なくとも1つの指部を含むことを特徴とする請求項10記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項12】
前記少なくとも1つの指部と前記第1強化リンクの一方から伸びる突出部を含み、前記突出部は前記少なくとも1つの指部と前記第1強化リンクの他方に形成された凹部と係合していることを特徴とする請求項11記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項13】
前記少なくとも1つの指部は前記第1強化リンクの第1側部上の前記第1モジュールに直角に伸び、他方の指部は前記第1強化リンクを前記第1モジュールに着脱可能に固定するため前記第1強化リンクの第2側部に直角に伸びていることを特徴とする請求項11記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項14】
前記第1強化リンクは前記第1強化リンクを前記第1モジュールに着脱可能に固定する前記第1モジュールと係合するノッチを有することを特徴とする請求項10記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項15】
前記第1強化リンクは前記第1モジュール内に形成された空洞部内に受止められることを特徴とする請求項10記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項16】
前記少なくとも1つの指部は前記第1モジュールから鈍角で伸びていることを特徴とする請求項11記載のモジュラー搬送アセンブリ。
【請求項17】
先端から第1方向に伸びる第1リンクと後端から第2方向に伸びる第2リンク端部を有し且つ前記第1リンク端部が第1開口部を有し前記第2リンク端部が第2開口部を有するモジュールと、第3開口部と第4開口部を有する強化リンクとを提供する工程と;
前記第1リンク端部の前記第1開口部と前記強化リンクの前記第3開口部を軸方向に整合する工程と;
前記第2リンクの前記第2開口部と前記強化リンクの前記第4開口部を軸方向に整合する工程と;
前記強化リンクを前記モジュールに着脱可能に固定する工程と;
を具備することを特徴とするコンベアベルト組立方法。
【請求項18】
前記強化リンクを前記モジュールに着脱可能に固定する工程が前記強化部材と前記モジュールの一方から伸びる少なくとも1つの指部を前記強化部材と前記モジュールの他方に係合する工程を含むことを特徴とする請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記強化リンクを前記モジュールに着脱可能に固定する工程が前記強化部材を前記モジュール内に形成された空洞部に挿入する工程を含むことを特徴とする請求項17記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−150216(P2008−150216A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−321468(P2007−321468)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(506224746)レックスノード インダストリーズ, エルエルシー (14)
【氏名又は名称原語表記】Rexnord Industries, LLC
【住所又は居所原語表記】4701 West Greenfield Avenue, Milwaukee, WI 53214−1498, U.S.A.
【Fターム(参考)】