説明

神経成長因子アンタゴニストを投与することによって骨関節炎疼痛を治療するための方法とそれを含有する組成物

【課題】骨関節炎疼痛を治療するための方法、及び骨関節炎疼痛を治療するための医薬組成物の提供。
【解決手段】有効量の神経成長因子(NGF)アンタゴニストを個体へ投与する、骨関節炎疼痛を治療するための方法、及びNGFアンタゴニストと担体を含有する、骨関節炎疼痛を治療するための医薬組成物。該NGFアンタゴニストは、抗NGFアンタゴニスト抗体であることが好ましい。該抗NGFアンタゴニスト抗体は、モノクローナル抗体又はヒト化抗体であることが好ましい。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
有効量のNGFアンタゴニストを個体へ投与することを含んでなる、骨関節炎疼痛を個体において治療する方法。
【請求項2】
個体がヒトである、請求項1の方法。
【請求項3】
NGFアンタゴニストが抗NGFアンタゴニスト抗体である、請求項1の方法。
【請求項4】
抗NGFアンタゴニスト抗体を毎週1回〜12週毎に1回の範囲の投薬頻度で投与する、請求項3の方法。
【請求項5】
抗NGFアンタゴニスト抗体を毎月1回、2ヶ月毎に1回、3ヶ月毎に1回、4ヵ月毎に1回、5ヶ月毎に1回、または6ヶ月毎に1回投与する、請求項3の方法。
【請求項6】
抗NGFアンタゴニスト抗体を3ヶ月毎に1回投与する、請求項3の方法。
【請求項7】
単回用量の抗NGFアンタゴニスト抗体の投与後少なくとも約7日の期間の間、疼痛が緩和される、請求項3の方法。
【請求項8】
単回用量の抗NGFアンタゴニスト抗体の投与後少なくとも約14日の期間の間、疼痛が緩和される、請求項3の方法。
【請求項9】
単回用量の抗NGFアンタゴニスト抗体の投与後少なくとも約4週の期間の間、疼痛が緩和される、請求項3の方法。
【請求項10】
単回用量の抗NGFアンタゴニスト抗体の投与後少なくとも約12週の期間の間、疼痛が緩和される、請求項3の方法。
【請求項11】
抗NGFアンタゴニスト抗体を約3μg/kg〜約1mg/kgの範囲の用量で投与する、請求項3の方法。
【請求項12】
抗NGFアンタゴニスト抗体を約100μg/kgの用量で投与する、請求項11の方法。
【請求項13】
抗NGFアンタゴニスト抗体を約300μg/kgの用量で投与する、請求項11の方法。
【請求項14】
抗NGFアンタゴニスト抗体を静脈内投与する、請求項3の方法。
【請求項15】
抗NGFアンタゴニスト抗体を皮下投与する、請求項3の方法。
【請求項16】
抗NGFアンタゴニスト抗体がモノクローナル抗体である、請求項3の方法。
【請求項17】
抗NGFアンタゴニスト抗体がヒト化抗体である、請求項3の方法。
【請求項18】
抗NGFアンタゴニスト抗体がヒトNGFへ結合する、請求項3の方法。
【請求項19】
抗NGFアンタゴニスト抗体が齧歯動物のNGFへさらに結合する、請求項18の方法。
【請求項20】
抗NGFアンタゴニスト抗体が:
(a)NGFへ約2nM未満のKで結合し;
(b)マウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を約100pM以下のIC50で阻害し(ここでIC50は、約15pMのヒトNGFの存在下に測定する);そして
(c)マウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を約10pM以下のIC50で阻害する(ここでIC50は、約1.5pMのNGFの存在下に測定する)、
請求項3の方法。
【請求項21】
抗NGFアンタゴニスト抗体が:
(a)配列番号3に示すCDR1領域;
(b)配列番号4に示すCDR2領域;および
(c)配列番号5に示すCDR3領域
を含んでなる重鎖可変領域を含む、請求項3の方法。
【請求項22】
抗NGFアンタゴニスト抗体が:
(a)配列番号6に示すCDR1領域;
(b)配列番号7に示すCDR2領域;および
(c)配列番号8に示すCDR3領域
を含んでなる軽鎖可変領域を含む、請求項3の方法。
【請求項23】
抗NGFアンタゴニスト抗体が:
(a)配列番号3に示すCDR1領域;
(b)配列番号4に示すCDR2領域;および
(c)配列番号5に示すCDR3領域
を含んでなる重鎖可変領域をさらに含む、請求項22の方法。
【請求項24】
抗NGFアンタゴニスト抗体が、配列番号1および2に示すアミノ酸配列を含んでなる抗体である、請求項23の方法。
【請求項25】
抗NGFアンタゴニスト抗体が、配列番号16および17に示すアミノ酸配列を含んでなる抗体である、請求項24の方法。
【請求項26】
有効量のNGFアンタゴニストを個体へ投与することを含んでなる、骨関節炎を有する個体において身体機能を改善させる方法。
【請求項27】
個体がヒトである、請求項26の方法。
【請求項28】
NGFアンタゴニストが抗NGFアンタゴニスト抗体である、請求項26の方法。
【請求項29】
抗NGFアンタゴニスト抗体を毎週1回〜12週毎に1回の範囲の投薬頻度で投与する、請求項28の方法。
【請求項30】
抗NGFアンタゴニスト抗体を毎月1回、2ヶ月毎に1回、3ヶ月毎に1回、4ヵ月毎に1回、5ヶ月毎に1回、または6ヶ月毎に1回投与する、請求項28の方法。
【請求項31】
抗NGFアンタゴニスト抗体を3ヶ月毎に1回投与する、請求項28の方法。
【請求項32】
抗NGFアンタゴニスト抗体を約3μg/kg〜約1mg/kgの範囲の用量で投与する、請求項28の方法。
【請求項33】
抗NGFアンタゴニスト抗体を約100μg/kgの用量で投与する、請求項32の方法。
【請求項34】
抗NGFアンタゴニスト抗体を約300μg/kgの用量で投与する、請求項32の方法。
【請求項35】
抗NGFアンタゴニスト抗体を静脈内投与する、請求項28の方法。
【請求項36】
抗NGFアンタゴニスト抗体を皮下投与する、請求項28の方法。
【請求項37】
抗NGFアンタゴニスト抗体がモノクローナル抗体である、請求項28の方法。
【請求項38】
抗NGFアンタゴニスト抗体がヒト化抗体である、請求項28の方法。
【請求項39】
抗NGFアンタゴニスト抗体がヒトNGFへ結合する、請求項28の方法。
【請求項40】
抗NGFアンタゴニスト抗体が齧歯動物のNGFへさらに結合する、請求項39の方法。
【請求項41】
抗NGFアンタゴニスト抗体が:
(a)NGFへ約2nM未満のKで結合し;
(b)マウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を約100pM以下のIC50で阻害し(ここでIC50は、約15pMのヒトNGFの存在下に測定する);そして
(c)マウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を約10pM以下のIC50で阻害する(ここでIC50は、約1.5pMのNGFの存在下に測定する)、
請求項28の方法。
【請求項42】
抗NGFアンタゴニスト抗体が:
(a)配列番号3に示すCDR1領域;
(b)配列番号4に示すCDR2領域;および
(c)配列番号5に示すCDR3領域
を含んでなる重鎖可変領域を含む、請求項28の方法。
【請求項43】
抗NGFアンタゴニスト抗体が:
(a)配列番号6に示すCDR1領域;
(b)配列番号7に示すCDR2領域;および
(c)配列番号8に示すCDR3領域
を含んでなる軽鎖可変領域を含む、請求項28の方法。
【請求項44】
抗NGFアンタゴニスト抗体が:
(a)配列番号3に示すCDR1領域;
(b)配列番号4に示すCDR2領域;および
(c)配列番号5に示すCDR3領域
を含んでなる重鎖可変領域をさらに含む、請求項43の方法。
【請求項45】
抗NGFアンタゴニスト抗体が、配列番号1および2に示すアミノ酸配列を含んでなる抗体である、請求項44の方法。
【請求項46】
抗NGFアンタゴニスト抗体が、配列番号16および17に示すアミノ酸配列を含んでなる抗体である、請求項45の方法。
【請求項47】
有効量のNGFアンタゴニストを個体へ投与することを含んでなる、骨関節炎を有する個体においてこわばりを改善させる方法。
【請求項48】
個体がヒトである、請求項47の方法。
【請求項49】
NGFアンタゴニストが抗NGFアンタゴニスト抗体である、請求項47の方法。
【請求項50】
抗NGFアンタゴニスト抗体を毎週1回〜12週毎に1回の範囲の投薬頻度で投与する、請求項49の方法。
【請求項51】
抗NGFアンタゴニスト抗体を毎月1回、2ヶ月毎に1回、3ヶ月毎に1回、4ヵ月毎に1回、5ヶ月毎に1回、または6ヶ月毎に1回投与する、請求項49の方法。
【請求項52】
抗NGFアンタゴニスト抗体を3ヶ月毎に1回投与する、請求項49の方法。
【請求項53】
抗NGFアンタゴニスト抗体を約3μg/kg〜約1mg/kgの範囲の用量で投与する、請求項49の方法。
【請求項54】
抗NGFアンタゴニスト抗体を約100μg/kgの用量で投与する、請求項53の方法。
【請求項55】
抗NGFアンタゴニスト抗体を約300μg/kgの用量で投与する、請求項53の方法。
【請求項56】
抗NGFアンタゴニスト抗体を静脈内投与する、請求項49の方法。
【請求項57】
抗NGFアンタゴニスト抗体を皮下投与する、請求項49の方法。
【請求項58】
抗NGFアンタゴニスト抗体がモノクローナル抗体である、請求項49の方法。
【請求項59】
抗NGFアンタゴニスト抗体がヒト化抗体である、請求項49の方法。
【請求項60】
抗NGFアンタゴニスト抗体がヒトNGFへ結合する、請求項49の方法。
【請求項61】
抗NGFアンタゴニスト抗体が齧歯動物のNGFへさらに結合する、請求項60の方法。
【請求項62】
抗NGFアンタゴニスト抗体が:
(a)NGFへ約2nM未満のKで結合し;
(b)マウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を約100pM以下のIC50で阻害し(ここでIC50は、約15pMのヒトNGFの存在下に測定する);そして
(c)マウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を約10pM以下のIC50で阻害する(ここでIC50は、約1.5pMのNGFの存在下に測定する)、
請求項49の方法。
【請求項63】
抗NGFアンタゴニスト抗体が:
(a)配列番号3に示すCDR1領域;
(b)配列番号4に示すCDR2領域;および
(c)配列番号5に示すCDR3領域
を含んでなる重鎖可変領域を含む、請求項49の方法。
【請求項64】
抗NGFアンタゴニスト抗体が:
(a)配列番号6に示すCDR1領域;
(b)配列番号7に示すCDR2領域;および
(c)配列番号8に示すCDR3領域
を含んでなる軽鎖可変領域を含む、請求項49の方法。
【請求項65】
抗NGFアンタゴニスト抗体が:
(a)配列番号3に示すCDR1領域;
(b)配列番号4に示すCDR2領域;および
(c)配列番号5に示すCDR3領域
を含んでなる重鎖可変領域をさらに含む、請求項64の方法。
【請求項66】
抗NGFアンタゴニスト抗体が、配列番号1および2に示すアミノ酸配列を含んでなる抗体である、請求項65の方法。
【請求項67】
抗NGFアンタゴニスト抗体が、配列番号16および17に示すアミノ酸配列を含んでなる抗体である、請求項66の方法。
【請求項68】
有効量のNGFアンタゴニストと、骨関節炎疼痛を個体において治療するのに有効な量のNGFアンタゴニストを該個体へ投与することについての説明書を含むキット。
【請求項69】
個体がヒトである、請求項68のキット。
【請求項70】
NGFアンタゴニストが抗NGFアンタゴニスト抗体である、請求項68のキット。
【請求項71】
抗NGFアンタゴニスト抗体を毎週1回〜12週毎に1回の範囲の投薬頻度で投与する、請求項70のキット。
【請求項72】
単回用量の抗NGFアンタゴニスト抗体の投与後少なくとも約7日の期間の間、疼痛が緩和される、請求項70のキット。
【請求項73】
有効量のNGFアンタゴニストと、骨関節炎を有する個体において身体機能を改善させるのに有効な量のNGFアンタゴニストを該個体へ投与することについての説明書を含むキット。
【請求項74】
個体がヒトである、請求項73のキット。
【請求項75】
NGFアンタゴニストが抗NGFアンタゴニスト抗体である、請求項73のキット。
【請求項76】
抗NGFアンタゴニスト抗体を毎週1回〜12週毎に1回の範囲の投薬頻度で投与する、請求項75のキット。
【請求項77】
抗NGFアンタゴニスト抗体を約3μg/kg〜約1mg/kgの範囲の用量で投与する、請求項75のキット。
【請求項78】
有効量のNGFアンタゴニストと、骨関節炎を有する個体においてこわばりを改善させるのに有効な量のNGFアンタゴニストを該個体へ投与することについての説明書を含むキット。
【請求項79】
個体がヒトである、請求項78のキット。
【請求項80】
NGFアンタゴニストが抗NGFアンタゴニスト抗体である、請求項78のキット。
【請求項81】
抗NGFアンタゴニスト抗体を毎週1回〜12週毎に1回の範囲の投薬頻度で投与する、請求項80のキット。
【請求項82】
抗NGFアンタゴニスト抗体を約3μg/kg〜約1mg/kgの範囲の用量で投与する、請求項80のキット。
【請求項83】
NGFアンタゴニストと医薬的に許容される担体を含んでなる、骨関節炎疼痛を個体において治療するための医薬組成物。
【請求項84】
NGFアンタゴニストと医薬的に許容される担体を含んでなる、骨関節炎を有する個体において身体機能を改善させるための医薬組成物。
【請求項85】
NGFアンタゴニストと医薬的に許容される担体を含んでなる、骨関節炎を有する個体においてこわばりを改善させるための医薬組成物。


【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図1−4】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23−1】
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【図23−2】
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【図23−3】
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【図23−4】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2013−100335(P2013−100335A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−11909(P2013−11909)
【出願日】平成25年1月25日(2013.1.25)
【分割の表示】特願2008−506701(P2008−506701)の分割
【原出願日】平成18年4月11日(2006.4.11)
【出願人】(505129415)ライナット ニューロサイエンス コーポレイション (33)
【Fターム(参考)】