説明

移動通信装置、気象情報連携システム、気象情報連携方法及び近距離通信装置

【課題】気象情報の有効な活用を実行する移動通信装置、気象情報連携システム、気象情報連携方法及び近距離通信装置を提供すること
【解決手段】本発明にかかる移動通信装置10は、移動通信装置10の位置情報に基づいて分析された当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを取得する行動パターン取得手段11を備えている。また、行動パターン取得手段により取得された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得する気象情報取得手段12と、行動パターン取得手段11により取得された行動パターンと気象情報取得手段12により取得された気象情報に基づいて、移動通信装置10を保持するユーザが必要とする携行品を特定する携行品特定手段13と、携行品特定手段13により特定された携行品に、当該携行品の携行を促す動作の実行指示を出力する指示手段14とを備えるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移動通信装置、気象情報連携システム、気象情報連携方法及び近距離通信装置に関し、特に気象情報と行動パターンに基づいて動作する移動通信装置、気象情報連携システム、気象情報連携方法及び近距離通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の気象情報は、テレビ番組、PC(Personal Computer)を用いたインターネット、移動通信端末を用いたインターネット又はメール配信等により配信されていた。これらの手段を用いて提供される気象情報は、気象情報提供者から一方的に提供されるものである。
【0003】
一般的に気象情報は、気象情報の提供を受けた受信者にて情報の流れが停止することが多く、気象情報の効果的な活用を実現する技術が望まれている。その一つとしてRFID(Radio Frequency IDentification)の活用が検討されている。
【0004】
特許文献1には、携帯端末に搭載されたRFID通信機能を用いて、通行者の動態調査を行う技術が開示されている。
【0005】
特許文献2には、天気予報を受信したインターホンシステムが、住居人の外出時に傘の携帯を促す旨のメッセージを音声にて知らせる技術が開示されている。
【0006】
特許文献3には、充電により再利用可能であってかつ折り曲げ可能な電源が内蔵されたRFIDタグに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−362038号公報
【特許文献2】特開2006−287332号公報
【特許文献3】特開2007−183919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、気象情報は提供者側から気象情報受信者側に一方的に送られる情報であり、それに対して受信者側は、文字等の画面情報を見た上で次にとるべき行動に移る必要がある。この時に、受信した気象情報を確認して即座に傘を準備する等の行動を実行すれば問題はない。しかし、メール等で配信された気象情報の内容確認が遅くなることもあり、テレビ等で提供された気象情報の内容を聞き流してしまい、気象情報を記憶していないため、傘の準備等の行動を起こすことを忘れてしまうことがある。このため、気象情報の提供は、必ずしも気象情報に基づいて起こすべき行動に直結していない。特許文献2に開示されている技術に関しても、天気予報を受信したインターホンが、外出時に傘の携帯を知らせるが、気象情報が受信者にとどまるという点では、気象情報を次に起こすべき行動に直結させるものではない。
【0009】
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、気象情報の有効な活用を実行する移動通信装置、気象情報連携システム、気象情報連携方法及び近距離通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施の態様1にかかる移動通信装置は、移動通信装置の位置情報に基づいて分析された当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを取得する行動パターン取得手段と、前記行動パターン取得手段により取得された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得する気象情報取得手段と、前記行動パターン取得手段により取得された行動パターンと前記気象情報取得手段により取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定する携行品特定手段と、前記携行品特定手段により特定された携行品に、当該携行品の携行を促す動作の実行指示を出力する指示手段とを備えるものである。
【0011】
また、本発明の実施の態様2にかかる移動通信装置は、移動通信装置の位置情報に基づいて分析された当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを取得する行動パターン取得手段と、前記行動パターン取得手段により取得された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得する気象情報取得手段と、前記行動パターン取得手段により取得された行動パターンと前記気象情報取得手段により取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定する携行品特定手段と、前記携行品特定手段により特定された携行品の携行を促す動作を実行する報知手段とを備えるものである。
【0012】
また、本発明の実施の態様3にかかる気象情報連携システムは、移動通信装置の位置情報を取得する手段と、前記取得された移動通信装置の位置情報に基づいて当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを分析する手段と、前記分析された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得する手段と、前記分析された行動パターンと前記取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定する手段と、前記特定された携行品の携行を促す動作を実行する手段とを備えるものである。
【0013】
また、本発明の実施の態様4にかかる気象情報連携システムは、気象情報を取得する移動通信装置と、当該移動通信装置の位置情報を取得する行動パターン分析装置を備える気象情報連携システムであって、前記行動パターン分析装置は、前記移動通信装置の位置情報に基づいて当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを分析する手段を備え、前記移動通信装置は、前記行動パターン分析装置により分析された行動パターンを取得する手段と、前記取得された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得する手段と、前記分析された行動パターンと前記取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定する手段と、前記特定された携行品の携行を促す動作の実行指示を出力する手段とを備えることを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明の実施の態様5にかかる気象情報連携システムは、気象情報を取得する移動通信装置と、当該移動通信装置の位置情報を取得する行動パターン分析装置を備える気象情報連携システムであって、前記行動パターン分析装置は、前記移動通信装置の位置情報に基づいて当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを分析する手段を備え、前記移動通信装置は、前記行動パターン分析装置により分析された行動パターンを取得する手段と、前記取得された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得する手段と、前記分析された行動パターンと前記取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定する手段と、前記特定された携行品の携行を促す動作を実行する手段とを備えるものである。
【0015】
また、本発明の実施の態様6にかかる気象情報連携方法は、移動通信装置の位置情報に基づいて当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを分析するステップと、前記分析された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得するステップと、前記分析された行動パターンと前記取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定するステップと、前記特定された携行品の携行を促す動作を実行するステップとを備えることである。
【0016】
また、本発明の実施の態様7にかかる気象情報連携方法は、気象情報を取得する移動通信装置と、当該移動通信装置の位置情報を取得する行動パターン分析装置を備える気象情報連携方法であって、前記行動パターン分析装置は、前記移動通信装置の位置情報に基づいて当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを分析するステップを備え、前記移動通信装置は、前記行動パターン分析装置により分析された行動パターンを取得するステップと、前記取得された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得するステップと、前記分析された行動パターンと前記取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定するステップと、前記特定された携行品の携行を促す動作の実行指示を出力するステップとを備えることである。
【0017】
また、本発明の実施の態様8にかかる気象情報連携方法は、気象情報を取得する移動通信装置と、当該移動通信装置の位置情報を取得する行動パターン分析装置を備える気象情報連携方法であって、前記行動パターン分析装置は、前記移動通信装置の位置情報に基づいて当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを分析するステップを備え、前記移動通信装置は、前記行動パターン分析装置により分析された行動パターンを取得するステップと、前記取得された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得するステップと、前記分析された行動パターンと前記取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定するステップと、前記特定された携行品の携行を促す動作を実行するステップとを備えることである。
【0018】
また、本発明の実施の態様9にかかる近距離通信装置は、移動通信装置から当該移動通信装置を保持する者に対して携行を促す動作の実行指示を取得する通信手段と、前記取得した実行指示に基づいて発光する発光手段とを備え、携行品に取り付け可能なものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、気象情報の有効な活用を実行する移動通信装置、気象情報連携システム、気象情報連携方法及び近距離通信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施の形態1にかかる移動通信装置の構成図である。
【図2】実施の形態1にかかる気象情報連携システムの構成図である。
【図3】実施の形態1にかかる移動通信装置の構成図である。
【図4】実施の形態1にかかる移動通信装置のフローチャートである。
【図5】実施の形態1にかかる行動パターン分析サーバの図である。
【図6】実施の形態1にかかる行動パターン分析サーバのフローチャートである。
【図7】実施の形態1にかかる気象情報配信サーバの構成図である。
【図8】実施の形態1にかかる近距離通信装置の構成図である。
【図9】実施の形態2にかかる移動通信装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、移動通信装置の構成を示している。移動通信装置10は、行動パターン取得部11と、気象情報取得部12と、携行品特定部13と、指示部14を備えている。
【0022】
行動パターン取得部11は、移動通信装置の位置情報に基づいて分析された当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを取得する。具体的には、移動通信装置10は、一定期間GPS(Global Positioning System)機能等を用いて、一定時間置に位置情報を収集する。一定期間とは、例えば1週間または1ヶ月等の期間を示す。一定時間とは、例えば3分間隔等の時間間隔を示す。
【0023】
行動パターンとは、具体的には、収集された位置情報から生活周期(例えば、1日や1週間等)におけるユーザの存在位置と時刻に基づき行動を分類する。例えば、ユーザが一定時間以上特定の範囲に滞在する場合を「停滞」と分類し、それ以外を「移動」と分類する。さらに、移動距離と位置情報を取得したタイミングに基づいて「移動」における移動速度を算出することで、例えば、次のようにさらに分類を細分化することができる。
【0024】
移動速度が、一定速度以下で一定時間以上継続する場合を「徒歩」と分類することができる。
【0025】
また、「停滞」について、例えば、夜間を含む5時間以上停滞する場所を「家」、日中にもっとも長く滞在する場所を「勤務先」と分類してもよい。
【0026】
行動パターン取得部11は、取得した行動パターンを携行品特定部13に出力する。さらに、移動通信装置10を保持するユーザの行動パターンに示される行動範囲を気象情報取得部12に出力する。
【0027】
気象情報取得部12は、移動通信装置10を保持するユーザの行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得する。具体的には、行動範囲に地点Aを含む場合は、地点Aの気象情報を取得する。また、地点Aに滞在する時間の気象情報を取得してもよい。さらに、行動パターンに「徒歩」を含む場合、「徒歩」にて移動する時間帯及び移動場所の気象情報を取得してもよい。移動通信装置10は、気象情報をユニキャスト通信、例えばメール配信等により取得してもよく、マルチキャスト通信により取得してもよい。もしくは、放送等のブロードキャスト通信により取得してもよい。
【0028】
気象情報取得部12は、取得した気象情報を携行品特定部13に出力する。
【0029】
携行品特定部13は、行動パターン取得部11により取得された行動パターンと、気象情報取得部12により取得された気象情報に基づいて、移動通信装置10を保持するユーザが必要とする携行品を特定する。具体的には、行動パターンに「徒歩」が含まれており、気象情報に「雨」が含まれている場合には、例えば「傘」が必要になると特定することができる。又は、行動パターンに「徒歩」が含まれており、気象情報に「晴れ」「気温30度」が含まれている場合には、例えば「帽子」が必要になると特定することもできる。
【0030】
携行品特定部13は、特定した携行品情報を指示部14に出力する。
【0031】
指示部14は、携行品特定部13により特定された携行品に、当該携行品の携行を促す動作の実行指示を出力する。携行品の携行を促す動作とは、携行品の携行を促す情報を、移動通信装置10を保持するユーザに対して報知する動作である。具体的には、移動通信装置10を保持するユーザに傘が必要になると特定された場合、指示部14は、傘に対して、移動通信装置10を保持するユーザに傘の携行を促すように発光すること、もしくは、傘を携行するように音声出力することを示す指示を出力する。
【0032】
ここで、移動通信装置10は、携行品特定部13により特定された携行品、例えば傘が必要になることを移動通信装置10の表示部(図示せず)にメッセージを表示することにより、移動通信装置10のユーザに通知してもよい。具体的には、携行品特定部13は移動通信装置10の表示部に対して特定した携行品情報を出力する。表示部は、取得した携行品情報を液晶ディスプレイ等に表示する。もしくは、移動通信装置10は、携行品特定部13により特定された携行品である傘を必要とすることを移動通信装置10の出力部であるスピーカー等から音声出力してもよい。これにより、移動通信装置10を保持するユーザは、傘が必要になることを認識することができる。
【0033】
次に、図2を用いて本発明の実施の形態1にかかる気象情報連携システムの構成図について説明する。気象情報連携システムは、移動通信装置10と、近距離通信装置20と、行動パターン分析サーバ30と、気象情報配信サーバ40を備えている。さらに、移動通信装置10と、行動パターン分析サーバ30と、気象情報配信サーバ40は、携帯電話公衆網50を介してデータの送受信を行う。
【0034】
移動通信装置10は、行動パターン分析サーバ30に対してGPS等を用いて取得した位置情報を行動パターン分析サーバ30に対して送信する。ここで、移動通信装置10は、行動パターン分析サーバ30とは別装置により構成される位置情報記憶サーバに位置情報を送信してもよい。位置情報を受信した行動パターン分析サーバ30は、受信した位置情報に基づいて移動通信装置10を保持するユーザの行動パターンを分析する。行動パターン分析サーバ30は、分析した行動パターンを移動通信装置10に送信する。移動通信装置10は、行動パターンに示される行動範囲の気象情報を、気象情報配信サーバ40から取得する。
【0035】
移動通信装置10は、行動パターン分析サーバ30から取得した行動パターンと、気象情報配信サーバ40から取得した気象情報に基づいて、移動通信装置10を保持するユーザが必要とする携行品を特定し、当該携行品に取り付けられた近距離通信装置20に対して、携行品の携行を促す動作の実行指示を出力する。
【0036】
次に、図3を用いて本発明の実施の形態1にかかる移動通信装置の詳細な構成について説明する。移動通信装置10は、図1と同様に、行動パターン取得部11と、気象情報取得部12と、携行品特定部13を備えている。さらに、図1における指示部14は、RFIDアクティブタグにより構成されており、指示部14は、デジタル信号生成部141と、変調部142と、出力部143を備えている。行動パターン取得部11と、気象情報取得部12と、携行品特定部13は、図1と同様であるため説明を省略する。
【0037】
指示部14を構成するRFIDアクティブタグとは、電池を内蔵し、みずから電波を発することができるものである。
【0038】
デジタル信号生成部141は、携行品特定部により特定された携行品情報に関するデジタル信号を生成する。生成したデジタル信号は、変調部142に出力される。変調部142は、デジタル信号生成部141において生成されたデジタル信号を、RFID通信により使用可能な周波数帯に変調する。RFID通信により使用可能な周波数帯とは、例えば、135kHz、13.56MHz、433MHz、900MHz、2.45GHz等がある。アンテナの大きさ等により、移動通信装置を用いたRFID通信には、900MHz帯、2.45GHz帯を主に用いる。変調部142は、変調した信号を出力部143に出力する。出力部143は、取得した信号を、近距離通信装置20に対して出力する。
【0039】
次に、図4を用いて本発明の実施の形態1にかかる移動通信装置の処理の流れにつき説明を行う。移動通信装置10は、GPS等により取得した位置情報を行動パターン分析サーバ30に送信し、行動パターン取得部11は、行動パターン分析サーバ30が位置情報に基づいて分析した行動パターンを取得する(S11)。行動パターン取得部11が取得した行動パターンは、携行品特定部13に出力される。行動パターンとは、具体的には、移動通信装置10を保持するユーザの移動形態、例えば「徒歩」等の情報と、移動通信装置10を保持するユーザが滞在する場所と、当該場所を訪れる時間等の情報を含むものである。
【0040】
次に、気象情報取得部12は、行動パターン取得部11が取得した行動パターンから、移動通信装置10を保持するユーザの行動範囲を示す情報を取得する(S12)。
【0041】
次に、気象情報取得部12は、行動パターン取得部11から取得した移動通信装置10を保持するユーザの行動範囲における気象情報を、気象情報配信サーバ40から取得する(S13)。
【0042】
次に、携行品特定部13は、「徒歩」という行動パターンと「晴れ」「気温30度」という気象情報を取得した場合は、移動通信装置10を保持するユーザに必要な携行品として、例えば「帽子」を特定することができる(S14)。また、携行品特定部13は、「徒歩」という行動パターンと、「雨」という気象情報を取得した場合は、移動通信装置10を保持するユーザに必要な携行品として、例えば「傘」を特定することができる(S15)。
【0043】
次に、指示部14は、特定された移動通信装置10を保持するユーザの携行品の情報を取得する。指示部14は、取得した情報をRFID通信の実行可能なデータ形式へ変換を行う(S16)。具体的には、指示部14を構成するデジタル信号生成部141は、携行品の情報を示すデジタル信号を生成する。指示部14を構成する変調部142は、生成したデジタル信号を、RFID通信を行う周波数帯に変調を行う。
【0044】
次に、指示部14を構成する出力部143は、変調された信号を近距離通信装置20に出力する(S17)。
【0045】
次に、図5を用いて本発明の実施の形態1にかかる行動パターン分析サーバの構成について説明する。行動パターン分析サーバ30は、位置情報取得部31と、行動パターン分析部32を備えている。
【0046】
位置情報取得部30は、移動通信装置10から、位置情報を取得する。具体的には、移動通信装置10が位置情報を収集したタイミング情報と、移動通信装置10が位置した位置情報を取得する。タイミング情報には、位置情報を取得した時刻、位置情報を取得した時間間隔等を含む。
【0047】
ここで、位置情報を蓄積する位置情報蓄積サーバを設けた場合に、位置情報取得部30は、位置情報を位置情報蓄積サーバから取得してもよい。この場合、移動通信装置10は、位置情報蓄積サーバに位置情報を通知する。
【0048】
行動パターン分析部32は、位置情報取得部31が取得したタイミング情報及び位置情報に基づいて、移動通信装置10を保持するユーザの行動パターンを分析する。具体的には、移動通信装置10を保持するユーザが「移動」しているか「停滞」しているかの情報を生成する。「移動」している場合には、「徒歩」で移動しているか等の移動形態を示す情報を生成する。「停滞」している場合には、停滞場所を示す情報を生成する。
【0049】
次に、図6を用いて本発明の実施の形態1にかかる行動パターン分析サーバの処理の流れにつき説明を行う。初めに、位置情報取得部31は、移動通信装置10から位置情報を取得する(S21)。
【0050】
次に、行動パターン分析部32は、行動パターンが「移動」もしくは「停滞」に該当するかを分析する(S22)。具体的には、ユーザが一定時間以上特定の範囲に滞在する場合を「停滞」と分類し、それ以外を「移動」と分類する。
【0051】
次に、行動パターン分析部32は、行動パターンが「移動」に該当すると分析した場合、移動速度が一定速度以下か否かを分析する(S23)。移動速度が一定速度以下である場合には、移動形態が「徒歩」であると特定する(S24)。移動速度が一定速度以上である場合には、移動形態が「徒歩以外」であると特定する(S25)。「徒歩以外」の移動形態として、電車もしくは車による移動等があげられる。ここで、移動通信装置を保持するユーザの年齢により、「一定速度」の値を変更してもよい。たとえば、高齢者のユーザは、若い年齢のユーザよりも「徒歩」の速度が遅いと想定した場合、高齢者のユーザは、一定速度の値を若い年齢のユーザよりも遅く設定してもよい。これにより、移動形態の分析精度が向上することになる。
【0052】
次に、行動パターン分析部32は、S22において行動パターンが「停滞」に該当すると分析した場合(S26)、停滞時間を確認する(S27)。例えば、23時以降の夜間を含む5時間以上停滞している場所を「家」と分析する(S28)。停滞場所を「家」以外の場所とした場合に、例えば、午前10時以降の日中に最も長く滞在している場所かどうかを確認する。最も長く滞在している場所を「勤務先」と分析してもよい。「家」、「勤務先」の両方に該当しない場合は、「家」、「勤務先」以外の場所に停滞していると分析してもよい。ここで、移動通信装置10を保持するユーザの勤務形態、年齢等により、設定する時刻等を変更してもよい。
【0053】
次に、図7を用いて本発明の実施の形態1にかかる気象情報配信サーバの構成について説明する。気象情報配信サーバ40は、気象情報データベース41と、顧客情報データベース42を備えている。気象情報データベース41は、時刻、場所毎の気象情報を格納しているものである。顧客情報データベース42は、気象情報の配信を希望する顧客情報を格納するものである。
【0054】
次に、図8を用いて、本発明の実施の形態1にかかる近距離通信装置の構成について説明する。近距離通信装置20は、RFIDパッシブタグ21により構成されるものであり、移動通信装置20を有するユーザが必要とする携行品に取り付けが可能なものである。RFIDパッシブタグ21は、指示取得部22と、発光部23を備えている。RFIDパッシブタグとは、電池を内蔵する必要のないタグであり、タグリーダからの電波を基に動作するものである。
【0055】
指示取得部22は、移動通信装置10を保持するユーザに携行品の携行を促す動作の実行に関する指示信号を取得するものである。具体的には、近距離通信装置が取り付けられている携行品、たとえば傘等の携行を促す情報をユーザに対して報知する動作である。
【0056】
発光部23は、指示取得部22が移動通信装置10から指示信号を取得したことに伴い、発光を行う。ここで、発光部23の代わりに、発音部(図示せず)を用いることで、音声により傘等の携行を促す情報をユーザに対して報知することもできる。
【0057】
以上説明したように、本発明の実施の形態1にかかる移動通信装置、行動パターン分析サーバ、気象情報配信サーバ、近距離通信装置を用いることにより、移動通信装置を保持するユーザの取得した気象情報と行動パターンに基づいて、ユーザが必要とする携行品を特定することにより、携行品の携行を促す動作を実行することができる。これにより、移動通信装置を保持するユーザは、気象情報を取得したときに、意識的に行動することなく、必要な携行品の携行を促す動作が実施されることから、気象情報を効率的に活用することができる。
【0058】
(実施の形態2)
次に、図9を用いて本発明の実施の形態2にかかる移動通信装置の構成について説明する。移動通信装置10は、監視部15を備えている。その他の構成については、図3と同様であるため、説明を省略する。
【0059】
監視部15は、携行品特定部13により特定された携行品と定期的に通信を行い、移動通信装置10を保持するユーザによる携行品の置き忘れを防止することができる。具体的には、監視部15から近距離通信装置20に対して定期的に送信する信号に対して、近距離通信装置20は移動通信装置10の監視部15に対して、応答信号を送信する。応答信号を受信した場合、移動通信装置10を保持するユーザは、近距離通信装置20を取り付けた携行品を携行しているものと、監視部15は判断する。
【0060】
移動通信装置10と近距離通信装置20を取り付けた携行品の距離が離れることにより、監視部15が定期的に送信する信号に対する応答信号を受信しなくなった場合には、監視部15は、移動通信装置10を保持するユーザが携行品を携行していないものと判断する。この場合、監視部15は、移動通信装置10の有する表示部(図示せず)に、携行品を携行していない旨のメッセージを表示してもよく、移動通信装置10の有する出力部(図示せず)であるスピーカーから、移動通信装置10を保持するユーザが携行品を携行していない旨のメッセージを出力してもよい。さらに、移動通信装置10の有するバイブレータ機能を用い、バイブレータを振動させることにより、移動通信装置10を保持するユーザが携行品を携行していない旨のメッセージを出力してもよい。
【0061】
また、監視部15と近距離通信装置20との通信は、例えばRFID通信、赤外線又はBluetoothを用いてもよい。
【0062】
以上説明したように、本発明の実施の形態2にかかる移動通信装置を用いることにより、移動通信装置を保持するユーザが携行した携行品の置き忘れを防止することができる。
【0063】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0064】
10 移動通信装置
11 行動パターン取得部
12 気象情報取得部
13 携行品特定部
14 指示部
15 監視部
20 近距離通信装置
21 RFIDパッシブタグ
22 指示取得部
23 発光部
30 行動パターン分析サーバ
31 位置情報取得部
32 行動パターン分析部
40 気象情報配信サーバ
41 気象情報データベース
42 顧客情報データベース
141 デジタル信号生成部
142 変調部
143 出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信装置の位置情報に基づいて分析された当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを取得する行動パターン取得手段と、
前記行動パターン取得手段により取得された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得する気象情報取得手段と、
前記行動パターン取得手段により取得された行動パターンと前記気象情報取得手段により取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定する携行品特定手段と、
前記携行品特定手段により特定された携行品に、当該携行品の携行を促す動作の実行指示を出力する指示手段とを備える移動通信装置。
【請求項2】
移動通信装置の位置情報に基づいて分析された当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを取得する行動パターン取得手段と、
前記行動パターン取得手段により取得された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得する気象情報取得手段と、
前記行動パターン取得手段により取得された行動パターンと前記気象情報取得手段により取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定する携行品特定手段と、
前記携行品特定手段により特定された携行品の携行を促す動作を実行する報知手段と、を備える移動通信装置。
【請求項3】
前記行動パターン取得手段は、前記位置情報と前記位置情報を収集したタイミングに基づいて算出された移動速度から特定される移動形態を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動通信装置。
【請求項4】
前記気象情報取得手段は、前記移動通信装置を保持するユーザの移動形態が徒歩であった場合に、前記徒歩で移動する時間及び場所に対応する気象情報を取得することを特徴とする請求項3記載の移動通信装置。
【請求項5】
前記移動通信装置を保持するユーザが徒歩で移動する時間及び場所に対応する気象情報が降雨の場合に、前記携行品特定手段は前記携行品として傘を特定することを特徴とする請求項4記載の移動通信装置。
【請求項6】
前記指示手段は、前記携行品が有するRFIDパッシブタグに対して前記指示を出力するRFIDアクティブタグにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の移動通信装置。
【請求項7】
前記携行品に対して一定周期毎に携行品の存否を監視する監視手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の移動通信装置。
【請求項8】
移動通信装置の位置情報を取得する手段と、
前記取得された移動通信装置の位置情報に基づいて当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを分析する手段と、
前記分析された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得する手段と、
前記分析された行動パターンと前記取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定する手段と、
前記特定された携行品の携行を促す動作を実行する手段と、を備える気象情報連携システム。
【請求項9】
気象情報を取得する移動通信装置と、当該移動通信装置の位置情報を取得する行動パターン分析装置を備える気象情報連携システムであって、
前記行動パターン分析装置は、
前記移動通信装置の位置情報に基づいて当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを分析する手段を備え、
前記移動通信装置は、
前記行動パターン分析装置により分析された行動パターンを取得する手段と、
前記取得された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得する手段と、
前記分析された行動パターンと前記取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定する手段と、
前記特定された携行品の携行を促す動作の実行指示を出力する手段とを備えることを特徴とする気象情報連携システム。
【請求項10】
気象情報を取得する移動通信装置と、当該移動通信装置の位置情報を取得する行動パターン分析装置を備える気象情報連携システムであって、
前記行動パターン分析装置は、
前記移動通信装置の位置情報に基づいて当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを分析する手段を備え、
前記移動通信装置は、
前記行動パターン分析装置により分析された行動パターンを取得する手段と、
前記取得された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得する手段と、
前記分析された行動パターンと前記取得された気象情報に基づいて、前記移動通信を有するユーザが必要とする携行品を特定する手段と、
前記特定された携行品の携行を促す動作を実行する手段と、
を備えることを特徴とする気象情報連携システム。
【請求項11】
移動通信装置の位置情報に基づいて当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを分析するステップと、
前記分析された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得するステップと、
前記分析された行動パターンと前記取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定するステップと、
前記特定された携行品の携行を促す動作を実行するステップとを備える気象情報連携方法。
【請求項12】
気象情報を取得する移動通信装置と、当該移動通信装置の位置情報を取得する行動パターン分析装置を備える気象情報連携方法であって、
前記行動パターン分析装置は、
前記移動通信装置の位置情報に基づいて当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを分析するステップを備え、
前記移動通信装置は、
前記行動パターン分析装置により分析された行動パターンを取得するステップと、
前記取得された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得するステップと、
前記分析された行動パターンと前記取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定するステップと、
前記特定された携行品の携行を促す動作の実行指示を出力するステップとを備えることを特徴とする気象情報連携方法。
【請求項13】
気象情報を取得する移動通信装置と、当該移動通信装置の位置情報を取得する行動パターン分析装置を備える気象情報連携方法であって、
前記行動パターン分析装置は、
前記移動通信装置の位置情報に基づいて当該移動通信装置を保持するユーザの行動パターンを分析するステップを備え、
前記移動通信装置は、
前記行動パターン分析装置により分析された行動パターンを取得するステップと、
前記取得された行動パターンに示される行動範囲の気象情報を取得するステップと、
前記分析された行動パターンと前記取得された気象情報に基づいて、前記移動通信装置を保持するユーザが必要とする携行品を特定するステップと、
前記特定された携行品の携行を促す動作を実行するステップとを備えることを特徴とする気象情報連携方法。
【請求項14】
移動通信装置から、当該移動通信装置を保持する者に対して携行を促す動作の実行指示を取得する通信手段と、
前記取得した実行指示に基づいて発光する発光手段とを備え、
携行品に取り付け可能な近距離通信装置。
【請求項15】
前記通信手段は、前記移動通信装置が有するRFIDアクティブタグから前記実行指示を取得するRFIDパッシブタグにより構成されていることを特徴とする請求項14記載の近距離通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−226297(P2010−226297A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−69831(P2009−69831)
【出願日】平成21年3月23日(2009.3.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】