説明

移動通信端末機のキー制御装置及びその方法

【課題】キーパッドのキーの個数を増加させてキーの使用制限をなくすと共に、キー制御のための制御部のピンの個数を少なく使用しながらキーパッドのキーの個数を増加させることができる移動通信端末機のキー制御装置及びその方法を提供する。
【解決手段】移動通信端末機のキー制御装置は、キーが入力されるとインタラプトを発生するインターフェースチップ200と、前記インターフェースチップ200の出力ポートと入力ポートとを連結するキー入力部300と、前記インターフェースチップ200のレジスタをアクセスするための所定個数の住所ピン101〜103、所定の通信方式で前記直列データを前記インターフェースチップ200とやり取りするための所定個数のデータピン104、105、及び前記インタラプトを受信するためのインタラプトピン106を利用して、前記キー入力部300に入力されたキーを認識する制御部100とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信端末機のキー制御装置及びその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図3は、従来の移動通信端末機のキー制御装置を示す構成図で、図示されたように、従来の移動通信端末機のキー制御装置は、信号を出力するための所定個数の出力ピンKBC_0〜KBC_4を備える出力部、及び外部キーの入力により前記信号を受信する所定個数の入力ピンKBR_0〜KBR_4を備える入力部を含む制御部10と、使用者により操作されたキーの入力によって、前記出力部と前記入力部とを連結するキー入力部20とを含んで構成される。
【0003】
前記キー入力部20は、前記所定個数の出力ピンKBC_0〜KBC_4と前記所定個数の入力ピンKBR_0〜KBR_4とが格子状に配列されて形成され、各出力ピンKBC_0〜KBC_4と各入力ピンKBR_0〜KBR_4とを連結するための複数のスイッチが備えられ、ここで、1つのスイッチが1つのキーをなす。
【0004】
以下、このように構成された従来の移動通信端末機のキー制御装置の動作について説明する。
【0005】
先ず、キー入力部20の各スイッチは、キーの入力がないとき、制御部10の各出力ピンKBC_0〜KBC_4と各入力ピンKBR_0〜KBR_4とを連結させない。前記制御部10は、出力部の各出力ピンKBC_0〜KBC_4を通して信号を出力し、入力部の各入力ピンKBR_0〜KBR_4はロー状態の信号を維持する。
【0006】
外部からキーが入力されると、即ち、前記キー入力部20の該当スイッチが操作されると、出力部の該当出力ピンと入力部の該当入力ピンとが連結され、該当入力ピンに連結された出力ピンの信号はロー状態に変化する。前記ロー状態に変化された信号によりインタラプトが発生すると、前記制御部10は、ロー信号に変化された出力ピンを確認する。その後、前記制御部10は、前記確認された出力ピンに連結された入力ピンを確認するために、前記入力部の各入力ピンの信号を入力ピン毎に順次変化させて、前記出力ピンの信号を変化させる入力ピンを検索する。従って、前記制御部10は、5個の入力ピンKBR_0〜KBR_4と5個の出力ピンKBC_0〜KBC_4とからなる25個の組合から1個の組合を検索することで、入力されたキーを確認することができる。
【0007】
このような従来の移動通信端末機のキー制御装置において、例えば、入力キーの個数が25個のとき、これらの25個のキーを制御するためには、5×5格子構造により、前記制御部10は、10個のピン(5個の入力ピン及び5個の出力ピン)が必要となる。しかしながら、従来の移動通信端末機においてキーパッドのキーの個数は限定されているため使用に制限がある。
【0008】
従って、使用者の多様なサービス要求によって、移動通信端末機の外部入力キーの個数を増加させる必要がある。しかしながら、従来の移動通信端末機のキー制御装置において、制御部10のピンの個数は、キー入力部20のキーの個数の増加により増加するため、コンピュータのキーボードのように多い個数の入力キーを移動通信端末機に備えると、制御部10に要求されるピンの個数もさらに増加するようになる。例えば、64個の入力キーが必要な場合、8×8格子構造により、制御部10には16個のピンが使用されるべきである。
【特許文献1】韓国特許出願公開第2004−0010910号明細書
【特許文献2】特開2003−186607号公報
【特許文献3】米国登録特許6,509,846号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このような従来の移動通信端末機のキー制御装置においては、必要な入力キーの個数の増加によって制御部のピンの個数も大きく増加するので、入力キーの制御のために制御部に多過ぎるピンが割り当てられることで、制御部の性能を向上させることが難しいという問題点があった。
【0010】
また、制御部のピンを他の機能のために設計し得る設計の容易性が顕著に低下するという問題点もあった。
【0011】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、キーパッドのキーの個数を増加させてキーの使用制限をなくすと共に、キー制御のための制御部のピンの個数を少なく使用しながらキーパッドのキーの個数を増加させることができる移動通信端末機のキー制御装置及びその方法を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明の他の目的は、制御部が少ない個数のピンを利用して外部入力キーを制御し得る移動通信端末機のキー制御装置及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
このような目的を達成するために、本発明による移動通信端末機のキー制御装置は、並列データと直列データ間の変換を行い、キーが入力されるとインタラプトを発生するインターフェースチップと、使用者から入力されたキーを前記インターフェースチップに入力するために、前記インターフェースチップの出力ポートと入力ポートとを連結するキー入力部と、前記インターフェースチップのレジスタをアクセスするための所定個数の住所ピン、所定の通信方式で前記直列データを前記インターフェースチップとやり取りするための所定個数のデータピン、及び前記インタラプトを受信するためのインタラプトピンを利用して、前記キー入力部に入力されたキーを認識する制御部とを含んで構成されることを特徴とする。
【0014】
そして、本発明による移動通信端末機のキー制御方法は、制御部、インターフェースチップ及びキー入力部により構成された移動通信端末機において、制御部のインタラプトピンにインターフェースチップからインタラプトが伝送されると、前記制御部が、キー入力部のキーの入力を感知する過程と、キーの入力が感知されると、前記制御部が、直列通信データピンを通して前記インターフェースチップから直列データを読み込む過程と、前記読み込んだ直列データと既保存された直列データとを比較して、前記制御部が、前記キーに連結された前記インターフェースチップの入力ピンを検索する過程と、前記制御部が、前記インターフェースチップの各出力ピンのデータを順次変化させた複数の直列データ列を、前記直列通信データピンを通して前記インターフェースチップに順次出力して、前記キーに連結された前記インターフェースチップの出力ピンを検索する過程とを含むことを特徴とする。
【0015】
また、前記移動通信端末機のキー制御方法は、前記制御部が、前記直列通信データピンを通して初期化直列データを、住所ピンを通して住所を、前記インターフェースチップに出力する過程と、前記インターフェースチップが、前記住所に該当するレジスタ領域に前記初期化直列データを並列に保存した後、初期化並列データを出力ポートを通して前記キー入力部に出力する過程とをさらに含む。
【0016】
上記目的を達成するために、本発明は、例えば、以下の手段を提供する。
【0017】
(項目1) 並列データと直列データ間の変換を行い、キーが入力されるとインタラプトを発生するインターフェースチップと、
使用者から入力されたキーを前記インターフェースチップに入力するために、前記インターフェースチップの出力ポートと入力ポートとを連結するキー入力部と、
前記インターフェースチップのレジスタをアクセスするための所定個数の住所ピン、所定の通信方式で前記直列データを前記インターフェースチップとやり取りするための所定個数のデータピン、及び前記インタラプトを受信するためのインタラプトピンを利用して、前記キー入力部に入力されたキーを認識する制御部と、
を含んで構成されることを特徴とする移動通信端末機のキー制御装置。
【0018】
(項目2) 前記インターフェースチップは、
前記制御部から伝送される直列データを、前記制御部から出力される住所によって並列データに保存し、逆に、並列データを、前記制御部の制御によって直列データに変換するためのレジスタと、
前記キー入力部と前記レジスタ間に連結され、所定ビットの並列データを入出力するための第1及び第2入出力ポートと、
前記キー入力部から前記第1及び第2入出力ポートのうち1つにキーが入力されると前記インタラプトを発生するための第1トランジスタと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【0019】
(項目3) 前記第1及び第2入出力ポートのうち1つが出力ポートに設定されると、残りの他の1つは入力ポートに設定されることを特徴とする請求項2に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【0020】
(項目4) 前記所定の通信方式によって、前記制御部から伝送される直列データをフィルタリングして前記レジスタに伝送する入力フィルタと、
前記レジスタから読み込んだ直列データを前記制御部に伝送するための第2トランジスタと、
前記インターフェースチップのパワーをオン/オフするか、または前記インターフェースチップをリセットするためのパワー制御部と、
をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【0021】
(項目5) 前記所定の通信方式は、I2C(または、IIC(Inter Integrated Circuit))方式、マイクロ−ワイヤ方式及び一般直列通信方式を含むことを特徴とする請求項4に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【0022】
(項目6) 前記制御部は、前記インタラプトピンにインタラプトが入力されると、前記住所ピンを通して前記インターフェースチップのレジスタをアクセスして、前記キー入力部に入力されたキーによって、入力ポートを通して前記レジスタに入力された並列データを前記データピンを通して読み込み、該読み込んだ直列データを既保存された直列データと比較して、前記入力されたキーに連結された入力ピンを検索することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【0023】
(項目7) 前記制御部は、前記インターフェースチップの出力ポートの各出力ピンのデータを順次変化させた各直列データ列を前記インターフェースチップに出力し、各直列データ列が前記キー入力部を通して前記インターフェースチップの入力ポートの各入力ピンに入力された後、レジスタに保存された並列データを所定の直列通信方式で前記データピンを通して読み込み、何れの直列データ列が前記検索された入力ピンのデータを変化させたかを確認して、前記入力されたキーに連結された出力ピンを検索することを特徴とする請求項6に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【0024】
(項目8) 前記住所ピンの個数は3つで、前記データピンの個数は所定の直列通信方式によって1つまたは2つで、前記インタラプトピンの個数は1つであることを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【0025】
(項目9) 制御部、インターフェースチップ及びキー入力部により構成された移動通信端末機において、
制御部のインタラプトピンにインターフェースチップからインタラプトが伝送されると、前記制御部が、キー入力部のキーの入力を感知する過程と、
キーの入力が感知されると、前記制御部が、直列通信データピンを通して前記インターフェースチップから直列データを読み込む過程と、
前記読み込んだ直列データと既保存された直列データとを比較して、前記制御部が、前記キーに連結された前記インターフェースチップの入力ピンを検索する過程と、
前記制御部が、前記インターフェースチップの各出力ピンのデータを順次変化させた複数の直列データ列を、前記直列通信データピンを通して前記インターフェースチップに順次出力して、前記キーに連結された前記インターフェースチップの出力ピンを検索する過程と、
を含むことを特徴とする移動通信端末機のキー制御方法。
【0026】
(項目10) 前記インタラプトは、前記キー入力部にキーが入力されたときに、前記インターフェースチップにより出力されることを特徴とする請求項9に記載の移動通信端末機のキー制御方法。
【0027】
(項目11) 前記制御部が、前記直列通信データピンを通して初期化直列データを、住所ピンを通して住所を、前記インターフェースチップに出力する過程と、
前記インターフェースチップが、前記住所に該当するレジスタ領域に前記初期化直列データを並列に保存した後、初期化並列データを出力ポートを通して前記キー入力部に出力する過程と、
をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の移動通信端末機のキー制御方法。
【0028】
(項目12) 前記キーの入力を感知する過程は、
外部からキーが入力されると、前記キー入力部が、入力されたキーに該当する前記インターフェースチップの出力ピンと前記インターフェースチップの入力ピンとを連結して、前記インターフェースチップの各入力ピンの入力並列データを更新する過程と、
前記入力並列データが更新されると、前記インターフェースチップが、前記インタラプトを前記制御部のインタラプトピンに出力する過程と、
を含むことを特徴とする請求項9に記載の移動通信端末機のキー制御方法。
【0029】
(項目13) 前記インターフェースチップの出力ピンを検索する過程は、
前記制御部が、前記インターフェースチップの各出力ピンのデータを順次変化させた複数の直列データ列を、前記インターフェースチップに1つずつ伝送する過程と、
前記インターフェースチップに伝送された各直列データ列に対する前記インターフェースチップの各入力ピンの各入力並列データを、前記直列通信データピンを通して前記制御部が順次読み込む過程と、
前記制御部が前記直列通信データピンを通して読み込んだ入力直列データ列のうち、何れの入力直列データ列が前記検索された入力ピンのデータを変化させたかを確認して、前記入力されたキーに連結された出力ピンを検索する過程と、
を含むことを特徴とする請求項9に記載の移動通信端末機のキー制御方法。
【0030】
(項目14) 前記各直列データ列に対する各入力並列データは、前記各直列データ列が前記インターフェースチップの出力ポートの各出力ピンを通して並列形態で前記キー入力部に出力されたとき、前記キー入力部に連結された前記インターフェースチップの入力ポートの各入力ピンの並列データを示すことを特徴とする請求項13に記載の移動通信端末機のキー制御方法。
【0031】
(項目15) 前記直列通信データピンは、I2C(または、IIC)方式ピン、マイクロ−ワイヤ方式ピン及び一般直列通信方式ピンを含むことを特徴とする請求項9に記載の 移動通信端末機のキー制御方法。
【発明の効果】
【0032】
本発明による移動通信端末機のキー制御装置及びその方法においては、キー入力部の並列データと直列データ間の変換を行うインターフェースチップを移動通信端末機の制御部とキー入力部との間に備え、前記インターフェースチップのレジスタをリード及びライトするための住所先の3つのピン、前記直列データを前記インターフェースチップとやり取りするための2つのピン、及びインタラプトを前記インターフェースチップから受信するための1つのピンを利用することで、前記制御部は少ない個数のピンにより多い個数のキーを備えたキー入力部を制御し得るという効果がある。
【0033】
本発明においては、多くの入力キーを制御するために少ない個数の制御部のピンが用いられるため、移動通信端末機の設計が容易になるという効果がある。
【0034】
本発明は、今後使用が増加すると予想されるチャットフォン(chatting phone)に必要な多い個数のキーの入力に活用し得るという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
本発明は、並列データと直列データ間の変換を行うインターフェースチップを移動通信端末機の制御部とキー入力部との間に備え、前記制御部の直列データを前記インターフェースチップを通して並列データに変換して前記キー入力部に出力し、前記キー入力部の並列データを前記インターフェースチップを通して直列データに変換して前記制御部に伝送することで、前記制御部は、少ない個数のピンを利用して、多い個数のキーを備えたキー入力部を制御することができる。
【0036】
図1は、本発明による移動通信端末機のキー制御装置を示す構成図で、図示されたように、本発明による移動通信端末機のキー制御装置は、並列データと直列データ間の変換を行い、キーが入力されるとインタラプトを発生するインターフェースチップ200と、使用者から前記キーが入力されると、前記インターフェースチップ200の出力ポートと入力ポートとを連結して、前記入力されたキーを前記インターフェースチップ200に伝送するキー入力部300と、前記インターフェースチップ200のレジスタをアクセスするための住所先のための3つのピン101〜103、所定の通信方式で前記直列データを前記インターフェースチップ200とやり取りするための2つのピン104、105、及び前記インタラプトを受信するための1つのピン106を利用して、前記入力されたキーを認識する制御部100とを含んで構成される。
【0037】
ここで、前記所定の通信方式は、I2C(または、IIC(Inter Integrated Circuit))方式、マイクロ−ワイヤ方式及び一般直列通信方式を含む。
【0038】
また、前記インターフェースチップ200は、前記所定の通信方式により、前記制御部100から伝送される直列データをフィルタリングするための入力フィルタ210と、前記入力フィルタ210を通して受信された直列データを、前記制御部100から出力される住所によって並列データに保存し、逆に、並列データを、前記制御部100の制御によって直列方式に変換するためのレジスタ220と、所定ビットの第1並列データを前記レジスタ220と送受信するための第1入出力(I/O)ポート230と、所定ビットの第2並列データを前記レジスタ220と送受信するための第2入出力ポート240と、キーが入力されると、前記インタラプトを発生するための第1トランジスタ250と、直列データを前記レジスタ220から前記制御部100に伝送するための第2トランジスタ215と、前記インターフェースチップ200のパワーをオン/オフするか、または前記インターフェースチップ200をリセットするためのパワー制御部260とを含んで構成される。
【0039】
また、前記第1入出力ポート230が出力ポートに設定されると、前記第2入出力ポート240は入力ポートに設定され、前記第1入出力ポート230が入力ポートに設定されると、前記第2入出力ポート240は出力ポートに設定される。
【0040】
また、前記キー入力部300は、前記第1入出力ポート230の複数のピンと前記第2入出力ポート240の複数のピンとにより格子構造をなす。
【0041】
以下、このように構成された本発明による移動通信端末機のキー制御装置の動作について説明する。
【0042】
前記キー入力部300のキーが64個で、前記第1及び第2入出力ポート230、240がそれぞれ8個のピンを備えている場合について説明する。
【0043】
まず、制御部100は、任意の直列データを直列ポート104、105を通して、前記直列データを保存すべき該当住所を住所先ピン101〜103を通して、インターフェースチップ200に出力する。ここで、前記直列ポートとしては、I2Cポート、マイクロ−ワイヤポートまたは一般直列ポートを使用することができる。
【0044】
前記直列データは、前記インターフェースチップ200のレジスタ220の前記該当住所に並列形態で保存される。前記第1入出力ポート230が出力ポートに設定され、前記第2入出力ポート240が入力ポートに設定された場合、前記レジスタ220に保存された並列データは、前記第1入出力ポート230の各出力ピンI/O〜I/Oを通してキー入力部300に出力される。
【0045】
以下、図2に示すように、前記第1入出力ポート230の各出力ピンI/O〜I/Oを通して1111のデータが同時に出力されており(A)、第2入出力ポート240の各入力ピンI/O〜I/O15は0000のデータを有する(B)と仮定して説明する。
【0046】
キー入力部300の該当キーが使用者により入力されると、入力されたキーに連結された第1入出力ポート230の該当出力ピンと、第2入出力ポート240の該当入力ピンとが互いに連結される。従って、前記該当出力ピンの信号が前記該当入力ピンに入力されて前記入力ピンの信号が変化し、前記入力ピンの信号の変化により、第1トランジスタ250はインタラプト信号を出力する。例えば、図2に示すように、第1出力ピンI/Oと第2入力ピンI/Oとを連結するキーが使用者により入力されると、前記第1出力ピンI/Oと前記第2入力ピンI/Oとが互いに連結されて、前記第1出力ピンI/Oのデータ1111は、前記第2入力ピンI/Oに入力され、残りの出力ピンI/O〜I/Oのデータは、該当入力ピンI/O、I/O10〜I/O15に入力されない。従って、図2のCのような並列データが第2入出力ポート240に受信され、その受信された並列データの変化によりインタラプト信号が発生する。そして、前記各入力ピンI/O〜I/O15に入力された信号、即ち、並列データ(図2のC)は、インターフェースチップ200のレジスタ220に保存される。
【0047】
前記インタラプト信号により、制御部100は、住所先ピン101〜103を通して前記インターフェースチップ200のレジスタ220をアクセスし、直列ポート105を通して前記入力された並列データCを読み込む。
【0048】
制御部100は、前記第2入出力ポート240の各入力ピンI/O〜I/O15の以前の並列データ(B)を保存しているが、前記以前の並列データ(B)と現在読み込んだ並列データ(C)とを比較して、変化されたデータに該当する入力ピン、即ち、第2入力ピンI/Oを確認する。
【0049】
その後、前記入力キーに該当する出力ピンを確認するために、制御部100は、各出力ピンI/O〜I/Oの出力データを順次変化させて、所定の直列通信方式で8個の直列データ列をインターフェースチップ200のレジスタ220に順次伝送する。
【0050】
すると、インターフェースチップ200は、レジスタ220を通して、前記各直列データ列を各並列データに変換して、第1入出力ポート230に出力し、その出力された各並列データは、キー入力部300及び第2入出力ポート240を通して、前記レジスタ220に入力され、制御部100は、前記レジスタ220にアクセスして、前記入力された各並列データを所定の直列通信方式で順次読み込む。その後、制御部100は、その読み込んだ直列データ列で前記確認された入力ピン(第2入力ピンI/Oに該当)に該当するデータが変化されたか否かをチェックする過程を、各直列データ列に対し順次行う。
【0051】
即ち、制御部100が、第1出力ピンI/Oの出力データを変化させた第1直列データ列をインターフェースチップ200に出力した後、前記第1直列データ列が並列データに変換されて、第1入出力ポート230、キー入力部300及び第2入出力ポートを通してレジスタ220に入力されたとき、制御部100は、前記レジスタ220をアクセスして前記並列データを所定の直列通信方式で読み込み、その読み込んだ直列データ列で前記確認された入力ピン(第2入力ピンI/Oに該当)に該当するデータが変化されたか否かをチェックする。
【0052】
前記第2入力ピンI/Oに該当するデータが変化されていると、制御部100は、前記第1出力ピンI/Oが前記入力されたキーに連結されていると判断する。
【0053】
しかしながら、前記第2入力ピンI/Oに該当するデータが変化されていないと、制御部100は、第2出力ピンI/Oの出力データを変化させた第2直列データ列をインターフェースチップ200に出力し、第2出力ピンI/Oが前記入力されたキーに連結されているかを確認する手順を行う。このように、制御部100は、第1入出力ポート230の各出力ピンI/O〜I/Oの出力データを変化させた8個の直列データ列に対し確認手順を順次行う。
【0054】
このような方法で、制御部100は、前記入力されたキーに連結された入力ピンを検索し、インターフェースチップ200の各出力ピンの値を順次変化させて出力し、前記検索された入力ピンのデータを変化させる出力ピンをチェックすることで、8×8格子のキー組合のうち、入力されたキーを検索する。
【0055】
従って、本発明は、制御部100が住所先ピン、直列データ先ピン及びインタラプトピンを利用してキー入力部300のキー入力を受けることができ、少ない個数の制御部のピンにより多い個数の入力キーを制御することができる。
【0056】
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
【0057】
キーパッドのキーの個数を増加させてキーの使用制限をなくすと共に、キー制御のための制御部のピンの個数を少なく使用しながらキーパッドのキーの個数を増加させることができる移動通信端末機のキー制御装置及びその方法を提供する。
【0058】
移動通信端末機のキー制御装置は、並列データと直列データ間の変換を行い、キーが入力されるとインタラプトを発生するインターフェースチップ200と、使用者から入力されたキーを前記インターフェースチップ200に入力するために、前記インターフェースチップ200の出力ポートと入力ポートとを連結するキー入力部300と、前記インターフェースチップ200のレジスタをアクセスするための所定個数の住所ピン101〜103、所定の通信方式で前記直列データを前記インターフェースチップ200とやり取りするための所定個数のデータピン104、105、及び前記インタラプトを受信するためのインタラプトピン106を利用して、前記キー入力部300に入力されたキーを認識する制御部100とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明による移動通信端末機のキー制御装置を示す構成図である。
【図2】キーの入力によるインターフェースチップの入力ピンの入力並列データの変化を示す図である。
【図3】従来の移動通信端末機のキー制御装置を示す構成図である。
【符号の説明】
【0060】
100 制御部
200 インターフェースチップ
210 入力フィルタ
220 レジスタ
230 第1入出力ポート
240 第2入出力ポート
250 第1トランジスタ
215 第2トランジスタ
260 パワー制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
並列データと直列データ間の変換を行い、キーが入力されるとインタラプトを発生するインターフェースチップと、
使用者から入力されたキーを前記インターフェースチップに入力するために、前記インターフェースチップの出力ポートと入力ポートとを連結するキー入力部と、
前記インターフェースチップのレジスタをアクセスするための所定個数の住所ピン、所定の通信方式で前記直列データを前記インターフェースチップとやり取りするための所定個数のデータピン、及び前記インタラプトを受信するためのインタラプトピンを利用して、前記キー入力部に入力されたキーを認識する制御部と、
を含んで構成されることを特徴とする移動通信端末機のキー制御装置。
【請求項2】
前記インターフェースチップは、
前記制御部から伝送される直列データを、前記制御部から出力される住所によって並列データに保存し、逆に、並列データを、前記制御部の制御によって直列データに変換するためのレジスタと、
前記キー入力部と前記レジスタ間に連結され、所定ビットの並列データを入出力するための第1及び第2入出力ポートと、
前記キー入力部から前記第1及び第2入出力ポートのうち1つにキーが入力されると前記インタラプトを発生するための第1トランジスタと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【請求項3】
前記第1及び第2入出力ポートのうち1つが出力ポートに設定されると、残りの他の1つは入力ポートに設定されることを特徴とする請求項2に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【請求項4】
前記所定の通信方式によって、前記制御部から伝送される直列データをフィルタリングして前記レジスタに伝送する入力フィルタと、
前記レジスタから読み込んだ直列データを前記制御部に伝送するための第2トランジスタと、
前記インターフェースチップのパワーをオン/オフするか、または前記インターフェースチップをリセットするためのパワー制御部と、
をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【請求項5】
前記所定の通信方式は、I2C(または、IIC(Inter Integrated Circuit))方式、マイクロ−ワイヤ方式及び一般直列通信方式を含むことを特徴とする請求項4に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記インタラプトピンにインタラプトが入力されると、前記住所ピンを通して前記インターフェースチップのレジスタをアクセスして、前記キー入力部に入力されたキーによって、入力ポートを通して前記レジスタに入力された並列データを前記データピンを通して読み込み、該読み込んだ直列データを既保存された直列データと比較して、前記入力されたキーに連結された入力ピンを検索することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記インターフェースチップの出力ポートの各出力ピンのデータを順次変化させた各直列データ列を前記インターフェースチップに出力し、各直列データ列が前記キー入力部を通して前記インターフェースチップの入力ポートの各入力ピンに入力された後、レジスタに保存された並列データを所定の直列通信方式で前記データピンを通して読み込み、何れの直列データ列が前記検索された入力ピンのデータを変化させたかを確認して、前記入力されたキーに連結された出力ピンを検索することを特徴とする請求項6に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【請求項8】
前記住所ピンの個数は3つで、前記データピンの個数は所定の直列通信方式によって1つまたは2つで、前記インタラプトピンの個数は1つであることを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機のキー制御装置。
【請求項9】
制御部、インターフェースチップ及びキー入力部により構成された移動通信端末機において、
制御部のインタラプトピンにインターフェースチップからインタラプトが伝送されると、前記制御部が、キー入力部のキーの入力を感知する過程と、
キーの入力が感知されると、前記制御部が、直列通信データピンを通して前記インターフェースチップから直列データを読み込む過程と、
前記読み込んだ直列データと既保存された直列データとを比較して、前記制御部が、前記キーに連結された前記インターフェースチップの入力ピンを検索する過程と、
前記制御部が、前記インターフェースチップの各出力ピンのデータを順次変化させた複数の直列データ列を、前記直列通信データピンを通して前記インターフェースチップに順次出力して、前記キーに連結された前記インターフェースチップの出力ピンを検索する過程と、
を含むことを特徴とする移動通信端末機のキー制御方法。
【請求項10】
前記インタラプトは、前記キー入力部にキーが入力されたときに、前記インターフェースチップにより出力されることを特徴とする請求項9に記載の移動通信端末機のキー制御方法。
【請求項11】
前記制御部が、前記直列通信データピンを通して初期化直列データを、住所ピンを通して住所を、前記インターフェースチップに出力する過程と、
前記インターフェースチップが、前記住所に該当するレジスタ領域に前記初期化直列データを並列に保存した後、初期化並列データを出力ポートを通して前記キー入力部に出力する過程と、
をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の移動通信端末機のキー制御方法。
【請求項12】
前記キーの入力を感知する過程は、
外部からキーが入力されると、前記キー入力部が、入力されたキーに該当する前記インターフェースチップの出力ピンと前記インターフェースチップの入力ピンとを連結して、前記インターフェースチップの各入力ピンの入力並列データを更新する過程と、
前記入力並列データが更新されると、前記インターフェースチップが、前記インタラプトを前記制御部のインタラプトピンに出力する過程と、
を含むことを特徴とする請求項9に記載の移動通信端末機のキー制御方法。
【請求項13】
前記インターフェースチップの出力ピンを検索する過程は、
前記制御部が、前記インターフェースチップの各出力ピンのデータを順次変化させた複数の直列データ列を、前記インターフェースチップに1つずつ伝送する過程と、
前記インターフェースチップに伝送された各直列データ列に対する前記インターフェースチップの各入力ピンの各入力並列データを、前記直列通信データピンを通して前記制御部が順次読み込む過程と、
前記制御部が前記直列通信データピンを通して読み込んだ入力直列データ列のうち、何れの入力直列データ列が前記検索された入力ピンのデータを変化させたかを確認して、前記入力されたキーに連結された出力ピンを検索する過程と、
を含むことを特徴とする請求項9に記載の移動通信端末機のキー制御方法。
【請求項14】
前記各直列データ列に対する各入力並列データは、前記各直列データ列が前記インターフェースチップの出力ポートの各出力ピンを通して並列形態で前記キー入力部に出力されたとき、前記キー入力部に連結された前記インターフェースチップの入力ポートの各入力ピンの並列データを示すことを特徴とする請求項13に記載の移動通信端末機のキー制御方法。
【請求項15】
前記直列通信データピンは、I2C(または、IIC)方式ピン、マイクロ−ワイヤ方式ピン及び一般直列通信方式ピンを含むことを特徴とする請求項9に記載の移動通信端末機のキー制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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