説明

破骨細胞特異的抗原の生物学的活性を特異的にブロックする抗体

Siglec−15に特異的に結合する新規な抗体および抗原結合断片が開示される。いくつかの態様では、前記抗体および抗原結合断片はSiglex−15の生物学的活性をブロックし、骨量減少の治療用に有用、より具体的には細胞表面でのSiglec−15の発現が増加する骨疾患(例えば、破骨細胞の骨分解活性の上昇がみられる状態など)の治療のための組成物に有用である。本発明はまた、抗体またはその抗原結合断片(例えばモノクローナル抗体、ヒト化またはキメラ抗体)を発現する細胞に関する。さらに前記抗体または抗原結合断片を用いた、骨量減少、骨関連疾患、または癌の検出方法および治療方法も開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
破骨細胞の分化を促進できるポリペプチドに結合する能力を有し、シアル酸結合免疫グロブリン様レクチン15(Siglec−15;配列番号2)の20番目から259番目までのアミノ酸の領域と少なくとも80%の配列同一性を有する、単離された抗体または抗原結合断片であって、
前記抗体または抗原結合断片は、破骨細胞の分化を阻害する能力、骨再吸収を阻害する能力、またはSiglec−15がシアル酸に結合するのをブロックする能力を有する、単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項2】
前記抗体または抗原結合断片は、破骨細胞前駆細胞が分化した破骨細胞に分化するのを阻害する能力を有する、請求項1に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項3】
前記単離された抗体または抗原結合断片は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト抗体、またはそれらの断片である、請求項2に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項4】
単離された哺乳類細胞から産生されることを特徴とする、請求項3に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項5】
前記単離された哺乳類細胞がヒトの細胞である、請求項4に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項6】
前記単離された抗体は、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト抗体、またはそれらの断片である、請求項5に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項7】
ヒト抗体の定常領域またはその断片のアミノ酸を含むヒト抗体またはキメラ抗体であることを特徴とする、請求項6に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項8】
前記定常領域またはその断片は、IgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4に由来する、請求項7に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項9】
前記定常領域が、IgG2に由来する、請求項8に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項10】
ヒト抗体の定常領域またはその断片のアミノ酸を含むヒト抗体またはキメラ抗体であることを特徴とする、請求項3に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項11】
前記定常領域またはその断片は、IgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4に由来する、請求項10に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項12】
前記定常領域が、IgG2に由来する、請求項11に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項13】
前記抗原結合断片が、FV(scFv)、Fab、Fab’、または(Fab’)である、請求項2に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項14】
前記破骨細胞前駆細胞は、ヒト破骨細胞前駆細胞である、請求項2に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項15】
前記ヒト破骨細胞前駆細胞は、初代ヒト破骨細胞前駆細胞である、請求項8に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項16】
前記単離された抗体または抗原結合断片は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト抗体、またはそれらの断片である、請求項9に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項17】
前記単離された抗体または抗原結合断片は、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト抗体、またはそれらの断片である、請求項16に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項18】
ヒト抗体の定常領域またはその断片のアミノ酸を含むヒト抗体またはキメラ抗体であることを特徴とする、請求項17に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項19】
前記定常領域またはその断片は、IgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4に由来する、請求項18に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項20】
前記定常領域が、IgG2に由来する、請求項19に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項21】
非変性Siglec−15に結合することを特徴とする請求項1乃至20のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片。
【請求項22】
Siglec−15に特異的に結合し、Siglec−2またはCD33には結合しないことを特徴とする請求項21に記載の抗体または抗原結合断片。
【請求項23】
1ngの抗体が、500ng未満の配列番号2に結合する能力を有することを特徴とする請求項1乃至22のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片。
【請求項24】
配列番号2、または配列番号2の20番目から259番目までのアミノ酸の領域と少なくとも80%の配列同一性を有するその変異体に特異的に結合する能力を有し、かつ卵巣癌細胞、腎癌細胞、中枢神経系の癌細胞、前立腺癌細胞、メラノーマ細胞、乳癌細胞、肺癌細胞または結腸癌細胞中の前記配列番号2またはその変異体を検出する能力を有する、単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項25】
配列番号2、または配列番号2の20番目から259番目までのアミノ酸の領域と少なくとも80%の配列同一性を有するその変異体に特異的に結合する能力を有し、かつ卵巣癌細胞、腎癌細胞、中枢神経系の癌細胞、前立腺癌細胞、メラノーマ細胞、乳癌細胞、肺癌細胞または結腸癌細胞の増殖を阻害する能力を有する、単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項26】
前記抗体が、配列番号38と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号42と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号46と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号50と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号54と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号58と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号62と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号66と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号162と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号166と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、および配列番号170と少なくとも70%の配列同一性を有する配列からなる群から選択された配列を含む軽鎖可変ドメインを含む、請求項1乃至25のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項27】
前記抗体が、配列番号40と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号44と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号48と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号52と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号56と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号60と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号64と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号68と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号164と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、配列番号168と少なくとも70%の配列同一性を有する配列、および配列番号172と少なくとも70%の配列同一性を有する配列からなる群から選択された配列を含む重鎖可変ドメインを含む、請求項1または26のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項28】
Siglec−15またはその変異体に特異的に結合する能力を有する、単離された抗体または抗原結合断片であって、
前記抗体は、
a)配列番号38で定義された軽鎖可変ドメインの3CDRs、および配列番号40で定義された重鎖可変ドメインの3CDRs、
b)配列番号42で定義された軽鎖可変ドメインの3CDRs、および配列番号44で定義された重鎖可変ドメインの3CDRs、
c)配列番号46で定義された軽鎖可変ドメインの3CDRs、および配列番号48で定義された重鎖可変ドメインの3CDRs、
d)配列番号50で定義された軽鎖可変ドメインの3CDRs、および配列番号52で定義された重鎖可変ドメインの3CDRs、
e)配列番号54で定義された軽鎖可変ドメインの3CDRs、および配列番号56で定義された重鎖可変ドメインの3CDRs、
f)配列番号58で定義された軽鎖可変ドメインの3CDRs、および配列番号60で定義された重鎖可変ドメインの3CDRs、
g)配列番号62で定義された軽鎖可変ドメインの3CDRs、および配列番号64で定義された重鎖可変ドメインの3CDRs、
h)配列番号66で定義された軽鎖可変ドメインの3CDRs、および配列番号68で定義された重鎖可変ドメインの3CDRs、
i)配列番号162で定義された軽鎖可変ドメインの3CDRs、および配列番号164で定義された重鎖可変ドメインの3CDRs、
j)配列番号166で定義された軽鎖可変ドメインの3CDRs、および配列番号168で定義された重鎖可変ドメインの3CDRs、および
k)配列番号170で定義された軽鎖可変ドメインの3CDRs、および配列番号172で定義された重鎖可変ドメインの3CDRsを含む、単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項29】
Siglec−15またはその変異体に特異的に結合する能力を有する、単離された抗体または抗原結合断片であって、
前記抗体は、
a)配列番号194と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号191と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン、
b)配列番号195と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号192と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン、
c)配列番号196と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号193と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン、
d)配列番号38と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号40と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン、
e)配列番号42と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号44と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン、
f)配列番号46と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号48と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン、
g)配列番号50と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号52と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン、
h)配列番号54と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号56と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン、
i)配列番号58と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号60と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン、
j)配列番号62と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号64と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン、
k)配列番号66と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号68と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン、
l)配列番号162と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号164と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン、
m)配列番号166と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号168と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン、および
n)配列番号170と少なくとも70%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、および配列番号172と少なくとも70%の配列同一性を有する重鎖可変ドメインを含む、単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項30】
a)配列番号194と少なくとも70%の配列同一性を有し、かつ配列番号148または配列番号201で定義されたCDRL1と、配列番号149で定義されたCDRL2と、配列番号151または配列番号203で定義されたCDRL3とを有する軽鎖可変ドメイン、および
b)配列番号191と少なくとも70%の配列同一性を有し、かつ配列番号153または配列番号205で定義されたCDRH1と、配列番号155または配列番号207で定義されたCDRH2と、配列ARGGDGDYFDYを有するCDRH3とを有する重鎖可変ドメイン、を含むことを特徴とする請求項29に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項31】
前記CDRL1が、RSSKSLLHSNGITYLY、RSSKSLLHSNGVTYLY、またはRSSESLLHSNGITYLYからなる群から選択される、請求項30に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項32】
前記CDRL2が、QMSNLASである、請求項29または30に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項33】
前記CDRL3が、AQNLELPYT、MQHLEYPYT、またはAQNLEYPYTからなる群から選択される、請求項29乃至32のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項34】
前記CDRH1が、GYTFTSYWMHおよびGYTFTTYWMHからなる群から選択される、請求項29乃至33のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項35】
前記CDRH2が、LINPTNGRTN、LINPSNARTN、およびLINPSNGRPNからなる群から選択される、請求項29乃至34のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項36】
a)配列番号195と少なくとも70%の配列同一性を有し、かつ配列番号197で定義されたCDRL1と、配列番号198で定義されたCDRL2と、配列番号204で定義されたCDRL3とを有する軽鎖可変ドメイン、および
b)配列番号192と少なくとも70%の配列同一性を有し、かつ配列GYTFTRNWIQを有するCDRH1と、配列番号200で定義されたCDRH2と、配列ARLAGNYAYYFDYを有するCDRH3とを有する重鎖可変ドメイン、を含むことを特徴とする請求項29に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項37】
前記CDRL1が、RASGNIHNYLAおよびRASENIYSYLAからなる群から選択される、請求項36に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項38】
前記CDRL2が、NAKTLPEおよびNAKTLADからなる群から選択される、請求項36または37に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項39】
前記CDRL3が、QHHYGVPLTおよびQHHYGAPLTからなる群から選択される、請求項36乃至38のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項40】
前記CDRH2が、AIYPGNGDSRおよびAVYPGNGDSRからなる群から選択される、請求項36乃至39のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項41】
a)配列番号196と少なくとも70%の配列同一性を有し、かつ配列番号202で定義されたCDRL1と、配列番号150で定義されたCDRL2と、配列番号151または配列番号203で定義されたCDRL3とを有する軽鎖可変ドメイン、および
b)配列番号193と少なくとも70%の配列同一性を有し、かつ、配列番号154または配列番号208で定義されたCDRH1と、配列番号156または配列番号209で定義されたCDRH2と、配列番号158または配列番号210で定義されたCDRH3とを有する重鎖可変ドメイン、を含むことを特徴とする請求項29に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項42】
前記CDRL1が、RSSKSLLHSNGNTYLYおよびRSTKSLLHSNGNTYLYからなる群から選択される、請求項41に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項43】
前記CDRL2が、RMSNLASである、請求項41または42に記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項44】
前記CDRL3が、MQHLEYPFTである、請求項41乃至43のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項45】
前記CDRH1が、GYTFTDYDMHおよびGYTFTDYEMHからなる群から選択される、請求項41乃至44のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項46】
前記CDRH2が、TIDPETGGTAおよびAIDPETGGTAからなる群から選択される、請求項41乃至45のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項47】
前記CDRH3が、TSFYYTYSNYDVGFAY、TSFYYTYYNYDVGFAY、およびTTFYYSHYNYDVGFAYからなる群から選択される、請求項41乃至46のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項48】
請求項1乃至47のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片と競合する能力を有する、単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項49】
前記抗体は、定常領域またはその断片を含む、請求項1乃至48のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項50】
scFv、Fab、Fab’、または(Fab’)である、請求項1乃至48のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項51】
前記抗体は、モノクローナル抗体である、請求項1乃至49のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項52】
前記抗体は、ポリクローナル抗体である、請求項1乃至49のいずれかに記載の単離された抗体または抗原結合断片。
【請求項53】
前記抗体が、検出可能部分または細胞毒性部分とコンジュゲートしている、請求項1乃至52のいずれかに記載の単離された抗体。
【請求項54】
請求項26乃至47のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片の軽鎖可変ドメインおよび/または重鎖可変ドメインをコードする核酸。
【請求項55】
請求項54の核酸を含むベクター。
【請求項56】
前記ベクターが発現ベクターである、請求項55に記載のベクター。
【請求項57】
請求項54の核酸を含む、単離された細胞。
【請求項58】
前記細胞は、軽鎖可変ドメインをコードする核酸と、重鎖可変ドメインをコードする核酸とを含む、請求項57に記載の単離された細胞。
【請求項59】
前記細胞は、抗体またはその抗原結合断片を発現、構築、および/または分泌する能力を有する、請求項58に記載の単離された細胞。
【請求項60】
請求項1乃至53のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片を含む、または発現する、単離された細胞。
【請求項61】
前記細胞は、軽鎖可変ドメインをコードする核酸と、重鎖可変ドメインをコードする核酸とを含む、請求項60に記載の単離された細胞。
【請求項62】
前記細胞は、抗体またはその抗原結合断片を発現、構築、および/または分泌する能力を有する、請求項61に記載の単離された細胞。
【請求項63】
請求項1乃至53のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片の少なくとも1つと、薬学的に許容される担体、とを含む医薬組成物。
【請求項64】
請求項1乃至53のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片の少なくとも1つと、担体、とを含む医薬組成物。
【請求項65】
骨量減少の治療における、請求項1乃至53のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片の少なくとも1つの使用。
【請求項66】
卵巣癌、腎癌、中枢神経系の癌、前立腺癌、メラノーマ、乳癌、肺癌、または結腸癌の治療における、請求項1乃至53のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片の少なくとも1つの使用。
【請求項67】
骨量減少または骨疾患の診断における、請求項1乃至53のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片の少なくとも1つの使用。
【請求項68】
卵巣癌、腎癌、中枢神経系の癌、前立腺癌、メラノーマ、乳癌、肺癌、または結腸癌の診断における、請求項1乃至53のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片の少なくとも1つの使用。
【請求項69】
骨量減少の治療方法であって、
治療を必要とする哺乳類に対し、請求項1乃至53のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片の少なくとも1つを投与する工程を含む、方法。
【請求項70】
卵巣癌、腎癌、中枢神経系の癌、前立腺癌、メラノーマ、乳癌、肺癌、または結腸癌の治療方法であって、
治療を必要とする哺乳類に対し、請求項1乃至53のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片の少なくとも1つを投与する工程を含む、方法。
【請求項71】
骨量減少または骨疾患を検出する方法であって、
検出を必要とする哺乳類に対し、請求項1乃至53のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片の少なくとも1つを投与する工程を含む、方法。
【請求項72】
卵巣癌、腎癌、中枢神経系の癌、前立腺癌、メラノーマ、乳癌、肺癌、または結腸癌の検出方法であって、
検出を必要とする哺乳類に対し、請求項1乃至53のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片の少なくとも1つを投与する工程を含む、方法。
【請求項73】
配列番号2、または配列番号2の20番目から259番目までのアミノ酸の領域と少なくとも80%の配列同一性を有する配列番号2の変異体を検出する方法であって、
配列番号2または配列番号2の変異体を発現する細胞、あるいは配列番号2または配列番号2の変異体を含む、または含む疑いがあるサンプルを、請求項1乃至53のいずれかに記載の抗体または抗原結合断片の少なくとも1つと接触させる工程と、
結合を測定する工程とを含む、方法。
【請求項74】
前記サンプルが、哺乳類に由来するものである、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記哺乳類が、骨量減少を罹患している、または罹患している疑いがある哺乳類である、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記哺乳類が、卵巣癌、腎癌、中枢神経系の癌、前立腺癌、メラノーマ、乳癌、肺癌、または結腸癌に罹患している、または罹患している疑いがある哺乳類である、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
前記サンプルは、前記哺乳類から採取された血清サンプル、血漿サンプル、または血液サンプルである、請求項73乃至76のいずれかに記載の方法。
【請求項78】
前記サンプルは、前記哺乳類から採取された組織サンプルである、請求項73乃至76のいずれかに記載の方法。
【請求項79】
前記サンプルは、細胞培養物上清である、請求項73に記載の方法。
【請求項80】
配列番号2または配列番号2の変異体に結合した抗体の量を定量する工程を含む、請求項78乃至79のいずれかに記載の方法。
【請求項81】
請求項1乃至53のいずれかに記載の抗体を含む、キット。
【請求項82】
骨量減少、卵巣癌、腎癌、中枢神経系の癌、前立腺癌、メラノーマ、乳癌、肺癌、または結腸癌の診断用または治療用の抗体を製造するための、配列番号2または少なくとも10個のアミノ酸からなるその断片の使用。
【請求項83】
前記断片は、配列番号2の20番目から259番目までのアミノ酸の領域内の部分から構成される、請求項82に記載の使用。
【請求項84】
破骨細胞前駆細胞が(分化した破骨細胞に)分化するのを阻害する、または破骨細胞の骨再吸収活性を阻害する能力を有する抗体または抗原結合断片を生成する方法であって、
哺乳類に対し、配列番号2、配列番号2と少なくとも80%の配列同一性を有するその変異体、または少なくとも10個のアミノ酸からなるその断片を投与する工程を含む、方法。
【請求項85】
前記抗体または抗原結合断片を単離または精製する工程をさらに含む、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記断片は、配列番号2の20番目から259番目までのアミノ酸の領域内の部分から構成される、請求項85に記載の使用。
【請求項87】
卵巣癌細胞、腎癌細胞、中枢神経系の癌細胞、前立腺癌細胞、メラノーマ細胞、乳癌細胞、肺癌細胞または結腸癌細胞の増殖を阻害する能力を有する化合物を同定する方法であって、
配列番号2の20番目から259番目までのアミノ酸の領域と少なくとも80%の配列同一性を有する領域を含むポリペプチド、または前記ポリペプチドを発現する細胞に対し、候補の化合物を提供する工程と、
前記ポリペプチドの活性または発現を測定する工程であって、前記ポリペプチドの活性または発現の低下により適切な阻害剤化合物が積極的に同定される、方法。
【請求項88】
前記候補化合物が、前記ポリペプチドに特異的に結合する、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記候補化合物は、抗体または抗原結合断片である、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記候補化合物は、siRNAまたはアンチセンスである、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
卵巣癌細胞、腎癌細胞、中枢神経系の癌細胞、前立腺癌細胞、メラノーマ細胞、乳癌細胞、肺癌細胞または結腸癌細胞から選択された癌細胞の増殖を阻害する方法であって、
前記癌細胞に対し、配列番号2と少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチドの発現を減じる能力を有する核酸を提供する工程を含み、
前記癌細胞は、配列番号2と少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチドを発現する、方法。
【請求項92】
前記核酸は、siRNAまたはアンチセンスである、請求項90に記載の方法。

【図12】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図13A−C】
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【図13D−E】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2013−506428(P2013−506428A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−532427(P2012−532427)
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【国際出願番号】PCT/CA2010/001586
【国際公開番号】WO2011/041894
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(507196491)アレシア・バイオセラピューティクス・インコーポレーテッド (7)
【Fターム(参考)】