説明

石英ヒーター劣化検出方法

【課題】ヒーター破損による生産性低下への影響を最小限に抑制することができるとともに、コストの削減を実現することができる石英ヒーター劣化検出方法を提供する。
【解決手段】石英インラインヒーター201の寿命を破損前に検出することにより、石英インラインヒーター201を破損前に交換することを可能とし、さらに石英インラインヒーター201の破損前の交換を計画的に実行することを可能として、石英インラインヒーター201の寿命による破損をなくす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、石英ヒーターの劣化を検出するための石英ヒーター劣化検出機構における石英ヒーター劣化検出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ICチップ生産において、ウェハの大口径化および多層配線化に伴い、リードタイムの短縮が強く求められている。特にボトルネック設備の計画外生産停止はリードタイムに大きな影響を与えるため、消耗パーツの寿命を事前に検出し、計画的なメンテナンスを行うことが重要である。
【0003】
例えば、160℃で使用する燐酸ウェットエッチング装置の石英インラインヒーターは、コストが高いため定期的な交換が難しく、例えば石英ヒーターが破損した場合に、そのタイミングで交換するというようなメンテナンス体制が一般的であった。
【0004】
以上のようなメンテナンス体制を取るために石英ヒーターの破損を検出するヒーター破損検出機構について、その従来技術(例えば、特許文献1を参照)を、図面を用いて以下に説明する。
【0005】
図1は石英ヒーターにおけるヒーター管を二重にすることにより、外壁の破損の段階で石英ヒーターの破損を検出するヒーター破損検出機構を示す概略構成図である。このヒーター破損検出機構は、図1に示すように、両端がそれぞれ封止された内管と外管からなる二重構造の二重管101と、二重管101の内管内部に設けられた液体加熱用のヒーター102と、二重管101の内管と外管とによって囲まれた空間を減圧するために外管から取り出された引き出し配管103と、二重管101の内管と外管とによって囲まれた空間と引き出し配管103より排気する減圧ポンプ104と、引き出し配管103の途中又は二重管101の内管と外管とによって囲まれた空間に配置された液体センサ105とにより構成される。
【0006】
以上のように構成されたヒーター破損検出機構においては、石英ヒーターにおける二重管101の外管の破損により空間内への液体の流入が液体センサ105により検出された結果、アラームが発報し、その発報によりヒーター破損を検出することができる。また石英ヒーターにおける二重管101の内管と外管とによって囲まれた空間を減圧していることによって、外管破損後も薬液等を引き込んで、槽内への汚染を防ぐように構成されている。
【特許文献1】特開平7−106053号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら上記のような従来のヒーター破損検出機構では、石英ヒーターのヒーター配管を2重にしてヒーター破損を検出するものであり、二重管101の外管が破損してからでしかそのトラブルを検出することができない。そのため、ヒーター破損前に計画的に石英ヒーターを交換することができず、ヒーター破損後のメンテナンスが必要になり、例えば二重管101の外管が破損した際には計画外の生産停止が発生し、生産計画に大きな影響を与えることになる。
【0008】
また、二重管101の外管が破損することにより、汚染の心配は無いが、外管の破片が槽内に飛散することから、この場合には、槽内のメンテナンスが必要になるという課題が発生する。また、石英ヒーターを二重管にして外管と内管の間を減圧するため、熱効率が悪化するため、例えば燐酸を160℃の温度で使用するような設備に用いるには、多くのヒーター数、高いヒーター出力が必要になるという課題もある。これらの課題はともに大きなコストアップにつながる。
【0009】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、石英ヒーターの破損前に劣化トラブルを検出することができ、ヒーター破損による生産性低下への影響を最小限に抑制することができるとともに、ヒーター破損によるメンテナンスを最小限に抑えることができ、コストの削減を実現することができる石英ヒーター劣化検出方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の石英ヒーター劣化検出方法は、薬液を含む液体に被処理物を浸漬させる処理を行う槽と、前記液体を循環させる循環ラインと、前記循環ラインを循環する前記液体を高温に昇温させる石英ヒーターと、前記石英ヒーターの重量を測定するセンサと、前記石英ヒーターの重量を測定した前記センサから信号を受信するモニタリングシステムとを備えた機構において、前記石英ヒーターの重量をリアルタイムにモニタリングし、前記モニタリングにより得られた前記石英ヒーターの前記重量の変化に基づいて、前記石英ヒーターの内壁の被エッチング量を検知して、前記被エッチング量を基に前記石英ヒーターの劣化度合いを検出することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項2に記載の石英ヒーター劣化検出方法は、薬液を含む液体に被処理物を浸漬させる処理を行う槽と、前記液体を循環させる循環ラインと、前記循環ラインを循環する前記液体を高温に昇温させる石英ヒーターと、前記石英ヒーターの前記液体を目標温度に昇温するまでに要する昇温時間を測定するセンサと、前記石英ヒーターの前記昇温時間を測定した前記センサから信号を受信するモニタリングシステムとを備えた機構において、前記石英ヒーターの前記昇温時間をリアルタイムにモニタリングし、前記モニタリングにより得られた前記石英ヒーターの前記昇温時間の変化に基づいて、前記石英ヒーターの内壁の被エッチング量を検知して、前記被エッチング量を基に前記石英ヒーターの劣化度合いを検出することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項3に記載の石英ヒーター劣化検出方法は、薬液を含む液体に被処理物を浸漬させる処理を行う槽と、前記液体を循環させる循環ラインと、前記循環ラインを循環する前記液体を高温に昇温させる石英ヒーターと、前記石英ヒーターとは同一循環ライン内の別の部位に設置した透明石英管と、前記透明石英管に対する外部からの赤外線レーザーを含む照射光による反射光量を測定するセンサと、前記透明石英管からの前記反射光量を測定した前記センサから信号を受信するモニタリングシステムとを備えた機構において、前記透明石英管からの前記反射光量をリアルタイムにモニタリングし、前記モニタリングにより得られた前記透明石英管からの前記反射光量の変化に基づいて、前記透明石英管の内壁の被エッチング量を検知し、前記被エッチング量を基に前記石英ヒーターの劣化度合いを検出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
以上のように本発明によれば、石英ヒーターの寿命を破損前に検出することにより、石英ヒーターを破損前に交換することができ、さらに石英ヒーターの破損前の交換を計画的に実行することができるため、石英ヒーターの寿命による破損をなくすことができる。
【0014】
そのため、ヒーター破損による槽内や循環ラインの洗浄等のメンテナンスを最小限に抑えることができ、生産性低下への影響を最小限に抑制することができるとともに、石英ヒーターをその寿命まで最大限に使用することができ、コスト削減につなげることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を示す石英ヒーター劣化検出方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。ここでは、例として燐酸エッチング装置を用いて説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の石英ヒーター劣化検出方法を説明する。
【0016】
図2は本実施の形態1の石英ヒーター劣化検出方法を行う石英ヒーター劣化検出機構を示す概略構成図である。この石英ヒーター劣化検出機構は、図2に示すように、高温のリン酸などの薬液200により被処理物を高温薬液処理するための高温薬液槽206と、薬液200の循環経路を形成する循環ライン204と、循環ライン204内の薬液200を循環させる循環ポンプ203と、循環ライン204内を循環する薬液200から異物を取り除く循環フィルター205と、循環ライン204内を循環する薬液200を高温に昇温させる石英インラインヒーター201と、石英インラインヒーター201の重量を検出する重量センサ202と、重量センサ202からの信号を受けてモニタリングするモニタリングシステム207から構成される。
【0017】
また、石英インラインヒーター201は、図5に示すように、材質を石英とする二重構造のヒーター管(二重管)501と、ヒーター管501の内壁501aと外壁501bとの間に配置され加熱手段となる電熱線502とから構成される。
【0018】
以上のように構成された石英ヒーター劣化検出機構において行われる石英ヒーター劣化検出方法について以下に説明する。
この石英ヒーター劣化検出機構においては、高温薬液槽206内のリン酸薬液200は、循環ポンプ203により循環ライン204内を移動し、石英インラインヒーター201で過熱され、循環フィルター205で異物を除去された後に高温薬液槽206内に戻る。ここで、石英インラインヒーター201が劣化するメカニズムは、リン酸薬液200が接触するヒーター管501の内壁501aを徐々にエッチングすることにより、内壁501aにピンホールや亀裂が発生し、ヒーター管501の破損に至るというものである。
【0019】
したがって、ヒーター管501の内壁501aの被エッチング量を測定することにより、石英インラインヒーター201の劣化を検出することが可能となる。ここでは石英インラインヒーター201のヒーター管501の内壁501aがエッチングされ、ヒーター管501の肉厚が薄くなる現象を重量センサ202によって検出する。この重量センサ202としては、例えば一般的なロードセルを用いることができる。
【0020】
重量センサ202によって測定された石英インラインヒーター201の重量は、モニタリングシステム207によってリアルタイムに監視され、石英インラインヒーター201の重量が、ヒーター寿命となるヒーター管501の内壁501aの被エッチング量に対して相関的に設定された閾値を下方に超える(下回る)と、その状態がアラームとして発報されるため、ヒーター破損の前に石英インラインヒーター201の交換作業を行うことが可能となる。
【0021】
なお、ヒーター内壁のエッチング量と重量との関係は、図6に示すように、ヒーター管501において、ヒーター内径をR1とし、劣化後のヒーター内径をR2とし、ヒーター比重をShとし、ヒーター長をLとし、ヒーター重量をMh1とし、劣化後のヒーター重量をMh2とした場合、式601で表すことができる。

Mh1−Mh2=(R2−R1)・π・L・Sh ・・・601

(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の石英ヒーター劣化検出方法を説明する。
【0022】
図3は本実施の形態2の石英ヒーター劣化検出方法を行う石英ヒーター劣化検出機構を示す概略構成図である。この石英ヒーター劣化検出機構は、図3に示すように、高温のリン酸などの薬液300により被処理物を高温薬液処理するための高温薬液槽306と、薬液300の循環経路を形成する循環ライン304と、循環ライン304内の薬液300を循環させる循環ポンプ303と、循環ライン304内を循環する薬液300から異物を取り除く循環フィルター305と、循環ライン304内を循環する薬液300を高温に昇温させる石英インラインヒーター301と、石英インラインヒーター301内の薬液300の温度を測定する温度センサ302と、温度センサ302からの信号を受けてモニタリングするモニタリングシステム307から構成される。
【0023】
また、石英インラインヒーター301は、図5に示すように、材質を石英とする二重構造のヒーター管(二重管)501と、ヒーター管501の内壁501aと外壁501bとの間に配置され加熱手段となる電熱線502とから構成される。また、温度センサ302としては、例えば熱電対などを用いることができる。
【0024】
以上のように構成された石英ヒーター劣化検出機構において行われる石英ヒーター劣化検出方法について以下に説明する。
この石英ヒーター劣化検出機構においては、石英インラインヒーター301のヒーター管501の内壁501aがエッチングされ、ヒーター管501の肉厚が薄くなるため石英インラインヒーター301による薬液300の温度上昇特性が変化する現象を、温度センサ302によって検出する。昇温特性の変化は、例えば一定温度まで到達する時間の変化で表すことができる。
【0025】
温度センサ302によって測定された石英インラインヒーター301による薬液300の温度上昇特性の変化は、モニタリングシステム307によってリアルタイムに監視され、石英インラインヒーター301による薬液300の温度上昇特性が、ヒーター寿命となるヒーター管501の内壁501aの被エッチング量に対して相関的に設定された閾値を下方に超える(一定温度までの上昇時間が短くなる)と、その状態がアラームとして発報されるため、ヒーター破損の前に石英インラインヒーター301の交換作業を行うことが可能となる。
【0026】
なお、ヒーター内壁のエッチング量と昇温時間との関係は、図6に示すように、ヒーター管501において、ヒーター昇温時間をH1とし、劣化後のヒーター昇温時間をH2とし、ヒーター径をRとし、ヒーター内径をR1とし、劣化後のヒーター内径をR2とし、ヒーター比熱をCphとし、薬液比熱をCppとし、ヒーター比重をShとし、薬液比重をSpとした場合、式602で表すことができる。

H2/H1
={(R−R2)・Cph・Sh+R2・Cpp・Sp}
/{(R−R1)・Cph・Sh+R1・Cpp・Sp}
・・・602

(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の石英ヒーター劣化検出方法を説明する。
【0027】
図4は本実施の形態3の石英ヒーター劣化検出方法を行う石英ヒーター劣化検出機構を示す概略構成図である。この石英ヒーター劣化検出機構は、図4に示すように、高温のリン酸などの薬液400により被処理物を高温薬液処理するための高温薬液槽406と、薬液400の循環経路を形成する循環ライン404と、循環ライン404内の薬液400を循環させる循環ポンプ403と、循環ライン404内を循環する薬液400から異物を取り除く循環フィルター405と、循環ライン404内を循環する薬液400を高温に昇温させる石英インラインヒーター401と、配管エッチング量測定部402と、配管エッチング量測定部402からの信号を受けてモニタリングするモニタリングシステム407から構成される。
【0028】
また、石英インラインヒーター401は、図5に示すように、材質を石英とする二重構造のヒーター管(二重管)501と、ヒーター管501の内壁501aと外壁501bとの間に配置され加熱手段となる電熱線502とから構成される。
【0029】
また、配管エッチング量測定部402は、循環ライン404の一部としてその途中に設置され材質として透明石英を用いて形成された配管部である透明石英管402aと、透明石英管402aの肉厚を光学センサにより測定できる肉厚測定センサ402bとで構成される。この肉厚測定センサ402bに用いられる光学センサとしては、例えば反射型光学センサを使用することができる。
【0030】
以上のように構成された石英ヒーター劣化検出機構において行われる石英ヒーター劣化検出方法について以下に説明する。
この石英ヒーター劣化検出機構においては、石英インラインヒーター401のヒーター管501の材質である不透明石英と、配管エッチング量測定部402を構成する透明石英管402aの材質である透明石英とのエッチングレートの比は既知であるので、透明石英管402aの内壁のエッチング量を測定することにより、その測定値と相関的に石英インラインヒーター401のヒーター管501の被エッチング量を検出することができる。
【0031】
これに基づいて、透明石英管402aのエッチング量は、配管エッチング量測定部402の肉厚測定センサ402bにより検出され、モニタリングシステム407によってリアルタイムに監視され、透明石英管402aのエッチング量が、ヒーター寿命となるヒーター管501の被エッチング量に対して相関的に設定された閾値を超えると、その状態がアラームとして発報されるため、ヒーター破損の前に石英インラインヒーター401の交換作業を行うことが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の石英ヒーター劣化検出方法は、ヒーター破損による生産性低下への影響を最小限に抑制することができるとともに、コストの削減を実現することができるもので、液体温度を上昇させて使用する設備に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】従来のヒーター破損検出機構の構造を示す概略構成図
【図2】本発明の実施の形態1の石英ヒーター劣化検出方法を示す説明図
【図3】本発明の実施の形態2の石英ヒーター劣化検出方法を示す説明図
【図4】本発明の実施の形態3の石英ヒーター劣化検出方法を示す説明図
【図5】本発明の各実施の形態の石英ヒーター劣化検出方法における石英インラインヒーターの構造を示す概略構成図
【図6】本発明の各実施の形態の石英ヒーター劣化検出方法における石英インラインヒーターのエッチング量を検出する場合の検出式の説明図
【符号の説明】
【0034】
101 (石英ヒーター外部の)二重管
102 (液体加熱用の)ヒーター
103 引き出し配管
104 減圧ポンプ
105 液体センサ
201 石英インラインヒーター
202 重量センサ
203 循環ポンプ
204 循環ライン
205 循環フィルター
206 高温薬液槽
207 モニタリングシステム
301 石英インラインヒーター
302 温度センサ
303 循環ポンプ
304 循環ライン
305 循環フィルター
306 高温薬液槽
307 モニタリングシステム
401 石英インラインヒーター
402 配管エッチング量測定部
402a 透明石英管
402b 肉厚測定センサ
403 循環ポンプ
404 循環ライン
405 循環フィルター
406 高温薬液槽
407 モニタリングシステム
501 (石英インラインヒーターの)ヒーター管
501a (ヒーター管の)内壁
501b (ヒーター管の)外壁
502 (石英インラインヒーターの加熱手段となる)電熱線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬液を含む液体に被処理物を浸漬させる処理を行う槽と、
前記液体を循環させる循環ラインと、
前記循環ラインを循環する前記液体を高温に昇温させる石英ヒーターと、
前記石英ヒーターの重量を測定するセンサと、
前記石英ヒーターの重量を測定した前記センサから信号を受信するモニタリングシステムとを備えた機構において、
前記石英ヒーターの重量をリアルタイムにモニタリングし、
前記モニタリングにより得られた前記石英ヒーターの前記重量の変化に基づいて、前記石英ヒーターの内壁の被エッチング量を検知して、
前記被エッチング量を基に前記石英ヒーターの劣化度合いを検出する
ことを特徴とする石英ヒーター劣化検出方法。
【請求項2】
薬液を含む液体に被処理物を浸漬させる処理を行う槽と、
前記液体を循環させる循環ラインと、
前記循環ラインを循環する前記液体を高温に昇温させる石英ヒーターと、
前記石英ヒーターの前記液体を目標温度に昇温するまでに要する昇温時間を測定するセンサと、
前記石英ヒーターの前記昇温時間を測定した前記センサから信号を受信するモニタリングシステムとを備えた機構において、
前記石英ヒーターの前記昇温時間をリアルタイムにモニタリングし、
前記モニタリングにより得られた前記石英ヒーターの前記昇温時間の変化に基づいて、前記石英ヒーターの内壁の被エッチング量を検知して、
前記被エッチング量を基に前記石英ヒーターの劣化度合いを検出する
ことを特徴とする石英ヒーター劣化検出方法。
【請求項3】
薬液を含む液体に被処理物を浸漬させる処理を行う槽と、
前記液体を循環させる循環ラインと、
前記循環ラインを循環する前記液体を高温に昇温させる石英ヒーターと、
前記石英ヒーターとは同一循環ライン内の別の部位に設置した透明石英管と、
前記透明石英管に対する外部からの赤外線レーザーを含む照射光による反射光量を測定するセンサと、
前記透明石英管からの前記反射光量を測定した前記センサから信号を受信するモニタリングシステムとを備えた機構において、
前記透明石英管からの前記反射光量をリアルタイムにモニタリングし、
前記モニタリングにより得られた前記透明石英管からの前記反射光量の変化に基づいて、前記透明石英管の内壁の被エッチング量を検知し、
前記被エッチング量を基に前記石英ヒーターの劣化度合いを検出する
ことを特徴とする石英ヒーター劣化検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−66417(P2008−66417A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−240892(P2006−240892)
【出願日】平成18年9月6日(2006.9.6)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】