説明

磁気的に作動される遮断弁を有する空気噴霧スプレーノズル

内部に流体通路を有する本体部を含むスプレー装置が提供される。本体部にはスプレーノズルが取り付けられる。スプレーノズルは、本体部の流体通路から所定の噴霧パターンで流体を方向付けるための排出オリフィスを含む。本体部およびスプレーノズル内には、排出オリフィスを通じた流体排出を許容するための開位置と排出オリフィスを通じた流体排出を防止するための閉位置との間で移動するためのバルブニードルが支持される。バルブニードルの移動を制御するために制御ピストンアセンブリが設けられる。制御ピストンアセンブリは、本体部内に移動可能に支持され、磁気吸引力によってバルブニードルに対して非機械的に結合される。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
[0001]本発明は、一般にスプレーノズルアセンブリに関し、特に、周期的に動作されるバルブニードルによって流体排出が制御されるスプレーノズルアセンブリに関する。
【発明の背景】
【0002】
[0002]ノズルの排出オリフィス端と連通する流体通路が形成されたノズル本体に固定されるスプレーノズルヘッドを有するスプレーノズルアセンブリは知られている。ノズルアセンブリを通じた散布流体の流れを制御するため、選択的に移動できるバルブ制御ニードルが流体通路内に配置される。散布流体がノズルアセンブリから排出されるときの散布流体の加圧エア噴霧を容易にするため、一般に、エアチャンバを画成するべくスプレーノズルヘッドの直ぐ下流側にエアキャップが配置される。
【0003】
[0003]これらのスプレーノズルアセンブリのバルブ制御ニードルを開位置と閉位置との間で所定の比較的高速の周期的移動を達成するように空気圧作動させて、所望のタイミングおよび予定された発達したスプレーパターンを得ることが一般的である。多くの製造設備および処理設備は、多大なこれらの空気圧作動スプレーノズルを利用する。全てのスプレーノズルを作動させるため、そのような設備は、かなりの加圧制御エア容量を必要とし、そのため、非常に高価となる可能性がある。
【0004】
[0004]そのような空気圧制御スプレーノズルアセンブリに伴う一つの問題は、バルブニードルの動作を制御する加圧エアからバルブニードルをシールしなければならないということである。これは、一般に、パッキンリングまたはシールを用いて行なわれる。しかしながら、パッキンリングまたはシールは、バルブニードルの移動時にかなりの抵抗をもたらし、それにより、バルブニードルが開位置と閉位置との間で周期できる速度が制限される。パッキンリングまたはシールによって引き起こされる摩擦損失を補償するための一つの方法は、設備内の制御エア供給の圧力を高めることである。しかし、これはかなり高価となり得る。また、パッキンリングまたはシールは、取り付け不良または磨耗に起因して過度の漏れが生じ易く、そのため、設備での加圧制御エア供給の利用が非効率的となる。パッキンリングまたはシールに伴う他の問題は、それらをスプレーノズルアセンブリに組み込むことが困難であるということである。
【発明の目的】
【0005】
[0005]本発明の目的は、かなり向上された効率を伴って動作され得る空気圧制御スプレーノズルアセンブリを提供することである。
【0006】
[0006]他の目的は、低い空気圧でより確実に作動され得る空気圧制御スプレーノズルアセンブリを提供することである。
【0007】
[0007]関連する目的は、より多くのそのようなノズルを所与の加圧エア供給源のための噴霧システムで使用できるようにするスプレーノズルアセンブリを提供することである。
【0008】
[0008]更なる目的は、バルブニードルの移動時に望ましくない抵抗を生み出す可能性があり且つスプレーノズルアセンブリの有効寿命を短くし得る望ましくない磨耗および漏れを受ける可能性があるスプレーノズルアセンブリのバルブ制御ニードルの周囲のパッキンシール等の必要性を排除する前述した種類の空気圧制御スプレーノズルアセンブリを提供することである。
【0009】
[0009]更なる他の目的は、デザインおよび構造が比較的簡単であり且つ経済的な製造および使用に役立つ前述した種類のスプレーノズルアセンブリを提供することである。
【0010】
[0010]本発明の他の目的および利点は、以下の詳細な説明を読むとともに図面を参照することにより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る磁気的に作動されるバルブアセンブリを有する典型的なスプレーノズルアセンブリの斜視図である。
【図2】閉位置にあるバルブアセンブリを示す図1の2−2線の面内での図1のスプレーノズルアセンブリの断面図である。
【図3】図2に類似するが開位置にあるバルブアセンブリを示す図1のスプレーノズルアセンブリの断片的な断面図である。
【図4】図1のスプレーノズルアセンブリのバルブアセンブリの斜視部分断面図である。
【図5】図1のスプレーノズルアセンブリのピストンアセンブリの斜視断面図である。
【図6】磁気バルブ戻し構成を示す図1のスプレーノズルアセンブリのエンドキャップアセンブリの斜視断面図である。
【図7】スプリングバルブ戻し構成を含む本発明に係るスプレーノズルアセンブリの別の実施形態の側断面図である。
【発明の詳細な説明】
【0012】
[0018]本発明は様々な変形および代替的構成を成すことができるが、図面には本発明の特定の例示的な実施形態が示されており、以下、その実施形態について詳しく説明する。しかしながら、本発明を開示される特定の形態に限定しようとする意図はなく、それどころか、本発明の思想および範囲内に入る全ての変形、代替的構成、および、均等物を網羅しようとするものであることは言うまでもない。
【0013】
[0019]ここで、特に図面の図1〜図3を参照すると、本発明に係る例示的なスプレーノズルアセンブリ10が示されている。この場合、スプレーノズルアセンブリ10は、一般に、本体部12と、本体部に装着されたスプレーノズル14と、スプレーノズル14上のエアキャップ16とを備える。スプレーノズルアセンブリの基本的な構造および動作は、例えば米国特許第5,707,010号明細書に開示されるように当分野において知られている。スプレーノズルアセンブリの全体構造および動作は、本発明が使用され得るスプレー装置の単なる一例にすぎないと理解されるべきである。
【0014】
[0020]この場合、本体部12は、図2および図3に示されるように、スプレーノズルアセンブリの動作と関連付けられる様々な流体供給のための入口を含む。特に、図示の本体部12は、噴射されるべき散布流体の供給源に接続するための散布流体入口ポート18と、噴射されるべき散布流体を霧化するために使用される加圧エア源(例えば、加圧空気)に接続するための補助流体ポート20とを含む。散布流体入口ポート18は本体部12の中央流体通路22と連通する。
【0015】
[0021]スプレーノズル14は、本体部の中央流体通路22に螺合可能なネジ付きステム24により、本体部12の下流側または排出端部に取り付けられる。一方、エアキャップ16は、エアキャップ16のフランジと係合し且つスプレーノズル14の端部上にわたって螺合する保持ナット26により、スプレーノズル14の下流側端部に装着される。ノズルアセンブリ10を通じて散布流体を方向付けるため、スプレーノズル14は、本体部12の中央流体通路22と連通する中央流体通路28を含む。スプレーノズル14は、本体部12の環状マニホールド32と連通する複数の霧化流体通路30を更に含み、環状マニホールド32は霧化補助流体入口ポート20と連通する。
【0016】
[0022]スプレーノズル14は、流体排出オリフィス35を形成する前方へ延びる鼻部34を含む。スプレーノズル14の鼻部34は、スプレーノズル本体からエアチャンバ36内へとこれを挿通して外側へ延びており、エアチャンバ36は、エアキャップ16によってノズル本体の下流側端部の周囲に画成される。鼻部34は、エアチャンバ36から下流側に延びるエアキャップ16の中央排出通路38で終端する。鼻部34は、エアキャップ16の中央排出通路38よりも直径が僅かに小さく、それにより、鼻部34の周囲に環状オリフィスが設けられ、この環状オリフィスを通じて、霧化流体が、散布流体排出オリフィス35を通じて排出されるべき散布流体と平行に該散布流体中に排出される。
【0017】
[0023]スプレーノズルの排出オリフィス35を通じた散布流体の流れを制御するため、スプレーノズルアセンブリ10は、開位置(図3参照)と閉位置(図2参照)との間で移動できるバルブニードル42を含むバルブアセンブリ40を含んでいる。図示の実施形態において、バルブニードル42は、本体部12によって支持され且つ本体部およびスプレーノズルの中央流体通路22、28を通じて排出オリフィス35へと軸方向に延びる長い円筒要素である。閉位置では、図2に示されるように、バルブニードル42の先端部が排出オリフィス35の内面に係合して当接し、それにより、スプレーノズル14の中央通路28内の散布流体が排出オリフィスを通じて抜け出ることが妨げられる。開位置では、図3に示されるように、バルブニードル42の端部が引き込まれて排出オリフィス35から離間され、それにより、散布流体は、排出オリフィスを通じて流れてスプレーノズルアセンブリ10から流出できる。
【0018】
[0024]バルブニードル42は、本体部内に含まれるガイドチューブアセンブリ45の一部であるガイドチューブ44内で軸方向に往復動するように支持されている。この場合、本体部12は、中央流体通路22と散布流体入口および霧化流体入口とを含む前部46と、ガイドチューブアセンブリ45と、エンドキャップ48とを備える。ガイドチューブアセンブリ45は、本体の前部46にある後方に開口する凹部内に配置されており、凹部の前端にある相補的なネジと係合するネジ付きステム50を含む。また、エンドキャップ48は、前部46の後端に螺合するとともに、ガイドチューブアセンブリ45の後端とも係合する。ガイドチューブ44は、本体部12の前部46に取り付けられると、中央流体通路22と連通し、それにより、入口18を通じて導入される散布流体は、前部およびスプレーノズルの中央流体通路18、28内およびガイドチューブ44内の両方においてバルブニードル42の周囲に行渡る。
【0019】
[0025]図示の実施形態において、バルブニードル42は、ガイドチューブ44内で前方へスライドすることにより閉位置に達するとともに、後方へスライドすることにより開位置に達する。このスライド動作を容易にするため、バルブニードル42上には、その前端近傍にニードルガイド52が配置される。図4に示されるように、ニードルガイド52は、この場合、散布流体がニードルガイドを通過することによりガイドチューブ44を通じて循環できるようにする一連の溝切り開口を形成する複数の径方向に延びる脚部を有する。バルブニードル42は、バルブニードル42の後端近傍に配置される拡径部54によってガイドチューブ44内でスライド移動できるように更に支持される。この場合も先と同様、ガイドチューブ44を通じた散布流体の循環を可能にするため、バルブニードル42の拡径部54は、拡径部54とガイドチューブ44の内壁との間に開口を形成する平坦側面を両側に有しており、上記開口を通じて散布流体が流れることができる(図4参照)。
【0020】
[0026]本発明の重要な態様においては、開位置と閉位置との間でバルブニードル42の移動を行なうため、バルブアセンブリ40は、可動キャリッジ58を組み込む流体作動ピストンアセンブリ56を含み、可動キャリッジ58は、バルブニードルがキャリッジと共に移動できるようにするバルブニードル42との非機械的な結合部を有する(図2および図3参照)。本発明を実行する際、バルブニードル42は、加圧制御流体、例えば加圧エアによる作用でキャリッジと同時に移動するように磁場によってキャリッジ58に結合される。この構成を用いると、任意の漏れ易いパッキンまたはシールによって制御流体を散布流体から分離する必要がなくなる。これは、ガイドチューブがそのような分離をもたらす固体壁を形成するからである。したがって、制御流体が漏れる可能性がかなり減少する。また、パッキンまたはシールの排除は、バルブニードルの移動時のかなりの抵抗源を除去する。結果として、スプレーノズルアセンブリを比較的低い制御流体圧でより確実に作動させることができ、また、特に所与の加圧制御流体供給を伴う用途で、更に多くのスプレーノズルアセンブリを使用することができる。
【0021】
[0027]図示の実施形態において、ピストンアセンブリ56は、ガイドチューブ44の外面と本体部12の前部46にある凹部の内面との間の空間に形成される制御エアチャンバ60内に配置される。ピストンアセンブリのキャリッジ58は、制御エアチャンバ60内で前後にスライド動作するためにガイドチューブ44上に支持される。キャリッジ58は、ガイドチューブ44上でのスライド動作を容易にするため、テフロン(登録商標)などの低摩擦材料から形成されるのが好ましい。本体部の内面に対する緊密なシールを確保するため、キャリッジの外面上の溝内にはシールリング62が配置される。
【0022】
[0028]ピストンアセンブリ56とバルブニードル42との間に磁気接続をもたらすため、キャリッジ58はカップ形状凹部を含んでおり、該凹部内には、この場合、2つの外側環状マグネット64が配置される。図5に示されるように、凹部内にマグネットを保持するのに役立つように、カップ形状凹部の開放端に隣接してワイヤリング65が配置される。また、外側環状マグネットよりも相対的に小さい直径を有する一対の内側環状マグネット66がバルブニードル42上に固定される(図2および図3参照)。具体的には、内側環状マグネット66はバルブニードル42上に配置され、それにより、内側環状マグネット66が外側環状マグネット64の径方向内側に位置して外側環状マグネットが内側環状マグネットの周囲を取り囲む状態となる。
【0023】
[0029]外側および内側環状マグネット64、66は、各環状マグネットの軸方向両端部に磁極が配置される状態で軸方向に磁化される。また、内側環状マグネット66は、それらの磁極が外側環状マグネット64の磁極と反対の配向で配置されるように配列される。特に、図2および図3に示されるように、内側環状マグネット66のN極が外側環状マグネット64のS極と位置合わせされ、また、内側環状マグネットのS極が外側環状マグネットのN極と位置合わせされる。この位置合わせにより、外側環状マグネット64と内側環状マグネット66との間に良好で強力な磁気接続が確保される。外側および内側環状マグネット64、66を任意の適した磁性材料から構成することができる。使用できる一つの適した種類のマグネットはネオジム希土類マグネットである。一つの実施形態によれば、外側および内側環状マグネットは、N42定格ネオジムマグネットであってもよい。
【0024】
[0030]キャリッジ58のスライド動作は、制御エアチャンバ60への加圧制御流体の流れによって方向付けられる。この目的のため、本体部12は、制御エアチャンバ60と連通して加圧制御流体供給源に接続され得る制御流体入口ポート68を含む。加圧制御エアが入口68を通じてエアチャンバ60内へ方向付けられると、加圧制御エアは、キャリッジ58をガイドチューブ44上で後方へ押し進め、また、それにより、外側環状マグネット64をガイドチューブ44上で後方へ押し進める(図3参照)。外側環状マグネット64と内側環状マグネット66との間の磁気接続により、外側環状マグネット66のこの動作は、内側環状マグネット64を引っ張り、それにより、バルブニードル42を開位置へと後方へ引き込む。外側環状マグネット64と内側環状マグネット66との間の強力な磁気吸引力により、バルブニードルとピストンアセンブリとの間に物理的な接続を何ら伴わなくてもバルブニードル42の移動を制御できる。
【0025】
[0031]本発明を更に踏まえて、ピストンアセンブリ56は、バルブニードル42をその着座閉位置へと戻すための非機械的なバルブニードル戻し構成を有することができる。この目的のため、バルブニードル42の後方には、本体部12のエンドキャップ48に画成された凹部内に、更なる環状マグネット70が配置される(図2、3、および6参照)。外側および内側環状マグネット64、66と同様に、後側環状マグネット70は軸方向に磁化され、それにより、マグネットの対向磁極が反対の軸方向端部に配置される。この場合、後側環状マグネット70は、キャリッジ58内に支持される外側環状マグネット64とほぼ同じ直径を有する。また、後側環状マグネット70は、その磁極が外側環状マグネット64の磁極に対して反対に配向された状態で配置される。例えば、図示の実施形態では、後側環状マグネット70のS極が最も後側の外側環状マグネット64のS極と対向する。このようにすると、後側環状マグネット70は、キャリッジ58をバルブ閉方向で前方へと押し出し或いは付勢する。
【0026】
[0032]制御エアチャンバ60内の制御流体の圧力は、バルブニードル42を開位置へと移動させるためにキャリッジ58が後方へと推し進められるときにこの磁気付勢力に十分に打ち勝つことができなければならない。制御エアチャンバ60への加圧制御流体の供給が遮断されると、後側環状マグネット70および外側環状マグネット64により形成される磁気付勢力が、キャリッジ58、したがって、バルブニードル42を閉位置へと戻す(図2参照)。入口68への制御流体の供給は、例えばソレノイド作動バルブによって外部から制御される。入口68への制御流体の流れのそのような制御により、バルブニードルアセンブリの高速周期的ON−OFFモードでの動作を含めて、バルブニードル42を開位置と閉位置との間で選択的に移動させることができる。
【0027】
[0033]別のバルブニードル戻し構成が図7に示されている。この構成では、本体部12のエンドキャップ48の凹部とキャリッジ58の後端との間にスプリング圧縮スプリング72が閉じ込められている。図2および図3の後側環状マグネットと同様、圧縮スプリング72は、ピストンアセンブリ58を付勢し、そのため、外側環状マグネット64と内側環状マグネット66との間の磁気吸引力によりバルブニードル42を完全着座閉位置へ向けて前方へ付勢する。
【0028】
[0034]本明細書中に挙げられた公報、特許出願、および、特許を含む全ての文献は、あたかも各文献が参照により組み入れられるように個別に且つ具体的に示され且つ本明細書でその全体が説明されたかのように同じ程度まで参照することにより本出願に組み入れられる。
【0029】
[0035]本発明の説明との関連(特に、以下の請求項との関連)での用語「a」「an」「the」の使用および類似の指示対象の使用は、本明細書中で他に特に示されていなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、単数および複数の両方を網羅するように解釈されるべきである。用語「備える」、「有する」、「含む」、および、「包含する」は、他に特に言及されていなければ、非限定的用語(すなわち、「〜を含むが〜に限定されない」という意味)として解釈されるべきである。本明細書中での値の範囲の列挙は、本明細書中で他に特に示されていなければ、その範囲に入るそれぞれの別個の値を個別に示す簡略法の役割を果たすべく単に意図されており、また、それぞれの別個の値は、あたかもそれが本明細書中に個別に列挙されたかのように明細書中に組み入れられる。本明細書中に記載された全ての方法は、本明細書中で他に特に示されていなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、任意の適切な順序で行なうことができる。本明細書中で与えられる任意の全ての例または典型的な用語(例えば、「など」)の使用は、本発明をより良く例示することを単に意図しており、他に特に主張されていなければ、本発明の範囲に限定をもたらさない。明細書中の用語は、任意の主張されていない要素を本発明の実施にとって必須のものとして示すように解釈されるべきではない。
【0030】
[0036]本明細書中には、本発明を実行するために本発明者らに知られる最良の形態を含むこの発明の好ましい実施形態が記載されている。以上の説明を読めば、これらの好ましい実施形態の変形は当業者に明らかとなる。本発明者らは、当業者がそのような変形を必要に応じて使用することを予期しており、また、本発明者らは、本明細書中に具体的に記載された方法以外の方法で本発明が実施されることを意図している。したがって、この発明は、適用可能な法律によって許容されるように添付の特許請求の範囲に記載された主題の改良および均等物の全てを含む。また、前述の要素の任意の組み合わせは、その全ての想定し得る変形において、本明細書中で他に特に示されていなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、本発明によって包含される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に流体通路を有する本体部と、
前記本体部に取り付けられ、前記本体部の前記流体通路から所定の噴霧パターンで流体を方向付けるための排出オリフィスを含むスプレーノズルと、
前記本体部および前記スプレーノズル内に支持され、前記排出オリフィスを通じた流体排出を許容するための開位置と、前記排出オリフィスを通じた流体排出を防止するための閉位置との間で移動するためのバルブニードルと、
前記バルブニードルの移動を制御するための制御ピストンアセンブリであって、前記本体部内に移動可能に支持され、磁気吸引力によって前記バルブニードルに対して非機械的に結合される制御ピストンアセンブリと、
を備えるスプレー装置。
【請求項2】
前記制御ピストンアセンブリが、制御エアチャンバ内に配置されるとともに、前記バルブニードルを第1の方向へ移動させるために圧縮流体によって作動可能である請求項1に記載のスプレー装置。
【請求項3】
前記制御ピストンアセンブリを作動させて前記バルブニードルを前記第1の方向と反対の第2の方向へ移動させるためのバルブ戻しアセンブリを更に含む請求項2に記載のスプレー装置。
【請求項4】
前記バルブ戻しアセンブリが、磁力の反発によって前記制御ピストンアセンブリを作動させる請求項3に記載のスプレー装置。
【請求項5】
前記バルブ戻しアセンブリが、前記制御ピストンアセンブリによって支持される第2のマグネットと相互作用する第1のマグネットを備える請求項4に記載のスプレー装置。
【請求項6】
前記バルブ戻しアセンブリが、前記バルブニードルを前記第2の方向へ移動させるように前記制御ピストンアセンブリを付勢するスプリングを備える請求項3に記載のスプレー装置。
【請求項7】
前記第1の方向が前記バルブニードルの開位置へ向かっており、前記第2の方向が前記バルブニードルの閉位置へ向かっている請求項3に記載のスプレー装置。
【請求項8】
前記制御ピストンアセンブリが少なくとも第1のマグネットを含む請求項1に記載のスプレー装置。
【請求項9】
第2のマグネットが前記バルブニードルに取り付けられ、前記第1のマグネットおよび第2のマグネットがこれらの間に磁気吸引力を引き起こすように配置される請求項8に記載のスプレー装置。
【請求項10】
前記制御ピストンアセンブリが前記バルブニードルを取り囲むように配置される請求項9に記載のスプレー装置。
【請求項11】
前記第1のマグネットが環状形態を有するとともにその軸方向で磁化され、前記第2のマグネットが環状形態を有するとともに前記第1のマグネットの直径よりも小さい直径を伴ってその軸方向で磁化される請求項10に記載のスプレー装置。
【請求項12】
前記制御ピストンアセンブリが複数の第1のマグネットを含み、複数の第2のマグネットが前記バルブニードルに取り付けられる請求項1に記載のスプレー装置。
【請求項13】
前記排出オリフィスを通じて排出される流体を霧化するために前記スプレーノズルの下流側端部に装着されるエアキャップを更に含む請求項1に記載のスプレー装置。
【請求項14】
内部に流体通路を有する本体部と、
前記本体部に取り付けられ、前記本体部の前記流体通路から所定の噴霧パターンで流体を方向付けるための排出オリフィスを含むスプレーノズルと、
前記本体部および前記スプレーノズル内に支持され、前記排出オリフィスを通じた流体排出を許容するための開位置と、前記排出オリフィスを通じた流体排出を防止するための閉位置との間で移動するためのバルブニードルと、
前記開位置と前記閉位置との間での前記バルブニードルの移動を制御するための制御ピストンアセンブリであって、前記本体部内に移動可能に支持されて、磁気吸引力によって前記バルブニードルに対して非機械的に結合されるとともに、制御エアチャンバ内に配置されて、前記バルブニードルを前記開位置へ移動させるために圧縮流体によって作動可能である制御ピストンアセンブリと、
前記制御ピストンアセンブリを作動させて前記バルブニードルを前記閉位置へ移動させるためのバルブ戻しアセンブリであって、前記バルブニードルを前記閉位置の方へ移動させるために前記制御ピストンアセンブリを通常は付勢するバルブ戻しアセンブリと、
を備えるスプレー装置。
【請求項15】
前記バルブ戻しアセンブリが、磁力の反発によって前記制御ピストンアセンブリを作動させる請求項14に記載のスプレー装置。
【請求項16】
前記バルブ戻しアセンブリが、前記制御ピストンアセンブリによって支持される第2のマグネットと相互作用する第1のマグネットを備える請求項15に記載のスプレー装置。
【請求項17】
前記バルブ戻しアセンブリが、前記バルブニードルを前記第2の方向へ移動させるように前記制御ピストンアセンブリを付勢するスプリングを備える請求項14に記載のスプレー装置。
【請求項18】
前記制御ピストンアセンブリが少なくとも第1のマグネットを含む請求項14に記載のスプレー装置。
【請求項19】
第2のマグネットが前記バルブニードルに取り付けられ、前記第1のマグネットおよび第2のマグネットがこれらの間に磁気吸引力を引き起こすように配置される請求項18に記載のスプレー装置。
【請求項20】
前記第1のマグネットが環状形態を有するとともにその軸方向で磁化され、前記第2のマグネットが環状形態を有するとともにその軸方向で磁化され、前記第1のマグネットが前記第2のマグネットを取り囲むように配置される請求項10に記載のスプレー装置。

【図1】
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【図2】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−516447(P2010−516447A)
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−546452(P2009−546452)
【出願日】平成20年1月23日(2008.1.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/000874
【国際公開番号】WO2008/091635
【国際公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(595170502)スプレイング システムズ カンパニー (18)
【Fターム(参考)】