説明

移動式ベルトコンベア

【課題】排出ガスの発生及び騒音を抑えることができ、メンテナンスが簡易な移動式ベルトコンベアを提供する。
【解決手段】長尺のフレーム体と、フレーム体の前後端部に回転自在に設けられた端部ローラと、これら両端部ローラに無端状に掛け渡された搬送用ベルトと、フレーム体に設けられて搬送用ベルトを駆動し得る駆動用ローラ12と、駆動用ローラ12の軸継手に連結されると共にフレーム体に配置されて駆動用ローラ12を駆動し得る減速機付電動機14とが具備されたコンベア装置及びコンベア装置を搭載する車両本体から構成される移動式ベルトコンベアであって、車両本体は、コンベア装置を支持する支持架台と、支持架台に設けられると共に走行用油圧モータ44により駆動される走行用車輪42とから構成され、且つ油圧モータ44に圧油を供給する油圧ポンプ57と、油圧ポンプ57を駆動するポンプ駆動用電動機56とを具備するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動式ベルトコンベアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、自走式ベルトコンベアは種々の提案がなされている。これら自走式ベルトコンベアは、エンジンの駆動で油圧ポンプを作動させ、その作動油により油圧モータを回転させて、自走を行う。また、ベルトの駆動についても、同様に当該エンジンでベルト駆動用の油圧ポンプを作動させ、ベルト駆動用の油圧モータを回転させて行われる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−63631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の従来形式では、自走およびベルトの駆動にエンジンを使用するため、騒音や排出ガスが発生し、作業環境の悪化や大気汚染の原因になっている。
また、エンジンを搭載した移動式ベルトコンベアでは、エンジンのメンテナンスだけでなく、ラジエータ等の付属品についてのメンテナンスも必要となる。
【0005】
そこで、本発明は、騒音を抑えることができるとともに排出ガスが発生せず、さらに、必要とするメンテナンスが簡易な移動式ベルトコンベアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る移動式ベルトコンベアは、長尺のフレーム体と、このフレーム体の前後端部に回転自在に設けられた端部回転輪体と、これら両端部回転輪体に無端状に掛け渡された搬送用ベルトと、上記フレーム体の中間位置に設けられて上記搬送用ベルトを駆動し得る駆動用回転輪体と、この駆動用回転輪体の支持軸部に連結されるとともに上記フレーム体に配置されて当該駆動用回転輪体を駆動し得る搬送用電動機とが具備されたコンベア装置およびこのコンベア装置を搭載する車両本体から構成される移動式ベルトコンベアであって、
上記車両本体は、上記コンベア装置を支持する支持架台と、この支持架台に設けられるとともに油圧モータにより駆動される走行用車輪とから構成され、且つ上記油圧モータに圧油を供給する油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動するポンプ駆動用電動機とを具備するものである。
【0007】
また、請求項2に係る移動式ベルトコンベアは、長尺のフレーム体と、このフレーム体の前後端部に回転自在に設けられた端部回転輪体と、これら両端部回転輪体に無端状に掛け渡された搬送用ベルトと、上記一方の端部回転輪体の支持軸部に連結されるとともに上記フレーム体に配置されて当該端部回転輪体を駆動し得る搬送用電動機とが具備されたコンベア装置およびこのコンベア装置を搭載する車両本体から構成される移動式ベルトコンベアであって、
上記車両本体は、上記コンベア装置を支持する支持架台と、この支持架台に設けられるとともに油圧モータにより駆動される走行用車輪とから構成され、且つ上記油圧モータに圧油を供給する油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動するポンプ駆動用電動機とを具備するものである。
【発明の効果】
【0008】
上記移動式ベルトコンベアによると、エンジンを使用していないので、排出ガスが発生せず、大気汚染の原因にならないとともに、騒音を抑えることができる。したがって、作業環境を改善することができる。さらに、ラジエータ等のエンジンの付属品も使用していないため、必要とするメンテナンスが簡易となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例1に係る移動式ベルトコンベアの側面図である。
【図2】同移動式ベルトコンベアに係るコンベア装置の側面図である。
【図3】同移動式ベルトコンベアの駆動用ローラ部分を示すコンベア装置の横断面図である。
【図4】同移動式ベルトコンベアに係る油圧ユニットおよび制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0010】
以下に、本発明の実施例1に係る移動式ベルトコンベアについて図1〜図4に基づき説明する。
移動式ベルトコンベアは、概略的にはコンベア装置を搭載した車両である。なお、この車両の進行方向を前後方向として説明する。
【0011】
図1に示すように、移動式ベルトコンベア1は、長手方向が前後方向となるように配置されて被運搬物を搬送し得るコンベア装置2と、このコンベア装置2を傾動自在に搭載するとともに走行を行う車両本体3と、上記車両本体3の下部に設けられて車両本体3およびコンベア装置2に圧油を供給することで移動式ベルトコンベア1の走行およびコンベア装置2の傾動を行うための油圧ユニット5と、移動式ベルトコンベア1の動作の制御を行う制御装置6とから構成される。
【0012】
次に、上記コンベア装置2について、図2および図3に基づき説明する。
コンベア装置2は、前後方向に長尺の骨組構造であって後端の下面に支持脚体29が取り付けられた後部フレーム体27と、前後方向に長尺の骨組構造であって上記後部フレーム体27の前方に配置された前部フレーム体11と、この前部フレーム体11の後端部および後部フレーム体27の前端部で両フレーム体11,27を傾動自在に接合する左右方向の接合軸21と、上記前部フレーム体11の前端部および後部フレーム体27の後端部において軸が左右方向となるようにそれぞれ回転自在に設けられた端部ローラ(端部回転輪体である)22と、これら両端部ローラ22に無端状に掛け渡された搬送用ベルト23と、上記両フレーム体11,27に回転自在に設けられて上記搬送用ベルト23を支持する複数(例えば10〜30基)の中央部支持ローラ25および側部支持ローラ26(以下、支持ローラ24という)と、上記前部フレーム体11の後部位置(コンベア装置2の中間位置)に設けられるとともに円周面に滑り止め加工が施されて搬送用ベルト23を駆動する駆動用ローラ12と、この駆動用ローラ12の左右端面の一方または両方に軸継手(支持軸部である)13を介して連結されるとともに上記前部フレーム体11に配置されて当該駆動用ローラ12を駆動し得る減速機付電動機(搬送用電動機である)14と、上記前部フレーム体11に設けられて上記駆動用ローラ12および搬送用ベルト23の接触面積を増して駆動用ローラ12のトルクを搬送用ベルト23へ効率的に伝達するための駆動補助用ローラ15と、上記前部フレーム体11に回転自在に且つ前後方向へ移動自在に設けられて上記搬送用ベルト23の張力を調整し得る張力調整用ローラ16と、上記前部フレーム体11に前後方向に設けられるとともに上記張力調整用ローラ16の支持軸部に接続されて当該張力調整用ローラ16を前後方向へ移動させ得る張力調整用シリンダ17と、上記前部フレーム体11に設けられて張力調整用シリンダ17および張力調整用ローラ16で搬送用ベルト23の張力を調整するために当該搬送用ベルト23を転向させる案内用ローラ18とから構成されている。
【0013】
上記各ローラの位置関係について、上記両端部ローラ22の上端を接続してなる搬送用ベルト23の面を搬送面とし、上記両端部ローラ22の下端を接続してなる搬送用ベルト23の面を戻り面として説明する。
【0014】
中央部支持ローラ25は、その上端が搬送面に位置するように両フレーム体11,27の前後に亘って略等間隔に配置され、側部支持ローラ26は、中央部支持ローラ25の左右両側に配置されるとともに、中央部支持ローラ25側から左右端側へ向けて上方へ傾斜させて、被運搬物の落下を防止し得る配置にされている。すなわち、図3に示すように、中央部支持ローラ25および側部支持ローラ26の前面視が、上方に開口した略円弧形状にされている。
【0015】
また、被運搬物を後方から前方へ搬送した場合の、搬送用ベルト23の移動に沿って上流側から順に各ローラの位置関係を説明する。すなわち、図2に示すように、駆動補助用ローラ15は、前部フレーム体11の後部位置で且つ上端が戻り面に位置するように配置され、駆動用ローラ12は、駆動補助用ローラ15の前下方の近傍に配置される。さらに、張力調整用ローラ16は、駆動補助用ローラ15より後方で且つ駆動用ローラ12よりも下方に配置され、案内用ローラ18は、その上端が戻り面に位置するとともに、駆動補助用ローラ15および張力調整用ローラ16の間に配置されている。
【0016】
なお、搬送用ベルト23は、支持ローラ24以外の全てのローラで、それぞれ転向するように掛け渡される。
また、後部フレーム体27には、投入された被運搬物を搬送用ベルト23上に載置させるホッパー28がフレーム体後部の上方に具備され、このホッパー28の下方には、搬送用ベルト23の下に支持ローラ24が集中的に(例えば10基)配置されており、被運搬物の落下による衝撃に耐え得る構造である。
【0017】
次に、上記コンベア装置2を搭載する車両本体3の構成について、図1および図4に基づき説明する。
車両本体3は、上記コンベア装置2が搭載される支持架台31と、この支持架台31の上面に取り付けられて上記コンベア装置2の接合軸21の左右端部を支持する支持部材32と、キャップ側が上記支持架台31の前後位置の下面にそれぞれ取付部材を介して取り付けられるとともにロッド側が両フレーム体11,27の下面にそれぞれ取り付けられてコンベア装置2を傾動させ得る傾動用前部シリンダ34および傾動用後部シリンダ35(以下、傾動用シリンダ33という)と、上記支持架台31の前後位置の下面にそれぞれ取り付けられて被運搬物の搬送時に下端部を接地させて支持架台31を支持する伸縮自在の支持装置36と、上記支持架台31の下方の前後左右に設けられて走行を行うための4基の換向式車輪装置41と、減速機付電動機14およびポンプ駆動用電動機(後述する)56に商用電力(交流電力)81の給電を行う給電ケーブル37を巻き付けて保持するケーブルリール38と、商用電力81から減速機付電動機14への給電経路途中(給電ケーブル37途中)に設けられるとともに交流電力の周波数を制御して当該減速機付電動機14の回転数およびトルクを調整するインバータ39とから構成される。また換向式車輪装置41は、水平面内で旋回自在に設けられた走行用車輪42と、この走行用車輪42を換向させる換向用油圧モータ43(シリンダであってもよい)と、この走行用車輪42を駆動させる走行用油圧モータ44とから構成される。
【0018】
また、上記傾動用シリンダ33、換向用油圧モータ43、張力調整用シリンダ17および走行用油圧モータ44は油圧ユニット5により作動される。すなわち、図4に示すように、油圧ユニット5は、上記給電ケーブル37から商用電力81の供給を受けて駆動するポンプ駆動用電動機56と、このポンプ駆動用電動機56により駆動されて油タンク(図示せず)から油圧配管58へ圧油を供給する油圧ポンプ57と、この油圧ポンプ57からの圧油を制御して上記走行用油圧モータ44の正転/逆転/停止の切り換えを行う走行用電磁比例切換弁52と、上記油圧ポンプ57からの圧油を制御して上記傾動用シリンダ33の伸展/収縮/停止を切り換えてコンベア装置2を傾動させる傾動用電磁切換弁53と、上記油圧ポンプ57からの圧油を制御して上記張力調整用シリンダ17の出力を調整する張力調整用電磁比例切換弁54と、上記油圧ポンプ57からの圧油を制御して上記換向用油圧モータ43を作動させ上記走行用車輪42を換向させる換向用電磁比例切換弁55とから構成される。
【0019】
なお、上記油圧ユニット5および車両本体3は、制御装置6により制御が行われる。すなわち、制御装置6は、搬送用ベルト23の移動速度を調整する搬送ボタン71の操作により搬送操作信号を発信してインバータ39を制御する搬送制御部61と、移動式ベルトコンベア1の走行速度を調整する走行レバー72の切り換えにより走行操作信号を発信して走行用電磁比例切換弁52を制御する走行制御部62と、コンベア装置2の傾動を行う傾動レバー73の切り換えにより傾動操作信号を発信して傾動用電磁切換弁53を切り換える傾動制御部63と、換向ハンドル75の操作により換向操作信号を発信して換向用電磁比例切換弁55を切り換える換向制御部65と、張力検出器74で検出された搬送用ベルト23の張力(より具体的には当該張力と比例関係にある駆動力が検出される)に応じて張力操作信号を発信することにより張力調整用電磁比例切換弁54を切り換えて張力調整用シリンダ17を作動させる張力制御部64とから構成される。この張力制御部64により、張力調整用シリンダ17が作動されて、張力調整用ローラ16による搬送用ベルト23への負荷が調整され、適切な張力が保たれる。
【0020】
以下に、上記移動式ベルトコンベア1の作用について説明する。
なお、以下では、鉄鋼の製造工程で発生するスラグの搬送に移動式ベルトコンベア1が用いられる例について説明する。
【0021】
まず、給電ケーブル37からの交流電力でポンプ駆動用電動機56により油圧ポンプ57を駆動させる。そして、走行レバー72を動かし、油圧ポンプ57から走行用油圧モータ44に圧油を供給して、当該走行用油圧モータ44により走行用車輪42を駆動させて、移動式ベルトコンベア1を走行させる。その後、移動式ベルトコンベア1をスラグの搬送場所まで移動させた後は、走行レバー72を戻して走行を停止させる。
【0022】
次に、スラグの搬送場所に移動させた移動式ベルトコンベア1を据え付け、スラグの搬送作業を行い得る状態にする。具体的には、支持架台31の前後に取り付けられた支持装置36を伸展させて接地させる。そして、支持装置36をさらに伸展させ、走行用車輪42を浮かせた状態にまで支持架台31を持ち上げた後に、支持装置36を固定する。
【0023】
その後、傾動レバー73を動かして、傾動制御部63からの傾動操作信号により傾動用電磁切換弁53を切り換え、傾動用シリンダ33を作動させることにより、コンベア装置2の前部フレーム体11および後部フレーム体27をそれぞれ傾動させる。そして、スラグの搬送および作業条件に適した角度にまでコンベア装置2を傾動させ、前部フレーム体11と後部フレーム体27の成す角度が176〜184度、すなわち略一直線状になるようにする。その後は、再び傾動レバー73を戻して傾動用シリンダ33の作動を停止させるとともに、支持脚体29を伸展により接地させて、コンベア装置2を固定する。
【0024】
そして、コンベア装置2で搬送作業を行うために、搬送ボタン71を操作して搬送制御部61の搬送操作信号によりインバータ39を制御し、適切な周波数の交流電力を減速機付電動機14へ供給して、駆動用ローラ12を駆動させるとともに、搬送用ベルト23の移動速度を調整する。
【0025】
次に、発生したスラグを、例えば油圧ショベルでホッパー28に投入する。このスラグは、ホッパー28により搬送用ベルト23上に案内落下され、搬送用ベルト23の移動にしたがってコンベア装置2の前部まで搬送される。また、コンベア装置2の前端の下方には、予め2次搬送用ベルトコンベア(定量式)やスラグ運搬用のダンプトラックが待機しており、コンベア装置2の前端まで搬送されたスラグは、この2次搬送用ベルトコンベアに具備される2次搬送装置の荷台へ落下する。
【0026】
そして、スラグの搬送が終われば、支持装置36を収縮させて走行用車輪42を再び接地させ、上記と同様に移動式ベルトコンベア1を走行させて、保管場所まで移動させる。
なお、上記では、移動式ベルトコンベア1がスラグの搬送に用いられる例として作用を説明したが、他の作業現場で他の被運搬物の搬送に用いてもよい。
【0027】
上記構成によると、動力源に電動機や油圧機器を使用しており、エンジンを使用していない。このため、燃料を燃焼させないので排出ガスが発生せず、シリンダ内の気体を爆発させないため騒音が少ない。したがって、大気汚染の原因にならず、また、作業環境を改善することができる。さらに、エンジンを使用しないことにより、エンジンの付属品となるラジエータ等も不要であり、必要とするメンテナンスが簡易となる。
【0028】
ところで、上記実施例1においては非常用電源を設けていないが、図4の仮想線にて示すように、非常用電源としてエンジン式発電機92を設けた構成でもよい。具体的には、商用電力81からポンプ駆動用電動機56への給電経路途中に設けられて当該給電ケーブル37からの電力を遮断し得るとともにエンジン式発電機92からの電力の供給に切り換える切換器91と、上記切換器91に接続されて商用電力81の供給が途絶えた際にエンジンで発電を行い得るエンジン式発電機92とが具備された構成であってもよい。なお、非常用台車(図示しない)を上記車両本体3に牽引させて、当該非常用台車にエンジン式発電機92を搭載してもよく、また、非常用台車を用いずに、車両本体3にエンジン式発電機92を直接搭載してもよい。
【0029】
ところで、上記実施例1においては、搬送用ベルト23を駆動させるための駆動用ローラ12を別途設けたが、駆動用ローラ12を設けずに、前後端部のいずれか一方の端部ローラ22を駆動用とし、この端部ローラ22の左右端面の一方または両方に、軸継手13を介して減速機付電動機14を上記実施例1と同様に配置してもよい。
【符号の説明】
【0030】
1 移動式ベルトコンベア
2 コンベア装置
3 車両本体
5 油圧ユニット
6 制御装置
11 前部フレーム体
12 駆動用ローラ
13 軸継手
14 減速機付電動機
16 張力調整用ローラ
17 張力調整用シリンダ
22 端部ローラ
23 搬送用ベルト
27 後部フレーム体
31 支持架台
33 傾動用シリンダ
37 給電ケーブル
39 インバータ
41 換向式車輪装置
42 走行用車輪
43 換向用油圧モータ
44 走行用油圧モータ
56 ポンプ駆動用電動機
57 油圧ポンプ
62 走行制御部
72 走行レバー
81 商用電力


【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺のフレーム体と、このフレーム体の前後端部に回転自在に設けられた端部回転輪体と、これら両端部回転輪体に無端状に掛け渡された搬送用ベルトと、上記フレーム体の中間位置に設けられて上記搬送用ベルトを駆動し得る駆動用回転輪体と、この駆動用回転輪体の支持軸部に連結されるとともに上記フレーム体に配置されて当該駆動用回転輪体を駆動し得る搬送用電動機とが具備されたコンベア装置およびこのコンベア装置を搭載する車両本体から構成される移動式ベルトコンベアであって、
上記車両本体は、上記コンベア装置を支持する支持架台と、この支持架台に設けられるとともに油圧モータにより駆動される走行用車輪とから構成され、且つ上記油圧モータに圧油を供給する油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動するポンプ駆動用電動機とを具備することを特徴とする移動式ベルトコンベア。
【請求項2】
長尺のフレーム体と、このフレーム体の前後端部に回転自在に設けられた端部回転輪体と、これら両端部回転輪体に無端状に掛け渡された搬送用ベルトと、上記一方の端部回転輪体の支持軸部に連結されるとともに上記フレーム体に配置されて当該端部回転輪体を駆動し得る搬送用電動機とが具備されたコンベア装置およびこのコンベア装置を搭載する車両本体から構成される移動式ベルトコンベアであって、
上記車両本体は、上記コンベア装置を支持する支持架台と、この支持架台に設けられるとともに油圧モータにより駆動される走行用車輪とから構成され、且つ上記油圧モータに圧油を供給する油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動するポンプ駆動用電動機とを具備することを特徴とする移動式ベルトコンベア。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−84380(P2011−84380A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−239944(P2009−239944)
【出願日】平成21年10月19日(2009.10.19)
【出願人】(000003241)TCM株式会社 (319)