説明

神経保護性の及び認知を向上させる性質を備えた水素化されたピリド[4,3−b]インドール類のフッ素を含有する誘導体、調製するための工程、並びに使用

いくつかの例示的な実施形態は、AD、軽度の認知の欠陥、老衰の及び血管の痴呆、HD、ALS、パーキンソン病の疾患、AIDSに関係付けられた痴呆、虚血性の大脳の病状、神経障害性の痛み、ADHD(注意力欠損障害/活動亢進症候群)を含む神経学的な障害、食欲不振及び食欲異常亢進のような摂食障害、不安発作、コカイン、エタノール、ニコチン、及びベンゾジアゼピンのような薬物濫用からの離脱、精神分裂病(特に、精神分裂病の認知の欠損)、卒中、並びに、また、脊髄の外傷及び/又は頭部の傷害と関連させられた障害の処置又は予防法における潜在的な使用のための有効な量における(ヒトを含む)哺乳動物へ投与されることがあるピリド[4,3−b]インドール類のフッ素を含有する誘導体(及びそれを作る例示的な方法)を具備する。これらの誘導体は、また、境界人格障害、肥満症の処置に、及び、老人のプロテクターとしての使用に、有用なものであることがある。化合物は、また、生体内において又は試験管内において神経発生の障害に対する保護の機構の調査のための薬理学的なツールとして使用されることがある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、医学における化学的な化合物に、及び、より具体的には、神経保護的な及び認知を向上させる性質を備えた水素化されたピリド[4,3−b]インドール類のフッ素を含有する誘導体、調製するための工程、並びに使用に、関係する。
【背景技術】
【0002】
正常な生理学的な条件の下で、興奮性のアミノ酸(“EEA”)は、学習及び記憶と関連させられた神経路に伴われたものである[Wang H., Hu Y., Tsein J.Z. Molecular and systems mechanisms of memory consolidation and storage. Prog. Neurobiol. 2006; 79(3):123−35]。アルツハイマー病の疾患(“AD”)、ハンチントン病の疾患(“HD”)、筋萎縮性の側索硬化症(“ALS”)、及び脳の虚血のような、神経学的な障害及び神経変性の疾患の多様性は、グルタミン酸及びアスパラギン酸のような、内因性の神経媒介の興奮性のアミノ酸の興奮毒性の効果と関連させられたものである[a) Slemmer J.E., De Zeeuw C. I., Weber J.T. Don’t get too excited: mechanisms of glutamate−mediated Purkinje cell death. Prog. Brain Res. 2005; 148:367−90; b) Doble A. The role of excitotoxicity in neurodegenerative disease: implications for therapy. Pharmacol Ther. 1999; 81(3):163−221]。このメカニズムに一致して、ニューロンの過剰興奮(即ち、EEAでのそれらのNMDA、AMPA/カイナート受容体の延期させられた活性)は、ニューロンの細胞の中へのカルシウムイオンの過度の入りに帰着する[Kwak S., Weiss J. H. Calcium−permeable AMPA channels in neurodegenerative disease and ischemia. Curr. Opin. Neurobiol. 2006; 16(3):281−7]。グルタミン酸作動性のシナプス前性のニューロンが、シナプスの中へグルタマートの分子を放出するとき、活動電位を後に続くが、NMDAチャネルの中へのカルシウムの内向きフラックスは、起こる。放出されたグルタマートは、シナプス後性のニューロンにおけるNMDA受容体の触媒作用的なサイトと相互作用すると共に、一度、チャネルが、静止の条件の下でそれを占有するマグネシウムの自由にされたものであると、細胞外の媒体からの細胞内の媒体の中へのカルシウムの内向きフラックスを許容する。NMDAチャネルが、数ミリ秒を超える間にカルシウムの内向きフラックスに対して開放的なもののままである(病理学的な条件)とすれば、細胞内の反応のカスケードは、開始させられるが、ニューロンの死亡(アポプトーシス)に至るものである。
【0003】
それに応じて、NMDA受容体は、ADの処置のための魅力的な及び実証されたターゲットである[Samanta M.K., Wilson B., Santhi K., Suresh B. Alzheimer disease and its management: a review. Am. J. Ther. 2006 Nov−Dec;13(6):516−26]。治療的な介入は、カルシウムイオンの内向きフラックスをブロックすること(チャネル“に栓をすること”)[Albensi B.C., Ilkanich E. Open−channel blockers of the NMDA receptor complex. Drug News Perspect. 2004; 17(9):557−62]によって、又は、NMDA受容体を結び付けるサイトとの相互作用によって、のいずれかで起こることがある。リサーチは、NMDA受容体アンタゴニストが、虚血性の大脳の病状、神経障害性の痛み、ALS、AD[Wenk G. L. Neuropathologic changes in Alzheimer’s disease: potential targets for treatment. J. Clin. Psychiatry 2006; 67 Suppl. 3:3−7; quiz 23]、HD、及びAIDSに関係付けられた痴呆を含むものである、条件の多様性に関係付けられたニューロンの傷害及び死亡を予防するための可能性を有するということを暗示する[Gerber A.M., Vaallano M. L. Structural properties of the NMDA receptor and the design of neuroprotective therapies. Mini Rev. Med. Chem. 2006; 6(7):805−15]。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Wang H., Hu Y., Tsein J.Z. Molecular and systems mechanisms of memory consolidation and storage. Prog. Neurobiol. 2006; 79(3):123−35
【非特許文献2】Slemmer J.E., De Zeeuw C. I., Weber J.T. Don’t get too excited: mechanisms of glutamate−mediated Purkinje cell death. Prog. Brain Res. 2005; 148:367−90
【非特許文献3】Doble A. The role of excitotoxicity in neurodegenerative disease: implications for therapy. Pharmacol Ther. 1999; 81(3):163−221
【非特許文献4】Kwak S., Weiss J. H. Calcium−permeable AMPA channels in neurodegenerative disease and ischemia. Curr. Opin. Neurobiol. 2006; 16(3):281−7
【非特許文献5】Samanta M.K., Wilson B., Santhi K., Suresh B. Alzheimer disease and its management: a review. Am. J. Ther. 2006 Nov−Dec;13(6):516−26
【非特許文献6】Albensi B.C., Ilkanich E. Open−channel blockers of the NMDA receptor complex. Drug News Perspect. 2004; 17(9):557−62
【非特許文献7】Gerber A.M., Vaallano M. L. Structural properties of the NMDA receptor and the design of neuroprotective therapies. Mini Rev. Med. Chem. 2006; 6(7):805−15
【非特許文献8】Wenk G. L. Neuropathologic changes in Alzheimer’s disease: potential targets for treatment. J. Clin. Psychiatry 2006; 67 Suppl. 3:3−7; quiz 23
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
いくつかの例示的な実施形態は、一般的な化学式I(以下のもの)によって表されたものであることがあるピリド[4,3−b]インドール類のフッ素を含有する誘導体又はそれの光学的な鏡像異性体、ラセミ体、若しくは、それの薬学的に許容可能な塩及び/又は溶媒和物(及びそれを作ることの例示的な方法)を具備するが、
【0006】
【化1】

【0007】
それにおいて:
【0008】
点が付けられた線(・・・)に付随させられた実線は、単又は二重結合を表す;
【0009】
は、一つのフッ素原子、二つのフッ素原子、又はトリフルオロメチル基より選ばれたものである;
【0010】
は、H、(C−C)アルキル;ヒドロキシ(C−C)アルキル;(ヘテロ)アリール(C−C)アルキル;(C−C)シクロアルキル;(C−C)アルケニル;(C−C)アルキルスルホニル;(ヘテロ)アリールスルホニル;(C−C)アルカノイル;(ヘテロ)アロイル、(C−C)アルコキシカルボニル;(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル;(ヘテロ)アリールオキシ(C−C)アルキル;アミノ(C−C)アルキルより選ばれたものであるが、それにおいて、アミノ基は、自由選択で、アルキル、(ヘテロ)アリール、アルケニル、アルカノイル、(ヘテロ)アロイル、及び他のもの;又は基CONR若しくはSONRによって置換されたものであることがある;と共に、それにおいて、R及びRは、独立に、水素又は(C−C)アルキルを表す、又はR及びRは、それらが付けられたものである窒素原子と一緒に窒素を含有する複素環式の若しくは窒素を含有するヘテロアリール基を形成することがある;
【0011】
及びRは、水素及びメチル基より独立に選ばれたものである;R及びRは、一緒に、式−CHCH−の鎖を形成することがある;と共に、
【0012】
、R、R、及びRは、各々、相互に独立に、水素若しくはハロゲン原子、又は、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシル、自由選択でハロゲン原子若しくはメチル、メトキシ、シアノ、トリフルオロメチル、若しくはヒドロキシル基で置換された、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、フェノキシ、フェニル、若しくはピリジル基を表す。
【0013】
いくつかの実施形態は、(ヒトを含む)哺乳動物へピリド[4,3−b]インドール誘導体の有効な量を投与することを具備する。これらの誘導体は、AD、軽度の認知の欠陥、老衰の及び血管の痴呆、HD、ALS、パーキンソン病の疾患、AIDSに関係付けられた痴呆、虚血性の大脳の病状、神経障害性の痛み、ADHD(注意力欠損障害/活動亢進症候群)を含む神経学的な障害、食欲不振及び食欲異常亢進のような摂食障害、不安発作、コカイン、エタノール、ニコチン、及びベンゾジアゼピンのような薬物濫用からの離脱、精神分裂病(特に、精神分裂病の認知の欠損)、卒中、並びに、また、脊髄の外傷及び/又は頭部の傷害と関連させられた障害の処置又は予防法における潜在的な使用のものであることが信じられたものである。これらの誘導体は、また、境界人格障害、肥満症の処置のために、及び、老人のプロテクターとしての使用のために、有用なものであることがあるが、それらは、エージングを遅くすること、個体又は個体における細胞の寿命を延期すること、及び/又は、年齢と関連させられた症状発現及び/又は病状を発現することのリスクを発現する又はそれを有する個体の生活の質を改善することのために適用されることがある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1A】図1Aは、ここにおいて与えられた様々な例示的な化合物についての収率及び融点の表である;
【図1B】図1Bは、ここにおいて与えられた様々な例示的な化合物についての収率及び融点の表である;
【図2A】図2Aは、ここにおいて与えられた様々な例示的な化合物についてのNMRのデータの表である。
【図2B】図2Bは、ここにおいて与えられた様々な例示的な化合物についてのNMRのデータの表である。
【図2C】図2Cは、ここにおいて与えられた様々な例示的な化合物についてのNMRのデータの表である。
【図3】図3は、なじみの及び新しい局在における対象の探査における一つの例示的な化合物の影響に対する点で得られた試験の結果を示す。
【図4】図4は、なじみの及び新しい局在における対象の探査における別の例示的な化合物の影響に対する点で得られた試験の結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1A−1Bは、ここにおいて与えられた様々な例示的な化合物についての収率及び融点の表である;
【0016】
図2A−2Cは、ここにおいて与えられた様々な例示的な化合物についてのNMRのデータの表である;
【0017】
図3は、なじみの及び新しい局在における対象の探査における一つの例示的な化合物の影響に対する点で得られた試験の結果を示す;及び、
【0018】
図4は、なじみの及び新しい局在における対象の探査における別の例示的な化合物の影響に対する点で得られた試験の結果を示す。
【0019】
ここにおいて与えられた例示的な実施形態は、カルシウムの細胞の経路の調節のための(例.カルシウムイオンのグルタマートに誘起された輸送のブロッカーとしての)、特異的なセロトニン受容体(例.5−HT6)の拮抗作用のための、効率的な神経防護作用のための、認知を向上させる薬剤としての使用のための、神経学的な障害及び神経変性の疾患(例.アルツハイマー病の疾患)の処置のための、リサーチの、薬物のスクリーニングの、及び治療的な用途のための、ピリド[4,3−b]インドール類の新規なフッ素を含有するピリドエチル誘導体を含む。ここにおいてまた提供されたものは、ピリド[4,3−b]インドール類のそのようなフッ素を含有するピリドエチル誘導体を作ることの例示的な方法である。
【0020】
第一の世代のNMDAアンタゴニストの臨床的な試行の結果は、しばしばCNS副作用のために、たいてい、がっかりさせるものであった。改善された許容度を備えたNMDAアンタゴニストは、今、メマンチン及びディメボンのような、識別されてきたものである。
【0021】
アミノアダマンタン誘導体メマンチンは、非競合性の及び低いものから中程度の親和性のNMDAアンタゴニスト(開放的なNMDAチャネルのブロッカー)であると共に、CNS副作用を欠くようにみえる。この薬物は、ADタイプの重度の痴呆に対する中程度のものの処置について是認されたものである[Cosman K.M., Boyle L.L., Porsteinsson A.P. Memantine in the treatment of mild−to−moderate Alzheimer’s disease. Expert Opin. Pharmacother. 2007; 8(2):203−14]。
【0022】
【化2】

【0023】
ガンマ−カルボリン誘導体ディメゾンは、カルシウムチャネルと相互作用するものではない非競合性のNMDAアンタゴニストである[Grigoriev V., Dranyi O., Bachurin S., Comparative study of action mechanisms of dimebon and memantine on AMPA− and NMDA−subtypes glutamate receptors in rat cerebral neurons. Bull. Exp. Biol. Med. 2003; 136(5): 474−7]と共に、有効にニューロンの中へのカルシウムイオンのグルタマートに誘起された輸送をブロックする。ディメボンは、ヒトの臨床的な試行における同様に痴呆の動物モデルにおいて発現された神経保護性の及び認知を向上させる性質を表示する[Bachurin S., Bukatina E Lermontova N., Tkachenko S., Afanasiev A., Grigoriev V., Grigorieva L, Sablin S., Zefirov N. Antihistamine agent Dimebon as a novel neuroprotector and a cognition enhancer. Ann. N. Y. Acad. Sci. 2001; 939: 425−35]。
【0024】
軽度のものから中程度のADを備えた183人の患者の一年の、無作為化された、二重盲検された、プラシーボでコントロールされた試行において、ディメボンは、強い統計的な有意性を備えた全ての五つの臨床的な終点を満たし、且つ、非常に良好に許容された[Doody R.S., Gavrilova S.I., Sano M., Thomas R.G., Aisen P.S., Bachurin S.O., Seely L., Hung D. Effect of dimebon on cognition, activities of daily living, behaviour, and global function in patients with mild−to−moderate Alzheimer’s disease: a randomised, double−blind, placebo−controlled study. Lancet 2008; 372: 207−15]。この医学は、今、ADについての臨床的な試行の最初のステップにあるものであると共に、HDについての臨床的な試行のフェーズIIの中へと入るものである。
【0025】
記憶の形成及び回復に関するセロトニン受容体の役割における関心は、増加してきているものである[Foley A. G., Murphy K.J., Hirst W.D., Gallagher H.C., Hagan J.J., Upton N., Walsh, F.S., Regan, CM. The 5−HT(6) receptor antagonist SB−271046 reverses scopolamine− disrupted consolidation of a passive avoidance task and ameliorates spatial task deficits in aged rats. Neuropsychopharmacology 2004; 29: 93−100]。十四個のセロトニン受容体は、これまでに識別されてきたものであるが、各々は、四つの異なるシグナル伝達する複合体の一つにカップリングされたものである。5−HT6受容体は、それは、アデニラートシクラーゼ及びGs−タンパク質の活性化を通じてcAMPの生産を刺激するが、最も最近に発見されたものの一つである[Monsma F.J., Shen Y., Ward R.P., Hamblin M.W., Sibley D.R., 1993. Cloning and expression of a novel serotonin receptor with high affinity for tricyclic psychotropic drugs. Molecular Pharmacology 43, 320−327]。電子顕微鏡法を使用するものである5−TH6受容体の免疫組織化学的な検出は、発現が、ほとんど排他的に、ニューロンの細胞体における非常に少量の発現を備えた、ニューロフィルの内にあるものであるということを暗示する[Hamon M., Doucet E., Lefevre K., Miquel M.C., Lanfumey L., Insausti R., Frechilla D., Del Rio J., Verge D. Antibodies and antisense oligonucleotide for probing the distribution and putative functions of central 5−HT6 receptors. Neuropsychopharm. 1999; 21: 68−76]。脳の内の広く行き渡った発現に追加して、5−HT6受容体は、グルタミン酸作動性の、ドーパミン作動性の、ノルアドレナリン作動性の、及び、コリン作動性のシグナル伝達を含むものである、多数の神経伝達物質システムを調節するようにみえる[Lacroix L.P., Dawson L.A., Hagan J.J., Heidbreder CA. 5−HT6 receptor antagonist SB−271046 enhances extracellular levels of monoamines in the rat medial prefrontal cortex. Synapse 2004; 51: 158−164]。それに応じて、5−HT6受容体は、精神分裂病、鬱病、及びいくつかのタイプの痴呆のような、これらの神経伝達物質のシステムによって影響されることが知られた数個の神経精神医学的な障害についての可能性のある薬物のターゲットとして含意させられてきたものである[Woolley M.L., Marsden C.A., Fone K.C. 5−ht6 Receptors. Current Drug Targets. CNS and Neurological Disorders 2004; 3: 59−79]。
【0026】
【表1】

【0027】
あるものは、臨床的な試行の最も高いフェーズにおける活性の発現の下で数個の5−HT6アンタゴニストであるが、しかし、情報は、組み合わせられたNMDA、5−HT6アンタゴニスト、及び/又はBuChE阻害剤の性質を備えた化合物に関して見出されてきたのではない。
【0028】
化合物
【0029】
いくつかの例示的な実施形態は、一般的な化学式I(以下のもの)によって表されたものであることがあるピリド[4,3−b]インドール類のフッ素を含有する誘導体又はそれの光学的な鏡像異性体、ラセミ体、若しくは、それの薬学的に許容可能な塩及び/又は溶媒和物を具備するが、
【0030】
【化3】

【0031】
それにおいて:
【0032】
点が付けられた線(・・・)に付随させられた実線は、単又は二重結合を表す;
【0033】
は、一つのフッ素原子、二つのフッ素原子、又はトリフルオロメチル基より選ばれたものである;
【0034】
は、H、(C−C)アルキル;ヒドロキシ(C−C)アルキル;(ヘテロ)アリール(C−C)アルキル;(C−C)シクロアルキル;(C−C)アルケニル;(C−C)アルキルスルホニル;(ヘテロ)アリールスルホニル;(C−C)アルカノイル;(ヘテロ)アロイル、(C−C)アルコキシカルボニル;(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル;(ヘテロ)アリールオキシ(C−C)アルキル;アミノ(C−C)アルキルより選ばれたものであるが、それにおいて、アミノ基は、自由選択で、アルキル、(ヘテロ)アリール、アルケニル、アルカノイル、(ヘテロ)アロイル、及び他のもの;又は基CONR若しくはSONRによって置換されたものであることがある;と共に、それにおいて、R及びRは、独立に、水素又は(C−C)アルキルを表す、又はR及びRは、それらが付けられたものである窒素原子と一緒に窒素を含有する複素環式の若しくは窒素を含有するヘテロアリール基を形成することがある;
【0035】
及びRは、水素及びメチル基より独立に選ばれたものである;R及びRは、一緒に、式−CHCH−の鎖を形成することがある;
【0036】
、R、R、及びRは、各々、相互に独立に、水素若しくはハロゲン原子、又は、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシル、自由選択でハロゲン原子若しくはメチル、メトキシ、シアノ、トリフルオロメチル、若しくはヒドロキシル基で置換された、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、フェノキシ、フェニル、若しくはピリジル基を表す;
【0037】
及びRは、一緒に、式−OCHO−、−OCHCHO−、又は−CHCHCHCH−の環式の基を形成することがある;
【0038】
いくつかの実施形態は、式Iの化合物の使用を具備するが、それにおいて:
【0039】
は、一つのフッ素原子又はトリフルオロメチル基より選ばれたものである;
【0040】
は、H、(C−C)アルキル;ヒドロキシ(C−C)アルキル;(ヘテロ)アリール(C−C)アルキル;(C−C)シクロアルキル;又は(C−C)アルケニルより選ばれたものである;
【0041】
及びRは、水素及びメチル基より独立に選ばれたものである;R及びRは、一緒に、式−CHCH−の鎖を形成することがある;
【0042】
、R、R、及びRは、各々、相互に独立に、水素若しくはハロゲン原子、又は、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、シアノ、若しくはヒドロキシル基を表す;
【0043】
及びRは、一緒に、式−OCHO−の環式の基を形成することがある;
【0044】
いくつかの実施形態は、式Ia(以下のもの)の化合物の使用を具備することがあるが、
【0045】
【化4】

【0046】
それにおいて:
【0047】
は、一つのフッ素原子又はトリフルオロメチル基より選ばれたものである;
【0048】
は、H、メチル、エチル、シクロプロピル、2−ヒドロキシエチル、ベンジル、又はフェネチルより選ばれたものであるが、それにおいて、最後の二つのもの(即ち、ベンジル又はフェネチル)は、自由選択で、ハロゲン原子及びメチル又はメトキシ基によって置換されたものであることがある;
【0049】
、R、R、及びRは、各々、相互に独立に、水素若しくはハロゲン原子、又は、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、シアノ、若しくは基を表す。
【0050】
いくつかの実施形態において、化合物は、いずれかのものである:
【0051】
5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0052】
5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0053】
8−フルオロ−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0054】
8−クロロ−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0055】
8−ブロモ−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0056】
5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−8−メトキシ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0057】
5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2,6,8−トリメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0058】
6,8−ジフルオロ−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0059】
5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0060】
5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−8−(トリフルオロメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0061】
2−エチル−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0062】
2−エチル−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0063】
2−ベンジル−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0064】
2−エチル−8−フルオロ−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0065】
8−クロロ−2−エチル−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0066】
2−メチル−5−{2−[6−(フルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0067】
2,8−ジメチル−5−{2−[6−(フルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0068】
8−フルオロ−2−メチル−5−{2−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0069】
8−クロロ−2−メチル−5−{2−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0070】
2−メチル−8−(トリフルオロメチル)−5−{2−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0071】
5−[2−(6−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0072】
5−[2−(6−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0073】
8−フルオロ−5−[2−(6−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0074】
5−[2−(2−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0075】
5−[2−(2−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0076】
8−フルオロ−5−[2−(2−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0077】
5−[2−(3−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0078】
5−[2−(3−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0079】
8−フルオロ−5−[2−(3−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0080】
2−メチル−5−{2−[2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0081】
2,8−ジメチル−5−{2−[2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0082】
8−フルオロ−2−メチル−5−{2−[2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
【0083】
2−{5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}エタノール;
【0084】
2−{5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}エタノール;又は、
【0085】
2−{8−フルオロ−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}エタノール。
【0086】
いくつかの実施形態は、有効成分として式Iのピリド[4,3−b]インドール誘導体又はそれの塩及び/又は溶媒和物を具備する薬学的な組成物を含むことがある。いくつかの組成物は、シス−異性体の形態にあることがある。薬学的に許容可能な塩は、塩酸塩又は二塩酸塩を含むことがある。薬学的な組成物は、水性の形態、錠剤の形態、又は他の形態にあることがある。錠剤は、さらに、ラクトース及び/又はステアリン酸マグネシウム、及び/又は他の構成成分を具備することがある。薬学的な組成物は、時間の特定の間隔にわたって又は他のレジメン当たりの用量として投与されることがある。薬学的な組成物は、薬学的に許容可能なパッキングに置かれたカプセル、静脈内の処方、鼻腔内の処方、経皮の処方、筋肉注射のための処方、シロップ、坐剤、エアロゾル、又は膣坐剤の形態にあることがある。
【0087】
作ることの方法
【0088】
いくつかの実施形態において、式Iのフッ素を含有するピリド[4,3−b]インドール誘導体は、式IIIの反応性のビニルピリジン類への式IIの水素化されたピリド[4,3−b]インドール類の求核付加によって調製されたものであることがあるが、
【0089】
【化5】

【0090】
そこでは、R、R−Rは、式Iについて与えられたものと同じ意味を有する。
【0091】
式IIIのビニルピリジン類との式IIのガンマ−カルボリン類の反応は、好ましくは、溶媒(例.DMF、DMSO、HMPTA、NMP、エタノール、等)において及び塩基(例.MeONa、t−BuOK、NaOH、DABCO、トリブチルアミン、CsF、等)の存在において実行される。
【0092】
作ることの例
【0093】
ガンマ−カルボリン類IIの合成のための一般的な方法
【0094】
0.01モルのアリールヒドラジン塩酸塩及びそして10mlの(濃)HClは、10mlのエタノールにおける0.01モルの対応するピペリドンを含有する溶液へ加えられた。反応混合物は、固体の試薬を溶解させる点まで六時間の間に沸騰させられた。結果として生じる混合物は、冷却され、且つ、50mlのHOは、加えられ、且つ、混合物は、30%のNHOHの追加によってpH9までもって来られた。固体の沈殿は、濾過され、乾燥させられ、且つ、ヘキサンから結晶化させられた。
【0095】
中間体IIIの調製
【0096】
例1
【0097】
2−フルオロ−5−ビニルピリジン
【0098】
70mlのトルエンにおける7.0g(0.04モル)の2−フルオロ−5−ブロモピリジン、15.3g(0.048モル)のトリブチル(ビニル)スタンナン、2.5g(0.002モル)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムの混合物は、16時間の間における還流と共に沸騰させられた。トルエンは、30cmのカラムで蒸発させられた。残留物は、二回分画させられた。
【0099】
分析のデータ:
【0100】
収率67%,30mmHgにおける沸点74−76C;
【0101】
1H NMRスペクトル(CDCl);
【0102】
5.36d(1H,=CH,J(HH)11;
【0103】
5.76d(1H,=CH,J(HH)17);
【0104】
6.68dd(1H,=CH);
【0105】
6.90dd(1H,J(HF)2.3,J(HH))8.6);
【0106】
7.85ddd(1H,J(HF)8.7,J(HH)8.7,J(HH)2.5);
【0107】
8.18d(1H,J(HH)2,5);
【0108】
19F NMRスペクトル(CDCl):8.34d J8。
【0109】
例2
【0110】
3−フルオロ−5−ビニルピリジン
【0111】
70mlのトルエンにおける7.0g(0.04モル)の3−フルオロ−5−ブロモピリジン、15.3g(0.048モル)のトリブチル(ビニル)スタンナン、2.5g(0.002モル)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムの混合物は、16時間の間における還流と共に沸騰させられた。トルエンは、30cmのカラムで蒸発させられた。残留物は、二回分画させられた。
【0112】
分析のデータ:
【0113】
収率60%,30mmHgにおける沸点76−77C;
【0114】
1H NMRスペクトル(CDCl);
【0115】
5.50d(1H,=CH,J(HH)11;
【0116】
5.89d(1H,=CH,J(HH)17);
【0117】
6.76m(1H,=CH);
【0118】
7.48ddd(dt)(1H,J(HF)9.7,J(HH))2.3);
【0119】
8.40d(1H,J2.3);
【0120】
8.48dd(1H,J(HH)1,2);
【0121】
19F NMRスペクトル(CDCl):49.80d J9.7。
【0122】
例示的な実施形態のための一般的な方法
【0123】
1.5mlのDMSOにおける1mmolのカルボリンII、1mmolの3−フルオロ−5−ビニルピリジンIII、200mgのCsF、及び5mgのヒドロキノンは、8時間の間に135−140Cでかき混ぜると共に加熱された。DMSO及びビニルピリジンは、3mmHgにおける真空において取り除かれた;そして、生産物は、CHClで抽出された。溶媒は、蒸発させられ、且つ、残留物は、溶離剤としてのCHOH/CHCl(1/5)でのシリカゲル(60個のメッシュ)におけるクロマトグラフィーによって単離された。
【0124】
使用の方法
【0125】
いくつかの実施形態は、これらの化合物での処置を具備するが、それは、(ヒトを含むものである)哺乳動物へ式Iのピリド[4,3−b]インドール誘導体の有効な量を投与するものであることを含む。式Iの化合物は、AD、軽度の認知の欠陥、老衰の及び血管の痴呆、HD、ALS、パーキンソン病の疾患、AIDSに関係付けられた痴呆、虚血性の大脳の病状、神経障害性の痛み、ADHD(注意力欠損障害/活動亢進症候群)を含む神経学的な障害、食欲不振及び食欲異常亢進のような摂食障害、不安発作、コカイン、エタノール、ニコチン、及びベンゾジアゼピンのような薬物濫用からの離脱、精神分裂病(特に、精神分裂病の認知の欠損)、卒中、並びに、また、脊髄の外傷及び/又は頭部の傷害と関連させられた障害の処置又は予防法における潜在的な使用のものであることが信じられたものである。式Iの化合物は、また、境界人格障害及び肥満症の処置に有用なものであることがある。式Iの化合物は、また、イヌ及び他のコンパニオン・アニマルにおける健康的なエージング及び健康であることへ適用されることがある。
【0126】
式Iの化合物は、老人のプロテクターとしての潜在的な使用のものであることが信じられたものであるが、それは、エージングを遅くすること、個体又は個体における細胞の寿命を延期すること、及び/又は、年齢に関連させられた症状発現及び/又は病状を発現することのリスクを発現する又はそれを有する個体の生活の質を改善することに適用されることがある。化合物は、また、軽度の認知の欠陥、老衰の及び血管の痴呆、AIDSに関係付けられた痴呆、虚血性の大脳の病状、神経障害性の痛み、ADHD(注意力欠損障害/活動亢進症候群)、食欲不振及び食欲異常亢進のような摂食障害、不安発作、コカイン、エタノール、ニコチン、及びベンゾジアゼピンのような薬物濫用からの離脱、精神分裂病(特に、精神分裂病の認知の欠損)、卒中、並びに、また、脊髄の外傷及び/又は頭部の傷害と関連させられた障害の処置のための潜在的な使用を有することがある。
【0127】
ここにおいて与えられた様々な例示的な化合物は、重症性筋無力症、遅発性のジスキネジア、又はダウン症候群と関連させられた痴呆のような、コリン作動性の欠損状態によって少なくとも部分的に特徴付けられた処置する条件において有用なものであることがある。化合物は、また、生体内における又は試験管内における神経変性障害に対する保護の機構の調査のための“薬理学的なツール”として使用されることがある。化合物は、経口的に、筋肉内に、皮下に、直腸に、又は局所的に投与されることがある。
【0128】
図1A−1Bは、構造番号一(1)から(15)までに対応する多重の例示的な化合物についての収率及び融点の表である。(左から右まで)表に示されたものは、構造番号(1)から(15)までに対応する例示的な化合物についての構造、反応混合物における核磁気共鳴の百分率に基づいた収率、単離された収率(ベース%)、及び、塩酸塩についての融点(セルシウス度)である。
【0129】
図2A−2Cは、構造番号一(1)から(15)までに対応する多重の例示的な化合物についてのNMRデータの表である。
【0130】
図1A−1B及び図2A−2Cに示されたもののような、例示的な化合物の効果は、生体外における、試験管内における、及び生体内における、前臨床的な薬理学において研究された。
【0131】
生体外において、例示的な化合物は、サブマイクロモルの濃度範囲におけるラットの脳のシナプトソームにおける合計の及び特異的なグルタマート刺激されたカルシウムイオンの摂取を阻害することが証明されてきたものである。
【0132】
試験管内において、例示的な化合物は、選択的にサブマイクロモルの濃度範囲におけるブチリルコリンエステラーゼ(“BuChE”)を阻害することが証明されてきたものである。アセチルコリンエステラーゼ(“AChE”)は、脳のアセチルコリン(ACh)のレベルを調節することにおいて副次的な役割をすることが考慮されたBuChEと共に、健康的な脳において優勢である。しかしながら、BuChEの活性は、AChEの活性が、変化させられない又は減退するままである一方で、ADを備えた患者において累進的に増加する[Geula C, Mesulam M. Cholinesterases and the .pathology of Alzheimer disease. Alzheimer Dis. Assoc. Disord. 1995; 9 Suppl. 2:23−8]。リサーチは、BuChEが、年齢にマッチさせられた痴呆になったものではない脳からのプラークにおけるものと比べてADのプラークにおける顕著により高い分量で見出されたものであるということを暗示する。その上、BuChEは、ADのニューロンにおける神経変性のプロセスを含むものである、神経毒性の因子であるベータ−アミロイドのペプチドの凝集を変えることが見出された[Greig N., et.al. Selective butyrylcholinesterase inhibition elevates brain acetylcholine, augments learning and lowers Alzheimer beta−amyloid peptide in rodent. Proc. Natl. Acad. Sci. U S A. 2005; 102(47):17213−8]。BuChEが、ADの患者の脳におけるアセチルコリンのシナプス濃度の生体内における調節において重要な役割をすることがあるということは、示されてきたものである。脳のBuChEの阻害は、ADの処置のための新しい薬物のターゲットを表す[Greig N.H., Lahiri D. K., Sambamuri K. Butyrylcholinesterase: an important new target in Alzheimer’s disease therapy. Int. Psychogeriatr. 2002; 14 Suppl 1:77−91]。
【0133】
試験管内において、驚くべきことに、いくつかの例示的な化合物が、認知の向上のための新しい、魅力的なターゲットである、セロトニン5−HT6受容体の機能的なアンタゴニストであるということは、見出されたことであった[Mitchell E.S., Neumaier J.F. 5−HT6 receptors: a novel target for cognitive enhancement. Pharmacol. Ther. 2005; 108(3) :320−33]。5−HT6受容体は、学習及び記憶と関連させられたものである脳の領域において選択的に存在するものであると共に、それらの機能の遮断は、ACh及びグルタマートで媒介された神経伝達物質を増加させると共に、認知のプロセスを向上させる[Holenz J., et.al. Medicinal chemistry strategies to 5−HT6 receptor ligands as potential cognitive enhancers and antiobesity agents. DDT 2006; 7/8:283−96]。
【0134】
生体内において、例示的な化合物のいくつかは、実験の動物におけるNMDAに誘起された痙攣の発現を予防することが証明されてきたものである。結果は、試験された例示的な化合物の強い抗NMDAの性質を暗示する。
【0135】
生体内において、例示的な化合物のいくつかは、齧歯類におけるエピソード的な記憶の特異的な形態を測定するための方法である、ここにおいて議論されたような対象認識のタスク(“ORT”)における記憶を向上させる性質を証明した。(0.010mg/kgから5.0mg/kgまでの範囲にわたる用量において)例示的な化合物で処置されたマウスが、良好な対象認識記憶のパフォーマンスを達成した一方で、1時間の保持の試行の間の区間の条件における溶媒で処置されたマウスは、新規な及びなじみの対象の間で区別のあるものではなかった(区別の指標は、ゼロに等しいものであった)。
【0136】
このように、例示的な化合物は、都合良くは、
NMDA受容体におけるそれらの特有の組み合わせられたアンタゴニストの活性、5−HT6受容体におけるアンタゴニストの作用、及び、酵素BuChEにおける阻害剤の性質のために、神経学的な障害、神経変性の疾患、及び肥満症、たとえばAD又はHD、の処置のために使用されたものであることがある。
【0137】
生物学的な結果
【0138】
マウスにおける記憶におけるいくつかの例示的な化合物の効果についてのリサーチのための方法としての対象の認識の試験。
【0139】
対象の認識の試験は、なじみのものと比べてより頻繁に新規な対象又は対象の新しい局在を探査するためのラット及びマウスの自発的な挙動に基づいたものである。この試験は、最初に、ラットについて開発された[Ennaceur A., Delacour J. A new one−trial test for neurobiological studies of memory in rats. 1: behavioral data. Behav. Brain Res. 1988; 31:47−59]。その後は、様々なリサーチは、試験が、また、マウスにおける記憶のパフォーマンスを査定することに適切なものであるということを示してきたものである[例.Dodart J.C., Mathis C, Ungerer A. Scopolamine−induced deficits in a two−trial object recognition task in mice. NeuroReport 8 (1997), pp. 1173−1178]。対象の認識の試験は、二つの試験へと分割されたものである:空間的な記憶についてのリサーチのために使用されたものである対象の新しい局在の認識の試験、及び、非空間的な記憶についてのリサーチのために使用されたものである新しい対象の認識の試験。
【0140】
C57BL/6の系統の二十(20)から二十二(22)の月齢の雌のマウス(老年のマウス)及び四(4)から六(6)の月齢の雄のマウス(若年のマウス)は、使用された。動物は、正常な光のサイクル(12回×12回,午前8:00にライトをオンにする)の下で、及び、水及び食物への自由なアクセスと共に、ケージ当たり五匹収容された。トレーニングボックスは、48×38×30cmの寸法を備えた白色の、不透明な有機のガラスで作られた。二つの種類のプラスチックのアイテムは、認識のための対象として使用された:白色のシリンダー(d=4cm,h=2.8cm)、及び、黒色の、三つのエッジが付けられたプリズム(2.5×2.5×3.5cm及びh=3.4cm)。注意深く対象及びボックスをクリーニングすることによって嗅覚の刺激を回避するための配慮は、なされた。マウスがボックスの中に置かれる前における二(2)から三(3)分までに、対象及びボックスは、85%のエタノールで拭き取られた。動物は、常に、トレーニングボックスの中央に置かれた。
【0141】
再度、図1A−1B及び図2A−2Cへの参照をすることで、マウスは、回想の試行の前の一時間に、図に示された様々な例示的な化合物のいくつかで、又は、同じ体積において単独でベヒクル(溶媒)で、腹膜内に注射された。
【0142】
手順
【0143】
適合
【0144】
実験の最初の日において、マウスは、順化のために20から30分の間にリサーチルームにおいて取り扱われた。そして、一匹毎に、マウスは、ボックスを探査するために20分の間にいずれの対象をも無しにボックスの中へ置かれることによってトレーニングボックスに対して慣らされ、且つ、それらのケージへ戻された。
【0145】
トレーニング(獲得)
【0146】
次の日に、同じマウスは、リサーチルームの中へ持ってこられた。順化の20−30分の後に、各々のマウスは、一分の間に空のボックスの中へ置かれた。そして、マウスは、トレーニングボックスから取り除かれた。二つの同一の対象(白色のシリンダー)は、ボックスの二つの隣接の角からおおよそ5インチ離れて置かれ、且つ、直ちに動物は、ボックスへ戻された。各々の個体の対象の探査の時間は、(0.1秒以内までの)二つの電子的なストップウォッチの援助と共に、別個に登録された。各々の動物の挙動は、ミラーを通じて観察された。探査は、操作上で、2cmと比べてより少ない距離から対象へ鼻を方向付けるもの、又は、鼻で対象に触れるもの、として定義された。トレーニングの試行の持続時間は、5、10、15、及び20分であった。
【0147】
試験(回想)
【0148】
遅延の区間の条件(トレーニング及び試験の間における区間)は、実験の問題に依存するものであるが、1、4、又は24時間であった。試験は、トレーニングと同じ方式で行われたが、しかし、二つのなじみの対象の一つは、新しい対象へ変化させられた(黒色のプリズム)。
【0149】
対象の新しい局在の認識が改善されたとき、同じ実験のシークエンスは、なじみの対象の一つの局在のみが、試験のセッションにおいて変化させられたということを除いて、行われた。
【0150】
統計的な分析
【0151】
動物の間における対象の探査の時間の顕著な変動性は、測定された。対象探査の時間の比は、後に続くもののように計算された:各々の対象探査の時間は、同じ試験のセッションの間における対象探査の時間の両方の総和によって割られ、且つ、百分率で表現された:
【0152】
(tnew×100%)/(tfamilliar+tnew
【0153】
データは、スチューデントのt検定によって後に続けられた分散の一方向性の分析を使用することで、分析された。
【0154】
後に続く例は、得られた結果を証明する:
【0155】
例3
【0156】
図3は、なじみの及び新しい局在における対象の探査に対する一つの例示的な化合物の影響に関して得られた試験の結果を示す。マウスのコントロール群は、時間の間隔のおおよそ49.1+/−7.4%についてのなじみの局在における対象を探査し、且つ、トレーニングの後における48時間に試験されたとき、時間の間隔のおおよそ50.9+/−7.4%についての新しい局在における対象を探査した。これらの結果は、マウスが、対象がトレーニングの間に置かれてきたものであるところを思い出すものではなかったということを暗示する。コントロール群に対する対照において、0.1mg/kgの化合物5を備えたトレーニングに対してより先に処置されたマウスは、なじみの局在における対象を探査するより少ない時間、時間の間隔のおおよそ43.0+/−4.6%、及び、新しい局在における対象を探査するより多い時間、時間の間隔の57+/−4.6%、を費やした(P=0.003)。これは、この試験の群において、動物が、なじみの局在における対象を思い出し、且つ、新しい所に位置させられた対象を探査するより多い時間を費やしたということを暗示する。化合物5の0.02mg/kgの注入を備えた結果は、コントロールから顕著に異なるものではなかった。
【0157】
例4
【0158】
図4は、なじみの及び新しい局在における対象の探査に対する別の例示的な化合物の影響に関して得られた試験の結果を示す。同じ高い活性は、化合物8について見出された。0.1mg/kgの化合物8で処置された動物は、新しい局在における対象と共にそれらの対象の探査の時間の60.8+/−6.9%、及び、なじみの局在における対象と共にそれらの対象の探査の時間の39.2+/−6.9%、を費やした(P=0.002)。しかしながら、0.02mg/kgで処置されたマウスの区別の比は、コントロールのマウスのものから異なるものではなかった。
【0159】
これらの結果は、化合物5及び8が、学習及び記憶に対する高い活性化する影響所有するということを提案するが、それは、トレーニングの後に48時間未満で、持続する。これらの化合物は、記憶を刺激する薬剤としてのメマンチンと比べておおよそ25倍より有効なものであるようにみえる(と共に、メマンチンは、アルツハイマー病の疾患についての良好に知られた医療の処置である)。
【0160】
例5
【0161】
神経変性の疾患の治療における化合物の潜在的な利益の査定としての、セロトニン−6受容体(5−TH6)、及びブチリルコリンエステラーゼ(BuChE)、の阻害。
【0162】
手順
【0163】
ブチリルコリンエステラーゼのアッセイ
【0164】
アッセイは、後に続くもののように履行された[Ellman G. L., Courtney K.D., Andres Jr.V., and Featherstone R.N. A new and rapid colorimetric determination of acetylcholinesterase activity. Biochem. Pharmacol. 1961, 7:88−95]:
酵素の源: ヒトの血清;
基質: 560uMのS−ブチリルチオコリン
ベヒクル: 1%のDMSO;
酵素のプレインキュベーションの時間: 25Cで15分;
酵素を備えた化合物のインキュベーションの時間: 25Cで2時間;
化合物の濃度: 10uM;
インキュベーションの緩衝剤: 0.1Mのリン酸ナトリウム緩衝剤,pH7.4,0.5%のTween20;
定量化の方法: チオコリンの分光光度的な定量化
【0165】
5−HTP6受容体と結び付くこと
【0166】
アッセイは、後に続くもののように履行された[Monsma F.J., Jr, Shen Y., Ward R.P., Hamblin M.W., and Sibley D. R. Cloning and Expression of a novel serotonin receptor with high affinity for tricyclic psychotropic drugs. Mol. Pharmacol. 1993, 43: 320−327]:
受容体の源: ヒトの組み換え型のHeLa細胞;
リガンド: 1.5nMの[3H]−リセルギン酸ジエチルアミド(LSD);
ベヒクル: 1%のDMSO;
インキュベーションの時間: 37Cで2時間;
インキュベーションの緩衝剤: 50mMのトリス−HCl,pH7.4,150mMのNaCl、2mMのアスコルビン酸,0.001%のBSA;
化合物の濃度: 10uM;
非特異的なリガンド: 5uMのセロトニン(5−HT);
定量化の方法: 放射性リガンドの結び付くこと
【0167】
【表2】

【0168】
【表3】

【0169】
【表4】

【0170】
例6
【0171】
ここにおいて与えられた様々な新しい及び非自明な例示的な化合物(並びにそれらを作ることの新しい及び非自明な方法)は、ディメボンとして一般的に知られた既存の化合物を超えて劇的に改善された機能的な試験管内における及び生体内における性質を有することが信じられたものである。他の物事の中で、ここにおいて与えられた化合物は、哺乳動物内における活性な、治療的な、及び/又は薬理学的に有効な量を確立すると共にそれらを維持するための劇的な達成を表すものである、哺乳動物(例.ヒト)内における改善された半減期及び/又は持続可能性を有することが信じられたものである。それに応じて、ディメボンに基づいたデータは、ここにおいて与えられた化合物及び、ドネペジルのような、既に知られた化合物を伴うものである新しい及び非自明な組み合わせ又は“カクテル”の方法を含むものである、ここにおいて記載された様々な例示的な方法のためのガイダンスを提供することがある。
【0172】
ディメボンは5つの認識計測の全て上の少なくとも12ヵ月の間の広告患者を改善するその能力のための通知を引いた[見る、例えば「シカゴ:18のMonthsのためのディメボン Safe」、エスターLandhuis、そして、2008年8月8日ガブリエル・シュトローベル(アルツハイマーResearch Forum)]。アルツハイマー病(ICAD)上のインターナショナル会議からのデータは、含まれる2008年7月で、そのディメボンを提案している情報がミトコンドリアを安定させるために行うと考えた。この種の目標は、アセチルコリンエステラーゼ(キー学習/メモリ神経伝達物質を分解する酵素)またはNMDA受容体(ハイパー起動がコリン作動性細胞の退化の基礎をなすことができるタンパク質)を阻害することによって作用する現在利用可能AD薬のそれらとは別である。ディメボンは、また、これらの分子に作用する、ロシアの科学者による以前の仕事に示すように(Bachurinその他、2001;Bachurinその他、2003)。効力が薬剤開発における重大な要因であるので、Medivationの研究者は再結合物酵素を使用している2セットの実験で1および3人のボランティアから新しい血液サンプルを使用しているもう一方の以前のアセチルコリンエステラーゼ所見を確認した。ICADで発表されるこれらの追跡調査において、ディメボンは、広く処方された抗コリンエステラーゼ薬ドネペジルのそれより低い31−72のミクロモルの範囲の数千倍の半分最大限の抑制集中(IC50)を有するアセチルコリンエステラーゼ活性を遮断した。NMDA受容体結合実験(ディメボン)において、AD薬メマンチンのための0.5のマイクロ臼歯と比較して、s抑制定数(Ki−試験化合物濃度が作動筋の非存在下で50パーセントのレセプタを結合することを要求したので、効力の関連した基準が、定義した)は、97のマイクロ臼歯であった。
【0173】
加えて、人間の研究のその副作用プロフィールがディメボンをした3パーセント未満の臨床試験参加者が胃腸課題を報告したことを示すという点で、ディメボンは現在の広告薬とは異なって機能する。対照的に、通常ドネペジルをしている20パーセント以上のAD患者がこの種の症状を経験すると思われている。機構がそうであったディメボンのうちの1つとしてのミトコンドリア関係は、酵素抑制分析(細胞ベースの活性分析法)によって、キナーゼに側面図を作ることおよびコマーシャルがふるい分けサービスを倍加させることを示唆した。以前、ミトコンドリア機能不全は老化および神経変性疾患との関連があった。そして、アルツハイマー病を含んだ。細胞の主要な発電所として、ミトコンドリアは、ADマウスモデルのβアミロイド・プラク生産を加速することができる有毒な合成物を大量生産する。有害なアルデヒドの蓄積につながっているミトコンドリア酵素障害をもつトランスジェニック・マウスにおいて、年齢関連性の神経変性kicked−in、そして、早死に導かれる。
【0174】
ディメボンの潜在的ミトコンドリア活性はSK−N−SH人間の神経芽細胞腫細胞をイオノマイシンで処理している研究者によって研究された。そして、それはミトコンドリア膜全体の電気化学的勾配を減らす。そして、アポトーシスを誘発した。ミトコンドリア機能は、JCI(赤く圧壊ミトコンドリア膜電位による細胞質のままのことを強いられるときにそれが好ましいミトコンドリアおよび緑にたまるときに、蛍光を発する染料)を使用して評価された。これは、研究者が細胞蛍光を発している赤対緑のパーセンテージとしてミトコンドリア健康を測定することができた。イオノマイシンによって打たれる細胞のための赤い/緑の比率は、未処理の細胞について参照されて、それの70パーセントに落ちた。ディメボンのピコモルの集中は、比率を濃度依存的な傾向の85−90パーセントの制御セルにあげた。MTT(臭化3つの[4,5−ジメチル2−チアゾリル]−2,5−ジフェニル2H−テトラゾリウム)分析法で測定されるにつれて、ionomycin処理は細胞生存度を40パーセントの制御セルに下げた、そして、ピコモルのディメボンは生存を75−85パーセントに戻した。別々の実験は、異なる探索子(テトラメチル・ローダミン・メチル・エステルまたはTMRM)を使用している関連した神経芽細胞腫線(SH−SY5Y)のミトコンドリア機能を調べた。これについては、また、研究者は、1ナノモルのディメボンを有する前処理が細胞をイオノマイシンによって誘発されたストレスから保護すると報告した。一緒に、これらの所見は、そのディメボンのものを暗示するミトコンドリアを安定させている効果は、強力で、改良された細胞生存度と相関する。
【0175】
樹状突起のミトコンドリアがシナプス可塑性、学習のために危機的な過程およびメモリにとって重要でもよいので、研究者は神経突起の成長に対するディメボンの効果を調べた。いずれの脳から派生した神経組織栄養要因(BDNF)もまたはディメボンを有する3日間培養される始原ネズミ皮質の神経単位において、ディメボンのピコモルの集中は、その最大限に効果的集中で適用されるBDNFのように同様に、神経突起自然の成り行きを増やした。
【0176】
また、ICAD、カリフォルニア大学のジェフリー・カミングズ、ロサンゼルスで、ディメボンの6ヵ月の開いたラベル拡張の提示された臨床結果はロシアの2つの審判を段階的に実行する。そして、それは軽度から中度の広告をもつこれらの患者の18ヵ月まで薬への露出を出した。この拡張において、盲目になる位相の間、ディメボンにあった患者は、ディメボンに続けた。プラセボにランダム化された患者は、ディメボンに渡った。これは、18ヵ月の時間位置で、12ヵ月に基線の上のわずかな好転を有する18ヵ月の間のディメボンにあった人々の混成をつくった、そして、他の人の中で誰かが12ヵ月の間のプラセボ群において落ちる。ずっとディメボンにあった人々は、12ヵ月後にいくぶん落ちたが、審判の始まりから、約マイナス2のADAS−Cog変化だけを有する18ヵ月の時間位置を終えた。精神医学的な評価スケールに、それらは、すなわち、基線周辺で自分のものを保つように見えた。以前18ヵ月にプラセボにあった人々は、それらがプラセボ上のそれらの12ヵ月を終えた認識機能の下部のレベルで安定しているままだった。結果も、安全または耐性が出ないことを示した。より治療群のしばしば報告される1つの副作用は、低下であった。この低下は自己を報告した。そして、低下尺度で測定されなかった。したがって、それは、質問を持ち出した:人々は、低下したもののため、それらのまだ難しい状態?を理解する位置にそれらの認識を改善すること、従って、本願明細書において示される典型的な合成物の一部または全てと結合する抗うつ薬(例えば三環系抗鬱薬)の投与は、正当化されることができる。
【0177】
そのようにBachurin(シェフツォワEP)によって実行される調査例えばKireeva(Oxenkrug GF)そのようにSablinを、そして、(「神経毒および神経保護薬品の目標としてのミトコンドリア」(アンN Y Acad音)を見る。2003の5月;993:334−44(考察345−9))、ミトコンドリア透過性移行孔が両方の内と外との膜の構成要素を含む多タンパク質複合体を表すことを示す。孔は、ミトコンドリアにイオンおよびペプチドの輸送を調整する。それらの規則は、細胞およびアポトーシスのCa(2+)ホメオスタシスを維持する一般の過程と関係している。さまざまな病理学的要因は、透過性移行の病理学的起動およびミトコンドリア孔を不可逆性の開くことを誘導することができる。このイベントは、神経毒性および神経変性の発現における大きなステップであってもよい。それらの調査はMPP(+)およびβ−アミロイド断片25−35の効果を調査する、パーキンソンのものを生成することは公知である神経毒である−症候群およびアルツハイマー病が(ミトコンドリア孔の規則上の)好む。両方の神経毒はミトコンドリア孔を開くことを誘導する。そして、それはシクロスポリンA(透過性移行の特定の抑制剤)によって予防される。MPP(+)およびβアミロイドの効果はまた、反アルツハイマー病薬物タクリンによって、そして、ディメボンによってメラトニン(N−アセチル・セロトニン)の内在性前駆体によって予防されることができる。そして、それはアルツハイマー病の治療および痴呆の他方式のためのエージェントとして発現においてある。それらの調査は、ミトコンドリア孔に対する効果が神経毒性の機構の重要な態様であってもよいことを示す。そばに誘導されるミトコンドリア孔の中で開くのを妨げることができる物質神経毒には、ミトコンドリア機能を保つことができて、このように、神経保護薬品として可能性があることができる。
【0178】
例7
【0179】
ここにおいて与えられた様々な新しい及び非自明な例示的な化合物(並びにそれらを作ることの新しい及び非自明な方法)は、ディメボンとして一般的に知られた既存の化合物を超えて劇的に改善された機能的な試験管内における及び生体内における性質を有することが信じられたものである。他の物事の中で、ここにおいて与えられた化合物は、哺乳動物内における活性な、治療的な、及び/又は薬理学的に有効な量を確立すると共にそれらを維持するための劇的な達成を表すものである、哺乳動物(例.ヒト)内における改善された半減期及び/又は持続可能性を有することが信じられたものである。それに応じて、ディメボンに基づいたデータは、ここにおいて記載された様々な例示的な方法のためのガイダンスを提供することがある。
【0180】
ディメボンは、抗カルシウム活性を有する、特に、それは、それが、神経の細胞の中へカルシウムイオンの入ることを阻害することが可能なものであることが見出されたが、それは、グルタマート受容体の活性化によって誘起された。他方において、細胞におけるカルシウムイオンのハイパーアキュムレーションが、退行性のプロセスのカスケードを誘起することは、知られたものであるが、それらは、エージングのプロセス及び対応する退行性の疾患の発現を付随する。カルシウムのホメオスタシスにおける乱れは、エージング及び痴呆のいわゆるカルシウム理論のための基礎である[Calcium Hypothesis of Ageing and Dementia. Ann. N.Y. Acad. Sd., 1994, v. 747]。
【0181】
ディメボンが、エージングを遅くした、生命を延期した、毛の喪失の生起を低減した、及び老化するマウスにおける白内障を低減したことは、また、発見された。このように、ディメボンの構造から従うものではないところの新しい予測されなかった性質の理由のために、ここにおいて記載された化合物は、老人のプロテクターとして使用されることがある。定義“老人保護性の活性”は、エージングを遅くする及び/又は生命を延期する及び/又は生命を脅かすものではないがしかしエージングのプロセスと関連させられたものである及び年配の人々について典型的なものであるところの病状又は健康状態の量及び/又は強度のレベルにおける減少を介した生活の質を増加させる又はそれを改善する生物学的な活性を意味する。生命を脅かすものではないがしかしエージングのプロセスと関連させられたものである病状又は健康状態は、視力の喪失(白内障)、皮膚の毛の外皮の悪化(脱毛)、及び、筋肉の及び/又は脂肪の細胞の死亡による、重量における年齢に関連させられた減少のような病状又は健康状態を含む。
【0182】
エージングを遅くすることの方法のような方法は、最も少ないときで一日に一回、及び、治療的な効果を達成するために要求されたものであるところの、時間の間隔の間に、体重の0.1及び10mg/kgの間の用量におけるディメボンの有効な量を含有する薬理学的なツールの(ヒトの患者のような)個体への投与を具備することがある。他のバリエーションにおいて、日々の用量(又は他の投薬の頻度)は、約0.1及び約8mg/kgの間に;又は約0.1から約6mg/kgまでの間に;又は約0.1及び約4mg/kgの間に;又は約0.1及び約2mg/kgの間に;又は約0.1及び約1mg/kgの間に;又は約0.5及び約10mg/kgの間に;又は約1及び約10mg/kgの間に;又は約2及び約10mg/kgの間に;又は約4から約10mg/kgまでの間に;又は約6から約10mg/kgまでの間に;又は約8から約10mg/kgまでの間に;又は約0.1及び約5mg/kgの間に;又は約0.1及び約4mg/kgの間に;又は約0.5及び約5mg/kgの間に;又は約1及び約5mg/kgの間に;又は約1及び約4mg/kgの間に;又は約2及び約4mg/kgの間に;又は約1及び約3mg/kgの間に;又は約1.5及び約3mg/kgの間に;又は約2及び約3mg/kgの間に;又は約0.01及び約10mg/kgの間に;又は約0.01及び約4mg/kgの間に;又は約0.01mg/kg及び2mg/kgの間に;又は約0.05及び10mg/kgの間に;又は約0.05及び8mg/kgの間に;又は約0.05及び4mg/kgの間に;又は約0.05及び4mg/kgの間に;又は約0.05及び約3mg/kgの間に;又は約10kgから約50kgまでの間に;又は約10から約100mg/kgまでの間に若しくは約10から約250mg/kgまでの間に;又は約50から約100mg/kgまでの間に若しくは約50及び200mg/kgの間に;又は約100及び約200mg/kgの間に若しくは約200及び約500mg/kgの間に;又は約100mg/kgを超える投薬量に;又は約500mg/kgを超える投薬量にある。いくつかの実施形態において、ディメボンの日々の投薬量は、投与される。ディメボンについての日々の投薬量は、10mg/kgの投薬量であることができる。
【0183】
ディメボンは、支持された期間(例えば少なくとも約1ヵ月、少なくとも約2ヵ月、少なくとも約3ヵ月、少なくとも約6ヵ月または少なくとも少なくとも約12ヵ月)の間管理されることができる。その他の一回分を投与するスケジュールは、また、続かれることができる。例えば、管理の頻度は、変化することができる。一回分を投与する頻度は、毎週一度でありえる一回分を投与する。一回分を投与する頻度は、毎日一度でありえる一回分を投与する。一回分を投与する頻度は、1週間に1回一回分を投与することを超えることがありえる。一回分を投与する頻度は、2、3どれのようなでも、1日1回4、5または5つ以上の一日量の一回分を投与することを超えることがありえる。一回分を投与する頻度は、1日につき3回でありえる。一回分を投与する頻度は、1週の3倍、一回分を投与することでありえる。一回分を投与する頻度は、1週につき4つの時間、一回分を投与することでありえる。一回分を投与する頻度は、1週につき2つの時間、一回分を投与することでありえる。一回分を投与する頻度は、1週間に1回一回分を投与することを超えることがありえるが、毎日一回分を投与することより少なくありえる。一回分を投与する頻度は、毎月一度でありえる一回分を投与する。一回分を投与する頻度は、毎週二度でありえる一回分を投与する。一回分を投与する頻度は、1週刊より少なく二回以上毎月以外一回分を投与することの一回分を投与することができる。断続的な(例えば、一つの日々に7日の一回分を投与することは、2ヵ月、4ヵ月、6ヵ月以上のような7日(いかなる14日の時間の間も繰り返される)の間の服用によってあとに続かなかった)一回分を投与する頻度。一回分を投与する頻度は、連続的でありえる(例えば、一つの毎週に連続週の一回分を投与すること)。一回分を投与する頻度のいずれかが、いずれにでもよって使われることができる。例えば、投薬量、一回分を投与する頻度のいずれか、10mg/kgの投薬量を使用することができる。一回分を投与する頻度のいずれか、例えば、本願明細書において記載されている投薬量のいずれかと共に本願明細書において記載されている合成物のいずれかを使用することができる。そして、一回分を投与する頻度はディメボンの3回1日の10mg/kgの量でありえる。
【0184】
合成物本願明細書において記載する一般に認められた口腔用組成物、例えば錠剤、被覆錠剤の形の哺乳類に与えることができる、中でゲル・カプセル固いまたは柔らかいシェル、エマルジョン類またはサスペンションの。キャリア(この種の組成物の準備のために使われることができる)の実施例はラクトース、穀物澱粉またはその誘導剤(タルク、ステアリン酸塩またはその塩類、など)である。柔らかいシェルを有するゲル・カプセル用の許容可能なキャリアは、例えば、植物油、ワックス、脂肪、半固体および液体多価アルコール、その他である。加えて、製薬準備は防腐剤、ソリュビライザー、スタビライザを含むことができる。そして、薬品、エマルゲーター、甘味料、染料、調整装置、浸透圧の調整のための塩類、バッファ、コーティング薬品または酸化防止剤を再度湿潤する。準備はまた、他の物質を含むことができる。そして、それは有益な治療的な特性を有する。
治療的な形は、通常の標準用量によって表されることができて、周知の製薬方法によって準備されることができる。適切な製剤は見つかる、例えば、レミントンで、Pharmaceutical Sciences、メイスPublishing社、フィラデルフィア、Pa.(2000)いずれが、本願明細書に引用したものとする。本願明細書において記載されている合成物のいずれか記載されているいかなる投薬量の形態もの錠剤において公式化されることができる、なぜならば、実施例、ディメボンまたはそれの薬学的に受け入れられる塩は10mgの錠剤として公式化されることができる。本願明細書において記載されている合成物のいずれか、継続された解放製剤としていかなる投薬量にもおいて公式化されることができる。また、本願明細書において記載されている各種実施形態は、支持された解放遺贈(例えば活性成分としていかなる合計もの本願明細書において記載されている合成物のいかなる一つからも成っている経皮パッチまたは移植可能な遺贈)を提供する。個人が支持された解放期間の間に合成物の有効量を受信するように、達する。技術的な結果(本発明の出願の後、達成されることができる)は、老化および/または生命および/または致命的でなくて、老化現象(例えば失明(白内障)、皮膚毛深い外被(脱毛症)の悪化、筋肉のおよび/または脂肪細胞の終わりによる重量の年齢関連の減少)を伴う病状または状況の強度の量および/またはレベルの減少を経た生活の質の好転の重要な延長の中で減速することであってもよい。
【0185】
更に本願明細書において記載されている実施例はキットを本発明のさまざまな方法を実施するために提供する。そして、それは本願明細書において記載されている一つ以上の合成物から成る。キットは、本願明細書において開示される合成物のいずれかを使用することができる。キットが、本願明細書において記載されている用途のいかなる一つ以上のためにも用いられることができて、したがって、以下の用途のいかなる一つ以上のためもの指示を含むことができる:老化(例えば、開始を遅延させているかまたは年齢関連であるか年齢関連性症状および/または病理学または状態の進行を減速する)を遅くして、個人の寿命を延長して、個人の細胞の寿命を延長して、個人の人生の品質を改善して、年齢関連性の条件(例えば非致命的な年齢関連性の病理学または状態)を進展させる危険を減少させること。
【0186】
キットは、一般に適切な包装を含む。キットは、本願明細書において記載されているいかなる合成物から成るも一つ以上の容器を含むことができる。各々の構成要素(複数の構成要素がある場合)は別々の容器で包まれることができる、または、若干の構成要素は交差反応性および貯蔵寿命が許す1つの容器に組み込まれることができる。キットは一組の指示(一般に書面での指示)を任意に含むことができる。但し、指示を含んでいる電子記憶媒体(例えば磁気ディスケットまたは光ディスク)はまた、受け入れられる。そして、現在のものの方法の構成要素(s)の使用法に関する、発明である。一般にキットで含まれる指示は、構成要素および個人へのそれらの投与に関しては情報を含む。
【0187】
例8
【0188】
ここにおいて与えられた様々な新しい及び非自明な例示的な化合物(並びにそれらを作ることの新しい及び非自明な方法)は、ディメボンとして一般的に知られた既存の化合物を超えて劇的に改善された機能的な試験管内における及び生体内における性質を有することが信じられたものである。他の物事の中で、ここにおいて与えられた化合物は、哺乳動物内における活性な、治療的な、及び/又は薬理学的に有効な量を確立すると共にそれらを維持するための劇的な達成を表すものである、哺乳動物(例.ヒト)内における改善された半減期及び/又は持続可能性を有することが信じられたものである。それに応じて、ディメボンに基づいたデータは、ここにおいて記載された様々な例示的な方法のためのガイダンスを提供することがある。
【0189】
ディメボンのカルシウムをブロックする性質の決定
【0190】
ディメボンのカルシウムをブロックする性質の評価は、[Bachurin et al. Neuroprotective and cognition enhancing properties of MK− 801 flexible analogs. Structure−activity relationships. // Ann. N. Y. Acad. Sci., 2001, v. 939, pp. 219−235]に記載されたプロトコルに従った新生の(8−11日の)ラットの脳から単離されたところの、シナプトソームのP2−フラクションと共に履行された。この試験において、グルタマートの受容体と関連させられたイオンチャネルを介したカルシウムイオンの特異的な摂取を阻害するための化合物の能力は、決定された。
【0191】
シナプトソームは、インキュベーション緩衝剤A(132mMのNaCl,5mMのKCl,5mMのHEPES)の中へ置かれ、且つ、全体的な実験の間における0セルシウス度(“C”)に保たれた。シナプトソームのアリコット(50.m.u.l)は、調査された化合物及び放射能標識されたカルシウム、上付き45Ca、の調合物を含有するものである、媒体Aに置かれた。カルシウムの摂取は、グルタマートの10mMの溶液の20.mu.lの媒体の中へ導入によって刺激された。30Cにおける5分のインキュベーションの後に、反応は、GF/Bフィルターを通じた濾過によって中断させられたが、それらは、そして、冷たい緩衝剤B(145mMのKCl,10mMのトリス,5mMのトリロンB)で三重の洗浄がなされた。そして、フィルターは、放射能標識されたカルシウムの検出のための主体であった。測定は、シンチレーションカウンター‘SL−4000 Intertechnic’を使用することで、履行された。初期のスクリーニングは、5.mu.Mの各々の化合物の濃度で履行された。特異的なカルシウムの摂取は、後に続く等式K(43/21)=[(Ca4−Ca3)/(Ca2−Ca1)]*100%を使用することで、計算されたが、そこでは:Ca1は、コントロールの実験におけるカルシウムの摂取である(追加されたグルタマート又は試験化合物無し);Ca2は、グルタマートのみの存在におけるカルシウムの摂取である(グルタマートに誘起されたカルシウムの摂取−−GICU);Ca3は、試験の化合物のみの存在におけるカルシウムの摂取である(追加されたグルタマート無し);Ca4は、グルタマート及び試験の化合物の両方の存在におけるカルシウムの摂取である。ディメボンは、表明されたカルシウムをブロックする性質を呈示した。これは、より上に記載されたエージング及び痴呆の仮説に従って、ディメボンは、老人のプロテクターとしてのポテンシャルを有することがあるということを提案する。
【0192】
例9
【0193】
ここにおいて与えられた様々な新しい及び非自明な例示的な化合物(並びにそれらを作ることの新しい及び非自明な方法)は、ディメボンとして一般的に知られた既存の化合物を超えて劇的に改善された機能的な試験管内における及び生体内における性質を有することが信じられたものである。他の物事の中で、ここにおいて与えられた化合物は、哺乳動物内における活性な、治療的な、及び/又は薬理学的に有効な量を確立すると共にそれらを維持するための劇的な達成を表すものである、哺乳動物(例.ヒト)内における改善された半減期及び/又は持続可能性を有することが信じられたものである。それに応じて、ディメボンに基づいたデータは、ここにおいて記載された様々な例示的な方法のためのガイダンスを提供することがある。
【0194】
老人のプロテクターとしてのディメボンの活性についてのデータ
【0195】
ディメボンは、実験室の動物における(エージングを付随する病状の量における変化によって特徴付けられた)生命を延期すると共に生活の質を改善する薬剤として評価された。
【0196】
実験は、12ヶ月のそれらの年齢からスタートするものである、C57/Bの雌のマウスで履行された。マウスは、セルに保たれた、セル当たり10匹の動物。コントロール及び実験の群の両方は、各々の群における50匹の動物を含むものであった。動物は、食物及び水への自由なアクセスを有するものであった。日中−夜間のサイクルは、12時間であった。
【0197】
実験より先のものに、一つのセルにおける動物による日々の及び週単位の水の消費は、測定された。ディメボンは、各々の動物が、平均的に一日当たりディメボンの3mg/kgを消費するであろうというような量において、水に追加された。ディメボンを含有する水を供えたボトルは、7日毎に取り替えられた。コントロール群における動物は、純粋な水を受容するものであった。
【0198】
実験より先のものに、全ての動物は、計量され、且つ、平均的な重量は、あらゆるセルにおける全ての動物の重量と同様に、あらゆる群、あらゆるセルにおいて決定された。皮膚、毛、及び目の健康状態は、また、目視の検査によって決定された。全ての動物は、健康的なものにみえ、且つ、実験より先のものにいずれの可視の病変をも有するものではなかった。全てのこれらのパラメーターの評価は、月々の基準に履行された。
【0199】
統計は、スチューデントのT−検定及び‘カイ二乗の’判断基準を使用することで、計算された。
【0200】
結果
【0201】
寿命
【0202】
生命の長さのパラメーターの評価は、人口統計学において使用された方法を用いることで、履行された。このパラメーターは、あらゆる年齢の群における死亡の確率であった。全体的な実験の間に、実験の群における動物の数は、コントロール群におけるものと比べてより大きいものであった。言い換えれば、死亡の確率は、ディメボンを受容するものであった動物における全ての年齢の群においてより低いものであった。20−23ヶ月の年齢の群において、この差異は、統計的に有意なものであった(P<0.05)。
【0203】
動物の重量におけるダイナミクス
【0204】
動物の重量における減少は、コントロール群における全体的な実験の間に観察された。これは、自然のプロセスであるが、それは、年齢に関係付けられた重量の消耗として知られたものである。重量の消耗無しは、ディメボンで処置された動物の群において観察された。実験の群における重量における消耗は、23ヶ月の月齢の動物においてのみ観察された、しかしながら、そのときでさえも、コントロール群における動物に対して比較された、それらの重量は、より高いものであった。とはいえ、重量における観察された変動が、統計的に有意なものではないものであった(P>0.05)ということは、留意されたものであるべきである。
【0205】
視覚の乱れ
【0206】
一方の又は両方の目における白内障の発現としてみえるものである、視覚の乱れは、実験の二ヶ月目における動物のコントロール群において観察された。この群における白内障を備えた動物の量は、毎月に急速に成長するものであった。ディメボンを受容する群における白内障を有するものであった動物の量は、有意により少ないものであった(13から20ヶ月の月齢のマウスについて、P<0.05)。18ヶ月でスタートすると、白内障を有する動物の量は、また、実験の群において増加するものであった。実験の群における動物が、まだ、生きた一方で、コントロール群における白内障を有するものであった動物の多数のものが、死亡したという理由のために、18ヶ月から21ヶ月までの間におけるコントロール及び実験の群の間における比較的な分析は、複雑なものであった。
【0207】
皮膚及び毛の健康状態
【0208】
実験の最初の月からスタートすると、禿頭のスポット又はいわゆる脱毛の形態における、それらの皮膚−毛の外皮における乱れを備えた動物は、観察された。これらの動物における禿頭のスポットのサイズは、体の表面の1から25%まで変動させられた。実験の終了まで、白内障を備えたケースにおけるものと同じで、コントロール群における脱毛を有するものであったところの動物の量は、実験の群における動物がまだ生きた一方で、動物の死亡の理由のために、減退するものであった。
【0209】
結果は、ディメボンが、統計的に信頼性のあるもので、老年の動物における死亡の確率を減少させるということを提案するものであった。加えて、あるものは、あるものが、老年の動物にディメボンを供給すること及び視覚の喪失及び脱毛のような、非致命的な病状の発現の遅くすることの間における強い相関であるという統計的に信頼性のある証拠である。重量における減少は、それは、エージングの妥当な特性であるが、コントロール群に対して比較されたディメボンを受容する群において顕著により遅いものである。このように、シメボンは、生命を延期すると共に非致命的な年齢に関係付けられた病状の確率を減少させる。言い換えれば、それは、老年の動物の生活の質を改善する。より上のものの全ては、ディメボンが、アルツハイマー病の疾患の治療におけるポテンシャルを有することのそれの能力に追加して、有効な老人のプロテクターであるということを提案する。
【0210】
例10
【0211】
ここにおいて与えられた様々な新しい及び非自明な例示的な化合物(並びにそれらを作ることの新しい及び非自明な方法)は、ディメボンとして一般的に知られた既存の化合物を超えて劇的に改善された機能的な試験管内における及び生体内における性質を有することが信じられたものである。他の物事の中で、ここにおいて与えられた化合物は、哺乳動物内における活性な、治療的な、及び/又は薬理学的に有効な量を確立すると共にそれらを維持するための劇的な達成を表すものである、哺乳動物(例.ヒト)内における改善された半減期及び/又は持続可能性を有することが信じられたものである。それに応じて、ディメボンに基づいたデータは、ここにおいて記載された様々な例示的な方法のためのガイダンスを提供することがある。
【0212】
抗ヒスタミンの性質
【0213】
ディメボンの知られた抗ヒスタミンの性質の理由のために、ここにおいて記載された様々な例示的な化合物は、また、哺乳動物におけるH及び/又はHヒスタミン受容体のアンタゴニストとして作用することを含むものである、類似の性質を有することがある。
【0214】
受容体は、ヒスタミン受容体、及びこのように臨床的に重要な薬物のための重要なターゲットであると共に、おそらく、哺乳類の概日のサイクルを調節するための最も重要な受容体の一つである。
【0215】
ヒスタミンH受容体は、体のいたるところで、具体的には平滑筋において、血管の内皮の細胞において、心臓において、及び、中枢神経系において、発現させられた向代謝性のG−タンパク質にカップリングされた受容体である。H受容体は、ホスホリパーゼC及びホスファチジルイノシトール(PIP2)をシグナル伝達する経路を活性化させる細胞内のG−タンパク質へリンクさせられたものである。
【0216】
ヒスタミンH受容体は、中枢神経系、及び、より少ない程度まで、末梢神経系において表現させられたものであるが、そこでは、それらは、シナプス前性のヒスタミン作動性のニューロンにおける自己受容体として作用すると共に、また、ヒスタミンの合成及び放出のフィードバック阻害によってヒスタミンの代謝回転を制御する。H受容体は、また、ドーパミン、GABA、アセチルコリン、ノルアドレナリン、及びセロトニンを含むものであるが、しかし多分それらに限定されたものではない、多くの数の他の神経伝達物質の放出をシナプス前に阻害することを示されてきたものである(即ち、それは、阻害性のヘテロレセプターとして作用する)。この受容体は、睡眠障害を処置するためのターゲットとして提示されてきたものである。
【0217】
様々な実施形態が、より上に記載されてきたものである一方で、それらが、例のみの、及び限定無しの、方式によって与えられてきたものであるということは、理解されたものであるべきである。このように、好適にされた実施形態の外延及び範囲は、より上に記載された例示的な実施形態のいずれのものによっても限定されないものであるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般的な式:
【化6】

を有する化合物において、
は、一つのフッ素原子、二つのフッ素原子、又はトリフルオロメチル基より選択されたものである;と共に、
は、H、(C−C)アルキル;ヒドロキシル(C−C)アルキル;(ヘテロ)アリール(C−C)アルキル;(C−C)シクロアルキル;(C−C)アルケニル;(C−C)アルキルスルホニル;(ヘテロ)アリールスルホニル;(C−C)アルカノイル;(ヘテロ)アロイル、(C−C)アルコキシカルボニル;(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル;(ヘテロ)アリールオキシ(C−C)アルキル;アミノ(C−C)アルキルより選択されたものであると共に、
前記アミノ基は、自由選択でアルキル、(ヘテロ)アリール、アルケニル、アルカノイル、(ヘテロ)アロイル、及び他のもの;又は基CONR若しくはSONRによって置換されたものであることがある;と共に、
及びRは、独立に、水素又は(C−C)アルキルを表す、又はR及びRは、それらが付けられる窒素原子と一緒に窒素を含有する複素環式の若しくは窒素を含有するヘテロアリール基を形成することがある;と共に、
及びRは、水素及びメチル基より独立に選ばれる;と共に、
、R、R、及びRは、各々、相互に独立に、水素若しくはハロゲン原子、又は、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシル、自由選択でハロゲン原子若しくはメチル、メトキシ、シアノ、トリフルオロメチル、若しくはヒドロキシル基で置換された、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、フェノキシ、フェニル、若しくはピリジル基を表す、
化合物。
【請求項2】
5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
8−フルオロ−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
8−クロロ−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
8−ブロモ−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−8−メトキシ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2,6,8−トリメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
6,8−ジフルオロ−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−8−(トリフルオロメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
2−エチル−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
2−エチル−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
2−ベンジル−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
2−エチル−8−フルオロ−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
8−クロロ−2−エチル−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
2−メチル−5−{2−[6−(フルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
2,8−ジメチル−5−{2−[6−(フルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
8−フルオロ−2−メチル−5−{2−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
8−クロロ−2−メチル−5−{2−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
2−メチル−8−(トリフルオロメチル)−5−{2−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
5−[2−(6−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
5−[2−(6−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
8−フルオロ−5−[2−(6−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
5−[2−(2−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
5−[2−(2−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
8−フルオロ−5−[2−(2−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
5−[2−(3−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
5−[2−(3−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
8−フルオロ−5−[2−(3−フルオロピリジン−4−イル)エチル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
2−メチル−5−{2−[2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
2,8−ジメチル−5−{2−[2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
8−フルオロ−2−メチル−5−{2−[2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール;
2−{5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}エタノール;
2−{5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−8−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}エタノール;及び、
2−{8−フルオロ−5−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)エチル]−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル}エタノール
:からなる群より選択される、化合物又はそれの薬理学的に許容可能な塩。
【請求項3】
化合物Iの一般式を有するフッ素を含有するピリド[4,3−b]インドール誘導体の合成のための方法であって、
前記方法は、
化合物IIIの一般式を有する水素化されたピリド[4,3−b]インドール類を加えること
【化7】

:を具備する、方法。
【請求項4】
式IIIの反応性のビニルピリジンに対する式IIの水素化されたピリド[4,3−b]インドール類の求核付加による請求項1に従った式Iの化合物の合成のための方法
【化8】


【請求項5】
5−HT6受容体、NMDA受容体、及びBuChE酵素で媒介された障害の処置のための、薬学的に許容可能な担体、希釈剤、又は賦形剤との関連する請求項2の化合物の少なくとも一つを具備する薬学的な組成物又はそれの薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、異性体、若しくはプロドラッグ。
【請求項6】
請求項5の薬学的な組成物において、
前記障害は、アルツハイマー病の疾患である、組成物。
【請求項7】
請求項5の薬学的な組成物において、
前記障害は、ハンチントン病の疾患である、組成物。
【請求項8】
哺乳動物における5−HT6受容体、NMDA受容体、BuChE酵素、又はミトコンドリアで媒介された障害を処置する方法であって、
前記方法は、
前記哺乳動物へ請求項2の化合物の少なくとも一つを具備する薬学的な組成物の有効な量を投与すること
:を具備する、方法。
【請求項9】
請求項8の方法であって、
前記方法は、さらに、
5−HT受容体に拮抗させること
:を具備する、方法。
【請求項10】
請求項8の方法であって、
前記方法は、さらに、
NMDA受容体に拮抗させること
:を具備する、方法。
【請求項11】
請求項8の方法であって、
前記方法は、さらに、
BuChE酵素を阻害すること
:を具備する、方法。
【請求項12】
請求項8の方法であって、
前記方法は、さらに、
ミトコンドリアで媒介された障害を軽減すること
:を具備する、方法。
【請求項13】
請求項8の方法であって、
前記方法は、さらに、
前記哺乳動物におけるHヒスタミン受容体に拮抗させること
:を具備する、方法。
【請求項14】
請求項13の方法であって、
前記方法は、さらに、
前記哺乳動物におけるヒスタミンの放出を阻害すること
:を具備する、方法。
【請求項15】
請求項8の方法であって、
前記方法は、さらに、
前記哺乳動物におけるHヒスタミン受容体に拮抗させること
:を具備する、方法。
【請求項16】
請求項8の方法であって、
前記方法は、さらに、
抗うつ剤の有効な量を投与すること
:を具備する、方法。
【請求項17】
請求項8の方法であって、
前記方法は、さらに、
前記5−HT6受容体、前記NMDA受容体、前記BuChE酵素、又はミトコンドリアで媒介された障害を処置するための第二のモジュレーターの有効な量を投与すること
:を具備する、方法。
【請求項18】
請求項17の方法において、
前記第二のモジュレーターは、ドネペジルである、方法。
【請求項19】
請求項17の方法において、
前記第二のモジュレーターは、メマンチンである、方法。
【請求項20】
請求項8の方法であって、
前記方法は、さらに、
前記哺乳動物の認知の能力を向上させること
:を具備する、方法。
【請求項21】
請求項8の方法において、
前記有効な量は、二十四時間の時間間隔の間に前記哺乳動物へ投与された前記化合物のおおよそ1mgから1グラムまでの間にある、方法。
【請求項22】
生体内において又は試験管内において神経変性の障害に対する保護の機械の調査のための薬理学的なツールとして請求項2の化合物の少なくとも一つを使用することを具備する方法。
【請求項23】
(1)哺乳動物におけるエージングを遅くすること、方法が、エージングを遅くするための有効な薬学的に許容可能な担体、希釈剤、若しくは賦形剤との関連において、哺乳動物へ請求項2の化合物又はそれの薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、異性体、若しくはプロドラッグの少なくとも一つを投与することを具備すること;
(2)哺乳動物における年齢に関連させられた毛の喪失の進行を遅くすること、方法が、年齢に関連させられた毛の喪失の進行を遅くするための有効な薬学的に許容可能な担体、希釈剤、若しくは賦形剤との関連において、哺乳動物へ請求項2の化合物又はそれの薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、異性体、若しくはプロドラッグの少なくとも一つのある量のものを投与することを具備すること;
(3)哺乳動物における年齢に関連させられた体重の喪失の進行を遅くすること、方法が、年齢に関連させられた体重の喪失の進行を遅くするための有効な薬学的に許容可能な担体、希釈剤、若しくは賦形剤との関連において、哺乳動物へ請求項2の化合物又はそれの薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、異性体、若しくはプロドラッグの少なくとも一つのある量のものを投与することを具備すること;
(4)哺乳動物における年齢に関連させられた視覚の妨害の発症を遅くすること、方法が、年齢に関連させられた視覚の妨害の発症を遅くするための有効な薬学的に許容可能な担体、希釈剤、若しくは賦形剤との関連において、哺乳動物へ請求項2の化合物又はそれの薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、異性体、若しくはプロドラッグの少なくとも一つのある量のものを投与することを具備すること;
(5)哺乳動物の寿命を延期すること、方法が、前記哺乳動物の寿命を延期するための有効な薬学的に許容可能な担体、希釈剤、若しくは賦形剤との関連において、哺乳動物へ請求項2の化合物又はそれの薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、異性体、若しくはプロドラッグの少なくとも一つのある量のものを投与することを具備すること;及び、
(6)哺乳動物の生活の質を改善すること、方法が、前記哺乳動物の生活の質を改善するための有効な薬学的に許容可能な担体、希釈剤、若しくは賦形剤との関連において、哺乳動物へ請求項2の化合物又はそれの薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、異性体、若しくはプロドラッグの少なくとも一つのある量のものを投与することを具備すること
:からなる群より選択された方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−540439(P2010−540439A)
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−525836(P2010−525836)
【出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【国際出願番号】PCT/US2008/010893
【国際公開番号】WO2009/038764
【国際公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(510079662)ディー2イー,エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】