説明

磁石式電源プラグ脱着器具

【課題】電気製品等の使用者がコードを無理に引抜いた場合、コードの断線により断線部分の発熱により思わぬ火災が発生する原因や、幼児等がコードを足で引っ掛けた場合に転倒する危険を排除する。また、生産時に磁石を用いた電源接続装置を備えていない既に一般家庭にある電気製品等に容易に取付けることを可能にする。
【解決手段】電気製品等のプラグの差込口を有する雄型Mの磁石1とコネクターピン3のある面10と壁等に設置されたコンセントに差込むプラグを有する雌型Fのメタルプレート2とコネクターパッド4のある面20が容易に装着及び離脱できることにより、この課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動・収納を繰返す電気製品等のプラグに関するものであり、使用者が無理にコードを引張った場合でも電気製品等のプラグやコードに負荷を掛けることがないようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来の移動・収納を繰返す電気製品等(例えば電気掃除機)は、使用後使用者がプラグを手で持ち、コンセントから真直ぐプラグを引抜かなければならなかった。
【0003】
従来、電気製品等の生産時に磁石を用いた電源接続装置は発明されていたが、あくまで生産時に磁石を用いた電源接続装置を備えた特定品のみが対象となり、生産時に磁石を用いた電源接続装置を備えていない一般多数の電気製品等には容易に取付けることができないので、一般多数の使用者には何ら問題解決とならなかった。
【特許文献1】 特開平8−298164号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、使用者は往々にして電気製品等のコードを無理に引っ張り、その勢いでプラグがコンセントから外れていた。特に電気掃除機を使用する場合、床近くに設置されたコンセントを使用する場合が多く、又電気掃除機からコンセントまでの距離が長いこともあり、このような使用が多く見られる。このような使用方法では、プラグの変形や、コードの断線の危険性がある。
【0005】
このような危険性は、断線部分の発熱により思わぬ火災が発生する原因となる。また特に幼児等がコードを足で引っ掛けた場合、転倒する危険性がある。しかし、使用者が日常的に無意識のうちにコードを引張る行為を規制することは、このような事実が後を絶たない現状を鑑みれば不可能である。
【0006】
そこで、このような危険を回避するために、電気製品等の使用者が無理にコードを引張った場合でも、電気製品等のプラグやコードに負荷を掛けることがなく、尚且つ、既に一般家庭にある電気製品等に容易に取付けることができる磁石式電源プラグ脱着器が不可欠である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
電気製品等のプラグを差込む雄型とコンセントに差込む雌型を備え、雄型と雌型の結合部分に磁石を取付け雄型と雌型を容易に脱着可能とし、プラグ差込と反対側の雄型にコネクターパッド、コンセント差込の反対側の雌型にコネクターピンを装着し、雄型と雌型が結合した時は両者により通電を可能とすることができる器具を発明した。
【発明の効果】
【0008】
この器具により、使用者が電気製品等のコードを無理に引張っても、磁石により雄型と雌型が容易に外れ、プラグやコードに負荷を掛けないので、プラグの変形や、コードの断線の危険性がなくなる。延いては、断線部分の発熱により思わぬ火災が発生する原因を排除することができる。また特に幼児等がコードを足で引っ掛けた場合でも、磁石により雄型と雌型が容易に外れるので、転倒する危険性も排除することができる。
【0009】
この器具は、雌型を壁等に設置されたコンセントに差込み、電気製品等のプラグを雄型に差込むので、生産時に磁石を用いた電源接続装置を備えていない既に一般家庭にある電気製品等に容易に取付けることができる。この器具は、対象とする電気製品等を特定することがないので、火災や転倒事故の原因を排除するという公益に寄与することを発明の効果とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明に係わる磁石式電源プラグ脱着器具は、図5で示すように、電気製品等のプラグPを雄型Mに差込み、雌型Fを壁等に設置されたコンセントCに差込む。図2で示すように、雄型Mと雌型Fは磁石1とメタルプレート2で装着され、雄型Mの2個のコネクターピン3と雌型Fの2個のコネクターパッドが接触して通電する。
【0011】
また、使用者がプラグCに接続している電気製品等のコードを通常使用する範囲においてどのような角度から引張ても、脱着面である雄型10と雌型20の寸法、曲線及び磁石の強度を決める。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係わる磁石式電源プラグ脱着器具の雌型と雄型を装着した図である。
【図2】本発明に係わる磁石式電源プラグ脱着器具の雌型と雄型を離し、雌型と雄型の各々の脱着面の図である。
【図3】本発明に係わる磁石式電源プラグ脱着器具の雄型の電気製品等のプラグの差込口のある側の図である。
【図4】本発明に係わる磁石式電源プラグ脱着器具の雌型の壁等に設置されたコンセントに差込むプラグのある側の図である。
【図5】本発明に係わる磁石式電源プラグ脱着器具の雌型と雄型、及び各々が電気製品等のプラグと壁等に設置されたコンセントを接続する図である。
【図6】本発明に係わる磁石式電源プラグ脱着器具の部品の展開図である。
【符号の説明】
【0013】
1 磁石
2 メタルプレート
3 コネクターピン
4 コネクターパッド
5 プラグの差込口
6 プラグ
10 雄型の雌型と脱着する面
20 雌型の雄型と脱着する面
C 壁等に設置されたコンセント
F 雌型
M 雄型
P 電気製品等のプラグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気製品等のプラグを差込む雄型とコンセントに差込む雌型を備え、雄型と雌型の結合部分に磁石を取付け雄型と雌型を容易に脱着可能とし、プラグ差込と反対側の雄型にコネクターパッド、コンセント差込の反対側の雌型にコネクターピンを装着し、雄型と雌型が結合した時は両者により通電を可能とすることができる器具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−153182(P2008−153182A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−357242(P2006−357242)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(507017565)ロボテック大阪株式会社 (1)
【Fターム(参考)】