種子付軸および種子付軸入り容器
【課題】栽培用のスコップなどが不要で、かつ初心者でも手を汚さずに簡単に種播きが可能な種子付軸および種子付軸入り容器を提供する。
【解決手段】種子付軸入り容器10は、種子付軸11の本体である軸15の先部に、掛止部16を介して種子14を取り付けたので、土に種子付軸11の先部を差し込むだけで、種子14を土に埋めることができる。これにより、初心者でもスコップなどを使うことなく、手を汚さずに簡単に種播きをすることができる。
【解決手段】種子付軸入り容器10は、種子付軸11の本体である軸15の先部に、掛止部16を介して種子14を取り付けたので、土に種子付軸11の先部を差し込むだけで、種子14を土に埋めることができる。これにより、初心者でもスコップなどを使うことなく、手を汚さずに簡単に種播きをすることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、植物の種子がマッチ棒状の軸に取り付けられた種子付軸およびそれが収納された種子付軸入り容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、植物の種子を入れた容器として、例えば特許文献1が知られている。
これは、生分解性プラスチックからなる粘着テープの表面に植物の種子を、テープ長さ方向に等間隔で貼着し、各種子を覆うように、粘着テープの表面に生分解性プラスチック製のカバーを貼着した種子の直播き用テープである。これらの粘着テープとカバーとには、種子が水分を吸収し、芽や根が出やすいように細い孔が多数形成されている。
【0003】
種播き時には、種子の直播き用テープを土に敷き、その上から所定量の覆土をかぶせ、水をかける。粘着テープに一定間隔毎に種子を貼着しているので、田または畑に種子を規則正しく整然と播くことができ、発芽後に行われる除草作業や施肥作業が容易になる。
【0004】
しかしながら、特許文献1にあっては、以下の課題があった。
(1)種子は、土の上に敷かれる直播き用テープに収納されている。これにより、直播き用テープを敷いた後は、所定量の覆土を直播き用テープの上に被せなければならなかった。その結果、スコップなどが必要で、手も汚れていた。
(2)直播き用テープは、これに広告を印刷した販促品として配布した場合、印刷面の確保が難しく、多数個の種子を1纏めにしたセット品では、嵩張りやすかった。
【特許文献1】特開平8−140416号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、この発明は、栽培用のスコップなどが不要で、かつ初心者でも手を汚さずに簡単に種播きをすることができる種子付軸および種子付軸入り容器を提供することを提供することを目的としている。
この発明は、安価かつコンパクトで、販促品としての利便性が高い種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
【0006】
この発明は、広告を掲載したり、種子付軸の使用説明を記載することができる種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
この発明は、発芽後、軸を取り外す作業が不要で、環境に優しい種子付軸および種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
この発明は、種播き後、肥料を添加する必要がない種子付軸および種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
【0007】
この発明は、大粒の種子を簡単に軸の先部に取り付けることができる種子付軸および種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
この発明は、小粒の種子を確実に軸の先部に取り付けることができ、しかも水やり時の種子の流れを防止することができる種子付軸および種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
この発明は、種子の種類に応じて種子を土中に埋め込むことができる種子付軸および種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、種子と、該種子が先部に取り付けられる軸とを備えたマッチ棒状の種子付軸である。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、軸の先部に種子を取り付けたので、土に種子付軸の先部を差し込むだけで、種子を土に埋めることができる。これにより、初心者でもスコップなどを使うことなく、手を汚さずに簡単に種播きをすることができる。
【0010】
種子の種類は限定されない。例えば朝顔、ヒマワリなど大粒の種子でもよい。また、芥子、パンジー、ミント、バジルラベンダー、ペパーミント、カモミール、レモングラス、フェンネルなどの小粒の種子でもよい。
【0011】
軸の素材は、紙(例えば厚紙、再生紙、ダンボール紙)、木(例えばポプラ、ドロ、サワグルミ、シナ、マツ)などが挙げられる。その他、例えば澱粉ポリエチレンブレンド型、脂肪族ポリエステル汎用プラスチックブレンド型などの生物崩壊性プラスチックでもよい。
種子を軸に取り付ける方法は限定されない。例えば、糊を含む各種の接着剤、各種の掛止構造などを採用することができる。
1本の軸に取り付けられる種子の個数は限定されない。1個でもよいし、2個以上でもよい。
【0012】
請求項2に記載の発明は、複数本の請求項1の種子付軸が、切り取り可能に櫛歯状に配列された連軸と、開閉自在な表紙を有し、該表紙の一端側に元部を固定した状態で連軸を収納するブック型シートとを備えた種子付軸入り容器である。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、栽培用のスコップなどが不要で、かつ初心者でも手を汚さずに簡単に種播きをすることができる。しかも安価かつコンパクトで、販促品としての利便性が高い。
【0014】
連軸を構成する種子付軸の本数は複数本であれば限定されない。例えば、2本、3本以上である。
連軸において、種子付軸を切り取り可能にする構造としては、例えば連軸の素材を紙板として線切り取り可能な構造としてもよいし、種子付軸を紙、木、生分解性プラスチックとし、種子付軸の元部にミシン目を入れた構造としてもよい。
【0015】
ブック型シートの素材は限定されない。例えば板紙、生分解性プラスチックシートなどを採用することができる。
連軸の元部とブック型シートとを連結する方法としては、例えばステープラー止め、糊止めなどを採用することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、前記ブック型シートの表紙およびまたは裏表紙を、広告の掲載面およびまたは種子付軸の使用説明の記載面とした請求項2に記載の種子付軸入り容器である。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、表紙およびまたは裏表紙を、広告の掲載面およびまたは種子付軸の使用説明の記載面としたので、販促品として必要な大きい広告面を確保することができる。しかも、種子軸の使用方法の記載面も確保することができる。
【0018】
広告の掲載面およびまたは種子付軸の使用説明の記載面となるのは、ブック型シートの表紙でもよいし、裏表紙でもよいし、その両方でもよい。
また、ブック型シートの表紙およびまたは裏表紙は、広告の掲載面としてもよいし、種子付軸の使用説明の記載面としてもよいし、その両方でもよい。
【0019】
請求項4に記載の発明は、前記軸は、再生紙を含む紙または生分解性プラスチックからなる請求項1に記載の種子付軸または請求項2または請求項3に記載の種子付軸入り容器である。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、軸が、土中のバクテリアなどによって自然分解する再生紙を含む紙、または、生分解性プラスチックからなるので、発芽後、軸を取り外す作業が不要で、環境にも優しい。
【0021】
軸の素材は、再生紙を含む紙でもよいし、生分解性プラスチックでもよい。
生分解性プラスチックとしては、例えば脂肪族ポリエステル、酢酸セルロース、ニトロセルロース、ポリエステルナイロン共重合体、アミロースポリエステル共重合体などを採用することができる。再生紙を採用した場合には、古紙の再利用を図ることができる。
【0022】
請求項5に記載の発明は、前記軸には、肥料が含まれている請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項4のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器である。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、軸に肥料が含まれているので、発芽後、土に肥料を加えなくても苗を良好に育てることができる。
【0024】
肥料としては、例えば窒素、リン、カリウムなどを含むものを採用することができる。
肥料を軸に含ませる方法は限定されない。例えば、軸に肥料を練り込んでもよいし、軸の露出面に肥料を固着してもよい。
【0025】
請求項6に記載の発明は、前記軸の先部には、大粒の種子の掛止部が設けられた請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項5のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器である。
【0026】
請求項6に記載の発明によれば、掛止部に大粒の種子を掛止することで、この種子を軸の先部に簡単に取り付けることができる。
【0027】
掛止部の構造は限定されない。例えば、クリップ構造でもよいし、嵌合状態で掛止する構造でもよく、掛止部の構造に限定はない。
掛止部の形成数は1つでもよいし、2つ以上でもよい。
【0028】
請求項7に記載の発明は、前記軸の先部には、小粒の種子が接着された請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項6のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器である。
【0029】
請求項7に記載の発明によれば、軸の先部に小粒の種子が接着されているので、小粒の種子を確実に軸の先部に取り付けることができ、しかも水やり時の種子の流れを防止することができる。
【0030】
接着剤の種類は限定されない。例えば、糊、合成糊、その他各種の合成樹脂接着剤を採用することができる。
軸に接着される種子の数は1個でもよいし、2個以上でもよい。
種子は、軸の先部の片面だけに1個または複数個接着してもよいし、両面に複数個接着してもよい。
【0031】
請求項8に記載の発明は、前記軸には、取り付けられた前記種子の種類に応じた土中への埋め込み深さを示す埋め込みラインが印された請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項7のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器である。
【0032】
請求項8に記載の発明によれば、一般に種子はその種類に応じて土に埋める深さが異なる。種播き時、軸を埋め込みラインまで埋めることにより、その種子の種類に適した深さ位置に、初心者でも簡単に種子を埋め込むことができる。
埋め込みラインは、軸の表裏面のうち、一方だけでもよいし、両方でもよい。
埋め込みラインは、印刷などで表示してもよいし、細い溝で表示してもよい。
【発明の効果】
【0033】
請求項1および請求項2に記載の発明によれば、種子と、種子が先部に取り付けられる軸とを備えたので、栽培用のスコップなどが不要で、かつ初心者でも手を汚さずに簡単に種播きをすることができる。
【0034】
特に、請求項2に記載の発明によれば、複数本の請求項1の種子付軸が、切り取り可能に櫛歯状に配列された連軸と、ブック型シートとを備えた種子付軸入り容器としたので、安価かつコンパクトで、販促品としての利便性を高めることができる。
【0035】
また、請求項3に記載の発明によれば、ブック型シートの表紙およびまたは裏表紙を、広告の掲載面およびまたは種子付軸の使用説明の記載面としたので、広告を掲載したり、種子付軸の使用説明を記載することができる。
【0036】
請求項4に記載の発明によれば、軸が再生紙を含む紙または生分解性プラスチックからなるので、発芽後、軸を取り外す作業が不要で、環境に優しいものとなる。
【0037】
請求項5に記載の発明によれば、軸に肥料が含まれているので、発芽後、土に肥料を加えなくても苗を良好に育てることができる。
【0038】
請求項6に記載の発明によれば、軸の先部に掛止部を設けたので、大粒の種子を簡単に軸の先部に取り付けることができる。
【0039】
請求項7に記載の発明によれば、軸の先部に小粒の種子を接着したので、小粒の種子を確実に軸の先部に取り付けることができ、しかも水やり時の種子の流れを防止することができる。
【0040】
請求項8に記載の発明によれば、軸の一部に種子の種類に応じた土中への埋め込み深さを示す埋め込みラインを印したので、初心者でも簡単に種子の種類に応じて種子を土中に埋め込むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0042】
図1〜図4において、10はこの発明の実施例に係る販売促進用の種子付軸入り容器10で、この種子付軸入り容器10は、複数本の種子付軸11が、切り取り可能に櫛歯状に配列された連軸12と、開閉自在な表紙13aを有し、表紙13aの一端側に元部を固定した状態で連軸12を収納するブック型シート13とを備えている。
種子付軸11は、種子14と、種子14が先部に取り付けられる種子付軸11の本体である軸15とを備えている。
連軸12は、再生紙製の板紙からなる。この板紙を櫛型に断裁し、1本おきに長さが若干異なった合計5本の軸15としている。軸15は再生紙製であるので、軸15の元部から切り取り可能となっている。軸15は、生分解性プラスチック製でもよい。
【0043】
軸15には、窒素、リン、カリウムを混ぜた肥料が含浸されている。
軸15の先部は、マッチの頭薬部のような大径部となっている。ここには、大粒の種子14の掛止部16が設けられている。掛止部16は、取り付けられる種子14より若干小径な孔部16aと、大径部の元部と一体化し、軸15の厚さ方向の一方側に突出した種受け片16bとを有している。孔部16aには、朝顔の種子14がしっかりと嵌入され、種子14の一側部が種受け片16bに当てがわれて保持されている。また、この掛止部16に代えて、軸15の大径部の片面に、小粒の種子14Aを糊(接着剤)14aを介して貼着してもよい(図3(b))。この場合には、小粒の種子14Aを確実に軸15の先部に取り付けることができ、しかも水やり時の種子14Aの流れを防止することができる。
【0044】
ブック型シート13は、裏表紙13bと、この裏表紙13bに対して折畳まれる表紙13aとを備えている。また、ブック型シート13は、裏表紙13bの表紙13aが連設されている側と反対の側にある折返し片部13cと、裏表紙13bとの間に、連軸12の元部が挿し込まれ、この部分がステープラーの針によって止着されている。
ブック型シート13の表紙13aの外面は、企業広告の掲載面となっている。また、ブック型シート13の表紙13aの内面は、種子付軸11の使用説明の記載面となっている。
【0045】
次に、図5〜図7を参照して、この実施例に係る種子付軸入り容器10の使用方法を説明する。
まず、ブック型シート13の表紙13aを開き、その表紙13aの先端部を、連軸12の元部と裏表紙13bの折返し片部13c側の端部に挟み込む(図5)。このとき、表紙13aが弓なりに湾曲し、元部を除く連軸12の軸全体が裏表紙13bから離れるように立ち上がる。その後、指を使って軸15を元部から切り取る。
【0046】
切り取った軸15は、種子14が掛止された先部を下に向けて、所定長さだけ土の中に差し込む(図6(a))。また、軸15として、例えば軸15の表裏面に、種子14の種類に応じた土中への埋め込み深さを示す埋め込みラインLを印したものを採用してもよい(図6(b))。この場合には、その埋め込みラインLまで軸15の先部を埋め込むことで、初心者でも簡単に種子14の種類に応じて種子14を土中に埋め込むことができる。
【0047】
このように、軸15の先部に種子14を取り付けたので、土に種子付軸11の先部を差し込むだけで、種子14を土に埋めることができる。これにより、初心者でもスコップなどを使うことなく、手を汚さずに簡単に種播きをすることができる。しかも、安価かつコンパクトで、販促品としての利便性が高い。
【0048】
さらに、表紙13aの外面を広告の掲載面とし、表紙13aの内面を種子付軸11の使用説明の記載面としたので、販促品として必要な大きい広告面を確保することができる。しかも、軸15の使用方法の記載面も確保することができる。
軸15の素材として、土中のバクテリアなどによって自然分解する再生紙を採用したので、発芽後、軸15を取り外す作業が不要で、環境にも優しい。
【0049】
また、軸15に肥料を含ませているので、発芽後、土に肥料を加えなくても苗aを良好に育てることができる。
軸15の先部に掛止部16を設けたので、大粒の種子14を軸15の先部に簡単に取り付けることができる。
【0050】
本発明の種子付軸および種子付軸入り容器は、上記の図1〜7の実施例に限定されるものではない。
例えば、図8において、10はこの発明の他の実施例に係る販売促進用の種子付軸入り容器10で、この種子付軸入り容器10は、複数本の種子付軸11が、切り取り可能に櫛歯状に配列された連軸12と、開閉自在な表紙13aを有し、表紙13aの一端側に元部を固定した状態で連軸12を収納するブック型シート13とを備えている。
種子付軸11は、種子14が先部に取り付けられる種子付軸11の本体である軸15を備えている。
連軸12は、再生紙製の板紙からなる。この板紙を櫛型に断裁し、1本おきに長さが若干異なった合計5本の軸15としている。軸15は再生紙製であるので、軸15の元部から切り取り可能となっている。軸15は、生分解性プラスチック製でもよい。
軸15の先部には、扁平なしゃもじ状の先部17を設け、先部17には種子を接着させるための接着剤が塗布してあり、シール18で覆われている。使用時にはシール18を剥がし種子14を接着させて使用する。また、このときの種子14にはケシの実などの小粒状の種子が好ましく用いられる。
【0051】
次に、図9〜図13を参照して、本発明の他の実施例に係る軸15の形態について説明する。
図9は、軸15の先部がフォーク状になった先部19を設けたものである。先部19bとこれに連結した先部19aとによって種子14を挟んで使用する。図9(a)は櫛歯状に軸15を交互に並べたものであり、図9(b)は種子14を装着した状態での軸15の拡大図である。
【0052】
図10は、軸15の先部に種子14を接着したシール20を貼って使用するものである。図10(a)はシール20接着後、図10(b)はシール20を接着前である。
【0053】
図11は、軸15の先部に種子14はめ込み用の窪みを有する先部21を設けたものであり、種子を先部にはめ込んで使用する。なお、図11(a)は種子14装着前を、図11(b)は先部に種子14を装着した状態をそれぞれ表す。
【0054】
図12は、軸15の先部に種子14を挟み込むためのノート型の先部22を設けたものであり、先部22は種子をはめ込むためのはめ込み部22bおよび開閉可能なふた部22aからなる。22bに種子14を挟み込んで使用する。図12(a)は先部22が閉じている状態を、図12(b)は先部22が開いている状態をそれぞれ示している。
【0055】
図13は、軸15の先部に種子14を挟み込むための切込みを有する先部23を設け、種子14を挟み込んで使用するものである。図は櫛歯状に連結した連軸12の拡大図である。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明の種子付軸入り容器は、例えば、主婦が趣味間隔で気軽に種子を蒔くことができ、また、この容器を商品展開に併せて拡販すると、エコロジーを考えつつ商品広告効果を生み、さらに、手軽さと需要で消費者をキャッチすることができ、さらに対象商品・会社のイメージアップに繋がる。したがって、本発明の種子付軸入り容器は、医療用医療品、飲料商品、加工食品などの広告宣伝に展開することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】この発明の実施例に係る種子付軸入り容器の表紙を開いた状態の斜視図である。
【図2】この発明の実施例に係る種子付軸入り容器の表紙を閉じた状態の斜視図である。
【図3】(a)は、この発明の実施例に係る種子付軸の拡大斜視図である。(b)は、この発明の実施例に係る他の種子付軸の要部拡大斜視図である。
【図4】この発明の実施例に係る種子付軸入り容器の表紙の内面を示す要部斜視図である。
【図5】この発明の実施例に係る種子付軸入り容器の連軸を立ち上げた状態を示す斜視図である。
【図6】(a)は、この発明の実施例に係る種子付軸の使用状態を示す拡大斜視図である。(b)は、この発明の実施例に係る他の種子付軸の使用状態を示す拡大斜視図である。
【図7】この発明の実施例に係る種子付軸の発芽状態を示す拡大斜視図である。
【図8】この発明の他の実施例に係る種子付軸の拡大斜視図である。
【図9】(a)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸を櫛歯状に並べた状態の斜視図である。(b)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸に種子を装着した状態の拡大斜視図である。
【図10】(a)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸の種子装着の状態を示す図である。(b)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸の種子装着前の状態の拡大図である。
【図11】(a)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸の種子装着前の状態を示す拡大斜視図である。(b)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸に種子装着時の状態の拡大斜視図である。
【図12】(a)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸の種子装着前の状態を示す拡大図である。(b)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸に種子装着の状態の拡大図である。
【図13】この発明の他の実施例に係る種子付軸の種子装着の状態を示す拡大図である。
【符号の説明】
【0058】
10 種子付軸入り容器
11 種子付軸
12 連軸
13 ブック型シート
13a 表紙
13b 裏表紙
13c 折り返し片部
14,14A 種子
15 軸
16 掛止部
17,19,19a,19b,20,21,22,23 先部
18 シール
22a ふた部
22b はめ込み部
L 埋め込みライン
a 苗
【技術分野】
【0001】
この発明は、植物の種子がマッチ棒状の軸に取り付けられた種子付軸およびそれが収納された種子付軸入り容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、植物の種子を入れた容器として、例えば特許文献1が知られている。
これは、生分解性プラスチックからなる粘着テープの表面に植物の種子を、テープ長さ方向に等間隔で貼着し、各種子を覆うように、粘着テープの表面に生分解性プラスチック製のカバーを貼着した種子の直播き用テープである。これらの粘着テープとカバーとには、種子が水分を吸収し、芽や根が出やすいように細い孔が多数形成されている。
【0003】
種播き時には、種子の直播き用テープを土に敷き、その上から所定量の覆土をかぶせ、水をかける。粘着テープに一定間隔毎に種子を貼着しているので、田または畑に種子を規則正しく整然と播くことができ、発芽後に行われる除草作業や施肥作業が容易になる。
【0004】
しかしながら、特許文献1にあっては、以下の課題があった。
(1)種子は、土の上に敷かれる直播き用テープに収納されている。これにより、直播き用テープを敷いた後は、所定量の覆土を直播き用テープの上に被せなければならなかった。その結果、スコップなどが必要で、手も汚れていた。
(2)直播き用テープは、これに広告を印刷した販促品として配布した場合、印刷面の確保が難しく、多数個の種子を1纏めにしたセット品では、嵩張りやすかった。
【特許文献1】特開平8−140416号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、この発明は、栽培用のスコップなどが不要で、かつ初心者でも手を汚さずに簡単に種播きをすることができる種子付軸および種子付軸入り容器を提供することを提供することを目的としている。
この発明は、安価かつコンパクトで、販促品としての利便性が高い種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
【0006】
この発明は、広告を掲載したり、種子付軸の使用説明を記載することができる種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
この発明は、発芽後、軸を取り外す作業が不要で、環境に優しい種子付軸および種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
この発明は、種播き後、肥料を添加する必要がない種子付軸および種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
【0007】
この発明は、大粒の種子を簡単に軸の先部に取り付けることができる種子付軸および種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
この発明は、小粒の種子を確実に軸の先部に取り付けることができ、しかも水やり時の種子の流れを防止することができる種子付軸および種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
この発明は、種子の種類に応じて種子を土中に埋め込むことができる種子付軸および種子付軸入り容器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、種子と、該種子が先部に取り付けられる軸とを備えたマッチ棒状の種子付軸である。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、軸の先部に種子を取り付けたので、土に種子付軸の先部を差し込むだけで、種子を土に埋めることができる。これにより、初心者でもスコップなどを使うことなく、手を汚さずに簡単に種播きをすることができる。
【0010】
種子の種類は限定されない。例えば朝顔、ヒマワリなど大粒の種子でもよい。また、芥子、パンジー、ミント、バジルラベンダー、ペパーミント、カモミール、レモングラス、フェンネルなどの小粒の種子でもよい。
【0011】
軸の素材は、紙(例えば厚紙、再生紙、ダンボール紙)、木(例えばポプラ、ドロ、サワグルミ、シナ、マツ)などが挙げられる。その他、例えば澱粉ポリエチレンブレンド型、脂肪族ポリエステル汎用プラスチックブレンド型などの生物崩壊性プラスチックでもよい。
種子を軸に取り付ける方法は限定されない。例えば、糊を含む各種の接着剤、各種の掛止構造などを採用することができる。
1本の軸に取り付けられる種子の個数は限定されない。1個でもよいし、2個以上でもよい。
【0012】
請求項2に記載の発明は、複数本の請求項1の種子付軸が、切り取り可能に櫛歯状に配列された連軸と、開閉自在な表紙を有し、該表紙の一端側に元部を固定した状態で連軸を収納するブック型シートとを備えた種子付軸入り容器である。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、栽培用のスコップなどが不要で、かつ初心者でも手を汚さずに簡単に種播きをすることができる。しかも安価かつコンパクトで、販促品としての利便性が高い。
【0014】
連軸を構成する種子付軸の本数は複数本であれば限定されない。例えば、2本、3本以上である。
連軸において、種子付軸を切り取り可能にする構造としては、例えば連軸の素材を紙板として線切り取り可能な構造としてもよいし、種子付軸を紙、木、生分解性プラスチックとし、種子付軸の元部にミシン目を入れた構造としてもよい。
【0015】
ブック型シートの素材は限定されない。例えば板紙、生分解性プラスチックシートなどを採用することができる。
連軸の元部とブック型シートとを連結する方法としては、例えばステープラー止め、糊止めなどを採用することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、前記ブック型シートの表紙およびまたは裏表紙を、広告の掲載面およびまたは種子付軸の使用説明の記載面とした請求項2に記載の種子付軸入り容器である。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、表紙およびまたは裏表紙を、広告の掲載面およびまたは種子付軸の使用説明の記載面としたので、販促品として必要な大きい広告面を確保することができる。しかも、種子軸の使用方法の記載面も確保することができる。
【0018】
広告の掲載面およびまたは種子付軸の使用説明の記載面となるのは、ブック型シートの表紙でもよいし、裏表紙でもよいし、その両方でもよい。
また、ブック型シートの表紙およびまたは裏表紙は、広告の掲載面としてもよいし、種子付軸の使用説明の記載面としてもよいし、その両方でもよい。
【0019】
請求項4に記載の発明は、前記軸は、再生紙を含む紙または生分解性プラスチックからなる請求項1に記載の種子付軸または請求項2または請求項3に記載の種子付軸入り容器である。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、軸が、土中のバクテリアなどによって自然分解する再生紙を含む紙、または、生分解性プラスチックからなるので、発芽後、軸を取り外す作業が不要で、環境にも優しい。
【0021】
軸の素材は、再生紙を含む紙でもよいし、生分解性プラスチックでもよい。
生分解性プラスチックとしては、例えば脂肪族ポリエステル、酢酸セルロース、ニトロセルロース、ポリエステルナイロン共重合体、アミロースポリエステル共重合体などを採用することができる。再生紙を採用した場合には、古紙の再利用を図ることができる。
【0022】
請求項5に記載の発明は、前記軸には、肥料が含まれている請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項4のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器である。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、軸に肥料が含まれているので、発芽後、土に肥料を加えなくても苗を良好に育てることができる。
【0024】
肥料としては、例えば窒素、リン、カリウムなどを含むものを採用することができる。
肥料を軸に含ませる方法は限定されない。例えば、軸に肥料を練り込んでもよいし、軸の露出面に肥料を固着してもよい。
【0025】
請求項6に記載の発明は、前記軸の先部には、大粒の種子の掛止部が設けられた請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項5のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器である。
【0026】
請求項6に記載の発明によれば、掛止部に大粒の種子を掛止することで、この種子を軸の先部に簡単に取り付けることができる。
【0027】
掛止部の構造は限定されない。例えば、クリップ構造でもよいし、嵌合状態で掛止する構造でもよく、掛止部の構造に限定はない。
掛止部の形成数は1つでもよいし、2つ以上でもよい。
【0028】
請求項7に記載の発明は、前記軸の先部には、小粒の種子が接着された請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項6のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器である。
【0029】
請求項7に記載の発明によれば、軸の先部に小粒の種子が接着されているので、小粒の種子を確実に軸の先部に取り付けることができ、しかも水やり時の種子の流れを防止することができる。
【0030】
接着剤の種類は限定されない。例えば、糊、合成糊、その他各種の合成樹脂接着剤を採用することができる。
軸に接着される種子の数は1個でもよいし、2個以上でもよい。
種子は、軸の先部の片面だけに1個または複数個接着してもよいし、両面に複数個接着してもよい。
【0031】
請求項8に記載の発明は、前記軸には、取り付けられた前記種子の種類に応じた土中への埋め込み深さを示す埋め込みラインが印された請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項7のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器である。
【0032】
請求項8に記載の発明によれば、一般に種子はその種類に応じて土に埋める深さが異なる。種播き時、軸を埋め込みラインまで埋めることにより、その種子の種類に適した深さ位置に、初心者でも簡単に種子を埋め込むことができる。
埋め込みラインは、軸の表裏面のうち、一方だけでもよいし、両方でもよい。
埋め込みラインは、印刷などで表示してもよいし、細い溝で表示してもよい。
【発明の効果】
【0033】
請求項1および請求項2に記載の発明によれば、種子と、種子が先部に取り付けられる軸とを備えたので、栽培用のスコップなどが不要で、かつ初心者でも手を汚さずに簡単に種播きをすることができる。
【0034】
特に、請求項2に記載の発明によれば、複数本の請求項1の種子付軸が、切り取り可能に櫛歯状に配列された連軸と、ブック型シートとを備えた種子付軸入り容器としたので、安価かつコンパクトで、販促品としての利便性を高めることができる。
【0035】
また、請求項3に記載の発明によれば、ブック型シートの表紙およびまたは裏表紙を、広告の掲載面およびまたは種子付軸の使用説明の記載面としたので、広告を掲載したり、種子付軸の使用説明を記載することができる。
【0036】
請求項4に記載の発明によれば、軸が再生紙を含む紙または生分解性プラスチックからなるので、発芽後、軸を取り外す作業が不要で、環境に優しいものとなる。
【0037】
請求項5に記載の発明によれば、軸に肥料が含まれているので、発芽後、土に肥料を加えなくても苗を良好に育てることができる。
【0038】
請求項6に記載の発明によれば、軸の先部に掛止部を設けたので、大粒の種子を簡単に軸の先部に取り付けることができる。
【0039】
請求項7に記載の発明によれば、軸の先部に小粒の種子を接着したので、小粒の種子を確実に軸の先部に取り付けることができ、しかも水やり時の種子の流れを防止することができる。
【0040】
請求項8に記載の発明によれば、軸の一部に種子の種類に応じた土中への埋め込み深さを示す埋め込みラインを印したので、初心者でも簡単に種子の種類に応じて種子を土中に埋め込むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0042】
図1〜図4において、10はこの発明の実施例に係る販売促進用の種子付軸入り容器10で、この種子付軸入り容器10は、複数本の種子付軸11が、切り取り可能に櫛歯状に配列された連軸12と、開閉自在な表紙13aを有し、表紙13aの一端側に元部を固定した状態で連軸12を収納するブック型シート13とを備えている。
種子付軸11は、種子14と、種子14が先部に取り付けられる種子付軸11の本体である軸15とを備えている。
連軸12は、再生紙製の板紙からなる。この板紙を櫛型に断裁し、1本おきに長さが若干異なった合計5本の軸15としている。軸15は再生紙製であるので、軸15の元部から切り取り可能となっている。軸15は、生分解性プラスチック製でもよい。
【0043】
軸15には、窒素、リン、カリウムを混ぜた肥料が含浸されている。
軸15の先部は、マッチの頭薬部のような大径部となっている。ここには、大粒の種子14の掛止部16が設けられている。掛止部16は、取り付けられる種子14より若干小径な孔部16aと、大径部の元部と一体化し、軸15の厚さ方向の一方側に突出した種受け片16bとを有している。孔部16aには、朝顔の種子14がしっかりと嵌入され、種子14の一側部が種受け片16bに当てがわれて保持されている。また、この掛止部16に代えて、軸15の大径部の片面に、小粒の種子14Aを糊(接着剤)14aを介して貼着してもよい(図3(b))。この場合には、小粒の種子14Aを確実に軸15の先部に取り付けることができ、しかも水やり時の種子14Aの流れを防止することができる。
【0044】
ブック型シート13は、裏表紙13bと、この裏表紙13bに対して折畳まれる表紙13aとを備えている。また、ブック型シート13は、裏表紙13bの表紙13aが連設されている側と反対の側にある折返し片部13cと、裏表紙13bとの間に、連軸12の元部が挿し込まれ、この部分がステープラーの針によって止着されている。
ブック型シート13の表紙13aの外面は、企業広告の掲載面となっている。また、ブック型シート13の表紙13aの内面は、種子付軸11の使用説明の記載面となっている。
【0045】
次に、図5〜図7を参照して、この実施例に係る種子付軸入り容器10の使用方法を説明する。
まず、ブック型シート13の表紙13aを開き、その表紙13aの先端部を、連軸12の元部と裏表紙13bの折返し片部13c側の端部に挟み込む(図5)。このとき、表紙13aが弓なりに湾曲し、元部を除く連軸12の軸全体が裏表紙13bから離れるように立ち上がる。その後、指を使って軸15を元部から切り取る。
【0046】
切り取った軸15は、種子14が掛止された先部を下に向けて、所定長さだけ土の中に差し込む(図6(a))。また、軸15として、例えば軸15の表裏面に、種子14の種類に応じた土中への埋め込み深さを示す埋め込みラインLを印したものを採用してもよい(図6(b))。この場合には、その埋め込みラインLまで軸15の先部を埋め込むことで、初心者でも簡単に種子14の種類に応じて種子14を土中に埋め込むことができる。
【0047】
このように、軸15の先部に種子14を取り付けたので、土に種子付軸11の先部を差し込むだけで、種子14を土に埋めることができる。これにより、初心者でもスコップなどを使うことなく、手を汚さずに簡単に種播きをすることができる。しかも、安価かつコンパクトで、販促品としての利便性が高い。
【0048】
さらに、表紙13aの外面を広告の掲載面とし、表紙13aの内面を種子付軸11の使用説明の記載面としたので、販促品として必要な大きい広告面を確保することができる。しかも、軸15の使用方法の記載面も確保することができる。
軸15の素材として、土中のバクテリアなどによって自然分解する再生紙を採用したので、発芽後、軸15を取り外す作業が不要で、環境にも優しい。
【0049】
また、軸15に肥料を含ませているので、発芽後、土に肥料を加えなくても苗aを良好に育てることができる。
軸15の先部に掛止部16を設けたので、大粒の種子14を軸15の先部に簡単に取り付けることができる。
【0050】
本発明の種子付軸および種子付軸入り容器は、上記の図1〜7の実施例に限定されるものではない。
例えば、図8において、10はこの発明の他の実施例に係る販売促進用の種子付軸入り容器10で、この種子付軸入り容器10は、複数本の種子付軸11が、切り取り可能に櫛歯状に配列された連軸12と、開閉自在な表紙13aを有し、表紙13aの一端側に元部を固定した状態で連軸12を収納するブック型シート13とを備えている。
種子付軸11は、種子14が先部に取り付けられる種子付軸11の本体である軸15を備えている。
連軸12は、再生紙製の板紙からなる。この板紙を櫛型に断裁し、1本おきに長さが若干異なった合計5本の軸15としている。軸15は再生紙製であるので、軸15の元部から切り取り可能となっている。軸15は、生分解性プラスチック製でもよい。
軸15の先部には、扁平なしゃもじ状の先部17を設け、先部17には種子を接着させるための接着剤が塗布してあり、シール18で覆われている。使用時にはシール18を剥がし種子14を接着させて使用する。また、このときの種子14にはケシの実などの小粒状の種子が好ましく用いられる。
【0051】
次に、図9〜図13を参照して、本発明の他の実施例に係る軸15の形態について説明する。
図9は、軸15の先部がフォーク状になった先部19を設けたものである。先部19bとこれに連結した先部19aとによって種子14を挟んで使用する。図9(a)は櫛歯状に軸15を交互に並べたものであり、図9(b)は種子14を装着した状態での軸15の拡大図である。
【0052】
図10は、軸15の先部に種子14を接着したシール20を貼って使用するものである。図10(a)はシール20接着後、図10(b)はシール20を接着前である。
【0053】
図11は、軸15の先部に種子14はめ込み用の窪みを有する先部21を設けたものであり、種子を先部にはめ込んで使用する。なお、図11(a)は種子14装着前を、図11(b)は先部に種子14を装着した状態をそれぞれ表す。
【0054】
図12は、軸15の先部に種子14を挟み込むためのノート型の先部22を設けたものであり、先部22は種子をはめ込むためのはめ込み部22bおよび開閉可能なふた部22aからなる。22bに種子14を挟み込んで使用する。図12(a)は先部22が閉じている状態を、図12(b)は先部22が開いている状態をそれぞれ示している。
【0055】
図13は、軸15の先部に種子14を挟み込むための切込みを有する先部23を設け、種子14を挟み込んで使用するものである。図は櫛歯状に連結した連軸12の拡大図である。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明の種子付軸入り容器は、例えば、主婦が趣味間隔で気軽に種子を蒔くことができ、また、この容器を商品展開に併せて拡販すると、エコロジーを考えつつ商品広告効果を生み、さらに、手軽さと需要で消費者をキャッチすることができ、さらに対象商品・会社のイメージアップに繋がる。したがって、本発明の種子付軸入り容器は、医療用医療品、飲料商品、加工食品などの広告宣伝に展開することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】この発明の実施例に係る種子付軸入り容器の表紙を開いた状態の斜視図である。
【図2】この発明の実施例に係る種子付軸入り容器の表紙を閉じた状態の斜視図である。
【図3】(a)は、この発明の実施例に係る種子付軸の拡大斜視図である。(b)は、この発明の実施例に係る他の種子付軸の要部拡大斜視図である。
【図4】この発明の実施例に係る種子付軸入り容器の表紙の内面を示す要部斜視図である。
【図5】この発明の実施例に係る種子付軸入り容器の連軸を立ち上げた状態を示す斜視図である。
【図6】(a)は、この発明の実施例に係る種子付軸の使用状態を示す拡大斜視図である。(b)は、この発明の実施例に係る他の種子付軸の使用状態を示す拡大斜視図である。
【図7】この発明の実施例に係る種子付軸の発芽状態を示す拡大斜視図である。
【図8】この発明の他の実施例に係る種子付軸の拡大斜視図である。
【図9】(a)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸を櫛歯状に並べた状態の斜視図である。(b)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸に種子を装着した状態の拡大斜視図である。
【図10】(a)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸の種子装着の状態を示す図である。(b)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸の種子装着前の状態の拡大図である。
【図11】(a)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸の種子装着前の状態を示す拡大斜視図である。(b)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸に種子装着時の状態の拡大斜視図である。
【図12】(a)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸の種子装着前の状態を示す拡大図である。(b)はこの発明の他の実施例に係る種子付軸に種子装着の状態の拡大図である。
【図13】この発明の他の実施例に係る種子付軸の種子装着の状態を示す拡大図である。
【符号の説明】
【0058】
10 種子付軸入り容器
11 種子付軸
12 連軸
13 ブック型シート
13a 表紙
13b 裏表紙
13c 折り返し片部
14,14A 種子
15 軸
16 掛止部
17,19,19a,19b,20,21,22,23 先部
18 シール
22a ふた部
22b はめ込み部
L 埋め込みライン
a 苗
【特許請求の範囲】
【請求項1】
種子と、該種子が先部に取り付けられる軸とを備えたマッチ棒状の種子付軸。
【請求項2】
複数本の請求項1の種子付軸が、切り取り可能に櫛歯状に配列された連軸と、開閉自在な表紙を有し、該表紙の一端側に元部を固定した状態で連軸を収納するブック型シートとを備えた種子付軸入り容器。
【請求項3】
前記ブック型シートの表紙およびまたは裏表紙を、広告の掲載面およびまたは種子付軸の使用説明の記載面とした請求項2に記載の種子付軸入り容器。
【請求項4】
前記軸は、再生紙を含む紙または生分解性プラスチックからなる請求項1に記載の種子付軸または請求項2または請求項3に記載の種子付軸入り容器。
【請求項5】
前記軸には、肥料が含まれている請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項4のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器。
【請求項6】
前記軸の先部には、大粒の種子の掛止部が設けられた請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項5のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器。
【請求項7】
前記軸の先部には、小粒の種子が接着された請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項6のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器。
【請求項8】
前記軸には、前記種子の種類に応じた土中への埋め込み深さを示す埋め込みラインが印された請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項7のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器。
【請求項1】
種子と、該種子が先部に取り付けられる軸とを備えたマッチ棒状の種子付軸。
【請求項2】
複数本の請求項1の種子付軸が、切り取り可能に櫛歯状に配列された連軸と、開閉自在な表紙を有し、該表紙の一端側に元部を固定した状態で連軸を収納するブック型シートとを備えた種子付軸入り容器。
【請求項3】
前記ブック型シートの表紙およびまたは裏表紙を、広告の掲載面およびまたは種子付軸の使用説明の記載面とした請求項2に記載の種子付軸入り容器。
【請求項4】
前記軸は、再生紙を含む紙または生分解性プラスチックからなる請求項1に記載の種子付軸または請求項2または請求項3に記載の種子付軸入り容器。
【請求項5】
前記軸には、肥料が含まれている請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項4のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器。
【請求項6】
前記軸の先部には、大粒の種子の掛止部が設けられた請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項5のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器。
【請求項7】
前記軸の先部には、小粒の種子が接着された請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項6のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器。
【請求項8】
前記軸には、前記種子の種類に応じた土中への埋め込み深さを示す埋め込みラインが印された請求項1に記載の種子付軸または請求項2〜請求項7のうち、何れか1項に記載の種子付軸入り容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−6170(P2006−6170A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−186586(P2004−186586)
【出願日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(501362032)株式会社大成 (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(501362032)株式会社大成 (2)
【Fターム(参考)】
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