説明

硬化性組成物、硬化性組成物の製造方法、光学フィルム、反射防止フィルム、偏光板、および画像表示装置

【課題】硬化後に、低屈折率で高い硬度を有し、優れた耐擦傷性と防汚性が得られる硬化性組成物を提供すること。また、そのような硬化性組成物を用いて低反射率で耐擦傷性と防汚性に優れたフィルムを提供すること。更には、そのようなフィルムを用いた偏光板や画像表示装置を提供すること。
【解決手段】(A)特定の構造を有する、水酸基と反応可能な架橋剤を含有する含フッ素化合物、および(B)含フッ素ビニルモノマー重合単位および水酸基含有ビニルモノマー重合単位を、それぞれ少なくとも1種含有する含フッ素ポリマーバインダー、を含有することを特徴とする硬化性組成物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)水酸基と反応可能な架橋性基を有する無機粒子と、(B)含フッ素ビニルモノマー重合単位および水酸基含有ビニルモノマー重合単位をそれぞれ少なくとも1種有する含フッ素ポリマーとを含有する硬化性組成物。
【請求項2】
さらに(C)共役酸のpKaが5.0〜10.5である有機塩基、又は沸点が35℃以上85℃以下の有機塩基を含有する請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記無機粒子が、酸触媒の存在下で予め水酸基と反応可能な架橋剤と混合したものである請求項1または2記載の硬化性組成物。
【請求項4】
前記無機粒子がシリカ粒子である請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
前記シリカ粒子が中空構造を有し、屈折率が1.15〜1.40の範囲である請求項4に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
前記含フッ素ポリマーが、更にポリシロキサン重合単位を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
さらに(D)オルガノシラン化合物、又は該オルガノシラン化合物の加水分解物及び/又はその部分縮合物を含有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項8】
さらに(E)1分子内に2つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を含有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項9】
さらに(F)下記一般式(10)で表されるポリシロキサン構造を有し、水酸基または水酸基と反応して結合を形成しうる構造を有する化合物を含有する請求項1〜8のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
【化1】

一般式(10)中、R及びRは同一であっても異なっていてもよく、アルキル基またはアリール基を表す。pは2〜500の整数を表す。
【請求項10】
(A)酸触媒の存在下で、水酸基と反応可能な架橋剤と混合した無機粒子と、(B)含フッ素ビニルモノマー重合単位および水酸基含有ビニルモノマー重合単位をそれぞれ少なくとも1種有する含フッ素ポリマーとを混合する硬化性組成物の製造方法。
【請求項11】
前記(B)の混合前に、(C)共役酸のpKaが5.0〜10.5である有機塩基、又は沸点が35℃以上85℃以下の有機塩基を混合させる請求項10に記載の硬化性組成物の製造方法。
【請求項12】
請求項1〜9のいずれかに記載の硬化性組成物から形成される層を少なくとも一層有することを特徴とする光学フィルム。
【請求項13】
支持体上に請求項12に記載の光学フィルムを有する反射防止フィルム。
【請求項14】
偏光板における偏光膜の2枚の保護フィルムの少なくとも一方が、請求項12に記載の光学フィルム、又は請求項13に記載の反射防止フィルムである偏光板。
【請求項15】
ディスプレイの最表面に、請求項12に記載の光学フィルム、請求項13に記載の反射防止フィルム、又は請求項14に記載の偏光板を有する画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−238675(P2007−238675A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−59998(P2006−59998)
【出願日】平成18年3月6日(2006.3.6)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】