説明

移動通信方法及び移動管理ノード

【課題】UEが、測定結果を報告する際に、詳細な位置情報を持っている可能性を高める。
【解決手段】本発明に係る移動通信方法は、MMEが、UEが行うべき測定処理の方法を指定する「MDT Configuration」を受信した場合に、MT-LR(移動局の測位を繰り返し行う測位演算処理)を開始する工程Aと、UEの測位が行われた時刻に基づいて、UEの位置情報と測定結果とを関連付ける工程Bとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信方法及び移動管理ノードに関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long Term Evolution)方式では、「MDT(Minimisation of Drive Tests)」が規定されている。
【0003】
かかるMDTのうち、Immediate MDTモードでは、UE(User Equipment:移動局)は、所定無線品質についての測定処理を行い、eNB(無線基地局)に対して、かかる測定結果と共に、UEにおいて保持されているUEの位置情報を送信するように構成されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】3GPP TS32.422
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のMDTでは、UEが、詳細な位置情報(例えば、GPS測位結果)を持っている可能性が低いため、かかるMDTの効果が十分でないという問題点があった。
【0006】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、UEが、測定結果を報告する際に、詳細な位置情報を持っている可能性を高めることができる移動通信方法及び移動管理ノードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の特徴は、移動通信方法であって、移動管理ノードが、移動局が行うべき測定処理の方法を指定する測定情報を受信した場合に、該移動局の測位を行う測位演算処理を開始する工程Aと、前記移動局の測位が行われた時刻に基づいて、該移動局の位置情報と前記測定結果とを関連付ける工程Bとを有することを要旨とする。
【0008】
本発明の第2の特徴は、移動管理ノードであって、移動局が行うべき測定処理の方法を指定する測定情報を受信した場合に、測位演算装置に対して、該移動局の測位を行う測位演算処理を開始するように要求するように構成されており、前記測位演算装置から、前記移動局の位置情報及び該移動局の測位が行われた時刻を示すタイムスタンプを取得するように構成されており、トレース収集装置或いは無線基地局に対して、前記移動局の位置情報及び前記タイムスタンプを通知するように構成されていることを要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本発明によれば、UEが、測定結果を報告する際に、詳細な位置情報を持っている可能性を高めることができる移動通信方法及び移動管理ノードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図3】本発明の変更例1に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図4】本発明の変更例2に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図5】本発明の変更例3に係る移動通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
【0012】
本実施形態に係る移動通信システムは、LTE方式の移動通信システムであって、図1に示すように、EM(運用保守装置)と、MMEと、E-SMLC(Evolved Serving Moblie Location Centre、測位演算装置)と、TCE(Trace Collection Entity)と、eNBとを具備している。
【0013】
以下、図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作の一例について説明する。
【0014】
図2に示すように、ステップS1001において、EMは、eNBに対して、「MDT Configuration(Immediate MDTモード用)」を含む「Trace Session Activation」を送信する。
【0015】
ステップS1002において、eNBは、MMEに対して、かかる測定処理の繰り返し回数(period)及び繰り返し間隔(interval)を含む「Cell Traffic Trace」を送信する。
【0016】
ここで、かかる「period」や「interval」は、「Cell Traffic Trace」ではなく、その他の信号(例えば、LCS(LoCation Service)固有の信号)によって、MMEに対して通知されてもよい。
【0017】
また、EMは、eNBを介することなく、MMEに対して、「MDT Configuration」を通知するように構成されていてもよい。
【0018】
ステップS1003において、UEとeNBとの間で、MDTを行うための設定処理(MDT Configuration)を行う。かかる設定処理では、例えば、上述の「period」や「interval」に基づいて、MDTの測定回数や測定周期等を設定する。
【0019】
MMEは、「Cell Traffic Trace」の受信に応じて、ステップS1004において、移動局の測位を行う測位演算処理の一種であるMT-LRを開始することを決定し、ステップS1005において、E-SMLCに対して、MT-LRを開始することを要求する「Location Request」を送信する。
【0020】
また、MMEは、かかるUEに対してMT-LRを実施すべきかについて、加入者プロファイル情報やオペレータポリシー等に基づいて判断してもよい。
【0021】
また、MMEは、かかるUEに対して測位を実施する旨の通知を実施してもよい。かかる場合、MMEは、かかるUEからの応答に応じて、MT-LRを実施すべきかについて判断してもよい。
【0022】
ここで、かかる「Location Request」には、上述の「period」や「interval」等、測位を実施すべき回数やタイミング等を指定する情報要素が含まれていてもよい。かかる場合、MMEは、UEの繰り返し測位を行う測位演算処理であるMT-LRを実施してもよい。
【0023】
E-SMLCは、かかる「Location Request」の受信に応じて、「Network-based positioning procedure(LPPa:LTE Positioning Protocol Annex)」(ステップS1006a)或いは「UE-assisted positioning procedure(LPP:LTE Positioning Protocol)」(ステップS1006b)の少なくとも1つを開始する。
【0024】
なお、「Network-based positioning procedure」及び「UE-assisted positioning procedure」が繰り返し実施されるものとする。かかる繰り返しは、「Location Request」により通知された情報に基づいてもよい。
【0025】
ここで、eNB又はUEからE-SMLCに対して、かかる測位結果が1つづつ通知されてもよいし、所定数の測定結果がまとめて通知されてもよい。
【0026】
E-SMLCは、かかる測位結果に基づいて、UEの位置情報を算出し、ステップS1007において、MMEに対して、かかるUEの位置情報及びタイムスタンプを含む「Location Response」を送信する。
【0027】
ここで、かかるタイムスタンプは、UEの測位が行われた時刻を示す情報である。また、かかるUEの位置情報及びタイムスタンプは、「Location Response」以外の特定のメッセージによって、MMEに通知されてもよい。また、UEの位置情報及びタイムスタンプは、1つづつMMEに通知されてもよいし、所定数だけまとめてMMEに通知されてもよい。
【0028】
ステップS1008において、UEは、eNBに対して、RRC(Radio Resource Control)メッセージによって、MDTの測定結果及び保持しているUEの位置情報を含む「MDT Report」を送信する。
【0029】
ステップS1009において、MMEは、TCEに対して、上述のUEの位置情報及びタイムスタンプを含む「Send Location info」を送信する。
【0030】
ステップS1010において、eNBは、TCEに対して、MDTの測定結果及びUEの位置情報を含む「Trace Record」を送信する。eNBは、かかる通知において、MDTの測定結果及びUEの位置情報を実施した時刻であるタイムスタンプを合わせて送信してもよい。かかるタイムスタンプは、ステップS1008において、UE或いはeNBのいずれかが設定してもよい。
【0031】
ステップS1011において、TCEは、上述のステップS1009及びS1010のタイムスタンプに基づいて、「Send Location info」に含まれるUEの位置情報と「Trace Record」に含まれるMDTの測定結果とを関連付ける。
【0032】
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、Immediate MDTモードにおいて、MT-LRを開始し、UEの測位を実施することによって、MDTの測定結果の取得時に、詳細なUEの位置情報とMDTの測定結果とを関連付けて記憶することができ、MDTの効果を向上させることができる。
【0033】
また、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、Immediate MDTモードにおけるMDTの測定回数や測定周期に合わせて、MT-LRを実施することができるので、MDTに必要な最低限のUEの測位を実施するだけでよく、UEの電池消費量を削減することができる。
【0034】
(変更例1)
以下、図3を参照して、本発明の変更例1に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
【0035】
図3に示すように、ステップS2001乃至S2005の動作は、図2に示すステップS1001乃至S1005の動作と同一である。
【0036】
ステップS2006において、E-SMLCは、かかる「Location Request」の受信に応じて、「UE-based positioning procedure(LPP:LTE Positioning Protocol)」を開始する。
【0037】
ここで、E-SMLCは、ステップS2005において受信した「Location Request」に設定されている所定情報から、MDTに係る測位要求であることを検出し、「UE-based positioning procedure(LPP:LTE Positioning Protocol)」を開始してもよい。
【0038】
かかる場合、MMEは、ステップS2002において、「Cell Traffic Trace」を受信した際に、ステップS2005において、「Location Request」に、MDTに係る測位要求であることを示す所定情報を設定してもよい。
【0039】
また、E-SMLCは、ステップS2005において、「Location Request」を受信した際、「Network-based positioning procedure(LPPa:LTE Positioning Protocol Annex)」或いは「UE-assisted positioning procedure(LPP:LTE Positioning Protocol)」の少なくとも1つを併用してもよい。
【0040】
また、UEは、LPP信号により複数の測位方式が許容されている場合、UEの位置情報として、UEにおける緯度経度の演算を優先して実施するように構成されていてもよい。
【0041】
UEは、かかる測位結果に基づいて、UEの位置情報を算出し、算出したUEの位置情報とMDTの測定結果とを関連付け、ステップS2007において、eNBに対して、RRCメッセージによって、算出したUEの位置情報及びMDTの測定結果を含む「MDT Report」を送信する。
【0042】
ステップS2008において、eNBは、TCEに対して、上述のUEの位置情報及びMDTの測定結果を含む「Trace Record」を送信する。
【0043】
ここで、ステップS2005において、「Network-based positioning procedure(LPPa:LTE Positioning Protocol Annex)」(ステップS1006a)或いは「UE-assisted positioning procedure(LPP:LTE Positioning Protocol)」(ステップS1006b)の少なくとも1つが併用されている場合、MMEは、TCEに対して、かかる演算結果を送信してもよい。
【0044】
(変更例2)
以下、図4を参照して、本発明の変更例2に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
【0045】
図4に示すように、ステップS3001及びS3002の動作は、図2に示すステップS1001及びS1002の動作と同一である。
【0046】
ステップS3003において、eNBは、MMEに対して、かかる測定処理の繰り返し回数(period)及び繰り返し間隔(interval)を含む「Provide Location」を送信する。
【0047】
ここで、かかる「period」や「interval」は、「Provide Location」でななく、「Cell Traffic Trace」や、その他の信号(例えば、LCS(LoCation Service)固有の信号やS1-AP信号)によって、MMEに対して通知されてもよい。
【0048】
ステップS3004乃至S3008の動作は、図2に示すステップS1003乃至S1007の動作と同一である。
【0049】
ステップS3009において、MMEは、eNBに対して、「Provide Location」に対する応答信号である「Provide Location Answer」によって、UEの位置情報及びタイムスタンプを通知する。
【0050】
なお、かかるUEの位置情報及びタイムスタンプは、「Cell Traffic Trace」に対する応答信号によって、eNBに対して通知されてもよい。
【0051】
また、かかるUEの位置情報及びタイムスタンプは、ステップS3008の場合と同様に、1つづつeNBに対して通知されてもよいし、所定数だけまとめてeNBに対して通知されてもよい。
【0052】
ステップS3010において、UEは、eNBに対して、RRCメッセージによって、MDTの測定結果及び保持しているUEの位置情報を含む「MDT Report」を送信する。
【0053】
eNBは、ステップS3011において、上述のタイムスタンプに基づいて、「Provide Location Answer」に含まれるUEの位置情報と「Trace Record」に含まれるMDTの測定結果とを関連付け、ステップS3012において、TCEに対して、関連付けられたUEの位置情報及びMDTの測定結果を送信する。
【0054】
なお、eNBは、上述の関連付けを行うことなく、TCEに対して、UEの位置情報及びMDTの測定結果を送信し、TCEが、かかる関連付けを行うように構成されていてもよい。かかる場合、UE或いはeNBが、「MDT Report」に、タイムスタンプを設定してもよい。
【0055】
(変更例3)
以下、図5を参照して、本発明の変更例3に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
【0056】
図5に示すように、ステップS4001乃至S4006の動作は、図4に示すステップS3001乃至及びS3006の動作と同一である。
【0057】
ステップS4007において、E-SMLCは、かかる「Location Request」の受信に応じて、「UE-based positioning procedure(LPP:LTE Positioning Protocol)」を開始する。
【0058】
ここで、E-SMLCは、ステップS4006において、「Location Request」を受信した際、「Network-based positioning procedure(LPPa:LTE Positioning Protocol Annex)」或いは「UE-assisted positioning procedure(LPP:LTE Positioning Protocol)」の少なくとも1つを併用してもよい。
【0059】
かかる場合、ステップS4008において、E-SMLCは、MMEに対して、かかる演算結果を含む「Location Response」を送信し、ステップS4009において、MMEは、eNBに対して、かかる演算結果を含む「Provide Location Answer」を送信する。
【0060】
UEは、かかる測位結果に基づいて、UEの位置情報を算出し、算出したUEの位置情報とMDTの測定結果とを関連付け、ステップS4010において、eNBに対して、RRCメッセージによって、算出したUEの位置情報及びMDTの測定結果を含む「MDT Report」を送信する。
【0061】
eNBは、ステップS4011において、TCEに対して、UEの位置情報及びMDTの測定結果を含む「Trace Record」を送信する。
【0062】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【0063】
本実施形態の第1の特徴は、移動通信方法であって、MMEが、UEが行うべき測定処理の方法を指定する測定情報を受信した場合に、UEの測位を行う測位演算処理を開始する工程Aと、UEの測位が行われた時刻に基づいて、UEの位置情報と測定結果とを関連付ける工程Bとを有することを要旨とする。
【0064】
本実施形態の第1の特徴において、工程Aにおいて、UEの測位を行う測位演算処理として、UEの測位を繰り返し行う測位演算処理であるMT-LRを開始してもよい。
【0065】
本実施形態の第1の特徴において、工程Aにおいて、MMEは、上述の測定情報として、かかる測定処理の繰り返し回数及び繰り返し間隔を取得し、工程Bにおいて、かかる測定処理の繰り返し回数及び繰り返し間隔に基づいて、MT-LRを開始してもよい。
【0066】
本実施形態の第1の特徴において、工程Aにおいて、MMEは、eNB或いはEMから、「MDT Configuration」を受信してもよい。
【0067】
本実施形態の第1の特徴において、E-SMLCが、UEの位置情報を算出する工程と、E-SMLCが、MMEに対して、算出したUEの位置情報及びUEの測位が行われた時刻を示すタイムスタンプを通知する工程と、MMEが、TCEに対して、UEの位置情報及びタイムスタンプを通知する工程と、eNBが、TCEに対して、上述の測定結果を通知する工程とを有し、工程Bにおいて、TCEは、UEの位置情報と測定結果とを関連付けてもよい。
【0068】
本実施形態の第1の特徴において、UEが、UEの位置情報を算出する工程を有し、工程Bにおいて、UEが、UEの位置情報と測定結果とを関連付けてもよい。
【0069】
本実施形態の第1の特徴において、E-SMLCが、UEの位置情報を算出する工程と、E-SMLCが、MMEに対して、算出したUEの位置情報及びタイムスタンプを通知する工程と、MMEが、eNBに対して、UEの位置情報及びタイムスタンプを通知する工程と、UEが、eNBに対して、上述の測定結果を通知する工程とを有し、工程Bにおいて、eNBは、UEの位置情報と測定結果とを関連付けてもよい。
【0070】
本実施形態の第2の特徴は、移動管理ノードであって、「MDT Configuration」を受信した場合に、E-SMLCに対して、UEの測位を行う測位演算処理(例えば、MT-LR)を開始するように要求するように構成されており、E-SMLCから、UEの位置情報及び該タイムスタンプを取得するように構成されており、TCE或いはeNBに対して、UEの位置情報及びタイムスタンプを通知するように構成されていることを要旨とする。
【0071】
なお、上述のUEやeNBやMMEやEMやE-SMLCやTCEの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【0072】
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【0073】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、UEやeNBやMMEやEMやE-SMLCやTCE内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとしてUEやeNBやMMEやEMやE-SMLCやTCE内に設けられていてもよい。
【0074】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0075】
UE…移動局
eNB…無線基地局
MME…移動管理ノード
EM…運用保守装置
E-SMLC…測位演算装置
TCE…トレース収集装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動管理ノードが、移動局が行うべき測定処理の方法を指定する測定情報を受信した場合に、該移動局の測位を行う測位演算処理を開始する工程Aと、
前記移動局の測位が行われた時刻に基づいて、該移動局の位置情報と前記測定結果とを関連付ける工程Bとを有することを特徴とする移動通信方法。
【請求項2】
前記工程Aにおいて、前記測位演算処理によって、前記移動局の測位を繰り返し行うことを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
【請求項3】
前記工程Aにおいて、前記移動管理ノードは、前記測定情報として、該測定処理の繰り返し回数及び繰り返し間隔を取得し、
前記工程Bにおいて、前記測定処理の繰り返し回数及び繰り返し間隔に基づいて、前記測位演算処理を開始することを特徴とする請求項2に記載の移動通信方法。
【請求項4】
前記工程Aにおいて、前記移動管理ノードは、無線基地局或いは運用保守装置から、前記測定情報を受信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の移動通信方法。
【請求項5】
測位演算装置が、前記移動局の位置情報を算出する工程と、
前記測位演算装置が、前記移動管理ノードに対して、算出した前記移動局の位置情報及び該移動局の測位が行われた時刻を示すタイムスタンプを通知する工程と、
前記移動管理ノードが、トレース収集装置に対して、前記移動局の位置情報及び前記タイムスタンプを通知する工程と、
無線基地局が、前記トレース収集装置に対して、前記測定結果を通知する工程とを有し、
前記工程Bにおいて、前記トレース収集装置は、前記移動局の位置情報と前記測定結果とを関連付けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の移動通信方法。
【請求項6】
前記移動局が、該移動局の位置情報を算出する工程を有し、
前記工程Bにおいて、前記移動局が、該移動局の位置情報と前記測定結果とを関連付けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の移動通信方法。
【請求項7】
測位演算装置が、前記移動局の位置情報を算出する工程と、
前記測位演算装置が、前記移動管理ノードに対して、算出した前記移動局の位置情報及び該移動局の測位が行われた時刻を示すタイムスタンプを通知する工程と、
前記移動管理ノードが、無線基地局に対して、前記移動局の位置情報及び前記タイムスタンプを通知する工程と、
前記移動局が、前記無線基地局に対して、前記測定結果を通知する工程とを有し、
前記工程Bにおいて、前記無線基地局は、前記移動局の位置情報と前記測定結果とを関連付けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の移動通信方法。
【請求項8】
移動局が行うべき測定処理の方法を指定する測定情報を受信した場合に、測位演算装置に対して、該移動局の測位を行う測位演算処理を開始するように要求するように構成されており、
前記測位演算装置から、前記移動局の位置情報及び該移動局の測位が行われた時刻を示すタイムスタンプを取得するように構成されており、
トレース収集装置或いは無線基地局に対して、前記移動局の位置情報及び前記タイムスタンプを通知するように構成されていることを特徴とする移動管理ノード。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−105093(P2012−105093A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252216(P2010−252216)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】