説明

移動経路を決定するナビゲーション装置及び方法

ナビゲーション装置(200)において移動経路を決定する方法が開示される。方法は、ポータブルナビゲーション装置(200)のプロセッサ(210)を使用して、第1の場所から第2の場所までの移動経路に沿う少なくとも1つの道路の種類に対する平均速度データに少なくとも部分的に基づいて移動経路に対する地図情報を決定することを含む。方法は、ナビゲーション装置(200)の表示装置(240)上に決定された地図情報を表示することを更に含む。ナビゲーション装置(200)が更に開示される。ナビゲーション装置(200)は、複数の道路の種類に対する平均速度データ及び複数の道路に対する平均速度データを格納するメモリリソース(230)と、第1の場所から第2の場所までの移動経路に沿う複数の道路の種類の少なくとも1つに対する平均速度データに少なくとも部分的に基づいて移動経路に対する地図情報を決定するプロセッサ(210)とを含む。ナビゲーション装置は、決定された地図情報を表示する表示装置(240)を更に含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1の場所から第2の場所までの移動経路を決定するナビゲーション装置及び方法に関する。例示的な実施形態はポータブルナビゲーション装置(いわゆるPND)に関し、特に、全地球測位システム(GPS)信号受信/処理機能性を含むPNDに関する。他の実施形態は、より一般的に、経路計画機能性及び好ましくはナビゲーション機能性を提供するためにナビゲーションソフトウェアを実行するように構成される何らかの種類の処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(全地球測位システム)信号受信/処理機能性を含むポータブルナビゲーション装置(PND)は周知であり、車両搭載型のナビゲーションシステム又は他の車両ナビゲーションシステムとして広く採用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのような装置は、装置がナビゲートしている目的地までの経路にユーザが精通していない場合に非常に有用である。しかし、目的地までの移動経路の判定には時間がかかる。「最善」又は「最適」な経路を計算するために、可能な移動経路に沿う各道路区分に対する平均速度が一般に使用される。一般に、目的地までの距離が増加するにつれて移動経路を決定するための時間は増加する。ナビゲーション装置のユーザは、ナビゲーション装置が移動経路を決定するのを待てない場合がある。ナビゲーション装置において高速プロセッサを使用することにより移動経路の計算速度が増加する場合があるが、高速プロセッサはより高価であり、ナビゲーション装置の製造コストを増加する傾向がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態によると、ナビゲーション装置において移動経路を決定する方法が開示される。方法は、ナビゲーション装置のプロセッサを使用して、移動経路に沿う少なくとも1つの道路の種類に対する平均速度データに少なくとも部分的に基づいて第1の場所から第2の場所までの移動経路に対する地図情報を決定することを含む。方法は、ナビゲーション装置の表示装置上に地図情報を表示することを更に含む。
【0005】
本発明の別の実施形態はナビゲーション装置に関する。ナビゲーション装置は、複数の道路の種類に対する平均速度データ及び複数の道路に対する平均速度データを格納するメモリリソースを含む。ナビゲーション装置は、移動経路に沿う複数の道路の種類の少なくとも1つに対する平均速度データに少なくとも部分的に基づいて第1の場所から第2の場所までの移動経路に対する地図情報を決定するプロセッサを含む。ナビゲーション装置は、決定された地図情報を表示する表示装置を更に含む。
【0006】
上記の実施形態の利点は以下に記載され、上記の各実施形態の更なる詳細及び特徴は添付の従属請求項及び以下の詳細な説明中で定義される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、全地球測位システム(GPS)を概略的に示す図である。
【図2】図2は、ナビゲーション装置を提供するように構成された電子構成要素を概略的に示す図である。
【図3】図3は、ナビゲーション装置が無線通信チャネルを介して情報を受信する方法を概略的に示す図である。
【図4a】、
【図4b】図4a及びbは、ナビゲーション装置を例示的に示す斜視図である。
【図5a】、
【図5b】、
【図5c】、
【図5d】、
【図5e】、
【図5f】、
【図5g】、
【図5h】、
【図5i】図5a〜図5iは、目的地入力処理に対するナビゲーション装置からの例示的なスクリーンショットを示す図である。
【図6】図6は、例示的な計算された経路に対する出発地を示すナビゲーション装置からの例示的なスクリーンショットを示す図である。
【図7】図7は、本発明の方法の一実施形態のステップを例示的に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
添付の図面を参照して、図示される例により本発明の教示の種々の態様及びそれら教示を実現する構成を以下に説明する。
【0009】
PNDを特に参照して、本発明の実施形態を以下に説明する。尚、本発明の教示はPNDに限定されず、経路計画/ナビゲーション機能性を提供するためにナビゲーションソフトウェアを実行するように構成されるどんな種類の処理装置にも普遍的に適用可能である。従って、本出願において、ナビゲーション装置は、PND、車両に内蔵されたナビゲーション装置又は実際は経路計画/ナビゲーションソフトウェアを実行する計算リソース(デスクトップ又はポータブルパーソナルコンピュータ(PC)、移動電話、あるいはポータブルデジタルアシスタント(PDA)等)として実現されるかに関わらず、どんな種類の経路計画/ナビゲーション装置も含む(それらに限定されない)ことを意図する。
【0010】
また、ユーザが1つの地点から別の地点にナビゲートする方法に関する命令を要求するのではなく単に所定の場所のビューを提供してほしい状況においても本発明の教示が有用であることは以下の説明から明らかである。そのような状況において、ユーザにより選択された「目的地」の場所は、ユーザがナビゲーションを開始したい対応する出発地を有する必要がない。そのため、本明細書において「目的地」の場所又は実際は「目的地」ビューを参照することは経路の生成が必須であること、「目的地」への移動が必ず行われること、あるいは実際は目的地の存在が対応する出発地の指定を必要とすることを意味すると解釈されるべきではない。
【0011】
図1は、本願の実施形態のナビゲーション装置を含むナビゲーション装置により使用可能な全地球測位システム(GPS)の一例を示す図である。そのようなシステムは周知であり、種々の目的に使用される。一般に、GPSは、連続的な位置、速度、時間及びいくつかの例においては方向情報を無数のユーザに対して判定できる衛星無線ナビゲーションシステムである。以前はNAVSTARとして周知であったが、GPSは極めて正確な軌道で地球と共に動作する複数の衛星を使用する。これらの正確な軌道に基づいて、GPS衛星は、それらの場所を任意の数の受信装置に中継できる。
【0012】
GPSデータを受信する能力を特別に備える装置がGPS衛星信号に対する無線周波数の走査を開始する場合、GPSシステムは実現される。GPS衛星から無線信号を受信すると、装置は、複数の異なる従来の方法のうちの1つを用いて、その衛星の正確な場所を判定する。殆どの例において、装置は、少なくとも3つの異なる衛星信号を取得するまで信号の走査を継続する(尚、位置は、通常は2つの信号のみでは判定されないが、他の三角測量技術を使用して2つの信号から判定することもできる)。幾何学的三角測量を実現する場合、受信機は、3つの既知の位置を利用して、衛星に対する自身の2次元位置を判定する。これは、周知の方法で行われる。更に、第4の衛星信号を取得することにより、受信装置は、同一の幾何学計算によって周知の方法でその3次元位置を計算できる。位置及び速度データは、無数のユーザにより連続的にリアルタイムで更新可能である。
【0013】
図1に示すように、GPSシステム全体を参照番号100で示す。複数の衛星120は、地球124の周囲の軌道上にある。各衛星120の軌道は、他の衛星120の軌道と必ずしも同期せず、実際には非同期であることが多い。GPS受信機140は、種々の衛星120からスペクトル拡散GPS衛星信号160を受信するように示される。
【0014】
各衛星120から連続的に送信されるスペクトル拡散信号160は、極めて正確な原子時計を用いて達成される非常に正確な周波数標準を利用する。各衛星120は、そのデータ信号送信160の一部として、その特定の衛星120を示すデータストリームを送信する。一般に、GPS受信機140が三角測量によりその2次元位置を計算するために、GPS受信機140は少なくとも3つの衛星120からスペクトル拡散GPS衛星信号160を取得することが当業者には理解される。更なる信号を取得すると、全部で4つの衛星120から信号160を取得する結果となり、これによってGPS受信機140は、その3次元位置を周知の方法で計算できる。
【0015】
図2は、本願の一実施形態のナビゲーション装置200の電子構成要素の一例を、ブロック構成要素の形式で示すブロック図である。尚、ナビゲーション装置200のブロック図は、ナビゲーション装置の全ての構成要素を含むものではなく、構成要素の多くの例を表すにすぎない。
【0016】
ナビゲーション装置200は、筐体(不図示)内に位置付けられる。筐体は、入力装置220及び表示画面240に接続されるプロセッサ210を含む。入力装置220は、キーボード装置、音声入力装置、タッチパネル、及び情報を入力するために利用される他の任意の周知の入力装置のうちの少なくとも1つを含むことができ、表示画面240は、例えばLCDディスプレイ等の任意の種類の表示画面を含むことができる。本願の少なくとも1つの実施形態において、入力装置220及び表示画面240は、タッチパッド又はタッチスクリーン入力を含む一体型入力表示装置に一体化され、その場合、ユーザは、複数の表示選択肢のうちの1つを選択するか又は複数の仮想ボタンのうちの1つを操作するために、表示画面240の一部分に接触するだけでよい。
【0017】
ナビゲーション装置は、可聴出力装置等の出力装置260を含むことができる(拡声器等)。が、これに限定されない。出力装置260がナビゲーション装置200のユーザに対して可聴情報を生成できるため、同様に、入力装置240は入力音声コマンドを受信するマイク及びソフトウェアを更に含むことができると理解される。
【0018】
ナビゲーション装置200において、プロセッサ210は、接続225を介して入力装置220に動作可能に接続され且つ入力装置220から入力情報を受信するように設定される。また、プロセッサ210は、情報を出力するために、表示画面240及び出力装置260のうちの少なくとも一方に出力接続245を介して動作可能に接続される。更に、プロセッサ210は、接続235を介してメモリ230に動作可能に接続され、接続275を介して入出力(I/O)ポート270との間で情報を送受信するように更に構成される。この場合、I/Oポート270は、ナビゲーション装置200の外部のI/O装置280に接続可能である。メモリリソース230は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の揮発性メモリや不揮発性メモリであり、また、フラッシュメモリ等のデジタルメモリを含む。外部I/O装置280は、例えばイヤホン等の外部聴音装置を含んでもよいが、これに限定されない。更に、I/O装置280への接続は、例えばハンズフリー動作と音声起動動作との少なくとも一方のため、イヤホン又はヘッドフォンへの接続のため、並びに/あるいは例えば移動電話への接続のためのカーステレオユニット等の他の任意の外部装置への有線接続又は無線接続であってもよい。この場合、移動電話接続は、ナビゲーション装置200とインターネット又は例えば他の任意のネットワークとの間のデータ接続を確立するためと、インターネット又は例えば他の任意のネットワークを介するサーバへの接続を確立するためとの少なくとも一方のために使用されてもよい。
【0019】
図2は、接続255を介するプロセッサ210とアンテナ/受信機250との間の動作可能な接続を更に示す。この場合、アンテナ/受信機250は、例えばGPSアンテナ/受信機であってもよい。参照番号250で示されるアンテナ及び受信機は、図示のために概略的に組み合わされるが、アンテナ及び受信機は、別個に位置する構成要素であってもよく、アンテナは、例えばGPSパッチアンテナ又はヘリカルアンテナであってもよいことが理解されるだろう。
【0020】
更に、図2に示す電子構成要素が従来の方法で電源(不図示)により電力を供給されることが当業者には理解されるだろう。当業者により理解されるように、図2に示す構成要素の異なる構成が本願の範囲内で考えられる。例えば、図2に示す構成要素は、有線接続と無線接続との少なくとも一方等を介して互いに通信状態にあってもよい。従って、本願のナビゲーション装置200の範囲は、ポータブル又はハンドヘルドナビゲーション装置200を含む。
【0021】
更に、図2のポータブル又はハンドヘルドナビゲーション装置200は、例えば自動車又は船舶等の動力付きの乗物に周知の方法で接続されるか又は「ドッキング」される。その場合、そのようなナビゲーション装置200は、ポータブル又はハンドヘルドナビゲーションとして使用するために、ドッキング場所から取り外し可能である。
【0022】
図3を参照すると、ナビゲーション装置200は、デジタル接続(例えば、周知のBluetooth技術を介するデジタル接続)を確立する移動装置(移動電話、PDA、及び移動電話技術を用いる任意の装置のうちの少なくとも1つ等)を介して、サーバ302との「モバイル」ネットワーク接続を確立してもよい。そうして、そのネットワークサービスプロバイダを介して、移動装置は、サーバ302とのネットワーク接続を(例えば、インターネットを介して)確立できる。そのため、「モバイル」ネットワーク接続は、情報に対する「リアルタイム」又は少なくとも非常に「最新」のゲートウェイを提供するために、ナビゲーション装置200(単体時、及び車載走行時の少なくとも一方において移動可能であり且つ多くの場合移動している)とサーバ302との間に確立される。
【0023】
例えばインターネット(ワールド・ワイド・ウエブ等)を使用して、移動装置(サービスプロバイダを介する)とサーバ302等の別の装置との間にネットワーク接続を確立することは、周知の方法で行われうる。これは、例えばTCP/IP層プロトコルの使用を含む。移動装置は、CDMA、GSM、WAN等の任意の数の通信規格を利用できる。
【0024】
そのため、例えば移動電話又はナビゲーション装置200内の移動電話技術を介するデータ接続を介して達成されるインターネット接続が利用されてもよい。この接続の場合、サーバ302とナビゲーション装置200との間のインターネット接続が確立される。これは、例えば、移動電話又は他の移動装置及びGPRS(汎用パケット無線サービス)接続(GPRS接続は、通信会社により提供される移動装置用高速データ接続であり、GPRSはインターネットへの接続方法である)を介して行われうる。
【0025】
更に、ナビゲーション装置200は、移動装置とのデータ接続を完成し、例えば既存のBluetooth技術を介して周知の方法でインターネット及びサーバ302とのデータ接続を最終的に完成する。この場合、例えばデータプロトコルは、GSM規格に対するデータプロトコル規格であるGSRM等の任意の数の規格を利用できる。
【0026】
ナビゲーション装置200は、ナビゲーション装置200自身の中に、自身の移動電話技術を含んでもよい(例えばアンテナを含み、この場合ナビゲーション装置200の内部アンテナがさらに代わりに用いられてもよい)。ナビゲーション装置200内の移動電話技術は、上述のような内部構成要素を含むことができ、且つ/又は例えば必要な移動電話技術とアンテナとの少なくとも一方を備える挿入可能なカード(加入者識別カード、いわゆるSIMカード)を含むことができる。そのため、ナビゲーション装置200内の移動電話技術は、任意の移動装置の方法と同様の方法で、例えばインターネットを介して、ナビゲーション装置200とサーバ302との間にネットワーク接続を同様に確立できる。
【0027】
GRPS電話設定の場合、移動電話の機種、製造業者等の多様な範囲に関して正しく動作するために、Bluetooth対応の装置が使用されてもよく、機種/製造業者専用設定は、例えばナビゲーション装置200に格納されてもよい。この情報のために格納されたデータは更新されうる。
【0028】
図3は、様々な異なる実施形態により実現され得る汎用通信チャネル318を介する、サーバ302と通信するナビゲーション装置200の一例を示す。通信チャネル318を介する接続がサーバ302とナビゲーション装置200との間に確立される場合、サーバ302及びナビゲーション装置200は通信可能である(尚、そのような接続は、移動装置を介するデータ接続、インターネットを介するパーソナルコンピュータを介する直接接続等である)。
【0029】
サーバ302は、図示しない他の構成要素に加えて、メモリ306に動作可能に接続され且つ有線又は無線接続314を介して大容量データ記憶装置312に動作可能に更に接続されるプロセッサ304を含む。更に、プロセッサ304は、通信チャネル318を介してナビゲーション装置200と情報の送受信を行うために、送信機308及び受信機310に動作可能に接続される。送受信される信号は、データ信号、通信信号及び又は他の伝搬信号を含んでもよい。送信機308及び受信機310は、ナビゲーション装置200の通信設計において使用される通信条件及び通信技術に従って選択又は設計されてもよい。尚、送信機308及び受信機310の機能は、信号送受信機に組み合わされてもよい。
【0030】
サーバ302は、大容量記憶装置312に更に接続される(又は、大容量記憶装置312を含む)。尚、大容量記憶装置312は、通信リンク314を介してサーバ302に結合されてもよい。大容量記憶装置312は、ナビゲーションデータ及び地図情報のストアを含む。また、大容量記憶装置312は、サーバ302とは別個の装置であってもよく、サーバ302に組み込まれてもよい。
【0031】
ナビゲーション装置200は、通信チャネル318を介してサーバ302と通信するように構成され、図2に関して上述したように、プロセッサ、メモリ等を含み、更に、通信チャネル318を介して信号及び/又はデータを送出する送信機320及び受信する受信機322を含む。尚、これらの装置は、サーバ302以外の装置と通信するためにも使用される。更に、送信機320及び受信機322は、ナビゲーション装置200の通信設計において使用される通信条件及び通信技術に従って選択又は設計され、送信機320及び受信機322の機能は、単一の送受信機に組み合わされてもよい。
【0032】
サーバメモリ306に格納されるソフトウェアは、プロセッサ304に命令を提供し、サーバ302がナビゲーション装置200にサービスを提供できるようにする。サーバ302により提供される1つのサービスは、ナビゲーション装置200からの要求の処理及び大容量データ記憶装置312からナビゲーション装置200へのナビゲーションデータの送信を含む。本願の少なくとも1つの実施形態に従って、サーバ302により提供される別のサービスは、所望のアプリケーションに対する種々のアルゴリズムを使用したナビゲーションデータの処理及びナビゲーション装置200へのこれらの計算の結果の送出を含む。
【0033】
一般に、通信チャネル318は、ナビゲーション装置200とサーバ302とを接続する伝搬媒体又はパスを表す。サーバ302及びナビゲーション装置200の双方は、通信チャネルを介してデータを送信する送信機及び通信チャネルを介して送信されたデータを受信する受信機を含む。
【0034】
通信チャネル318は、特定の通信技術に限定されない。更に、通信チャネル318は、単一の通信技術に限定されない。すなわち、チャネル318は、種々の技術を使用する複数の通信リンクを含んでもよい。例えば、通信チャネル318は、電気通信、光通信、及び電磁通信のうちの少なくとも1つ等のためのパスを提供するように構成されることができる。そのため、通信チャネル318は、電気回路、ワイヤ及び同軸ケーブル等の電気導体、光ファイバケーブル、コンバータ、無線周波数(rf)波、大気、空間等のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない。更に、少なくとも1つの様々な実施形態に従えば、通信チャネル318は例えば、ルータ、リピータ、バッファ、送信機及び受信機等の中間装置を含むことができる。
【0035】
本願の少なくとも1つの実施形態に従うと、例えば通信チャネル318は、電話及びコンピュータネットワークを含む。更に、通信チャネル318は、無線周波数、マイクロ波周波数、赤外線通信等の無線通信に適応できてもよい。更に、少なくとも1つの実施形態に従うと、通信チャネル318は衛星通信に適応できる。
【0036】
通信チャネル318を介して送信される通信信号は、所定の通信技術に必要とされるか又は望まれる信号を含むが、それらに限定されない。例えば、信号は、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications)(GSM)等のセルラ通信技術において使用されるように構成されてもよい。デジタル信号及びアナログ信号の双方が通信チャネル318を介して送信できる。これらの信号は、通信技術にとって望ましい変調信号、暗号化信号、及び圧縮信号のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0037】
サーバ302は、無線チャネルを介してナビゲーション装置200によりアクセス可能なリモートサーバを含む。サーバ302は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)等に位置するネットワークサーバを含んでもよい。
【0038】
サーバ302は、デスクトップ又はラップトップコンピュータ等のパーソナルコンピュータを含んでもよく、通信チャネル318は、パーソナルコンピュータとナビゲーション装置200との間に接続されるケーブルであってもよい。あるいは、パーソナルコンピュータは、ナビゲーション装置200とサーバ302との間に接続されて、サーバ302とナビゲーション装置200との間にインターネット接続を確立してもよい。あるいは、インターネットを介してナビゲーション装置200をサーバ302に接続するために、移動電話又は他のハンドヘルド装置がインターネットへの無線接続を確立してもよい。
【0039】
ナビゲーション装置200は、情報ダウンロードを介してサーバ302から情報を与えられてもよい。情報は、ユーザがナビゲーション装置200をサーバ302に接続する場合に周期的に更新されてもよく、且つ/又は例えば無線移動接続装置及びTCP/IP接続を介してサーバ302とナビゲーション装置200との間に接続がより継続して又は頻繁に確立される場合に更に動的に更新されてもよい。多くの動的計算のために、サーバ302内のプロセッサ304が大量の処理要求を処理するために使用されてもよい。しかし、ナビゲーション装置200のプロセッサ210も同様に、多くの場合においてはサーバ302への接続に関係なく、多くの処理及び計算を処理できる。
【0040】
本願の図2に示す様に、本願の一実施形態のナビゲーション装置200はプロセッサ210、入力装置220、表示画面240を含む。入力装置220及び表示画面240は、例えばタッチパネルスクリーンを介して情報(直接入力、メニュー選択など)を入力すること及び情報を表示することとの両方を可能にするために、一体型入力表示装置に統合される。このようなスクリーンは、当業者には周知のものであるように、例えばタッチ入力LCDスクリーンであってもよい。更に、ナビゲーション装置200は、例えばオーディオ入力/出力装置などの、更なる任意の入力装置220と更なる任意の出力装置260との少なくとも一方を有しても良い。
【0041】
図4A及び図4Bは、ナビゲーション装置200の一実施形態の一実施例の斜視図を示している。図4Aに示すように、ナビゲーション装置200は、一体型入力表示装置290(例えばタッチパネル画面)と図2の他の構成要素(内蔵GPS受信機250、マイクロプロセッサ210、電源、メモリシステム230などを含むがこれに限定されない)を含むユニットであっても良い。
【0042】
ナビゲーション装置200は、アーム292上に備え付けられても良い。このアーム292は、大きな吸着カップ294を用いて、車両のダッシュボード/窓/等に固定されても良い。このアーム292は、ナビゲーション装置200がドッキング可能なドッキングステーションの一例である。
【0043】
図4Bに示すように、ナビゲーション装置200は、例えば、アーム292に対してナビゲーション装置292をスナップ接続することで、ドッキングステーションのアーム292にドッキング若しくは接続することができる。図4Bにおける矢印で示すように、ナビゲーション装置200は、アーム292上で回転可能である。ナビゲーション装置200とドッキングステーションとの間の接続を解除するためには、例えば、ナビゲーション装置200上のボタンを押下すればよい。他の等しい適切な、ナビゲーション装置とドッキングステーションとの接続と分離のための構成は、当業者にとって周知である。
【0044】
次に図5a〜図5iを参照すると、ナビゲーション装置200からの一連のスクリーンショットが示される。このナビゲーション装置200は、ユーザに対して情報を表示し且つユーザから装置への入力を受け付けるためのタッチスクリーンインタフェースを有する。スクリーンショットは、ホームの場所が欧州特許庁のHagueの事務所に設定され且つオランダのAmsterdamの住所へナビゲートしたいユーザに対する目的地場所入力処理の例示的な一実施形態を示す。ユーザは、その住所の道路名及び建物の番号を認識している。
【0045】
このユーザがナビゲーション装置200の電源を入れると、装置はGPSフィックスを取得し、ナビゲーション装置200の現在地を計算する(既知の方法で)。その後、図5aに示すように、ナビゲーション装置200が位置すると判定されるローカル環境342を疑似3次元で示すディスプレイ340がユーザに提示され、一連の制御及び状態メッセージがローカル環境の下方のディスプレイ340の領域344内に提示される。
【0046】
ローカル環境342の表示に接触することにより、ナビゲーション装置200は一連の仮想ボタン346を表示する(図5bに示すように)ように切り替わり、これによりユーザはナビゲートしたい目的地を特に入力できる。
【0047】
「ナビゲート」仮想ボタン348に接触することにより、ナビゲーション装置200は、各々が異なる分類の選択可能な目的地に関連する複数の仮想ボタンを表示する(図5cに示すように)ように切り替わる。本例において、表示は、押下された場合に目的地を格納済みの家の場所に設定する「ホーム」ボタンを示す。しかし、本例においてはユーザが既にホームの場所(すなわち、HagueのEPOの事務所)にいるため、このオプションを選択しても経路は生成されない。「お気に入り」ボタンが押下された場合、ユーザがナビゲーション装置200に事前に格納した目的地のリストが示される。これらの目的地の1つが選択される場合、計算される経路に対する目的地は選択された事前格納済み目的地に設定される。「最近の目的地」ボタンが押下された場合、ナビゲーション装置200のメモリに保持され且つユーザが最近ナビゲートした選択可能な目的地のリストが示される。このリストに存在する目的地の1つを選択することにより、この経路に対する目的地の場所は選択された(以前訪問した)場所に設定される。「興味のある場所」ボタンが押下された場合、多くのオプションが示され、それによりユーザは装置のユーザがナビゲートしたい可能性のある場所として装置に事前に格納された現金自動預払機、ガソリンスタンド又は観光地等の複数の場所のいずれかへナビゲートすることを選択できる。「矢印」型の仮想ボタンは追加オプションの新規メニューを開き、「アドレス」ボタン350はユーザがナビゲートしたい目的地の住所を入力できる処理を開始する。
【0048】
本例において、ユーザがナビゲートしたい目的地の住所を知っているため、この「アドレス」ボタンが操作され(タッチスクリーン上に表示されたボタンに接触することにより)、特に「市内」、「郵便番号」、「交差点」(例えば、2つの道路の分岐点)及び「街路番号と番地」による住所入力のための一連の住所入力オプションがユーザに提示される(図5dに示すように)と仮定する。
【0049】
本例において、ユーザは目的地の住所及び番地を知っているため「街路番号と番地」仮想ボタン352を選択し、図5eに示すように、ナビゲートしたい都市名の入力を求めるプロンプト354、所望の都市が位置する国をユーザが選択できるフラグボタン356、必要に応じて目的地の都市名を入力するためにユーザにより操作されてもよい仮想キーボード358がユーザに提示される。本例において、ユーザが以前にRijswijk及びAmsterdamに存在する場所へナビゲートしたことがあるため、PNDはユーザに選択可能な都市のリスト360を更に提供する。
【0050】
本例において、ユーザはAmsterdamへナビゲートしたい。リスト360からAmsterdamを選択すると、図5fに示すように、ナビゲーション装置200は、ユーザが道路名を入力できる仮想キーボード362、道路名364の入力を求めるプロンプト364、並びに本例ではユーザが以前にAmsterdamに存在する道路へナビゲートしたことがあるため、Amsterdamに存在する選択可能な道路のリスト366を表示する。
【0051】
本例において、ユーザは以前訪問した道路であるRembrandtpleinに戻りたいため、表示されたリスト366からRembrandtpleinを選択する。
【0052】
道路が選択されると、次にナビゲーション装置200はより小さな仮想キーパッド368を表示し、ユーザがナビゲートしたい選択された道路及び都市に存在する番地を入力するようにプロンプト370を介してユーザに入力指示する。ユーザが以前にこの道路に存在する番地へナビゲートしたことがある場合、その番地(図5gに示すように)が最初に示される。本例のように、ユーザがRembrandtpleinの35番地へ再度ナビゲートしたい場合、ユーザはディスプレイの右下隅に表示された「実行」仮想ボタン372のみに接触する必要がある。ユーザがRembrandtpleinの異なる番地へナビゲートしたい場合、キーボード368を操作して適切な番地のみを入力する必要がある。
【0053】
番地が入力されると、図5hにおいて、ユーザは特定の時刻に到着したいかを尋ねられる。ユーザが「はい」ボタンを押下すると、目的地への移動に必要な時間を推定し且つ目的地に定刻に到着するために現在地を出発する必要のある時刻(あるいは、予定より遅れている場合は、出発する必要があった時刻)をユーザに忠告する機能性が呼び出される。本例において、ユーザは特定の時刻に到着することに関心がないため、「いいえ」仮想ボタンを選択する。
【0054】
「いいえ」ボタン374が選択されると、ナビゲーション装置200は現在地と選択された目的地との間の経路を計算し、図5iに示すように、経路全体を示す相対的に低倍率の地図に経路376を表示する。計算された経路に満足していることを示すために押下できる「実行」仮想ボタン378、ナビゲーション装置200に選択された目的地への別の経路を計算させるために押下できる「別の経路の検索」ボタン380、並びに現在表示されている経路376に関する更に詳細な情報を表示するための選択可能なオプションを示すために押下できる「詳細」ボタン382がユーザに提供される。
【0055】
本例において、ユーザは表示された経路に満足していると仮定する。「実行」ボタン378が押下されると、図6に示すように、ナビゲーション装置200に対する現在の出発地の疑似3次元ビューがユーザに提示される。図6に示す表示は図5aに示した表示と同様であるが、表示されたローカル環境342が出発地フラグ384及び次の操作(本例においては左折)を示す中間地点指標386を含む点が異なる。ディスプレイの下部分が更に変更され、ナビゲーション装置200が現在位置する道路名、次の操作までの距離及びその種類(ナビゲーション装置200の現在地に対する)を示すアイコン388、並びに選択された目的地までの距離及び時間の動的表示390を表示する。
【0056】
次に、ユーザは移動を開始し、ナビゲーション装置200は判定された自身の場所の変更に従って地図を更新し且つユーザに視覚ナビゲーション命令及びオプションで可聴ナビゲーション命令を提供することにより既知の方法でユーザを案内する。
【0057】
本発明の種々の実施形態に従って、図7に示すように、ポータブルナビゲーション装置200において移動経路を決定する方法が開示される。方法は、S1において、ポータブルナビゲーション装置200のプロセッサ210を使用して第1の場所から第2の場所までの移動経路に対する地図情報を決定することを含む。決定は、移動経路に沿う少なくとも1つの道路の種類に対する平均速度データに少なくとも部分的に基づく。方法は、S2において、ナビゲーション装置200の表示装置240上に決定された地図情報を表示することを更に含む。
【0058】
尚、本発明の一実施形態の態様は、本発明の方法に関して上述され且つ以下に説明される。しかし、本発明の少なくとも1つの実施形態は、複数の道路の種類に対する平均速度データ及び複数の道路に対する平均速度データを含むメモリリソース230と、移動経路に沿う複数の道路の種類の少なくとも1つに対する平均速度データに少なくとも部分的に基づいて第1の場所から第2の場所までの移動経路に対する地図情報を決定するプロセッサ210と、地図情報を表示する表示装置220とを含むナビゲーション装置200に関する。表示装置220は一体型入力表示装置290の一部であってもよい。従って、当業者には理解されるように、そのようなナビゲーション装置200は上述の方法の種々の態様を実行するために使用されてもよい。そのため、簡潔にするために更なる説明を省略する。
【0059】
ナビゲーション装置200のユーザが上述のように所望の目的地を入力した後、プロセッサ210は、一般にユーザの現在地である第1の場所から第2の場所すなわち所望の目的地までの移動経路の決定を開始する。プロセッサ210は、可能な移動経路に沿う道路の種類の各々(例えば、メモリリソース230に格納済み)に対する格納済み平均速度データを使用して移動経路を決定する。道路の種類の例は、地方の舗装道路、未舗装道路、舗装道路、幹線道路、2車線道路、4車線道路、高速道路等を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0060】
種々の道路の種類の各々は平均速度データと関連付けられる。従って、例えば幹線道路は88KPHの平均速度と関連付けられてもよく、2車線道路は50KPHの平均速度と関連付けられてもよい。本発明の一実施形態において、この平均速度データはその道路の種類である多くの道路の平均値であり、移動経路に沿う特定の道路のいずれかの平均速度ではない。これにより、移動経路に沿う実際の道路の平均速度が使用される場合より高速に及び/又は効率よく移動経路を決定できる。
【0061】
プロセッサ210は、移動経路に沿う道路の種類の各々に対する平均速度データのみを検索する必要がある。従って、可能な移動経路が3つの異なる幹線道路区分及び3つの2車線道路区分を含む場合、プロセッサ210は、各道路区分に対する6つの別個の平均速度ではなく2つの平均速度、すなわち幹線道路の平均速度及び2車線道路の平均速度のみをメモリリソース230から検索する必要がある。
【0062】
移動経路がそのような方法で決定された後、決定された移動経路に関する地図情報はユーザに対して表示装置220上に表示され、上述のようにユーザは目的地への移動を開始してもよい。
【0063】
移動経路が上述の方法で決定された後、プロセッサ210は、修正された移動経路により第1の場所から第2の場所までの移動時間が相対的に短縮されるかを更に判定してもよい。本発明の一実施形態において、この修正された移動経路は、それに沿う実際の道路又は区分に対する格納済み平均速度データを使用して計算される。移動経路に沿う全ての幹線道路区分に対して88KPHの平均速度が使用されてもよいが、移動経路に沿う特定の幹線道路区分に対する平均速度は実際は例えば50KPH、35KPH及び80KPHであってもよい。従って、使用されてもよいいくつかの他の道路区分は、判定された移動経路の幹線道路区分の実際の平均速度より速い平均速度を有する場合がある。
【0064】
上述のように、一般に、特定の道路区分の平均速度データを使用するそのような計算は上記の方法での移動経路の計算より時間がかかる。しかし、移動経路が最初に上記の方法で決定されたため、ユーザは、修正された移動経路がプロセッサ210によりバックグラウンドで決定される間に目的地への移動を開始してもよい。すなわち、ユーザは計算が実行されていることを必ずしも見るか又は知る必要がない。その後、修正された移動経路に沿う道路又は区分に対する平均速度データを使用して相対的に短い移動時間が修正された移動経路に対して決定される場合、プロセッサ210は修正された移動経路を決定でき、ディスプレイ220上で修正された地図情報の表示(例えば、前に表示された決定された地図情報の代わりに)を制御することにより、移動経路を修正された移動経路に変更する。
【0065】
本発明の別の実施形態は、コンピュータシステムと共に使用するコンピュータプログラム製品として実現可能であり、コンピュータプログラム製品は、例えばディスケット、CD−ROM、ROM又は固定ディスク等の有形データ記録媒体(コンピュータ可読媒体)に格納されるか、あるいは例えばマイクロ波又は赤外線である無線媒体又は有形の媒体を介して送信されるコンピュータデータ信号において具現化される一連のコンピュータ命令又はプログラムセグメントである。一連のコンピュータ命令又はプログラムセグメントは上述の実施形態の方法の機能性の全て又は一部を構成してもよく、半導体メモリ素子、磁気メモリ素子、光メモリ素子又は他のメモリ素子等のどんな揮発性又は不揮発性メモリ素子に更に格納されてもよい。
【0066】
以上、本発明の種々の態様及び実施形態を説明したが、本発明の範囲は本明細書に記載される特定の構成に限定されるのではなく、添付の請求の範囲の範囲に含まれる全ての構成、並びにそれらに対する変更及び変形を含むことが理解されるだろう。
【0067】
例えば、前述の詳細な説明中で説明した実施形態はGPSを参照するが、ナビゲーション装置200は、GPSの代わりに(又は実際はGPSに追加して)どんな種類の位置検出技術を利用してもよい。例えば、ナビゲーション装置は、欧州のGalileoシステム等の他のグローバルナビゲーション衛星システムを利用してもよい。同様に、ナビゲーション装置は衛星の使用に限定されず、地上ビーコン又は装置が地理的場所を判定できるようにする他のどんな種類のシステムを使用しても容易に機能できる。
【0068】
好適な実施形態はある特定の機能性をソフトウェアにより実現するが、その機能性はハードウェアでのみ(例えば、1つ以上のASIC(特定用途向け集積回路)により)実現されてもよく、あるいは実際はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにより実現されてもよいことも当業者には理解されるだろう。そのため、本発明の範囲は、ソフトウェアで実現されることのみに限定されると解釈されるべきではない。
【0069】
最後に、添付の請求の範囲は本明細書中で説明した特徴の特定の組み合わせを記載するが、本発明の範囲は、以下に特許請求される特定の組み合わせに限定されるのではなく、特定の組み合わせが添付の請求の範囲に特に記載されているか否かに関わらず、本明細書中で開示された特徴又は実施形態のどんな組み合わせも含むように拡張される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション装置(200)において移動経路を決定する方法であって、
ナビゲーション装置(200)のプロセッサ(210)を使用して、第1の場所から第2の場所までの移動経路に沿う少なくとも1つの道路の種類に対する平均速度データに少なくとも部分的に基づいて前記移動経路に対する地図情報を決定する工程と、
前記ナビゲーション装置(200)の表示装置(240)上に前記決定された地図情報を表示する工程と
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記プロセッサ(210)を使用して、前記第1の場所から前記第2の場所までの修正された移動経路に沿う少なくとも1つの道路に対する平均速度データに少なくとも部分的に基づいて、前記修正された移動経路により前記第1の場所から前記第2の場所までの移動時間が相対的に短縮されるかを判定する工程を更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プロセッサ(210)を使用して、修正された移動経路に沿う少なくとも1つの道路に対する平均速度データに少なくとも部分的に基づいて、前記修正された移動経路に対する修正された地図情報を決定する工程を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記修正された移動経路により前記第1の場所から前記第2の場所までの移動時間が相対的に短縮される場合に、前記表示装置(240)上に前記決定された地図情報の代わりに前記修正された地図情報を表示する工程を更に有することを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ナビゲーション装置(200)のプロセッサ(210)上で実行された時に前記ナビゲーション装置(200)に請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法を実行させるプログラムを含むコンピュータ読取可能な媒体。
【請求項6】
複数の道路の種類に対する平均速度データ及び複数の道路に対する平均速度データを格納するメモリリソース(230)と、
第1の場所から第2の場所までの移動経路に沿う前記複数の道路の種類の少なくとも1つに対する前記平均速度データに少なくとも部分的に基づいて前記移動経路に対する地図情報を決定するプロセッサ(210)と、
前記決定された地図情報を表示する表示装置(240)と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置(200)。
【請求項7】
前記プロセッサ(210)は、前記第1の場所から前記第2の場所までの修正された移動経路に沿う少なくとも1つの道路に対する平均速度データに少なくとも部分的に基づいて前記修正された移動経路により前記第1の場所から前記第2の場所までの移動時間が相対的に短縮されるかを判定するように更に構成されることを特徴とする請求項6に記載のナビゲーション装置(200)。
【請求項8】
前記プロセッサ(210)は、第1の場所から第2の場所までの修正された移動経路に沿う少なくとも1つの道路に対する平均速度データに少なくとも部分的に基づいて前記修正された移動経路に対する修正された地図情報を決定するように更に構成されることを特徴とする請求項6又は7に記載のナビゲーション装置(200)。
【請求項9】
前記プロセッサ(210)は、前記修正された移動経路により前記第1の場所から前記第2の場所までの移動時間が相対的に短縮される場合に、前記表示装置(240)上で前記決定された地図情報の代わりに前記修正された地図情報の表示を制御するように更に構成されることを特徴とする請求項8に記載のナビゲーション装置(200)。
【請求項10】
前記表示装置(240)は一体型入力表示装置の一部であることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載のナビゲーション装置(200)。
【請求項11】
前記ナビゲーション装置(200)はポータブルナビゲーション装置(200)であることを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項に記載のナビゲーション装置(200)。
【請求項12】
前記ナビゲーション装置(200)は車両に一体化されることを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項に記載のナビゲーション装置(200)。
【請求項13】
複数の道路の種類に対する平均速度データ及び複数の道路に対する平均速度データを格納する手段(230)と、
第1の場所から第2の場所までの移動経路に沿う前記複数の道路の種類の少なくとも1つに対する前記平均速度データに少なくとも部分的に基づいて前記移動経路に対する地図情報を決定する手段(210)と、
前記決定された地図情報を表示する手段(240)と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置(200)。
【請求項14】
前記決定する手段(210)は更に、前記第1の場所から前記第2の場所までの修正された移動経路に沿う少なくとも1つの道路に対する平均速度データに少なくとも部分的に基づいて前記修正された移動経路により前記第1の場所から前記第2の場所までの移動時間が相対的に短縮されるかを判定することを特徴とする請求項13に記載のナビゲーション装置(200)。
【請求項15】
前記判定する手段(210)は更に、第1の場所から第2の場所までの修正された移動経路に沿う少なくとも1つの道路に対する平均速度データに少なくとも部分的に基づいて、前記修正された移動経路に対する修正された地図情報を決定することを特徴とする請求項13又は14に記載のナビゲーション装置(200)。
【請求項16】
前記判定する手段(210)は更に、前記修正された移動経路により前記第1の場所から前記第2の場所までの移動時間が相対的に短縮される場合に、前記表示する手段(240)上で前記決定された地図情報の代わりに前記修正された地図情報を表示するように制御することを特徴とする請求項15に記載のナビゲーション装置(200)。
【請求項17】
前記表示する手段は一体型入力表示装置の一部であることを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1項に記載のナビゲーション装置(200)。
【請求項18】
前記ナビゲーション装置(200)はポータブルナビゲーション装置(200)であることを特徴とする請求項13乃至17のいずれか1項に記載のナビゲーション装置(200)。
【請求項19】
前記ナビゲーション装置(200)は車両に一体化されることを特徴とする請求項13乃至17のいずれか1項に記載のナビゲーション装置(200)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図7】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【図5e】
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【図5f】
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【図5g】
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【図5h】
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【図5i】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−513579(P2012−513579A)
【公表日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−541115(P2011−541115)
【出願日】平成20年12月23日(2008.12.23)
【国際出願番号】PCT/EP2008/068231
【国際公開番号】WO2010/072262
【国際公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.GSM
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】