説明

移動局

【課題】移動局UEが、ConnectedモードからIdleモードに遷移した場合に、測定処理に用いるべきサブフレームを適切に知る。
【解決手段】本発明に係る移動局UEは、ConnectedモードからIdleモードに遷移する際に無線基地局eNBから受信した「RRC Connection Release」によって通知された測定処理用サブフレームにおいて、所定セルにおける測定処理を行うように構成されている測定部14を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動局に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long Term Evolution)のRel-10方式における「eICIC(Enhanced Inter Cell Interference Coordination)」では、個別RRC(Radio Resource Control)シグナリングによって、Connectedモード(接続状態)の移動局UEに対して「Measurement Subframe Pattern」を通知することが合意されている。
【0003】
ここで、「Measurement Subframe Pattern」は、Connectedモードの移動局UEが、RSRP(Reference Signal Received Power)やRSRQ(Reference Signal Received Quality)を測定し、無線リンク(Radio Link)を監視するために用いられるサブフレーム(測定処理用サブフレーム)を示す情報である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】3GPP TS36.300
【非特許文献2】3GPP TS36.331
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、LTEのRel-10方式における「eICIC」において、Idleモード(待ち受け状態)の移動局UEに対して、どのように「Measurement Subframe Pattern」を通知するべきかについては合意されていない。
【0006】
特に、移動局UEは、ConnectedモードからIdleモードに遷移した場合に、どのサブフレームを用いて測定処理を行うべきか分からないという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、ConnectedモードからIdleモードに遷移した場合に、測定処理に用いるべきサブフレームを適切に知ることができる移動局を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の特徴は、移動局であって、接続状態から待ち受け状態に遷移する際に無線基地局から受信したコネクション解放信号によって通知された測定処理用サブフレームにおいて、所定セルにおける測定処理を行うように構成されている測定部を具備することを要旨とする。
【0009】
本発明の第2の特徴は、移動局であって、接続状態から待ち受け状態に遷移した場合、該接続状態において設定されていた測定処理用サブフレームにおいて、所定セルにおける測定処理を行うように構成されている測定部を具備することを要旨とする。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明によれば、ConnectedモードからIdleモードに遷移した場合に、測定処理に用いるべきサブフレームを適切に知ることができる移動局を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る移動局の機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る移動局の動作を説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る移動局の動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至図4を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。本実施形態では、本実施形態に係る移動通信システムとして、LTE方式の移動通信システムを例示して説明するが、本発明は、LTE方式以外の移動通信システムにも適用可能である。
【0013】
本実施形態に係る移動通信システムでは、「eICIC」を行うことができるように構成されている。
【0014】
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、マクロセルを管理する無線基地局eNB#1と、ピコセルを管理する無線基地局eNB#2と、CSGセル(フェムトセル:Femto cell)を管理する無線基地局eNB#3(HeNB#3)とを具備している。
【0015】
本実施形態に係る移動通信システムでは、マクロセルとピコセルとCSGセルとは、地理的に少なくとも一部で重畳するように形成されている。具体的には、図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、マクロセル内に、ピコセル及びCSGセルが含まれるような構成となっている。
【0016】
なお、図1に示すように、ピコセルの周囲において、マクロセルに接続する移動局MUEが、トラフィック分散のために、なるべくピコセルに接続するように、ハンドオーバの閾値を(例えば、セル固有のオフセット値Cell Individual Offset)を設定する「CRE(Cell Range Expansion)」と呼ばれる技術が、適用されていてもよい。
【0017】
図2に示すように、移動局UEは、記憶部11と、受信部12と、判定部13と、測定部14と、選択部15とを具備している。
【0018】
記憶部11は、Idleモードの移動局UEに対する測定処理用サブフレームを記憶するように構成されている。
【0019】
受信部12は、無線基地局eNB#1〜eNB#3から各種信号を受信するように構成されている。
【0020】
例えば、受信部12は、移動局UEが、ConnectedモードからIdleモードに遷移する際に、無線基地局eNBから、「RRC Connection Release」を受信するように構成されている。
【0021】
選択部15は、移動局UEが、ConnectedモードからIdleモードに遷移する際に、待ち受けセル(Camp-on cell)の選択(selection又はreselection)を行うように構成されている。
【0022】
なお、選択部15は、待ち受けセルのPCI(Physical Cell Identity)に基づいて、待ち受けセルの種類を識別するように構成されている。
【0023】
図1の例では、マクロセルにてIdleモードである移動局UE(MUE)の選択部15は、第1に、地点Aにおいて、マクロセルからピコセルへのセル再選択を行い、第2に、地点Bにおいて、ピコセルからマクロセルへのセル再選択を行うように構成されている。
【0024】
ここで、受信部12は、かかる「RRC Connection Release」を介して、選択された待ち受けセルの周辺ピコセルや周辺CSGセルの「PCI range」等を受信するように構成されていてもよい。
【0025】
また、受信部12は、かかる「RRC Connection Release」を介して、選択された待ち受けセルにおいて用いられるべきIdleモードの移動局UEに対する測定処理用サブフレームを示す情報(「Measurement Subframe Pattern」)を受信するように構成されていてもよい。
【0026】
例えば、受信部12は、かかる「RRC Connection Release」を介して、測定処理用サブフレームを示す情報として、マクロセルにおいて測定処理用ABS(Almost Blank Subframe)として設定されているサブフレームを示す情報や、CSGセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームを示す情報を受信するように構成されている。
【0027】
また、受信部12は、かかる「RRC Connection Release」を介して、測定処理用ABS(Almost Blank Subframe)として設定されているサブフレームを用いて測定を行うピコセル若しくはCSGセルの「Physical Cell IDリスト」を受信するように構成されていてもよい。
【0028】
判定部13は、マクロセルにおいてIdleモードであるか否か、Intra-frequency measurement(周波数内測定処理)を行う条件が満たされたか否か、また、周辺にCSGセルが存在することが検出された否かについて判定するように構成されていてもよい。
【0029】
例えば、判定部13は、「受信電力Srxlev≦SIntraSearchP」又は「受信品質Squal≦SIntraSearchQ」が満たされた場合に、Intra-frequency measurementを行う条件が満たされたと判定するように構成されていてもよい。
【0030】
また、判定部13は、受信部12によって受信されたSIB4に含まれる「CSG PCI split range」を用いて、周辺にCSGセルが存在するか否か(或いは、CSGセル内に位置するか否か)について判定するように構成されていてもよい。
【0031】
或いは、判定部13は、CSGセルが近づいたこと及びCSGセルが遠ざかったことを検出するように構成されていてもよい。
【0032】
例えば、判定部13は、GPS情報や、かかるCSGセルにおける測定結果等を用いて、すなわち、LTEのRel-9方式で採用されている「Proximity Indication機能」を用いて、CSGセルが近づいたこと及びCSGセルが遠ざかったことを検出するように構成されていてもよい。
【0033】
測定部14は、上述の測定処理用サブフレームにおいて、所定セルにおける測定処理を行うように構成されている。
【0034】
例えば、選択部15によって選択された待ち受けセルがマクロセルであり、且つ、判定部13によって周辺にCSGセルが存在する(或いは、CSGセル内に位置する)と判定された場合には、測定部14は、CSGセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームにおいて、かかるマクロセル(サービングセル)、ピコセル(マクロセルの周辺ピコセル)、及び、かかるマクロセルの周辺マクロセルにおける測定処理を行うように構成されていてもよい。
【0035】
かかる場合、測定部14は、任意のサブフレームにおいて、かかるマクロセルの周辺CSGセルにおける測定処理を行うように構成されていてもよい。
【0036】
また、選択部15によって選択された待ち受けセルがマクロセルであり、且つ、判定部13によって周辺にCSGセルが存在しない(或いは、CSGセルの外に位置する)と判定された場合には、測定部14は、マクロセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームにおいて、かかるマクロセルの周辺ピコセルにおける測定処理を行うように構成されていてもよい。
【0037】
かかる場合、測定部14は、任意のサブフレームにおいて、かかるマクロセル(サービングセル)、かかるマクロセルの周辺マクロセル、及び、かかるマクロセルの周辺CSGセルにおける測定処理を行うように構成されていてもよい。
【0038】
さらに、選択部15によって選択された待ち受けセルがピコセルである場合には、測定部14は、マクロセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームにおいて、かかるピコセル(サービングセル)における測定処理を行うように構成されていてもよい。
【0039】
かかる場合、測定部14は、任意のサブフレームにおいて、かかるピコセルの周辺マクロセル、かかるピコセルの周辺ピコセル、及び、かかるピコセルの周辺CSGセルにおける測定処理を行うように構成されていてもよい。
【0040】
なお、測定部14は、周辺ピコセルについて通知された場合、具体的には、周辺ピコセルの「Physical Cell IDリスト」が提供されている場合には、かかる周辺ピコセルにおける測定処理用ABSを用いて測定処理を行うように構成されていてもよい。
【0041】
ここで、判定部13が、マクロセルにおいて待ち受け状態であり、Intra-frequency measurementを行う条件が満たされており、かつ、周辺にCSGセルが存在する(或いは、CSGセル内に位置する)ことが検出されたと判定した場合に、測定部14は、上述のCSGセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームにおいて、マクロセル及びマクロセルの周辺セル(周辺マクロセル及び周辺ピコセル)における測定処理を開始し、所定タイマ(T3XX)を起動するように構成されていてもよい。かかる場合、測定部14は、移動局UEが地点Cに存在すると推定している。
【0042】
なお、測定部14は、所定タイマが満了した場合に、かかるサブフレームにおける測定処理を停止し、以降は、任意のサブフレームを用いて測定処理を行うように構成されていてもよい、すなわち、かかるサブフレームを解放するように構成されている。かかる場合、測定部14は、移動局UEが地点Dに存在すると推定している。
【0043】
或いは、判定部13が、マクロセルにおいて待ち受け状態であり、CSGセルが近づいたことを検出した場合に、測定部14は、上述のCSGセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームにおいて、マクロセル及びマクロセルの周辺セル(周辺マクロセル及び周辺ピコセル)における測定処理を開始するように構成されていてもよい。かかる場合、測定部14は、移動局UEが地点Cに存在すると推定している。
【0044】
また、判定部13が、かかるCSGセルが遠ざかったことを検出した場合に、測定部14は、かかるサブフレームにおける測定処理を停止し、以降は、任意のサブフレームを用いて測定処理を行うように構成されている、すなわち、かかるサブフレームを解放するように構成されている。かかる場合、測定部14は、移動局UEが地点Dに存在すると推定している。
【0045】
以下、第1に、図3を参照して、本実施形態に係る移動局UEの動作例1、具体的には、本実施形態に係る移動局UE(MUE)がマクロセルにおいてIdleモードである場合の動作例1について説明する。
【0046】
なお、本実施形態に係る移動局UEは、ConnectedモードからIdleモードに遷移する際に、「RRC Connection Release」を介して、測定処理用サブフレームを示す情報として、マクロセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームを示す情報や、CSGセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームを示す情報を受信しているものとする。
【0047】
図3に示すように、移動局UEは、ステップS101において、Intra-frequency measurementを行う条件(所定条件)が満たされており、かつ、周辺にCSGセルが存在することが検出されたと判定した場合に、ステップS202において、CSGセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームにおいて、マクロセル及びマクロセルの周辺セル(周辺マクロセル及び周辺ピコセル)における測定処理を開始し、所定タイマ(T3XX)を起動する。
【0048】
移動局UEは、ステップS103において、所定タイマが満了したことを検出すると、ステップS104において、マクロセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームにおいて、かかるマクロセルの周辺ピコセルにおける測定処理を開始し、任意のサブフレームを用いてサービングセルであるマクロセル及び周辺マクロセルにおける測定処理を開始する。
【0049】
一方、移動局UEは、ステップS103において、所定タイマが満了したことを検出する前に、ステップS105において、ピコセルを再選択した場合には、ステップS106において、マクロセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームにおいて、かかるピコセル(サービングセル)における測定処理を開始する。
【0050】
第2に、図4を参照して、本変更例1に係る移動局UEの動作例2、具体的には、本実施形態に係る移動局UE(MUE)がマクロセルにおいて待ち受け状態である場合の動作例2について説明する。
【0051】
なお、図4の例でも、本実施形態に係る移動局UEは、ConnectedモードからIdleモードに遷移する際に、「RRC Connection Release」を介して、測定処理用サブフレームを示す情報として、マクロセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームを示す情報や、CSGセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームを示す情報を受信しているものとする。
【0052】
図4に示すように、移動局UEは、ステップS201において、CSGセルが近づいたことを検出した場合に、ステップS202において、CSGセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームにおいて、マクロセル及びマクロセルの周辺セル(周辺マクロセル及び周辺ピコセル)における測定処理を開始する。
【0053】
移動局UEは、ステップS203において、CSGセルが遠ざかったことを検出した場合に、ステップS204において、上述の測定処理を停止し、マクロセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームにおいて、かかるマクロセルの周辺ピコセルにおける測定処理を開始する。
【0054】
本実施形態に係る移動通信システムによれば、移動局UEは、ConnectedモードからIdleモードに遷移する際に受信した「RRC Connection Release」を介して、測定処理用サブフレームを示す情報として、マクロセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームを示す情報や、CSGセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレームを示す情報を受信することができるので、Idleモードに遷移した後に用いる測定処理用サブフレームを迅速に設定することができる。
【0055】
(変更例1)
以下、本発明の変更例1に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
【0056】
本発明の変更例1に係る移動通信システムでは、移動局UEの測定部14は、ConnectedモードからIdleモードに遷移した場合、Connectedモードにおいて設定されていた測定処理用サブフレームにおいて、所定セルにおける測定処理を行うように構成されている。
【0057】
例えば、移動局UEが、ピコセルにおいて、ConnectedモードからIdleモードに遷移した場合、測定部14は、Connectedモードにおいて設定されていた測定処理用サブフレーム(具体的には、マクロセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレーム)において、かかるピコセル(サービングセル)における測定処理を開始するように構成されている。
【0058】
また、移動局UEが、マクロセルにおいて、ConnectedモードからIdleモードに遷移した場合で、判定部13が、周辺にCSGセルが存在しない(或いは、CSGセルの外に位置する)と判定した場合には、測定部14は、Connectedモードにおいて設定されていた測定処理用サブフレーム(具体的には、マクロセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレーム)において、かかるマクロセルの周辺ピコセルにおける測定処理を開始するように構成されている。
【0059】
或いは、移動局UEが、マクロセルにおいて、ConnectedモードからIdleモードに遷移した場合で、判定部13が、周辺にCSGセルが存在する(或いは、CSGセル内に位置する)と判定した場合には、測定部14は、Connectedモードにおいて設定されていた測定処理用サブフレーム(具体的には、CSGセルにおいて測定処理用ABSとして設定されているサブフレーム)において、かかるマクロセル、かかるマクロセルの周辺セル(周辺ピコセル及び周辺マクロセル)における測定処理を開始するように構成されている。
【0060】
なお、測定部14は、移動局UEが、他のセルを再選択した場合には、Connectedモードにおいて設定されていた測定処理用サブフレームにおける測定処理を停止する、すなわち、Connectedモードにおいて設定されていた測定処理用サブフレームを解放するように構成されていてもよい。
【0061】
或いは、測定部14は、保持タイマが満了した場合には、Connectedモードにおいて設定されていた測定処理用サブフレームにおける測定処理を停止する、すなわち、Connectedモードにおいて設定されていた測定処理用サブフレームを解放するように構成されていてもよい。
【0062】
なお、かかる保持タイマは、移動局UEが、ConnectedモードからIdleモードに遷移した場合に起動されるものとする。
【0063】
本変更例1に係る移動通信システムによれば、移動局UEは、ConnectedモードからIdleモードに遷移した場合に、Connectedモードにおいて設定されていた測定処理用サブフレーム用いて、迅速に測定処理用サブフレームを設定することができる。
【0064】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【0065】
本実施形態の第1の特徴は、移動局UEであって、Connectedモード(接続状態)からIdleモード(待ち受け状態)に遷移する際に無線基地局eNBから受信した「RRC Connection Release(コネクション解放信号)」によって通知された測定処理用サブフレームにおいて、所定セルにおける測定処理を行うように構成されている測定部14を具備することを要旨とする。
【0066】
本実施形態の第2の特徴は、移動局UEであって、ConnectedモードからIdleモードに遷移した場合、Connectedモードにおいて設定されていた測定処理用サブフレームにおいて、所定セルにおける測定処理を行うように構成されている測定部14を具備することを要旨とする。
【0067】
本実施形態の第1及び第2の特徴において、移動局UEが、ピコセルにおけるIdleモードに遷移した場合、測定部14は、上述の測定処理用サブフレームにおいて、かかるピコセルにおける測定処理を行い、周辺ピコセルの物理IDについて通知された場合には、該測定処理用サブフレームにおいて、該周辺ピコセルにおける測定処理を行うように構成されていてもよい。
【0068】
本実施形態の第1及び第2の特徴において、移動局UEが、マクロセルにおけるIdleモードに遷移した場合で、且つ、周辺にCSGセルが存在しないと判定した場合、上述の測定処理用サブフレームにおいて、かかるマクロセルの周辺ピコセルにおける測定処理を行うように構成されていてもよい。
【0069】
本実施形態の第1及び第2の特徴において、移動局UEが、マクロセルにおけるIdleモードに遷移した場合で、且つ、周辺にCSGセルが存在すると判定した場合、上述の測定処理用サブフレームにおいて、かかるマクロセル、かかるマクロセルの周辺マクロセル、及び、かかるマクロセルの周辺ピコセルにおける測定処理を行うように構成されていてもよい。
【0070】
なお、上述の無線基地局eNB#1/eNB#2/eNB#3(HeNB#3)や移動局UEの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【0071】
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【0072】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、無線基地局eNB#1/eNB#2/eNB#3(HeNB#3)や移動局UE内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして無線基地局eNB#1/eNB#2/eNB#3(HeNB#3)や移動局UE内に設けられていてもよい。
【0073】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0074】
eNB#1、eNB#2、eNB#3(HeNB#3)…無線基地局
UE、MUE、PUE…移動局
11…記憶部
12…受信部
13…判定部
14…測定部
15…選択部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続状態から待ち受け状態に遷移する際に無線基地局から受信したコネクション解放信号によって通知された測定処理用サブフレームにおいて、所定セルにおける測定処理を行うように構成されている測定部を具備することを特徴とする移動局。
【請求項2】
接続状態から待ち受け状態に遷移した場合、該接続状態において設定されていた測定処理用サブフレームにおいて、所定セルにおける測定処理を行うように構成されている測定部を具備することを特徴とする移動局。
【請求項3】
前記移動局が、ピコセルにおける待ち受け状態に遷移した場合、前記測定部は、前記測定処理用サブフレームにおいて、該ピコセルにおける測定処理を行い、周辺ピコセルの物理IDについて通知された場合には、該測定処理用サブフレームにおいて、該周辺ピコセルにおける測定処理を行うように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動局。
【請求項4】
前記移動局が、マクロセルにおける待ち受け状態に遷移した場合で、且つ、周辺にCSGセルが存在しないと判定した場合、前記測定処理用サブフレームにおいて、該マクロセルの周辺ピコセルにおける測定処理を行うように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動局。
【請求項5】
前記移動局が、マクロセルにおける待ち受け状態に遷移した場合で、且つ、周辺にCSGセルが存在すると判定した場合、前記測定処理用サブフレームにおいて、該マクロセル、該マクロセルの周辺マクロセル及び該マクロセルの周辺ピコセルにおける測定処理を行うように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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