説明

移動局、基地局、通信システム、表示制御方法、通信制御方法、およびプログラム

【課題】キャリアアグリゲーション中にもマルチメディア放送および同報サービス(MBMS)を適用可能な移動局を提供する。
【解決手段】移動局300は、互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって基地局300と通信する。移動局100は、複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリア901,902を用いて、基地局100からMBMSにおけるコンテンツを受信する。移動局300は、受信されたコンテンツをディスプレイに表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動局、基地局、通信システム、表示制御方法、通信制御方法、およびプログラムに関し、特に、キャリアアグリゲーションを行なう移動局および基地局、移動局および基地局を備える通信システム、移動局における表示制御方法、基地局における通信制御方法、および移動局を制御するためのプログラム、および基地局を制御するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、LTE(Long Term Evolution)通信方式について、モバイル・パケットネットワークを用いたマルチメディア放送および同報サービス(MBMS:Multimedia Broadcast / Multicast Service)が規格化されている。
【0003】
MBMSでは、MBMS以外のサービスととも用いられる周波数帯を利用するユニキャスト/MBMS混合セル(Unicast / MBMS Mixed Cell)およびMBMS専用の周波数帯を利用するMBMS個別セル(MBMS Dedicated Cell)のうち、少なくとも一方のセルを利用することができる。
【0004】
ユニキャスト/MBMS混合セルの場合、特許文献1に示されているように、MBMS用のサブフレーム(Multicast CH(MCH)サブフレーム)とユニキャスト用のサブフレームとが時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)されることで、MBMSの伝送が行われる。
【0005】
また、3GPPでは、LTE−A(Long Term Evolution-Advanced)の仕様検討が行われている。LTE−Aでは、LTEよりも高速の通信を実現することが要求されている。このため、LTE−Aでは、LTEよりも広帯域(LTEの20MHzの帯域を越える100MHzまでの帯域)をサポートすることが求められている。しかしながら、世界的に連続した広帯域の周波数領域をLTE−A用として確保することは難しい。
【0006】
それゆえ、LTE−Aでは、LTEとの互換性を可能な限り維持する目的から、キャリアアグリゲーション(CA:Career Aggregation)技術が検討されている。キャリアアグリゲーション技術は、コンポーネントキャリア(CC:Component Career)と呼ばれる帯域幅が20MHzまでの周波数帯域を複数まとめて通信を行うことにより最大100MHzの帯域幅を確保し、これにより高速かつ大容量の通信を実現させる技術である。非特許文献1には、上記キャリアアグリゲーションが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−300503号公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】3GPP TR 36.814 V9.0.0 (2010-03), Technical Report, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Further advancements for E-UTRA physical layer aspects (Release 9)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
LTE−A方式に対応した移動局は、ユニキャスト通信に関しては、キャリアアグリゲーション技術を用いることによって、基地局との間で高速かつ大容量のデータ通信が実現可能である。しかしながら、MBMSにキャリアアグリゲーション技術を適用することについては検討されていない。
【0010】
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、キャリアアグリゲーション中にもMBMSを適用可能な移動局、基地局、通信システム、表示制御方法、通信制御方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のある局面に従うと、移動局は、互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、基地局と通信する。移動局は、複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、基地局からマルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツを受信する受信手段と、受信されたコンテンツをディスプレイに表示させる表示制御手段とを備える。
【0012】
好ましくは、コンテンツは、第1の情報と、第1の情報に付随する第2の情報とを含む。受信手段は、第1の情報を、複数のコンポーネントキャリアのうちの第1のコンポーネントキャリアを用いて受信する第1の受信手段と、第2の情報を、複数のコンポーネントキャリアのうちの第2のコンポーネントキャリアを用いて受信する第2の受信手段とを含む。表示制御手段は、第1の情報と第2の情報とを用いて、コンテンツをディスプレイに表示させる。
【0013】
好ましくは、第2のコンポーネントキャリアは、第1のコンポーネントキャリアに同期している。第1の受信手段は、第1のコンポーネントキャリアにおいて、基地局からの同期信号をさらに受信する。移動局は、同期信号に基づいて、第1のコンポーネントキャリアおよび第2のコンポーネントキャリアと同期する。
【0014】
好ましくは、第1の受信手段は、複数のマルチメディア放送および同報サービスの各々におけるコンテンツを互いに識別するための複数の識別情報をさらに受信する。移動局は、複数の識別情報のいずれかを選択する指令を受け付けたことに基づき、当該選択された識別情報に対応するコンテンツの送信を基地局に要求する。
【0015】
好ましくは、第1の受信手段は、第1のコンポーネントキャリアにおいて、基地局からの第1の同期信号をさらに受信する。第2の受信手段は、第2のコンポーネントキャリアにおいて、基地局からの第2の同期信号をさらに受信する。移動局は、第1の同期信号に基づいて第1のコンポーネントキャリアと同期し、第2の同期信号に基づいて第2のコンポーネントキャリアと同期する。
【0016】
好ましくは、コンテンツは、暗号化されている。移動局は、コンテンツの送信を要求する要求信号を、基地局に送信する送信手段と、コンテンツの暗号化を解除する解除手段とをさらに備える。第1の受信手段は、要求信号の送信に基づいて基地局から送信される解除キーをさらに受信する。解除手段は、解除キーを用いてコンテンツの暗号化を解除する。
【0017】
好ましくは、解除キーは、第1の情報の暗号化を解除するための第1の解除キーと、第2の情報の暗号化を解除するための第2の解除キーとを含む。第1の受信手段は、第1のコンポーネントキャリアを用いて第1の解除キーを受信する。第2の受信手段は、第2のコンポーネントキャリアを用いて第2の解除キーを受信する。解除手段は、第1の解除キーを用いて第1の情報の暗号化を解除し、第2の解除キーを用いて第2の情報の暗号化を解除する。
【0018】
好ましくは、第2の受信手段は、第2のコンポーネントキャリアと、複数のコンポーネントキャリアのうちの、第1のコンポーネントキャリアおよび第2のコンポーネントキャリアを除く少なくとも1つのコンポーネントキャリアとを用いて、第2の情報を受信する。
【0019】
本発明の他の局面に従うと、基地局は、互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、移動局と通信する。基地局は、移動局から、マルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツの受信要求を受信する受信手段と、コンテンツを、複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、移動局に送信する送信手段とを備える。
【0020】
好ましくは、コンテンツは、第1の情報と、第1の情報に付随する第2の情報とを含む。送信手段は、第1の情報を、複数のコンポーネントキャリアのうちの第1のコンポーネントキャリアを用いて送信する第1の送信手段と、第2の情報を、複数のコンポーネントキャリアのうちの第2のコンポーネントキャリアを用いて送信する第2の送信手段とを含む。
【0021】
本発明のさらに他の局面に従うと、通信システムは、互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、互いに通信を行なう基地局と移動局とを備える。基地局は、複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、マルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツを移動局に送信する。移動局は、コンテンツを、少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて受信し、受信したコンテンツをディスプレイに表示させる。
【0022】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示制御方法は、互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、基地局と通信する移動局における表示制御方法である。表示制御方法は、移動局が、複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、基地局からマルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツを受信するステップと、移動局が、受信されたコンテンツをディスプレイに表示させるステップとを備える。
【0023】
本発明のさらに他の局面に従うと、通信制御方法は、互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、移動局と通信する基地局における通信制御方法である。通信制御方法は、基地局が、移動局から、マルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツの受信要求を受信するステップと、基地局が、コンテンツを、複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、移動局に送信するステップとを備える。
【0024】
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、基地局と通信する移動局を制御するためのプログラムである。プログラムは、複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、基地局からマルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツを受信するステップと、受信されたコンテンツをディスプレイに表示させるステップとを、移動局に実行させる。
【0025】
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、移動局と通信する基地局を制御するためのプログラムである。プログラムは、移動局から、マルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツの受信要求を受信するステップと、コンテンツを、複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、移動局に送信するステップとを、基地局に実行させる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、キャリアアグリゲーション中にもMBMSを適用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】通信システムの概略構成図である。
【図2】基地局の典型的なハードウェア構成を表した図である。
【図3】基地局におけるダウンリンクのコンポーネントキャリアの送信フォーマットを示した図である。
【図4】移動局の典型的なハードウェア構成を表した図である。
【図5】移動局の機能的構成を説明するための機能ブロック図である。
【図6】通信システムにおけるシーケンスチャートである。
【図7】通信システムにおける他のシーケンスチャートである。
【図8】通信システムにおけるさらに他のシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施の形態に係る電子機器について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0029】
[実施の形態1]
<A.システム構成>
図1は、本実施の形態に係る通信システム1の概略構成図である。図1を参照して、通信システム1は、複数の基地局100、100aと、移動局300と、ストリーミングサーバ装置400とを備える。なお、図1においては、複数の基地局の一部として、2つの基地局100,100aを図示している。また、説明の便宜上、移動局として、1つの移動局300のみを図示している。
【0030】
基地局100と基地局100aとは、ネットワーク500によって接続されている。また、各基地局100,100aは、ネットワーク500によってストリーミングサーバ装置400と通信可能に接続されている。
【0031】
各基地局100,100aは、複数のダウンリンク(DL)のコンポーネントキャリアを有している。各基地局100,100aは、コンポーネントキャリア毎にセルを構成する。以下では、説明の便宜上、各基地局100,100aが、2つのコンポーネントキャリアを有する場合を例に挙げて説明する。
【0032】
基地局100は、1つ目のコンポーネントキャリアによって、実線で示したセル910を構成する。また、基地局100は、2つ目のコンポーネントキャリアによって、点線で示したセル920を構成する。一方、基地局100aは、1つ目のコンポーネントキャリアによって、実線で示したセル910aを構成する。また、基地局100aは、2つ目のコンポーネントキャリアによって、点線で示したセル920aを構成する。当該4つのセル910,920,910a,920aは、ユニキャスト/MBMS混合セルである。なお、「MBMS」は、上述したように、マルチメディア放送および同報サービス(Multimedia Broadcast / Multicast Service)を表す。
【0033】
ストリーミングサーバ装置400は、MBMS用のデータを基地局100,100aに配信する。
【0034】
移動局300は、基地局100が構成するセル910,920に在圏している。つまり、移動局300は、ユニキャスト/MBMS混合セルに在圏している。移動局300は、音声や画像等のMBMSを利用可能である。
【0035】
<B.基地局のハードウェア構成>
図2は、基地局100の典型的なハードウェア構成を表した図である。図2を参照して、基地局100は、アンテナ1100と、アンテナ1200と、無線処理部1300と、制御・ベースバンド部1400とを備える。
【0036】
無線処理部1300は、デュプレクサ1301,1302と、パワーアンプ1303,1304と、ローノイズアンプ1305,1306と、送信回路1307,1308と、受信回路1309,1310と、直交変復調部1311とを備える。制御・ベースバンド部1400は、ベースバンド回路1410と、制御装置1420と、電源部1450と、タイミング制御部1430と、通信インターフェイス1440とを備える。制御装置1420は、CPU1421と、ROM1422と、RAM1423と、不揮発性メモリ1424と、HDD(Hard Disk Drive)1425とを備える。
【0037】
無線処理部1300が、2つのデュプレクサ1301,1302と、2つのパワーアンプ1303,1304と、2つのローノイズアンプ1305,1306と、2つの送信回路1307,1308と、2つの受信回路1309,1310とを備える理由は、2つのコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションを基地局100が行なう構成であるからである。
【0038】
直交変復調部1311は、ベースバンド回路1410で処理されるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を直交変復調し、アナログ信号(RF(Radio Frequency)信号)と変換する。送信回路1307,1308は、直交変復調部1311で生成されたRF信号を、電波として送出する周波数に変換する。受信回路1309,1310は、受信した電波を直交変復調部1311で処理する周波数に変換する。
【0039】
パワーアンプ1303,1304は、送信回路1307,1308で生成したRF信号を、アンテナ1100,1200から送信するために電力増幅する。ローノイズアンプ1305,1306は、アンテナ1100,1200で受信した微弱電波を増幅し、受信回路1309,1310に渡す。
【0040】
制御装置1420は、基地局100全体の制御、および呼制御のプロトコルや制御監視を行なう。タイミング制御部1430は、伝送路またはGPS(Global Positioning System)から抽出した基準クロックを基に、基地局100内部で使用する各種クロックを生成する。
【0041】
通信インターフェイス1440は、基地局100をネットワークに繋げるためのインターフェイスである。
【0042】
ベースバンド回路1410は、通信インターフェイス1440を用いて授受するパケットと、無線上に乗せるOFDM信号(ベースバンド信号)の変換(変復調)を行なう。また、ベースバンド信号は無線処理部1300との間で授受される。電源部1450は、基地局100に供給される電圧を、基地局100内部で使用する電圧に変換する。
【0043】
基地局100における処理は、各ハードウェアおよびCPU1421により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、HDD1425等に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカード(図示せず)その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、ICカードリーダライタその他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス1440を介してダウンロードされた後、HDD1425に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU1421によってHDD1425から読み出され、さらに不揮発性メモリ1424に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU1421は、そのプログラムを実行する。
【0044】
同図に示される基地局100を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、HDD1425、不揮発性メモリ1424、メモリカードその他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、基地局100の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0045】
なお、記録媒体としては、DVD-ROM、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、コンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。
【0046】
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0047】
なお、基地局100aも、基地局100と同様なハードウェア構成を有するため、基地局100aについてのハードウェア構成については説明を繰り返さない。
【0048】
<C.送信データ>
図3は、基地局100におけるダウンリンクのコンポーネントキャリアの送信フォーマットを示した図である。図3を参照して、1つ目のコンポーネントキャリア901および2つ目のコンポーネントキャリア902は、それぞれ、ユニキャストのサブフレーム951,952,971,972とMBMS用のマルチキャストのサブフレーム961,962,981,982とが時分割多重されている。
【0049】
ユニキャストのサブフレーム951,952,971,972では、ユーザ毎にポイント−トゥ−ポイント(Point-to-Point)接続が行なわれる。マルチキャストのサブフレーム961,962,981,982では、ポイント−トゥ−マルチポイント(Point-to-Multipoint)型の無線チャネルでマルチメディアサービスが行われる。
【0050】
コンポーネントキャリア902は、LTE−A端末のキャリアアグリゲーション専用のコンポーネントキャリアである。また、コンポーネントキャリア902は、同期信号を含まない。コンポーネントキャリア902は、コンポーネントキャリア901に同期している。このため、移動局300は、コンポーネントキャリア901に含まれる同期信号を利用してコンポーネントキャリア901と同期すれば、コンポーネントキャリア902とも同期できる。つまり、移動局300は、コンポーネントキャリア902においても、基地局100と同期できる。
【0051】
基地局100は、コンポーネントキャリア901のマルチキャストのサブフレーム961,981を用いて、MBMSコンテンツにおける必須情報を送信する。また、基地局100は、コンポーネントキャリア902のマルチキャストのサブフレーム962,982を用いて、MBMSコンテンツにおける必須情報に対応した付加情報を送信する。付加情報は、必須情報に付随する情報である。
【0052】
なお、ストリーミングサーバ装置400は、基地局100に配信する情報を、必須情報と付加情報とに分離する。ストリーミングサーバ装置400は、必須情報と付加情報とを分離した状態で基地局100に配信する。基地局100は、当該分離された必須情報と付加情報とを受信する。さらに、基地局100は、移動局300に対して必須情報と付加情報と分離した状態で送信する。
【0053】
必須情報と付加情報とを用いた例として、高解像度の画像送信が挙げられる。移動局300が、必須情報である画像と付加情報である画像を合成することにより、基地局100から移動局300に対して高解像度の画像送信が可能となる。
【0054】
別の例としては、スポーツの試合中継が挙げられる。この場合、基地局100は、必須情報として試合中継の画像を移動局300に送信し、付加情報として出場選手の詳細な情報を移動局へ送信する。移動局300では、試合中継の画像と、出場選手の詳細な情報とを合成することにより、情報量の多い画像をユーザに提示することができる。
【0055】
また、キャリアアグリゲーションをサポートしない移動局であっても、必須情報だけを受信することによって、従来のMBMSを受信可能となる。
【0056】
<D.移動局のハードウェア構成>
図4は、移動局300の典型的なハードウェア構成を表した図である。図4を参照して、移動局300は、アンテナ3006,3007,3008,3009と、RF回路3101,3102と、ベースバンド回路3103と、GPS受信機3104と、プログラムを実行するアプリケーションプロセッサ3105と、ROM(Read Only Memory)3106と、RAM(Random Access Memory)3107と、NAND型のフラッシュメモリ3108と、ディスプレイ3109と、カメラ3110と、マイク3111と、スピーカ3112と、ユーザによる指示の入力を受ける操作キー3113と、通信IF(Interface)3114と、IC(Integrated Circuit)カードリーダライタ3115と、電源ユニット3116とを備える。
【0057】
GPS受信機3104は、アンテナ3141と、RF回路3142と、ベースバンド回路3143とを含む。GPS受信機3104は、アンテナ3141を用いてGPS衛星の信号を受信する。さらに、GPS受信機3104は、RF回路3142およびベースバンド回路3143における処理の結果(つまり、現在地情報)を、アプリケーションプロセッサ3105に出力する。
【0058】
アンテナ3006〜3009、RF回路3101,3102、およびベースバンド回路3103は、基地局を介した、他の移動体端末、固定電話、およびPC(Personal Computer)との間における無線通信に用いられる。詳しくは、アンテナ3006〜3009、RF回路3101,3102、およびベースバンド回路3103は、移動局300が携帯電話網を用いた通信を行なうために用いられる。
【0059】
フラッシュメモリ3108は、不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ3108は、移動局300を制御するための各種のプログラム、並びに、移動局300が生成したデータ、移動局300の外部装置から取得したデータ等の各種データを揮発的に格納する。
【0060】
各構成要素3103〜3116は、相互にデータバスによって接続されている。ICカードリーダライタ3115には、メモリカード3151が装着される。
【0061】
移動局300における処理は、各ハードウェアおよびアプリケーションプロセッサ3105により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、フラッシュメモリ3108に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカード3151その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、ICカードリーダライタ3115その他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、アンテナ3006〜3009、RF回路3101,3102、およびベースバンド回路3103、または通信IF3114を介してダウンロードされた後、フラッシュメモリ3108に一旦格納される。そのソフトウェアは、アプリケーションプロセッサ3105によってフラッシュメモリ3108から読み出され、さらにフラッシュメモリ3108に実行可能なプログラムの形式で格納される。アプリケーションプロセッサ3105は、そのプログラムを実行する。
【0062】
同図に示される移動局300を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、フラッシュメモリ3108、メモリカード3151その他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、移動局300の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0063】
なお、記録媒体としては、DVD-ROM、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、コンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。
【0064】
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0065】
<E.移動局の機能的構成>
図5は、移動局300の機能的構成を説明するための機能ブロック図である。図5を参照して、移動局300は、制御部310と、ディスプレイ320と、第1通信部330と、第2通信部340とを備える。制御部310は、暗号化解除部311と、表示制御部312とを含む。第1通信部330は、第1送信部331と、第1受信部332とを含む。第2通信部340は、第2送信部341と、第2受信部342とを含む。
【0066】
第1通信部330は、複数のコンポーネントキャリア901,902のうちのコンポーネントキャリア901を用いた通信を行なう。第1送信部331は、コンポーネントキャリア901を用いて、データ送信を行なう。第1受信部332は、コンポーネントキャリア901を用いて、データ受信を行なう。第1通信部330を用いることにより基地局100との間で送受信されるデータの詳細については、後述する。なお、第1通信部330は、アンテナを含んでいる。
【0067】
第2通信部340は、複数のコンポーネントキャリア901,902のうちのコンポーネントキャリア902を用いた通信を行なう。第2送信部341は、コンポーネントキャリア902を用いて、データ送信を行なう。第2受信部342は、コンポーネントキャリア902を用いて、データ受信を行なう。第2通信部340を用いることにより基地局100との間で送受信されるデータの詳細についても、後述する。なお、第2通信部340は、アンテナを含んでいる。
【0068】
制御部310は、移動局300の各部の動作(処理)を制御する。具体的には、制御部310は、データ処理の結果に基づく指令を各部に送る。暗号化解除部311は、詳細については後述するが、基地局100から受信したコンテンツの暗号化を解除する。表示制御部312は、ディスプレイ320に各種の情報を表示させる。表示制御部312は、たとえば、必須情報と付加情報とを用いて、基地局から送られてきたコンテンツをディスプレイ320に表示させる。
【0069】
<F.シーケンス>
図6は、通信システム1におけるシーケンスチャートである。具体的には、図6は、キャリアアグリゲーションをサポートするLTE−A端末(移動局300)がMBMSによって動画を受信する場合における制御方法について説明するための図である。より詳しくは、図6は、移動局300がMBMSを受信する際のシーケンスを示した図である。
【0070】
図6を参照して、ステップS2において、移動局300は、ユーザによる電源スイッチの投入等により起動する。移動局300は、起動後、コンポーネントキャリア901における同期信号を用いて基地局100と同期する。同期したことに基づき、移動局300の位置登録が行なわれる。具体的には、ネットワーク500の機器(図示せず)が、移動局300がどの基地局のどのコンポーネントキャリアの配下にあるかを登録する。
【0071】
ステップS4において、基地局100は、コンポーネントキャリア901を用いて、MBMS情報を含んだ報知情報を移動局300に通知する。移動局300は、コンポーネントキャリア901を用いて送信されてきたMBMS情報によって、MBMSが行なわれていることを検知することができる。さらに、移動局300は、MBMS情報に基づき、MBMSがキャリアアグリゲーション対応の情報であるか否かを判断できる。移動局300は、MBMSがキャリアアグリゲーション対応の情報であれば、MBMS情報において、キャリアアグリゲーションを行なうキャリアコンポーネントの組を表したセット情報も取得できる。
【0072】
また、MBMS情報には、コンテンツのプログラム情報(番組情報等)を含んでいる。ユーザは、プログラム情報に基づき、MBMSを移動局300で受信するか否かを判断することになる。
【0073】
なお、上記においては、基地局100は、報知情報によってMBMS情報を移動局300に通知しているが、報知情報とは異なる別個のシグナリングによってMBMS情報を移動局300に通知してもよい。
【0074】
また、図6には示していないが、ストリーミングサーバ装置400は、ネットワーク500を介してマルチメディアサービス用の動画データを基地局100に随時配信している。
【0075】
ステップS6において、移動局300は、コンポーネントキャリア901で待ち受け状態となる。ステップS8において、移動局300は、ユーザからのMBMSの受信要求を受け付ける。移動局300は、ユーザから受信要求を受け付けると、ステップS10において、コンテンツの暗号化を解除するための解除キーの送信を、基地局100に要求する。基地局100は、解除キーの送信の要求を移動局300より受け付けると、ステップS12において、コンポーネントキャリア901を用いて、ストリーミングサーバ装置400に解除キーの送信を要求する。
【0076】
ストリーミングサーバ装置400は、解除キーの送信要求を基地局100から受け付けたことに基づき、ステップS14において、解除キーを基地局100に送信するための処理を開始する。ステップS16において、ストリーミングサーバ装置400は、解除キーを基地局100に送信する。ステップS18において、基地局100は、ストリーミングサーバ装置400から受信した解除キーを、コンポーネントキャリア901を用いて移動局300に送信する。
【0077】
移動局300は、基地局100から解除キーを受信したことに基づき、ステップS20において、MBMSの受信を開始する。ステップS22において、移動局300は、コンポーネントキャリア901を用いて、コンテンツの必須情報を含むマルチキャストのサブフレーム(図3参照)を基地局100から受信する。また、ステップS24において、移動局300は、コンポーネントキャリア902を用いて、上記必須情報に付随する付加情報を含むマルチキャストのサブフレームを基地局100から受信する。なお、必須情報と付加情報との基地局100による送信タイミングは、図6においては必須情報の方が付加情報よりも先になっているが、これに限定されるものではない。また、必須情報および付加情報は、同一の暗号キーによって暗号化されている。つまり、コンポーネントキャリア901に対応する解除キーと、コンポーネントキャリア902に対応する解除キーとは同じである。
【0078】
ステップS26において、移動局300は、必須情報および付加情報の暗号化を、予め受信した解除キーを用いて解除する。ステップS28において、移動局300は、暗号化を解除した必須情報と付加情報とを合成する。ステップS30において、移動局300は、合成により得られた情報(画像データ)に基づく画像を、ディスプレイ320に表示する。
【0079】
以後、コンポーネントキャリア901におけるマルチキャストのサブフレームと、コンポーネントキャリア902におけるマルチキャストのサブフレームとの受信と、当該両サブフレームに基づいた動画の表示が移動局300において繰り返される。これにより、移動局300は、高解像度の動画の受信が可能となる。
【0080】
キャリアアグリゲーションをサポートしていない移動局(図示せず)については、上記必須情報を含むコンポーネントキャリア901のマルチキャストのサブフレームにおけるリソースブロックのみを受信することにより、従来どおりMBMSの受信が可能となる。
【0081】
<G.移動局のまとめ>
(1)以上のように、移動局300は、互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、基地局100と通信する。移動局300は、複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリア901,902を用いて、基地局100からMBMSにおけるコンテンツを受信する受信部(図5における第1受信部332および第2受信部342に対応する構成)と、受信されたコンテンツをディスプレイ320に表示させる表示制御部312とを備える。したがって、移動局300は、キャリアアグリゲーション中もMBMSを適用可能となる。つまり、移動局300は、キャリアアグリゲーション中であっても、MBMSを利用可能となる。
【0082】
(2)また、コンテンツは、必須情報と、当該必須情報に付随する付加情報とを含む。上記受信部は、必須情報を、複数のコンポーネントキャリアのうちのコンポーネントキャリア901を用いて受信する第1受信部332と、付加情報を、複数のコンポーネントキャリアのうちのコンポーネントキャリア902を用いて受信する第2受信部342とを含む。表示制御部312は、必須情報と付加情報とを用いて、コンテンツをディスプレイ320に表示させる。したがって、移動局300は、異なるコンポーネントキャリアを用いて受信した互いに関連する情報に基づいた詳細な情報を表示可能となる。
【0083】
(3)コンポーネントキャリア902は、コンポーネントキャリア901に同期している。第1受信部332は、コンポーネントキャリア901において、基地局100からの同期信号をさらに受信する。移動局300は、当該同期信号に基づいて、コンポーネントキャリア901およびコンポーネントキャリア902と同期する。
【0084】
したがって、コンポーネントキャリア902に同期信号が含まれていなくても、移動局300は、コンポーネントキャリア901およびコンポーネントキャリア902と同期することができる。それゆえ、移動局300は、必須情報と付加情報とを受信することができる。
【0085】
(4)コンテンツは、暗号化されている。移動局300は、コンテンツの送信を要求する要求信号を、基地局に送信する送信部(図5における第1送信部331および第2送信部341に対応する構成)と、コンテンツの暗号化を解除する暗号化解除部311とをさらに備える。第1受信部332は、当該要求信号の送信に基づいて基地局100から送信される解除キーをさらに受信する。暗号化解除部311は、当該解除キーを用いてコンテンツの暗号化を解除する。したがって、移動局300は、コンテンツが暗号化されている場合であっても、コンテンツの暗号化を解除可能となる。
【0086】
<H.基地局のまとめ>
(1)以上のように、基地局100は、互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、移動局300と通信する。基地局100は、移動局300から、マルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツの受信要求を受信する。また、基地局100は、上記コンテンツを、複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリア901,902を用いて、移動局300に送信する。したがって、基地局100は、キャリアアグリゲーション中にもMBMSを適用可能となる。つまり、基地局100は、キャリアアグリゲーション中であても、移動局300にMBMSを利用させることが可能となる。
【0087】
(2)コンテンツは、必須情報と、必須情報に付随する付加情報とを含む。基地局100は、必須情報を、複数のコンポーネントキャリアのうちのコンポーネントキャリア901を用いて送信する。また、基地局100は、付加情報を、複数のコンポーネントキャリアのうちのコンポーネントキャリア902を用いて送信する。
【0088】
したがって、基地局100は、MBMSでキャリアアグリゲーションを行なう場合であっても、キャリアアグリゲーションに対応していない移動局との互換性を確保することができる。すなわち、基地局100は、キャリアアグリゲーションに対応している移動局(たとえば、移動局300)とキャリアアグリゲーションに対応していない移動局とが在圏している場合であっても、当該対応していない移動局がコンポーネントキャリア901を用いて必須情報のみを受信することにより、当該移動局においてもMBMSの画像を表示可能となる。
【0089】
<I.変形例>
(1)上記においては、MBMSの受信開始前に一回だけ解除キーを基地局100から受信する構成の移動局300を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、解除キーを定期的に変更するようにストリーミングサーバ装置400を構成してもよい。この場合には、基地局100を介してストリーミングサーバ装置400から定期的に解除キーを受信するように、移動局300を構成すればよい。
【0090】
(2)また、上記においては、コンポーネントキャリア901に対応する解除キーと、コンポーネントキャリア902に対応する解除キーとは同じにしたが、これに限定されるものではない。コンポーネントキャリア901に対応する解除キー(以下、「第1の解除キー」とも称する)と、コンポーネントキャリア902に対応する解除キー(以下、「第2の解除キー」とも称する)とを別個に設定してもよい。
【0091】
この場合、第1受信部332(図5参照)が、コンポーネントキャリア901を用いて第1の解除キーを受信する。第2受信部342は、コンポーネントキャリア902を用いて第2の解除キーを受信する。暗号化解除部311は、第1の解除キーを用いて必須情報の暗号化を解除し、第2の解除キーを用いて付加情報の暗号化を解除する。
【0092】
(3)また、上記においては、ストリーミングサーバ装置400は、コンテンツの必須情報および付加情報を暗号化した状態で、基地局100を介して移動局300に送信する構成を例に挙げたが、これに限定されるものではない。ストリーミングサーバ装置400は、必須情報および付加情報を暗号化しない状態で、基地局100を介して移動局300に送信してもよい。あるいは、ストリーミングサーバ装置400は、必須情報および付加情報のいずれかのみを暗号化した状態で、基地局100を介して移動局300に送信してもよい。
【0093】
(4)また、上記においては、基地局100が1つのコンポーネントキャリア902を用いて付加情報を移動局300に送信する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。基地局100と移動局300とは、利用可能なコンポーネントキャリアが3つ以上ある場合、当該3つ以上のコンポーネントキャリアうち、コンポーネントキャリア901を除く2以上のコンポーネントキャリア(コンポーネントキャリア902を含む)を用いて、付加情報の送受信を行なってもよい。
【0094】
つまり、基地局100は、コンポーネントキャリア902と、複数のコンポーネントキャリアのうちの、コンポーネントキャリア901およびコンポーネントキャリア902を除く少なくとも1つのコンポーネントキャリアとを用いて、付加情報を移動局300に送信してもよい。一方、移動局300は、コンポーネントキャリア902と、複数のコンポーネントキャリアのうちの、コンポーネントキャリア901およびコンポーネントキャリア902を除く上記少なくとも1つのコンポーネントキャリアとを用いて、付加情報を基地局100から受信してもよい。
【0095】
(5)また、上記においては、マルチメディアサービス用のデータを必須情報と付加情報とに分けて各コンポーネントキャリア901,901から送信する構成を説明したが、キャリアアグリゲーションをサポートしない移動局との互換性を必要としない場合には、マルチメディアサービス用のデータを必須情報と付加情報とに分けて送信する必要はない。
【0096】
[実施の形態2]
実施の形態1では、コンポーネントキャリア902が、同期信号を含まないLTE−A端末のキャリアアグリゲーション専用のコンポーネントキャリアである場合を説明した。本実施の形態では、コンポーネントキャリア902が、コンポーネントキャリア901と同様に同期信号を含むLTE端末も受信可能なコンポーネントキャリアである場合について説明する。
【0097】
図7は、通信システム1におけるシーケンスチャートである。具体的には、図7は、キャリアアグリゲーションをサポートするLTE−A端末(移動局300)がMBMSによって動画を受信する場合における制御方法について説明するための図である。より詳しくは、図7は、移動局300がMBMSを受信する際のシーケンスを示した図である。
【0098】
なお、以下では、実施の形態1と同様に、移動局300は、コンポーネントキャリア901を用いて必須情報を受信し、コンポーネントキャリア902を用いて付加情報を受信するものとする。また、必須情報を送信するためのコンポーネントキャリアを「メインのコンポーネントキャリア」とも称し、付加情報を送信するためのコンポーネントキャリアを「サブのコンポーネントキャリア」とも称する。
【0099】
図7を参照して、ステップS102において、移動局300は、ユーザによる電源スイッチの投入等により起動する。移動局300は、起動後、コンポーネントキャリア901における同期信号を用いた基地局100との同期、およびコンポーネントキャリア902における同期信号を用いた基地局100との同期のいずれかを試みる。
【0100】
なお、コンポーネントキャリア901およびコンポーネントキャリア902が同期信号を含むため、移動局300の位置登録は、どちらのコンポーネントキャリアであっても可能である。以下では、移動局300が、コンポーネントキャリア902に位置登録された場合について説明する。つまり、ネットワーク500の機器(図示せず)が、移動局300が基地局100のコンポーネントキャリア902の配下にある場合を説明する。
【0101】
ステップS104において、基地局100は、コンポーネントキャリア902を用いて、MBMS情報を含んだ報知情報を移動局300に通知する。また、ステップS106において、基地局100は、コンポーネントキャリア901を用いて、MBMS情報を含んだ報知情報を移動局300に通知する。なお、移動局300は、位置登録の過程において報知情報を受信する。
【0102】
本実施の形態では、移動局300は、コンポーネントキャリア902を用いて送信されてきたMBMS情報によって、MBMSが行なわれていることを検知する。また、MBMS情報は、メインのコンポーネントキャリアとサブのコンポーネントキャリアとを示す情報を含んでいる。移動局300は、MBMS情報を受信することにより、メインのコンポーネントキャリアがコンポーネントキャリア901であることを認識する。
【0103】
仮にコンポーネントキャリア902ではなくコンポーネントキャリア901に移動局300が位置登録した場合には、移動局300は、コンポーネントキャリア901によって通知される報知情報によって、MBMS情報を取得することになる。
【0104】
なお、上記においては、基地局100は、報知情報によってMBMS情報を移動局300に通知しているが、報知情報とは異なる別個のシグナリングによってMBMS情報を移動局300に通知してもよい。
【0105】
また、実施の形態1でも述べたように、移動局300は、MBMS情報に基づき、MBMSがキャリアアグリゲーション対応の情報であるか否かを判断できる。さらに、MBMS情報には、コンテンツのプログラム情報(番組情報等)を含んでいる。ユーザは、プログラム情報に基づき、MBMSを移動局300で受信するか否かを判断することになる。
【0106】
また、図7には示していないが、ストリーミングサーバ装置400は、ネットワーク500を介してマルチメディアサービス用の動画データを基地局100に随時配信している。
【0107】
ステップS108において、移動局300は、コンポーネントキャリア902で待ち受け状態となる。ステップS110において、移動局300は、ユーザからのMBMSの受信要求を受け付ける。移動局300は、MBMSの受信要求を受け付けると、メインのコンポーネントキャリアであるコンポーネントキャリア901における同期信号を用いて、基地局100と同期し、ステップS112において、コンポーネントキャリア901を用いたデータ受信を開始する。当該同期により、移動局300は、コンポーネントキャリア901とコンポーネントキャリア902と同期した状態となる。
【0108】
ステップS114において、移動局300は、コンテンツの暗号化を解除するための解除キーの送信を、メインのコンポーネントキャリア(つまり、コンポーネントキャリア901)を用いて基地局100に要求する。なお、ステップS112以降は、コンポーネントキャリア901で待受状態になってもかまわない。
【0109】
基地局100は、解除キーの送信の要求を移動局300より受け付けると、ステップS116において、ストリーミングサーバ装置400に解除キーの送信を要求する。
【0110】
ストリーミングサーバ装置400は、解除キーの送信要求を基地局100から受け付けたことに基づき、ステップS118において、解除キーを基地局100に送信するための処理を開始する。ステップS120において、ストリーミングサーバ装置400は、解除キーを基地局100に送信する。ステップS122において、基地局100は、ストリーミングサーバ装置400から受信した解除キーを、コンポーネントキャリア901を用いて移動局300に送信する。
【0111】
移動局300は、基地局100から解除キーを受信したことに基づき、ステップS124においてMBMSの受信を開始する。ステップS126において、移動局300は、コンポーネントキャリア901を用いて、コンテンツの必須情報を含むマルチキャストのサブフレームを基地局100から受信する。また、ステップS128において、移動局300は、コンポーネントキャリア902を用いて、上記必須情報に付随する付加情報を含むマルチキャストのサブフレームを基地局100から受信する。なお、必須情報と付加情報との基地局100による送信タイミングは、図7においては必須情報の方が付加情報よりも先になっているが、これに限定されるものではない。また、必須情報および付加情報は、同一の暗号キーによって暗号化されている。つまり、コンポーネントキャリア901に対応する解除キーと、コンポーネントキャリア902に対応する解除キーとは同じである。
【0112】
ステップS130において、移動局300は、必須情報および付加情報の暗号化を、予め受信した解除キーを用いて解除する。ステップS132において、移動局300は、暗号化を解除した必須情報と付加情報とを合成する。ステップS134において、移動局300は、合成により得られた情報(画像データ)に基づく画像を、ディスプレイ320に表示する。
【0113】
以後、コンポーネントキャリア901におけるマルチキャストのサブフレームと、コンポーネントキャリア902におけるマルチキャストのサブフレームとの受信と、当該両サブフレームに基づいた動画の表示が移動局300において繰り返される。これにより、移動局300は、高解像度の動画の受信が可能となる。
【0114】
以上においては、LTE−A端末である移動局300の動作を述べたが、報知情報によりコンポーネントキャリア901およびコンポーネントキャリア902にてMBMS情報が通知されているため、LTE端末についても、ほぼ同様の動作で必須情報のみの受信が可能である。たとえば、LTE端末は、コンポーネントキャリア902で待ち受けている場合には、MBMS情報を取得するとメインのコンポーネントキャリアがコンポーネントキャリア901であることが判断できる。このため、LTE端末は、受信するコンポーネントキャリアをコンポーネントキャリア901に切り替えた後にMBMS受信を行なうことになる。
【0115】
また、本実施の形態においても、実施の形態1の「<I.変形例>の(1)〜(5)」において述べた各種の変形例を適用可能である。
【0116】
以上のように、本実施の形態では、第1受信部332は、コンポーネントキャリア901において、基地局100からの同期信号(以下、「第1の同期信号」と称する)をさらに受信する。第2受信部342は、コンポーネントキャリア902において、基地局100からの同期信号(以下、「第2の同期信号」と称する)をさらに受信する。移動局300は、第1の同期信号に基づいてコンポーネントキャリア901と同期し、第2の同期信号に基づいてコンポーネントキャリア902と同期する。したがって、移動局300は、2つのコンポーネントキャリアについて基地局100と同期することができる。
【0117】
[実施の形態3]
実施の形態1では、MBMSが1つの場合について説明した。本実施の形態では、複数のMBMS(つまり、複数のMBMSチャネル)が存在する場合について説明する。その他のシステム構成、コンポーネントキャリアの構成については、実施の形態1と同じである。
【0118】
図8は、通信システム1におけるシーケンスチャートである。具体的には、図8は、図6と同様、キャリアアグリゲーションをサポートするLTE−A端末(移動局300)がMBMSによって動画を受信する場合における制御方法について説明するための図である。より詳しくは、図8は、移動局300がMBMSを受信する際のシーケンスを示した図である。以下では、図8において、図6と相違する点を説明する。
【0119】
移動局300は、コンポーネントキャリア901に位置登録する過程において、コンポーネントキャリア901の報知情報によって通知されているMBMSのサービスチャネル情報と、当該サービスチャネルにおけるメインのコンポーネントキャリアおよびサブのコンポーネントキャリアの情報を含むMBMS情報とを、基地局100から受信する。移動局300は、報知情報に含まれる上記サービスチャネル情報および上記MBMS情報とを受信することによって、移動局300のユーザは、どのようなMBMSのサービス行われているのかを認識することができる。
【0120】
なお、上記においては、基地局100は、報知情報によってMBMS情報を移動局300に通知しているが、報知情報とは異なる別個のシグナリングによってMBMS情報を移動局300に通知してもよい。
【0121】
移動局300は、MBMS情報を受信した後に、ステップS6において、コンポーネントキャリア901で待受状態に入る。移動局300が、ステップS8においてユーザからのMBMSの受信要求を受け付けると、移動局300は、ステップS40において、既に取得しているMBMSのサービス情報の中からユーザが受信したいサービス情報を選択するためのユーザ操作を受け付ける。
【0122】
ステップS10において、移動局300は、ユーザによって選択されたサービス情報に対する解除キーの送信を要求する要求信号を、基地局100に送信する。なお、この場合、基地局100は、当該要求信号をストリーミングサーバ装置400に送信する。以降の処理は、実施の形態1の処理と同じである。
【0123】
コンテンツの送信要求に関して具体的に説明すると、以下のとおりである。移動局300の第1受信部332は、複数のMBMSの各々におけるコンテンツを互いに識別するための複数の識別情報を、基地局100から受信する。なお、当該識別情報は、報知情報に含まれている。移動局300は、複数の識別情報のいずれかを選択する指令を受け付けたことに基づき、当該選択された識別情報に対応するコンテンツの送信を基地局100に要求する。
【0124】
なお、実施の形態2で説明したように、コンポーネントキャリア902が、コンポーネントキャリア901と同様に同期信号を含む、LTE端末も受信可能なコンポーネントキャリアの場合については、基地局100は以下の処理を行なえばよい。すなわち、基地局100は、MBMS情報を移動局300に通知するステップS4において、各サービスに対するメインのコンポーネントキャリアとサブのコンポーネントキャリアとの情報を合わせて通知すればよい。もちろん、基地局100は、コンポーネントキャリア902についても同様の通知を行なう。このような例では、サービスチャネルによっては、コンポーネントキャリア901がメインのコンポーネントキャリアであったり、あるいはコンポーネントキャリア902がメインのコンポーネントキャリアであったりする。
【0125】
また、本実施の形態においても、実施の形態1の「<I.変形例>の(1)〜(5)」において述べた各種の変形例を適用可能である。
【0126】
以上のように、本実施の形態では、第1受信部332は、複数のMBMSの各々におけるコンテンツを互いに識別するための複数の識別情報をさらに受信する。移動局300は、複数の識別情報のいずれかを選択する指令を受け付けたことに基づき、当該選択された識別情報に対応するコンテンツの送信を基地局100に要求する。したがって、複数のMBMS(つまり、複数のMBMSチャネル)が存在する場合であっても、移動局300は、ユーザの指示に応じたMBMSを受信可能となる。
【0127】
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0128】
1 通信システム、100,100a 基地局、300 移動局、310 制御部、311 暗号化解除部、312 表示制御部、320,3109 ディスプレイ、330 第1通信部、331 第1送信部、332 第1受信部、340 第2通信部、341 第2送信部、342 第2受信部、400 ストリーミングサーバ装置、500 ネットワーク、901,902 コンポーネントキャリア、910,910a,920,920a セル、951,952,961,962,971,972,981,982 サブフレーム、1100,1200,3006,3007,3008,3009,3141 アンテナ、1300 無線処理部、1301,1302 デュプレクサ、1303,1304 パワーアンプ、1305,1306 ローノイズアンプ、1307,1308 送信回路、1309,1310 受信回路、1311 直交変復調部、1400 ベースバンド部、1410,3103,3143 ベースバンド回路、1420 制御装置、1421 CPU、1422 ROM、1423 RAM、1424 不揮発性メモリ、1430 タイミング制御部、1440 通信インターフェイス、1450 電源部、3101,3102,3142 回路、3105 アプリケーションプロセッサ、3108 フラッシュメモリ、3113 操作キー、3115 カードリーダライタ、3116 電源ユニット、3151 メモリカード、3114 通信IF。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、基地局と通信する移動局であって、
前記複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、前記基地局からマルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツを受信する受信手段と、
前記受信されたコンテンツをディスプレイに表示させる表示制御手段とを備える、移動局。
【請求項2】
前記コンテンツは、第1の情報と、前記第1の情報に付随する第2の情報とを含み、
前記受信手段は、
前記第1の情報を、前記複数のコンポーネントキャリアのうちの第1のコンポーネントキャリアを用いて受信する第1の受信手段と、
前記第2の情報を、前記複数のコンポーネントキャリアのうちの第2のコンポーネントキャリアを用いて受信する第2の受信手段とを含み、
前記表示制御手段は、前記第1の情報と前記第2の情報とを用いて、前記コンテンツをディスプレイに表示させる、請求項1に記載の移動局。
【請求項3】
前記第2のコンポーネントキャリアは、前記第1のコンポーネントキャリアに同期しており、
前記第1の受信手段は、前記第1のコンポーネントキャリアにおいて、前記基地局からの同期信号をさらに受信し、
前記移動局は、前記同期信号に基づいて、前記第1のコンポーネントキャリアおよび前記第2のコンポーネントキャリアと同期する、請求項2に記載の移動局。
【請求項4】
前記第1の受信手段は、複数の前記マルチメディア放送および同報サービスの各々におけるコンテンツを互いに識別するための複数の識別情報をさらに受信し、
前記移動局は、前記複数の識別情報のいずれかを選択する指令を受け付けたことに基づき、当該選択された識別情報に対応するコンテンツの送信を前記基地局に要求する、請求項3に記載の移動局。
【請求項5】
前記第1の受信手段は、前記第1のコンポーネントキャリアにおいて、前記基地局からの第1の同期信号をさらに受信し、
前記第2の受信手段は、前記第2のコンポーネントキャリアにおいて、前記基地局からの第2の同期信号をさらに受信し、
前記移動局は、前記第1の同期信号に基づいて前記第1のコンポーネントキャリアと同期し、前記第2の同期信号に基づいて前記第2のコンポーネントキャリアと同期する、請求項2に記載の移動局。
【請求項6】
前記コンテンツは、暗号化されており、
前記移動局は、
前記コンテンツの送信を要求する要求信号を、前記基地局に送信する送信手段と、
前記コンテンツの暗号化を解除する解除手段とをさらに備え、
前記第1の受信手段は、前記要求信号の送信に基づいて前記基地局から送信される解除キーをさらに受信し、
前記解除手段は、前記解除キーを用いて前記コンテンツの暗号化を解除する、請求項2から5のいずれか1項に記載の移動局。
【請求項7】
前記解除キーは、前記第1の情報の暗号化を解除するための第1の解除キーと、前記第2の情報の暗号化を解除するための第2の解除キーとを含み、
前記第1の受信手段は、前記第1のコンポーネントキャリアを用いて前記第1の解除キーを受信し、
前記第2の受信手段は、前記第2のコンポーネントキャリアを用いて前記第2の解除キーを受信し、
前記解除手段は、前記第1の解除キーを用いて前記第1の情報の暗号化を解除し、前記第2の解除キーを用いて前記第2の情報の暗号化を解除する、請求項6に記載の移動局。
【請求項8】
前記第2の受信手段は、前記第2のコンポーネントキャリアと、前記複数のコンポーネントキャリアのうちの、前記第1のコンポーネントキャリアおよび前記第2のコンポーネントキャリアを除く少なくとも1つのコンポーネントキャリアとを用いて、前記第2の情報を受信する、請求項2から7のいずれか1項に記載の移動局。
【請求項9】
互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、移動局と通信する基地局であって、
前記移動局から、マルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツの受信要求を受信する受信手段と、
前記コンテンツを、前記複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、前記移動局に送信する送信手段とを備える、基地局。
【請求項10】
前記コンテンツは、第1の情報と、前記第1の情報に付随する第2の情報とを含み、
前記送信手段は、
前記第1の情報を、前記複数のコンポーネントキャリアのうちの第1のコンポーネントキャリアを用いて送信する第1の送信手段と、
前記第2の情報を、前記複数のコンポーネントキャリアのうちの第2のコンポーネントキャリアを用いて送信する第2の送信手段とを含む、請求項9に記載の基地局。
【請求項11】
互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、互いに通信を行なう基地局と移動局とを備えた通信システムであって、
前記基地局は、前記複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、マルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツを前記移動局に送信し、
前記移動局は、
前記コンテンツを、前記少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて受信し、
前記受信したコンテンツをディスプレイに表示させる、通信システム。
【請求項12】
互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、基地局と通信する移動局における表示制御方法であって、
前記移動局が、前記複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、前記基地局からマルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツを受信するステップと、
前記移動局が、前記受信されたコンテンツをディスプレイに表示させるステップとを備える、表示制御方法。
【請求項13】
互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、移動局と通信する基地局における通信制御方法であって、
前記基地局が、前記移動局から、マルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツの受信要求を受信するステップと、
前記基地局が、前記コンテンツを、前記複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、前記移動局に送信するステップとを備える、通信制御方法。
【請求項14】
互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、基地局と通信する移動局を制御するためのプログラムであって、
前記複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、前記基地局からマルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツを受信するステップと、
前記受信されたコンテンツをディスプレイに表示させるステップとを、前記移動局に実行させる、プログラム。
【請求項15】
互いに周波数帯域が異なる複数のコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーションによって、移動局と通信する基地局を制御するためのプログラムであって、
前記移動局から、マルチメディア放送および同報サービスにおけるコンテンツの受信要求を受信するステップと、
前記コンテンツを、前記複数のコンポーネントキャリアのうち少なくとも2つのコンポーネントキャリアを用いて、前記移動局に送信するステップとを、前記基地局に実行させる、プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−70333(P2013−70333A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208985(P2011−208985)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】