説明

睡眠誘導具

【課題】睡眠障害者が誰でも簡単に利用することができ、しかもほぼ確実に睡眠に入ることができる睡眠誘導具を提供する。
【構成】握り部と、握り部先端に連設した挿入棒支持部と、該支持部の先端両側部に2個の鼻の穴の間隔を開けて形成された挿入棒と、該挿入棒先端に形成された膨出部とを具備し、該膨出部で、2個の鼻の穴の底面から鼻の穴入口の肉壁を同時に強く引っ張って出すことを繰り返すことにより、首筋を同時に揉み解して、睡眠誘導する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ストレス等による不眠症を解消する睡眠誘導具に係り、詳記すれば鼻の穴を強く刺激することにより、首筋のコリを採り、睡眠を誘導する睡眠誘導具に関する。
【0002】
近年、社会生活や人間関係の複雑化或いは職場における高度情報化等により精神的圧迫を受け、不眠症に悩む人が増えつつあると言われている。このような場合、従来から、精神科医院での催眠療法、睡眠薬の投与等による治療が行われてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、日々仕事に追われている人達にとって医院通いは思うにまかせないことも多いし、睡眠薬の常用は習慣になり易く、副作用もあることから、必ずしも良い方法とはいえない。
【0004】
一方、本発明者は、不眠は、ストレス等で首筋が硬くなり、血行障害が原因でなって起こるものであり、ここを揉み解すことにより、改善することは、わかっていた。更に、鼻の穴の底面から鼻の穴の入口の肉壁を強く引っ張ることにより、首筋が揉み解されることも知見していた。
【0005】
本発明は,睡眠障害者の誰もが簡単に利用することができ、しかもほぼ確実に睡眠に入ることができる睡眠誘導具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究の結果、鼻の2個の穴にそれぞれ棒を挿入し、先端に鼻の穴底面から鼻の穴入口の肉壁を引っ張る膨出部を形成すれば良いことを見出し、本発明に到達した。
【0007】
即ち、本発明は、握り部と、握り部先端に連設した挿入棒支持部と、該支持部の先端両側部に2個の鼻の穴の間隔を開けて形成された挿入棒と、該挿入棒先端に形成された膨出部とを具備し、該膨出部で、2個の鼻の穴の底面から鼻の穴入口の肉壁を同時に強く引っ張って出すことを繰り返すことを特徴とする。
【0008】
前記、支持部及び挿入棒は、側面から見て、略円弧状に形成するのが好ましい(請求項2)。前記支持部と挿入棒は、金若しくは純金メッキで形成するのが好ましい(請求項3)。前記膨出部は、小球状若しくは半小球状に形成するのが好ましい(請求項4)。
【発明の効果】
【0009】
本発明の睡眠誘導具は、寝る前に1〜2分程度、鼻の2個の穴の底面から鼻の2個の穴入口の肉壁を繰り返し強く引っ張ることにより、寝つきが良くなり、熟睡できるという絶大な効果を奏する。
【0010】
本発明の効果の原因は、鼻の穴の2個の入口を同時に強く刺激するので、左右の首筋のコリが同時にほぐれ、血行が促進され、脳に血が十分いきわたるから、効果的に睡眠が誘導されると考えられている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の睡眠誘導具の斜視図である。
【図2】本発明の睡眠誘導具の使用状態を示す図である。
【符号の説明】
【0012】
1・・・・・握り部
2・・・・・挿入棒支持部
3・・・・・挿入棒
4・・・・・膨出部
5・・・・・鼻の穴の入口
6・・・・・鼻の穴の入口の肉壁
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、本発明の睡眠誘導具の一実施例を示す斜視図であり、握り部1と、該握り部先端に連設した挿入棒支持部2と、該支持部2の先端両側部に鼻の穴の間隔を開けて形成された挿入棒3,3と、該挿入棒3,3先端に形成された膨出部4,4とを具備した例を示す。挿入棒3,3の内側は、略平行に形成されている。
【0015】
握り部1は、細長い板体(棒状でも勿論良い)で形成され、長さ方向に滑り止めのための複数の凹条が形成されている。この握り部1は、種々の色彩のものにするとか、アルファベットを刻設すれば、家庭内で各自の持ち物の区別が容易となるので便利である。
【0016】
膨出部4は、小球状に形成されているが、小球状若しくは半小球状に形成するのが好ましい。角部を有する形状とすると、強く擦ると痛みを与えるからである。
【0017】
支持部2及び挿入棒3は、側面から見て、略円弧状に形成されている。このように形成することにより、鼻の穴底面に強く押し付ける力を与え易いことから好ましい。
【0018】
上記本発明の睡眠誘導具は、全体的に純金メッキをしているが、全体を金で形成するか、純金のメッキとするのが良い。金は、肌に優しくフィツトするからである。
【0019】
上記のように構成された本発明の睡眠誘導具を使用するには、図2に示すように、支持部2及び挿入棒3がなだらかな凸状となるように鼻の入口5から入口底面に落とし、その位置又はそこから更に先に挿入し、そこから引いて、鼻の入口5の肉壁6を引っ張って、鼻から出す。底面からどこまで挿入するかは、固くなっている部分を擦るのが良いので、入口の底面からある程度先に挿入するのが良い。
【0020】
(実施例)
睡眠障害で悩んでいる男女10人(全員睡眠薬を使用していた)を被験者とし、上記睡眠誘導具を寝る直前に1〜2分間使用し、その感想を聞いたところ次のようになった。結果を次表1に示す。
【0021】
【表1】

但し、 −全く効果がなかった。
±寝つきは良かったが、夜中に目が覚めて眠れなかった。
+寝つきが良く朝までぐっすり眠れた。
【0022】
上記結果から、本発明の睡眠誘導具は、かなりの人に、睡眠誘導効果があることが明らかになった。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明の睡眠誘導具を使用することにより、睡眠剤に頼っている睡眠障害の人がかなり減少するので、かなり普及することが期待される。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
握り部と、握り部先端に連設した挿入棒支持部と、該支持部の先端両側部に2個の鼻の穴の間隔を開けて形成された挿入棒と、該挿入棒先端に形成された膨出部とを具備し、該膨出部で、2個の鼻の穴の底面から鼻の穴入口の肉壁を同時に強く引っ張って出すことを繰り返すことを特徴とする睡眠誘導具。
【請求項2】
前記支持部及び挿入棒は、側面から見て、略円弧状に形成されている請求項1記載の睡眠誘導具。
【請求項3】
前記支持部と挿入棒は、金若しくは純金メッキで形成されている請求項1又は2記載の睡眠誘導具。
【請求項4】
前記膨出部は、小球状若しくは半小球状に形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の睡眠誘導具。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2011−254931(P2011−254931A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−130671(P2010−130671)
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【出願人】(510027803)
【Fターム(参考)】