説明

砂採取機における異物除去装置

【解決手段】水槽内にベルトコンベヤを傾斜させて下方より上方にわたり配設し、ベルトコンベヤの下端側で水槽に流入した原水からベルトコンベヤ上に沈殿した砂をベルトコンベヤの上端側で水槽から搬出する。ベルトコンベヤの砂搬送ベルトの上方に配設した異物採取部7において、上ベルト5aで搬出される砂上に溜まった例えば木屑やビニール等のプラスチック材や軽石や泥などの異物は、吸込み口8aからの吸引力で吸込み通路14で生じる水流により、入口15を通って吸込み通路14に吸い込まれるとともに、各吸上げ口18,19を通って吸込み通路14に吸い上げられて、吸込み口8aから排出される。入口15の蓋20と前側の吸上げ口18の蓋21とによりそれらの開口15a,18aの面積を調節し得る。
【効果】上ベルト5a上の砂から異物を効率良く排出することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、川底等より採掘された土砂等から砂を採取するための砂採取機において、砂から例えば木屑やビニール等のプラスチック材や軽石や泥などの異物を除去する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1で開示された砂採取機では、水槽内にベルトコンベヤが傾斜して下方より上方にわたり配設され、このベルトコンベヤの下端側で水槽に流入した原水からベルトコンベヤ上に沈殿した砂がベルトコンベヤの上端側で水槽から搬出されるようになっている。その際、ベルトコンベヤに設置された振動装置上で配設された各吸引採取部により、ベルトコンベヤ上の沈殿砂から例えば木屑やビニール等のプラスチック材や軽石や泥などの異物を除去することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平3−54745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、各吸引採取部の吸込み口がベルトコンベヤ上の沈殿砂に対し直接面して吸込み口からの吸引力により沈殿砂上の異物を吸込んで排出するようにしているだけであるため、沈殿砂上の異物が各吸引採取部の吸込み口に集まりにくく、異物の排出効率は必ずしも良いとは言えない。
【0005】
この発明は、ベルトコンベヤの砂搬送ベルトの上方で吸込み口に特定構造の異物採取部を付設して、砂搬送ベルト上の砂からの異物排出効率を良くすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
後記実施形態の図面(図1〜3)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1、請求項2及び請求項3の発明にかかる砂採取機の異物除去装置は、下記の共通構成を有している。
【0007】
この砂採取機においては、水槽(1)内にベルトコンベヤ(2)を傾斜させて下方より上方にわたり配設し、このベルトコンベヤ(2)の下端側で水槽(1)に流入した原水からベルトコンベヤ(2)上に沈殿した砂(S)をベルトコンベヤ(2)の上端側で水槽(1)から搬出するようにしている。このベルトコンベヤ(2)の砂搬送ベルト(5)の上方で吸込み口(8a)から砂搬出向き(P)へ砂搬送ベルト(5)に沿って延設した吸込み通路(14)を有する異物採取部(7)を設けている。
【0008】
さらに、請求項1の発明において、前記異物採取部(7)では、吸込み口(8a)に対し砂搬出向き(P)へ吸込み通路(14)を介して離間して吸込み通路(14)に連通する入口(15)を設けるとともに、この入口(15)と吸込み口(8a)との間で砂搬送ベルト(5)に面する底部(12)に吸上げ口(18,19)を吸込み通路(14)に連通するように設け、この入口(15)と吸上げ口(18,19)とのうち少なくとも一方の開口面積を調節し得る蓋(20,21)を設けている。請求項1の発明では、吸込み口(8a)からの吸引力により吸込み通路(14)に水流が生じ、砂搬送ベルト(5)で搬出される砂(S)上に溜まった例えば木屑やビニール等のプラスチック材や軽石や泥などの異物(D)が、その水流により、入口(15)を通って吸込み通路(14)に吸い込まれて吸込み口(8a)から排出されるばかりでなく、吸上げ口(18,19)を通って吸込み通路(14)に吸い上げられて吸込み口(8a)から排出されるので、砂搬送ベルト(5)上の砂(S)から異物(D)を効率良く排出することができる。また、蓋(20,21)により入口(15)と吸上げ口(18,19)とのうち少なくとも一方の開口面積を調節し得るので、流速が変化し、砂搬送ベルト(5)で搬出される砂(S)上に溜まった異物(D)のみをより一層効率良く排出することができる。
【0009】
さらに、請求項2の発明において、前記異物採取部(7)では、吸込み口(8a)に対し砂搬出向き(P)へ吸込み通路(14)を介して離間して吸込み通路(14)に連通する入口(15)を設けるとともに、この入口(15)と吸込み口(8a)との間で砂搬送ベルト(5)に面する底部(12)に、砂搬出向き(P)へ互いに離間する複数の吸上げ口(18,19)を吸込み通路(14)に連通するように設け、各吸上げ口(18,19)のうち少なくとも一つには開口面積を調節し得る蓋(20,21)を設けている。請求項2の発明では、吸込み口(8a)からの吸引力により吸込み通路(14)に水流が生じ、砂搬送ベルト(5)で搬出される砂(S)上に溜まった例えば木屑やビニール等のプラスチック材や軽石や泥などの異物(D)が、その水流により、入口(15)を通って吸込み通路(14)に吸い込まれて吸込み口(8a)から排出されるばかりでなく、吸上げ口(18,19)を通って吸込み通路(14)に吸い上げられて吸込み口(8a)から排出されるので、砂搬送ベルト(5)上の砂(S)から異物(D)を効率良く排出することができる。また、底部(12)で複数の吸上げ口(18,19)が砂搬出向き(P)へ並んでいるので、砂搬送ベルト(5)上の砂(S)から異物(D)をより一層効率良く排出することができる。また、蓋(20,21)により各吸上げ口(18,19)のうち少なくとも一つは開口面積を調節し得るので、流速が変化し、砂搬送ベルト(5)で搬出される砂(S)上に溜まった異物(D)のみをより一層効率良く排出することができる。
【0010】
さらに、請求項3の発明において、前記異物採取部(7)では、吸込み口(8a)に対し砂搬出向き(P)へ吸込み通路(14)を介して離間して吸込み通路(14)に連通する入口(15)を設けるとともに、この入口(15)の開口面積を調節し得る蓋(20)を設けている。請求項3の発明では、吸込み口(8a)からの吸引力により吸込み通路(14)に水流が生じ、砂搬送ベルト(5)で搬出される砂(S)上に溜まった例えば木屑やビニール等のプラスチック材や軽石や泥などの異物(D)が、その水流により、入口(15)を通って吸込み通路(14)に吸い込まれて吸込み口(8a)から排出されるので、砂搬送ベルト(5)上の砂(S)から異物(D)を効率良く排出することができる。また、蓋(20)により入口(15)の開口面積を調節し得るので、流速が変化し、砂搬送ベルト(5)で搬出される砂(S)上に溜まった異物(D)のみをより一層効率良く排出することができる。
【0011】
請求項4の発明にかかる砂採取機の異物除去装置は、下記のように構成されている。
この砂採取機においては、水槽(1)内にベルトコンベヤ(2)を傾斜させて下方より上方にわたり配設し、このベルトコンベヤ(2)の下端側で水槽(1)に流入した原水からベルトコンベヤ(2)上に沈殿した砂(S)をベルトコンベヤ(2)の上端側で水槽(1)から搬出するようにしている。このベルトコンベヤ(2)の砂搬送ベルト(5)の上方で吸込み口(8a)から砂搬出向き(P)へ砂搬送ベルト(5)に沿って延設した異物採取部(7)には、吸込み口(8a)を設けた後板部(11)と、吸込み口(8a)の下側でこの後板部(11)から砂搬出向き(P)へ砂搬送ベルト(5)に面して延びる底板部(12)と、吸込み口(8a)の両側でこの後板部(11)から砂搬出向き(P)へ延びる側板部(13)と、この後板部(11)と底板部(12)と側板部(13)とにより区画される吸込み通路(14)と、吸込み口(8a)に対し砂搬出向き(P)へ吸込み通路(14)を介して離間して吸込み通路(14)に連通する入口(15)とを設けている。この入口(15)と吸込み口(8a)との間で底板部(12)に吸上げ口(18,19)を吸込み通路(14)に連通するように設けている。請求項4の発明では、吸込み口(8a)からの吸引力により吸込み通路(14)に水流が生じ、砂搬送ベルト(5)で搬出される砂(S)上に溜まった例えば木屑やビニール等のプラスチック材や軽石や泥などの異物(D)が、その水流により、入口(15)を通って吸込み通路(14)に吸い込まれて吸込み口(8a)から排出されるばかりでなく、吸上げ口(18,19)を通って吸込み通路(14)に吸い上げられて吸込み口(8a)から排出されるので、砂搬送ベルト(5)上の砂(S)から異物(D)を効率良く排出することができる。例えば、底板部(12)で砂搬出向き(P)へ互いに離間する複数の吸上げ口(18,19)を並設すれば、砂搬送ベルト(5)上の砂(S)から異物(D)をより一層効率良く排出することができる。
【0012】
請求項1から請求項4の発明のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項5の発明において、前記異物採取部(7)はベルトコンベヤ(2)の砂搬送ベルト(5)との離間距離(L)を保つように固定されている。請求項5の発明では、異物採取部(7)の入口(15)または吸込み口(8a)と砂搬送ベルト(5)とを所定の離間距離(L)に保持し得るので、異物採取部(7)が安定して砂搬送ベルト(5)上の砂(S)から例えば木屑やビニール等のプラスチック材や軽石や泥などの異物(D)をより一層効率良く排出することができる。例えば、その離間距離(L)を調節し得るように異物採取部(7)を固定手段(17)により固定すれば、砂搬送ベルト(5)で搬出される砂(S)の量に応じてその離間距離(L)を調節し得るので、砂搬送ベルト(5)上の砂(S)から異物(D)をより一層効率良く排出することができる。また、例えば、入口(15)と吸込み口(8a)との間で両側板部(13)の間隔を入口(15)側ほど大きくすれば、吸込み通路(14)に生じる水流により砂搬送ベルト(5)上の砂(S)から異物(D)が、入口(15)に吸引され易くなるとともに、吸込み口(8a)側ほど流速が増して吸込み口(8a)に吸引され易くなるので、砂搬送ベルト(5)上の砂(S)から異物(D)をより一層効率良く排出することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、ベルトコンベヤ(2)の砂搬送ベルト(5)の上方で吸込み口(8a)に特定構造の異物採取部(7)を付設したので、砂搬送ベルト(5)上の砂(S)からの異物排出効率を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態にかかる砂採取機の側面全体を概略的に示す原理図である。
【図2】(a)は上記砂採取機の異物除去装置を示す側面図であり、(b)は同じく異物除去装置を示す平面図である。
【図3】(a)は上記砂採取機の異物除去装置を示す正面図であり、(b)は図2(a)の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態にかかる砂採取機の異物除去装置について図面を参照して説明する。
図1に示す水槽1内にはベルトコンベヤ2が傾斜して後側後方より前側前方にわたり配設されている。ベルトコンベヤ2においては、下側ベルト車3と上側ベルト車4との間に砂搬送ベルト5が巻き掛けられ、砂搬送ベルト5の上ベルト5aが水槽1の後下端側から前上端側に向けて砂搬送向きP(前向き)へ回転する。砂搬送ベルト5の上ベルト5aにおいては、上下両ベルト車3,4の付近を除き、砂搬送向きPに対し直交する幅方向(砂搬送方向に沿う前後方向に対し直交する左右方向)でU状に湾曲している。ベルトコンベヤ2の途中には上ベルト5aを振動させる振動装置6が設置されている。水槽1の後側に投入された原水から砂搬送ベルト5の上ベルト5aに沈殿した砂Sは、ベルトコンベヤ2の前上端側でその上ベルト5aから落下して水槽1から搬出される。振動装置6の上方の付近には図2及び図3に示す異物採取部7が設置されて排出管8に接続されている。排出管8はポンプ9介して脱水装置10に接続されている。なお、異物採取部7の前方及び後方で清水が上ベルト5aに向けて供給される。
【0016】
前記異物採取部7は、ベルトコンベヤ2の砂搬送ベルト5の上方で排出管8の吸込み口8aから砂搬出向きPへ砂搬送ベルト5に沿って延設され、後板部11と底板部12と左右の側板部13と吸込み通路14と入口15とを有している。後板部11の左右方向中央部で底板部12側寄りの位置には円形状の吸込み口8aが設けられている。底板部12は、吸込み口8aの下側で後板部11の下端縁から砂搬出向きPへ砂搬送ベルト5の上ベルト5aに面して平行に延設されている。左右の側板部13は、吸込み口8aの左右両側で後板部11の左右両端縁から砂搬出向きPへ延設されている。吸込み通路14は、後板部11と底板部12と左右の側板部13とにより区画されて上方で開放された溝状をなし、吸込み口8aに連通している。入口15は、底板部12の前端縁と左右両側板部13の前端縁とに取着された溝状の口部16の内側に設けられ、吸込み口8aに対し砂搬出向きPへ吸込み通路14を介して離間して吸込み通路14に連通し、左右両側板部13の付近まで左右方向へ延設された長孔状をなしている。入口15と吸込み口8aとの間で吸込み口8a側から入口15側に向うに従い左右両側板部13の間隔が大きくなるように左右両側板部13が傾斜している。異物採取部7はブラケット17(固定手段)の各吊下棒17aにより底板部12と砂搬送ベルト5の上ベルト5aとの離間距離Lを保つように固定されている。各吊下棒17aの取付け位置を変更してその離間距離Lを調節することができる。
【0017】
異物採取部7の底板部12において入口15の付近と前後方向の略中央部とには前側の吸上げ口18と後側の吸上げ口19とが砂搬出向きPへ互いに離間するように並設されている。各吸上げ口18,19は、左右両側板部13の付近まで左右方向へ延設された長孔状をなし、吸込み通路14に連通している。
【0018】
入口15の前端部には蓋20が長穴20aの範囲で上下動可能に支持されて止めねじ20bにより固定されている。蓋20を上下方向へ調節すると、入口15においてその下端縁から蓋20までの開口15aの高さHが変化してその開口15aの面積を調節することができる。また、前側の吸上げ口18には蓋21が長穴21aの範囲で前後動可能に支持されて止めねじ21bにより固定されている。蓋21を前後方向へ調節すると、前側の吸上げ口18においてその前端縁から蓋21までの開口18aの幅Wが変化してその開口18aの面積を調節することができる。
【0019】
次に、異物除去作用について述べる。
砂搬送ベルト5の上ベルト5aには振動装置6により振動が付与されるため、上ベルト5aに沈殿した砂S上に例えば木屑やビニール等のプラスチック材や軽石や泥などの異物Dが浮き上がる。吸込み通路14に満たされた水がポンプ9により排出管8の吸込み口8aから吸引されると、吸込み通路14に水流が生じる。砂S上の異物Dは、その水流により、入口15を通って吸込み通路14に吸い込まれて吸込み口8aから排出されるばかりでなく、底板部12の各吸上げ口18,19を通って吸込み通路14に吸い上げられて吸込み口8aから排出され、脱水装置10に至る。脱水装置10では、脱水された異物Dが回収されるとともに、脱水後の水は水槽1に戻される。
【0020】
本実施形態は下記の効果を有する。
(1) 異物採取部7には、吸込み口8aを設けた後板部11と、吸込み口8aの下側で後板部11から砂搬出向きPへ砂搬送ベルト5に面して延びる底板部12と、吸込み口8aの左右両側で後板部11から砂搬出向きPへ延びる側板部13と、後板部11と底板部12と左右両側板部13とにより区画される吸込み通路14と、吸込み口8aに対し砂搬出向きPへ吸込み通路14を介して離間して吸込み通路14に連通する入口15とを設けている。従って、吸込み口8aからの吸引力により吸込み通路14で水を吸込み口8aへ円滑に案内して水流を生じさせることができる。
【0021】
(2) 上ベルト5aで搬出される砂S上に溜まった例えば木屑やビニール等のプラスチック材や軽石や泥などの異物Dは、吸込み通路14で生じる水流により、上ベルト5aと所定の離間距離Lに保持した入口15を通って吸込み通路14に吸い込まれるとともに、上ベルト5aと所定の離間距離Lに保持した各吸上げ口18,19を通って吸込み通路14に吸い上げられて、吸込み口8aから排出される。従って、上ベルト5a上の砂Sから異物Dを効率良く排出することができる。
【0022】
(3) 入口15の蓋20と前側の吸上げ口18の蓋21とによりそれらの開口15a,18aの面積を調節し得るので、流速が変化し、上ベルト5aで搬出される砂S上に溜まった例えば木屑やビニール等のプラスチック材や軽石や泥などの異物Dのみをより一層効率良く排出することができる。
【0023】
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 前記実施形態において、後側の吸上げ口19にも前側の吸上げ口18と同様に蓋21を設ける。
【0024】
・ 前記実施形態において、入口15の蓋20を省略する。
・ 前記実施形態において、前側の吸上げ口18の蓋21を省略する。
・ 前記実施形態において、各蓋20,21を省略する。
【0025】
・ 前記実施形態において、各吸上げ口18,19を省略する。
【符号の説明】
【0026】
1…水槽、2…ベルトコンベヤ、5…砂搬送ベルト、7…異物採取部、8a…吸込み口、11…後板部、12…底板部(底部)、13…側板部、14…吸込み通路、15…入口、18,19…吸上げ口、20,21…蓋、P…砂搬出向き、L…離間距離、S…砂、D…異物。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水槽内にベルトコンベヤを傾斜させて下方より上方にわたり配設し、このベルトコンベヤの下端側で水槽に流入した原水からベルトコンベヤ上に沈殿した砂をベルトコンベヤの上端側で水槽から搬出するようにした砂採取機において、
このベルトコンベヤの砂搬送ベルトの上方で吸込み口から砂搬出向きへ砂搬送ベルトに沿って延設した吸込み通路を有する異物採取部を設け、
この異物採取部では、吸込み口に対し砂搬出向きへ吸込み通路を介して離間して吸込み通路に連通する入口を設けるとともに、この入口と吸込み口との間で砂搬送ベルトに面する底部に吸上げ口を吸込み通路に連通するように設け、この入口と吸上げ口とのうち少なくとも一方の開口面積を調節し得る蓋を設けた
ことを特徴とする砂採取機における異物除去装置。
【請求項2】
水槽内にベルトコンベヤを傾斜させて下方より上方にわたり配設し、このベルトコンベヤの下端側で水槽に流入した原水からベルトコンベヤ上に沈殿した砂をベルトコンベヤの上端側で水槽から搬出するようにした砂採取機において、
このベルトコンベヤの砂搬送ベルトの上方で吸込み口から砂搬出向きへ砂搬送ベルトに沿って延設した吸込み通路を有する異物採取部を設け、
この異物採取部では、吸込み口に対し砂搬出向きへ吸込み通路を介して離間して吸込み通路に連通する入口を設けるとともに、この入口と吸込み口との間で砂搬送ベルトに面する底部に、砂搬出向きへ互いに離間する複数の吸上げ口を吸込み通路に連通するように設け、各吸上げ口のうち少なくとも一つには開口面積を調節し得る蓋を設けた
ことを特徴とする砂採取機における異物除去装置。
【請求項3】
水槽内にベルトコンベヤを傾斜させて下方より上方にわたり配設し、このベルトコンベヤの下端側で水槽に流入した原水からベルトコンベヤ上に沈殿した砂をベルトコンベヤの上端側で水槽から搬出するようにした砂採取機において、
このベルトコンベヤの砂搬送ベルトの上方で吸込み口から砂搬出向きへ砂搬送ベルトに沿って延設した吸込み通路を有する異物採取部を設け、
この異物採取部では、吸込み口に対し砂搬出向きへ吸込み通路を介して離間して吸込み通路に連通する入口を設けるとともに、この入口の開口面積を調節し得る蓋を設けた
ことを特徴とする砂採取機における異物除去装置。
【請求項4】
水槽内にベルトコンベヤを傾斜させて下方より上方にわたり配設し、このベルトコンベヤの下端側で水槽に流入した原水からベルトコンベヤ上に沈殿した砂をベルトコンベヤの上端側で水槽から搬出するようにした砂採取機において、
このベルトコンベヤの砂搬送ベルトの上方で吸込み口から砂搬出向きへ砂搬送ベルトに沿って延設した異物採取部には、吸込み口を設けた後板部と、吸込み口の下側でこの後板部から砂搬出向きへ砂搬送ベルトに面して延びる底板部と、吸込み口の両側でこの後板部から砂搬出向きへ延びる側板部と、この後板部と底板部と側板部とにより区画される吸込み通路と、吸込み口に対し砂搬出向きへ吸込み通路を介して離間して吸込み通路に連通する入口とを設け、この入口と吸込み口との間で底板部に吸上げ口を吸込み通路に連通するように設けた
ことを特徴とする砂採取機における異物除去装置。
【請求項5】
前記異物採取部はベルトコンベヤの砂搬送ベルトのとの離間距離を保つように固定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一つの請求項に記載の砂採取機における異物除去装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−130835(P2012−130835A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−283098(P2010−283098)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(591004478)株式会社グラベル・クリーン (5)
【Fターム(参考)】