磁化可能部分を有する包装材料
包装材料から形成される包装あたり少なくとも1つのスポットを有する複数の磁化可能部分を有する包装材料が開示される。前記磁化可能部分の少なくとも1つが、各包装容器ごとに、磁界パターンを持つ第1磁気マークを提供し、前記磁化可能部分の他のものが、磁界パターンを持つ第2磁気マークを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁化可能部分を有する包装材料であって、該材料が、食品包装等を形成するようにされたものに関する。
【背景技術】
【0002】
包装容器が、包装用積層材からなる包装技術においては、包装前または包装中に包装容器に形成されるウェブとして包装用積層材を提供することが公知である。例えば、光学読み取りのためのガイドマークが、形成や、密封や、折り畳みなどの包装完了時に操作を案内するために提供されている。そのようなガイドマークは、レジスタマークとされることがある。光学読み取りのためのレジスタマークは、包装用積層材の印刷の間に提供され、例えば、装飾や製品情報が包装用積層材に印刷される。そのようなレジスタマークの問題点は、包装の外になる無視できない領域を使ってしまうことである。更なる問題は、そのようなレジスタマークは、ウェブ上の他の操作に整合する印刷に関している。従って、包装用積層材のウェブのマーキングを改良することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】欧州特許EP705759A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は、磁気マークが、包装用積層材上に提供されうるという理解に基づく。包装材料の磁気記録媒体に情報を蓄積することは、欧州特許EP705759A1において提案されている。この開示においては、ウェブから形成されるようになった所望の包装あたり1つ以上のスポットがウェブ上に設けられ、このスポットは、磁気的マーキングが可能な磁化可能な粒子を有している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、包装材料から形成される包装あたり少なくとも1つのスポットを有する複数の磁化可能部分を有する包装材料であって、各包装容器ごとに、前記磁化可能部分の少なくとも1つが、磁界パターンを持つ第1磁気マークを提供し、前記磁化可能部分の他のものが、磁界パターンを持つ第2磁気マークを提供する、包装材料が提供される。
【0006】
第1磁気マークは、包装を終了するための操作が、包装を形成するようにされるウェブの部分の位置決めに関する情報を得られるようなマスタマークであってもよい。最初に磁界パターンを設けた磁化可能部分の磁気マークは、マスタマークを形成してもよい。
【0007】
第2磁気マークは、包装の仕上げを高める特性と関連し包装を仕上げるために行われる操作が包装を形成するようにされたウェブの部分の位置決めに関する情報を得ることができるような特性に関連してもよく、および/または第1磁気マークは、包装の仕上げを高める特性と関連し包装を仕上げるために行われる操作が包装を形成するようにされたウェブの部分の位置決めに関する情報を得ることができるような特性に関連してもよい。
【0008】
第1磁気マークの磁気パターンは、複雑なデータを表わしてもよい。材料は、材料のウェブが巻かれる時のロールの虚軸に平行な横方向と、該横方向と垂直な長手方向を規定してもよく、磁化可能部分の少なくとも1つは、ウェブの長手方向に基本的に沿ったストリップを有してもよく、第2磁気マークは、該ストリップによって提供されてもよい。複雑なデータは、材料が独自に確認されうる情報を保持してもよく、好ましくは、材料の一部が独自に確認されうる情報を保持してもよい。複雑なデータは、磁気パターンの磁界の変調スキームとして表わされてもよく、該変調スキームは、位相シフトキーイング、周波数シフトキーイング、振幅シフトキーイング、横軸振幅変調、パルス幅変調からなる群のいずれかからなっている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、実施例による包装用積層材のウェブを概略的に示している。
【図2】図2は、積層材構造の例を示している。
【図3】図3は、磁化可能部分の位置に関する実施例による包装用積層材のウェブを概略的に示している。
【図4】図4は、磁化可能部分の形状の異なる例を示している。
【図5】図5は、実施例による包装用積層材のウェブを概略的に示している。
【図6】図6は、積層材構造の例を示している。
【図7】図7は、実施例による包装用積層材のウェブを概略的に示している。
【図8】図8は、実施例による包装用積層材のウェブを概略的に示している。
【図9】図9は、実施例による磁化可能部分を概略的に示している。
【図10】図10a−10cは、実施例による磁界パターンを示す図である。
【図11】図11aと11bは、実施例による磁界パターンを示す図である
【図12】図12は、実施例による磁界パターンへの複雑なデータの変調を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
磁気マークの提供の理解のために、磁化可能インクを簡単に説明する。磁化可能インクは、磁化可能部分が包装材料に備えられるために提供され、包装材料は、例えば、飲料や食品容器のような食品包装や、食品や飲料を準備するための基本的または付加的な製品用の容器を形成するために使われる。インクは、磁化可能部分の磁気特性を提供する磁化可能粒子を含む。
【0011】
インクは、溶媒も含んでいる。溶媒の目的は、インクを供給する装置を印刷流動状態に保持し開放することである。溶媒は、水溶性でもモノマー性でもよい。溶媒の例としては、エタノール、エチルアセタール、水、イソプロパノール、グリコール、リターダがある。
【0012】
インクは、更に、アクリレート、スチレンアクリル共重合体、ポリウレタン、ニトロセルロース、ポリアミド、ラテックスのような結合剤を含んでいる。結合剤は、インクに必要な特性を与えるために、例えば、上記したような構成要素の組合せからなってもよい。考慮される特性は、磁気粒子をインクに分配し安定化したり、印刷過程で磁気粒子を搬送したり、印刷される基板、例えば、積層材層に接着性を与えたりするためのものである。考慮されるべき更なる特性は、印刷後および適切な印刷特性の付与後の磁気粒子の保護である。例えば、結合剤の1つの構成要素は、磁気粒子をインク中に均等に分散するための分散剤として作用してもよく、また、他のものは、包装材料への接着剤として作用してもよい。
【0013】
図1は、複数の磁化可能材料102が提供される、包装材料のウェブ100を示している。磁化可能部分は、好ましくは、包装104あたり少なくとも1つの磁化可能部分102が包装材料から形成されるように印刷するために分配される。磁気材料の消費、例えば、磁化可能インクの消費を減じるために、磁気マークが位置決めされるようにされた部分にスポット状に提供される。光学マークでの問題を参照すると、印刷と磁気マークの割当の間の位置決めにおける精度は限られているので、スポットは、磁気マークに必要とされる実際の大きさよりもわずかに大きいことが好ましい。従って、相当の偏移が処理可能である。スポットは、このようにして、磁化可能粒子を備え、磁気マークを備えることができ、これは、以下に解明するように、スポットの形状と大きさに依存して、変調された磁性によって更に複雑な情報を備えるのである。包装材料は、好ましくは、積層材や、ポリマ材料のような単一層材料である。
【0014】
図2は、包装用積層材200が、磁化可能部分204の印刷がされる、1層の紙202と、少なくとも1層のプラスチックコーティング206からなることを示している。ここで、プラスチックコーティングという用語は、食品容器用の適切なポリマを含む何らのコーティングとして解釈される。包装用積層材は、金属膜層を有してもよい。金属膜層に磁気マークを読み書きできるように、金属は、アルミニウムのような非強磁性であることが好ましい。磁化可能部分の印刷は、好ましくは、形成される包装の所望の内側に向けて対面する積層材の側になされる。従って、例えば、包装の装飾や製品情報などの印刷された外面とは、干渉しない。印刷は、上記した磁化可能インクを用いて、乾燥後4から10マイクロメータ(μm)、好ましくは、6から8マイクロメータ(μm)の厚さでなされる。
【0015】
図3は、複数の磁化可能部分302を有する包装用積層材300のウェブを示している。磁化可能部分は、包装あたり1つ以上の磁化可能部分が包装用積層材300から形成されるように分配されうる。磁化可能部分は、例えば、上記した磁気インクによって提供される磁化可能粒子を有する。磁化可能部分或いは「スポット」は磁気マークや運ばれるべき磁気マークの狙いに依存して、図4に示すような様々な形状を持ちうる。スポットは、正方形、長方形、円形、楕円形、ウェブの縦方向や横方向に向いた長円形の形状を取りうる。スポットの大きさは、運ばれるべきマークの大きさに依存して選ばれる。好ましくは、スポットの大きさは、スポットの印刷と磁気マークの提供の間の偏移を位置決めにおける問題を減じるためにわずかに大きい。より大きなスポットは、もちろん、より多くの磁化を運ぶことができるが、特に厳しい信号条件下で、より簡単に読み取れる低情報運搬マークの磁界を増やすために使われえ、また、ウェブやウェブの特定部分の情報を運ぶような、より複雑な情報を備えうる。低情報運搬マークのためには、スポットは、250平方ミリメートル(mm2)の面積を有することができ、これは、正方形のスポットの場合、一辺が約15−16ミリメートルであり、円形のスポットの場合、直径が約17−18ミリメートルである。多くの適用のために、150平方ミリメートル以下の面積が十分であるが、ある適用のためには、25平方ミリメートル以下の面積が十分でありうる。複雑なデータを運搬するための磁化可能部分、細長いスポットやバーが適切でありうる。ウェブの長手方向に沿って伸縮するように細長い部分を提供することによって、複雑なデータの連続する書き込みと読み取りが、ウェブの製造および/または包装の仕上げの間にウェブが移動する時に、きちんとできるのである。
【0016】
印刷されたスポットは、好ましくは、スポット面積1平方メートルあたり0.5から4グラムの磁気粒子の量を含んでいる。量が減ると、磁気情報を提供する能力が減り、量が増えると、情報運搬能力を改善することなく磁化可能インクの消費量が増えるだけである。インクは裏移りの問題を引き起こすので、多くの量の印刷は問題であり、特に高速印刷時に問題である。様々な状況下で情報運搬能力を保証するために、好ましい量は、1平方メートルあたり1.5から4グラムである。インク消費において、読み書と、印刷と、インク消費の経済性を保証する適正な妥協点は、1平方メートルあたり約2グラムである。
【0017】
細長いスポットまたはバーの位置決めは、ウェブの長手方向境界からの所定の距離でなされ、バーにおけるデータは、いくつかの適用におけるウェブの整合のために使われうる。
【0018】
細長いスポットまたはバーは、ウェブに沿ったストリップの一部であり、形成される各包装に一部が存在するように区分分割されている。分割は、好ましくは、形成される包装が磁化可能印刷のない位置でシールが可能であるように、位置決めされる。ストリップは、シール位置から所定距離のシール位置を示す磁気マークを有してもよい。
【0019】
図5は、個々では点で示す、複数の磁化可能部分502を有する包装用積層材のウェブ500を示している。ウェブ500は、例えば、食品や液体の包装のための複数の包装容器を形成するようになっている。点線は、包装容器を形成することになる複数の部分を示す想像線である。ウェブ500は、包装容器あたり少なくとも1つの磁化可能部分を有する。従って、包装容器が包装用積層材から形成されると、各包装容器は、少なくとも1つの磁化可能部分を有することとなる。スポットは、好ましくは、幾何学、印刷、磁化可能インクを参照して上述したような特性の適切な組合せを有している。
【0020】
積層材は、複数の層を持つ複合積層材であり、ここで、各層は最終包装容器に所望の特性を与えるように選択されている。例えば、紙層を水分から保護するために、最終包装容器の取扱を簡単にしたり周囲状況を露出成形するようにざらざらにしたり、および/または最終包装容器がきれいな外観を持つようにするために、更なる層610が設けられうる。積層材は、最終包装容器に所望の特性を提供すると、積層材として示してはいるが、単一ポリマ層のような単一の層からなってもよい。積層材600は、図6で示すように、紙の第1層602とプラスチックコーティングの第2層604からなる。磁化可能部分は、例えば、幾何学を参照して上述したようなスポットやその他の形状をした、紙の層に形成された、印刷608でありうる。金属膜からなる第3層606のような更なる層があってもよい。異なる材料の2、3の層が、最終包装容器の所望の特性を与えるために設けられてもよい。積層材が、金属膜層606を有する時には、アルミニウムのような非強磁性金属製で、磁化可能部分が、時期的に蓄積された情報および/または位置の印刷と読み取りのために金属膜を通して電磁的にアクセス可能なようになっていることが好ましい。各包装容器に存在する少なくともいくつかのスポットは、最終包装容器上で外側から見えないように印刷されている。これは、例えば、包装容器の外面が装飾および/または製品情報のために利用可能であるべきだからである。従って、プリントは、包装容器の内面に向けられたウェブの側になされることが好ましく、包装容器の内側に向けられる、上記した紙層のような適切な層の側に少なくともなされるのが好ましい。
【0021】
図7は、複数の磁化可能部分702を有する包装用積層材のウェブ700を示している。ウェブ700は、包装用積層材から形成される包装容器あたり少なくとも1つのスポットを備えている。更に、包装容器の仕上げを高めるための少なくとも1つの準備特性がウェブによって提供される。この少なくとも1つの準備特性は、少なくとも1つの磁化可能部分における磁界マークと整合される。例えば、図7に示すように、折り線が、包装容器の迅速で信頼できる仕上げを高めるためにウェブに設けられる。折り線を設ける上で、磁化可能部分に所定の磁界として形成されるマークがこの折線と同時に形成される。折り線を形成する機構、即ち、パターン化された溝/突出部を備えたロールが、磁化要素を備える。磁気マークは、折り線形成作用と整合されるように保証される。磁化要素は、磁界マークを提供するための永久磁石や電磁石でよい。折り線ロールの周辺に設けたマグネットが、磁化可能部分の近辺に来ると、磁化可能部分の磁化可能粒子は、磁化され、磁界パターンが磁化可能部分に残るのである。このようにして、磁界マークが、提供される。好ましくは、磁化可能部分は、磁界マーク、即ち、残りの磁性を有する磁化可能部分の部位の幾何学的大きさよりもわずかに大きい。これにより、磁界マークが正確な位置を提供する要素となるので、磁化可能部分の整合は、決定的なものではなく、磁化可能部分自身の印刷でもない。適切な磁化パターンの提供によって、正確な磁界マークが、以下に更に説明するように、正確に読み取れる。
【0022】
準備特性は、開口や穴などのように、折り線以外であってもよい。整合は、同一の原理に従う、即ち、磁化部分が、整合がその構造のために本来備わっているような準備特性を提供する機構に設けられる。
【0023】
準備特性を行う機構における磁化要素の適用は、いくつかの問題点を生じる。磁化要素は、例えば、準備特性が折り線を形成したり孔を開けたりするような、包装用積層材との機械的な相互作用を必要とする位置には設けられない。従って、そのような準備特性の領域とその整合される磁界マークとの間に間隔が設けられることが好ましい。更に、上述した相互作用を行う手段は、強磁性材料で作られてもよい。磁界マークの適用を改善するために、アルミニウムのような非強磁性材料からなる保持または取り付け手段を備えている必要があり、間隔が更に増やされる。これにより、準備特性作用とそれを行う手段に依存して、例えば、間隔は、好ましくは、少なくとも5ミリメートル、少なくとも7ミリメートル、少なくとも10ミリメートルである。
【0024】
特性準備を行う作用としては、そのような作用が、その整合された磁界マークを有していることが好ましい。このような異なる磁界マークは、好ましくは、作用のための位置に適合されるそれぞれの磁化可能部分に形成される。いくつかの作用が相互作用するので、1つの作用は、マスタマークとしての作用によって作られる磁界マークを使うことができ、何らの特性準備作用と本質的に整合しない専用のマスタマークで、後に行われる作用によって参照で使われるだけのものを備えてもよい。
【0025】
他の磁界マークは、複雑なデータを保持することができ、例えば、ストリップのような長い長方形のスポットとして設けられうる。このストリップは、包装容器の仕上げにおいて切断されるような部分で中断されまたは中断されずに全ウェブに沿って設けられる。複雑なデータを保持する磁界マークは、例えば、ウェブやウェブの一部が確認される独自コードを提供することができる。複雑なデータは、位置情報や包装容器の仕上げの表示等を与えることができる。
【0026】
図8は、折り線802と、整合された磁界マークによって折り線のための位置情報を保持する磁化可能部分804とを有するウェブ800の例を示している。ウェブ800は、形成される各包装容器のためのパンチ穴806と、整合された磁界マークによってそれぞれのパンチ穴806のための位置情報を保持する磁化可能部分808とを有している。この磁界マークは、例えば、仕上げに当たって、包装容器に再閉鎖可能な開口を形成するのに使われる。このウェブ800は、例えば、上述した複雑なデータを保持するストリップ810を有している。
【0027】
更なる位置情報は、包装容器の境界やシールであってもよく、ここでは、作用は、ウェブを包装容器を形成する部分に分割するためや、それぞれの包装容器のシールのためである。
【0028】
磁化可能部分が保持できる更なる位置情報は、包装材料のウェブの端部の磁気位置マーク、即ち、ウェブの始端および/または終端であって、ウェブの接続部で接続が整合されるようになっているものでもよい。
【0029】
更なる位置情報は、光学マークの位置決めであり、これは、位置情報の光学読み取り或いは磁気読み取りを有する包装機械に有益な互換性を備えている。好ましくは、この情報を保持するスポットの位置は、光学マークと類似して位置決めされるが、包装容器の内側になるような側に配置される。光学マークは、通常、包装容器の底になる部分に設けられるので、対応する磁化可能部分は、それに応じて位置決めされる。この磁化可能部分での磁気マークは、このようにして、光学マークとしての同様の情報を提供することができ、包装機械の光学読み取り器は、このようにして、磁気読み取り器に簡単に置き換えられるのである。実際には、光学読み取り器が磁気読み取り器に置き換えられるなら、光学マークは必要ない、そして、上記したように、磁気マークが光学マークに代わるのである。この場合、包装機械の読み取り機の同一の取り付け位置に互換性が存在している。
【0030】
更なる位置情報は、包装容器外側の印刷のためでありうる。この位置情報は、包装容器に印刷を適切に整合するのに便利であり、包装容器の他の特性準備を備えている。
【0031】
磁界マークを作るうえで、磁界マークを書き込む手段、例えば、永久磁石や電磁石装置が相対移動しないかほとんどしない、または、磁化可能部分に対してほぼ一定に相対移動することが有益である。これは、例えば、書き込み手段、例えば、折れ線を作るロールを一体化することによって達成され、ロールとウェブの周囲は、同一方向に同一速度で移動するので、相対移動がないのである。相対移動しないかほとんどしない、または、磁化可能部分に対してほぼ一定に相対移動することを達成する他の方法は、書き込み位置での移動を制御することである。これは、書き込み位置の前後ともに、この位置での速度がこの位置の前後のウェブの速度に関わりなく制御可能であるように、ウェブのたるみ部分を有することによって達成できる。たるみは、波の大きさが可変たるみを与えるようになった波状経路に沿ってウェブを動かすことによって達成されうる。このようにして、書き込み作用の間に、速度は、書き込み位置で制御可能であり、ウェブは、ウェブの平均速度になるように書き込み作用間で加速されたり減速される。
【0032】
形成されるべき包装容器の各々の少なくとも1つのスポットは、包装容器を形成するために材料の長手方向縁部から包装容器を形成するように、材料の幅の20%より少なく、好ましくは、5から15%で位置決めされうる。そのようなスポットでの磁界マークは、包装容器を形成する時に材料のねじれを制御するために使われうる。包装容器の形成は、通常、何らかの方法で端部でシールされ、所望の形状に形成されるある種の管を形成することによってなされる。管は、無意識にねじられ、このことは、包装容器の形成を危険にする。従って、そのような磁界マークは、管のねじれを制御し、包装容器の形成を保証するのを助けることができる。磁界マークの読み取りが結合が起こる包装容器の側から行われるので、このような磁気マークを管を形成するために結合される長手方向縁部に比較的接近して有していることによって、制御が更に高められるのである。
【0033】
包装用積層材から形成される包装容器あたり少なくとも1つのスポットが設けられる、複数の磁化可能部分を有する包装用積層材のウェブを検討するに、磁化可能部分の少なくとも1つは、磁界パターンを搬送する磁気マークを提供することができる。このように、磁気マークは、情報キャリアとなる。搬送される情報は、ウェブ上の特定の位置に作られる点で幾何学的であり、ウェブの製造から包装容器の仕上げまでの異なる処理工程を通して維持される。情報はまた、磁界のパターンに関しており、これは、信頼できる位置検出のための単一パターンであるか、または、複雑データ搬送用のより複雑なパターンでありうる。
【0034】
磁界パターンの例が、磁化可能部分902を備えた包装用積層材のウェブ900の一部を示す図9を参照して論じられる。ウェブがスプール巻きされたときにロールの想像軸に平行な横方向Tと、この横方向に直角な長手方向Lが規定され、横線t1とt2が、図10と図11の例示した磁界を示すために付されている。
【0035】
磁界パターンは、第1極性を有する第1磁界ピークと、第2対向極性を有する第2磁界ピークを備えている。図10は、この例を示しており、図10aは、長手軸Lに沿った磁界パターンを示す図であり、図10bは、線t1に沿った磁界パターンを図示する図であり、図10cは、線t2に沿った磁界パターンを図示する図である。このような磁界パターンは、磁気マークの適用中に磁化可能部分に接近して配置される、例えば、S極とN極を有する永久磁石のような、単一の磁石によって達成され、磁化可能部分の磁気インクの磁気粒子の残りの磁界は、例えば、図10に示すようなものになる。長手方向Lの位置は、磁界のずれ、例えば、ゼロ交差を観察することによって好適に観察され、長手方向Lにおける非常に正確な位置が示される。横方向Tにおける位置は、例えば、異なる測定技術によって、磁界の側面を観察することによって好適に検出され、横方向Tにおける正確な追跡が可能となるのである。
【0036】
図10に示したパターンは、方向TとLに完全に整合される。しかしながら、そのような完全な整合は、必要ない。磁界パターンの第1ピークと第2ピークの中間点での創造線を検討すると、磁界パターンは、創造線と長手方向Lとの角度が−10から10度の間となるように配置されうる。好ましい実施例では、角度は、−5から5度である。しかしながら、多くの適用のために、角度は、図10に示すように約0度であることが好ましい。磁気パターンのピークは、創造線に直角な方向に磁気パターンの幅に沿ってほぼ一定な磁界を形成し、例えば、図10bと図10cに示すような、創造線に直角な方向に磁気パターンの幅の外側に郷土が減少する磁界を形成する分布を有している。幅は、干渉することなく、側面の検出が可能な、少なくとも2ミリメートルが好ましい。より高い信頼性のためには、幅は、少なくとも4ミリメートルであることが好ましく、いくつかの適用のためには、少なくとも6ミリメートルである。
【0037】
図11に示すような、磁界パターンの配置の他の実施例においては、磁界パターンは、第1極性を有する第1磁界ピークと、第1ピークを取り巻くように分布され第2対向極性を有する第2磁界ピークを備えている。この磁界パターンを方向TとLにおいて観察することは、磁界パターンの対称特性を示すことになる。よって、同様の原理に従った検出があらゆる方向になされうる。例えば、磁界の2つのゼロ交差が、異なる測定技術を使うことによって観察されうる。他の例は、磁界パターンの主中央ピークを単に観察することである。
【0038】
実際には、磁気マークを読み取ると、電磁装置のような読み取り手段は、包装材料に対して通過し、図12aに示すように、相対移動の方向にその極を有する磁気マークからの磁界線は、図12bに示すような読み取りを提供する。相対移動方向にわずかに離れた2つの読み取り手段を設け、底から異なる信号を得ることによって、読み取りは、図12cに示すように変わる。この読み取りから、位置を検出する誤差の少ない傾向の結果が達成されうる。図12aに示すものの磁気マークは、材料に関する磁気マークの極性の検出を選択することによって1ビットの情報を提供するように配置されうる。読み取りは、図12bと図12cの図示に対して同様である。1ビットの情報は、例えば、磁気マークが整合する材料の準備特性の型を示している。
【0039】
包装用積層材から形成される包装容器あたり少なくとも1つのスポットを備える、複数の磁化可能部分を有する包装用積層材のウェブは、その磁化可能部分に、多かれ少なかれ複雑な情報を搬送することができる。磁化可能部分の少なくとも1つが磁界パターンを搬送する第1磁気マークを提供するということを考えると、磁界パターンは、パターンが有する方法と位置の両方の情報を提供することができる。複数の磁化可能部分の少なくとも1つは、複雑なデータを表わす更なる磁気パターンを搬送する第2磁気マークを提供し、また更なる磁気マークは、情報を搬送するために設けられうる。
【0040】
横方向Tを、ウェブが巻かれるロールの想像軸に並行に規定し、長手方向Lを、横方向に直角に規定することによって、第2磁化可能部分は、ウェブの長手方向Tに原則的に沿ったストリップを有することができる。そのようなストリップは、複雑なデータを搬送するのに適している。例えば、複雑なデータは、ウェブが独自に示されるような情報を保持することができ、ウェブの一部でさえも独自に示されうるのである。データは、ウェブおよび/またはウェブの一部の記載でありえ、その記載からの識別子は、識別子が公知であれば、データベースからアクセス可能である。複雑なデータは、磁気パターンの磁界の変調スキームとして表現されうる。変調スキームは、位相シフトキーイング、周波数シフトキーイング、振幅シフトキーイング、横軸振幅変調、パルス幅変調のいずれかでありうる。図13は、位相シフトキーイングによるデジタルシーケンスを表わす磁界の例示的変調を示している。
【0041】
包装用積層材のウェブは、包装用積層材から形成される包装容器あたり少なくとも1つのスポットを備えた複数の磁化可能部分を有している。形成されるようにされた包装容器あたりのウェブを検討すると、磁化可能部分の少なくとも1つは、磁界パターンを搬送する第1磁気マークを備えており、磁化可能部分の他の1つは、磁界パターンを搬送する第2磁気マークを備えることができる。形成されるべき包装容器あたり多くの磁気マークを有することによって、ウェブを製造するおよび包装容器を仕上げる、統合処理作用の観点において、磁気マークの相互作用が、必要であると考えられ、好ましくは、処理作用の制御を促進するために利用されるのである。
【0042】
包装容器を仕上げるための操作が、包装容器を形成するようにされたウェブの一部の位置決めに関する情報を得ることができるように、第1磁気マークをマスタマークとして考慮することができる。好ましくは、第1に磁気パターンを備えた磁気マークは、マスタマークを形成する。第1および/または第2の磁気マークは、特性と関連し包装容器の仕上げのために行われるべき作用が、包装容器を形成するようにされたウェブの一部の位置決めに関する情報を得ることができるようにされるように、包装容器の仕上げを高める特性と関連付けられうる。そのような仕上げ作用は、再シール可能な開口を包装容器に形成し、切断し、充填し、包装容器を折り畳み、包装容器に追加の情報を印刷することができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁化可能部分を有する包装材料であって、該材料が、食品包装等を形成するようにされたものに関する。
【背景技術】
【0002】
包装容器が、包装用積層材からなる包装技術においては、包装前または包装中に包装容器に形成されるウェブとして包装用積層材を提供することが公知である。例えば、光学読み取りのためのガイドマークが、形成や、密封や、折り畳みなどの包装完了時に操作を案内するために提供されている。そのようなガイドマークは、レジスタマークとされることがある。光学読み取りのためのレジスタマークは、包装用積層材の印刷の間に提供され、例えば、装飾や製品情報が包装用積層材に印刷される。そのようなレジスタマークの問題点は、包装の外になる無視できない領域を使ってしまうことである。更なる問題は、そのようなレジスタマークは、ウェブ上の他の操作に整合する印刷に関している。従って、包装用積層材のウェブのマーキングを改良することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】欧州特許EP705759A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は、磁気マークが、包装用積層材上に提供されうるという理解に基づく。包装材料の磁気記録媒体に情報を蓄積することは、欧州特許EP705759A1において提案されている。この開示においては、ウェブから形成されるようになった所望の包装あたり1つ以上のスポットがウェブ上に設けられ、このスポットは、磁気的マーキングが可能な磁化可能な粒子を有している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、包装材料から形成される包装あたり少なくとも1つのスポットを有する複数の磁化可能部分を有する包装材料であって、各包装容器ごとに、前記磁化可能部分の少なくとも1つが、磁界パターンを持つ第1磁気マークを提供し、前記磁化可能部分の他のものが、磁界パターンを持つ第2磁気マークを提供する、包装材料が提供される。
【0006】
第1磁気マークは、包装を終了するための操作が、包装を形成するようにされるウェブの部分の位置決めに関する情報を得られるようなマスタマークであってもよい。最初に磁界パターンを設けた磁化可能部分の磁気マークは、マスタマークを形成してもよい。
【0007】
第2磁気マークは、包装の仕上げを高める特性と関連し包装を仕上げるために行われる操作が包装を形成するようにされたウェブの部分の位置決めに関する情報を得ることができるような特性に関連してもよく、および/または第1磁気マークは、包装の仕上げを高める特性と関連し包装を仕上げるために行われる操作が包装を形成するようにされたウェブの部分の位置決めに関する情報を得ることができるような特性に関連してもよい。
【0008】
第1磁気マークの磁気パターンは、複雑なデータを表わしてもよい。材料は、材料のウェブが巻かれる時のロールの虚軸に平行な横方向と、該横方向と垂直な長手方向を規定してもよく、磁化可能部分の少なくとも1つは、ウェブの長手方向に基本的に沿ったストリップを有してもよく、第2磁気マークは、該ストリップによって提供されてもよい。複雑なデータは、材料が独自に確認されうる情報を保持してもよく、好ましくは、材料の一部が独自に確認されうる情報を保持してもよい。複雑なデータは、磁気パターンの磁界の変調スキームとして表わされてもよく、該変調スキームは、位相シフトキーイング、周波数シフトキーイング、振幅シフトキーイング、横軸振幅変調、パルス幅変調からなる群のいずれかからなっている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、実施例による包装用積層材のウェブを概略的に示している。
【図2】図2は、積層材構造の例を示している。
【図3】図3は、磁化可能部分の位置に関する実施例による包装用積層材のウェブを概略的に示している。
【図4】図4は、磁化可能部分の形状の異なる例を示している。
【図5】図5は、実施例による包装用積層材のウェブを概略的に示している。
【図6】図6は、積層材構造の例を示している。
【図7】図7は、実施例による包装用積層材のウェブを概略的に示している。
【図8】図8は、実施例による包装用積層材のウェブを概略的に示している。
【図9】図9は、実施例による磁化可能部分を概略的に示している。
【図10】図10a−10cは、実施例による磁界パターンを示す図である。
【図11】図11aと11bは、実施例による磁界パターンを示す図である
【図12】図12は、実施例による磁界パターンへの複雑なデータの変調を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
磁気マークの提供の理解のために、磁化可能インクを簡単に説明する。磁化可能インクは、磁化可能部分が包装材料に備えられるために提供され、包装材料は、例えば、飲料や食品容器のような食品包装や、食品や飲料を準備するための基本的または付加的な製品用の容器を形成するために使われる。インクは、磁化可能部分の磁気特性を提供する磁化可能粒子を含む。
【0011】
インクは、溶媒も含んでいる。溶媒の目的は、インクを供給する装置を印刷流動状態に保持し開放することである。溶媒は、水溶性でもモノマー性でもよい。溶媒の例としては、エタノール、エチルアセタール、水、イソプロパノール、グリコール、リターダがある。
【0012】
インクは、更に、アクリレート、スチレンアクリル共重合体、ポリウレタン、ニトロセルロース、ポリアミド、ラテックスのような結合剤を含んでいる。結合剤は、インクに必要な特性を与えるために、例えば、上記したような構成要素の組合せからなってもよい。考慮される特性は、磁気粒子をインクに分配し安定化したり、印刷過程で磁気粒子を搬送したり、印刷される基板、例えば、積層材層に接着性を与えたりするためのものである。考慮されるべき更なる特性は、印刷後および適切な印刷特性の付与後の磁気粒子の保護である。例えば、結合剤の1つの構成要素は、磁気粒子をインク中に均等に分散するための分散剤として作用してもよく、また、他のものは、包装材料への接着剤として作用してもよい。
【0013】
図1は、複数の磁化可能材料102が提供される、包装材料のウェブ100を示している。磁化可能部分は、好ましくは、包装104あたり少なくとも1つの磁化可能部分102が包装材料から形成されるように印刷するために分配される。磁気材料の消費、例えば、磁化可能インクの消費を減じるために、磁気マークが位置決めされるようにされた部分にスポット状に提供される。光学マークでの問題を参照すると、印刷と磁気マークの割当の間の位置決めにおける精度は限られているので、スポットは、磁気マークに必要とされる実際の大きさよりもわずかに大きいことが好ましい。従って、相当の偏移が処理可能である。スポットは、このようにして、磁化可能粒子を備え、磁気マークを備えることができ、これは、以下に解明するように、スポットの形状と大きさに依存して、変調された磁性によって更に複雑な情報を備えるのである。包装材料は、好ましくは、積層材や、ポリマ材料のような単一層材料である。
【0014】
図2は、包装用積層材200が、磁化可能部分204の印刷がされる、1層の紙202と、少なくとも1層のプラスチックコーティング206からなることを示している。ここで、プラスチックコーティングという用語は、食品容器用の適切なポリマを含む何らのコーティングとして解釈される。包装用積層材は、金属膜層を有してもよい。金属膜層に磁気マークを読み書きできるように、金属は、アルミニウムのような非強磁性であることが好ましい。磁化可能部分の印刷は、好ましくは、形成される包装の所望の内側に向けて対面する積層材の側になされる。従って、例えば、包装の装飾や製品情報などの印刷された外面とは、干渉しない。印刷は、上記した磁化可能インクを用いて、乾燥後4から10マイクロメータ(μm)、好ましくは、6から8マイクロメータ(μm)の厚さでなされる。
【0015】
図3は、複数の磁化可能部分302を有する包装用積層材300のウェブを示している。磁化可能部分は、包装あたり1つ以上の磁化可能部分が包装用積層材300から形成されるように分配されうる。磁化可能部分は、例えば、上記した磁気インクによって提供される磁化可能粒子を有する。磁化可能部分或いは「スポット」は磁気マークや運ばれるべき磁気マークの狙いに依存して、図4に示すような様々な形状を持ちうる。スポットは、正方形、長方形、円形、楕円形、ウェブの縦方向や横方向に向いた長円形の形状を取りうる。スポットの大きさは、運ばれるべきマークの大きさに依存して選ばれる。好ましくは、スポットの大きさは、スポットの印刷と磁気マークの提供の間の偏移を位置決めにおける問題を減じるためにわずかに大きい。より大きなスポットは、もちろん、より多くの磁化を運ぶことができるが、特に厳しい信号条件下で、より簡単に読み取れる低情報運搬マークの磁界を増やすために使われえ、また、ウェブやウェブの特定部分の情報を運ぶような、より複雑な情報を備えうる。低情報運搬マークのためには、スポットは、250平方ミリメートル(mm2)の面積を有することができ、これは、正方形のスポットの場合、一辺が約15−16ミリメートルであり、円形のスポットの場合、直径が約17−18ミリメートルである。多くの適用のために、150平方ミリメートル以下の面積が十分であるが、ある適用のためには、25平方ミリメートル以下の面積が十分でありうる。複雑なデータを運搬するための磁化可能部分、細長いスポットやバーが適切でありうる。ウェブの長手方向に沿って伸縮するように細長い部分を提供することによって、複雑なデータの連続する書き込みと読み取りが、ウェブの製造および/または包装の仕上げの間にウェブが移動する時に、きちんとできるのである。
【0016】
印刷されたスポットは、好ましくは、スポット面積1平方メートルあたり0.5から4グラムの磁気粒子の量を含んでいる。量が減ると、磁気情報を提供する能力が減り、量が増えると、情報運搬能力を改善することなく磁化可能インクの消費量が増えるだけである。インクは裏移りの問題を引き起こすので、多くの量の印刷は問題であり、特に高速印刷時に問題である。様々な状況下で情報運搬能力を保証するために、好ましい量は、1平方メートルあたり1.5から4グラムである。インク消費において、読み書と、印刷と、インク消費の経済性を保証する適正な妥協点は、1平方メートルあたり約2グラムである。
【0017】
細長いスポットまたはバーの位置決めは、ウェブの長手方向境界からの所定の距離でなされ、バーにおけるデータは、いくつかの適用におけるウェブの整合のために使われうる。
【0018】
細長いスポットまたはバーは、ウェブに沿ったストリップの一部であり、形成される各包装に一部が存在するように区分分割されている。分割は、好ましくは、形成される包装が磁化可能印刷のない位置でシールが可能であるように、位置決めされる。ストリップは、シール位置から所定距離のシール位置を示す磁気マークを有してもよい。
【0019】
図5は、個々では点で示す、複数の磁化可能部分502を有する包装用積層材のウェブ500を示している。ウェブ500は、例えば、食品や液体の包装のための複数の包装容器を形成するようになっている。点線は、包装容器を形成することになる複数の部分を示す想像線である。ウェブ500は、包装容器あたり少なくとも1つの磁化可能部分を有する。従って、包装容器が包装用積層材から形成されると、各包装容器は、少なくとも1つの磁化可能部分を有することとなる。スポットは、好ましくは、幾何学、印刷、磁化可能インクを参照して上述したような特性の適切な組合せを有している。
【0020】
積層材は、複数の層を持つ複合積層材であり、ここで、各層は最終包装容器に所望の特性を与えるように選択されている。例えば、紙層を水分から保護するために、最終包装容器の取扱を簡単にしたり周囲状況を露出成形するようにざらざらにしたり、および/または最終包装容器がきれいな外観を持つようにするために、更なる層610が設けられうる。積層材は、最終包装容器に所望の特性を提供すると、積層材として示してはいるが、単一ポリマ層のような単一の層からなってもよい。積層材600は、図6で示すように、紙の第1層602とプラスチックコーティングの第2層604からなる。磁化可能部分は、例えば、幾何学を参照して上述したようなスポットやその他の形状をした、紙の層に形成された、印刷608でありうる。金属膜からなる第3層606のような更なる層があってもよい。異なる材料の2、3の層が、最終包装容器の所望の特性を与えるために設けられてもよい。積層材が、金属膜層606を有する時には、アルミニウムのような非強磁性金属製で、磁化可能部分が、時期的に蓄積された情報および/または位置の印刷と読み取りのために金属膜を通して電磁的にアクセス可能なようになっていることが好ましい。各包装容器に存在する少なくともいくつかのスポットは、最終包装容器上で外側から見えないように印刷されている。これは、例えば、包装容器の外面が装飾および/または製品情報のために利用可能であるべきだからである。従って、プリントは、包装容器の内面に向けられたウェブの側になされることが好ましく、包装容器の内側に向けられる、上記した紙層のような適切な層の側に少なくともなされるのが好ましい。
【0021】
図7は、複数の磁化可能部分702を有する包装用積層材のウェブ700を示している。ウェブ700は、包装用積層材から形成される包装容器あたり少なくとも1つのスポットを備えている。更に、包装容器の仕上げを高めるための少なくとも1つの準備特性がウェブによって提供される。この少なくとも1つの準備特性は、少なくとも1つの磁化可能部分における磁界マークと整合される。例えば、図7に示すように、折り線が、包装容器の迅速で信頼できる仕上げを高めるためにウェブに設けられる。折り線を設ける上で、磁化可能部分に所定の磁界として形成されるマークがこの折線と同時に形成される。折り線を形成する機構、即ち、パターン化された溝/突出部を備えたロールが、磁化要素を備える。磁気マークは、折り線形成作用と整合されるように保証される。磁化要素は、磁界マークを提供するための永久磁石や電磁石でよい。折り線ロールの周辺に設けたマグネットが、磁化可能部分の近辺に来ると、磁化可能部分の磁化可能粒子は、磁化され、磁界パターンが磁化可能部分に残るのである。このようにして、磁界マークが、提供される。好ましくは、磁化可能部分は、磁界マーク、即ち、残りの磁性を有する磁化可能部分の部位の幾何学的大きさよりもわずかに大きい。これにより、磁界マークが正確な位置を提供する要素となるので、磁化可能部分の整合は、決定的なものではなく、磁化可能部分自身の印刷でもない。適切な磁化パターンの提供によって、正確な磁界マークが、以下に更に説明するように、正確に読み取れる。
【0022】
準備特性は、開口や穴などのように、折り線以外であってもよい。整合は、同一の原理に従う、即ち、磁化部分が、整合がその構造のために本来備わっているような準備特性を提供する機構に設けられる。
【0023】
準備特性を行う機構における磁化要素の適用は、いくつかの問題点を生じる。磁化要素は、例えば、準備特性が折り線を形成したり孔を開けたりするような、包装用積層材との機械的な相互作用を必要とする位置には設けられない。従って、そのような準備特性の領域とその整合される磁界マークとの間に間隔が設けられることが好ましい。更に、上述した相互作用を行う手段は、強磁性材料で作られてもよい。磁界マークの適用を改善するために、アルミニウムのような非強磁性材料からなる保持または取り付け手段を備えている必要があり、間隔が更に増やされる。これにより、準備特性作用とそれを行う手段に依存して、例えば、間隔は、好ましくは、少なくとも5ミリメートル、少なくとも7ミリメートル、少なくとも10ミリメートルである。
【0024】
特性準備を行う作用としては、そのような作用が、その整合された磁界マークを有していることが好ましい。このような異なる磁界マークは、好ましくは、作用のための位置に適合されるそれぞれの磁化可能部分に形成される。いくつかの作用が相互作用するので、1つの作用は、マスタマークとしての作用によって作られる磁界マークを使うことができ、何らの特性準備作用と本質的に整合しない専用のマスタマークで、後に行われる作用によって参照で使われるだけのものを備えてもよい。
【0025】
他の磁界マークは、複雑なデータを保持することができ、例えば、ストリップのような長い長方形のスポットとして設けられうる。このストリップは、包装容器の仕上げにおいて切断されるような部分で中断されまたは中断されずに全ウェブに沿って設けられる。複雑なデータを保持する磁界マークは、例えば、ウェブやウェブの一部が確認される独自コードを提供することができる。複雑なデータは、位置情報や包装容器の仕上げの表示等を与えることができる。
【0026】
図8は、折り線802と、整合された磁界マークによって折り線のための位置情報を保持する磁化可能部分804とを有するウェブ800の例を示している。ウェブ800は、形成される各包装容器のためのパンチ穴806と、整合された磁界マークによってそれぞれのパンチ穴806のための位置情報を保持する磁化可能部分808とを有している。この磁界マークは、例えば、仕上げに当たって、包装容器に再閉鎖可能な開口を形成するのに使われる。このウェブ800は、例えば、上述した複雑なデータを保持するストリップ810を有している。
【0027】
更なる位置情報は、包装容器の境界やシールであってもよく、ここでは、作用は、ウェブを包装容器を形成する部分に分割するためや、それぞれの包装容器のシールのためである。
【0028】
磁化可能部分が保持できる更なる位置情報は、包装材料のウェブの端部の磁気位置マーク、即ち、ウェブの始端および/または終端であって、ウェブの接続部で接続が整合されるようになっているものでもよい。
【0029】
更なる位置情報は、光学マークの位置決めであり、これは、位置情報の光学読み取り或いは磁気読み取りを有する包装機械に有益な互換性を備えている。好ましくは、この情報を保持するスポットの位置は、光学マークと類似して位置決めされるが、包装容器の内側になるような側に配置される。光学マークは、通常、包装容器の底になる部分に設けられるので、対応する磁化可能部分は、それに応じて位置決めされる。この磁化可能部分での磁気マークは、このようにして、光学マークとしての同様の情報を提供することができ、包装機械の光学読み取り器は、このようにして、磁気読み取り器に簡単に置き換えられるのである。実際には、光学読み取り器が磁気読み取り器に置き換えられるなら、光学マークは必要ない、そして、上記したように、磁気マークが光学マークに代わるのである。この場合、包装機械の読み取り機の同一の取り付け位置に互換性が存在している。
【0030】
更なる位置情報は、包装容器外側の印刷のためでありうる。この位置情報は、包装容器に印刷を適切に整合するのに便利であり、包装容器の他の特性準備を備えている。
【0031】
磁界マークを作るうえで、磁界マークを書き込む手段、例えば、永久磁石や電磁石装置が相対移動しないかほとんどしない、または、磁化可能部分に対してほぼ一定に相対移動することが有益である。これは、例えば、書き込み手段、例えば、折れ線を作るロールを一体化することによって達成され、ロールとウェブの周囲は、同一方向に同一速度で移動するので、相対移動がないのである。相対移動しないかほとんどしない、または、磁化可能部分に対してほぼ一定に相対移動することを達成する他の方法は、書き込み位置での移動を制御することである。これは、書き込み位置の前後ともに、この位置での速度がこの位置の前後のウェブの速度に関わりなく制御可能であるように、ウェブのたるみ部分を有することによって達成できる。たるみは、波の大きさが可変たるみを与えるようになった波状経路に沿ってウェブを動かすことによって達成されうる。このようにして、書き込み作用の間に、速度は、書き込み位置で制御可能であり、ウェブは、ウェブの平均速度になるように書き込み作用間で加速されたり減速される。
【0032】
形成されるべき包装容器の各々の少なくとも1つのスポットは、包装容器を形成するために材料の長手方向縁部から包装容器を形成するように、材料の幅の20%より少なく、好ましくは、5から15%で位置決めされうる。そのようなスポットでの磁界マークは、包装容器を形成する時に材料のねじれを制御するために使われうる。包装容器の形成は、通常、何らかの方法で端部でシールされ、所望の形状に形成されるある種の管を形成することによってなされる。管は、無意識にねじられ、このことは、包装容器の形成を危険にする。従って、そのような磁界マークは、管のねじれを制御し、包装容器の形成を保証するのを助けることができる。磁界マークの読み取りが結合が起こる包装容器の側から行われるので、このような磁気マークを管を形成するために結合される長手方向縁部に比較的接近して有していることによって、制御が更に高められるのである。
【0033】
包装用積層材から形成される包装容器あたり少なくとも1つのスポットが設けられる、複数の磁化可能部分を有する包装用積層材のウェブを検討するに、磁化可能部分の少なくとも1つは、磁界パターンを搬送する磁気マークを提供することができる。このように、磁気マークは、情報キャリアとなる。搬送される情報は、ウェブ上の特定の位置に作られる点で幾何学的であり、ウェブの製造から包装容器の仕上げまでの異なる処理工程を通して維持される。情報はまた、磁界のパターンに関しており、これは、信頼できる位置検出のための単一パターンであるか、または、複雑データ搬送用のより複雑なパターンでありうる。
【0034】
磁界パターンの例が、磁化可能部分902を備えた包装用積層材のウェブ900の一部を示す図9を参照して論じられる。ウェブがスプール巻きされたときにロールの想像軸に平行な横方向Tと、この横方向に直角な長手方向Lが規定され、横線t1とt2が、図10と図11の例示した磁界を示すために付されている。
【0035】
磁界パターンは、第1極性を有する第1磁界ピークと、第2対向極性を有する第2磁界ピークを備えている。図10は、この例を示しており、図10aは、長手軸Lに沿った磁界パターンを示す図であり、図10bは、線t1に沿った磁界パターンを図示する図であり、図10cは、線t2に沿った磁界パターンを図示する図である。このような磁界パターンは、磁気マークの適用中に磁化可能部分に接近して配置される、例えば、S極とN極を有する永久磁石のような、単一の磁石によって達成され、磁化可能部分の磁気インクの磁気粒子の残りの磁界は、例えば、図10に示すようなものになる。長手方向Lの位置は、磁界のずれ、例えば、ゼロ交差を観察することによって好適に観察され、長手方向Lにおける非常に正確な位置が示される。横方向Tにおける位置は、例えば、異なる測定技術によって、磁界の側面を観察することによって好適に検出され、横方向Tにおける正確な追跡が可能となるのである。
【0036】
図10に示したパターンは、方向TとLに完全に整合される。しかしながら、そのような完全な整合は、必要ない。磁界パターンの第1ピークと第2ピークの中間点での創造線を検討すると、磁界パターンは、創造線と長手方向Lとの角度が−10から10度の間となるように配置されうる。好ましい実施例では、角度は、−5から5度である。しかしながら、多くの適用のために、角度は、図10に示すように約0度であることが好ましい。磁気パターンのピークは、創造線に直角な方向に磁気パターンの幅に沿ってほぼ一定な磁界を形成し、例えば、図10bと図10cに示すような、創造線に直角な方向に磁気パターンの幅の外側に郷土が減少する磁界を形成する分布を有している。幅は、干渉することなく、側面の検出が可能な、少なくとも2ミリメートルが好ましい。より高い信頼性のためには、幅は、少なくとも4ミリメートルであることが好ましく、いくつかの適用のためには、少なくとも6ミリメートルである。
【0037】
図11に示すような、磁界パターンの配置の他の実施例においては、磁界パターンは、第1極性を有する第1磁界ピークと、第1ピークを取り巻くように分布され第2対向極性を有する第2磁界ピークを備えている。この磁界パターンを方向TとLにおいて観察することは、磁界パターンの対称特性を示すことになる。よって、同様の原理に従った検出があらゆる方向になされうる。例えば、磁界の2つのゼロ交差が、異なる測定技術を使うことによって観察されうる。他の例は、磁界パターンの主中央ピークを単に観察することである。
【0038】
実際には、磁気マークを読み取ると、電磁装置のような読み取り手段は、包装材料に対して通過し、図12aに示すように、相対移動の方向にその極を有する磁気マークからの磁界線は、図12bに示すような読み取りを提供する。相対移動方向にわずかに離れた2つの読み取り手段を設け、底から異なる信号を得ることによって、読み取りは、図12cに示すように変わる。この読み取りから、位置を検出する誤差の少ない傾向の結果が達成されうる。図12aに示すものの磁気マークは、材料に関する磁気マークの極性の検出を選択することによって1ビットの情報を提供するように配置されうる。読み取りは、図12bと図12cの図示に対して同様である。1ビットの情報は、例えば、磁気マークが整合する材料の準備特性の型を示している。
【0039】
包装用積層材から形成される包装容器あたり少なくとも1つのスポットを備える、複数の磁化可能部分を有する包装用積層材のウェブは、その磁化可能部分に、多かれ少なかれ複雑な情報を搬送することができる。磁化可能部分の少なくとも1つが磁界パターンを搬送する第1磁気マークを提供するということを考えると、磁界パターンは、パターンが有する方法と位置の両方の情報を提供することができる。複数の磁化可能部分の少なくとも1つは、複雑なデータを表わす更なる磁気パターンを搬送する第2磁気マークを提供し、また更なる磁気マークは、情報を搬送するために設けられうる。
【0040】
横方向Tを、ウェブが巻かれるロールの想像軸に並行に規定し、長手方向Lを、横方向に直角に規定することによって、第2磁化可能部分は、ウェブの長手方向Tに原則的に沿ったストリップを有することができる。そのようなストリップは、複雑なデータを搬送するのに適している。例えば、複雑なデータは、ウェブが独自に示されるような情報を保持することができ、ウェブの一部でさえも独自に示されうるのである。データは、ウェブおよび/またはウェブの一部の記載でありえ、その記載からの識別子は、識別子が公知であれば、データベースからアクセス可能である。複雑なデータは、磁気パターンの磁界の変調スキームとして表現されうる。変調スキームは、位相シフトキーイング、周波数シフトキーイング、振幅シフトキーイング、横軸振幅変調、パルス幅変調のいずれかでありうる。図13は、位相シフトキーイングによるデジタルシーケンスを表わす磁界の例示的変調を示している。
【0041】
包装用積層材のウェブは、包装用積層材から形成される包装容器あたり少なくとも1つのスポットを備えた複数の磁化可能部分を有している。形成されるようにされた包装容器あたりのウェブを検討すると、磁化可能部分の少なくとも1つは、磁界パターンを搬送する第1磁気マークを備えており、磁化可能部分の他の1つは、磁界パターンを搬送する第2磁気マークを備えることができる。形成されるべき包装容器あたり多くの磁気マークを有することによって、ウェブを製造するおよび包装容器を仕上げる、統合処理作用の観点において、磁気マークの相互作用が、必要であると考えられ、好ましくは、処理作用の制御を促進するために利用されるのである。
【0042】
包装容器を仕上げるための操作が、包装容器を形成するようにされたウェブの一部の位置決めに関する情報を得ることができるように、第1磁気マークをマスタマークとして考慮することができる。好ましくは、第1に磁気パターンを備えた磁気マークは、マスタマークを形成する。第1および/または第2の磁気マークは、特性と関連し包装容器の仕上げのために行われるべき作用が、包装容器を形成するようにされたウェブの一部の位置決めに関する情報を得ることができるようにされるように、包装容器の仕上げを高める特性と関連付けられうる。そのような仕上げ作用は、再シール可能な開口を包装容器に形成し、切断し、充填し、包装容器を折り畳み、包装容器に追加の情報を印刷することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装材料から形成される包装あたり少なくとも2つのスポットを有する複数の磁化可能部分を有する包装材料であって、各包装容器ごとに、前記磁化可能部分の少なくとも1つが、磁界パターンを持つ第1磁気マークを提供し、前記磁化可能部分の他のものが、磁界パターンを持つ第2磁気マークを提供し、前記第1磁気マークは、包装を終了するための操作が、該操作のために露出される包装材料の領域の位置決めに関する情報を得られるようなマスタマークであり、前記第2磁気マークは、包装を仕上げるための特性と関連する操作が、包装を仕上げるための前記特性と関連する前記操作のために露出された包装材料の領域の位置決めに関する情報を得ることができるようになった、包装容器の仕上げを高めるための特性に関連している、包装材料。
【請求項2】
最初に磁界パターンを設けた磁化可能部分の磁気マークは、マスタマークを形成する、請求項1に記載の包装材料。
【請求項3】
第1磁気マークの磁気パターンは、複雑なデータを表わす、請求項1または2に記載の包装材料。
【請求項4】
材料は、材料のウェブが巻かれる時のロールの虚軸に平行な横方向と、該横方向と垂直な長手方向を規定し、磁化可能部分の少なくとも1つは、ウェブの長手方向に基本的に沿ったストリップを有し、第1磁気マークは、該ストリップによって提供される、請求項3に記載の包装材料。
【請求項5】
複雑なデータは、材料が独自に確認されうる情報を保持し、好ましくは、材料の一部が独自に確認されうる情報を保持する、請求項3または4に記載の包装材料。
【請求項6】
複雑なデータは、磁気パターンの磁界の変調スキームとして表わされ、該変調スキームは、位相シフトキーイング、周波数シフトキーイング、振幅シフトキーイング、横軸振幅変調、パルス幅変調からなる群のいずれかからなっている、請求項3から5のいずれか1項に記載の包装材料。
【請求項1】
包装材料から形成される包装あたり少なくとも2つのスポットを有する複数の磁化可能部分を有する包装材料であって、各包装容器ごとに、前記磁化可能部分の少なくとも1つが、磁界パターンを持つ第1磁気マークを提供し、前記磁化可能部分の他のものが、磁界パターンを持つ第2磁気マークを提供し、前記第1磁気マークは、包装を終了するための操作が、該操作のために露出される包装材料の領域の位置決めに関する情報を得られるようなマスタマークであり、前記第2磁気マークは、包装を仕上げるための特性と関連する操作が、包装を仕上げるための前記特性と関連する前記操作のために露出された包装材料の領域の位置決めに関する情報を得ることができるようになった、包装容器の仕上げを高めるための特性に関連している、包装材料。
【請求項2】
最初に磁界パターンを設けた磁化可能部分の磁気マークは、マスタマークを形成する、請求項1に記載の包装材料。
【請求項3】
第1磁気マークの磁気パターンは、複雑なデータを表わす、請求項1または2に記載の包装材料。
【請求項4】
材料は、材料のウェブが巻かれる時のロールの虚軸に平行な横方向と、該横方向と垂直な長手方向を規定し、磁化可能部分の少なくとも1つは、ウェブの長手方向に基本的に沿ったストリップを有し、第1磁気マークは、該ストリップによって提供される、請求項3に記載の包装材料。
【請求項5】
複雑なデータは、材料が独自に確認されうる情報を保持し、好ましくは、材料の一部が独自に確認されうる情報を保持する、請求項3または4に記載の包装材料。
【請求項6】
複雑なデータは、磁気パターンの磁界の変調スキームとして表わされ、該変調スキームは、位相シフトキーイング、周波数シフトキーイング、振幅シフトキーイング、横軸振幅変調、パルス幅変調からなる群のいずれかからなっている、請求項3から5のいずれか1項に記載の包装材料。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A)】
【図4B)】
【図4C)】
【図4D)】
【図4E)】
【図4F)】
【図4G)】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図11a】
【図11b】
【図12a】
【図12b】
【図12c】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4A)】
【図4B)】
【図4C)】
【図4D)】
【図4E)】
【図4F)】
【図4G)】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図11a】
【図11b】
【図12a】
【図12b】
【図12c】
【図13】
【公表番号】特表2012−528048(P2012−528048A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−513005(P2012−513005)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【国際出願番号】PCT/SE2010/000106
【国際公開番号】WO2010/138046
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(591007424)テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム (190)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【国際出願番号】PCT/SE2010/000106
【国際公開番号】WO2010/138046
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(591007424)テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム (190)
【Fターム(参考)】
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