説明

移動体ブロードキャストシステムにおける端末機がストリーミングサービスの受信率を報告する方法及び装置とそのシステム

ブロードキャストサービスの受信率を報告するブロードキャストシステムを提供する。ネットワークエンティティは、ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率の少なくとも1つの測定タイプを示す受信率報告指示メッセージを送信する。端末機は、上記受信率報告指示メッセージを受信し、上記受信率報告指示メッセージにより示された測定タイプに従って上記端末機が受信率測定時間間隔の間に受信するものと予想する総パケット数を示すexpectedTotalPackets対上記端末機が上記受信率測定時間間隔の間に受信した総パケット数を示すreceivedTotalPacketsの比率を示す上記受信率を含む受信率報告メッセージを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロードキャストシステムにおけるブロードキャストサービス提供方法及び装置とそのシステムに関し、特に、ブロードキャストシステムにおけるストリーミングサービスの受信率を報告する方法及び装置とそのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書において、ブロードキャストシステムは、ブロードキャストサービスを端末機に提供する移動体ブロードキャストシステムを意味する。
【0003】
移動通信市場では、既存技術の再結合又は統合を通じて新たなサービスの生産が持続的に要請されている。現在では、通信及びブロードキャスト技術の発達によって、従来のブロードキャストシステム又は移動通信システムは、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)のような移動端末機(以下、“端末機”と称する。)を介してブロードキャストサービスを提供している。このような潜在的で実際的な市場需要、マルチメディアサービスに対して急増するユーザーの要請、既存の音声サービスに加えてブロードキャストサービスのような新たなサービスを提供するためのサービスプロバイダーの目標戦略、及びユーザーの要請によって移動通信事業を強化しているIT(Information Technology)企業の利害という要因を背景として、移動通信サービスとインターネットプロトコル(Internet Protocol:以下、“IP”と称する。)との融合は、次世代移動通信技術の開発の主流となっている。
【0004】
オープンモバイルアライアンス(Open Mobile Alliance:以下、“OMA”と称する。)は、個々のモバイルソリューション(mobile solution)間の相互連動のための標準を研究するグループであり、移動通信用ゲーム、インターネットサービスなどに関する様々なアプリケーション標準を定める役割をする。特に、このOMAワーキンググループの中で、OMA BAC BCAST(Open Mobile Alliance Browser and Content Mobile Broadcast Sub Working Group)は、ブロードキャストサービスを移動端末機に提供するための技術を研究している。
【0005】
OMA BCASTワーキンググループで論議されている移動体ブロードキャストシステムにおいて、ブロードキャストサービスを受信するための端末機は、サービス自体に関する説明情報、サービスに関する課金情報、及びサービスの受信方法に関する情報が含まれているサービスガイド情報を受信しなければならず、端末機は、このサービスガイド情報を用いて対応するサービスを受信する。
【0006】
図1は、従来技術による移動体ブロードキャストシステムのアーキテクチャを示すブロック図である。特に、移動体ブロードキャストサービスを提供するようにアプリケーションレイヤー及びその下位の送信レイヤーの標準技術を設定するBCASTシステムにおける各ワーキンググループの論理的なアーキテクチャを示す。
【0007】
まず、図1に示す各論理エンティティについて詳細に説明する。コンテンツ供給者(Content Creation entity:CC)101は、BCASTサービスの基礎であるコンテンツを供給し、このコンテンツは、通常のブロードキャストサービスのためのファイル、例えば、映画、オーディオ、及びビデオのためのデータなどを含むことができる。また、コンテンツ供給者101は、サービスガイドの生成及びこのサービスが送信される送信ベアラを決定するためのこのコンテンツに対する属性をBCASTサービスアプリケーションエンティティ(BCAST Service Application entity)102に提供する。
【0008】
BCASTサービスアプリケーションエンティティ102は、コンテンツ供給者101からBCASTサービスのデータを受信し、この受信されたデータをメディアエンコーディング、コンテンツ保護、及び双方向サービスなどに適合した形態で処理する。また、BCASTサービスアプリケーションエンティティ102は、コンテンツ供給者101から供給されたこのコンテンツに対する属性をBCASTサービス分配/調整部(BCAST Service Distribution/Adaptation entity)103及びBCAST加入管理部(BCAST Subscription Management entity)104に提供する。BCASTサービス分配/調整部103は、BCASTサービスアプリケーションエンティティ102から供給されたBCASTサービスデータを使用してファイル及びストリーミング送信、サービス収集、サービス保護、サービスガイド生成及び送信、及びサービス通知動作を行う。また、BCASTサービス分配/調整部103は、このサービスをブロードキャスト分配システム(Broadcast Distribution System:以下、“BDS”と称する。)112に適合するように調整する。
【0009】
BCAST加入管理部104は、BCASTサービスユーザーのための加入及び料金関連機能のようなサービスを規定し、BCASTサービスのために使用される情報を規定し、BCASTサービスを受信する端末機をハードウェア又はソフトウェアにより管理する。端末機105は、コンテンツとサービスガイド及びコンテンツ保護などのようなプログラム支援情報を受信し、ブロードキャストサービスをユーザーに提供する。BDSサービス分配部(BDS Service Distribution entity)111は、ブロードキャスト分配システム112及び双方向送信ネットワーク(Interaction Network:IN)113と相互通信を介して移動体ブロードキャストサービスを複数の端末機に送信する。
【0010】
ブロードキャスト分配システム112は、ブロードキャストチャネルを介して移動体ブロードキャストサービスを送信し、移動体ブロードキャストサービスは、例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPP)のマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(Multimedia Broadcast Multicast Service:MBMS)、3GPP2のブロードキャストマルチキャストサービス(Broadcast Multicast Service:BCMCS)、ディジタルビデオブロードキャスティング(Digital Video Broadcasting:DVB)のDVB-H(DVB-Handheld)又はIPに基づくブロードキャスト/通信ネットワークを含むことができる。双方向送信ネットワーク113は、双方向チャネルを提供する。例えば、双方向送信ネットワーク113は、セルラーネットワークとなることができる。
【0011】
次いで、論理エンティティ間の接続経路である参照ポイント(reference point)について説明する。参照ポイントは、目的に応じて複数のインターフェースを有し、このようなインターフェースは、特定の目的のために2個以上の論理エンティティ間の通信のために使用される。このためのメッセージ形式及びプロトコルが適用される。
【0012】
図1を参照すると、BCAST-1 121は、コンテンツ及びコンテンツ属性の送信経路であり、BCAST-2 122は、コンテンツが保護され(Content-protected)、あるいはコンテンツが保護されない(Content-unprotected)BCASTサービス、BCASTサービスの属性、及びコンテンツ属性の送信経路である。BCAST-3 123は、BCASTサービスの属性、コンテンツの属性、ユーザー優先(User preference)及び加入(Subscription)情報、ユーザーの要請、及びこの要請に対する応答の送信経路である。BCAST-4 124は、通知メッセージ(Notification Message)、サービスガイドに使用される属性、及びコンテンツ保護(Content Protection)及びサービス保護(Service Protection)に使用されるキーの送信経路である。
【0013】
BCAST-5 125は、保護されたBCASTサービス、保護されないBCASTサービス、コンテンツが保護されたBCASTサービス、コンテンツが保護されないBCASTサービス、BCASTサービス属性、コンテンツ属性、通知、サービスガイド、BCASTサービス保護に使用されるDRM(Digital Right Management) RO(Right Object)及びキー値のセキュリティ要素(security material)、及びブロードキャストチャネルを介して送信されるすべてのデータと信号の送信経路である。
【0014】
BCAST-6 126は、保護されたBCASTサービス、保護されないBCASTサービス、コンテンツが保護されたBCASTサービス、コンテンツが保護されないBCASTサービス、BCASTサービス属性、コンテンツ属性、通知、サービスガイド、BCASTサービス保護に使用されるDRM RO及びキー値のようなセキュリティ要素、及び双方向送信チャネルを介して送信されるすべてのデータと信号の送信経路である。
【0015】
BCAST-7 127は、サービスプロビジョニング(service provisioning)、加入情報、装置管理、及びBCASTサービス保護に使用されるDRM RO及びキー値のようなセキュリティ要素の受信に関連した制御情報の双方向送信チャネルを介して送信されるユーザー優先情報の送信経路である。BCAST-8 128は、BCASTサービスに対するユーザーのデータが双方向送信される送信経路である。BDS-1 129は、保護されたBCASTサービス、保護されないBCASTサービス、BCASTサービス属性、コンテンツ属性、通知、サービスガイド、及びBCASTサービス保護に使用されるDRM RO及びキー値のセキュリティ要素の送信経路である。
【0016】
BDS-2 130は、サービスプロビジョニング、加入情報、装置管理、及びBCASTサービス保護に使用されるDRM RO及びキー値のセキュリティ要素の送信経路である。X-1 131は、BDSサービス分配部111とブロードキャスト分配システム112との間の参照ポイントである。X-2 132は、BDSサービス分配部111と双方向送信ネットワーク113との間の参照ポイントである。X-3 133は、ブロードキャスト分配システム112と端末機105との間の参照ポイントである。X-4 134は、BDSサービス分配部111とブロードキャストチャネルを介した端末機105との間の参照ポイントである。X-5 135は、BDSサービス分配部111及び双方向送信チャネルを介した端末機105との間の参照ポイントである。X-6 136は、双方向送信ネットワーク113と端末機105との間の参照ポイントである。
【0017】
図2は、従来技術による移動体ブロードキャストシステムにおいて、ブロードキャストサービスを受信するためのサービスガイドの構成を示す図である。この構成は、BCASTシステムにおいて、ブロードキャストサービスを端末機に提供するためである。1つのサービスガイドは、それぞれの目的を有する複数のフラグメント(Fragment)で構成され、これらフラグメントは、用途に従って4つのグループに区分される。
【0018】
図2は、管理グループ(Administrative group)200、供給グループ(Provisioning group)210、コアグループ(Core group)220、及びアクセスグループ(Access group)230で構成されたサービスガイドの一例を示す。図2において、各フラグメントに接続する実線は、フラグメント間の相互参照を意味する。
【0019】
管理グループ200は、端末機がサービスガイドを受信するための基本情報を提供するグループであり、サービスガイド送信記述子(delivery descriptor)フラグメント201を含む。サービスガイド送信記述子フラグメント201は、サービスガイド識別子(ID)、サービスガイドを生成して送信するサービスプロバイダーの識別情報、及びサービスガイド全般に関する情報を提供する。また、サービスガイド送信記述子フラグメント201は、複数のサービスガイドフラグメントの受信が可能なチャネル、スケジュール情報、及び更新情報を端末機に提供することにより、端末機は、必要なサービスガイドのみを適切な時間に受信することができる。
【0020】
供給グループ210は、サービス受信のための料金情報を提供するグループであり、購買アイテム(Purchase Item)フラグメント211と、購買データフラグメント212と、購買チャネルフラグメント213とを含む。購買アイテムフラグメント211は、サービス又はサービスバンドルに関する料金情報を提供し、購買データフラグメント212は、購買アイテムに関する実際のコスト情報を示し、購買チャネルフラグメント213は、サービスユーザーが実際にサービスを購買できるシステム及び料金支払い方法に関する情報を提供する。
【0021】
コアグループ220は、サービス自体に関する情報を提供するグループであり、サービスフラグメント221と、スケジュールフラグメント222と、コンテンツフラグメント223とを含む。サービスフラグメント221は、ユーザーが受信するサービス自体に関する説明及びサービスが構成できるコンテンツを示す情報を提供する。スケジュールフラグメント222は、サービスが供給され、使用可能な時間に関する情報を提供する。コンテンツフラグメント223は、サービスを構成する複数のコンテンツに関する情報を提供する。
【0022】
アクセスグループ230は、アクセスフラグメント231と、セッション記述(Session Description)フラグメント232とを含む。アクセスグループ230は、コアグループ220を介して提供されるサービスを受信する方法を示すサービスアクセス情報、及び対応するサービスを構成しているコンテンツが送信されるセッションに関する具体的な情報を提供し、これにより、端末機が対応するサービスに対するアクセスを可能にする。
【0023】
アクセスフラグメント231は、1つのサービスに対する複数のアクセス方法を端末機に提供し、これにより、1つのサービスに基づいて様々な付加サービスにアクセス可能な方法を提供する。セッション記述フラグメント232は、1つのアクセスフラグメントで定義されたサービスに関するセッション情報を提供する。また、サービスガイド情報は、図2に示すように、上述した4個のグループに加えて、サービス及びコンテンツに対するプレビューとアイコンなどを提供するプレビューデータ(Preview data)フラグメント224と、相互作用サービスをサポートするためのインタラクティブデータフラグメント225とをさらに含むことができる。
【0024】
一般的に、ブロードキャストシステムは、単方向システムであるため、ブロードキャストサービスが受信者に正常に送信されたか否かを管理しない。しかしながら、ブロードキャストサービスの符号化率及び/又は送信速度を調節することができる場合には、ブロードキャストシステムは、端末機からフィードバックされた受信率を受信し、この受信率を分析することにより、ブロードキャストサービスを高品質で提供することができる。特に、移動体ブロードキャストシステムのように、端末機が頻繁に移動し、その受信率が頻繁に変わる環境であれば、このシステムは、受信率に関する報告に基づいて、この頻繁な移動及びこの頻繁な変化を適切に処理することにより、高品質のブロードキャストサービスをユーザーに提供することができる。また、高価の移動体ブロードキャストサービスの場合には、この受信率の品質は、重要に考慮されるべき事項である。
【0025】
上述した受信率報告に基づいて、このブロードキャストシステムは、送信の間に受信環境に適合するようにブロードキャスト品質を調節することができる。しかしながら、現在まで提案されたブロードキャスト標準において、受信率報告のための端末機及びブロードキャストシステムの具体的な動作及び受信率報告のためのメッセージについては定義されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0026】
したがって、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、ブロードキャストサービスの受信率をブロードキャストシステムに報告する方法及び装置とそのシステムを提供することにある。
【0027】
本発明の他の目的は、移動体ブロードキャストシステムにおける端末機がストリーミングサービスの受信率を報告する方法及び装置とそのシステムを提供することにある。
【0028】
本発明のさらなる目的は、ブロードキャストシステムにおける端末機が受信率を測定する方法及び装置とそのシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0029】
上記のような目的を達成するために、本発明の実施形態の一態様によれば、ブロードキャストサービスの受信率を報告するブロードキャストシステムを提供する。上記システムは、ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率の少なくとも1つの測定タイプを示す受信率報告指示メッセージを送信するネットワークエンティティと、上記受信率報告指示メッセージを受信し、上記受信率報告指示メッセージが示す測定タイプに従って、端末機が受信率測定時間間隔の間に受信するものと予想する総パケット数を示すexpectedTotalPackets対上記端末機が上記受信率測定時間間隔の間に受信した総パケット数を示すreceivedTotalPacketsの比率を示す上記受信率を含む受信率報告メッセージを送信する上記端末機と、を有することを特徴とする。
【0030】
本発明の実施形態の他の態様によれば、ブロードキャストシステムにおける端末機がブロードキャストサービスの受信率を報告する方法を提供する。上記方法は、ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率の少なくとも1つの測定タイプを示す受信率報告指示メッセージを受信するステップと、上記受信率報告メッセージにより示された受信率測定タイプに従って、上記端末機が受信率測定時間間隔の間に受信するものと予想する総パケット数を示すexpectedTotalPackets対上記端末機が上記受信率測定時間間隔の間に受信した総パケット数を示すreceivedTotalPacketsの比率を示す受信率を測定するステップと、上記測定した受信率を含む受信率報告メッセージを送信するステップと、を有することを特徴とする。
【0031】
本発明の実施形態のまた他の態様によれば、ネットワークエンティティがブロードキャストサービス受信率に関する報告を端末機から受信する方法を提供する。上記方法は、ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率の少なくとも1つの測定タイプを決定するステップと、上記決定された測定タイプを示す受信率報告指示メッセージを上記端末機に送信するステップと、上記測定タイプに従って、上記端末機が受信率測定時間間隔の間に受信するものと予想する総パケット数を示すexpectedTotalPackets対上記端末機が上記受信率測定期間の間に受信した総パケット数を示すreceivedTotalPacketsの比率を示す上記受信率を含む受信率報告メッセージを上記端末機から受信するステップと、を有することを特徴とする。
【0032】
本発明の実施形態のさらに他の態様によれば、ブロードキャストシステムにおけるブロードキャストサービスの受信率を報告するための端末装置を提供する。上記端末装置は、ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率の少なくとも1つの測定タイプを示す受信率報告指示メッセージを受信する受信器と、上記受信率報告メッセージにより示された受信率測定タイプに従って、端末機が受信率測定時間間隔の間に受信するものと予想する総パケット数を示すexpectedTotalPackets対上記端末機が上記受信率測定時間間隔の間に受信した総パケット数を示すreceivedTotalPacketsの比率を示す受信率を測定する制御器と、上記測定した受信率を含む上記受信率報告メッセージを送信する送信器と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、ブロードキャストシステムにおける端末機がストリーミングサービスの受信に対する受信率を報告する具体的な方式を提供することにより、ブロードキャストサービスの品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】従来技術による移動体ブロードキャストシステムのアーキテクチャを示すブロック図である。
【図2】従来技術による移動体ブロードキャストシステムにおいて、ブロードキャストサービスを受信するためのサービスガイドの構成を示す図である。
【図3】本発明が適用可能な移動体ブロードキャストシステムにおけるストリーミングサービスの受信率報告手続きを示すフロー図である。
【図4】本発明の実施形態によるブロードキャストシステムにおけるストリーミングサービスの受信率を報告する端末機の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態によるストリーミングサービスの受信率測定方法を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態によるストリーミングサービスの受信率測定方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態によるストリーミングサービスの受信率測定方法を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第4の実施形態によるストリーミングサービスの受信率測定方法を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第5の実施形態によるストリーミングサービスの受信率測定方法を示すフローチャートである。
【図10A】本発明の実施形態によるブロードキャストシステムにおいてストリーミングサービスの受信率報告指示メッセージを端末機に送信し、これに対する応答メッセージを受信するBSDAの動作を示すフローチャートである。
【図10B】本発明の実施形態によるブロードキャストシステムにおいてストリーミングサービスの受信率報告指示メッセージを端末機に送信し、これに対する応答メッセージを受信するBSDAの動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態による端末機の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の好適な一実施形態を、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図面中、同一の構成要素及び部分には、可能な限り同一の符号及び番号を共通使用するものとする。下記の説明において、本発明の要旨のみを明瞭にする目的で、関連した公知の機能または構成に関する具体的な説明は省略する。
【0036】
本発明の実施形態は、移動体ブロードキャスト技術標準の1つであるBCASTシステムを参照して説明されるが、本発明が適用されることができる範囲をBCASTシステムに限定しない。すなわち、本明細書においては、このブロードキャストシステムがBCASTシステム及びDVB-Hシステムのようなブロードキャストサービスをサポートする様々な通信システムを含むことに留意すべきである。また、本発明の説明の便宜のために、非同期移動通信標準グループである3GPP(3rd Generation Partnership Project)又は端末機のアプリケーションの標準グループであるOMA BCASTで定義しているエンティティの名称を同一に使用するが、このエンティティの標準及び名称が本発明の範囲を限定するのではない。また、説明の便宜上、移動体ブロードキャストサービスをサポートするBCASTシステムの受信器が移動端末機と呼ばれるが、本発明の技術的な思想は、有線通信システムにも適用されることができる。
【0037】
BCASTシステムにおいて、本発明による端末機は、ストリーミングサービスが送信されるリアルタイム転送プロトコル(Real-time Transport Protocol:RTP)パケットの損失率(loss ratio)及び受信率(Reception ratio)を測定し、BCASTサービス分配/適応部(BCAST Service Distribution/Adaptation:BSDA)に報告するように構成される。本明細書において、‘パケット損失率’は、測定時間間隔の間に受信すべきだった総パケット数対損失されたパケットの個数の比率を意味し、‘受信率’は、測定期間の間に受信すべきだった総パケット数対実際に受信されたパケットの個数の比率を意味する。BCASTシステムにおいて、ストリーミングサービスの送信に関連した詳細な説明については、OMAのインターネットWebサイト“http://www.openmobilealliance.org/ftp/Public_documents/BAC/BCAST/Permanent_documents/OMA-TS-BCAST_Service-Guide-V1_0_0-20060324-D.zip”での文書を参照することができる。
【0038】
図3は、本発明が適用可能な移動体ブロードキャストシステムにおけるストリーミングサービスの受信率報告手続きを示すフロー図であり、これは、BCASTシステムで定義された受信率報告手続きを示す。
【0039】
図3を参照すると、BSDA300でのSD(Stream Distribution)は、図1に示したBCASTサービス分配/調整部103に含まれているサービスエンティティとしてストリーミングサービスをブロードキャストする機能を実行する。BDSサービス分配部301は、図1で説明したBDSサービス分配部111と同一であり、双方向送信ネットワーク302は、図1で説明した双方向送信ネットワーク113と同一である。端末機303でのストリーム分配-クライアント(Stream Distribution-Client:SD-C)は、図1の端末機105に含まれているエンティティとして、ストリーミングサービスの受信を担当する。説明の便宜上、BSDA300でのSD及び端末機303でのSD-Cは、それぞれBSDA300及び端末機303と呼ぶ。
【0040】
ステップ310で、端末機303がブロードキャストサービスの受信率をBSDA300に報告する場合には、ステップ311で、BSDA300は、受信率報告(Reception report)の受信を確認するためのメッセージを端末機303に送信するネットワークエンティティである。ステップ312で、BSDA300は、端末機303の受信率(Reception Ratio)をBDSサービス分配部301に通知することにより、受信率の品質改善を要請することができる。ステップ311及びステップ312の動作は、選択的に実行される。ステップ313で、BDSサービス分配部301は、受信率の品質改善を要請する応答をBSDA300に送信する。本発明は、図3のステップ310及びステップ311で行われるように、端末機が受信率をBSDAに報告し、BSDAが端末機に応答を送信する過程を定義し、また、この過程の前に実行された具体的な動作を定義する。しかしながら、本発明は、BSDAとBDSサービス分配部との間の受信率報告及び応答が図3のステップ312及びステップ313で実行される動作に関する議論を省略する。
【0041】
以下、本発明の実施形態によるBCASTシステムにおけるストリーミングサービスの受信率報告方法を説明する前に、本発明のさらなる理解を助けるために、既存のBCASTサービスガイドで使用する項目について説明する。
【0042】
<表1>及び<表2>は、図2で説明したサービスガイドのアクセスフラグメント231の中で、本発明の説明に必要な部分だけを示す。全フラグメントに関する説明及びサービスガイドに関する説明については、OMAのインターネットWebサイト“http://www.openmobilealliance.org/ftp/Public_documents/BAC/BCAST/Permanent_documents/OMA-TS-BCAST_Service-Guide-V1_0_0-20060324-D.zip”での文書を参照することができる。
【0043】
【表1】

【0044】
【表2】

【0045】
上述した<表1>及び<表2>を参照すると、ネーム(Name)は、対応するメッセージを構成する要素値(Element values)及び属性値(Attribute values)の名称を示す。タイプ(Type)は、対応する名称のタイプが要素値であるか又は属性値であるかを示す。この要素値は、E1、E2、E3、及びE4の値を有する。E1は、全メッセージに関する上位要素値を意味し、E2は、E1の下位要素値を示し、E3は、E2の下位要素値を示し、E4は、E3の下位要素値を示す。この属性値は、Aで示され、Aは、対応する要素の属性値を示す。例えば、E1の下にあるAは、E1の属性値を示す。カテゴリー(Category)は、対応する要素値又は属性値が必須内容であるか否かを示すために使用され、この値が必須である場合には、M(Mandatory)の値を有し、この値がオプション(Optional)である場合には、Oの値を有する。カーディナリティー(Cardinality)は、要素間の関係を示し、0,0..1,1,0..n,1..nの値を有する。 “0”は、オプション関係を意味し、“1”は、必須の関係を意味し、‘n’は、複数の値を有する可能性を意味する。例えば、‘0..n’は、対応する要素値がないか、または、対応するn個の要素値がある可能性を意味する。説明(Description)は、対応する要素又は属性値の意味を示す。
【0046】
上述した<表1>において、“SessionDescriptionReference”要素は、ブロードキャストサービスの受信に必要なセッション設定に関する情報を提供する要素であり、セッション情報が位置する場所を示すURIと呼ばれる属性を下位属性として有する。この属性は、ブロードキャストサービスの受信のためのセッション情報を取得する位置を一般的に示すとしても、サービスに関連した他のセッション情報を示すために使用されるように定義されることができ、本発明が提示した受信率報告情報を取得することができる位置を示すこともできる。サービスガイドを受信した後にサービスを受信するためにアクセスフラグメントにアクセスする過程において、端末機は、URIが存在する場合に、対応するURIを有する情報の受信及び処理を行う。URIを用いて受信された情報が受信率報告情報を有する場合に、端末機は、対応する受信率報告情報を解読した後に、受信中のブロードキャストサービスに対する受信率を測定し、この測定された受信率をブロードキャストシステムのBSDAに報告する。
【0047】
図3には図示していないが、下記の<表3>乃至<表5>を参照して、本発明の実施形態によるBSDA300がストリーミングサービスの受信率を報告することを端末機303に指示する受信率報告指示メッセージ(reception ratio report indication message)を定義する。受信率報告手続きのためのメッセージであるこの受信率報告指示メッセージは、下記の<表3>乃至<表5>で説明した要素及び属性で構成され、拡張可能マークアップ言語(eXtensible markup language:以下、“XML”と称する。)のような言語で表現されることができる。
【0048】
【表3】

【0049】
上述した<表3>に示すように、BSDA300が端末機303に送信するストリングサービスに対する受信率報告指示メッセージの最上位要素は、“StreamingAssociatedProcedure”であり、指示メッセージがどんな基本的な要素又は属性でなされるかを示し、最終的に、この指示メッセージの種類を示す。“StreamingAssociatedProcedure”に含まれている要素の中で、“measurementType”は、ストリーミングサービスの受信率報告タイプを指定する要素であり、端末機は、“measurementType”に指定された方式でストリーミングサービスの受信率及び損失率を測定し、所定の条件が満足する場合には、対応する受信率を報告する。“measurementType”は、SessionMeasurement、FixedDurationMeasurement、IntervalMeasurement、ThresholdMeasurement、及びEventTriggredMeasurementの下位要素を含む。
【0050】
上述した<表3>において、“SessionMeasurement”要素は、端末機303が現在受信しているか、又は受信する予定であるサービスに対する全セッションの受信率を報告するように指示する役割をする。端末機303は、所望の受信セッションの1番目のリアルタイム転送プロトコル(RTP)パケットを受信した瞬間からセッションが終了する時点まで受信率測定を行い、その測定結果をBSDA300に報告する。端末機303がセッションの中間からサービスを受信する場合には、サービスの受信を開始した時点から受信率を測定し、この測定結果を報告し、端末機303がその中間でセッションを終了する場合には、セッションを終了する時点までの受信率測定結果を報告する。また、端末機303がセッションの中間からサービスを受信し、その中間でセッションを終了する場合には、対応可能な部分に対して受信率を測定し、この測定された受信率を報告する。下記では、端末機303の報告方式について詳細に説明する。
【0051】
【表4】

【0052】
上述した<表4>において、“FixedDurationMeasurement”要素は、BSDA300が、対応する端末機が現在受信しているか、又は受信する予定であるサービスに対して受信率報告のための測定時間間隔を端末機303に指定し指示する。ここで、この測定時間間隔は、RTPデータサンプリング時間を示すRTPtimestampを使用し、受信率報告を開始する測定時間間隔の開始点を示す属性値である開始タイムスタンプを示すstartRTPTimestamp及び測定が終了する時点である終了タイムスタンプを示すendRTPTimestampを指定する。RTPに関する詳細な内容については、http://www.ietf.org/rfc/rfc1889.txtを参照する。端末機303は、この測定時間間隔に対する指示をBSDA300から受信する場合に、startRTPTimestampにある値からendRTPTimestampの値まで測定を行い、この測定結果をBSDA300に報告する。
【0053】
端末機303がstartRTPTimestampの後にこのサービスを受信する場合には、参加時点から測定を行い、測定結果を報告する。端末機303がendRTPTimestampの前にこのセッションを終了する場合には、終了時点までの測定結果を報告する。また、端末機303がstartRTPTimestampの後にこのサービスを受信し、endRTPTimestampの前にこのセッションを終了する場合には、対応可能な部分に対して測定を行い、この測定結果を報告する。
【0054】
上述した<表4>において、“IntervalMeasurement”要素は、BSDA300が対応する端末機が現在受信しているか、又は受信する予定であるサービスに対して指定された周期ごとに受信率を報告するように端末機303に指示する。このために、時間間隔値は、“IntervalMeasurement”要素に指定されており、端末機303は、受信されたRTPパケットのタイムスタンプに基づいて時間間隔を計算することにより受信率を測定する。この時間間隔の計算は、端末機303が1番目のRTPパケットを受信した瞬間から開始され、この結果は、対応するセッションを介して受信されたサービスが終了するか、又は端末機303がこのサービスを終了する場合に報告される。
【0055】
【表5】

【0056】
上述した<表5>において、“ThresholdMeasurement”要素は、端末機303が現在受信しているか、又は受信する予定であるサービスに対して測定された損失率がBSDA300により指定されたしきい値より高い場合には、測定された受信率を報告するように端末機303に指示するためである。すなわち、上述した<表5>の“ThresholdMeasurement”要素が設定されている場合には、端末機303は、この測定された損失率が上述した<表5>の“thresholdMeasurement”より大きい場合に測定された受信率を報告する。
【0057】
このしきい値は、所定のパケット損失率だけでなくパケット損失の個数に対するしきい値であってもよい。端末機303は、このサービスを受信する時点から受信率及び損失率を継続して測定する。この測定された損失率がしきい値より低くなる場合には、端末機303は、受信率報告のための情報を収集し、損失率がさらにしきい値より大きくなる場合には、端末機303は、この受信率をBSDA300に報告する。すなわち、パケットの損失率がしきい値より大きい場合には、端末機303は、この測定された受信率が含まれた受信率報告メッセージをBSDA300に送信する。損失率がしきい値よりさらに低くなる場合には、端末機303は、受信率報告のための情報収集をさらに行う。この際、この受信率報告のための情報収集は、startRTPTimestamp、endRTPTimestamp、時間間隔、パケット損失率、expectedTotalPackets、receivedTotalPackets、lostTotalPacketsなどのような、受信率及び損失率を測定するために必要な情報の収集を意味する。上述した過程は、端末機303が対応するサービスを終了するまで継続する。
【0058】
上述した<表5>において、“EventTriggeredMeasurement”要素は、端末機303が現在受信しているか、又は受信する予定であるサービスの損失率がBSDA300により指定されたトリガー値(trigger value)より大きい場合に、受信率を報告するように端末機303に指示するためである。端末機303は、サービスを受信する時点から受信率及び損失率を継続して測定する。この損失率がトリガー値より小さくなる場合には、端末機303は、受信率報告のための情報を収集し、この損失率がこのトリガー値より大きくなる場合に、対応するサービスの終了時点まで収集された受信率を受信率報告メッセージに含ませ、この受信率報告メッセージをBSDA300に送信する。
【0059】
下記の<表6>乃至<表8>は、本発明の第1の実施形態に従って、端末機303がストリーミングサービスの受信率を報告するための受信率報告メッセージのフォーマットを示す。この受信率報告メッセージは、下記の<表6>乃至<表8>で説明した要素及び属性からなり、XMLのような言語で表現されることができる。
【0060】
上述した<表3>乃至<表5>に定義されているストリーミングサービスの受信率報告指示メッセージとは異なり、下記の<表6>乃至<表8>で説明するストリーミングサービスの受信率報告メッセージは、1つの形態で提案され、次の5種類の受信率測定タイプのすべてに関連する。
【0061】
【表6】

【0062】
上述した<表6>において、“StreamingReceptionReport”要素は、ストリーミングサービスの受信率報告メッセージの最上位要素であり、次のような要素及び属性を有する。“reportType”要素は、端末機303でどんな受信率測定タイプが使用されたかをBSDA300に報告するために使用される。“reportType”に基づいて、BSDA300は、端末機303から受信された受信率情報がどのように測定されたかを判定することができ、受信率の分類及び分析の際に使用されることができる。
【0063】
【表7】

【0064】
上述した<表7>において、“measurementStartRTPTimestamp”要素及び“measurementEndRTPTimestamp”要素は、受信率報告のために測定がなされた開始期間及び終了期間をそれぞれ示す値である。この2つの値は、端末機303がサービスを受信することにより、受信率測定のために実際に受信する1番目のRTPパケット及び最後のRTPパケットのタイムスタンプ値を示す。
【0065】
“expectedTotalPackets”、“receivedTotalPackets”、及び“lostTotalPackets”は、予想される総パケット数(すなわち、端末機303が受信するものと予想する総パケット数、又は端末機303が測定時間間隔の間に受信すべきだった総パケット数)、端末機303が実際に受信した総パケット数、及び総損失パケット数(すなわち、損失又はエラーが発生した総パケット数)をそれぞれ示す。“expectedTotalPackets”は、端末機303が測定の開始時点から終了時点までの期間の間に、端末機303が受信するものと予想する総パケット数であり、開始時点のタイムスタンプと終了時点のタイムスタンプとの差を計算することにより得られることができる。“receivedTotalPackets”は、端末機303が“expectedTotalPackets”を受信する期間の間に実際に受信した総パケット数である。“lostTotalPackets”は、端末機303が“exptectedTotalPackets”を受信する期間の間に受信に失敗したか、又は端末機303が受信したが、エラーが発生した総パケット数である。上述した3つの属性は、選択的に使用することができる属性であり、受信率分類及び分析のための参考情報となることができる。
【0066】
“receptionRatio”属性は、“expectedTotalPackets”及び“receivedTotalPackets”又は“lostTotalPackets”に基づいて計算されることができ、測定時間間隔の間に発生した総受信率を示す。例えば、“receptionRatio”は、expectedTotalPackets対receivedTotalPacketsの比率に基づいて計算されることができる。したがって、BSDA300は、受信率について、上述したような属性内の値に基づいて端末機303の受信率を把握することができる。この属性値を介して複数の端末機から受信率に関する報告を受信すると、BSDA300は、受信率を分析し、対応するサービスに必要な品質向上のための適切な措置を行うことにより、サービス品質を改善させることができる。端末機303から受信した受信率情報に基づいて、BSDA300は、将来にサービス送信効率を調整することができる。例えば、この受信率が高い場合に、BSDA300は、エラー符号化率を減少させることにより、残りの帯域幅を追加のサービスに割り当てることができる。
【0067】
“globalContentID”は、受信率測定がなされたサービスのコンテンツの識別子であり、BSDA300で受信率分類及び分析の際に後で使用するために報告される。“sessionID”は、受信率測定がなされたサービスのセッション識別子であり、BSDA300で受信率分類及び分析の際に後で使用するために報告される。
【0068】
【表8】

【0069】
上述した<表8>において、“globalServiceID”は、受信率測定がなされたサービスの識別子であり、BSDA300で受信率分類及び分析の際に後で使用するために報告される。“serverURI”は、受信率報告を受信しなければならないBSDA300のアドレスを示す。“serviceArea”は、端末機303が受信率を測定した位置を示し、受信率が低い地域を選別するために使用することができ、選択的に使用することができる。“cellID”は、端末機303が3GPP/3GPP2ネットワークに接続されている場合に、端末機303が受信率を測定したセルを示し、受信率が低い地域を選別するために使用することができ、選択的に使用することができる。“DeviceID”は、受信率を報告する端末機303の識別子であり、下位属性として識別子のタイプを示すType属性を有する。BCASTのような移動体ブロードキャストシステムが様々な種類のブロードキャストネットワークで使用されることができるため、使用可能な様々な種類の端末機がある。端末機のすべてが相互に互換性がないため、Type属性を用いて非互換性を通知することができる。
【0070】
下記の<表9>乃至<表11>は、本発明の第2の実施形態による端末機303がストリーミングサービスの受信率を報告するための受信率報告メッセージのフォーマットを示す。この第2の実施形態による受信率報告メッセージは、1つのアクセスフラグメントで複数のセッション及び/又は複数のコンテンツからなることができるサービスモデルを考慮したのである。また、この第2の実施形態による受信率報告メッセージは、下記の<表9>乃至<表11>で説明した要素及び属性からなり、XMLのような言語で表現されることができる。
【0071】
上述した<表6>乃至<表8>で説明したストリーミングサービスの受信率報告メッセージとは異なり、下記の<表9>乃至<表11>で説明するストリーミングサービスの受信率報告メッセージは、複数のコンテンツ及び/又は複数のセッションからなる転送セッションに関連するための受信率報告メッセージであり、上述した<表6>乃至<表8>で定義した5種類の受信率測定タイプのすべてに関連する。
【0072】
【表9】

【0073】
【表10】

【0074】
【表11】

【0075】
上述した<表9>において、“StreamingReceptionReport”要素は、ストリーミングサービスに対する受信率報告メッセージの最上位要素であり、次のような要素及び属性を有する。“serverURI”は、受信率報告を受信しなければならないBSDA300のアドレスを示し、“globalServiceID”は、受信率測定がなされたブロードキャストストリーミングサービスの識別子であり、BSDA300で受信率分類及び分析の際に後で使用するために報告される。
【0076】
“DeviceID”は、受信率を報告する端末機303の識別子であり、下位属性として識別子のタイプを示すType属性を有する。BCASTのような移動体ブロードキャストシステムが様々な種類のブロードキャストネットワークで使用されることができるため、使用可能な様々な種類の端末機がある。端末機のすべてが相互に互換性がないため、Type属性を用いて非互換性を通知することができる。
【0077】
“sessionID”は、受信率測定がなされたサービスのセッション識別子であり、BSDA300で受信率分類及び分析の際に後で使用するために報告される。1つのサービスが幾つかのセッションで構成されることができるため、複数の“sessionID”は、記録されることができ、<表10>の“globalContentID”と呼ばれる下位要素を有する。“globalContentID”は、受信率測定がなされたサービスのコンテンツの識別子であり、BSDA300で受信率分類及び分析の際に後で使用するために報告される。1つのサービスが幾つかのコンテンツで構成されることができるため、複数の“globalContentID”は、記録されることができる。“globalContentID”は、次のような9通りの属性を有する。
【0078】
上述した<表10>において、“reportType”要素は、端末機303でどんな受信率測定タイプが使用されたかをBSDA300に報告するために使用される。BSDA300は、“reportType”に基づいて、端末機303から受信された受信率情報がどのように測定されたかを判定することができ、受信率の分類及び分析の際に使用することができる。“measurementStartRTPTimestamp”要素及び“measurementEndRTPTimestamp”要素は、受信率報告のために測定がなされた開始及び終了期間を示す値である。この2個の値は、端末機303がサービスを受信することにより受信率測定のために実際に受信する1番目のRTPパケット及び最後のRTPパケットのタイムスタンプ値を示す。
【0079】
上述した<表11>において、“expectedTotalPackets”、“receivedTotalPackets”、及び“lostTotalPackets”は、端末機303が測定時間間隔の間に受信するものと予想する総パケット数、端末機303が実際に受信した総パケット数、及び損失又はエラーが発生した総パケット数をそれぞれ示す。“expectedTotalPackets”は、端末機303が測定を開始した時点から終了時点までの期間の間に、端末機303が受信すると予想される総パケット数であり、開始時点のタイムスタンプと終了時点のタイムスタンプとの差を計算することにより得ることができる。“receivedTotalPackets”は、端末機303が“expectedTotalPackets”を受信する期間の間に実際に受信した総パケット数である。“lostTotalPackets”は、端末機303が“exptectedTotalPackets”を受信する期間の間に受信に失敗したか、又は端末機303が受信したが、エラーが発生した総パケット数である。上述した“exptectedTotalPackets”、“receivedTotalPackets”、及び“lostTotalPackets”は、選択的に使用することができる属性であり、受信率分類及び分析のための参考情報とすることができ、この損失率を計算するために使用することができる。
【0080】
“receptionRatio”属性は、“expectedTotalPackets”及び“receivedTotalPackets”又は“lostTotalPackets”に基づいて計算されることができ、測定時間間隔の間に発生した総受信率を示す。例えば、“receptionRatio”は、予想される総パケット数を示す“expectedTotalPackets”対実際に受信した総パケット数を示す“receivedTotalPackets”の比率に基づいて計算されることができる。また、このパケット損失率は、予想される総パケット数を示す“expectedTotalPackets”対損失された総パケット数を示す“lostTotalPackets”の比率に基づいて決定されることができる。“receptionRatio”属性内の値に基づいて、BSDA300は、端末機303の受信率を把握することができる。この属性値を介して複数の端末機から受信率に関する報告を受信すると、BSDA300は、受信率を分析し、対応するサービスに必要な品質向上のための適切な措置を行うことにより、サービス品質を改善させることができる。端末機303から受信した受信率情報に基づいて、BSDA300は、将来にサービス送信効率を調整することができる。例えば、この受信率が高い場合に、BSDA300は、エラー符号化率を減少させることにより、残りの帯域幅を追加のサービスに割り当てることができる。最後に、“serviceArea”は、端末機303が受信率を測定した位置を示し、受信率が低い地域を選別するために使用することができ、選択的に使用することができる。“cellID”は、端末機303が3GPP/3GPP2ネットワークに接続されている場合に、端末機303が受信率を測定したセルを示し、受信率が低い地域を選別するために使用することができ、選択的に使用することができる。
【0081】
図4は、本発明の実施形態によるブロードキャストシステムにおけるストリーミングサービスの受信率を報告する端末機の動作を示すフローチャートである。
【0082】
ステップ400で、端末機303は、サービスガイドの一部であるアクセスフラグメントをBSDA300から受信する。ステップ400で、上述した<表1>及び<表2>のフォーマットを有するアクセスフラグメントを受信した端末機303は、URIの存在に従って受信率報告指示メッセージが存在するか否かを確認することができる。ステップ401で、端末機303は、ステップ400のURIを用いて双方向送信ネットワーク302を介して受信率報告指示メッセージを取得する。端末機303は、ステップ402で、ステップ401で取得した受信率報告指示メッセージの解読及び分析を行う。端末機303は、ステップ402で分析した受信率報告指示メッセージに基づいて、ステップ403で、この決定された受信率測定タイプに従って受信率測定を行い、特に、図5乃至図9を参照して下記に説明する5種類の測定タイプ404乃至408の中で指定された測定タイプに従って受信率測定を行う。各測定タイプの詳細については、対応する図を参照して説明する。
【0083】
まず、この5種類の受信率測定タイプについて簡略に説明する。ステップ404は、受信率報告指示メッセージでの測定タイプを、セッション測定タイプを示すSessionMeasurement要素として指定する場合に行われる手続きである。サービスプロバイダーが定義する“セッション”は、端末機303がコンテンツを受信する開始及び終了期間を示す。ステップ404で、端末機303は、受信を希望するか又は受信を予想するセッションを通じて受信された全サービスに対する受信率を測定し、この測定結果をBSDA300に報告する。受信率測定のために、端末機303は、サービスの1番目のRTPパケットを受信した時点から最後のRTPパケットを受信した時点まで測定を行う。端末機303が、セッションが開始する時点の後にブロードキャストシステムにアクセスするか、又は端末機303が、セッションが終了する時点の前に対応するサービスに対するアクセスを解除する場合には、端末機303は、このサービスを受信する時間に対して測定を行う。
【0084】
ステップ405は、受信率報告指示メッセージでの測定タイプを、固定持続期間測定タイプを示すFixedDurationMeasurement要素として指定する場合に行われる手続きである。ステップ405で、端末機303は、受信率報告指示メッセージで指定した持続期間の間に、受信を希望するか又は受信を予想するサービスに対して受信率測定を実行し、この測定結果をBSDA300に報告する。受信率測定のために、端末機303は、測定の実行を希望するサービスのRTPパケットのタイムスタンプを受信した後に検査し、この指定された測定時間間隔内に対応するパケットである場合には、測定を行う。RTPパケットのタイムスタンプが指定された測定時間間隔から外れる場合には、端末機303は、測定を中断する。端末機303が指定されたセッションの開始時点の後にブロードキャストシステムにアクセスするか、又はセッションの終了時点の前にセッション接続を解除する場合には、端末機303は、このサービスを受信した時間に対して測定を行う。
【0085】
ステップ406は、受信率報告指示メッセージでの測定タイプを、時間間隔測定タイプを示すIntervalMeasurement要素として指定する場合に行われる手続きである。ステップ406で、端末機303は、セッションを通じて受信を希望するか又は受信を予想するサービスに対して受信率報告指示メッセージで指定した周期ごとに受信率を測定し、この測定された受信率をBSDA300に報告する。受信率測定のために、端末機303は、測定の実行を希望するサービスの1番目のRTPパケットを受信する時点から受信率測定を継続して実行し、1番目のRTPパケットのタイムスタンプに基づいて指定された周期ごとに受信率報告を行う。
【0086】
ステップ407は、受信率報告指示メッセージでの測定タイプを、しきい値測定タイプを示すThresholdMeasurement要素として指定する場合に行われる手続きである。ステップ407で、端末機303は、セッションを通じて受信を希望するか又は受信を予想するサービスに対して1番目のRTPパケットを受信する時点から損失率を継続して測定する。その間に、この損失率が受信率報告指示メッセージに設定されたしきい値より小さくなる場合には、端末機303は、受信率報告のためのデータを収集し、この損失率がこのしきい値より大きくなる場合には、端末機303は、この受信率をBSDA300に報告する。ステップ407で、端末機303は、対応するサービスを受信する間に、しきい値に基づいて受信率を継続して繰り返し計算することにより持続的に報告する。
【0087】
ステップ408は、受信率報告指示メッセージでの測定タイプを、イベントトリガー測定タイプを示すEventTriggeredMeasurement要素として指定する場合に行われる手続きである。ステップ408で、端末機303は、受信を希望するか又は受信を予想するサービスに対して1番目のRTPパケットを受信する時点から受信率及び損失率を継続して測定する。その間に、この損失率が受信率報告指示メッセージ内のトリガー値(trigger value)より小さくなる場合には、端末機303は、受信率報告のために受信率報告手続きのためのデータを収集し、この損失率がこのトリガー値より大きくなる場合には、端末機303は、対応するサービスが終了する時点まで測定及び収集を行った受信率をBSDA300に報告する。
【0088】
ステップ404乃至ステップ408に指定された測定タイプのうちの1つで受信率を測定した端末機303は、ステップ409で、この測定した受信率情報を用いて上述した<表9>乃至<表11>に示した受信率報告メッセージを生成し、この受信率報告メッセージをBSDA300に送信する。この後に、ステップ410で、端末機303が送信した受信率報告メッセージを受信するネットワークエンティティであるBSDA300が受信率報告メッセージの受信を知らせる確認(ACK)メッセージを送信する場合に、端末機303は、ACKメッセージを受信する。ステップ410の動作は、選択的に行われることができる。
【0089】
ステップ403で、端末機303は、メッセージ受信失敗により決定された受信率測定タイプの確認に失敗した場合に、図4に示したように、受信率測定動作を終了するか、又は上述した5種類の測定タイプの中で所定のデフォルト測定タイプに従って受信率を測定することもできる。開示された実施形態が複数の測定タイプを準備し、これら中の指定された1つに従って受信率を測定するが、単一の測定タイプがBSDA300と端末機303との間で予め定義されている場合に、この所定の測定タイプに従って受信率を測定することもできる。
【0090】
一方、図4に示したストリーミングサービスの受信率を報告する端末機は、上述した<表1>乃至<表5>のフォーマットを有する受信率報告指示メッセージを受信するメッセージ受信器と、上述した<表6>乃至<表8>のフォーマット又は<表9>乃至<表11>のフォーマットを有する受信率報告メッセージを送信するメッセージ送信器と、この受信率報告指示メッセージに指定された測定タイプに従って受信率を測定し、この受信率報告メッセージを用いてこの測定結果をブロードキャストシステムに送信する受信率測定器と、を含むことができる。
【0091】
図5は、本発明の第1の実施形態によるストリーミングサービスの受信率測定方法を示すフローチャートであり、この方法は、図4の端末機の動作の中で、ステップ404の“SessionMeasurement”過程を詳細に示す。
【0092】
ステップ500で、端末機303は、所望のサービスのRTPパケットをBSDA300から受信する。ステップ500でRTPパケットを受信した端末機303は、ステップ501で、受信したパケットが所望のセッションの1番目のパケットであるか又はその次のパケットであるかを確認する。所望のセッションが開始されない場合には、端末機303は、RTPパケットを継続して受信し、各パケットを検査する。しかしながら、受信したパケットが所望のセッションのパケットである場合には、端末機303は、受信率記録が開始されたか否かをステップ502で検査する。ステップ502で、端末機303は、開始セッションRTPTimestamp値をmeasurementStartRTPTimestampに記録したか否かを検査することにより、受信率記録が開始されたか否かを確認することができる。端末機303は、記録された値がない場合には、この受信率記録が最初に開始されたことを意味するために、ステップ503に進む。受信率記録が最初に開始された場合には、端末機303は、ステップ503で、記録時点を後で通知するために、セッションにアクセスした後に1番目に受信したパケットのRTPTimestampをmeasurementStartRTPTimestampに記録し、シーケンス番号も個別に記録する。その後に、端末機303は、ステップ504に進む。ステップ502で、端末機303は、受信率記録が開始された後に、ステップ504で、receivedTotalPacketsを記録し、receivedTotalPackets値は、パケットが受信される度に順次に1つずつ増加するカウンター値である。その後に、ステップ505で、端末機303は、パケットを受信したが、エラー又は損失が発生したパケットをlostTotalPacketsに記録する。端末機303は、受信したRTPパケットのシーケンス番号を前に受信したパケットのシーケンス番号と比較することによりパケット損失を認識することができる。ステップ506で、端末機303は、受信したパケットが所望のセッションの最後のパケットであるか否かを検査する。検査の結果、受信したパケットが最後のパケットでない場合には、端末機303は、ステップ500に戻って後続のステップを繰り返す。しかしながら、受信したパケットがセッションの最後のパケットである場合には、端末機303は、ステップ507で、最後のパケットのタイムスタンプをmeasurementEndRTPTimestampに記録し、シーケンス番号も個別に記録する。ステップ508で、端末機303は、受信すべきだった総パケット数を計算し、expectedTotalPacketsに格納する。この値は、測定開始時点でのRTPシーケンス番号及び最後のRTPシーケンス番号に基づいて計算されることができる。最後に、ステップ509で、端末機303は、receivedTotalPackets及びexpectedTotalPacketsに基づいて受信率を計算した後に、図4のステップ409に進む。例えば、端末機303は、expectedTotalPackets対receivedTotalPacketsの比率により受信率を計算し、この計算された受信率を含む受信率報告メッセージを生成する。
【0093】
図6は、本発明の第2の実施形態によるストリーミングサービスの受信率測定方法を示すフローチャートであり、この方法は、図4の端末機の動作の中でステップ405の“FixedDurationMeasurement”過程を詳細に示す。
【0094】
ステップ600及びステップ601で、端末機303は、<表4>で説明した受信率報告指示メッセージのstartRTPTimestamp(sRT)値及びendRTPTimestamp(eRT)値の受信及び設定を行う。次の過程において、端末機303は、2つのタイムスタンプ値内のRTPパケットに対する受信率を測定する。ステップ600及びステップ601の設定が完了した後に、端末機303は、ステップ602で、BSDA300からの所望のサービスのRTPパケットを受信し、ステップ603で、ステップ602で受信したRTPパケットが受信率測定を開始するためのタイムスタンプ値に対応するか否かを確認するために、この受信したRTPパケットのTimestampをStartRTPTimestampと比較する。ステップ603の比較の結果、ステップ602で受信したRTPパケットのTimestampがStartRTPTimestampより大きいか又は同一である場合には、端末機303は、受信率測定を開始してステップ604に進む。そうでない場合には、端末機303は、ステップ602に戻る。ステップ604で、端末機303は、受信率記録が開始されたか否かを検査する。端末機303は、開始セッションRTPTimestamp値をmeasurementStartRTPTimestampに記録したか否かを検査することにより、受信率記録が開始されたか否かを確認することができる。記録された値がない場合には、端末機303は、受信率記録が最初に開始されたことを意味するために、ステップ605に進む。受信率記録が開始された場合に、端末機303は、記録時点を後で通知するために、ステップ602で受信したパケットのRTPtimestampをmeausurementStartRTPTimestampに記録し、シーケンス番号も個別に記録する。受信率記録が開始された場合には、端末機303は、ステップ606でreceivedTotalPacketsを記録する。ここで、receivedTotalPacketに記録された値は、パケットが受信される度に順次に1つずつ増加するカウンター値である。その後に、ステップ607で、端末機303は、パケットを受信したが、エラー又は損失が発生したパケットをlostTotalPacketsに記録する。損失されたパケットの場合には、端末機303は、受信したRTPパケットのシーケンス番号を前に受信したパケットのシーケンス番号と比較することによりパケットが損失されたか否かを確認することができる。ステップ608で、端末機303は、この受信したパケットが測定を希望した最後のパケットであるか否かを確認するために、この受信したパケットのRTPTimestmapをステップ601で設定したendRTPTimestmapと比較する。ステップ602で受信したパケットが最後のパケットでない場合には、端末機303は、ステップ602に戻り、後続のステップを反復する。ステップ608で、この受信したパケットのRTPTimestampがこの設定したendRTPTimestampより小さいか又は同一である場合には、端末機303は、この受信したパケットが最後のパケットでないことを示す。ステップ608の検査の結果、この受信したパケットが最後のパケットである場合には、端末機303は、ステップ609で、最後のパケットのtimestampをmeasurementEndRTPTimestampに記録し、シーケンス番号も個別に記録する。ステップ610で、端末機303は、受信すべきだった総パケット数を計算し、expectedTotalPacketsに格納する。expectedTotalPackets値は、測定開始時点で受信したパケットのRTPシーケンス番号及び最後に受信したパケットのシーケンス番号に基づいて計算されることができる。最後に、ステップ611で、端末機303は、receivedTotalPackets及びexpectedTotalPacketsに基づいて受信率を計算した後に、図4のステップ409に進む。例えば、端末機303は、expectedTotalPackets対receivedTotalPacketsの比率により受信率を計算し、この計算された受信率を含む受信率報告メッセージを生成する。
【0095】
図7は、本発明の第3の実施形態によるストリーミングサービスの受信率測定方法を示すフローチャートであり、この方法は、図4の端末機の動作の中でステップ406の“IntervalMeasurement”過程を詳細に示す。
【0096】
ステップ700で、端末機303は、<表4>で説明した受信率報告指示メッセージに設定された時間間隔値を受信して設定する。本実施形態において、受信率報告は、この設定された時間間隔値に基づいて周期的になされる。ステップ700で、時間間隔値を設定した後に、端末機303は、ステップ701で、BSDA300からの所望のサービスのRTPパケットを受信し、ステップ702で、受信率記録が開始されたか否かを検査する。端末機303は、ステップ702で、開始セッションRTPTimestamp値をmeasurementStartRTPTimestampに記録したか否かを検査することにより、受信率記録が開始されたか否かを確認することができる。記録された値がない場合には、端末機303は、受信率記録が最初に開始されたことを意味するために、ステップ703に進む。受信率記録が最初に開始された場合に、端末機303は、記録時点を後で通知するために、ステップ703で、セッションにアクセスした後に1番目に受信したパケットのRTPtimestampをmeasurementStartRTPTimestampに記録し、シーケンス番号も個別に記録する。受信率記録が開始された場合には、端末機303は、ステップ704で、receivedTotalPacketsを記録する。ここで記録されたreceivedTotalPackets値は、パケットが受信される度に順次に1つずつ増加するカウンター値である。その後に、ステップ705で、端末機303は、パケットを受信したが、エラー又は損失が発生したパケットをlostTotalPacketsに記録する。端末機303は、受信したRTPパケットのシーケンス番号を前に受信したパケットのシーケンス番号と比較することにより損失されたパケットを確認することができる。ステップ706で、端末機303は、この受信したRTPパケットのタイムスタンプに基づいてカウンター値を計算する。すなわち、端末機303は、時間間隔カウンターを準備し、パケットを受信する度にこのカウンター値を増加させる。また、この時間間隔カウンターは、受信率報告メッセージが送信される度にリセットされる。ステップ707で、端末機303は、ステップ706で計算したカウンター値をステップ700で設定した時間間隔値と比較する。ステップ706で計算したカウンター値がステップ700で設定した時間間隔値より小さい場合には、端末機303は、ステップ701に戻り、時間間隔値が同一である場合には、ステップ708に進む。ステップ708で、端末機303は、この受信したRTPパケットのタイムスタンプをmeasurementEndRTPTimestampに記録し、シーケンス番号も個別に記録する。ステップ709で、端末機303は、受信すべきだった総パケット数を計算し、expectedTotalPacketsに記録する。この記録されたexpectedTotalPackets値は、受信率測定の開始時点で受信したパケットのRTPシーケンス番号及び最後に受信したパケットのRTPシーケンス番号に基づいて計算されることができる。
【0097】
ステップ710で、端末機303は、receivedTotalPackets及びexpectedTotalPacketsに基づいて受信率を計算する。例えば、端末機303は、expectedTotalPackets対receivedTotalPacketsの比率により受信率を計算し、この計算された受信率を含む受信率報告メッセージを生成する。ステップ711で、端末機303は、現在受信したパケットが現在のサービスの最後のパケットであるか否かを確認する。現在のセッションが進行中である場合には、端末機303は、ステップ712に進み、受信率報告メッセージを生成し、これをBSDA300に送信する。ステップ712で、受信率報告のために、端末機303は、<表6>乃至<表8>又は<表9>乃至<表11>に定義されている要素及び属性値を設定することにより受信率報告メッセージを生成する。この生成した受信率報告メッセージを送信した後に、端末機303は、ステップ713で、受信率報告確認(ACK)をBSDA300、すなわち、ネットワークエンティティから選択的に受信することができる。また、ステップ714で、端末機303は、カウンター値を初期化し、受信率報告を行う。しかしながら、この後に、ステップ711で、セッションが終了したことを確認する場合に、次の動作は、図4のステップ409に進む。端末機303が、セッションが満了する前にセッションを終了する場合に、端末機303は、終了時点までの情報に基づいて受信率報告メッセージを生成し、この生成した受信率報告メッセージを送信する。図7を参照すると、端末機303は、セッションが終了する前に、所定の時間間隔ごとに受信率を測定し、この測定結果を報告し、このセッションが終了した後に、端末機303は、全セッションに対する受信率を測定し、この測定結果を報告する。
【0098】
図8は、本発明の第4の実施形態によるストリーミングサービスの受信率測定方法を示すフローチャートであり、この方法は、図4の端末機の動作の中でステップ407の“ThresholdMeasurement”過程を詳細に示す。
【0099】
ステップ800で、端末機303は、<表5>で説明した受信率報告指示メッセージに含まれているしきい値として損失率と比較するためのしきい値を設定する。本実施形態において、この設定されたしきい値に基づいて計算された損失率がしきい値より小さくなる場合には、端末機303は、この受信率報告のための情報を収集し、損失率がしきい値よりさらに大きくなる場合には、端末機303は、受信率報告を行う。このような受信率報告動作は、ステップ810の検査結果、セッションが終了するまで反復して行われる。一方、ステップ800での設定が完了した後に、端末機303は、ステップ801で、BSDA300からの所望のサービスのRTPパケットを受信し、ステップ802で、受信率記録が開始されたか否かを検査する。端末機303は、ステップ802で、開始セッションRTPTimestamp値をmeasurementStartRTPTimestampに記録したか否かを検査することにより、受信率記録が開始されたか否かを確認することができる。記録された値がない場合には、端末機303は、受信率記録が最初に開始されたことを意味するために、ステップ803に進む。受信率記録が最初に開始された場合に、端末機303は、記録時点を後で通知するために、ステップ803で、セッションにアクセスした後に1番目に受信したパケットのRTPtimestampをmeasurementStartRTPTimestampに記録し、シーケンス番号も個別に記録する。一方、受信率記録が開始された場合には、端末機303は、ステップ804で、receivedTotalPacketsを記録する。ここでreceivedTotalPacketsに記録された値は、パケットが受信される度に順次に1つずつ増加するカウンター値である。その後に、ステップ805で、端末機303は、パケットを受信したが、エラー又は損失が発生したパケットをlostTotalPacketsに記録する。端末機303は、受信したRTPパケットのシーケンス番号を前に受信したパケットのシーケンス番号と比較することにより損失されたパケットを確認することができる。ステップ806で、端末機303は、ステップ801で受信したパケットのtimestampをmeasurementEndRTPTimestampに記録し、シーケンス番号も個別に記録する。ステップ807で、端末機303は、受信すべきだった総パケット数を計算し、expectedTotalPacketsに記録する。ExpectedTotalPacketsに記録された値は、端末機の測定開始時点で受信したパケットのRTPシーケンス番号及び最後のパケットのRTPシーケンス番号により計算されることができる。ステップ808で、端末機303は、receivedTotalPackets及びexpectedTotalPacketsにより受信率及び損失率を計算する。例えば、端末機303は、expectedTotalPackets対receivedTotalPacketsの比率により受信率を計算し、expectedTotalPackets対lostTotalPacketsの比率により損失率を計算する。ステップ809で、ステップ808で計算した損失率をしきい値と比較する。この比較の結果、損失率がしきい値より小さい場合には、端末機303は、報告する必要がないため、ステップ801に戻る。しかしながら、損失率がしきい値より大きい場合には、端末機303は、受信率報告を行う必要がないため、ステップ810に進む。ステップ810で、端末機303は、現在受信したパケットがセッションを介して受信しているサービスの最後のパケットであるか否かを検査する。セッションが進行中である場合には、端末機303は、ステップ811に進み、受信率報告のための受信率報告メッセージを生成し、これをBSDA300に送信する。ステップ811で、受信率報告のために、端末機303は、ステップ804乃至ステップ808で計算した値を上述した<表6>乃至<表8>又は<表9>乃至<表11>に定義されている要素及び属性値として設定することにより、受信率報告メッセージを生成する。この生成した受信率報告メッセージを送信した後に、端末機303は、ステップ812で、受信率報告ACKメッセージをBSDA300から選択的に受信することができる。しかしながら、ステップ810で、端末機303は、セッションが終了したことを確認する場合に、図4のステップ409に進む。すなわち、ステップ810の検査の結果、セッションが終了する前に、端末機303は、損失率がしきい値より大きいときごとに測定した受信率を含む受信率報告メッセージを送信する。ステップ810の検査の結果、セッションが終了した後に、端末機303は、全セッションの間に測定された受信率を含む受信率報告メッセージを送信する。端末機303が、セッションが満了する前にセッションを終了する場合には、端末機303は、終了時点までの情報に基づいて受信率報告メッセージを生成し、この生成した受信率報告メッセージを送信する。
【0100】
図9は、本発明の第5の実施形態によるストリーミングサービスの受信率測定方法を示すフローチャートであり、この方法は、図4の端末機の動作の中でステップ408の“EventTriggeredMeasurement”過程を詳細に示す。
【0101】
ステップ900で、端末機303は、<表5>で説明した受信率報告指示メッセージに含まれているトリガー値に従って受信率報告メッセージを生成するためのトリガー値を設定する。図9に示す第5の実施形態では、この設定されたトリガー値に基づいて測定された損失率がこのトリガー値より小さくなる場合に、報告のための情報が収集され、セッションが終了する時点で報告がなされる。このトリガー値は、損失率となることもあり、受信率となることもある。本発明において、このトリガー値は、端末機が受信率報告を行うために比較される特定の値であると仮定する。ステップ900でトリガー値を設定した後に、端末機303は、ステップ901で、BSDA300からの所望のサービスのRTPパケットを受信し、ステップ902で、受信率記録が開始されたか否かを検査する。端末機303は、ステップ902で、開始セッションRTPTimestamp値をmeasurementStartRTPTimestampに記録したか否かを検査することにより、受信率記録が開始されたか否かを確認することができる。記録された値がない場合には、端末機303は、受信率記録が最初に開始されたことを意味するために、ステップ903に進む。受信率記録が最初に開始された場合に、端末機303は、記録時点を後で通知するために、ステップ903で、セッションにアクセスした後に1番目に受信したパケットのタイムスタンプをmeausurementStartRTPTimestampに記録し、シーケンス番号も個別に記録する。一方、受信率記録が開始された場合には、端末機303は、ステップ904で、receivedTotalPacketsを記録する。ここで、receivedTotalPacketsに記録された値は、パケットが受信される度に順次に1つずつ増加するカウンター値である。その後に、ステップ905で、端末機303は、パケットを受信したが、エラー又は損失が発生したパケットをlostTotalPacketsに記録する。端末機303は、受信したRTPパケットのシーケンス番号を前に受信したパケットのシーケンス番号と比較することにより損失されたパケットを確認することができる。ステップ906で、端末機303は、ステップ901で受信したパケットのタイムスタンプをmeasurementEndRTPTimestampに記録し、シーケンス番号も個別に記録する。ステップ907で、端末機303は、全セッションの間に受信すべきだった総パケット数を計算し、expectedTotalPacketsに記録する。ExpectedTotalPacketsに記録された値は、測定開始時点で受信したパケットのRTPシーケンス番号及び最後のパケットのRTPシーケンス番号により計算されることができる。この後に、ステップ908で、端末機303は、expectedTotalPackets対receivedTotalPacketsの比率により受信率を計算し、expectedTotalPackets対lostTatalPacketsの比率により損失率を計算する。ステップ909で、端末機303は、ステップ908で計算した損失率をステップ900で設定したトリガー値と比較する。損失率がトリガー値より小さい場合には、端末機303は、報告する必要がないため、ステップ901に戻る。しかしながら、ステップ909の検査の結果、損失率がトリガー値より大きい場合には、端末機303は、受信率報告を行う必要があるため、ステップ409に進み、受信率を含む受信率報告メッセージを送信する。端末機303が、セッションが満了する前にセッションを終了する場合には、端末機303は、終了時点までの情報に基づいて受信率報告メッセージを生成し、この生成した受信率報告メッセージを送信する。図8及び図9のトリガー値及びしきい値をすべて損失率として設定する場合に、図8の手続きは、測定された損失率がしきい値より大きい場合に、受信率を反復して測定し送信する一方、図9の手続きは、損失率がトリガー値より大きい場合に一度だけ受信率を測定して送信する。本実施形態において、このトリガー値は、この損失率との比較のための所定の損失率として設定されるが、他の値は、システムオペレータ、受信率、受信品質、及び基地局特性のような変数に従って設定されることができる。
【0102】
図10A及び図10Bは、本発明の実施形態によるブロードキャストシステムにおいてストリーミングサービスの受信率報告指示メッセージを端末機に送信し、これに対する応答メッセージを受信するBSDAの動作を示すフローチャートである。
【0103】
図10Aのステップ1000で、BSDA300は、特定のサービスに対して受信率報告が必要であることを決定する。ステップ1001で、BSDA300は、受信率報告のための詳細な受信率測定報告タイプを決定する。上述したように、受信率測定タイプは、総5種類があり、各測定動作は、図4乃至図9で説明したようである。ステップ1010乃至ステップ1050において、BSDA300は、受信率報告タイプがステップ1001で決定される場合には、各受信率報告指示メッセージに含まれなければならない主な項目を指定する。
【0104】
ステップ1010で、BSDA300は、ステップ1001で指定されたセッション単位で受信率を測定するようにSessionMeasurementを受信率報告指示メッセージに指定する。ステップ1020で、BSDA300は、ステップ1001で指定された持続期間の間に受信率を測定するようにFixedDurationMeasurementを受信率報告指示メッセージに指定する。ステップ1001で、BSDA300は、受信率測定タイプの指定に失敗した場合には、図10Bに示すように動作エラーにより終了処理を実行するか、又は上述した5種類の測定タイプの中で所定のデフォルト測定タイプに従って受信率測定タイプを指定することができる。本実施形態が複数の測定タイプを準備し、この測定タイプの中の1つを指定しても、ステップ1001の動作は、BSDA300と端末機303との間に単一の測定タイプが予め定義されている場合には、省略することができる。
【0105】
ステップ1021及びステップ1022において、BSDA300は、ステップ1020の測定を支援するようにパケット受信率を測定するための測定時間間隔を指定する。すなわち、BSDA300は、ステップ1021で測定開始時点を指定し、ステップ1022で測定終了時点を指定する。測定開始時点及び測定終了時点は、RTPタイムスタンプと比較することができるように同一の形態で指定される。ステップ1030で、BSDA300は、ステップ1001で指定された時間間隔ごとに受信率を測定するように受信率報告指示メッセージにIntervalMeasurementを指定する。ステップ1031で、BSDA300は、ステップ1030の測定を支援するように受信率報告のための時間間隔を指定する。ここで、この時間間隔は、RTPパケット数に基づいて指定される。
【0106】
ステップ1040で、BSDA300は、損失率がステップ1001で指定した特定のしきい値より大きい場合に、受信率の測定及び報告を行うように受信率報告指示メッセージにThresholdMeasurementを指定する。ステップ1041で、BSDA300は、ステップ1040の測定を支援するようにしきい値を指定する。ここで、このしきい値は、端末機303が測定した損失率と比較される所望の損失率を示すものであり、百分率で指定される。ステップ1001で、損失率がトリガー値より大きい場合には、BSDA300は、ステップ1050で、端末機303が受信するサービスの終了時点まで受信率を継続して測定して報告するように受信率報告指示メッセージにEventTriggeredMeasurementを指定する。ステップ1051で、BSDA300は、ステップ1050の測定を支援するようにトリガー値を指定する。ここで、このトリガー値は、損失率と比較される所望の損失率を示すものであり、百分率で指定される。
【0107】
上述した過程により5種類の受信率測定タイプの中の1つが決定され、測定支援項目の値も決定される場合に、端末機303は、ステップ1002で、受信率報告指示メッセージを生成する。受信率報告指示メッセージがステップ1002で生成されると、図10Bのステップ1003で、BSDA300は、この生成されたメッセージをサービスガイドのアクセスフラグメント231と連動するようにし、これにより、端末機は、このメッセージを取得することができる。ステップ1003で、アクセスフラグメント231との連動は、端末機がこの生成されたメッセージを受信することができるアドレスをURI属性に登録することによりなされる。ステップ1004で、BSDA300は、ステップ1003で連動したアクセスフラグメントをサービスガイドとともにブロードキャストする。ステップ1005で、BSDA300は、サービスガイド及びアクセスフラグメント231を受信し、URIにあるアドレスを用いてBSDA300にアクセスし、受信率報告指示メッセージを要請した端末機303に送信する。ステップ1006で、BSDA300は、受信率報告メッセージを、受信率測定を実行した端末機から受信する。ステップ1007で、BSDA300は、受信率報告メッセージに対するACKを端末機に送信する。ステップ1007の動作は、選択的に行うことができる。最後に、ステップ1008で、BSDA300は、端末機303から受信した受信率報告メッセージの分類及び分析を行う。
【0108】
図11は、本発明の実施形態による端末機の構成を示すブロック図である。
【0109】
本発明の実施形態による受信器303aは、ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率の少なくとも1つの測定タイプを示す受信率報告指示メッセージをBSDA300から受信する。
【0110】
制御器303cは、受信器303aが受信した受信率報告指示メッセージを分析し、この受信率報告指示メッセージにより示された受信率測定タイプに従って、端末機が受信率測定期間の間に受信すると予想される総パケット数を示すexpectedTotalPackets対端末機が受信率測定時間間隔の間に受信した総パケット数を示すreceivedTotalPacketsの比率を示す受信率を測定する。この際に、制御器303cが実行した受信率測定タイプは、上述した測定タイプと同一である。
【0111】
すなわち、1番目に、この受信率報告指示メッセージにより示された受信率測定タイプがこのブロードキャストストリーミングサービスの全セッションに対する受信率を測定することを示す“セッション測定タイプ”である場合には、制御器303cは、このブロードキャストストリーミングサービスの全セッションに対する受信率を測定する。
【0112】
2番目に、この受信率報告指示メッセージにより示された受信率測定タイプが固定された時間期間に対して受信率を測定することを示す“固定持続期間測定タイプ”である場合には、制御器303cは、この固定持続期間の開始時点を示す開始リアルタイム転送プロトコル(RTP)タイムスタンプ属性値とこの固定持続期間の終了時点を示す終了RTPタイムスタンプ属性値との間の持続期間の間に、このブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率を測定する。
【0113】
3番目に、この受信率報告指示メッセージにより示された受信率測定タイプが所定の時間間隔ごとに受信率を測定することを示す“時間間隔測定タイプ”である場合には、制御器303cは、この時間間隔ごとにこのブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率を測定する。
【0114】
4番目に、この受信率報告指示メッセージにより示された受信率測定タイプが、損失率がしきい値より大きい場合にこの受信率を測定することを示す“しきい値測定タイプ”であれば、制御器303cは、この損失率がこのしきい値より大きいときごとに、このブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率を測定する。ここで、損失率は、端末機が測定時間間隔の間に受信するものと予想される総パケット数を示すexpectedTotalPackets対この測定時間間隔の間に損失された総パケット数を示すlostTotalPacketsの比率である。
【0115】
5番目に、この受信率報告指示メッセージにより示された受信率測定タイプが所定のイベントが発生する際に受信率を測定することを示す“イベントトリガー測定タイプ”である場合には、制御器303cは、このイベントが発生する場合に、このブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率を測定する。
【0116】
送信器303bは、制御器303cが測定した受信率を含む受信率報告メッセージをBSDA300に送信する。
【0117】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきである。
【符号の説明】
【0118】
101 コンテンツ供給者
102 BCASTサービスアプリケーションエンティティ
103 BCASTサービス分配/調整部
104 BCAST加入管理部
105 端末機
111 BDSサービス分配部
112 ブロードキャスト分配システム
113 双方向送信ネットワーク
121−129 BCAST
130 BDS-2
200 管理グループ
201 サービスガイド送信記述子フラグメント
210 供給グループ
211 購買アイテムフラグメント
212 購買データフラグメント
213 購買チャネルフラグメント
220 コアグループ
221 サービスフラグメント
222 スケジュールフラグメント
223 コンテンツフラグメント
230 アクセスグループ
231 アクセスフラグメント
232 セッション記述フラグメント
234 プレビューデータフラグメント
235 インタラクティブデータフラグメント
300 BSDA
301 BDSサービス分配部
302 双方向送信ネットワーク
303 端末機
303a 受信器
303c 制御器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロードキャストサービスの受信率を報告するブロードキャストシステムであって、
ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率の少なくとも1つの測定タイプを示す受信率報告指示メッセージを送信するネットワークエンティティと、
前記受信率報告指示メッセージを受信するとともに受信率報告メッセージを送信する前記端末機と、
を具備し、
前記受信率報告メッセージは、受信率を含み、
前記受信率は、前記受信率報告指示メッセージが示す測定タイプに従って、端末機が受信率測定時間間隔の間に受信するものと予想される総パケット数を示すexpectedTotalPackets対前記端末機が前記受信率測定時間間隔の間に受信した総パケット数を示すreceivedTotalPacketsの比率であることを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記測定タイプが前記ブロードキャストストリーミングサービスの全セッションに対する受信率を測定することを示す“セッション測定タイプ”である場合には、前記セッション測定を示すSessionMeasurement要素が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記測定タイプが固定された持続期間に対して受信率を測定することを示す“固定持続期間測定タイプ”である場合には、固定持続期間測定を示すFixedDurationMeasurement要素と、前記固定持続期間の開始時点を示すstartRTPTimestamp属性値と、前記固定持続期間の終了時点を示すendRTPTimestamp属性値と、が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記測定タイプが所定の時間間隔ごとに受信率を測定することを示す“時間間隔測定タイプ”である場合には、前記時間間隔測定を示すIntervalMeasurement要素及び前記時間間隔を示す属性値が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記測定タイプが、前記端末機が受信するものと予想される総パケット数を示すexpectedTotalPackets対前記測定時間間隔の間に損失された総パケット数を示すlostTotalPacketsの比率を示す損失率がしきい値より大きい際に、前記受信率を測定することを示す“しきい値測定タイプ”である場合には、前記しきい値測定を示すThresholdMeasurement要素及び前記しきい値を示す属性値が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記測定タイプが所定のイベントが発生する際に受信率を測定することを示す“イベントトリガー測定タイプ”である場合には、前記イベントトリガー測定を示すEventTriggeredMeasurement要素及び前記イベントをトリガーするためのトリガー値を示す属性値が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記受信率報告メッセージは、前記受信率測定がなされた前記ブロードキャストストリーミングサービスを識別するグローバルサービス識別子(globalServiceIDentifier(ID))属性値と、前記端末機の識別子を示す装置識別子(DeviceID)要素と、前記装置識別子要素のタイプを定義する属性値と、前記測定が行われたセッションを識別するセッション識別子(SessionID)要素と、前記受信率測定が行われたコンテンツを識別するグローバルコンテンツ識別子(globalContentID)要素と、前記受信率の測定タイプを示す報告タイプ(reportType)属性値と、前記受信率測定の開始時点を示す測定開始リアルタイム転送プロトコルタイムスタンプ(measurementStartRTPTimestamp)属性値と、前記受信率測定の終了時点を示す測定終了RTPタイムスタンプ(measurementEndRTPTimestamp)属性値の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記受信率報告メッセージは、前記予想された総パケット数を示すexpectedTotalPacketsと、前記受信された総パケット数を示すreceivedTotalPacketsと、前記端末機が受信に失敗したか、又は前記端末機が受信したが、エラーが発生した総パケット数を示す損失した総パケット(lostTotalPackets)属性値と、前記受信率測定がなされた位置を示すサービスエリア(serviceArea)属性値と、前記受信率測定がなされたセルを示すセル識別子(cellID)属性値の中の少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
ブロードキャストシステムにおけるブロードキャストサービスの受信率を報告するための端末装置であって、
ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率の少なくとも1つの測定タイプを示す受信率報告指示メッセージを受信する受信器と、
受信率を測定する制御器と、
前記測定した受信率を含む前記受信率報告メッセージを送信する送信器と、
を具備し、
前記受信率は、前記受信率報告メッセージにより示された受信率測定タイプに従って、端末機が受信率測定時間間隔の間に受信するものと予想する総パケット数を示すexpectedTotalPackets対前記端末機が前記受信率測定時間間隔の間に受信した総パケット数を示すreceivedTotalPacketsの比率であることを特徴とする端末装置。
【請求項10】
前記測定タイプが前記ブロードキャストストリーミングサービスの全セッションに対する受信率を測定することを示す“セッション測定タイプ”である場合には、前記セッション測定を示すSessionMeasurement要素が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項9に記載の端末装置。
【請求項11】
前記制御器は、前記ブロードキャストストリーミングサービスの全セッションに対する受信率を測定することを特徴とする請求項10に記載の端末装置。
【請求項12】
前記測定タイプが固定された持続期間に対して受信率を測定することを示す“固定持続期間測定タイプ”である場合には、前記固定持続期間測定を示すFixedDurationMeasurement要素と、前記固定持続期間の開始時点を示すstartRTPTimestamp属性値と、前記固定持続期間の終了時点を示すendRTPTimestamp属性値と、が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項9に記載の端末装置。
【請求項13】
前記制御器は、前記startRTPTimestampと前記endRTPTimestampとの間の持続期間の間に前記ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率を測定することを特徴とする請求項12に記載の端末装置。
【請求項14】
前記測定タイプが所定の時間間隔ごとに受信率を測定することを示す“時間間隔測定タイプ”である場合には、前記時間間隔測定を示すIntervalMeasurement要素及び前記時間間隔を示す属性値が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項9に記載の端末装置。
【請求項15】
前記制御器は、前記時間間隔ごとに前記ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率を測定することを特徴とする請求項14に記載の端末装置。
【請求項16】
前記測定タイプが、前記端末機が受信するものと予想する総パケット数を示すexpectedTotalPackets対前記測定時間間隔の間に損失された総パケット数を示すlostTotalPacketsの比率を示す損失率がしきい値より大きい際に、前記受信率を測定することを示す“しきい値測定タイプ”である場合には、前記しきい値測定を示すThresholdMeasurement要素及び前記しきい値を示す属性値が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項9に記載の端末装置。
【請求項17】
前記制御器は、前記損失率が前記しきい値より大きいときごとに前記ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率を測定することを特徴とする請求項16に記載の端末装置。
【請求項18】
前記測定タイプが所定のイベントが発生する際に受信率を測定することを示す“イベントトリガー測定タイプ”である場合には、前記イベントトリガー測定を示すEventTriggeredMeasurement要素及び前記イベントをトリガーするためのトリガー値を示す属性値が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項9に記載の端末装置。
【請求項19】
前記制御器は、前記イベントが発生する際に、前記ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率を測定することを特徴とする請求項18に記載の端末装置。
【請求項20】
前記受信率報告メッセージは、前記受信率測定がなされた前記ブロードキャストストリーミングサービスを識別するグローバルサービス識別子(globalServiceIDentifier(ID))属性値と、前記端末機の識別子を示す装置識別子(DeviceID)要素と、前記装置識別子要素のタイプを定義する属性値と、前記測定が行われたセッションを識別するセッション識別子(SessionID)要素と、前記受信率測定が行われたコンテンツを識別するグローバルコンテンツ識別子(globalContentID)要素と、前記受信率の測定タイプを示す報告タイプ(reportType)属性値と、前記受信率測定の開始時点を示す測定開始リアルタイム転送プロトコルタイムスタンプ(measurementStartRTPTimestamp)属性値と、前記受信率測定の終了時点を示す測定終了RTPタイムスタンプ(measurementEndRTPTimestamp)属性値の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9に記載の端末装置。
【請求項21】
前記受信率報告メッセージは、前記予想された総パケット数を示すexpectedTotalPacketsと、前記受信された総パケット数を示すreceivedTotalPacketsと、前記端末機が受信に失敗したか、又は前記端末機が受信したが、エラーが発生した総パケット数を示す損失された総パケット(lostTotalPackets)属性値と、前記受信率測定がなされた位置を示すサービスエリア(serviceArea)属性値と、前記受信率測定がなされたセルを示すセル識別子(cellID)属性値の中の少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の端末装置。
【請求項22】
ブロードキャストシステムにおける端末機がブロードキャストサービスの受信率を報告する方法であって、
ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率の少なくとも1つの測定タイプを示す受信率報告指示メッセージを受信するステップと、
前記受信率報告メッセージにより示された受信率測定タイプに従って、前記端末機が受信率測定時間間隔の間に受信するものと予想される総パケット数を示すexpectedTotalPackets対前記端末機が前記受信率測定時間間隔の間に受信した総パケット数を示すreceivedTotalPacketsの比率を示す受信率を測定するステップと、
前記測定した受信率を含む受信率報告メッセージを送信するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項23】
前記測定タイプが前記ブロードキャストストリーミングサービスの全セッションに対する受信率を測定することを示す“セッション測定タイプ”である場合には、前記セッション測定を示すSessionMeasurement要素が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記受信率を測定するステップは、前記ブロードキャストストリーミングサービスの全セッションに対する受信率を測定するステップを含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記測定タイプが固定された持続期間に対して受信率を測定することを示す“固定持続期間測定タイプ”である場合には、前記固定持続期間測定を示すFixedDurationMeasurement要素と、前記固定持続期間の開始時点を示すstartRTPTimestamp属性値と、前記固定持続期間の終了時点を示すendRTPTimestamp属性値と、が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記受信率を測定するステップは、前記startRTPTimestampと前記endRTPTimestampとの間の持続期間の間に前記ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率を測定するステップを含むことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記測定タイプが所定の時間間隔ごとに受信率を測定することを示す“時間間隔測定タイプ”である場合には、前記時間間隔測定を示すIntervalMeasurement要素及び前記時間間隔を示す属性値が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項28】
前記受信率を測定するステップは、前記時間間隔ごとに前記ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率を測定するステップを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記測定タイプが、前記端末機が受信するものと予想される総パケット数を示すexpectedTotalPackets対前記測定時間間隔の間に損失された総パケット数を示すlostTotalPacketsの比率を示す損失率がしきい値より大きい際に、前記受信率を測定することを示す“しきい値測定タイプ”である場合には、前記しきい値測定を示すThresholdMeasurement要素及び前記しきい値を示す属性値が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項30】
前記受信率を測定するステップは、前記損失率が前記しきい値より大きいときごとに前記ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率を測定するステップを含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記測定タイプが所定のイベントが発生する際に受信率を測定することを示す“イベントトリガー測定タイプ”である場合には、前記イベントトリガー測定を示すEventTriggeredMeasurement要素及び前記イベントをトリガーするためのトリガー値を示す属性値が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項32】
前記受信率を測定するステップは、前記イベントが発生する際に、前記ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率を測定するステップを含むことを特徴とする請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記受信率報告メッセージは、前記受信率測定がなされた前記ブロードキャストストリーミングサービスを識別するグローバルサービス識別子(globalServiceIDentifier(ID))属性値と、前記端末機の識別子を示す装置識別子(DeviceID)要素と、前記装置識別子要素のタイプを定義する属性値と、前記測定が行われたセッションを識別するセッション識別子(SessionID)要素と、前記受信率測定が行われたコンテンツを識別するグローバルコンテンツ識別子(globalContentID)要素と、前記受信率の測定タイプを示す報告タイプ(reportType)属性値と、前記受信率測定の開始時点を示す測定開始リアルタイム転送プロトコルタイムスタンプ(measurementStartRTPTimestamp)属性値と、前記受信率測定の終了時点を示す測定終了RTPタイムスタンプ(measurementEndRTPTimestamp)属性値の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項34】
前記受信率報告メッセージは、前記予想された総パケット数を示すexpectedTotalPacketsと、前記受信された総パケット数を示すreceivedTotalPacketsと、前記端末機が受信に失敗したか、又は前記端末機が受信したが、エラーが発生した総パケット数を示す損失された総パケット(lostTotalPackets)属性値と、前記受信率測定がなされた位置を示すサービスエリア(serviceArea)属性値と、前記受信率測定がなされたセルを示すセル識別子(cellID)属性値の中の少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
ネットワークエンティティがブロードキャストサービス受信率に関する報告を端末機から受信する方法であって、
ブロードキャストストリーミングサービスに対する受信率の少なくとも1つの測定タイプを決定するステップと、
前記決定された測定タイプを示す受信率報告指示メッセージを前記端末機に送信するステップと、
前記測定タイプに従って、前記端末機が受信率測定時間間隔の間に受信するものと予想される総パケット数を示すexpectedTotalPackets対前記端末機が前記受信率測定期間の間に受信した総パケット数を示すreceivedTotalPacketsの比率を示す前記受信率を含む受信率報告メッセージを前記端末機から受信するステップと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項36】
前記測定タイプが前記ブロードキャストストリーミングサービスの全セッションに対する受信率を測定することを示す“セッション測定タイプ”である場合には、前記セッション測定を示すSessionMeasurement要素が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記測定タイプが固定された持続期間に対して受信率を測定することを示す“固定持続期間測定タイプ”である場合には、前記固定持続期間測定を示すFixedDurationMeasurement要素と、前記固定持続期間の開始時点を示すstartRTPTimestamp属性値と、前記固定持続期間の終了時点を示すendRTPTimestamp属性値と、が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記測定タイプが所定の時間間隔ごとに受信率を測定することを示す“時間間隔測定タイプ”である場合には、前記時間間隔測定を示すIntervalMeasurement要素及び前記時間間隔を示す属性値が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記測定タイプが、前記端末機が受信するものと予想する総パケット数を示すexpectedTotalPackets対前記測定時間間隔の間に損失された総パケット数を示すlostTotalPacketsの比率を示す損失率がしきい値より大きい際に、前記受信率を測定することを示す“しきい値測定タイプ”である場合には、前記しきい値測定を示すThresholdMeasurement要素及び前記しきい値を示す属性値が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記測定タイプが所定のイベントが発生する際に受信率を測定することを示す“イベントトリガー測定タイプ”である場合には、前記イベントトリガー測定を示すEventTriggeredMeasurement要素及び前記イベントをトリガーするためのトリガー値を示す属性値が前記受信率報告指示メッセージに含まれることを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項41】
前記受信率報告メッセージは、前記受信率測定がなされた前記ブロードキャストストリーミングサービスを識別するグローバルサービス識別子(globalServiceIDentifier(ID))属性値と、前記端末機の識別子を示す装置識別子(DeviceID)要素と、前記装置識別子要素のタイプを定義する属性値と、前記測定が行われたセッションを識別するセッション識別子(SessionID)要素と、前記受信率測定が行われたコンテンツを識別するグローバルコンテンツ識別子(globalContentID)要素と、前記受信率の測定タイプを示す報告タイプ(reportType)属性値と、前記受信率測定の開始時点を示す測定開始リアルタイム転送プロトコルタイムスタンプ(measurementStartRTPTimestamp)属性値と、前記受信率測定の終了時点を示す測定終了RTPタイムスタンプ(measurementEndRTPTimestamp)属性値の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項35に記載の方法。
【請求項42】
前記受信率報告メッセージは、前記予想された総パケット数を示すexpectedTotalPacketsと、前記受信された総パケット数を示すreceivedTotalPacketsと、前記端末機が受信に失敗したか、又は前記端末機が受信したが、エラーが発生した総パケット数を示す損失された総パケット(lostTotalPackets)属性値と、前記受信率測定がなされた位置を示すサービスエリア(serviceArea)属性値と、前記受信率測定がなされたセルを示すセル識別子(cellID)属性値の中の少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする請求項41に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【公表番号】特表2010−502090(P2010−502090A)
【公表日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−525487(P2009−525487)
【出願日】平成19年8月17日(2007.8.17)
【国際出願番号】PCT/KR2007/003943
【国際公開番号】WO2008/020729
【国際公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】