説明

移動式パネルの固定構造

【課題】床面に係合孔を設けずに、所望の位置で固定することができる移動式パネルを提供する。
【解決手段】複数の移動式パネル2の下端辺の周囲を囲う下部フレーム8内の略中央部に大リンク板材12と小リンク板材13を各中間部で交差させて軸着したX字状のリンク機構11を設け、小リンク板材13の上端を固定リンク軸13aによって下部フレーム8に軸着し、大リンク板材12の上端をリンク軸12aによってシャフト軸14の先端部に軸着し、シャフト軸14の回転により、リンク機構11の上端の2つのリンク軸間の距離を伸縮させてリンク機構11の下端に連結する圧接フレーム9を昇降自在とし、さらにリンク機構11と圧接フレーム9間を連結するリンク軸の左右に設けた一対の引張バネ18で下部フレーム8と圧接フレーム9を連結させて、圧接フレーム9を床面の傾斜に対応して傾動自在に圧接させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の室内空間の間仕切り壁、パーティションを移動自在とした移動式間仕切り壁に関し、特に間仕切り壁の下辺部を床面に固定する構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、建物内のオフィス、集会所、宴会場、講堂、会議室等の室内空間をパーティションボード等の間仕切り壁によって間仕切りし、プライバシーを確保すると共に、騒音を遮断できる機能的な快適空間を確保してきた。
【0003】
さらに、使用目的の変化に対応した大きさの室内空間スペースに容易に変更できるように、間仕切り用のパーティションボードをスライド移動可能にして隅部位置に収納可能にして、複数の小空間を1つの大空間として使用できるようにしたものも普及している。
【0004】
このような移動式パーティションを床面に固定する構造としては、パネル下端部に設けたフランス落し軸を、床面に設けた孔部内に挿入して固定する固定方法が知られている。
【0005】
例えば、特開平5−10062号公報には、天井等に設けられたハンガーレールに多数枚のパネルを移動可能に吊下支持し、ハンガーレールに沿って各パネルを召し合わせた状態で同パネルを床面に固定する接床装置を作動させて接床框を床面に圧接後、丸落としを床面に設けた係合孔に係合させる間仕切りパネルの固定装置が開示されている。尚、本公報には、接床框を昇降させるに際しリンク機構を用る旨の記載があるが、該リンク機構は接床框を昇降させるために設けたものではなく、接床框を水平に保ちながら昇降させるために設けたものである(特許文献1)。
【0006】
また、特開平8−42238号公報には、大きな部屋を小さな部屋に仕切る移動間仕切りの縁部材に、前記大きな部屋の内側に接する接圧部材を伸縮可能に設けると共に、この接圧部材を自動的に伸縮させる駆動手段を前記移動間仕切り内部に設置したことを特徴とする移動間仕切りの接圧装置が開示されている(特許文献2)。
【特許文献1】特開平5−10062号公報
【特許文献2】特開平8−42238号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の間仕切りパネルの固定装置は、操作摘みを上下方向に移動操作することによって、上下に移動するラックとこれに噛み合う歯車を介して接床框を床面に当接し、この段階で丸落し部分のみを床面に設けた係合孔内を下降させて係合するものであるため、接床框が床面に対して押圧固定するものではなく、床面との固定は丸落しと係合孔の係合によるものであり、床面にパネルの丸落しと係合する係合孔を設けなければならない。このため、係合孔を設けない位置でパネルを固定しようとしても、丸落しのみが床面を押圧することになり、接床框を床面に十分に固定させることはできない。
【0008】
また、接床框を昇降させるラックと歯車からなる機構と、接床框を水平姿勢で下降させるリンク機構と、丸落しと係合孔の係合からなるもので、機構が複雑である。
【0009】
さらに、室内の床面パネルは、必ずしも水平ではなく、僅かながら傾斜していることがあり、このような場合パネルを水平に下降させると隙間ができ、段差ができるケースがある。
【0010】
また、特許文献2に記載の移動間仕切りの接圧装置については、移動間仕切り壁に設けた接圧部材を各移動間仕切り壁内に設けたシリンダーや駆動モーター等によって自動的に昇降させて床面の敷居等に押し付け固定するものであるため、エア配管や電気配線も必要となり、内部構造が複雑となる。
【0011】
また、移動間仕切りが不透明なパネルの場合には、接圧部材を駆動するシリンダー等の駆動部分が透視できないため問題ないが、透明、半透明、または着色したガラス板等で構成したパネルとする場合には、駆動シリンダー等の駆動部分を露出させないようにしなければならないため下部金属フレーム枠の高さが高くなり、パネルを前記ガラス板のみで構成する場合には、ガラス板部分の面積が小さくなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、上記問題点、すなわち、シンプルな構造にして、それぞれ移動自在な複数枚の移動式パネルを、床面に係合孔を設けずに、所望の位置で固定することができ、床面に僅かな傾斜があっても、床面の傾斜に合わせてパネルを密着させることができ、移動式パネルをガラス板で構成する場合であっても、ガラス板部分の大面積化が実現できることを目的とする。
【0013】
すなわち、本発明は、室内の天井部に固着したレールに縣吊され走行移動自在な複数枚の移動式パネルを床面に固定させる構造において、前記パネルの下端辺の周囲を囲う下部フレーム内の略中央部に大リンク板材と小リンク板材を各中間部で交差させて軸着したX字状のリンク機構を設け、小リンク板材の上端を固定リンク軸によって下部フレームに軸着し、大リンク板材の上端をリンク軸によってシャフト軸の先端部に軸着し、シャフト軸の回転により、リンク機構の上端の2つのリンク軸間の距離を伸縮させてリンク機構の下端に連結する圧接フレームを昇降自在とし、さらにリンク機構と圧接フレーム間を連結するリンク軸の左右に設けた一対の引張バネで下部フレームと圧接フレームを連結させて、圧接フレームを床面の傾斜に対応して傾動自在に圧接させるようにしたことを特徴とする移動式パネルの固定構造である。
【0014】
あるいは、本発明は、前記圧接フレームの下端面に弾性ゴムシートを貼着し、圧接フレームを床面に押し付けた時に、該ゴムシートを床面に圧接させることによって吊下げ移動式のパネルを床面に固定させるようにしたことを特徴とする上述の移動式パネルの固定構造である。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、それぞれ移動自在な複数枚のガラス板で構成した間仕切り壁のそれぞれを独立して移動できるので、移動パーティションの所望のいずれか一部のみ、または全部をオープンまたはクローズ状態とすることができる。
【0016】
また、移動パーティションの下端に設けた移動式パネルを床面に固定する場合には、床面に係合孔を設けず、圧接フレームを床面に押し付けるだけで固定させるので、所望の位置で固定することができる。
【0017】
さらに、下部フレームは、その略中間部でリンク機構に連結し、その両側に引張バネを設けているので、圧接フレームは傾動自在であり、床面に押圧したときに床面が1〜2度程度未満のわずかな角度で傾斜していたとしても、床面の傾斜角度に対応して押圧し、圧接フレームは床面に対し隙間無く密着させることができる。床面に僅かな傾斜があっても、床面の傾斜に合わせてパネルを密着させることができ、
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図5、図6に示すように、建物の室内の間仕切り壁であるパーティション1を設置する部分の天井に移動式パネル2の移動用のレール3と、前記移動式パネル2を収納するための収納スペース21を前記レール3の片側端部近傍となる室内隅部に配設した。
【0019】
また、前記レール3に沿って摺動かつ走行自在な吊下金具6より吊下ボルト7を垂下させ、該吊下ボルト7の下端に支持金具4が固定され、前記の各移動式パネル2、2、・・の上端部に設けた穿孔部に挿通したボルトとナットの締付からなる支持金具4によって吊下げ支持するものであり、移動式パネル2、2、・・はすべて同一レール3上を移動する。
【0020】
本発明は、このような室内の天井部に固着したレールに縣吊され走行移動自在な移動式パネル2の下端部を床面に固定する構造である。
【0021】
図1、図2は、本発明の移動式パネルの圧接フレームの縦断面図であり、それぞれ面方向と厚み方向からみた固定前の縦断面図であり、図3、図4は、本発明の移動式パネルの圧接フレームの縦断面図であり、それぞれ面方向と厚み方向からみた固定後の縦断面図である。
【0022】
図1に示すように、パネルの下端辺全辺にわたって、下端辺の周囲を囲うようにして、図2に示すような縦断面がH型形状の下部フレーム8の上端側開口部内に介装部材を介してガラス板、樹脂板や化粧板等のパネルを装着し、該下部フレーム8の下端側の開口部内に断面略コ字状の圧接フレーム9を昇降自在に設け、該圧接フレーム9の開口部は上方に向けた状態とした。
【0023】
該圧接フレーム9の上昇時は、図1、図2に示すように下部フレーム8内に完全に収納された状態となり、該圧接フレーム9を下降させた時は、図3、図4に示すように下部フレームの下端開口部から突出し、該圧接フレーム9を床面に当接させた状態とすることができる。
【0024】
圧接フレーム9の下端面は、ほぼフラット面を有しており、該フラット面には弾性ゴムシート10を貼着して、圧接フレーム9を下降させて床面に押し付けていくと、パネルは吊下げ状態から床面での自立状態となるが、パネルの自重によって該ゴムシート10を圧縮変形させることになり、これによって移動式パネル2を床面に固定させることができる。
【0025】
前記圧接フレーム9を昇降させ、かつ降下状態で床面に押圧する手段としては、前記下部フレーム8の内部に、リンク機構11を設け、パネル2の縦側端面部の操作端16より着脱自在なハンドル(図示せず)を用いて、リンク機構に軸着したシャフト軸14を回転させて、リンク機構の下端部に軸着された圧接フレーム9を昇降させて、圧接フレーム9を床面5に押圧させる機構を用いる。
【0026】
前記リンク機構11は、板状の大リンク板材12と小リンク板材13を主とした構成部材とし、各板材12、13の中間部近傍をX字状に交差させ、重ね合わせて軸部13bで軸着したものである。
【0027】
前記小リンク板材13の上端は、下部フレーム8に取付部材17を介して固着した固定シャフト15に固定リンク軸13aによって軸着されている。
【0028】
また、大リンク板材12の上端は水平方向に移動自在なシャフト軸14の先端にリンク軸12aによって軸着され、下端は、圧接フレーム9と軸部12bで軸着している。
【0029】
前記シャフト軸14は、下部フレーム8の縦側端面部より底辺に沿って水平方向に設けられ、下部フレーム8の中央部近傍位置にて前記固定シャフト15と螺着している。
【0030】
さらに、前記シャフト軸14は、下部フレーム8の縦側端面部より突出しない位置で、シャフト軸14の端部に操作端16が設けられ、該操作端16に着脱自在なハンドルを取り付けてシャフト軸14を回転させれば、リンク軸12aの位置が固定リンク軸13a側に移動し、固定リンク軸13aとリンク軸12a間の距離が狭まって、大リンク板材12と小リンク板材13が起立し、大リンク板材12の下端部に軸着された圧接フレーム9を昇降させることができ、これにより圧接フレーム9を床面5に押圧させることができる。
【0031】
さらに下部フレーム8と圧接フレーム9間に一対の引張バネ18、18を設けた。引張バネ18、18の位置は、大リンク板材12と圧接フレーム9との連結軸部12bよりそれぞれ長手方向の両端方向に向けてほぼ均等の距離にほぼ同程度の引張力を有するように設けるのが望ましく、これによって、前記圧接フレームをほぼ水平に保つことができる。
【0032】
前記圧接フレーム9の下端面には肉厚の弾性ゴムシート10を貼着し、圧接フレーム9を床面に押し付けた時に、該ゴムシート10を床面に圧接させることによってパネルを床面に固定させることができる。
【0033】
前記リンク機構11は、シャフト軸14の回転による固定シャフト15との螺合によって、大リンク板材12と小リンク板材13の各上端部の固定リンク軸13aとリンク軸12a間の距離を広げたり、狭めたりして圧接フレーム9を昇降させるものであるので、操作端16より図示しないハンドルを取り外しても、圧接フレーム9が自重や引張バネ等の力によって昇降することはない。
【0034】
下部フレーム9は、その略中間部の一箇所でリンク機構11の大リンク板材12の下端部のリンク軸に連結し、該リンク軸の両側の略均等位置に引張バネ18、18を設けているので、圧接フレーム9は傾動自在であり、床面に押圧したときに床面が1〜2度程度未満のわずかな角度で傾斜していたとしても、床面の傾斜に対応して押圧し、圧接フレームは床面に対し隙間無く密着させることができる。
【0035】
前記圧接フレーム9の床面5への押圧を解除したい場合には、前記下部フレーム8の縦側端面部の操作端16に着脱自在なハンドル(図示せず)を取付け、リンク機構に軸着したシャフト軸14を逆回転させて、リンク機構の下端部に軸着された圧接フレーム9を上昇させれば良い。
【0036】
前記圧接フレーム9を床面へ押圧したり、解除したりする場合には、前記下部フレーム8の縦側端面部の操作端16に着脱自在なハンドル(図示せず)を取付けなければならないため、操作端16の位置は、下部フレームの収納スペース側に面した側端面に設け、さらにパネル2の圧接フレーム9の押圧、または解除を1枚づつ行う必要がある。
【0037】
すなわち、室内をパネル2によって仕切り、間仕切り壁1を形成する場合には、間仕切り壁1としてのパネル2を所定位置に移動後、パネル2の圧接フレーム9を下降させて床面に圧接させる。
【0038】
床面に圧接させた前記圧接フレーム9の押圧を解除する場合は、間仕切り壁1として押圧固定されたパネル2の収納スペース21に近い側のパネル2よりその圧接フレーム9の床面5への押圧を解除し、収納スペース21内への移動収納を一枚づつ行う。
【0039】
以上、好適な実施の形態について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えられる。
【0040】
尚、本発明で使用するパネル2としては、ガラス板、樹脂板、あるいは合板等が対象であり、下部フレーム8、および圧接フレーム9は、アルミニウム、あるいはステンレス鋼等の金属製とするのが良い。
【0041】
移動式パネル2の下部フレーム8より圧接フレーム9を下降させる場合に、圧接フレーム9が床面に当接した後、さらに圧接フレーム9を下降させようとすると、パネルは吊下げ状態から床面での自立状態となるため、床面からの反発力によって吊下げ支持されているパネル2自体を持上げてしまうのでパネルの自重によって該ゴムシート10を圧縮変形させることができ、通常、パネル2の自重により圧接フレーム9の下面に貼着したゴムシート10が圧縮変形し、パネル2が床面に固定される。
【0042】
移動式パネル2と床面との固定は、圧接フレーム9を床面に押し付けて行えば所望位置で固定できるが、特に、全ての移動式パネルを用いて室内を完全に仕切る場合には、全パネルを配設後、ドア付きのパネルに隣接するパネルだけにフランス落しを用いてドア側にパネル2がずれないようにするのが良い。
【0043】
さらには、ドアを有したパネル2とは反対側のレールの端部側に配設したパネル2についてもフランス落し等を設け、床面に設けた孔部に落とし込んで固定させ、圧接フレームを床面に圧接するだけで固定したパネルを挟み込むようにすると良い。
【0044】
次いで、本発明の移動式パネル2の床面5への固定方法について述べる。
【0045】
図5、図6に示すように、建物の室内の間仕切り位置端部に配設した収納スペース21内に格納された複数枚の移動式パネル2、2、・・より、天井面に設けたレール3に沿って吊下金具6及び支持金具4を介してガラス板等の移動式パネル2、2、・・を吊下支持し、レール3の下部の所望の間仕切り位置に移動式パネル2、2、・・を移動させる。
【0046】
各移動式パネル2は、収納スペース21内での格納時、およびレール3に沿って移動させる時は、前記断面H字状の下部フレーム8の下端側開口部内に圧接フレーム9を収納した状態で行う。
【0047】
室内をパネル2によって仕切り、間仕切り壁1を形成する場合には、間仕切り壁1としてのパネル2を収納スペース21内より一枚づつ取り出し、レール3に沿って吊下げ移動させ所定位置にて停止させた後、該パネル2の下部フレーム8の縦側面に設けた操作端16に着脱自在な図示しないハンドルを取付け、該ハンドルによってシャフト軸14を正回転させてリンク機構11に連結した圧接フレーム9を下降させて、床面5に圧接させる。
【0048】
前記パネル2の床面への固定が完了した後、ハンドルを取外し、次のパネル2を収納スペース21内より取り出し、順次移動させ、床面5へ固定する。
【0049】
また、収納スペース21内の全パネル2、2・・を用いて室内を完全に仕切る場合は、全パネル2、2・・を配設後、ドア付きのパネル2に隣接するパネル2に設けたフランス落し19を床面5の孔部内に落とし込んで固定し、該隣接するパネル2がドア側のパネルにずれ込んだ位置とならないようにするのが望ましい。
【0050】
本発明においては、移動式パネル2をレール3を敷設した所望の位置で固定できるが、移動式パネル2の全てを用いて室内を完全に仕切る場合には、パネル2を1枚配設後、パネル2を床面に固定していく。
【0051】
パネル2によって2つの空間に間仕切りされた室内を1つの空間に戻す場合、すなわち、床面5に圧接させた前記圧接フレーム9の押圧を解除する場合は、間仕切り壁1として押圧固定されたパネル2の収納スペース21に近い側のパネル2より順次その圧接フレーム9の床面5への押圧を解除し、収納スペース21内への移動収納を一枚づつ行う。
【0052】
すなわち、パネル2の下部フレーム8の縦側面に設けた操作端16に着脱自在な図示しないハンドルを取付け、該ハンドルによってシャフト軸を逆回転させてリンク機構に連結した圧接フレーム9を上昇させて、床面への圧接を解除する。
【0053】
前記パネル2の圧接フレーム9を上昇させて床面5との固定が解除された後、ハンドルを取外し、該パネル2をレール3に沿って吊下げ移動させ収納スペース21内に一枚づつ収納し、次のパネル2の床面5との固定を解除させて収納スペース21内に順次移動させ、収納する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の移動式パネルの長手方向からみた固定構造の固定前の縦断面図。
【図2】本発明の移動式パネルの厚み方向からみた固定構造の固定前の縦断面図。
【図3】本発明の移動式パネルの長手方向からみた固定構造の固定後の縦断面図。
【図4】本発明の移動式パネルの厚み方向からみた固定構造の固定後の縦断面図。
【図5】本発明の移動式パネルの全体正面図。
【図6】本発明の移動式パネルの全体平面図。
【符号の説明】
【0055】
1 パーティション(間仕切り壁)
2 パネル
3 レール
4 支持金具
6 吊下げ金具
7 吊下げボルト
8 下部フレーム
9 圧接フレーム
10 ゴムシート
11 リンク機構
12 大リンク板材
12a リンク軸
13 小リンク板材
13a 固定リンク軸
14 シャフト軸
15 固定シャフト軸
16 操作端
18 引張バネ
19 フランス落し

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内の天井部に固着したレールに縣吊され走行移動自在な複数枚の移動式パネルを床面に固定させる構造において、前記パネルの下端辺の周囲を囲う下部フレーム内の略中央部に大リンク板材と小リンク板材を各中間部で交差させて軸着したX字状のリンク機構を設け、小リンク板材の上端を固定リンク軸によって下部フレームに軸着し、大リンク板材の上端をリンク軸によってシャフト軸の先端部に軸着し、シャフト軸の回転により、リンク機構の上端の2つのリンク軸間の距離を伸縮させてリンク機構の下端に連結する圧接フレームを昇降自在とし、さらにリンク機構と圧接フレーム間を連結するリンク軸の左右に設けた一対の引張バネで下部フレームと圧接フレームを連結させて、圧接フレームを床面の傾斜に対応して傾動自在に圧接させるようにしたことを特徴とする移動式パネルの固定構造。
【請求項2】
前記圧接フレームの下端面に弾性ゴムシートを貼着し、圧接フレームを床面に押し付けた時に、該ゴムシートを床面に圧接させることによって吊下げ移動式のパネルを床面に固定させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の移動式パネルの固定構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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