説明

磁石付き巻き尺

【目的】磁石を使用する事により、従来の様に長い物、高さのある所を従来であれば測定する場合2人必要な時があったが1人で作業できる。又、測定に於いて両手がフリーになるために正確に測定できること更に、巻き尺自体小さいので測定時に探し回る手間、紛失を防止できる等の機能を提供する。
【構成】巻き尺本体(1)に磁石(3)、目盛り(5)先端の引っ掛け爪(2)に磁石(4)を装着し鉄部に於いて、1人で作業ができ引っ掛け爪(2)の磁石部分が90°角度変化でき従来の引っ掛け爪(2)の機能を失わない構造になっている。又、保管にも便利である事を特徴とする。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、巻き尺本体(1)、引っ掛け爪(2)に磁石をつけ工場、 建設現場など広く利用される磁石付き巻き尺に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、短い所、低い所を測定する場合問題ないが長い所、高い所を測定 する場合、他方を引っ掛け爪で固定するか又は第三者に他方を固定して もらう方法があります。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
(イ)従来の巻き尺の場合、長い所、高い所を測定する時、1人でも 可能だが0点に目が届かないので測定値が不安定である。
(ロ)長い所を測定する場合、従来の巻き尺であれば引っ掛ける所が なければ数回に分割マークをして合計数値をだすが、分割回数が 多ければ多いほど測定誤差がでる可能性がある。
(ハ)巻き尺自体小物であるため必要な時にすぐに見つからず探し出す のに時間がかかり手間取る場合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
巻き尺本体(1)に磁石(3)を、目盛り(5)の先端の引っ掛け爪( 2)に磁石(4)を使用する。 本考案は、以上の様な構成よりなる磁 石付き巻き尺である。
【0005】
【作用】
測定部分の0点に引っ掛け爪(2)の磁石部分(4)を固定し一方の巻 き尺本体(1)を任意の測定点にスライドしてその部分に本体磁石(3 )で固定できる。
【0006】
【実施例】
以下、本案の実施例について説明する。
(イ)巻き尺本体(1)に磁石(3)を装着する。
(ロ)目盛り(5)の先端引っ掛け爪(2)に磁石(4)を装着する。
(ハ)引っ掛け爪(2)は従来の使用目的である引っ掛ける要素を失わな いため磁石(4)の部分は90°角度変化できる。
【0007】
【考案の効果】
本案は以上のような構造で、これを使用するときは、 (イ)巻き尺本体(1)を手で持ち、鉄部の0点に磁石(4)を着け任意 の長さ、工場などの高い所を測定する時1人で簡単に作業できる。
(ロ)長い所を測定する場合1人の時従来であれば一定長さを分割しなが ら数回の測定値を合計する、しかし誤差が出る可能性があるが、 本考案は1人でも一回で測定でき為、合計の誤差は避けられる。
(ハ)巻き尺本体(1)の磁石(3)を同時に鉄部に着ける事により両手 がフリーになるため確実な測定が可能であり更に一定の長さを 何度も測定、寸法カット等する場合巻き尺を幾度も出し入れする 必要がなく作業がはかどる。
(ニ)巻き尺本体(1)等に磁石(3)、(4)が装着されている為に 鉄部の何処でも着ける事ができ紛失など防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の側面図である。
【図2】 本考案の断面図である。
【図3】 本考案の実施例を側面、上部より見た図である。
【図4】 本考案の斜視図である。
【符号の説明】
1 巻き尺本体
2 引っ掛け爪
3 磁石
4 磁石
5 目盛り

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】巻き尺本体(1)と、引っ掛け爪(2)にそれぞれ磁石(3)・(4)をつけた磁石付き巻き尺である。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【登録番号】第3006886号
【登録日】平成6年(1994)11月9日
【発行日】平成7年(1995)1月31日
【考案の名称】磁石付き巻き尺
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平6−10411
【出願日】平成6年(1994)7月18日
【出願人】(594141901)
【出願人】(594141912)