説明

移動通信方法及び無線基地局

【課題】CA通信を行っている移動局UEのハンドオーバ手順において、「UE history information」として、有効なセルに係る履歴情報を送信する。
【解決手段】本発明に係る移動通信方法は、上りリンク又は下りリンクの少なくとも一方で、CA通信を行っている移動局UEが、無線基地局eNB#2配下から無線基地局eNB#3配下にハンドオーバする場合に、無線基地局eNB#2が、無線基地局eNB#3に対して、移動局UEが無線基地局eNB#2配下で接続していたPCell#1及びScell#1に係る情報を送信する工程を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信方法及び無線基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long Term Evolution)方式では、移動局UEが、第1無線基地局eNB配下から第2無線基地局eNB配下にハンドオーバする場合に、かかるハンドオーバ手順(例えば、S1/X2ハンドオーバ手順)において、第1無線基地局eNBが、第2無線基地局eNBに対して、「UE history information」を送信するように構成されている。
【0003】
具体的には、図6に示すように、移動局UEが、無線基地局eNB#2配下から無線基地局eNB#3配下にハンドオーバする場合に、かかるハンドオーバ手順において、無線基地局eNB#2が、無線基地局eNB#3に対して、「UE history information」を送信するように構成されている。
【0004】
ここで、「UE history information」は、移動局UEの「RRC_CONNECTED」中における在圏セルに係る履歴情報である。
【0005】
図6の例では、かかる「UE history information」は、セル#1において16秒間接続していたことを示す情報や、セル#2において30秒間接続していたことを示す情報等を含む。
【0006】
例えば、かかる「UE history information」は、第2無線基地局eNBにおいてハンドオーバ先セルの候補を選択する際等に用いられる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】3GPP TS36.300
【非特許文献2】3GPP TS36.413
【非特許文献3】3GPP TS36.423
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
LTE-Advanced方式では、移動局UEが、無線基地局eNBとの間で、上りリンク又は下りリンクの少なくとも一方で、搬送周波数の異なる複数のCC(Component Carrier)、すなわち、1つのPCC(Primary CC)及び1つ又は複数のSCC(Secondary CC)を用いて、CA(Carrier Aggrigation)通信を行うことができるように構成されている。
【0009】
かかるCA通信を行っている移動局UEは、かかるPCCにおけるサービングセルであるPcellに接続することができるように構成されている。
【0010】
また、かかるCA通信を行っている移動局UEは、かかるPcellへの接続時に、上述のSCCにおけるサービングセルであるScellを設定することができるように構成されている。
【0011】
ここで、かかるCA通信を行っている移動局UEは、設定されたScellをアクティブ化(Activation)することによって、かかるScellに接続することができるように構成されている。
【0012】
しかしながら、従来のLTE方式では、このようなCA通信を行っている移動局UEが、第1無線基地局eNB配下から第2無線基地局eNB配下にハンドオーバする場合には、かかるハンドオーバ手順において、第1無線基地局eNBは、第2無線基地局eNBに対して、「UE history information」として、どのセルに係る履歴情報を送信するべきかについて判断することができないという問題点があった。
【0013】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、CA通信を行っている移動局UEのハンドオーバ手順において、「UE history information」として、有効なセルに係る履歴情報を送信することができる移動通信方法及び無線基地局を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の特徴は、移動通信方法であって、上りリンク又は下りリンクの少なくとも一方で、搬送波周波数が異なる主キャリア及び副キャリアを用いた通信を行っている移動局が、第1無線基地局配下から第2無線基地局配下にハンドオーバする場合に、該第1無線基地局が、該第2無線基地局に対して、該移動局が該第1無線基地局配下で接続していた主キャリアのサービングセル及び副キャリアにおけるサービングセルに係る情報を送信する工程を有することを特徴とする。
【0015】
本発明の第2の特徴は、無線基地局であって、上りリンク又は下りリンクの少なくとも一方で、搬送波周波数が異なる主キャリア及び副キャリアを用いた通信を行っている移動局が、前記無線基地局配下から他の無線基地局配下にハンドオーバする場合に、該他の無線基地局に対して、該移動局が該無線基地局配下で接続していた主キャリアのサービングセル及び副キャリアにおけるサービングセルに係る情報を送信するように構成されている送信部を具備することを要旨とする。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明によれば、CA通信を行っている移動局UEのハンドオーバ手順において、「UE history information」として、有効なセルに係る履歴情報を送信することができる移動通信方法及び無線基地局を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明するための図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「UE History Information」の情報要素の一例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「UE History Information」の情報要素の一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「UE History Information」の情報要素の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムで用いられる「UE History Information」の情報要素の一例を示す図である。
【図6】従来の移動通信システムについて説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
【0019】
本実施形態に係る移動通信システムは、LTE-Advanced方式の移動通信システムであって、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、移動局UEは、搬送周波数の異なる複数のCCを用いてCA通信を行うことができるように構成されている。
【0020】
例えば、図1の例では、移動局UEは、無線基地局eNB#1配下でPcell#1及びScell#1を用いてCA通信を行っている第1状態から、無線基地局eNB#2配下でPcell#2及びScell#2/#4を用いてCA通信を行う第2状態にハンドオーバした後、かかる第2状態から、無線基地局eNB#3配下でPcell#3及びScell#3を用いてCA通信を行う第3状態にハンドオーバするように構成されている。
【0021】
第1に、移動局UEが、第1状態から第2状態にハンドオーバする場合には、かかるハンドオーバ手順(例えば、S1/X2ハンドオーバ手順)において、無線基地局eNB#1の送信部が、S1/X2インターフェイスを介して、無線基地局eNB#2に対して、「UE History Information」を送信するように構成されている。
【0022】
具体的には、無線基地局eNB#1の送信部は、無線基地局eNB#2に対して、「UE History Information」によって、移動局UEが無線基地局eNB#1配下で接続していたPCell#1及びScell#1に係る情報を送信するように構成されている。
【0023】
例えば、無線基地局eNB#1の送信部は、無線基地局eNB#2に対して、「UE History Information」によって、Pcell#1に係る情報として、Pcell#1の「Cell ID」を送信し、Scell#1に係る情報として、SCell#1の「Cell ID」を送信するように構成されている。
【0024】
また、無線基地局eNB#1の送信部は、無線基地局eNB#2に対して、「UE History Information」によって、Pcell#1に係る情報として、移動局UEがPcell#1において接続していた時間を送信し、Scell#1に係る情報として、移動局UEがScell#1をRRC(Radio Resource Control)で設定(configure)していた時間を送信するように構成されていてもよい。
【0025】
また、無線基地局eNB#1の送信部は、無線基地局eNB#2に対して、「UE History Information」によって、Pcell#1に係る情報として、移動局UEがPcell#1において接続していた時間を送信し、Scell#1に係る情報として、移動局UEがScell#1をRRCで設定し且つアクティブ化していた時間を送信するように構成されていてもよい。
【0026】
図2及び図3に、3GPPのTS36.413若しくはTS36.423に規定されている既存の「UE History Information」の情報要素について示す。
【0027】
例えば、無線基地局eNB#1の送信部は、無線基地局eNB#2に対して、既存の「UE History Information」の情報要素「Last Visited E-UTRAN Cell Information」の情報要素「Global Cell ID」によって、Pcell#1の「Cell ID」を送信し、かかる情報要素「Last Visited E-UTRAN Cell Information」の情報要素「Time UE stayed in Cell」によって、移動局UEがPcell#1において接続していた時間を送信するように構成されていてもよい。
【0028】
また、無線基地局eNB#1の送信部は、無線基地局eNB#2に対して、図4に示すように、既存の「UE History Information」の情報要素「Last Visited E-UTRAN Cell Information」に追加される新たな情報要素「Last VisitedSCell List」の情報要素「Global Cell ID」によって、Scell#1の「Cell ID」を送信し、かかる情報要素「Last VisitedSCell List」の情報要素「Configured or Actived time」によって、移動局UEがScell#1をRRCで設定していた時間を送信するように構成されていてもよい。
【0029】
ここで、無線基地局eNB#1の送信部は、無線基地局eNB#2に対して、かかる情報要素「Last VisitedSCell List」の情報要素「Configured or Actived time」によって、移動局UEがScell#1をRRCで設定し且つアクティブ化していた時間を送信するように構成されていてもよい。
【0030】
或いは、図5に示すように、無線基地局eNB#1の送信部は、無線基地局eNB#2に対して、既存の「UE History Information」の情報要素「Last Visited E-UTRAN Cell Information」に新たに追加される情報要素「Carrier Aggregation Cell Type」を「Pcell」に設定することによって、上述の情報要素「Global Cell ID」によって、Pcell#1の「Cell ID」を送信し、上述の情報要素「Time UE stayed in Cell」によって、移動局UEがPcell#1において接続していた時間を送信するように構成されていてもよい。
【0031】
また、図5に示すように、無線基地局eNB#1の送信部は、無線基地局eNB#2に対して、上述の情報要素「Carrier Aggregation Cell Type」を「Scell」に設定することによって、上述の情報要素「Global Cell ID」によって、Scell#1の「Cell ID」を送信し、上述の情報要素「Time UE stayed in Cell」によって、移動局UEがScell#1をRRCで設定していた時間を送信するように構成されていてもよい。
【0032】
ここで、無線基地局eNB#1の送信部は、無線基地局eNB#2に対して、上述の情報要素「Carrier Aggregation Cell Type」を「Scell」に設定することによって、上述の情報要素「Global Cell ID」によって、Scell#1の「Cell ID」を送信し、上述の情報要素「Time UE stayed in Cell」によって、移動局UEがScell#1をRRCで設定し且つアクティブ化していた時間を送信するように構成されていてもよい。
【0033】
図1の例では、無線基地局eNB#1の送信部は、無線基地局eNB#2に対して、「UE history information」として、Pcell#1において16秒間接続していたことを示す情報や、Scell#1を30秒間RRCで設定していたことを示す情報(或いは、Scell#1を30秒間RRCで設定し且つアクティブ化していたことを示す情報)等を送信する。
【0034】
第2に、移動局UEが、第2状態から第3状態にハンドオーバする場合には、かかるハンドオーバ手順(例えば、S1/X2ハンドオーバ手順)において、無線基地局eNB#2の送信部が、S1/X2インターフェイスを介して、無線基地局eNB#3に対して、「UE History Information」を送信するように構成されている。
【0035】
具体的には、無線基地局eNB#2の送信部は、無線基地局eNB#3に対して、「UE History Information」によって、移動局UEが無線基地局eNB#2配下で接続していたPCell#2及びScell#2/#4に係る情報を送信するように構成されている。
【0036】
例えば、無線基地局eNB#2の送信部は、無線基地局eNB#3に対して、「UE History Information」によって、Pcell#2に係る情報として、Pcell#2の「Cell ID」を送信し、Scell#2/#4に係る情報として、SCell#2/#4の「Cell ID」を送信するように構成されている。
【0037】
また、無線基地局eNB#2の送信部は、無線基地局eNB#3に対して、「UE History Information」によって、Pcell#2に係る情報として、移動局UEがPcell#2において接続していた時間を送信し、Scell#2/#4に係る情報として、移動局UEがScell#2/#4をRRCで設定していた時間を送信するように構成されていてもよい。
【0038】
また、無線基地局eNB#2の送信部は、無線基地局eNB#3に対して、「UE History Information」によって、Pcell#2に係る情報として、移動局UEがPcell#2において接続していた時間を送信し、Scell#2/#4に係る情報として、移動局UEがScell#2/#4をRRCで設定し且つアクティブ化していた時間を送信するように構成されていてもよい。
【0039】
ここで、無線基地局eNB#2の送信部は、無線基地局eNB#1の送信部と同様に、無線基地局eNB#3に対して、図2乃至図5に示す「UE History Information」によって、移動局UEが無線基地局eNB#2配下で接続していたPCell#1及びScell#1に係る情報を送信するように構成されていてもよい。
【0040】
また、無線基地局eNB#2の送信部は、無線基地局eNB#3に対して、「UE History Information」によって、移動局UEが無線基地局eNB#2配下で接続していたPCell#2及びScell#2/#4に係る情報に加えて、移動局UEが無線基地局eNB#1配下で接続していたPCell#1及びScell#1に係る情報を送信するように構成されていてもよい。
【0041】
すなわち、無線基地局eNB#2の送信部は、無線基地局eNB#3に対して、所定期間の間に、移動局UEが接続していたPCell及びScellに係る情報を送信するように構成されている。
【0042】
図1の例では、無線基地局eNB#2の送信部は、無線基地局eNB#3に対して、「UE history information」として、Pcell#1において16秒間接続していたことを示す情報や、Scell#1を30秒間RRCで設定していたことを示す情報(或いは、Scell#1を30秒間RRCで設定し且つアクティブ化していたことを示す情報)や、Pcell#2において30秒間接続していたことを示す情報や、Scell#2を5秒間RRCで設定していたことを示す情報(或いは、Scell#2を5秒間RRCで設定し且つアクティブ化していたことを示す情報)や、Scell#4を20秒間RRCで設定していたことを示す情報(或いは、Scell#4を20秒間RRCで設定し且つアクティブ化していたことを示す情報)等を送信する。
【0043】
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、無線基地局eNBが、「UE history information」によって、移動局UEが周辺無線基地局eNBにおいて過去に設定されたScellの数を知ることができる。
【0044】
さらに、無線基地局eNBは、移動局UEのAS(Access Stratum)能力(Capability)として、設定可能なScellの最大数を知っているため、かかる設定可能なScellの数及び周辺無線基地局eNBで設定されたScellの数に基づいて、設定可能なScellの最大数だけ設定されたことがある無線基地局eNBに対して、移動局UEをハンドオーバさせることができる。
【0045】
また、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、無線基地局eNBは、複数の移動局UEからの「UE history information」によって、周辺無線基地局eNBにおいて、どのセルが、どの移動局UEによってPcellとして設定されているかについて知ることができる。
【0046】
その結果、無線基地局eNBは、ハンドオーバ手順において、ハンドオーバ先無線基地局eNBを選択する際に、負荷分散を考慮することができる。
【0047】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【0048】
本実施形態の第1の特徴は、移動通信方法であって、上りリンク又は下りリンクの少なくとも一方で、搬送波周波数が異なるPCC(主キャリア)及びSCC(副キャリア)を用いたCA通信を行っている移動局UEが、無線基地局eNB#1(第1無線基地局)配下から無線基地局eNB#2(第2無線基地局)配下にハンドオーバする場合に、無線基地局eNB#1が、無線基地局eNB#2に対して、移動局UEが無線基地局eNB#1配下で接続していたPCell#1(主キャリアのサービングセル)及びScell#1(副キャリアにおけるサービングセル)に係る情報を送信する工程を有することを要旨とする。
【0049】
本実施形態の第1の特徴において、上述の工程において、無線基地局eNB#1は、無線基地局eNB#2に対して、Pcell#1に係る情報として、移動局UEがPcell#1において接続していた時間を送信し、Scell#1に係る情報として、移動局UEがScell#1を設定していた時間を送信してもよい。
【0050】
本実施形態の第1の特徴において、上述の工程において、無線基地局eNB#1は、無線基地局eNB#2に対して、Pcell#1に係る情報として、移動局UEがPcell#1において接続していた時間を送信し、Scell#1に係る情報として、移動局UEがScell#1を設定し且つアクティブ化していた時間を送信してもよい。
【0051】
本実施形態の第2の特徴は、無線基地局eNB#1であって、上りリンク又は下りリンクの少なくとも一方で、搬送波周波数が異なるPCC及びSCCを用いたCA通信を行っている移動局UEが、無線基地局eNB#1配下から無線基地局eNB#2配下にハンドオーバする場合に、無線基地局eNB#2に対して、移動局UEが無線基地局eNB#1配下で接続していたPCell#1及びScell#1に係る情報を送信するように構成されている送信部を具備することを要旨とする。
【0052】
本実施形態の第2の特徴において、上述の送信部は、無線基地局eNB#2に対して、Pcell#1に係る情報として、移動局UEがPcell#1において接続していた時間を送信し、Scell#1に係る情報として、移動局UEがScell#1を設定していた時間を送信するように構成されていてもよい。
【0053】
本実施形態の第2の特徴において、上述の送信部は、無線基地局eNB#2に対して、Pcell#1に係る情報として、移動局UEがPcell#1において接続していた時間を送信し、Scell#1に係る情報として、移動局UEがScell#1を設定し且つアクティブ化していた時間を送信するように構成されていてもよい。
【0054】
なお、上述の無線基地局eNBや移動局UE等の動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【0055】
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【0056】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、無線基地局eNBや移動局UE等内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして無線基地局eNBや移動局UE等内に設けられていてもよい。
【0057】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0058】
eNB#1、eNB#2、eNB#3…無線基地局
UE…移動局

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上りリンク又は下りリンクの少なくとも一方で、搬送波周波数が異なる主キャリア及び副キャリアを用いた通信を行っている移動局が、第1無線基地局配下から第2無線基地局配下にハンドオーバする場合に、該第1無線基地局が、該第2無線基地局に対して、該移動局が該第1無線基地局配下で接続していた主キャリアのサービングセル及び副キャリアにおけるサービングセルに係る情報を送信する工程を有することを特徴とする移動通信方法。
【請求項2】
前記工程において、前記第1無線基地局は、前記第2無線基地局に対して、前記主キャリアのサービングセルに係る情報として、前記移動局が該主キャリアのサービングセルにおいて接続していた時間を送信し、前記副キャリアのサービングセルに係る情報として、該移動局が該副キャリアのサービングセルを設定していた時間を送信することを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
【請求項3】
前記工程において、前記第1無線基地局は、前記第2無線基地局に対して、前記主キャリアのサービングセルに係る情報として、前記移動局が該主キャリアのサービングセルにおいて接続していた時間を送信し、前記副キャリアのサービングセルに係る情報として、該移動局が該副キャリアのサービングセルを設定し且つアクティブ化していた時間を送信することを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
【請求項4】
無線基地局であって、
上りリンク又は下りリンクの少なくとも一方で、搬送波周波数が異なる主キャリア及び副キャリアを用いた通信を行っている移動局が、前記無線基地局配下から他の無線基地局配下にハンドオーバする場合に、該他の無線基地局に対して、該移動局が該無線基地局配下で接続していた主キャリアのサービングセル及び副キャリアにおけるサービングセルに係る情報を送信するように構成されている送信部を具備することを特徴とする無線基地局。
【請求項5】
前記送信部は、前記他の無線基地局に対して、前記主キャリアのサービングセルに係る情報として、前記移動局が該主キャリアのサービングセルにおいて接続していた時間を送信し、前記副キャリアのサービングセルに係る情報として、該移動局が該副キャリアのサービングセルを設定していた時間を送信するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の無線基地局。
【請求項6】
前記送信部は、前記他の無線基地局に対して、前記主キャリアのサービングセルに係る情報として、前記移動局が該主キャリアのサービングセルにおいて接続していた時間を送信し、前記副キャリアのサービングセルに係る情報として、該移動局が該副キャリアのサービングセルを設定し且つアクティブ化していた時間を送信するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の無線基地局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−175279(P2012−175279A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−33796(P2011−33796)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】