説明

硬貨供給装置

【課題】硬貨を送り出す硬貨排出口から異物が送り出されるのを防止できる硬貨供給装置を提供する。
【解決手段】回転円盤44の周囲を囲んで周壁部47を配置する。周壁部47には、回転円盤44上に対向して硬貨を外部へ排出する硬貨排出口48を設けるとともに、硬貨が外部へ排出されない大きさの異物排出口50を設ける。硬貨排出口48を開閉するゲート49を設ける。ゲート49を閉じて回転円盤44を回転させ、異物を異物排出口50から排出させた後、ゲート49を開いて硬貨排出口48から硬貨を排出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬貨を供給する硬貨供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、硬貨処理機などにおいて、外部から投入される硬貨を受け入れてこの硬貨を1枚ずつ搬送路に繰り出す硬貨供給装置が用いられている。
【0003】
この硬貨供給装置では、回転円盤、およびこの回転円盤の周囲を囲む周壁部を備えている。そして、外部から投入される硬貨を回転円盤上に受け入れ、この回転円盤の回転により、回転円盤上の硬貨を周壁部に設けられている第1の排出口から搬送路に1枚ずつ繰り出している。また、外部から投入される硬貨には異物が混入している場合があるため、第1の排出口からの硬貨の繰出動作をした後、周壁部に設けられている第2の排出口を開き、第1の排出口から繰り出されずに回転円盤上に残留している異物を第2の排出口から排出し、返却している(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3479428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の硬貨供給装置では、硬貨を繰り出す第1の排出口から繰り出されずに回転円盤上に残留する異物を排出できるように構成しているが、第1の排出口から搬送路に硬貨を繰り出す際、硬貨とともに第1の排出口を通過する比較的小さな異物が搬送路に送り出されてしまい、搬送路に異物が侵入し、硬貨詰まりや機構の故障の原因となる問題がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、硬貨を排出する硬貨排出口から異物が排出されるのを防止できる硬貨供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の硬貨供給装置は、硬貨を受け入れる回転円盤と、この回転円盤の周囲を囲んで配置され、前記回転円盤上の硬貨を外部へ排出する硬貨排出口が設けられているとともに硬貨が外部へ排出されない大きさの異物排出口が設けられている周壁部と、この周壁部の硬貨排出口を開閉するゲートとを具備しているものである。
【0008】
請求項2記載の硬貨供給装置は、請求項1記載の硬貨供給装置において、前記ゲートを閉じて前記回転円盤を回転させた後、前記ゲートを開いて前記硬貨排出口から硬貨を排出させる制御部を具備しているものである。
【0009】
請求項3記載の硬貨供給装置は、請求項2記載の硬貨供給装置において、前記制御部は、前記ゲートを閉じて前記回転円盤を回転させる異物排出処理時間を調整可能とするものである。
【0010】
請求項4記載の硬貨供給装置は、請求項1ないし3いずれか一記載の硬貨供給装置において、前記ゲートは、開いた状態で前記硬貨排出口から硬貨が排出される量を規制するものである。
【0011】
請求項5記載の硬貨供給装置は、請求項1ないし4いずれか一記載の硬貨供給装置において、前記回転円盤、前記周壁部および前記ゲートを有する分離部と、この分離部から送り出される硬貨を受け入れて搬送路へ1枚ずつ繰り出す繰出部とを具備しているものである。
【0012】
請求項6記載の硬貨供給装置は、請求項5記載の硬貨供給装置において、外部から硬貨を受け入れ、前記分離部に硬貨を供給する供給部を具備しているものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の硬貨供給装置によれば、ゲートを閉じた状態で回転円盤を回転させることにより、回転円盤上の例えば硬貨より小さい異物を異物排出口から外部に排出し、その異物が硬貨排出口から排出されるのを防止できる。
【0014】
請求項2記載の硬貨供給装置によれば、請求項1記載の硬貨供給装置の効果に加えて、ゲートを閉じて回転円盤を回転させ、回転円盤上の例えば硬貨より小さい異物を異物排出口から外部に排出してから、ゲートを開いて硬貨排出口から硬貨を排出するように制御することにより、硬貨排出口から異物が排出されるのを確実に防止できる。
【0015】
請求項3記載の硬貨供給装置によれば、請求項2記載の硬貨供給装置の効果に加えて、ゲートを閉じて回転円盤を回転させる異物排出処理時間を調整できるため、異物排出処理時間を多くして異物排出を確実にしたり、異物排出処理時間を少なくして硬貨の処理能力を向上させるといった対応ができる。
【0016】
請求項4記載の硬貨供給装置によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の硬貨供給装置の効果に加えて、ゲートが開いた状態で硬貨排出口から硬貨が排出される量を規制することにより、ゲートによって硬貨の供給量を調整できる。
【0017】
請求項5記載の硬貨供給装置によれば、請求項1ないし4いずれか一記載の硬貨供給装置の効果に加えて、分離部から異物が排除された硬貨を繰出部に受け入れ、繰出部から硬貨を搬送路へ1枚ずつ繰り出すため、搬送路に異物が侵入するのを防止できる。
【0018】
請求項6記載の硬貨供給装置によれば、請求項5記載の硬貨供給装置の効果に加えて、分離部に硬貨を供給する供給部を備えるため、供給部から分離部に硬貨を適量ずつ受け入れて異物の排除処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】一実施の形態を示す硬貨供給装置の断面図である。
【図2】同上硬貨供給装置を用いた硬貨処理機の正面から見た断面図である。
【図3】同上硬貨処理機の平面から見た断面図である。
【図4】同上硬貨供給装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、一実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0021】
図2および図3に硬貨供給装置を用いた硬貨処理機を示し、この硬貨処理機は、ばら状態の硬貨の入金(収納)および出金処理、硬貨を包装して包装硬貨Aを作成する包装処理、包装硬貨Aの収納および出金処理などが行える。
【0022】
硬貨処理機は、機体11を有し、この機体11の正面から見て左側の領域には主にばら状態の硬貨を処理する硬貨処理装置12が設置され、右側の領域には主に包装硬貨Aを処理する包装硬貨処理装置13が設置されている。
【0023】
すなわち、機体11の左側の領域の上部には、ばら状態の硬貨を外部から受け入れて処理する入金処理部15が配設されている。この入金処理部15の下側には、入金処理部15から硬貨を受け入れて一時保留する入金一時保留部16が配設されている。この入金一時保留部16の下側には、入金一時保留部16から収納する硬貨を受け入れて収納するとともに収納した硬貨を出金または包装するために繰り出す出金用収納部17と、この出金用収納部17から硬貨を受け入れて収納するとともに収納した硬貨を包装するために繰り出す包装用収納部18とが配設されている。また、機体11の前側には、硬貨を出金する出金部としての出金箱19と、入金一時保留部16から返却する硬貨を受け入れる返却箱20とが、それぞれ機体11の前面から着脱可能に配設されている。さらに、出金用収納部17から出金のために繰り出された硬貨を受け入れて出金箱19に搬送する出金一時保留部21が上下方向に移動可能に配設されている。
【0024】
機体11の右側の領域の下部には、硬貨を包装して包装硬貨を作成する包装部23が配設されている。この包装部23の上側には、包装部23で作成された包装硬貨を金種別に収納する複数の包装硬貨収納部24が配設されている。また、機体11の前側には、包装硬貨を出金する包装硬貨出金部25が配設されている。さらに、包装部23および包装硬貨収納部24と包装硬貨出金部25との間には、包装部23で作成した包装硬貨を包装硬貨収納部24に搬送して収納したり包装硬貨収納部24から包装硬貨を取り出して包装硬貨出金部25に出金する搬送路26が配設されている。
【0025】
そして、入金処理部15は、外部から投入口30に投入された硬貨を1枚ずつ分離して供給する硬貨供給装置31、およびこの硬貨供給装置31から供給される硬貨を搬送して処理する搬送路32を備えている。
【0026】
図1ないし図3に示すように、硬貨供給装置31は、供給部34、分離部35および繰出部36を有している。供給部34は投入口30から投入された硬貨を受け入れて適量ずつ分離部35に供給し、分離部35は供給部34から供給された硬貨中から硬貨より小さい異物を除去処理した後に硬貨を繰出部36に供給し、繰出部36は分離部35から供給された硬貨を1枚ずつ分離して搬送路32に繰り出す。
【0027】
供給部34は、水平状態で回転する回転円盤38、およびこの回転円盤38の周囲を囲んで配置されたホッパ39を有し、投入口30から投入された硬貨を回転円盤38上に支持してホッパ39内に貯留する。
【0028】
回転円盤38の上面中央には例えば円錐状の突起40が設けられている。
【0029】
ホッパ39には回転円盤38の周辺に対向する周壁部41が設けられ、この周壁部41の1箇所には分離部35に硬貨を供給する硬貨供給口42が設けられている。なお、硬貨供給口42には、硬貨を供給するときに硬貨供給口42を開き、供給しないときに硬貨供給口42を閉じる図示しないゲートを配設してもよい。
【0030】
また、分離部35は、水平状態で回転する回転円盤44、およびこの回転円盤44の周囲を囲んで配置されたホッパ45を有し、供給部34の硬貨供給口42から供給された硬貨を回転円盤44上に支持してホッパ45内に貯留する。
【0031】
回転円盤44の上面中央には例えば円錐状の突起46が設けられている。
【0032】
ホッパ45には回転円盤44の周辺に対向する周壁部47が設けられ、この周壁部47の1箇所には繰出部36に硬貨を排出する硬貨排出口48が設けられている。硬貨排出口48には、この硬貨排出口48を開閉するゲート49が配設されている。このゲート49は、閉鎖時には周壁部47の一部を構成し、開放時には上方へ移動して硬貨排出口48を開放する。ゲート49の開放時において、ゲート49の下縁と回転円盤44の上面との間の間隔を調整し、硬貨排出口48から排出する硬貨の排出量を所定量に制限するように構成されている。
【0033】
周壁部47には、回転円盤44の上面の周囲に対向して複数の異物排出口50が設けられている。この異物排出口50は、硬貨が周壁部47の外部に排出されないとともに硬貨が嵌り込まずに回転円盤44とともに回転することができる大きさおよび形状であって、例えばクリップ、紙片、塵などの処理する最小径硬貨より小さい異物が通過可能とする大きさおよび形状に形成されている。異物排出口50の形状としては、例えば、回転円盤44の上面に円の半分が出る形となる半円形状や、回転円盤44の上面に対して垂直、傾斜あるいは湾曲したスリット状などに形成されている。なお、複数の異物排出口50の形状は、同じ形状でもよいし、異物の種類毎に排出しやすい形状があるので、複数種類の形状を組み合わせてもよい。
【0034】
分離部35の下方には、異物排出口50から外部に排出された異物を回収する異物回収箱51が配置されている。
【0035】
また、繰出部36は、水平状態で回転する回転円盤53、およびこの回転円盤53の周囲を囲んで配置されたホッパ54を有し、分離部35の硬貨排出口48から排出された硬貨を回転円盤53上に支持してホッパ54内に貯留する。
【0036】
回転円盤53の上面中央には例えば円錐状の突起55が設けられている。
【0037】
ホッパ54には回転円盤53の周辺に対向する周壁部56が設けられ、この周壁部56の1箇所には搬送路32に硬貨を1枚ずつ繰り出す硬貨繰出口57が設けられている。硬貨繰出口57の上側には、回転円盤53の上面との間に硬貨が厚み方向に1枚ずつ通過する間隔を開けて厚み規制部材(図示せず)が設けられている。
【0038】
また、図3に示すように、搬送路32は、繰出部36から繰り出される硬貨を1枚ずつ分離して搬送する。搬送路32には、硬貨を識別する識別部60、および硬貨を金種別に分岐して入金一時保留部16に送る分岐部61が配設されている。分岐部61には、オーバーフロー硬貨などを電気駆動手段によって分岐する分岐部61a、5円硬貨を電気駆動手段によって分岐する分岐部61b、1円硬貨、50円硬貨、100円硬貨、10円硬貨、500円硬貨の径の順に分岐する分岐部61cが設けられている。
【0039】
また、図4には硬貨供給装置31のブロック図を示し、制御部64により、供給部34の回転円盤38を回転駆動する供給駆動機構65、分離部35の回転円盤44を回転駆動する分離駆動機構66、繰出部36の回転円盤53を回転駆動する繰出駆動機構67、分離部35のゲート49を開閉するゲート開閉機構68を制御する。
【0040】
そして、制御部64は、ゲート49を閉じて回転円盤44を回転させた後、ゲート49を開いて硬貨排出口48から硬貨を送り出す機能を有している。さらに、硬貨処理機が備える操作部の操作により、ゲート49を閉じて回転円盤44を回転させる異物排出処理時間を任意に調整可能としている。
【0041】
次に、硬貨供給装置31の動作を説明する。
【0042】
投入口30から投入される硬貨を供給部34に受け入れて貯留する。
【0043】
回転円盤38が回転し、回転円盤38上の硬貨が回転円盤38から回転力および遠心力の作用を受けて周壁部41に沿って回転移動し、周壁部41に開口する硬貨供給口42から分離部35に供給される。供給部34から分離部35に1回に供給する硬貨の量は、分離部35で異物排出処理が効率よく行えるのに最適な所定量とされている。所定量の硬貨を供給するために1回の回転円盤38の回転時間や回転量が予め設定されている。したがって、所定量の硬貨が分離部35に供給されたら、回転円盤38の回転が停止されて硬貨の供給が一時停止される。
【0044】
また、分離部35では、ゲート49が硬貨排出口48を閉鎖した状態で、供給部34から供給される硬貨を受け入れて貯留する。
【0045】
ゲート49の閉鎖状態のまま回転円盤44が回転し、異物排出処理が行われる。異物排出処理では、回転円盤44上の硬貨が回転円盤44から回転力および遠心力の作用を受けて周壁部47に沿って回転移動する。このとき、硬貨中に硬貨より小さい異物が混入していた場合には、異物が回転円盤44から回転力および遠心力の作用を受けて周壁部47の異物排出口50を通過して外部に排出され、異物回収箱51に回収される。なお、硬貨は、異物排出口50から周壁部47の外部に排出されないとともに異物排出口50に嵌り込まずに回転円盤44とともに周壁部47に沿って回転移動する。
【0046】
ゲート49を閉鎖して回転円盤44を回転させる異物排出処理の時間は、硬貨処理機の設置場所や使用状況による異物混入の多さなどに応じて適切に調整することができる。
【0047】
予め設定された異物排出処理時間が経過したら、ゲート49を開放し、回転円盤44上の異物を取り除かれた硬貨が硬貨排出口48から繰出部36に排出される。
【0048】
ゲート49が開いた状態では、ゲート49の下縁と回転円盤44の上面との間の間隔により、硬貨排出口48から分離部35に一度に排出される硬貨の排出量が規制されている。この硬貨の排出量は、繰出部36で硬貨の繰り出しを効率よく行えるのに最適な量とされている。
【0049】
そして、回転円盤44上の硬貨を排出し終えたらゲート49を閉鎖し、上述のように供給部34から分離部35に1回分の所定量の硬貨が供給され、分離部35で異物を排出する異物排出処理が行われ、異物排出処理後にゲート49が開放されて分離部35から繰出部36に硬貨が排出される。このような供給部34から分離部35への硬貨の供給と、分離部35での異物排出処理および分離部35から繰出部36への硬貨の排出とが順次行われる。
【0050】
また、繰出部36は、分離部35から排出される硬貨を受け入れて貯留する。
【0051】
回転円盤53が回転し、回転円盤53上の硬貨が回転円盤53から回転力および遠心力の作用を受けて周壁部56に沿って回転移動し、周壁部56に開口する硬貨繰出口57から搬送路32に1枚ずつ繰り出される。
【0052】
このとき、硬貨より小さい異物は分離部35で取り除かれているので、硬貨繰出口57から搬送路32に繰り出されることは少ない。
【0053】
硬貨より大きい異物や変形硬貨などの異物は、硬貨繰出口57から搬送路32に繰り出されずに回転円盤53上に残留する。回転円盤53上に残留する異物は、機体11を開放して取り除くことができる。
【0054】
したがって、搬送路32に異物が繰り出されるのを防止でき、搬送路32に異物が繰り出されることに伴う搬送路32、入金一時保留部16、各収納部17,18、さらに包装部23などでの不具合の発生を防止できる。
【0055】
このように、本実施の形態の硬貨供給装置31では、分離部35において、ゲート49を閉じた状態で回転円盤44を回転させることにより、回転円盤44上の硬貨より小さい異物を異物排出口50から外部に排出し、その異物が硬貨排出口48から繰出部36へ排出されるのを防止できる。
【0056】
さらに、ゲート49を閉じて回転円盤44を回転させ、回転円盤44上の硬貨より小さい異物を異物排出口50から外部に排出してから、ゲート49を開いて硬貨排出口48から硬貨を排出するように制御することにより、硬貨排出口48から異物が排出されるのを確実に防止できる。
【0057】
また、ゲート49を閉じて回転円盤44を回転させる異物排出処理時間を調整できるため、異物排出処理時間を多くして異物排出を確実にしたり、異物排出処理時間を少なくして硬貨の処理能力を向上させるといった対応ができる。
【0058】
また、ゲート49が開いた状態で硬貨排出口48から硬貨が排出される量を規制することにより、ゲート49によって硬貨の供給量を調整できる。
【0059】
また、分離部35から異物が排除された硬貨を繰出部36に受け入れ、繰出部36から硬貨を搬送路32へ1枚ずつ繰り出すため、搬送路32に異物が侵入するのを防止できる。
【0060】
また、分離部35に硬貨を供給する供給部34を備えるため、供給部34から分離部35に硬貨を適量ずつ受け入れて異物の排除処理ができる。
【0061】
なお、硬貨供給装置31は、少なくとも分離部35を備えていればよく、例えば、分離部35と繰出部36で構成、分離部35と供給部34で構成、あるいは分離部35のみで構成してもよい。分離部35と供給部34で構成、あるいは分離部35のみで構成する場合には、分離部35の硬貨排出口48を硬貨が1枚ずつ繰り出されるように構成すればよい。
【符号の説明】
【0062】
31 硬貨供給装置
32 搬送路
34 供給部
35 分離部
36 繰出部
44 回転円盤
47 周壁部
48 硬貨排出口
49 ゲート
50 異物排出口
64 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬貨を受け入れる回転円盤と、
この回転円盤の周囲を囲んで配置され、前記回転円盤上の硬貨を外部へ排出する硬貨排出口が設けられているとともに硬貨が外部へ排出されない大きさの異物排出口が設けられている周壁部と、
この周壁部の硬貨排出口を開閉するゲートと
を具備していることを特徴とする硬貨供給装置。
【請求項2】
前記ゲートを閉じて前記回転円盤を回転させた後、前記ゲートを開いて前記硬貨排出口から硬貨を排出させる制御部を具備している
ことを特徴とする請求項1記載の硬貨供給装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記ゲートを閉じて前記回転円盤を回転させる異物排出処理時間を調整可能とする
ことを特徴とする請求項2記載の硬貨供給装置。
【請求項4】
前記ゲートは、開いた状態で前記硬貨排出口から硬貨が排出される量を規制する
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の硬貨供給装置。
【請求項5】
前記回転円盤、前記周壁部および前記ゲートを有する分離部と、
この分離部から送り出される硬貨を受け入れて搬送路へ1枚ずつ繰り出す繰出部とを具備している
ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の硬貨供給装置。
【請求項6】
外部から硬貨を受け入れ、前記分離部に硬貨を供給する供給部を具備している
ことを特徴とする請求項5記載の硬貨供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−61820(P2013−61820A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−200121(P2011−200121)
【出願日】平成23年9月14日(2011.9.14)
【出願人】(000001432)グローリー株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】