説明

磁気粒子を含有する化粧用および皮膚科用製剤、その製造、および用途

本発明は磁気的にハードな粒子および他の活性成分を含む化粧用および皮膚科用製剤に関するものである。前記製剤は保磁力が80,000から1,600,000A/mの範囲であり、0.0001と2重量%の間の磁気的にハードな粒子、好ましくは80と550nmの間のバリウムヘキサフェライト単結晶、0.0001と0.05重量%の間の50と95nmの粉砕翡翠石、および化粧用または皮膚科用補助剤およびキャリヤ物質を100重量%まで含む。本発明はまた前記製剤を精製する方法、および皮膚におけるミクロ循環、ミクロ循環の局所制御、および免疫防御を増加するためのその使用に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は磁気的にハードな粒子および他の活性成分を含有する化粧用および皮膚科用製剤ならびに前記製剤の製造方法およびその使用に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1から、血液循環を刺激する製剤が知られており、3,000から5,000エルステッドの保磁力および600から1,200nmの粒径を有する磁気的にハードな単一ドメイン粒子さらに化粧用または製薬学的キャリヤ物質を含有する。前記出版物に記述されている単一ドメイン粒子は例えばバリウムおよびストロンチウムヘキサフェライトであり全体が血液循環を刺激する。
さらに、100−550nmの磁気的にハードな粒子をリン脂質および過フッ化炭化水素からなる非対称層状凝集体と組合せて使用し酸素を装填するとさらに良く創傷が直ることが特許文献2から知られている。
さらにまた、特許文献3ではアレルゲン性のポテンシャルが低い着色料として粒軽が0.5と30μの範囲の粉末貴石を含有する化粧用組成物の使用を開示している。
【特許文献1】独国特許4325071号明細書
【特許文献2】国際公開第98/44895号パンフレット
【特許文献3】欧州特許第236374号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は皮膚および免疫防御における血液循環を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、化粧用または皮膚科用製剤は磁気粒子のシェアを提供し、その製剤は、バリウムヘキサフェライト単結晶、ストロンチウムヘキサフェライト単結晶、サマリウム−コバルト粒子(SmCo)およびネオジミウム−鉄−ボロン粒子(NdFe14B)からなる群から選択され、その粒径は各場合において80と550nmの範囲であり、粒子の保磁力は80,000から1,600,000A/mの範囲である0.0001ないし2重量%の磁気的にハードな粒子;0.0001ないし0.05重量%の粉砕翡翠は実質的に翡翠輝石、軟玉またはその混合物からなり、その粒径は50および95nmの範囲であり;および化粧用または皮膚科用補助剤、キャリヤまたは他の活性物質またはその混合物を100重量%までからなる。
【0005】
本発明の1例では、磁気的にハードな粒子はリン脂質からなる水性リポソームに被包されゲルに封入されている。
他の好適な例では、磁気的にハードな粒子はリン脂質からなる水性リポソームに被包されゲルに封入されている。
別の有利な例では、また磁気的にハードな粒子は非対称層状凝集体に組み込まれ、非対称層状凝集体はレシチンのような天然リン脂質、過フッ化炭化水素からなりさらにアルコール、水およびゲル形成物質を含む。翡翠粒子はまた前記「複合体」に組み込まれることができる。
【0006】
本発明のさらに別の例では、非対称層状凝集体は磁気的にハードな粒子をもつ前述のリポソームまたは磁気的にハードな粒子またはその混合物をもつ非対称層状凝集体に加えて存在できる。そのような層状凝集体はホスファチジルコリンを10ないし99重量%の範囲で、好ましくは30−99重量%で含有する天然リン脂質および、過フッ化炭化水素からなり飽和限界まで酸素を装填する。
【0007】
磁気的にハードな粒子は80ないし550nmの範囲の粒径を有する。少量のさらに大きいまたは小さい粒子を含むことができるが(5%以下)、中位の粒径D50は約250nmであることが基本である。これはエマルジョンに含まれる磁気的にハードな粒子少なくとも50%が約250μmであることを意味する。代表的な粒径分布は例えば
15% 80ないし100nm
55% 100ないし250nm
30% 250ないし350nmである。
好ましい粒径は従って80−350nmである。
【0008】
使用した磁気粒子は均一な磁気配向をもつ単結晶である。非ドープ処理バリウムおよびストロンチウムヘキサフェライトが特に好ましい。これら単結晶は例えばガラス結晶化技術にしたがい、例えばDE19715477に記載されたように急冷ガラスメルトから成長させて生成する。適当なガラスは例えば20−50重量%のFe、30−50重量%のBaOおよび20−50重量%のBである。
【0009】
驚くべきことに、ミクロ循環の機能的状態を、添加なしで行った比較値に対して、磁気的にハードな粒子に0.0001ないし0.05重量%の細かく砕いた翡翠石を添加して期待される値よりかなり増加させる事ができる。この方法では、化粧用組成物での既知の磁気的ハードな粒子のミクロ循環の効果が良くなることが明らかに期待され、従って酸素と栄養分の供給およびさらに皮膚組織における代謝末端生成物の除去を改善する。
【0010】
同時に、前記添加なしで行った比較値に対して、ミクロ循環の局所的制御が期待される値以上にかなり増加した。磁気的にハードな粒子単独で達成された良好な値を再度超え、従って皮膚の代謝の必要を変えるようにミクロ循環の適応幅(制御幅)を決定的に改善する。
【0011】
さらに白血球の免疫活性のための境界条件、すなわち身体防御の主関係者が、非常におどろくべき程度まで改善されたことを見出した。磁気的にハードな粒子とキャリヤ物質のみを含有する比較物質と比べて、同じ濃度の磁気的にハードな粒子をもつ本発明による化粧用組成物は、全組成物に対して、0.00025重量%の砕いた翡翠石を添加すると、さらに15−30%免疫防御を改善した。
【0012】
前記はミクロ循環の機能的状態、その制御幅および化粧用および皮膚科用製品に対し免疫防御の状態に対し証拠を与え、これは他の製品の予防的および現実の抗−老化効果に対し今までは達成されなかったものである。
翡翠石は好ましくは翡翠輝石として提供される事が好ましい。翡翠輝石と軟玉の混合物または軟玉のみもまた用いられる。
本発明の別の例では、翡翠石は1:0.2−3.5の比で同じ粒径の砕いた孔雀石と混合する事ができ、これによって同じ結果が得られる。
【0013】
さらに本発明による化粧用または皮膚科用製剤は通常の補助剤およびキャリヤ物質、例えば水、保存剤、着色料、着色効果がある顔料、シックナー、芳香剤、アルコール、ポリオール、エステル、電解質、ゲル形成物質、極性または非極性油、ポリマー、コポリマー、乳化剤、ワックス、安定剤を含む。
【0014】
他の活性成分もまた含まれる。化粧用活性成分は例えば、無機および有機日焼け止め、フリーラジカルスカベンジャー、加湿剤、ビタミン、酵素、植物基礎の活性物質、ポリマー、抗酸化剤、抗炎症天然活性物質;WO94/13783にしたがって酵母または植物性物質の穏やかな超音波分解によって得られた製品を含む。
【0015】
特に適当な製薬学的活性物質はヘパリン、アセチルサリチル酸、ピロキシカム、ミロキシカム、エストロゲン、疑ホルモンまたは植物ホルモンまたはこれらの混合物である。
化粧用または製薬学的に活性な物質はエマルジョンの水相に組み込まれ;それらはまた別々にリポソームに封入される。
有利には、本発明の製剤はゲルまたはエマルジョンまたはゲルエマルジョンとして与えられ、後者は例えば乳化剤、水およびCarbopolのようなゲルを含む。
【0016】
本発明の別の例は、粒径が0.05と100μmの間の範囲の0.1ないし10重量%の化粧用に受容される固体エレクトレットを磁気的にハードな単結晶と砕いた翡翠石の本発明の混合物に添加し、前記エレクトレットは誘発した持続性双極子モーメントおよび電解強度が500と10Vm−1の間の範囲である持続性電場をもつ。
好ましいエレクトレットは10と10Vm−1の間の電解強度をもつ。
【0017】
一般に、エレクトレットの語は2つの向かい合った表面での持続性の逆の電荷をもつ物質を意味する。従ってそれらは電場で囲まれた持続性電気双極子を与える。電気石のような一定の天然エレクトレットが長い間知られていた。しかし、若干の物質もまた外側からそれらに作用することによりエレクトレットを造る事ができる。これは熱的方法によって、すなわちキューリ温度以上に物質を加熱しこの加熱状態で電場に暴露する事によって行われる。次いで電場でそれら自体を配向する双極子物質を冷却して凍らせる。
【0018】
この方法で得られた非平衡状態は一定の緩和時間後に平衡状態に戻り、これはエレクトレットにたいし数年である。同じ状態もまた光電性方法によってもたらされる。
双極子モーメントは、ここでは「誘発された持続性電気双極子モーメント」と称され、誘発されなかった物質の既知の双極子モーメントよりも明らかに高い。
【0019】
エレクトレット物質が誘発すると、化粧用には、粒径が0.05と100μm、好ましくは3と80μmの間に粉砕される。
これらの物質を添加して、栄養分や活性物質を吸収する皮膚細胞の能力を明らかに高める事ができ、このようにして、さらにまた本発明の製剤の主活性を増加する。
【0020】
好ましいエレクトレット物質は重合化過フッ化炭化水素であり、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フルオロエチレンプロピレン(FEP)、ポリビニリデンフッ化物(PVDF)、アモルファスフルオロポリマー(AF)および天然エレクトレットとして砕いた電気石ならびにそれらの混合物である。PTFEが特に好ましい。
【0021】
また本発明は磁気粒子を含有する化粧用または皮膚科用製剤を製造するための方法に関する。前記方法は先ず磁気的にハードな粒子、翡翠粒子、1または複数の過フッ化炭化水素、1または複数のリン脂質、水、1または複数の一価および多価のアルコールおよびゲル形成物質を調製し、得られたゲルをさらに化粧用補助剤、キャリヤまたは活性物質またはそれらの混合物と28と42℃の間の範囲の温度で、42℃以上に温度を上げずに混合する。
【0022】
前記翡翠粒子は好ましくは翡翠輝石からなる。
使用できるリン脂質は例えばホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、ホスファチド酸、およびリソレシチンならびにそれらの混合物を含む。既知の製品は例えばPhoslipon(登録商標)またはNAT(登録商標)である。しかし、同等の物質、例えばスフィンゴ脂質、例えばスフィンゴミエリンまたはセラミドも用いられる。
【0023】
好ましい一価アルコールはエタノールおよびイソプロパノールである。用いられる多価アルコールは例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、イソプレングリコール、グリセリン、ブチレングリコール、ソルビトールおよびそれらの混合物を含む。グリセリン、プロピレングリコールおよびそれらの混合物が好ましい。
【0024】
適当なゲル形成物質はカーボマー、キサンタンガム、カラギーナン、アカシアガム、寒天、アルギン酸塩およびチロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、第四セルロース、第四グアール、一定のポリアクリレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、モンモリロナイトを含む。
前記混合物は、本発明により別々に調製され、またここでは「複合体」と呼ばれ、さらに保存剤、pH調整剤、例えばトリエタノールアミン等の物質を含む事ができる。
【0025】
また本発明は粒径が50−550nmのバリウムヘキサフェライトまたはストロンチウムヘキサフェライトの磁気的にハードな単結晶、前記単結晶は0.001−2重量%を構成し、粒径が30−95nmの砕いた翡翠石と共に、0.0001ないし0.05重量%を構成する翡翠、およびミクロ循環、ミクロ循環の局所調整および、同量の磁気的にハードな単結晶のみを含む比較の製剤によって得られたものよりも少なくとも15%以上である値への免疫防御を増加するため化粧用補助物質の混合物を局所化粧用に使用することに関するものである。
【0026】
さらに、本発明は粒径が50−550nmのバリウムヘキサフェライトまたはストロンチウムヘキサフェライトの磁気的にハードな単結晶、前記単結晶は>2ないし6重量%を構成し、粒径が30−95nmの砕いた翡翠石と共に、0.05ないし3重量%を構成する翡翠、およびミクロ循環、ミクロ循環の局所調整および、同量の磁気的にハードな単結晶のみを含む比較の製剤によって得られたものよりも少なくとも20%以上である値への免疫防御を増加するため製剤を生成するための皮膚科用補助物質の混合物を局所皮膚科用に使用することに関するものである。
【0027】
すべてのパーセントは全部の組成物の重量に関係する。
以下、本発明をさらに詳細に実施例として説明する。
図1はパーセントで時間による赤血球の分布を示す図であり、各瞬間[nNP]での赤血球が潅流する節点の測定数に基づき、スタート地点は値n=60である。赤血球を潅流する前記節点は微細血管網状組織での分枝点であり毛細血管を通過する赤血球の流れを反映する。ランダムに選択されたテスト者の均質なグループ(34−45才の18人の女性、普通の皮膚タイプ)に35日間テストして7日毎に二重ブランクテストを行った。このために、生体内顕微鏡テストユニット(OLYMPUS,JAPAN;KONTRON,USA)および反射顕微鏡テストユニット(SPEX,USA)を使用した。得られたデーターの生体測定分析は有意水準α=5%(二側面テスト)でWILCOXONランク合計テストを用いて行った。
【0028】
図1は2つのテスト物質TS1およびTS2が生物学的に関連する範囲まで皮膚のミクロ循環に関して血液の分布状態を改善することを示している。最新の14日目から特性にかなりの相違が見られる(WILCOXONランク合計テスト)。テスト物質TS2は期待される相加的増加を明らかに超える増加を示し、すなわち磁気的にハードな粒子が翡翠粒子を併用する場合に相乗作用がある。
【0029】
ネットワークからの小静脈は[Qven]、ここでは図に示していないが、特性に関しては類似の挙動を示し、最も微小循環の障害および結果として最も治療学上の概念が小静脈流に関係するので全く重要である。類似の挙動はまたミクロ循環の局所調整幅に関して、特に特性「振幅−頻度スペクトルのエンベロープのしたの表面領域[AVM]」に対して観察される。
【0030】
図2は、限定された細静脈壁に接着する白血球の測定数に基づき、パーセントで皮膚の免疫学的耐性を示す[nWBC/A]。時間に関しての増加は小静脈内皮への白血球の付着のミクロ血流力学境界状態が改善され従ってさらに多数の付着があることを示す。テスト条件は図1を参照して上に述べたものと同じであり、テストは女性のテスト者の左前腕の皮膚の違う表面で同じ時間行った。
【0031】
図2は2つのテスト物質TS1とTS2が生物学的に関連する範囲まで皮膚の免疫耐性を改善することを示しており、特性に関してかなりの相違が14日目から改善されることが認められる(WILCOXONランクテスト)。図1と同様に、相乗効果がある。
【0032】
テスト物質TS1は翡翠を添加しないで実施例1による活性複合体に、TS2は翡翠を添加した同じ複合体に相当する。曲線Aは未処理皮膚領域のコントロール値であり、曲線Bは磁気粒子なしであるが翡翠粒子がある活性複合体の値である。
【0033】
既知の製品と比較して、前述のテストによって示されたように、本発明の製剤は期待されない程度までのミクロ循環、その制御幅および免疫防御の状態を増加する。
つぎの実施例の量は特に示さない限り重量パーセントである。
【実施例1】
【0034】
日中のクリーム
相A
水 添加して100とする
グリセリン 3
クロスポリマー 0.25
相B
Steareth−21 2.1
Steareth−2 1.35
ステアリルアルコール 0.5
ジメチコン 4.0
マカデミア種油 2.0
相C
トリエタノールアミン(TEA) 0.25
相D
活性複合体* 0.05
香料 0.5
保存料 0.3
*6%バリウムヘキサフェライト粒子D50=230nm、160,000−280,000A/m;0.5%翡翠粒子D50=75nm;2%パーフルオロデカリン;5%リン脂質;2%プロピレングリコール;10%グリセリン;1%カーボマー;3%エタノール;0.1%TEA;70.4%水。
相AとBを別々に調製し互いに攪拌し70℃で混合した。相Cを40℃で添加し、相Dを個別に調製し混合物に35℃で攪拌した。
【実施例2】
【0035】
ナイトクリーム
水 添加して100とする
グリセリン 3
クロスポリマー 1.5
相B
シアバターフルーツ 10
ペトロラタム 4
シリコーン 5.0
相C
トリエタノールアミン(TEA) 1.5
相D
活性複合体* 0.5
香料 0.5
保存料 0.5
* 25%のバリウムヘキサフェライト粒子および1%翡翠粒子が含まれる以外は実施例と同じである。
【実施例3】
【0036】
化粧用マスク
相A
水 添加して100とする
グリセリン 5.0
クロスポリマー 1.0
相B
ペトロラタム 10.0
シリコーン 8.0
相C
茶 1.0
相D
活性コンプレックス* 0.8
テフロン(登録商標)(PTFE) 1.5
香料 0.5
保存料 0.5
* 他に1%のバリウムヘキサフェライト粒子および0.5%の翡翠粒子が含まれる以外は実施例1と同じである。水は75.4%である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】皮膚でのミクロ循環に関して赤血球の分布を示す図である。
【図2】皮膚の免疫学的耐性を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バリウムヘキサフェライト単結晶、ストロンチウムヘキサフェライト単結晶、サマリウム−コバルト粒子(SmCo)およびネオジミウム−鉄−ボロン粒子(NdFe14B)からなる群から選択され、その粒径は各場合において80と550nmの範囲であり、粒子の保磁力は80,000から1,600,000A/mの範囲である0.0001ないし2重量%の磁気的にハードな粒子;
および粒径が50および95nmの範囲である0.0001ないし0.05重量%の粉砕翡翠石;
および100重量%までの化粧用または皮膚科用補助剤およびキャリヤ物質からなる磁気粒子を含有する化粧用および皮膚科用製剤。
【請求項2】
前記磁気的にハードな粒子がリポソーム、非対称層状凝集物またはそれらの混合物にゲルにおいて組み込まれている、請求項1記載の製剤。
【請求項3】
前記製剤がさらに酸素を装填した非対称層状凝集物を含む、請求項1記載の製剤。
【請求項4】
翡翠石の割合が0.002ないし0.02重量%である、請求項1記載の製剤。
【請求項5】
前記製剤がさらに粒径が0.05と100μmの間の範囲の0.1ないし10重量%の化粧用に受容される固体エレクトレットを含有し、前記エレクトレットは誘発した持続性双極子モーメントおよび電解強度が500と10Vm−1の間の範囲である持続性電場を有する、請求項1記載の製剤。
【請求項6】
前記エレクトレットがポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フルオロエチレンプロピレン、ポリビニリデンフッ化物、アモルファスフルオロポリマー、電気石またはそれらの混合物、好ましくはPTFEである、請求項5記載の製剤。
【請求項7】
前記製剤が翡翠および孔雀石の混合物を含有する、請求項1記載の製剤。
【請求項8】
磁気的にハードな粒子、翡翠粒子、1または複数の過フッ化炭化水素、1または複数のリン脂質、水、1または複数の一価または多価のアルコールおよびゲル形成物質の混合物を調製し、得られたゲルをさらに化粧用補助剤、キャリヤまたは活性物質またはそれらの混合物と28と42℃の間の範囲の温度で、42℃以上に温度を上げずに混合する、請求項1記載の磁気粒子を含有する化粧用または皮膚科用製剤を製造する方法。
【請求項9】
粒径が50−550nmのバリウムヘキサフェライトまたはストロンチウムヘキサフェライトの磁気的にハードな単結晶、前記単結晶は0.001ないし2重量%を構成し、粒径が30−95nmの砕いた翡翠石と共に、0.0001ないし0.05重量%を構成する翡翠、およびミクロ循環、ミクロ循環の局所調整および、同量の磁気的にハードな単結晶のみを含む比較の製剤によって得られたものよりも少なくとも15%以上である値まで免疫防御を増加するための化粧用補助物質の混合物を局所化粧用に使用する方法。
【請求項10】
粒径が50−550nmのバリウムヘキサフェライトまたはストロンチウムヘキサフェライトの磁気的にハードな単結晶、前記単結晶は>2ないし6重量%を構成し、粒径が30−95nmの砕いた翡翠石と共に、0.05ないし3重量%を構成する翡翠、および同量の磁気的にハードな単結晶のみを含む比較の製剤によって得られたものよりも少なくとも20%以上である値まで製剤を製造するための皮膚科用補助物質の混合物を局所皮膚科用に使用する方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−515379(P2007−515379A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−510091(P2005−510091)
【出願日】平成15年9月30日(2003.9.30)
【国際出願番号】PCT/EP2003/010847
【国際公開番号】WO2005/041915
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(500080007)
【Fターム(参考)】