説明

硬貨回収庫およびそれを用いた硬貨処理装置

【課題】開閉可能なシャッタ5を具備し硬貨を受け入れる硬貨受入口4と、前記受け入れた硬貨を収容する硬貨収納部7と、施錠および開錠可能な扉13を配した硬貨取出し口12とを備え、収容した硬貨を前記硬貨取出し口12から取り出す硬貨回収庫1において、収容した硬貨をこぼすことなく、衛生的かつ短時間に移し替えられるようにする。
【解決手段】硬貨回収庫1の下部に、取っ手用の窪み9を備え、前記取っ手用の窪み9を持って傾斜させて前記収容した硬貨を前記硬貨取出し口12から取り出せるようにした。或いは、さらに、前記硬貨取出し口12は、前面に備え、それぞれ独立して施錠および開錠可能な扉13および小扉10を配するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融機関等に設置され硬貨を取扱う硬貨処理装置に搭載する硬貨回収庫の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
金融機関等に設置され硬貨を取扱う硬貨処理装置には、入金等された硬貨を収納して回収できるように硬貨回収庫が搭載されている。図7は、この従来の硬貨回収庫1の外観斜視図である。
【0003】
同図に示したように、従来の硬貨回収庫101は、その上部に設けられ硬貨を受け入れる硬貨受入口104と、前面側に設けられ硬貨を取出す硬貨取出し口102と、硬貨回収庫101を持ち運ぶときに係員等が持つ上部取っ手106と、周囲を平坦な板で蓋う硬貨収納部107を備える。
【0004】
そして、硬貨取出し口102は、扉103によって封鎖され、硬貨受入口104は受入口シャッタ105によって封鎖できるようになっている。
【0005】
扉103を開錠すると硬貨取出し口102が開放され、硬貨収納部107に収納された硬貨を取り出すことができるようになっている。例えば、硬貨収納部107に集積された硬貨は、硬貨回収庫101を傾けたり、手で直接硬貨をすくったりして取出し、取り出した硬貨は、別の容器や計数機に入れられる。
【0006】
以上のような硬貨回収庫101の硬貨取出し口102は、硬貨を取り出しやすいように、できるだけ大きくしている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平07−146966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の硬貨処理装置の硬貨回収庫101では、すべての硬貨を移し替えるために手で硬貨をかき出し、手が汚れて不衛生になるという問題があった。さらに、収納した硬貨が多い場合などでは、扉103を開けた際に硬貨がこぼれてしまったり、硬貨取出し口102を大きくしているため硬貨の落下位置が安定せず、小さな容器に入れる場合に狙いが定まらず、こぼれてしまうという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前述の課題を解決するために次の構成を採用する。すなわち、開閉可能なシャッタを具備し硬貨を受け入れる硬貨受入口と、前記受け入れた硬貨を収容する硬貨収納部と、施錠および開錠可能な扉を配した硬貨取出し口とを備え、収容した硬貨を前記硬貨取出し口から取り出す硬貨回収庫であって、下部に、取っ手用の窪みを備え、前記取っ手用の窪みを持って傾斜させて前記収容した硬貨を前記硬貨取出し口から取り出せるようにした。
【0010】
前述の課題を解決するために、さらに、前記硬貨取出し口は、前面に備え、それぞれ独立して施錠および開錠可能な扉および小扉を配するようにした。
【発明の効果】
【0011】
本発明の自動取引装置によれば、以上のように構成したので、収容した硬貨をこぼすことなく、衛生的かつ短時間に移し替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例1の硬貨処理装置の硬貨回収庫の構成および動作説明図である。
【図2】実施例2の硬貨処理装置の硬貨回収庫の構成および動作説明図である。
【図3】実施例3の硬貨処理装置の硬貨回収庫の構成および動作説明図である。
【図4】実施例4の硬貨処理装置の硬貨回収庫の構成および動作説明図である。
【図5】実施例5の硬貨処理装置の硬貨回収庫の構成および動作説明図である。
【図6】実施例6の硬貨処理装置の硬貨回収庫の構成および動作説明図である。
【図7】従来の硬貨処理装置の硬貨回収庫の外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係わる実施の形態例を、図面を用いて説明する。図面に共通する要素には同一の符号を付す。
【0014】
なお、以下の説明では、金融機関等に設置され硬貨を取扱う硬貨処理装置を例として説明するが、ゲームセンタ等に設置され、コインなどを取扱うコイン処理装置などにも本発明を適用することができる。
【実施例1】
【0015】
(構成)
図1は、実施例1の硬貨回収庫1の構成を示した側面図であり、同図(a)が回収庫封鎖状態であり、同図(b)が回収庫小扉開状態を示している。
【0016】
同図に示したように、実施例1の硬貨回収庫1は、上部に設け硬貨を受け入れる硬貨受入口4と、前面側に備え硬貨を取出す硬貨取出し口2と、硬貨回収庫1を持ち運ぶときに持つ上部取っ手6と、硬貨回収庫1の下部を持ち上げるための取っ手用の窪み9と、周囲を平坦な板で覆われた硬貨収納部7と、収納硬貨のフル状態を検知するためにフル検知センサ8と、を備える。
【0017】
前述の硬貨受入口4には受入口シャッタ5が取付けられており、硬貨処理装置に硬貨回収庫1をセットするときや取り外すときにスライドして開閉するようになっている。なお、硬貨受入口4および受入口シャッタ5は上部ではなく側面に設けるようにしてもよい。
【0018】
また、実施例1の硬貨回収庫1の硬貨取出し口12には、扉13と小扉10が取り付けられており、扉13と小扉10は、それぞれに図示しない錠が付いており、それぞれ独立して施錠および開錠ができるようになっている。
【0019】
なお、小扉10は、取り外しが可能な構成としてもよいし、回転支点を有し図1(b)に示したように矢印Aのように開く上側が開く上開きの扉や、図示していないが下側が開く下開きの扉としてもよいし、スライドして開閉するスライド式の扉としてもよい。
【0020】
(動作)
以上の構成により実施例1の硬貨回収庫1は以下のように動作する。この動作を前出図1を用いて以下詳細に説明する。
【0021】
まず、硬貨処理装置に硬貨が投入されると、図示していない硬貨繰り出し部、識別部、一時収納庫を経て硬貨回収庫1に搬送される。
【0022】
搬送されてきた硬貨は硬貨受入口4を通過して硬貨収納部7に集積され、フル検知センサ8まで硬貨が集積されると、フル状態となった旨を係員に通知する。
【0023】
当該通知を受けた係員は、硬貨回収庫1を硬貨処理装置から外し、内部に集積した硬貨を別の容器へ移し替えたり、計数機の容器に投入して移し替えたりする。
【0024】
実施例1の硬貨回収庫1では、上記硬貨の移し替えは、移し替える容器が比較的に小さいときは、小扉10を開錠し、取っ手用窪み9を持ち上げて硬貨回収庫1を傾けると、硬貨は小扉10によって開けられた空間から外部に排出される。
【0025】
一方、移し替える容器が十分に大きい場合は、さらに扉13も開錠して開いて、取っ手用窪み9を持ち上げて硬貨回収庫1を傾けて排出することにより、短時間に移し替えることができる。
【0026】
(実施例1の効果)
以上説明したように、実施例1の硬貨回収庫1によれば、下部に取っ手用の窪みを設けたので、前記取っ手用の窪みを持ち上げて傾けることによりすべての硬貨を容易に移し替えることができるので、手で硬貨を触れることなく衛生的に硬貨を移し替えることができ、また、硬貨取出し口に、施錠および開錠可能な扉および小扉を設けるようにしたので、移し替える容器の大きさに応じて小扉またはさらに扉を開いて硬貨をこぼすことなく、短時間に移し替えることができる。
【実施例2】
【0027】
(構成)
図2は、実施例2の硬貨回収庫1の構成を示した側面図であり、同図(a)が回収庫封鎖状態であり、同図(b)が回収庫小扉開状態を示している。
【0028】
同図に示したように、実施例2の硬貨回収庫1では、前面側に備えられ硬貨を取り出す硬貨取出し口22の扉23が矢印Bのようにスライドして硬貨取出し口22が開くようになっている。その他の構成は、実施例1の構成と同様であるので簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
【0029】
(動作)
以上の構成により、実施例2の硬貨回収庫1は以下のように動作する。この動作を前出図2を用いて以下詳細に説明する。
【0030】
なお、硬貨処理装置に投入された硬貨の硬貨回収庫1への搬送、搬送された硬貨の硬貨収納部への集積の動作は実施例1の硬貨回収庫の場合と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
【0031】
実施例2の硬貨回収庫1では、硬貨の移し替えは、移し替える容器が比較的に小さいときは、扉23を開錠し、図2(b)矢印Bのように、硬貨がこぼれない位置までスライドさせ、取っ手用窪み9を持ち上げて硬貨回収庫1を傾けると、硬貨は扉23のスライドよって開けられた空間から外部に排出される。
【0032】
また、移し替える容器が十分に大きい場合は、さらに扉23をスライドさせて全開にし、取っ手用窪み9を持ち上げて硬貨回収庫1を傾けて移すことにより、短時間に別の容器に移し替えることができる。
【0033】
(実施例2の効果)
以上のように、実施例2の硬貨回収庫1によれば、下部に取っ手用の窪みを備え、硬貨取出し口は、スライドして開く施錠および開錠可能な扉を備え、移し替える容器の大きさに応じてスライド量を調整して開く量を自由に調整できるようにしたので、さらに硬貨をこぼすことなく、衛生的かつ短時間に移し替えることができる。
【実施例3】
【0034】
(構成)
図3は、実施例3の硬貨回収庫1の構成を示した側面図であり、同図(a)が回収庫封鎖状態であり、同図(b)が回収庫小扉開状態を示している。
【0035】
同図に示したように、実施例3の硬貨回収庫1では、硬貨収納部37は硬貨回収庫1とは独立した容器32を有し、この容器32が同図(b)矢印Dのように前面側に回動できるように略中央部分に回転支点30aを備えている。
【0036】
また、硬貨取出し口32の扉33は、硬貨回収庫1の上部に回転支点30bを有し、開錠することにより外側に回動できる構成となっている。このような構成とすることにより硬貨をこぼすことなく内部の状態を確認することができる。その他の構成は、実施例1の構成と同様であるので簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
【0037】
(動作)
以上の構成により、実施例3の硬貨回収庫1は以下のように動作する。この動作を前出図3を用いて以下詳細に説明する。
【0038】
なお、硬貨処理装置に投入された硬貨の硬貨回収庫1への搬送、搬送された硬貨の硬貨収納部への集積の動作は実施例1の硬貨回収庫の場合と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
【0039】
実施例3の硬貨回収庫1では、硬貨の移し替えは、扉33を先に開錠した後、取っ手用窪み9を上に持ち上げるようにして硬貨回収庫1を傾けると、容器32が回転支点30aを支点として矢印Dのように倒れ、硬貨を別の容器35に移し替えることができる。
【0040】
(実施例3の効果)
以上説明したように、実施例3の硬貨回収庫1によれば、下部に取っ手用の窪みを備え、硬貨取出し口は上端部に回転支点を有し施錠および開錠可能な扉を備え、硬貨収納部は略中央部分に回転支点を有し硬貨回収庫の筐体と独立して前後面方向に回動可能としたので、硬貨をこぼすことなく、衛生的かつ短時間に移し替えることができるとともに、硬貨をこぼさずに内部の状態を確認することもできる。
【実施例4】
【0041】
(構成)
図4は、実施例4の硬貨回収庫1の構成を示した側面図であり、同図(a)が回収庫封鎖状態であり、同図(b)が回収庫小扉開状態を示している。
【0042】
同図に示したように、実施例4の硬貨回収庫1の硬貨取出し口42には、硬貨回収庫1の前面下部に回転支点40を有する扉43が設けられており、扉43には硬貨取出しガイド48が取り付けられている。
【0043】
そして、扉43を開くときは一定の開き角度で固定されるようになっており、扉43を閉めているときは硬貨取出しガイド48が硬貨回収庫1の内部に収納されるようになっている。以上のような構成とすることにより硬貨をこぼすことなく内部の状態を確認することができる。その他の構成は、実施例1の構成と同様であるので簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
【0044】
(動作)
以上の構成により、実施例4の硬貨回収庫1は以下のように動作する。この動作を前出図4を用いて以下詳細に説明する。
【0045】
なお、硬貨処理装置に投入された硬貨の硬貨回収庫1への搬送、搬送された硬貨の硬貨収納部への集積の動作は実施例1の硬貨回収庫の場合と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
【0046】
実施例4の硬貨回収庫1では、硬貨の移し替えは、扉43を先に開錠し、回転支点40を支点として扉43および硬貨取出しガイド48を矢印Eのように倒して固定される角度まで開いた後、取っ手用窪み9を上に持ち上げるようにして硬貨回収庫1を傾けると、硬貨が硬貨取出しガイド48によりガイドされながら排出され、別の容器35に移し替えられる。
【0047】
(実施例4の効果)
以上説明したように、実施例4の硬貨回収庫1によれば、下部に取っ手用の窪みを備え、硬貨取出し口は、硬貨回収庫の前面下部に回転支点を有し一定の開き角度で固定される硬貨取出しガイドを取り付けた施錠および開錠可能な扉を備えたので、小さな容器へ移し替えるときでも硬貨をこぼすことなく、衛生的かつ短時間に移し替えることができるとともに、硬貨をこぼさずに内部の状態を確認することもできる。
【実施例5】
【0048】
(構成)
図5は、実施例5の硬貨回収庫1の構成を示した側面図であり、同図(a)が回収庫封鎖状態であり、同図(b)が回収庫小扉開状態を示している。
【0049】
同図に示したように、実施例5の硬貨回収庫1の硬貨取出し口52には、扉53を覆うように硬貨回収庫1の前面下部に回転支点50aを有する硬貨取出しガイド58が取り付けられている。扉53と硬貨取出しガイド58は独立して動くようになっており、扉53は上部に回転支点50bを有し、硬貨取出しガイド58は硬貨回収庫1の筐体の外側に配置される。その他の構成は、実施例1の構成と同様であるので簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
【0050】
(動作)
以上の構成により、実施例5の硬貨回収庫1は以下のように動作する。この動作を前出図5を用いて以下詳細に説明する。
【0051】
なお、硬貨処理装置に投入された硬貨の硬貨回収庫1への搬送、搬送された硬貨の硬貨収納部への集積の動作は実施例1の硬貨回収庫の場合と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
【0052】
実施例5の硬貨回収庫1では、硬貨の移し替えは、回転支点50aを支点として硬貨取出しガイド58を矢印Fのように倒して固定される角度まで開いた後、扉53を開錠して上部回転支点50bを支点として外側に回動できるようにし、取っ手用窪み9を上に持ち上げるようにして硬貨回収庫1を傾けると、硬貨が硬貨取出しガイド58によりガイドされながら排出され、別の容器35に移し替えられる。なお、通常時は、硬貨取出しガイド58は同図(a)のように閉じて収容する。
【0053】
(実施例5の効果)
以上説明したように、実施例5の硬貨回収庫1によれば、下部に取っ手用の窪みを備え、硬貨取出し口は、上部に回転支点を有し施錠および開錠可能な扉と当該扉を覆うように硬貨回収庫の前面下部の回転支点により扉と独立して回動できる硬貨取出しガイドを備え、硬貨取出しガイドを先に開いてから扉を開錠して硬貨取出しガイドに沿って硬貨を移し替えるようにしたので、小さな容器へ移し替えるときでも硬貨をこぼすことなく、衛生的かつ短時間に移し替えることができる。
【実施例6】
【0054】
(構成)
図6は、実施例6の硬貨回収庫1の構成を示した側面図であり、同図(a)が回収庫封鎖状態であり、同図(b)が回収庫小扉開状態を示している。
【0055】
同図に示したように、実施例6の硬貨回収庫1の硬貨取出し口62は、硬貨回収庫1の下部に設けられ、施錠および開錠可能で手動でスライド可能な取出し口シャッタ61が取り付けられている。なお、取出し口シャッタ61の錠は、硬貨回収庫1の前面に設ける構成にするとなおよい。その他の構成は、実施例1の構成と同様であるので簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
【0056】
(動作)
以上の構成により、実施例6の硬貨回収庫1は以下のように動作する。この動作を前出図6を用いて以下詳細に説明する。
【0057】
なお、硬貨処理装置に投入された硬貨の硬貨回収庫1への搬送、搬送された硬貨の硬貨収納部への集積の動作は実施例1の硬貨回収庫の場合と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
【0058】
実施例6の硬貨回収庫1では、硬貨の移し替えは、別の容器35を硬貨回収庫1の下に配置し、取出し口シャッタ61を開錠して手動で矢印Gのようにスライドさせて硬貨取出し口62を開放して硬貨を別の容器35に移し替える。このとき、移し替える容器の大きさに応じて取出し口シャッタ61のスライド量を調整すれば、小さな容器にはこぼさずに、大きな容器には短時間に移し替えることができる。
【0059】
(実施例6の効果)
以上説明したように、実施例6の硬貨回収庫1によれば、下部に取っ手用の窪みを備え、硬貨取出し口は、硬貨回収庫の下部に施錠および開錠可能で手動でスライドさせて開閉できる取出し口シャッタを備え、硬貨取出し口に別の容器を近付けて置けるようにしたので、小さな容器へ移し替えるときでも硬貨をこぼすことなく、衛生的に短時間に移し替えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
以上述べたように、本発明は、回収庫を備え硬貨等を取扱う硬貨処理装置などに広く用いることができる。
【符号の説明】
【0061】
1 硬貨回収庫
5 受入口シャッタ
6 上部取っ手
7、37、47、57 硬貨収納部
8 フル検知センサ
9 取っ手用の窪み
10 小扉
12、22、32、42、52、62 硬貨取出し口
13、23、33、43、53 扉
30a、30b、40、50a、50b 回転支点
32 容器
35 別の容器
48、58 硬貨取出しガイド
61 取出し口シャッタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉可能なシャッタを具備し硬貨を受け入れる硬貨受入口と、前記受け入れた硬貨を収容する硬貨収納部と、施錠および開錠可能な扉を配した硬貨取出し口とを備え、収容した硬貨を前記硬貨取出し口から取り出す硬貨回収庫であって、
下部に、取っ手用の窪みを備え、前記取っ手用の窪みを持って傾斜させて前記収容した硬貨を前記硬貨取出し口から取り出せるようにしたことを特徴とする硬貨回収庫。
【請求項2】
前記硬貨取出し口は、前面に備え、それぞれ独立して施錠および開錠可能な扉および小扉を配するようにしたことを特徴とする請求項1記載の硬貨回収庫。
【請求項3】
前記小扉は、取り外しが可能な小扉、回転支点を有し上開き若しくは下開きの小扉、または上下にスライドして開閉する小扉としたことを特徴とする請求項2記載の硬貨回収庫。
【請求項4】
前記硬貨取出し口は、前面に備え、施錠および開錠可能で上下にスライドして開く扉を配するようにしたことを特徴とする請求項1記載の硬貨回収庫。
【請求項5】
前記硬貨取出し口は、前面に備え、上端部に回転支点を有し施錠および開錠可能な扉を備え、
前記硬貨収納部は、略中央部分に回転支点を有し硬貨回収庫の筐体と独立して前後面方向に回動可能としたことを特徴とする請求項1記載の硬貨回収庫。
【請求項6】
前記硬貨取出し口は、前面に備え、前面下部に回転支点を有し一定の開き角度で固定される硬貨取出しガイドを取付けた施錠および開錠可能な扉を配したことを特徴とする請求項1記載の硬貨回収庫。
【請求項7】
前記硬貨取出し口は、前面に備え、施錠および開錠可能な扉と、当該扉を覆うように前面下部の回転支点により前記扉と独立して回動できる硬貨取出しガイドを配したことを特徴とする請求項1記載の硬貨回収庫。
【請求項8】
前記硬貨取出し口は、下面に備え、施錠および開錠可能で手動でスライドさせて開閉できる取出し口シャッタを配するようにしたことを特徴とする請求項1記載の硬貨回収庫。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8いずれか記載の硬貨回収庫を搭載した硬貨処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−43110(P2012−43110A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−182646(P2010−182646)
【出願日】平成22年8月17日(2010.8.17)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(591089556)株式会社 沖情報システムズ (276)
【Fターム(参考)】