説明

移動局

【課題】無線基地局eNBが複数のPLMNに接続するケースにおいて、適切にアクセス規制を行う。
【解決手段】本発明に係る移動局MTC-UEは、無線基地局eNBによって送信されている報知情報に含まれるEABパラメータに基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されている判定部12を具備し、判定部12は、SIB2内で、R-PLMNに対して適用されるR-PLMN用EABパラメータが、P-PLMNに対して適用されるP-PLMN用EABパラメータとは別に設定されている場合、R-PLMN用EABパラメータに基づいて、R-PLMNに対するアクセス規制の有無を判定するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動局に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、3GPPのLTE(Long Term Evolution)方式の仕様策定会合では、MTC(Machine Type Communication、機械通信)の実現方法についての議論が盛んに行われている。
【0003】
MTCに対応する移動局UE(以下、移動局MTC-UE)は、例えば、ガスメータや電気メータや自動販売機等の多くの装置で使用されることが想定されている。したがって、移動局MTC-UEの数が膨大になることを想定した場合、適切なアクセス規制が必要になる。
【0004】
現在、移動局MTC-UEのためのアクセス規制は、既存のUTRAN(Universal Terrestirial Radio Access Network)におけるアクセス規制(ACB:Access Class Barring)をベースに規定されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】3GPP TS24.301
【非特許文献2】3GPP TS23.112
【非特許文献3】3GPP TS36.304
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、LTE方式では、無線アクセスネットワーク内の無線基地局eNBが、複数のPLMN(Public Land Mobile Network、移動通信ネットワーク)或いはコアネットワークに接続するケース、すなわち、複数のPLMNが、同一の無線基地局eNBを共有するケースが想定される(図7参照)。
【0007】
かかるケースであっても、既存のアクセス規制では、移動局MTC-UEは、R-PLMN(Registered-PLMN、登録移動通信ネットワーク)とは関係なく、一律、P-PLMN(Primary-PLMN、第1移動通信ネットワーク)に対して適用されるEAB(Extended Access Barring)パラメータに基づいて、P-PLMNに対するアクセス規制の有無を判定するように構成されている。
【0008】
ここで、P-PLMNは、無線基地局eNBによって報知されているSIB1(System Information Block 1)に含まれるPLMNリストの1番目に記載されているPLMNである。
【0009】
また、移動局MTC-UEが、セル選択処理(Cell Selection)時にPLMN選択を行い、選択したPLMNに対するアタッチ手順が成功した場合、かかるPLMNが、R-PLMNとなる。
【0010】
しかしながら、従来の移動通信システムでは、上述のケースにおいて、移動局MTC-UEは、必ずP-PLMNに対して適用されるEABパラメータに基づいてアクセス規制の有無を判定するように構成されているため、R-PLMNにおいて障害や輻輳が発生した場合であっても、P-PLMNが正常に動作している場合には、R-PLMNに対してアクセスができてしまうという問題点があった。
【0011】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、無線基地局eNBが複数のPLMNに接続するケースにおいて、適切にアクセス規制を行うことができる移動局を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の特徴は、無線基地局が第1移動通信ネットワーク及び第2移動通信ネットワークに接続するように構成されている移動通信システムで用いられる機械通信に対応する移動局であって、アクセス規制の有無を判定するように構成されている判定部を具備し、前記第1移動通信ネットワークは、前記無線基地局によって送信された第1報知情報に含まれる移動通信ネットワークリストの1番目に記載されている移動通信ネットワークであり、前記第2移動通信ネットワークは、前記移動局によるアタッチ手順が成功した移動通信ネットワークであり、前記判定部は、前記無線基地局によって送信された第2報知情報内で、前記第2移動通信ネットワークに対して適用される第2機械通信用アクセス規制情報が、前記第1移動通信ネットワークに対して適用される第1機械通信用アクセス規制情報とは別に設定されている場合、該第2機械通信用アクセス規制情報に基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されていることを要旨とする。
【0013】
本発明の第2の特徴は、無線基地局が第1移動通信ネットワーク及び第2移動通信ネットワークに接続するように構成されている移動通信システムで用いられる機械通信に対応する移動局であって、アクセス規制の有無を判定するように構成されている判定部を具備し、前記第1移動通信ネットワークは、前記無線基地局によって受信された第1報知情報に含まれる移動通信ネットワークリストの1番目に記載されている移動通信ネットワークであり、前記第2移動通信ネットワークは、前記移動局によるアタッチ手順が成功した移動通信ネットワークであり、前記判定部は、前記無線基地局によって受信された第2報知情報内の機械通信用アクセス規制情報内に、移動通信ネットワークを特定する移動通信ネットワーク指示情報が含まれていない場合には、該機械通信用アクセス規制情報が前記第1移動通信ネットワークに対して適用される第1機械通信用アクセス規制情報であると判定し、該第1機械通信用アクセス規制情報に基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されており、前記判定部は、前記第2報知情報内の機械通信用アクセス規制情報内に、前記移動通信ネットワーク指示情報が含まれている場合で、かつ、該移動通信ネットワーク指示情報によって特定される移動通信ネットワークが前記第2移動通信ネットワークと同一である場合、該機械通信用アクセス規制情報が該第2移動通信ネットワークに対して適用される第2機械通信用アクセス規制情報であると判定し、該第2機械通信用アクセス規制情報に基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されていることを要旨とする。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明によれば、無線基地局eNBが複数のPLMNに接続するケースにおいて、適切にアクセス規制を行うことができる移動局を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムにおいて無線基地局によって報知されるSIB2のフォーマットの一例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムにおいて無線基地局によって報知されるSIB2のフォーマットの一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る移動局の機能ブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る移動局の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る移動局の動作を示すフローチャートである。
【図7】従来の移動通信システムの全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
【0017】
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、PLMN#1と、CN(コアネットワーク)#1と、PLMN#2と、(或いは、CN#2)と、無線基地局eNBとを具備している。
【0018】
本実施形態に係る移動通信システムでは、無線アクセスネットワーク内の無線基地局eNBが、複数のPLMN#1/#2(或いは、CN#1/#2)に接続するように構成されている、すなわち、複数のPLMN#1/#2が、同一の無線基地局eNBを共有するように構成されている。
【0019】
図1の例では、移動局MTC-UEにとっては、PLMN#1が、P-PLMNであり、PLMN#2が、R-PLMNであるものとする。
【0020】
また、本実施形態に係る移動通信システムは、MTCを提供することができるように構成されている。
【0021】
また、無線基地局eNBは、配下のセルにおいて、EABパラメータを含む報知情報を送信するように構成されている。具体的には、かかるEABパラメータは、報知情報の一種であるSIB2によって送信されるように構成されている。
【0022】
図2及び図3に、かかるSIB2のフォーマットの一例を示す。図2に示すように、かかるEABパラメータは、SIB2内の情報要素「ac-BarringForEAB」によって送信されるように構成されている。
【0023】
ここで、EABパラメータは、MTCに対応する移動局MTC-UEに対して適用されるアクセス規制情報であり、MTCに対応していない通常の移動局UEは、かかるEABパラメータを無視する。
【0024】
例えば、かかるEABパラメータには、「0」〜「9」のアクセスクラス(AC:Access Class)毎の規制の有無(Bar/Not Bar)を示すビットマップが含まれている。
【0025】
なお、かかるEABパラメータには、LTE(Release-8/9)方式と同様に、「11」〜「15」のアクセスクラス毎の規制の有無(Bar/Not Bar)を示すビットマップが含まれていてもよい。
【0026】
図2及び図3に示すように、かかるビットマップは、SIB2内の情報要素「eabStatus」によって送信されるように構成されている。
【0027】
また、かかるEABパラメータには、「A」〜「C」の「UE Category」を示すビット(カテゴリ情報)が含まれている。
【0028】
ここで、「UE Category」=「A」は、EABパラメータが適用される移動局MTC-UE(すなわち、MTCに対応する移動局MTC-UE)が属するカテゴリである。
【0029】
また、「UE Category」=「B」は、EABパラメータが適用され、かつ、ローミング中である移動局MTC-UEが属するカテゴリである。
【0030】
さらに、「UE Category」=「C」は、EABパラメータが適用され、ローミング中であり、かつ、USIMに設定されている「Operator defined PLMN selector list」内のPLMNに接続していない移動局MTC-UEが属するカテゴリである。
【0031】
ここで、「Operator defined PLMN selector list」は、移動局MTC-UEが契約中の通信事業者によって指定されているローミング用のPLMNリストである。
【0032】
図2及び図3に示すように、かかるカテゴリ情報は、SIB2内の情報要素「eabCategory」によって送信されるように構成されている。
【0033】
さらに、かかるEABパラメータには、「PLMN ID Indicator」が含まれていてもよい。具体的には、「PLMN ID Indicator」は、かかるEABパラメータが、どのPLMN用EABパラメータであるのかについて示すPLMN指示情報である。
【0034】
EABパラメータに、「PLMN ID Indicator」を含めることによって、P-PLMN用EABパラメータとは別に、複数のPLMN用EABパラメータを報知することができる。
【0035】
図2及び図3に示すように、かかる「PLMN ID Indicator」は、SIB2内の情報要素「plmnIdIndicator」によって送信されるように構成されている。
【0036】
なお、かかるEABパラメータには、P-PLMNを特定する情報が含まれていてもよい。
【0037】
また、上述のPLMNリストは、報知情報の一種であるSIB1によって送信されるように構成されている。
【0038】
図4に示すように、移動局MTC-UEは、受信部11と、判定部12とを具備している。
【0039】
受信部11は、無線基地局eNBによって送信されている報知情報(例えば、MIBやSIB等)を受信するように構成されている。
【0040】
判定部12は、受信部11によって受信されたMTC用のアクセス規制情報(すなわち、EABパラメータ)に基づいて、アクセス規制の有無について判定するように構成されている。
【0041】
具体的には、判定部12は、受信したEABパラメータ内に、「PLMN ID Indicator」が含まれている場合、かかるEABパラメータは、かかる「PLMN ID Indicator」によって特定されるPLMN用EABパラメータであると判定するように構成されている。
【0042】
一方、判定部12は、受信したEABパラメータ内に、「PLMN ID Indicator」が含まれていない場合、かかるEABパラメータは、P-PLMN用EABパラメータであると判定するように構成されている。
【0043】
また、判定部12は、報知情報内で、R-PLMNに対して適用されるR-PLMN用EABパラメータが、P-PLMNに対して適用されるP-PLMN用EABパラメータとは別に設定されている場合、かかるR-PLMN用EABパラメータに基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されている。
【0044】
一方、判定部12は、R-PLMNに対して適用されるEABパラメータ及びP-PLMNに対して適用されるEABパラメータが同じである場合、かかるEABパラメータに基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されている。
【0045】
すなわち、判定部12は、報知情報内で、R-PLMNに対して適用されるR-PLMN用EABパラメータが、P-PLMNに対して適用されるP-PLMN用EABパラメータとは別に設定されていない場合、P-PLMN用EABパラメータに基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されている。
【0046】
また、判定部12は、受信したEABパラメータ内に、R-PLMNを特定する「PLMN ID Indicator」が含まれている場合、かかるEABパラメータがR-PLMN用EABパラメータであると判定し、かかるR-PLMN用EABパラメータに基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されていてもよい。
【0047】
なお、判定部12は、受信したEABパラメータ内に、「PLMN ID Indicator」が含まれているが、R-PLMNを特定する「PLMN ID Indicator」が含まれていない場合には、アクセス規制がなされていないと判定するように構成されていてもよい。
【0048】
以下、図5及び図6を参照して、本実施形態に係る移動局MTC-UEの動作の一例について説明する。
【0049】
第1に、図5を参照して、本実施形態に係る移動局MTC-UEの動作例1について説明する。
【0050】
移動局MTC-UEは、ステップS101において、無線基地局eNBから報知情報に含まれるEABパラメータを取得すると、ステップS102において、PLMN#1及びPLMN#2に対して同じEABパラメータが報知されているか否かについて判定する。
【0051】
「Yes」の場合、ステップS103において、移動局MTC-UEは、P-PLMN用EABパラメータに基づいて、アクセス規制の有無を判定する。
【0052】
「No」の場合、すなわち、P-PLMNに対して適用されるP-PLMN用EABパラメータとは別のEABパラメータが報知されていると判定された場合、ステップS104において、移動局MTC-UEは、R-PLMN用EABパラメータに基づいて、アクセス規制の有無を判定する。
【0053】
なお、ステップS104において、移動局MTC-UEは、R-PLMN用EABパラメータが報知されていないと判定した場合には、アクセス規制がなされていないと判定する。
【0054】
第2に、図6を参照して、本実施形態に係る移動局MTC-UEの動作例1について説明する。
【0055】
移動局MTC-UEは、ステップS201において、無線基地局eNBから報知情報に含まれるEABパラメータを取得すると、ステップS202において、かかるEABパラメータに「PLMN ID Indicator」が含まれているか否かについて判定する。
【0056】
「Yes」の場合、本動作は、ステップS204に進み、「No」の場合、本動作は、ステップS203に進む。
【0057】
ステップS203において、移動局MTC-UEは、受信したEABパラメータがP-PLMN用EABパラメータであると判定し、P-PLMN用EABパラメータに基づいて、アクセス規制の有無を判定する。
【0058】
一方、ステップS204において、移動局MTC-UEは、かかる「PLMN ID Indicator」によって特定されるPLMNと、自身のR-PLMNとが同一であるか否かについて判定する。
【0059】
「Yes」の場合、本動作は、ステップS206に進み、「No」の場合、本動作は、ステップS205に進む。
【0060】
ステップS205において、移動局MTC-UEは、アクセス規制がなされていないと判定する。
【0061】
一方、ステップS206において、移動局MTC-UEは、受信したEABパラメータがR-PLMN用EABパラメータであると判定し、R-PLMN用EABパラメータに基づいて、アクセス規制の有無を判定する。
【0062】
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、移動局MTC-UEが、PLMN#1(P-PLMN)及びPLMN#2(R-PLMN)に対して同じEABパラメータが報知されているか否かに基づいて、P-PLMNに対するアクセス規制の有無を判定するか、或いは、R-PLMNに対するアクセス規制の有無を判定するかについて切替えることができるため、P-PLMNにおけるアクセス規制の有無への依存度を低減することができる。
【0063】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【0064】
本実施形態の第1の特徴は、無線基地局eNBがP-PLMN(第1移動通信ネットワーク)及びR-PLMN(第2移動通信ネットワーク)に接続するように構成されている移動通信システムで用いられるMTC(機械通信)に対応する移動局MTC-UEであって、アクセス規制の有無を判定するように構成されている判定部12を具備し、P-PLMNは、SIB1(第1報知情報)に含まれるPLMNリスト(移動通信ネットワークリスト)の1番目に記載されているPLMNであり、R-PLMNは、移動局MTC-UEによるアタッチ手順が成功したPLMNであり、判定部12は、SIB2(第2報知情報)内で、R-PLMNに対して適用されるR-PLMN用EABパラメータ(第2機械通信用アクセス規制情報)が、P-PLMNに対して適用されるP-PLMN用EABパラメータ(第1機械通信用アクセス規制情報)とは別に設定されている場合、R-PLMN用EABパラメータに基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されていることを要旨とする。
【0065】
本実施形態の第2の特徴は、無線基地局eNBがP-PLMN及びR-PLMNに接続するように構成されている移動通信システムで用いられるMTCに対応する移動局MTC-UEであって、アクセス規制の有無を判定するように構成されている判定部12を具備し、P-PLMNは、SIB1に含まれるPLMNリストの1番目に記載されているPLMNであり、R-PLMNは、移動局MTC-UEによるアタッチ手順が成功したPLMNであり、判定部12は、SIB2内のEABパラメータ(機械通信用アクセス規制情報)内に「PLMN ID Indicator(移動通信ネットワークを特定する移動通信ネットワーク指示情報)」が含まれていない場合には、かかるEABパラメータがP-PLMN用EABパラメータであると判定し、かかるP-PLMN用EABパラメータに基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されており、判定部12は、SIB2内のEABパラメータ内に「PLMN ID Indicator」が含まれている場合で、かつ、「PLMN ID Indicator」によって特定されるPLMNがR-PLMNと同一である場合、かかるEABパラメータがR-PLMN用EABパラメータであると判定し、かかるR-PLMN用EABパラメータに基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されていることを要旨とする。
【0066】
本実施形態の第2の特徴において、判定部12は、SIB2内のEABパラメータ内に「PLMN ID Indicator」が含まれている場合で、かつ、かかる「PLMN ID Indicator」によって特定されるPLMNがR-PLMNと同一でない場合、アクセス規制がなされていないと判定するように構成されていてもよい。
【0067】
なお、上述の無線基地局eNBや移動局MTC-UE等の動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【0068】
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【0069】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、無線基地局eNBや移動局MTC-UE等内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして無線基地局eNBや移動局MTC-UE等内に設けられていてもよい。
【0070】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0071】
PLMN…移動通信ネットワーク
eNB…無線基地局
MTC-UE…移動局
11…受信部
12…判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線基地局が第1移動通信ネットワーク及び第2移動通信ネットワークに接続するように構成されている移動通信システムで用いられる機械通信に対応する移動局であって、
アクセス規制の有無を判定するように構成されている判定部を具備し、
前記第1移動通信ネットワークは、前記無線基地局によって受信された第1報知情報に含まれる移動通信ネットワークリストの1番目に記載されている移動通信ネットワークであり、
前記第2移動通信ネットワークは、前記移動局によるアタッチ手順が成功した移動通信ネットワークであり、
前記判定部は、前記無線基地局によって受信された第2報知情報内で、前記第2移動通信ネットワークに対して適用される第2機械通信用アクセス規制情報が、前記第1移動通信ネットワークに対して適用される第1機械通信用アクセス規制情報とは別に設定されている場合、該第2機械通信用アクセス規制情報に基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されていることを特徴とする移動局。
【請求項2】
無線基地局が第1移動通信ネットワーク及び第2移動通信ネットワークに接続するように構成されている移動通信システムで用いられる機械通信に対応する移動局であって、
アクセス規制の有無を判定するように構成されている判定部を具備し、
前記第1移動通信ネットワークは、前記無線基地局によって受信された第1報知情報に含まれる移動通信ネットワークリストの1番目に記載されている移動通信ネットワークであり、
前記第2移動通信ネットワークは、前記移動局によるアタッチ手順が成功した移動通信ネットワークであり、
前記判定部は、前記無線基地局によって受信された第2報知情報内の機械通信用アクセス規制情報内に、移動通信ネットワークを特定する移動通信ネットワーク指示情報が含まれていない場合には、該機械通信用アクセス規制情報が前記第1移動通信ネットワークに対して適用される第1機械通信用アクセス規制情報であると判定し、該第1機械通信用アクセス規制情報に基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されており、
前記判定部は、前記第2報知情報内の機械通信用アクセス規制情報内に、前記移動通信ネットワーク指示情報が含まれている場合で、かつ、該移動通信ネットワーク指示情報によって特定される移動通信ネットワークが前記第2移動通信ネットワークと同一である場合、該機械通信用アクセス規制情報が該第2移動通信ネットワークに対して適用される第2機械通信用アクセス規制情報であると判定し、該第2機械通信用アクセス規制情報に基づいて、アクセス規制の有無を判定するように構成されていることを特徴とする移動局。
【請求項3】
前記判定部は、前記第2報知情報内の機械通信用アクセス規制情報内に、前記移動通信ネットワーク指示情報が含まれている場合で、かつ、該移動通信ネットワーク指示情報によって特定される移動通信ネットワークが前記第2移動通信ネットワークと同一でない場合、アクセス規制がなされていないと判定するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の移動局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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