説明

硬軟調整布つき快眠枕

【課題】頭部の形、髪型等の変化に応じて使える枕を提供する。
【解決手段】枕を使う人の頭部の条件等に少しでも合わせて使えるように、硬軟の度合いを手軽に変えて使える調整布を3枚枕に取付ける。更に肌に触感の良いタオル生地を使うことで大変良い睡眠がとれるようにした。また、枕の本体となる中袋に入れる中材で、現在市販の枕に使われているもので、木綿わたが、硬軟どちらも作れることから、かたい木綿わたを使用する。これにより寝たとき枕への頭の沈みこみが1/4〜1/5程度になる。枕の大きさは寝ていて殆どの人が寝返りする、頭の大きい人でも左右に寝返りしても、頭が枕からはずれないように横幅を60cmとし、そのバランスから縦幅を33cmとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は睡眠用枕の新しいタイプに関するもので、以下調整布つき枕について説明する。人間の頭の形、大小、頭皮の硬軟、髪の長短、量の多い少ない等の身体条件や、散髪、パーマの前後等生活の変化に合せて、枕のかたさ、やわらかさを手軽に変えて、使うときの状況に合せて使い分けできるようにするもので、具体的には下記による。
(1)硬軟調整布
▲1▼調整布の大きさ、厚み、枚数
大きさは 横幅60cm 縦幅33cm+5cm(枕カバーへの取付部、下記参照願います)
厚みは 1枚4mm 枚数は3枚
▲2▼調整布の素材
タオル生地とする。
▲3▼枕カバーへの取付部の大きさ、取付方法、素材
取付部の大きさ.横幅60cm 縦幅5cm
取付はホックを用いる。素材は調整布に同じ.
▲4▼調整布の使い方
枕の本体部(中袋を枕カバーに入れたもの)にかぶせる形で使い、身体の状況に応じて、1枚にしたり、2枚にしたり、3枚にしたりして使う。
(2)枕カバー(ピローケース)
▲1▼枕カバーの大きさ
横幅60cm 縦幅33cm+5cm(調整布取付部)高さ5.3cm
横幅を長くしたのは頭の大きい人が左右に寝返りしても頭が枕からはずれないようにするため。
▲2▼枕カバーの素材
木綿、合繊、木綿と合繊の混紡の何れかとする。
▲3▼硬軟調整布の取付部
枕カバーに調整布取付部として横幅60cm縦幅5cmを設ける。素材は枕カバーに同じ
取付はホックを用いる。
▲4▼中袋の入れ口
ファスナーを取付けて中袋の出し入れを容易にすると共に洗濯をしやすくする。
(3)枕の中袋
▲1▼中袋の大きさ素材
枕の本体ともいうべき中袋の大きさは枕カバーよりやゝ小さくする必要から横幅59cm 縦幅32cm 厚み4.8cmとする。
素材は枕カバーに同じ。
▲2▼中袋の中材
中袋の中材はかたい木綿わたとする。
中材を入れたら、入れ口は縫合する。
補足
本明細書の調整布、枕カバー、中袋の大きさは大人が使うことを前提としていることから子供用としては横幅5〜10cm縦幅2〜3cm、高さ1cm程度小さくする必要があるので念のため補足します。
【背景技術】
【0002】
昔は俵型の枕が多く使われ、中材はもみがら、そばがら等農産物のものが多く横幅が35〜40cm程度高さが15〜18cm程度のもので、かためが多かった。太平洋戦争後もしばらく使われていたが、昭和30年代初め頃より長方形のものが出てきて、旅館、ホテル等の需要が増え、衣料品メーカーにより大量に作られるようになり、一般家庭でも使われ現在これが主流になっている。大きさは横幅45〜50cm程度縦幅30〜35cm程度、高さが8〜12cm程度、中材は木綿わた、そばがら、ウレタンが主に使われ、一部ひのきの実のものがある。また最近繭形で横幅50cm縦幅、くびれた部分26cm両端37cm高さ7cmのもの、横向寝枕として横幅70cm縦幅、長い部分38cm、短い部分30cm高さ7cmの変った形のものが、小量でている。これらは使われている中材から、全体的にやわらかく寝ていて頭部の枕への沈みこみが1/3〜2/5程度である。枕カバーの素材は綿、合繊、綿と合繊の混紡が殆どである。以上が現在市販されている枕、旅館、ホテル、家庭で使われている枕のあらましである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
最近の報道で良い睡眠を得るための条件は▲1▼低い枕▲2▼枕の本体がかたいが定説となると予測される。現在一般家庭で使われ、また市販されている枕についてみると全般的に本体がやわらかいものが大半である。また枕の高さについては、これまで多く使われてきた長方形のものは8〜12cm程度と高いものが主流となっている。最近の健康志向から高さが7cm程度のものが出てきて、枕の高さはやゝ高い程度で、特に問題とする程のものではないが、枕本体の中材はやわらかいことが良く眠れるという考えからか、やわらかい木綿わたやウレタン等が使われていて全体的にみて、やわらかい枕が大半である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記の高い枕、本体部分がやわらかい枕について、先に記述したように枕の高さを6.5cmとする。枕の本体となる中袋に入れる中材をかたい木綿わたを使い寝ていて頭部の枕への沈みこみが1/4〜1/5程度になるようにする。しかしながら枕本体部分がただかたければよいというものではなく、寝たときの頭への触感も大事な条件となることからタオル生地による硬軟調整布を用いることにより触感を良くし、かなりの条件改善が可能になる。
【発明の効果】
【0005】
特許請求の範囲で詳述したように人間の身体条件や生活の変化に適応できるような枕にするために、手軽に使い心地がよいように調整して使えるので現在市販されている枕と比較して、より良い睡眠が得られるようになる。
【発明が実施されるための最良の形態】
【0006】
この枕を作るための繊維、綿、ファスナー、ホック等は公知の品で、一般の家庭に於て主婦、使用人等による手作り、内職による手作りが可能ですが、製作数に限りがあります。より広い範囲で使ってもらうためには、衣料品メーカーによる製作がよいと思われる衣料品メーカーの製作手順は常識的には硬軟調整布、枕カバー、枕の内袋ごとに必要とする素材.部品を品揃いした上で、それぞれの生産ラインにより作られたものを組立ラインにより商品として完成する。以上により需要に応じて生産された商品が市場に供給されることが最良の形態と考えられる。
【実施例】
【0007】
試作品により使ってみた結果、これまでの長方形の枕より良く眠れるようになった。
【産業上の利用可能性】
【0008】
衣料品メーカー、専門店等による製作が考えられますが、現段階では他の分野での利用は考えつきません。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(1)硬軟調整布及び枕カバーへの取付部の立面図(2)図の大きさは原寸の1/5(3)硬軟調整布の3枚の区分表示は図の大きさが原寸の1/5のため正確な表示ができないため省略
【図2】(1)枕カバー及び硬軟調整布取付部の立面図(2)図の大きさは原寸の1/5
【図3】(1)枕中袋の立面図(2)図の大きさは原寸の1/5
【符号の説明】
【0010】
(1)図1のAは枕カバーへの取付のためのホック
(2)図2のAは調整布を取付るためのホック
(3)図2のBはファスナー
(4)図3のAは中袋に中材を入れた後の縫合か所

【特許請求の範囲】
【請求項1】
最近睡眠用の枕はかたくて低いのが良い眠りを得られるが定説となってきており人間の頭の形、大きさ、髪の長い短い等の身体条件や散髪、パーマかけの前後等生活の変化でも枕を使うときの触感に違いがでる。そこで枕の本体となる中袋にかたい木綿わたを入れた横幅が長く、それに低い枕を基本とし、中袋を包む枕カバーに硬軟調整布を3枚とりつけて、使うときの状況に応じて手軽に枕の硬軟の度合いを使い分けできるようにする。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−247879(P2009−247879A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−125270(P2008−125270)
【出願日】平成20年4月1日(2008.4.1)
【出願人】(508141748)
【Fターム(参考)】