説明

石炭燃焼室を備える発電所

【課題】
適切な費用で製造し、ボイラー, 蒸気タービンとボイラーとタービンの間の送流導管の良好な過渡特性を有する高温蒸気タービンを備える石炭燃焼発電所を提供すること。
【解決手段】
発電所は、従来ターボセット、高温ターボセットと、流動床燃焼室を備える石炭燃焼ボイラー(1)とから成る。この高温ターボセットは特に垂直に且つ石炭燃焼ボイラー(1)と平行に配置されて、従来ターボセットから離れて配置されている。送流導管(4、5、6)はボイラーから(1)から高温タービンまで最小長さに延びている。互いから分離して二つのターボセットの配列と高温タービンの垂直配列は発電所効率や製造と保守のために有益である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明、高温蒸気処理に基づいて作動する石炭燃焼発電所に関する。
【背景技術】
【0002】
石炭燃焼発電所による電気エネルギーの発生は、石炭燃焼の環境契約と装置の効率の向上に関して常に改良される。エネルギー専門雑誌の「記録上の蒸気タービン」第47巻、第1−2号、1月/2月、1995年の報告(非特許文献1)には、向上した効率が達成される高温蒸気タービンを備える石炭燃焼発電所が記載されている。例えば10パーセントのクロム鋼のような新たな高温安定材料の使用によって、タービンは580℃までの新鮮蒸気温度と270バールまでの新鮮蒸気圧力で運転され得る。前記高温蒸気処理は圧力作用された渦層燃焼室の使用の下で石炭ガス発生器の使用とガス発電所や蒸気発電所の組合せにも適している。
【0003】
国際特許出願公開第02/084080号明細書(特許文献1)には、向上した効率をもつ蒸気発電所は別体のロータに配置されている交換された高温タービンセットを記載しており、この際に別体のロータが現存ロータと連結されない、或いはそのロータから離脱されない。高温タービンセットには、鋼或いはニッケル基礎材料から成る構成部材が使用され、それは720℃までと270バールまでの新鮮蒸気によるタービンセットの運転を行う。ボイラー内の上昇した新鮮蒸気温度は例えば過熱器の修正或いは別の過熱器の下流接続によって実現される。
【0004】
「最近の動力システム」1997年4月、第33頁(非特許文献2)には、石炭燃焼発電所が記載され、「圧縮流動床燃焼ボイラー」(PFBC)の概念のもとで知られている圧力負荷された流動層燃焼室を備えるボイラーを有する。このボイラーは新鮮蒸気を高圧蒸気タービンに供給し、さらに加熱した蒸気を中間圧力蒸気タービンに, 高圧排ガスをガスタービンに供給する。
【特許文献1】国際特許出願公開第02/084080号明細書
【非特許文献1】「記録上の蒸気タービン」(第47巻、第1−2号、1月/2月、1995年)
【非特許文献2】「最近の動力システム」(1997年4月、第33頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明の課題は、適切な費用で製造し、ボイラー, 蒸気タービンとボイラーとタービンの間の送流導管の良好な過渡特性を有する高温蒸気タービンを備える石炭燃焼発電所を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は, 請求項1と2に基づく発電所によって解決される。この発電所の特に好ましい実施態様は従属請求項に挙げられている。
【0007】
第一の発電所は, 少なくとも一つの高温ターボセットと少なくとも一つの従来の蒸気ターボセット及び石炭燃焼ボイラーと腹水給水予熱装置を有する。この発明によると、高温ターボセットは第一発電機を包含し、第一ロータ上に配置されて垂直且つボイラーに平行に配置され、そして従来の蒸気ターボセットは第二発電機を包含し、第二ロータ上に配置されて高温ターボセットから離れて配置されている。この従来の蒸気ターボセットは蒸気タービンの構成部材が専ら鋼から製造され, 特に560℃まで、場合によっては600℃或いは620℃までの蒸気温度で運転される蒸気タービンを包含する。
【0008】
この発明の第一発電所は、新たな装置として形成できる。
【0009】
この発明の第二発電所は、現存発電所に据え付けられる補強部材或いは交換部材を備える装置として形成できる。
【0010】
この第二発電所は、蒸気発生器、高圧, 中間圧と低圧蒸気タービンを備える従来のターボセット及び腹水給水予熱装置と特に補強部材を有する。この補強部材は石炭燃焼ボイラーと高温ターボセットとを有し、このターボセットは垂直に且つ石炭燃焼ボイラーと平行に、そして従来のターボセットから離れて配置されている。
【0011】
第一及び第二発電所の好ましい実施態様では、高温ターボセットは、高温高圧蒸気タービン, 高温中間圧蒸気タービンと高圧ガスタービンを有し、この高圧ガスタービンは高圧圧縮機と発電機を駆動する。両高温蒸気タービンは燃焼ボイラーからの新鮮な蒸気により運転され、この際に送流導管はボイラーからこのタービンまで最小長さで案内する。高温高圧タービン用の新鮮な蒸気は、800℃までの範囲の温度と425バールまでの範囲の圧力とを有し、高温中間圧タービン用の蒸気は、820℃までの範囲の温度と70バールまでの範囲の圧力とを有する。高温高圧蒸気タービンの出口は、蒸気送流導管によって従来の高圧タービンの入口と接続されて、高温中間圧蒸気タービンの出口は別の蒸気送流導管によって従来の中間圧タービンの入口と接続されている。
【0012】
高圧ガスタービンは石炭燃焼ボイラーからの燃焼ガスによって運転される。このために、送流導管はボイラーからこの高圧ガスタービンまで最小長さで案内する。この燃焼ガスは例えば850℃の温度と13バールの圧力とを有する。
【0013】
第一及び第二発電所の別の好ましい実施態様では、高温中間圧蒸気タービンの出口と高温高圧蒸気タービンの出口とは、送流導管によって従来の高圧蒸気タービンの入口或いは従来の中間圧蒸気タービンの入口と接続されている。
【0014】
第一及び第二発電所の別の好ましい実施態様では、高圧ガスタービンの第一実施態様の拡張において、燃焼室が上流に接続され、一方では、石炭燃焼ボイラーからの排ガス用の導管を, 他方では、石炭ガス発生器からの合成ガス用の導管を燃焼室に導く。このことは高圧ガスタービンの運転を1200℃までの範囲の温度と30バールまでの圧力との熱ガスにより行う、そのことはより高い熱効率を与える。
【0015】
この石炭ガス発生器は特に合成ガスのみを発生させるように燃焼室に設計される。それにより実現された所謂部分的石炭ガス発生は発電所効率が一体化された石炭ガス発生と比較してより高い値を得られる利点を有する。
【0016】
第一及び第二発電所のすべての実施態様では、ボイラーは高温ターボセット用の作動媒体を特に静止流動床燃焼室或いは所謂圧縮流動床燃焼室をもつ圧力ボイラーに供給する。このボイラーはボイラーが運転圧に基づいて小さい熱伝達面で済み、それが装置規模及び製造費の著しい減少をもたらすという利点を有する。
【0017】
ある態様では、ボイラーは循環する流動床燃焼室(圧縮循環流動床燃焼室)をもつ圧力ボイラーである。別の態様では、大気ボイラーが使用される。この原理はボイラー内の非常に大きい熱交換面を必要とするから、これは加熱面においてより良い熱伝達が存在する場合に実現できる。
【0018】
この発明の全体的実施態様では、高圧ガスタービンから導管が低圧ガスタービンへ案内され、この低圧ガスタービンは別のロータ上に配置され、低圧コンプレッサを駆動する。特に低圧ガスタービンは調整可能な案内列によって制御できる。それによりこのターボセットの回転数とそれによる質量流を変更する。
【0019】
この発明の全体的実施態様では、低圧ガスタービンにはガスタービンの排ガスに含有されたエネルギーを利用するために一つの選択触媒還元装置と複数の燃焼ガスにより加熱された給水予熱器が下流に接続されている。このために、これらが水側で発電所の給水予熱装置と接続されている。
【0020】
高温ターボセットの垂直配列は発電所の効率とタービンや送流導管の製造や保守に関する利点をもたらす。これは、フランジ連結部をもつ二つの半部にハウジングを構成することを回避するつぼ構成に高温タービンの構造を形成できる。垂直構成では、タービンは比較的に保守し易い、というのは、タービンが簡単に開放され得るからである。
【0021】
高温蒸気タービンは、560℃にまでの新鮮蒸気により運転される従来の蒸気タービンより小さい寸法にされている。従来の蒸気タービンより分離された別体のロータ上のボイラーに近い高温蒸気タービンの配列は、高温タービンのコンパクトな構成を可能とする。それで、例えば比較的小さいロータ直径とロータ直径対羽根長さの好ましい関係とを可能とし、それによりより高い効率がより良い流れ条件に基づいて達成され得る。ロータの垂直配列は、波形動力学が簡単に支配され得るという別の利点を有する。
【0022】
高温蒸気タービンの垂直でボイラーに平行な配列は、特にタービンの水平配列では必要であった送流導管に比べて比較的短い長さによりボイラーからタービンまでの送流導管の案内を可能とする。高価な窒素基礎材料或いは他の高温耐性材料から製造されなければならないので、製造においてここに著しい費用節約が生じる。
【0023】
ボイラー、高温蒸気タービンと送流導管の過渡状況は、この装置配列によって助成されている。ボイラー内の高圧はその構成部材を小さい寸法にでき、構成部材の改良された過渡状況を導く。このボイラーは例えばより迅速に全負荷をもたらされ、一般に迅速に運転要件を実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1は、全新たな装置として実現できる高温ターボセットを備えるこの発明による第一石炭燃焼発電所を示す。この発電所は、給水導管2と蒸気導管8’が導かれる流動床燃焼室を備える石炭燃焼ボイラー1を有する。ボイラー1はなかんずく蒸気発生器と高圧にて蒸気を加熱する過熱器とを包含する。送流導管4と5はボイラー1から高温高圧蒸気タービンHP1と高温中間圧蒸気タービンIP1へ案内する。別の送流導管6は排ガスをボイラー1から高圧ガスタービンHPTへ案内する。三つのタービンHPT、HP1とIP1は高圧コンプレッサとロータ3上の発電機G1と一緒に、垂直に且つボイラー1と平行に配置されているタービンセットを形成する。
【0025】
高温蒸気タービンと高圧ガスタービンは、その構成部材がニッケル基礎材料から製造されるので、高温や高圧に於ける運転のために設計されている。送流導管4、5と6は同様にニッケル基礎材料から製造される。
【0026】
これら導管4、5と6は垂直に且つボイラーと平行なタービン配列のために最小長さにより案内される。その最小長さはニッケル基礎材料の高い費用に直面して著しい費用節約をもたらす。
【0027】
給水は導管12を介して例えば330℃の入口温度でボイラー1に案内され、そこで蒸気発生器と過熱器内で350バールの圧力で例えば700℃の温度に加熱される。タービンセットの高温構成部材にニッケル基礎材料を使用する場合には、820°までの蒸気温度と425バールまでの圧力が達成できる。
【0028】
ボイラーから過熱された蒸気が第一送流導管4を介して高温高圧蒸気タービンHP1に到達して、その蒸気タービンでは蒸気が膨張される。例えば600℃の温度に加熱する膨張された蒸気は導管8を介して従来の高圧蒸気タービンHP2に供給される。これは、従来の中間圧蒸気タービンIP2、従来の低圧蒸気タービンLP2と第二ロータ9上の第二発電機G2と一緒に、配置された一つの従来のターボセットを形成する。
【0029】
従来の高圧蒸気タービンHP2内で膨張された蒸気は導管8’を介してボイラー1へ戻されて、このボイラーでは蒸気が中間過熱器内でおよそ67バールの圧力にて例えば720℃の温度にさらに加熱される。このさらに加熱された蒸気は短い導管5を介して高温中間圧蒸気タービンIP1に案内される。IP1で膨張された蒸気は導管10を介して従来の中間圧蒸気タービンIP2に案内され、そこでさらに膨張されて、下流に接続された低圧蒸気タービンLP2内で完全に緩和される。この蒸気は最終的に図4に示される腹水給水予熱装置に供給される。
【0030】
導管6は例えば850℃の温度の排ガスをボイラー1から高温フイルタ23を介して排ガスを膨張させる高圧ガスタービンHPTに案内する。膨張された蒸気は下流に接続されて別体のロータ上に配置され且つ実現可能な低圧ガスタービンLPTに導かれる。そこで完全に緩和されたガスは窒化酸化物の還元のために選択触媒還元装置SCRに、その後に図4に示される一連の燃焼ガス加熱された給水予熱装置12に供給される。給水予熱装置は水側で給水予熱装置と接続される。給水予熱装置12は電気フイルタEPと煙突Sの下流に接続される。
【0031】
図4は従来の腹水装置及び従来の給水予熱装置を図示する。それは、導管41−47を介して従来の蒸気タービンからの抽出ガスによって加される腹水器11a,給水容器11cと給水予熱装置11b及びガスタービンの下流に接続されている燃焼ガスで加熱された給水予熱装置12を包含する。この給水予熱装置12は導管2を介してボイラー1と接続され、それにより水ー蒸気回路が形成されている。
【0032】
図1には、低圧コンプレッサLPCと高圧コンプレッサHPCが図示されて、低圧ガスタービンによって或いは高温タービンHPT、HP1とIP1によって駆動される。この低圧コンプレッサは低圧タービンLPTと一緒に、別の別体ターボセットを形成する。両コンプレッサの間に熱交換器29が圧縮空気を冷却するように接続されている。高圧コンプレッサから圧縮空気用導管13がボイラー1へ案内する。その導管は例えば300℃で18バールの空気をボイラー1に案内する。
【0033】
図2は、新たな装置として形成されるこの発明による第一石炭燃焼発電所を示す。その図は図1による装置に存在する全構成部材を有する。追加的に装置は高圧ガスタービンHPTに直接に上流に接続される燃焼室20を有する。排ガス導管21と合成ガス導管22は燃焼室20に案内する。第一導管21はボイラー1の排ガスを高温サイクロンと高温フイルタ23によって燃焼室20に案内する。ガスはそこに例えば850℃の温度と13バールの圧力を有し、この際にこの温度は灰溶融点によって与えられる。合成ガス導管22は合成ガスを石炭ガス発生器24からサイクロン25とフイルタ26を介して燃焼室20へ案内する。石炭ガス発生器は燃焼室が必要とされる(部分的ガス発生)のと同じくらいの燃料を発生する。導管27はさらに加熱された圧縮空気をガス発生器に供給するために高圧コンプレッサHPCから石炭ガス発生器まで案内する。
【0034】
図3は補強部材をもつ新たな装置として形成されるこの発明による第二石炭燃焼発電所を示す。従来の蒸気ターボセットはさらに高圧蒸気タービンHP2、中間圧蒸気タービンIP2と低圧蒸気タービンLP2を有し、低圧蒸気タービンはロータ9上に発電機G2を駆動する。この発電所はIVに図示された給水予熱装置を有する。この給水予熱装置から導管2はボイラーへ、例えば蒸気発生器30と過熱器31を有する石炭燃焼ボイラーへ案内する。さらに、高圧蒸気タービンHP2から案内する導管8’には中間過熱器32が接続される。
【0035】
図3におけるこの発明による補強部材は、特に静止流動床燃焼室或いは循環流動床燃焼室を備える石炭燃焼圧力ボイラーを有し、その圧力ボイラーは過熱器31或いは中間過熱器32の下流に接続されている。補強部材は、高温タービンHPT、HP1とIP1と高温コンプレッサHPCを有し、それらはボイラー1と平行に且つ垂直にロータ3上に配置されて発電機G1を駆動する。同時に新たな装置としてこの発明の第一発電所におけるように、短い送流導管4、5、6は高温蒸気或いはガスの導管のためにボイラー1から個々のタービンに導かれる。
【0036】
さらに、補強部材は低圧ガスタービンLPTによって駆動される低圧コンプレッサLPCを包含する。低圧ガスタービンLPTはさらに選択触媒還元装置SCRと給水予熱装置12の下流に接続され、それらは給水予熱装置の装置11a、11bと11cと接続されている。給水予熱装置12にはさらに、電気フイルタEPと煙突Sが下流に接続されている。
【0037】
補強された発電所は例えば次に形式により運転される。本来現存ボイラー内に蒸気発生器30により発生された蒸気は、過熱器31によって案内され、例えば540℃の温度では流動床燃焼室1を備える石炭燃焼ボイラーに案内され、ここでは蒸気が第二過熱器にさらに加熱される。
【0038】
例えば170バールの変更されない圧力における600℃に加熱された蒸気は送流導管4を介して高温高圧蒸気タービンHP1に案内され、そこで膨張される。膨張された蒸気は導管8を介して従来の高圧蒸気タービンHP2に案内される。そこで膨張された蒸気は中間過熱器32によって案内されて圧力ボイラー1に供給され、この圧力ボイラーには蒸気が第二過熱器によって案内される。
【0039】
45バールの圧力における620℃へ過熱の後に蒸気は導管5を介して高温中間圧蒸気タービンHP1に案内される。そこで膨張された蒸気は従来の中間圧タービンIP2の導管10を介して最終的に従来の低圧タービンLP2内で完全に緩和される。
【0040】
ボイラー1からの排ガスは、この発明の他の実施態様におけると同様に、導管6を介して且つフイルタを介して高圧ガスタービンHPTに案内される。そこで膨張されたガスは低圧ガスタービンLPTに供給される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】新たな装置として形成されるこの発明による好ましい第一石炭燃焼発電所を示す。
【図2】新たな装置として形成されるこの発明による第二石炭燃焼発電所を示す。
【図3】補強部材を備える装置として形成されるこの発明による好ましい石炭燃焼発電所を示す。
【図4】図1、2と3の発電所の装置部材IVを示す。
【符号の説明】
【0042】
1.....流動床燃焼室を備える圧力ボイラー
2.....給水導管
3.....ガス/蒸気ターボセット用の垂直に配置されたロータ
4.....高圧高温蒸気タービンHP1への送流導管
5.....中間圧高温蒸気タービンIP1への送流導管
6.....高圧ガスタービンHPTへの送流導管
8.....従来の高圧蒸気タービンHP2への導管
8’....ボイラーへの戻り導管
9.....従来の蒸気ターボセット用の水平に配置されたロータ
10....中間圧タービンIP2への送流導管
11....腹水予熱装置
11a...腹水器
11b...抽出蒸気により加熱された給水予熱器
11c...給水容器
12....排ガス加熱された給水予熱器
13....燃焼空気用送流導管
20....燃焼室
21....ボイラーからの排ガス用導管
22....合成ガス用導管
23....高温フイルタ
24....石炭ガス発生器
25....高温サイクロン
26....高温フイルタ
27....圧縮空気用導管
29....熱交換器
30....蒸気発生器
31....過熱器
32....中間過熱器
HPT...高温高圧ガスタービン
LPT...高温低圧ガスタービン
HP1...高温高圧蒸気タービン
IP1...高温中間圧蒸気タービン
HP2...高圧蒸気タービン
IP2...中間圧蒸気タービン
LP2...低圧蒸気タービン
G1、G2...発電機
LPC...低圧コンプレッサ
HPC...高圧コンプレッサ
SCR...選択触媒還元装置
EP....電気フイルタ
S.....煙突

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの高温ターボセットと、少なくとも一つの従来ターボセット、石炭燃焼ボイラー(1)と腹水給水予装置(11)を備える発電所において、高温ターボセットが垂直に且つ石炭燃焼ボイラー(1)と平行に配置されて、従来ターボセットが高温ターボセットから離れて配置されていることを特徴とする発電所。
【請求項2】
交換セットは石炭燃焼ボイラー(1)と高温ターボセットとを有し、高温ターボセットが垂直に且つ石炭燃焼ボイラー(1)と平行に配置されていることを特徴とする少なくとも一つの従来ターボセット、ボイラー、腹水給水予装置(11)と交換セットを備える発電所。
【請求項3】
高温ターボセットは高温高圧蒸気タービン(HP1)、高温平均圧蒸気タービン(IP1)と高圧ガスタービン(HPT)を有し、発電所は石炭燃焼ボイラー(1)から高温高圧蒸気タービン(HP1)へ導く第一送流導管(4)と石炭燃焼ボイラー(1)から高温平均圧蒸気タービン(IP1)へ導く第二送流導管(5)とを有し、この際に第一と第二送流導管(4、5)が最小長さを有することを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載の発電所。
【請求項4】
発電所は、ボイラー(1)からの燃焼ガスの導管のためにボイラー(1)から高圧ガスタービン(HPT)へ導く第三送流導管(6)を有し、その第三送流導管(6)は最小長さを有することを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載の発電所。
【請求項5】
石炭燃焼ボイラー(1)は静止流動床燃焼室を備える圧力ボイラー或いは循環流動床燃焼室を備える圧力ボイラー或いは大気ボイラーであることを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載の発電所。
【請求項6】
高温高圧蒸気タービン(HP1)用の新鮮蒸気は820°までの範囲における温度と425バールまでの範囲における圧力を有し、高温平均圧蒸気タービン(IP1)用の蒸気は820°Cまでの範囲における温度と70バールまでの範囲における圧力を有することを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載の発電所。
【請求項7】
従来のターボセットは高圧蒸気タービン(HP2)、平均圧蒸気タービン(IP2)と低圧蒸気タービン(LP2)を有し、第一蒸気送流導管(8)は高温高圧蒸気タービン(HP1)の出口から従来の高圧タービン(HP2)の入口へ導き、第二蒸気送流導管(10)は高圧平均圧蒸気タービン(IP1)の出口から従来の平均圧タービン(IP2)の入口へ導くことを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載の発電所。
【請求項8】
高圧ガスタービン(HPT)が燃焼室(20)の上流に接続されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の発電所。
【請求項9】
燃焼ガス用第一ガス供給導管(21)は石炭燃焼ボイラー(1)から燃焼室(20)へ導き、合成ガスを供給する第二導管(22)は石炭ガス発生器(24)から燃焼室(20)へ導くことを特徴とする請求項8に記載の発電所。
【請求項10】
石炭ガス発生器(24)は燃焼室(20)の供給のために設計されていることを特徴とする請求項9に記載の発電所。
【請求項11】
送流導管は高温高圧ガスタービン(HPT)の出口から、低圧コンプレッサ(LPC)を駆動する別のロータ上に配置されている低圧ガスタービン(LPT)へ導くことを特徴とする請求項3乃至10のいずれか一項に記載の発電所。
【請求項12】
低圧ガスタービン(LPT)は選択触媒還元装置(SCR)と一つの或いは複数の給水予熱器(12)の下流に接続されており、その給水予熱器はガスタービンからの燃焼ガスによって加熱され、水側で腹水給水予熱装置(11)と接続されることを特徴とする請求項11に記載の発電所。
【請求項13】
高温ターボセットは高圧コンプレッサ(HPC)を包含し、高圧コンプレッサ(HPC)から圧縮空気を供給する導管(13)がボイラー(1)に案内することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の発電所。
【請求項14】
高圧コンプレッサ(HPC)から導管(27)が石炭ガス発生器(24)へ導くことを特徴とする請求項13に記載の発電所。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−525618(P2007−525618A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−501264(P2007−501264)
【出願日】平成17年2月16日(2005.2.16)
【国際出願番号】PCT/EP2005/050690
【国際公開番号】WO2005/083238
【国際公開日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(503416353)アルストム テクノロジー リミテッド (394)
【氏名又は名称原語表記】ALSTOM Technology Ltd
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 7, CH−5401 Baden, Switzerland
【Fターム(参考)】