説明

破壊防止対策用、扉、雨戸、壁、床、天井、または、自動販売機。

【課題】 扉等へ電動ドリルを用いて穴を開けようとしても、また、工具を使用して人力による破壊しても防犯ベルが作動する防犯扉、防犯雨戸、防犯壁、防犯床、防犯天井、または、防犯自動販売機を提供する。
【解決手段】 扉、雨戸、壁、床、または、自動販売機の扉、壁面を二重構造とし隙間を形成し、その隙間にスイッチを作動させる1本または、複数本からなる紐を織布へ任意の位置に絡ませた織布を板面へ敷き詰めたとき、板面から織布が落下しないよう板面の任意の箇所に接着固定する。しかる後、工具を使用して人力で破壊をしてもスイッチの紐が引っ張られスイッチが作動し防犯ベルが鳴る。又、電動ドリルを使用して穴を開けても必ずドリルの刃に織布が巻きつきスイッチが作動し防犯ベルが鳴る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械工具を使用して人力による破壊行為、又電動ドリルでの破壊を防止する扉、雨戸、壁、床、天井、または自動販売機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の扉、窓ガラスサッシ、または自動販売機の扉の開放によって磁石で構成されたスイッチ、人の体温を感知しスイッチが作動し警報が鳴るシステムを採用しているものもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のように述べた従来の扉、窓ガラスサッシ、または自動販売機の扉での防犯システムは、大半、電子器具で構成されているため複雑であるうえ、設置時間、人件費、また保守管理費がかかり、コスト面でも非常に高価となる。
【0004】
本発明は、従来の防犯システムが構成していた問題を解決するものであり、扉、雨戸、壁、床、天井、または、自動販売機にも安価に提供でき、しかも確実に防犯システムを作動させることを目的とするものである。
【課題を解決する手段】
【0005】
本発明は上記の目的を達成するため、扉、雨戸、壁、床、または、自動販売機のドア及び周囲を二枚の板を所定の寸法に隙間を形成し二重構造とする。その隙間にスイッチを作動させる1本または複数本からなる紐を、織布の任意の位置に絡ませるか、または、紐を織布へ織り込み、その一方の端をスイッチに接続する。その織布を室外側の板の内面へ敷き詰めたとき、織布が板から落下しないように板面の任意の箇所に接着固定する。しかる後、工具を使用して人力で破壊をすれ織布に絡ませた紐、または、織布織り込んだ紐が引っ張られスイッチが作動し防犯ベルが鳴る。又、電動ドリルを使用して扉、雨戸、壁、床、天井、または、自動販売機に、穴を開けても回転するドリルの刃に必ず織布が巻きつき、電動ドリルの回転を停止させると同時に、織布がドリルの刃に巻きつき紐が引っ張られスイッチが作動し防犯ベルが鳴る。
【発明の効果】
【0006】
上記したように本発明の防犯装置は工具を使用して人力での破壊行為、又電動ドリルを使用して穴を開けても必ず防犯ベルが鳴る。特に扉、雨戸、プレハブ住宅の壁、床、天井、自動販売機においては工場生産が可能であり、コスト面も非常に安くなり、住宅の壁、床、天井に織布を敷き詰めることにより防音効果、又、断熱効果を発揮するものである。
【0007】
また、織布だけでなく、網目が小さな網、不織布、ガラス繊維の難燃材、断熱材も本発明の防犯装置は工具を使用して人力での破壊行為、又電動ドリルを使用して穴を開けても必ず防犯ベルが鳴る効果が得られた。
【発明の実施するための最良の形態】
【0008】
以上のように、この本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0009】
図1においては実施図を示すものであり扉板(3)が二重構造で隙間(1)が形成され、室外側の板(3)の内面へ織布(2)を敷き詰め接着固定し、織布(2)に紐(8)を絡ませ、その一方の端をスイッチ(6)に接続し、電源(10)からスイッチ(6)と防犯ベル(5)へ配線(7)で接続する。
【0010】
図2においては、実施図を示すものであり雨戸(11)が二重構造で隙間(1)が形成され、室外側の板(3)の内面へ織布(2)を敷き詰め接着固定し、織布(2)に紐を絡ませ、その一方の端をスイッチ(6)に接続し、電源(10)からスイッチ(6)と防犯ベル(5)へ配線(7)で接続する、複数枚の雨戸全体を一体化するために雨戸同士を通電するのにコンセントの凹凸を設置する。
【0011】
図3においては実施図を示すものであり、住宅の壁(12)、床(13)、天井(14)が二重構造で隙間(1)が形成され、室外側の板(3)の内面へ織布(2)を敷き詰め接着固定し、織布(2)に紐(8)を絡ませ、その一方の端をスイッチ(6)に接続、電源(10)からスイッチ(6)と防犯ベル(5)へ配線(7)で接続する。
【0012】
図4においては実施図を示すものであり、自動販売機(15)の扉(16)、又、周囲の壁(17)、天井(18)が二重構造で隙間(1)が形成され、外側の板(3)の内面へ織布(2)を敷き詰め接着固定し、織布(2)に紐(8)を絡ませ、その一方の端をスイッチ(6)に接続、電源からスイッチ(6)と防犯ベル(5)へ配線(7)で接続する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】 本発明の実施形態を示す扉の正面透視図
【図2】 本発明の実施形態を示す扉の断面図
【図3】 本発明の実施形態を示す雨戸の正面透視図
【図4】 本発明の実施形態を示す雨戸の断面図
【図5】 本発明の実施形態を示す住宅の壁、床、天井、の部分断面図
【図6】 本発明の実施形態を示す自動販売機のドアの正面透視図、壁面の断面図
【符号の説明】
【0014】
1 二重構造になっている隙間
2 織布
3 室内(室外)側板
4 室外(室内)側板
5 防犯ベル
6 スイッチ
7 配線
8 紐
9 コンセント
10 電源
11 雨戸
12 住宅の壁
13 住宅の床
14 住宅の天井
15 住宅の屋根
16 自動販売機扉
17 自動販売機周囲の壁
18 自動販売機の屋根

【特許請求の範囲】
【請求項1】
扉、雨戸、壁、床、天井、または、自動販売機のドア及び周囲を二枚の板を所定の寸法に隙間を形成し二重構造とする。その隙間にスイッチを作動させる1本または複数本からなる紐を織布の任意の位置に絡ませる。または、紐を織布に織り込み、その紐の一方の端をスイッチに接続する。その織布を室外側の板の内面へ敷詰めたとき、板面から落下しないように任意の箇所に接着固定し、スイッチから防犯ベルへ配線で接続する。しかる後、工具を使用して人力で破壊をすれば、織布に絡ませた紐、または、織布に織り込んだ紐が引っ張られスイッチが作動し防犯ベルが鳴る。又、電動ドリルを使用して扉、雨戸、壁、床、天井、または、自動販売機に穴を開けても回転するドリルの刃に必ず織布が巻きつき、電動ドリルの回転を停止させると同時に、織布にドリルの刃に巻きつき、予め織布に絡ませていた紐が引っ張られスイッチが作動し防犯ベルが鳴る。このように人の侵入を困難にする構成を特徴とした防犯扉、防犯雨戸、防犯壁、防犯床、防犯天井、または、防犯自動販売機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate