説明

移動式排便後処理機

【課題】 病人等の紙オムツ交換作業は体に付着した便を濡れタオル等で拭き取る方法で行なわれていて、労力面、衛生面からも好ましくなく、ベッド上で簡単に水洗の出来る処理機が必要であり、それはコンパクトで移動が簡単、且つ一人の介護人が容易に取り扱える必要がある。
【解決手段】 処理機はキャスター22付き台車21上に、真空集塵機1、温水タンク8、乾燥器14、紙オムツ処理ポット18、替えオムツ入れ17の必要な機材全てをまとめる事で一人での操作、移動を容易にする。ベッド上での交換作業は局部洗浄器23をおしり下に入れて、温水洗浄装置の操作で付着した便の洗浄を行ないながら洗浄汚水も真空集塵装置で吸入し、洗浄部は温風で乾燥する。その結果、介護人の労力面の軽減、衛生面の大幅な改善が期待できる。又集塵機内に吸入した洗浄汚水もトイレ等へ直接排出することで省力化が図れ、排便後処理の全作業を一人の介護人が行なえる。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が解決しようとする課題】
病人等の紙オムツ交換作業は体に付着した便を濡れタオル等で拭き取る方法で行なわれていて、後始末を含めて介護人には重労働であり、衛生面でも問題があるが、ベッド上で簡単に水洗洗浄が出来る処理機はなかった。それはコンパクトで移動が簡単、且つ一人の介護人が容易に取り扱える必要がある。
【0002】
【課題を解決するための手段】
処理機はキャスター付台車上に温水洗浄装置、真空集塵装置、乾燥器、紙おむつ処理ポット、替オムツ入れの必要機材全てをまとめる事で一人での操作、移動を容易にする。ベッド上での病人等の紙おむつ交換は局部洗浄器をおしり下に入れて、温水洗浄装置の手元スイッチを操作しながら洗浄を行なうと回時に、洗浄汚水の吸入も同様に真空集塵装置で吸入しながら行なう。洗浄部は作業が終わり次第乾燥器の温風で乾燥させて交換、真空集塵機に吸入した洗浄汚水は排出バルブを開けてトイレ等へ排出する。
【0003】
【考案の効果】
前述の組合わせにより病人等の排便後処理機能をこの機械1台にまとめたので容易に移動、操作が出来て介護人の手間が軽減されると共に衛生面が大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄装置、集塵装置等を組み合わせた処理機とベッド上での作業時の夫々の繋がりを示した平面図である。
【図2】キャスター付台車上に洗浄装置と集塵装置等を示し、ベッドでの作業時の繋がりを示した立面図である。
【符号の説明】
1 真空集塵機 9 洗浄ポンプ 17 替オムツ入れ
2 汚水排水ポンプ 10 温水ヒーター 18 紙オムツ処理ポット
3 排出バルブ 11 水注入口 19 配電盤
4 排出ホース 12 洗浄用ホース 20 電源コード
5 吸入ホース 13 洗浄ノズル 21 台車
6 手元スイッチ 14 乾燥器 22 キャスター
7 吸入口 15 エアーホース 23 局部洗浄器
8 温水タンク 16 吹出ノズル 24 介護ベッド

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 温水洗浄装置、真空集塵装置、乾燥器、紙おむつ処理ポット、替オムツ入れの必要機材を組合せた処理機を移動して、ベッド上での病人等の紙おむつ交換作業に伴う局部洗浄器内での肛門部等の洗浄から洗浄汚水の吸入とその排出迄を含めた一連の機能。

【図1】
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【図2】
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【登録番号】実用新案登録第3076925号(U3076925)
【登録日】平成13年2月7日(2001.2.7)
【発行日】平成13年4月27日(2001.4.27)
【考案の名称】移動式排便後処理機
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2000−2630(U2000−2630)
【出願日】平成12年3月16日(2000.3.16)
【出願人】(500196423)