硬化性組成物
【課題】 本発明では、貯蔵後の硬化速度の安定性が改善された、架橋性シリル基を末端に有するビニル系重合体を含有する硬化性組成物の提供を目的とする。
【解決手段】 架橋性シリル基を平均して少なくとも１個有するビニル系重合体、１級アミノ基を含有しないシラン系化合物および硬化触媒を含有する硬化性組成物、ないしは、架橋性シリル基を平均して少なくとも一個有するビニル系重合体、１級アミノ基を含有しないアミノシラン系化合物、および、４価錫系硬化触媒を含有することを特徴とする硬化性組成物を用いる。
【解決手段】 架橋性シリル基を平均して少なくとも１個有するビニル系重合体、１級アミノ基を含有しないシラン系化合物および硬化触媒を含有する硬化性組成物、ないしは、架橋性シリル基を平均して少なくとも一個有するビニル系重合体、１級アミノ基を含有しないアミノシラン系化合物、および、４価錫系硬化触媒を含有することを特徴とする硬化性組成物を用いる。
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【特許請求の範囲】
【請求項１】
架橋性シリル基を平均して少なくとも一個有するビニル系重合体（Ｉ）、１級アミノ基を含有しないアミノシラン系化合物（ＩＩ）、および、ビニル系重合体（Ｉ）の硬化触媒（ＩＩＩ）を含有することを特徴とする硬化性組成物。
【請求項２】
架橋性シリル基を平均して少なくとも一個有するビニル系重合体（Ｉ）、１級アミノ基を含有しないアミノシラン系化合物（ＩＩ）、および、ビニル系重合体（Ｉ）の４価錫系硬化触媒（ＩＩＩ’）を含有することを特徴とする硬化性組成物。
【請求項３】
全ての配合成分を予め配合密封保存し、施工後空気中の湿気により硬化する１成分型として調製されていることを特徴とする請求項１または２に記載の硬化性組成物。
【請求項４】
分子量分布が１．８未満であるビニル系重合体（Ｉ）を含有することを特徴とする請求項１〜３のうち何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項５】
架橋性シリル基が一般式（１）で表されることを特徴とする請求項１〜４のうち何れかに記載の硬化性組成物。
−［Ｓｉ（Ｒ1）2-b（Ｙ）bＯ］m−Ｓｉ（Ｒ2）3-a（Ｙ）a（１）
（式中、Ｒ1およびＲ2は、同一若しくは異なって、炭素数１〜２０のアルキル基、炭素数６〜２０のアリール基、炭素数７〜２０のアラルキル基、または（Ｒ′）3ＳｉＯ−で表されるトリオルガノシロキシ基を示す（式中、Ｒ′は炭素数１〜２０の１価の炭化水素基を示す。複数のＲ′は同一であってもよく又は異なっていてもよい）。Ｒ1またはＲ2がそれぞれ２個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。Ｙは水酸基または加水分解性基を示す。Ｙが２個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。ａは０、１、２または３を示す。ｂは０、１、または２を示す。ｍは０〜１９の整数を示す。ただし、ａ＋ｍｂ≧１であることを満足する。）
【請求項６】
主鎖が、（メタ）アクリル系モノマー、アクリロニトリル系モノマー、芳香族ビニル系モノマー、フッ素含有ビニル系モノマー及びケイ素含有ビニル系モノマーからなる群から選ばれる少なくとも１つのモノマーを主として重合して製造されるものであるビニル系重合体（Ｉ）を含有することを特徴とする請求項１〜５のうち何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項７】
主鎖が、（メタ）アクリル系重合体であるビニル系重合体（Ｉ）を含有することを特徴とする請求項６に記載の硬化性組成物。
【請求項８】
主鎖が、アクリル系重合体であるビニル系重合体（Ｉ）を含有することを特徴とする請求項７に記載の硬化性組成物。
【請求項９】
主鎖が、アクリル酸エステル系重合体であるビニル系重合体（Ｉ）を含有することを特徴とする請求項８に記載の硬化性組成物。
【請求項１０】
ビニル系重合体（Ｉ）の主鎖がリビングラジカル重合法により製造されたものであることを特徴とする請求項１〜９のうち何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項１１】
ビニル系重合体（Ｉ）の主鎖が原子移動ラジカル重合法により製造されたものであることを特徴とする請求項１０記載の硬化性組成物。
【請求項１２】
ビニル系重合体（Ｉ）の架橋性シリル基が分子鎖末端にあることを特徴とする請求項１〜１１のうち何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項１３】
１級アミノ基を含有しないアミノシラン系化合物（ＩＩ）がアミノ基を含有するシラン系化合物であることを特徴とする請求項１〜１２のうち何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項１４】
１級アミノ基を含有しないアミノシラン系化合物（ＩＩ）が、２級アミノ基を含有するシラン系化合物であることを特徴とする請求項１３に記載の硬化性組成物。
【請求項１５】
更にポリエーテル系重合体（ＩＶ）を含有することを特徴とする請求項１〜１４の何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項１６】
ポリエーテル系重合体（ＩＶ）の主鎖が、本質的にポリプロピレンオキシドであることを特徴とする請求項１５に記載の硬化性組成物。
【請求項１７】
ポリエーテル系重合体（ＩＶ）が架橋性シリル基を平均して少なくとも一個有する重合体であることを特徴とする請求項１６に記載の硬化性組成物。
【請求項１】
架橋性シリル基を平均して少なくとも一個有するビニル系重合体（Ｉ）、１級アミノ基を含有しないアミノシラン系化合物（ＩＩ）、および、ビニル系重合体（Ｉ）の硬化触媒（ＩＩＩ）を含有することを特徴とする硬化性組成物。
【請求項２】
架橋性シリル基を平均して少なくとも一個有するビニル系重合体（Ｉ）、１級アミノ基を含有しないアミノシラン系化合物（ＩＩ）、および、ビニル系重合体（Ｉ）の４価錫系硬化触媒（ＩＩＩ’）を含有することを特徴とする硬化性組成物。
【請求項３】
全ての配合成分を予め配合密封保存し、施工後空気中の湿気により硬化する１成分型として調製されていることを特徴とする請求項１または２に記載の硬化性組成物。
【請求項４】
分子量分布が１．８未満であるビニル系重合体（Ｉ）を含有することを特徴とする請求項１〜３のうち何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項５】
架橋性シリル基が一般式（１）で表されることを特徴とする請求項１〜４のうち何れかに記載の硬化性組成物。
−［Ｓｉ（Ｒ1）2-b（Ｙ）bＯ］m−Ｓｉ（Ｒ2）3-a（Ｙ）a（１）
（式中、Ｒ1およびＲ2は、同一若しくは異なって、炭素数１〜２０のアルキル基、炭素数６〜２０のアリール基、炭素数７〜２０のアラルキル基、または（Ｒ′）3ＳｉＯ−で表されるトリオルガノシロキシ基を示す（式中、Ｒ′は炭素数１〜２０の１価の炭化水素基を示す。複数のＲ′は同一であってもよく又は異なっていてもよい）。Ｒ1またはＲ2がそれぞれ２個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。Ｙは水酸基または加水分解性基を示す。Ｙが２個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。ａは０、１、２または３を示す。ｂは０、１、または２を示す。ｍは０〜１９の整数を示す。ただし、ａ＋ｍｂ≧１であることを満足する。）
【請求項６】
主鎖が、（メタ）アクリル系モノマー、アクリロニトリル系モノマー、芳香族ビニル系モノマー、フッ素含有ビニル系モノマー及びケイ素含有ビニル系モノマーからなる群から選ばれる少なくとも１つのモノマーを主として重合して製造されるものであるビニル系重合体（Ｉ）を含有することを特徴とする請求項１〜５のうち何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項７】
主鎖が、（メタ）アクリル系重合体であるビニル系重合体（Ｉ）を含有することを特徴とする請求項６に記載の硬化性組成物。
【請求項８】
主鎖が、アクリル系重合体であるビニル系重合体（Ｉ）を含有することを特徴とする請求項７に記載の硬化性組成物。
【請求項９】
主鎖が、アクリル酸エステル系重合体であるビニル系重合体（Ｉ）を含有することを特徴とする請求項８に記載の硬化性組成物。
【請求項１０】
ビニル系重合体（Ｉ）の主鎖がリビングラジカル重合法により製造されたものであることを特徴とする請求項１〜９のうち何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項１１】
ビニル系重合体（Ｉ）の主鎖が原子移動ラジカル重合法により製造されたものであることを特徴とする請求項１０記載の硬化性組成物。
【請求項１２】
ビニル系重合体（Ｉ）の架橋性シリル基が分子鎖末端にあることを特徴とする請求項１〜１１のうち何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項１３】
１級アミノ基を含有しないアミノシラン系化合物（ＩＩ）がアミノ基を含有するシラン系化合物であることを特徴とする請求項１〜１２のうち何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項１４】
１級アミノ基を含有しないアミノシラン系化合物（ＩＩ）が、２級アミノ基を含有するシラン系化合物であることを特徴とする請求項１３に記載の硬化性組成物。
【請求項１５】
更にポリエーテル系重合体（ＩＶ）を含有することを特徴とする請求項１〜１４の何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項１６】
ポリエーテル系重合体（ＩＶ）の主鎖が、本質的にポリプロピレンオキシドであることを特徴とする請求項１５に記載の硬化性組成物。
【請求項１７】
ポリエーテル系重合体（ＩＶ）が架橋性シリル基を平均して少なくとも一個有する重合体であることを特徴とする請求項１６に記載の硬化性組成物。
【公開番号】特開２００６−２２５４８７（Ｐ２００６−２２５４８７Ａ）
【公開日】平成１８年８月３１日（２００６．８．３１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−３９８５０（Ｐ２００５−３９８５０）
【出願日】平成１７年２月１６日（２００５．２．１６）
【出願人】（００００００９４１）株式会社カネカ (3,932)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年８月３１日（２００６．８．３１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年２月１６日（２００５．２．１６）
【出願人】（００００００９４１）株式会社カネカ (3,932)
【Ｆターム（参考）】
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