説明

種子処理のための水性ネオニコチノイド組成物

水、遊離形態又は農薬として有用な塩の形態の殺虫又は殺ダニ有効量の少なくとも1つのニトロイミノ化合物又はニトログアニジノ化合物、及び以下の成分:a)a1)少なくとも1つの陰イオン界面活性剤を含んで成る、2〜10質量%の界面活性剤;b)4〜20質量%の少なくとも1つの無機固形担体;及び、c)3〜25質量%の少なくとも1つの不凍剤、の混合物を含んで成る、殺虫剤又はダニ駆除剤を植物繁殖材料に適用するのに適した水性組成物。1つの実施態様において、この水性組成物は、殺真菌有効量の少なくとも1つの殺真菌活性化合物を更に含んで成る。本発明の組成物は、貯蔵安定性を有し、すぐに適用でき(ready−to−apply)(RTA)、生態学的及び毒物学的に好ましく、優れた殺真菌有効性を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水性組成物、このような組成物の調製、並びに昆虫及び/又は代表的なダニ目の防除のためのこのような組成物を使用する方法に関する。本発明の水性組成物は、植物繁殖材料、例えば種子の、昆虫及び/又は代表的なダニ目からの保護における具体的な用途を有する。
【背景技術】
【0002】
作物の昆虫害虫を防除するための合成殺虫剤の使用は、広く実施されている。この実施は、このような防除が作物収量を増大させることができることが示されてきたので、高度の商業的成功を収めてきた。しかし、殺虫剤の効果的な使用は、昆虫耐性及び環境暴露及び作業者の暴露の懸念の観点から適切な管理が必要とされる。この問題に適用される1つの解決策は、古い急性毒性殺虫剤の必要性を減少及び環境負荷率を軽減するための、新規でより高い活性の殺虫剤の提供であった。
【0003】
市場において顕著な認識を得ている殺虫剤の1つの新規のクラスは、いわゆる「ネオニコチノイド」殺虫剤である。このクラスの殺虫剤としては、ニトロイミノ−又はニトログアニジノ−化合物、例えば米国特許第4742060号及び同第5304566号及びEP580553A2、それぞれに記載されているイミダクロプリド、アセタミプリド、及びチアメトキサム化合物が挙げられる。
【0004】
植物繁殖材料(例えば、種子)の殺虫剤による直接的な処理は、単独で或いは葉面又は畝間殺虫剤適用と併せて適用した場合の、環境及び作業者暴露並びに害虫耐性の増大を軽減する必要性に取り組む標的適用である。
【0005】
種子処理は、様々な害虫を防除するために、様々な作物において用いられる。種子処理は、苗木を土壌昆虫から保護することにより、均質な立ち上がり(stand)の確立を確実にし、収率の損失を軽減するのに一般的に用いられる。全身種子処理は、ある場合に、葉面殺虫剤の従来の広い散布の代わりを提供することができる。
【0006】
殺虫剤種子処理は、様々な製剤で提供される:乾燥フロアブル(dry flowable)(DF)、液体フロアブル(liquid flowable)(LF)、真液体(true liquid)(TL)、乳剤(EC)、ダスト(D)、水和剤(WP)、サスポエマルション(SE)、水和性顆粒剤 (WG)など。いくつかは、閉鎖適用系を用いる商業用の塗布器のみによる使用に関して登録されており、他のものは、ダスト、スラリー、水溶性バッグ、又はすぐに適用できる(ready−to−apply)液体製剤として農場ですぐに利用できる。
【0007】
処理を適切に適用するため又は大量の種子を処理するのに必要な特殊装置により、商業的な種子処理がしばしば望ましい。商業的な処理装置の重要な関心事は、適量の活性成分の種子への送達を確実にする装置性能である。非常に少量の物質(種子100重量あたり1gの活性成分まで低下)しか必要としない最新の殺虫剤に関しては、このことが特に重要となりつつある。
【0008】
好都合なことに、多くの種子処理物質は、農場での使用にも利用可能である。これらは、ホッパーボックス(hopper−box)又はプランターボックス(planter−box)処理として知られており、ここでは、液体又は乾燥製剤は種子に適用され、それは、オージェ(auger)を通って、輸送容器又はトラックからプランターボックスへと通過する。これらの製剤は、植え付けの直前に大量の種子に種子処理を適用するのに非常に便利な方法である。従来の乾燥処理物は、一般的に、処理化学物質を種子に接着させるためのタルク又はグラファイトと共に処方される。従来の液体ホッパーボックス処理は、一般的に、速乾製剤として利用可能である。あらゆる場合において、任意の種子処理製剤からの最大の利益のために、優れた種子被覆率が必要とされる。
【0009】
しかし、種子を処理しようとする場合、完全な種子被覆率を得ることは困難であり得る。例えば、乾燥製剤は、許容されない作業者の殺虫活性成分への暴露をもたらし得る。特定の液体製剤は、粒径又は粘度が一定に保たれないように、貯蔵中に不均一になり得る。更なる問題、例えば許容されない乾燥時間、種子処理装置中での物質の積層、低い種子流動性、悪い種子被覆率、及び植え込み前の種子からの殺虫剤のダストオフ(dust−off)が生じ得る。結果として、取り扱いが困難になり、種子処理の生物学的効率が減少する。
【0010】
商業上の及び農場での種子処理装置双方での使用に効果的な、代替の新規の液体殺虫種子処理組成物が当業界で必要とされている。
【発明の開示】
【0011】
概要
驚くべきことに、界面活性剤、無機担体、不凍剤及びネオニコチノイド類の殺虫剤の組み合わせをベースとした特定の充填水性殺虫組成物が、貯蔵安定性を有し、向上した流動性を有し、低いダストオフで植物繁殖材料に対して優れた接着性を有し、且つ低温又は冷凍種子上で素晴らしい性能を有することが見出された。本発明の水性組成物は、植物繁殖材料、例えば種子の、昆虫及び/又は代表的なダニ目からの保護において具体的な用途を有するだけでなく、植物病原菌を防除するために殺真菌活性化合物と有利に併用される。
【0012】
従って、本発明は、水、遊離形態の又は農薬として有用な塩の形態の殺虫又は殺ダニ有効量の少なくとも1つのニトロイミノ化合物又はニトログアニジノ化合物、及び以下の成分:
a)a1)少なくとも1つの陰イオン界面活性剤を含んで成る、2〜10質量%の界面活性剤;
b)4〜20質量%の少なくとも1つの無機固形担体;及び
c)3〜25質量%の少なくとも1つの不凍剤、
の混合物を含んで成る、殺虫剤又はダニ駆除剤を植物繁殖材料に適用するのに適した水性組成物を提供する。
【0013】
1つの実施態様において、この水性組成物は、殺真菌有効量の少なくともつの殺真菌活性化合物を更に含んで成る。
【0014】
この水性組成物は、均一に分散した相が得られるまで、任意に固形成分を湿式粉砕することにより調製される濃縮プレミックスを用いて、成分を水と均質に混合物ことにより調製される。
【0015】
また、本発明は、この水性組成物で処理した植物繁殖材料、及び植物繁殖材料、例えば種子及び苗木の昆虫又はダニの侵入を減少させる方法を提供する。この方法は、種子に上記の本発明の水性殺虫/殺ダニ組成物を接触させることを含んで成る。
【0016】
詳細な説明
発明者は、界面活性剤(a)、担体(b)及び不凍剤(c)及びネオニコチノイド殺虫剤の特定の組み合わせが、一緒に用いる場合に、貯蔵安定性を有し、通常の種子処理装置、例えばスラリー種子処理機、直接的な処理機、パノゲン(panogen)処理機又はミスト−o−マチック(mist−o−matic)処理機における使用並びに農場でのホッパーボックス又はプランターボックス処理に適した水性組成物を提供する。この水性組成物で処理した繁殖材料は、すぐに乾燥し、優れた流動性、適切な被覆率を有し、ダストオフがほとんどないか全くない。
【0017】
活性成分
ネオニコチノイド化合物と併せて本明細書中で用いる場合、殺虫剤又は殺虫という用語は、殺虫及び殺ダニ活性化合物の両方を含み或いは表すことが意図される。
【0018】
本明細書中で用いる場合、ニトロイミノ化合物又はニトログアニジノ化合物という用語は、いわゆるネオニコチノイド類の殺虫及び/又は殺ダニ活性化合物を対象とすることが意図される。1つの実施態様において、適切なニトロイミノ化合物又はニトログアニジノ化合物は、少なくとも1つの式(I)のネオニコチノイド化合物
【化1】

{式中、
Aは、2−クロロピリド−5−イル、2−メチルピリド−5−イル、1−オキシド−3−ピリジニオ、2−クロロ−1−オキシド−5−ピリジニオ、2,3−ジクロロ−1−オキシド−5−ピリジニオ、テトラヒドロフラン−3−イル、5−メチル−テトラヒドロフラン−3−イル又は2−クロロチアゾール−5−イル基であり、
Yは、−N(R)(R2)、SR2又はC1−C4−アルキルであり;
Rは、水素、C1−C6アルキル、フェニル−C1−C4アルキル、C3−C6シクロアルキル、C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニルであり;
1及びR2は、互いに独立に、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルケニル、C1−C4−アルキニル 、−C(=O)−CH3又はベンジルであり;又は、一緒に、基−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−、−CH2−O−CH2−、−CH2−S−CH2−、−CH2−NH−CH2−又は−CH2−N(CH3)−CH2−を形成し;且つ
Xは、N−NO2、N−CN又はCH−NO2である};或いは、適切な場合には、その互変異性体、それぞれの場合において、遊離形態又は塩形態のものを含む。
【0019】
化合物(I)は、互変異性体の形態であることができる。従って、本明細書中において、適切な場合には、化合物(I)は、対応する互変異性体(たとえ、各場合において、後者が具体的に言及されなくても)を含むと理解されるべきである。
【0020】
式(I)の化合物は、酸付加塩を形成することができる。それらの塩は、例えば、強無機酸、例えば鉱酸、例えば過塩素酸、硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸又はハロゲン化水素酸により、強有機カルボン酸、例えば非置換又は置換の、例えばハロ−置換のC1−C4アルケンカルボン酸、例えば酢酸、飽和又は不飽和のジカルボン酸、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸又はフタル酸、ヒドロキシカルボン酸、例えばアスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸又はクエン酸、又は安息香酸により、或いは有機スルホン酸、例えば非置換又は置換の、例えばハロ−置換のC1−C4アルカン−又はアリール−スルホン酸、例えばメタン−又はp−トルエン−スルホン酸により形成される。更に、少なくとも1つの酸性基を有する式(I)の化合物は、塩基と塩を形成することができる。塩基との適切な塩は、例えば金属塩、例えばアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩又はマグネシウム塩、或いはアンモニア又は有機アミン、例えばモルホリン、ピペリジン、ピロリジン、モノ−、ジ−又はトリ−低級アルキルアミン、例えばエチル−、ジエチル−、トリエチル−若しくはジメチル−プロピル−アミン、又はモノ−、ジ−若しくはトリ−ヒドロキシ−低級アルキルアミン、例えばモノ−、ジ−又はトリ−エタノールアミンとの塩である。更に、対応する内部塩(internal salt)も形成することができる。本発明の範囲内の具体的なサブセットとして、農業上有利な塩が言及され得る。遊離形態の式(I)の化合物及びそれらの塩の形態の式(I)の化合物の間の密接な関係の観点から、本明細書中の式(I)の遊離化合物又はそれらの各塩に対する任意の言及は、適切且つ都合の良い場合には、式(I)の対応する塩又は遊離化合物も含むものとして理解されるべきである。これは、式(I)の化合物の互変異性体及びそれらの塩の場合にも適用される。各場合において、遊離形態は特に適切である。
【0021】
式(I)の具体的な化合物は、
Aが、ピリド−3−イル、2−クロロピリド−5−イル、2−クロロ−1−オキシド−5−ピリジニオ又は2−クロロチアゾール−5−イル基;特に、2−クロロピリド−5−イル基又は2−クロロチアゾール−5−イル基であり;
Yが、−N(R)(R2)であり;
Rが、C1−C6アルキル、フェニル−C1−C4アルキル、C3−C4アルケニル又はC3−C4アルキニルであり;
より具体的には、C1−C4アルキル、例えばメチルであり;
1及びR2が、互いに独立に、C1−C4−アルキル又はベンジルであり、或いは、一緒に、基−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−、−CH2−O−CH2−、−CH2−S−CH2−、−CH2−NH−CH2−、又は−CH2−N(CH3)−CH2−、特に−CH2−CH2−又は−CH2−O−CH2−、具体的には−CH2−O−CH2−であり;且つ
Xが、N−NO2又はN−CN、特にN−NO2であるものである。
【0022】
本発明の範囲内の適切なネオニコチノイドの具体例としては、
以下の式のチアメトキサム
【化2】

以下の式のイミダクロプリド
【化3】

以下の式のチアクロプリド
【化4】

以下の式のクロチアニジン
【化5】

以下の式のニテンピラム
【化6】

以下の式のアセタミプリド
【化7】

が挙げられる。
【0023】
ネオニコチノイド化合物は、組成物中で、殺虫又は殺ダニ有効量で用いる。
【0024】
1つ以上の上記の活性化合物の混合物も、本発明の実施において活性成分として使用可能である。
【0025】
1つの実施態様において、殺虫又は殺ダニ活性化合物又は殺虫又は殺ダニ活性化合物混合物は、約0.5質量%〜約50質量%、より具体的には2〜約35質量%、更に具体的には約20質量%〜約30質量%の量で、組成物中に存在する。
【0026】
別の実施態様において、殺虫又は殺ダニ活性化合物又は殺虫又は殺ダニ活性化合物混合物としては、約25%〜約35%の量のチアメトキサム、イミダクロプリド、チアクロプリド、ニテンピラム及びアセタミプリドから成る群から選択されるネオニコチノイド化合物、又は約20%〜約35%の量のクロチアニジンを含む。
【0027】
本明細書中で用いる場合、用語「殺真菌剤」は、広範囲の化合物クラスに属し得る植物病原菌に対して活性な化合物に及ぶことが意図されている。適切な殺真菌活性化合物が属し得る化合物クラスの例としては、室温(25℃)で固体及び室温で液体の殺真菌剤、例えばトリアゾール誘導体、ストロビルリン、カルバメート(例えば、チオ−及びジチオカルバメート)、ベンズイミダゾール(チアベンダゾール)、N−トリハロメチルチオ化合物(キャプタン)、置換ベンゼン、カルボキサミド、フェニルアミド及びフェニルピロール、並びにそれらの混合物が挙げられる。
【0028】
上記の化合物クラスの適切な個々の化合物の例を以下に挙げる。知られている場合、一般名を個々の化合物を指すのに用いる(the Pesticide Manual,12th edition,2001,British Crop Protection Councilを参照のこと)。
【0029】
適切なトリアゾール誘導体としては、プロピコナゾール、ジフェンコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール及びトリチコナゾールが挙げられる。
【0030】
適切なストビルリンとしては、トリフロキシストロビン、アゾキシストロビン、クレソキシムメチル及びピコキシストロビンが挙げられる。
【0031】
適切なカルバメートとしては、チラムが挙げられる。
【0032】
適切な置換ベンゼンとしては、PCNB及びクロロタロニルが挙げられる。
【0033】
適切なカルボキサミドとしては、カルボキシンが挙げられる。
【0034】
本発明の範囲内の組成物及び方法において用いることのできる具体的なフェニルアミドとしては、メタラキシル:70質量%超のR−エナンチオマーから成るメタラキシル;85質量%超のR−エナンチオマーから成るメタラキシル;92質量%超のR−エナンチオマーから成るメタラキシル;97質量%超のR−エナンチオマーから成るメタラキシル;及び、メフェノキサム(すなわち、R−メタラキシル又はメタラキシル−M)が挙げられる。
【0035】
本発明の範囲内の組成物及び方法において用いることのできる具体的なフェニルピロールは、フルジオキソニルである。
【0036】
言及することのできる他の適切な殺真菌化合物は、ベノミル(ベンレートとしても知られている)、ビテルタノール、カルベンダジム、カプロパミド(Capropamid)、シモキサニル、シプロジニル、エチリモール、フェンピクロニル、フェンプロピモルフ、フルキンコナゾール、フルトラニル、フルトリアホール、ホセチルアルミニウム、フベリダゾール、グアザチン、ヒメキサノール(Hymexanol)、カスガマイシン、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン−トリアセテート、イプコナゾール、イプロジオン、マンコゼブ、マネブ、メプロニル、メタラキシル、メタラキシル−M(メフェノキサム)、メトコナゾール、メチラム、MON65500(シルチオファム−ISOが提案されている)、ミクロブタニル、ヌアリモル、オキサジキシル、オキシン銅、オキソリン酸、ペフラゾエート、ペンシクロン、プロクロラズ、プロパモカルブ塩酸塩、ピロキロン、シルチオファム−MON65500を参照のこと、テクナゼン、チフルザミド、チオフェニート−メチル、トルクロホスメチル、トリアジメノール、トリアゾキシド及びトリフルミゾールである。
【0037】
殺真菌活性化合物は、殺真菌有効量で、組成物中で用いられる。
【0038】
1つ以上の上記の殺真菌活性化合物の混合物も、本発明の実施において、活性成分として使用可能である。
【0039】
1つの実施態様において、少なくとも1つの周囲(ambient)液体殺真菌剤(例えば、R−メタラキシルのようなフェニルアミド)と少なくとも1つの周囲固体殺真菌剤(例えば、フルジオキソニルのようなフェニルピロール)の混合物が用いられる。
【0040】
1つの実施態様において、殺真菌活性化合物又は殺真菌活性化合物混合物は、組成物中で、全組成物の約0.5質量%〜約50質量%、より具体的には2〜約20質量%の量で存在する。
【0041】
界面活性剤
この水性組成物は、少なくとも約2質量%〜約10質量%の界面活性剤(a)を含む。1つの実施態様において、この水性組成物は、3質量%〜7質量%の界面活性剤(a)を含む。
【0042】
界面活性剤(a)は、(a1)少なくとも1つの陰イオン界面活性剤を含んで成る。一般的に、陰イオン界面活性剤は、任意の当業界で知られたものであることができる。適切な陰イオン界面活性剤は、一般的にオリゴマー及びポリマー、並びに重縮合物(polycondensate)であり、これらは、それらの水溶性を確実にする十分な数の陰性基を含む。適切な陰イオン界面活性剤としては、アルコール硫酸塩、アルコールエーテル硫酸塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩及びアルキルナフタレンスルホン酸塩及びその塩、アルキルスルホン酸塩、ポリアルコキシル化アルキルアルコール又はアルキルフェノールのモノ−又はジ−リン酸エステル 、C12−C15アルカノール又はポリアルコキシル化C12−C15アルカノールのモノ−又はジ−スルホコハク酸エステル、アルコールエーテルカルボン酸塩、フェノールエーテルカルボン酸塩、オキシブチレンから成るエトキシ化ポリオキシアルキレングリコールの多塩基酸エステル又はテトラヒドロフランの残基、スルホアルキルアミド及びその塩、例えばN−メチル−N−オレオイルタウレートNa塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェノールカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルコールカルボン酸塩アルキルポリグリコシド/アルケニルコハク酸無水物縮合生成物、アルキルエステル硫酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンホルムアルデヒド縮合物、アルキルスルホンアミド、スルホン化脂肪族ポリエステル、スチリルフェニルアルコキシレートの硫酸エステル、及びスチリルフェニルアルコキシレートのスルホン酸エステル及びそれらの対応するナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、又はトリエタノールアンモニウム塩、リグニンスルホン酸(ligninsulfonic acid)の塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩又はアンモニウム塩、ポリアリールフェノールポリアルコキシエーテル硫酸塩及びポリアリールフェノールポリアルコキシエーテルリン酸塩、及び硫酸化アルキルフェノールエトキシレート及びリン酸化アルキルフェノールエトキシレートが挙げられる。
【0043】
適切な陰イオン界面活性剤の具体例としては以下のものが挙げられる:Geropon T77(Rhodia)(N−メチル−−N−オレオイルタウレートNa塩);Soprophor 4D384(Rhodia)(トリスチリルフェノール硫酸塩);Reax 825(Westvaco)(エトキシ化リグニンスルホン酸塩);Stepfac 8171(Stepan)(エトキシ化ノニルフェノールリン酸エステル);Ninate 401−A(Stepan)(カルシウムアルキルベンゼンスルホ酸塩);Emphos CS−131(Witco)(エトキシ化ノニルフェノールリン酸エステル);Atphos 3226(Uniquema)(エトキシ化トリデシルアルコールリン酸エステル)。適切な陰イオン界面活性剤は、それ自体知られた方法により調製でき、市販もされている。
【0044】
a1)少なくとも1つの陰イオン界面活性剤を含んで成る界面活性剤は、任意にa2)1つ以上の非イオン界面活性剤を更に含んで成ることができる。本明細書中で用いる場合、「非イオン界面活性剤」は、本明細書中に記載した水分散性及び水溶性ポリマーb)とは異なる化合物である。
【0045】
典型的な非イオン界面活性剤としては、ポリアリールフェノールポリエトキシエーテル、ポリアルキルフェノールポリエトキシエーテル、飽和脂肪酸のポリグリコールエーテル誘導体、不飽和脂肪酸のポリグリコールエーテル誘導体、脂肪族アルコールのポリグリコールエーテル誘導体、脂環式アルコールのポリグリコールエーテル誘導体、ポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸エステル、アルコキシル化植物油、アルコキシル化アセチレンジオール、ポリアルコキシル化アルキルフェノール、脂肪酸アルコキシレート、ソルビタンアルコキシレート、ソルビトールエステル、C8−C22アルキル又はアルケニルポリグリコシド、ポリアルコキシスチリルアリールエーテル、アルキルアミン酸化物、ブロック共重合体エーテル、ポリアルコキシル化脂肪グリセリド、ポリアルキレングリコールエーテル、直鎖脂肪族又は芳香族ポリエステル、有機シリコーン、ポリアリールフェノール、ソルビトールエステルアルコキシレート、及びエチレングリコールのモノエステル及びジエステル及びそれらの混合物が挙げられる。
【0046】
適切な非イオン界面活性剤の具体例としては以下のものが挙げられる: Genapol X−060(Clariant)(エトキシ化脂肪アルコール);Sorpohor BSU(Rhodia)(エトキシ化トリスチリルフェノール);Makon TD−6(Stepan)(エトキシ化脂肪アルコール);BRIJ 30(Uniquema)(エトキシ化ラウリルアルコール);Witconol CO−360(Witco)(エトキシ化ヒマシ油);Witconol NP−60(Witco)(エトキシ化ノニルフェノール)。適切な非イオン界面活性剤は、それ自体知られた方法で調製でき、市販もされている。
【0047】
陰イオン及び非イオン界面活性剤に加えて、特定の陽イオン又は双性イオン界面活性剤a3)も、本発明における使用に適しており、例えばC8−C18脂肪酸のアルカノールアミド及びC8−C18脂肪アミンポリアルコキシレート、C10−C18アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩化物、ココナッツアルキルジメチルアミノ酢酸、及びC8−C18脂肪アミンポリアルコキシレートのリン酸エステルである。
【0048】
担体
この水性組成物は、(b)少なくとも約4〜約20%、より詳細には5〜約15%の少なくとも1つの無機イオン固形担体も含んで成る。
【0049】
無機固形担体は、水中で不要な天然又は合成の固形物質である。この担体は、一般的に、農業、特に処理した種子又は他の繁殖材料において不活性であり且つ許容される。それは、例えばCFR 180.1001.(c)&(d)に記載されているような、粘土、天然又は合成のケイ酸塩、二酸化チタン、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、パイロフィライト粘土、シリカ、アタパルジャイト粘土、珪藻土(kieselguhr)、チョーク、珪藻土(diatomaceous earth)、ライム、炭酸カルシウム、ベントナイト粘土、フラー土などから選択することができる。
【0050】
不凍剤
この水性組成物は、(c)少なくとも約3〜約25質量%、より具体的には6〜約20質量%の少なくとも1つの不凍剤も含んで成る。
【0051】
適切な不凍剤の具体例としては、エチレングリコール、1,2−プロピルグリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオール、トリメチロールプロパン、マンニトール、ソルビトール、グリセロール、ペンタエリトリトール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、キシレノール、ビスフェノール、例えばビスフェノールAなどが挙げられる。更に、エーテルアルコール、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、最大で約4000の分子量のポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ブトキシエタノール、ブチレングリコールモノブチルエーテル、ジペンタエリトリトール、トリペンタエリトリトール、テトラペンタエリトリトール、ジグリセロール、トリグリセロール、テトラグリセロール、ペンタグリセロール、ヘキサグリセロール、ヘプタグリセロール、オクタグリセロールなど。
【0052】
適切な不凍物質の具体的なサブセットとしては、エチレングルコール、プロピレングリコール及びグリセリンに言及することができる。
【0053】
追加成分
この水性組成物は、任意に、(d)水溶性及び水分散性のフィルム形成ポリマーから選択される少なくとも1つのポリマーを含む。適切なポリマーは、少なくとも約1,000〜約100,000、より具体的には少なくとも約5,000〜約100,000の平均分子量を有する。この水性組成物は、一般的に、ポリマー(d)の組成物の約0質量%〜約10質量%を含む。具体的な実施態様において、組成物は、フィルム形成ポリマー(d)の約1.0質量%〜約5質量%を含む。
【0054】
適切なポリマーは、
d1)アルキレンオキシド・ランダムコポリマー及びブロックコポリマー、例えばEO−PO−EO及びPO−EO−POブロックコポリマーの両方を含むエチレンオキシド−プロピレンオキシド・ブロックコポリマー(EO/POブロックコポリマー);
エチレンオキシド−ブチレンオキシド・ランダムコポリマー及びブロックコポリマー、
エチレンオキシド−プロピレンオキシド・ランダムコポリマー及びブロックコポリマーのC2-6アルキル付加物、
エチレンオキシド−ブチレンオキシド・ランダムコポリマー及びブロックコポリマーのC2-6アルキル付加物、
d2)ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン・モノアルキルエーテル、例えばメチルエーテル、エチルエーテル、プロピルエーテル、ブチルエーテル又はその混合物。
d3)酢酸ビニル/ビニルピロリドン・コポリマー、
d4) アルキル化ビニルピロリドン・コポリマー、
d5)ポリビニルピロリドン、及び
d6)ポリアルキレングリコール、例えばポリプロピレングリコール及びポリエチレングリコール、
から選択される。
【0055】
適切なポリマーの具体例としては、Pluronic P103(BASF)(EO−PO−EOブロックコポリマー)、Pluronic P65(BASF)(EO−PO−EOブロックコポリマー)、Pluronic P108(BASF)(EO−PO−EOブロックコポリマー)、Vinamul 18160(National Starch)(酢酸ポリビニル)、Agrimer 30(ISP)(ポリビニルピロリドン)、Agrimer VA7w(ISP)(酢酸ビニル/ビニルピロリドン・コポリマー)、Agrimer AL 10(ISP)(アルキル化ビニルピロリドン・コポリマー)、PEG 400(Uniqema)(ポリエチレングリコール)、Pluronic R 25R2(BASF)(PO−EO−POブロックコポリマー)、Pluronic R 31 R1(BASF)(PO−EO−POブロックコポリマー)及びWitconol NS 500LQ(Witco)(ブタノールPO−EOコポリマー)が挙げられる。
【0056】
この組成物は、任意に、(e)少なくとも1つの増粘剤も含む。
【0057】
1つの実施態様において、増粘剤は、水性組成物中で、約0.01質量%〜約25質量%、より具体的には0.02〜10質量%の量で存在する。
【0058】
増粘剤(水性媒体中で偽塑性を示す水溶性ポリマー)の例は、アラビアガム、カラヤガム、トラガカントガム、グアーガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸塩、カゼイン、デキストラン、ペクチン、アガー、2−ヒドロキシエチルデンプン、2−アミノエチルデンプン、2−ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース塩、セルロース硫酸塩、ポリアクリルアミド、無水マレイン酸コポリマーのアルカリ金属塩、ポリ(メタ)アクリル酸塩のアルカリ金属塩などである。
【0059】
適切な増粘剤として、アタパルジャイト型粘土、カラギーナン、クロスカルメロースナトリウム、ファーセレラン、グリセロール、ヒドロキシプロピル・メチルセルロース、ポリスチレン、ヒドロキシプロピル・セルロース、ヒドロキシプロピル・グアーガム、及びナトリウム・カルボキシメチルセルロースに言及することができる。キサンタンガムが好ましい。
【0060】
本発明の水性組成物は、製剤技術において通例のアジュバント、製剤の分野で通常用いられる殺生物剤、バイオスタット(biostat)、乳化剤(レチシン(lethicin)、ソルビタンなど)、消泡剤又は適用促進アジュバントと一緒に使用することができる。更に、接種材料及び増白剤について言及することができる。
【0061】
更に、着色剤、例えば色素又は顔料が、種子コーティング中に含まれ、観察者は種子が処理されたことを直ちに決定することができる。色素は、適用したコーティングの均質性の程度を使用者に示すのに有用でもある。
【0062】
本発明の組成物は、更なる活性化合物を含み、そして/或いは更なる活性化合物と一緒に又は連続的に適用することができる。これらの更なる化合物は、植物の成長に影響する肥料又は微量栄養素ドナー又は他の調製物であることができる。それらは、選択的な除草剤、殺真菌剤、他の殺虫剤、殺菌剤、昆虫成長調整剤、植物成長調整剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤又はこれらのいくつかの調製物の混合物であることもできる。
【0063】
方法
本発明の水性ネオニコチノイド組成物は、当業界で知られた方法により調製することができる。
【0064】
1つの実施態様において、本発明の水性ネオニコチノイド組成物は、以下の段階を含んで成る方法により調製することができる:(a)少なくとも1つの固形活性化合物及び少なくとも1つの界面活性剤によりプレミックスを形成すること;(b)担体及び水のプレミックスを形成すること、及び(c)プレミックス(a)及び(b)を連続的に添加し、撹拌しながら成分を水にとどめ、均一に分散した組成物を形成すること。
【0065】
1つの側面において、固形活性成分は、混合物に添加する(c)前に湿式粉砕することができる。
【0066】
最終的な組成物は、必要であれば、ふるいにかけて、任意の不溶性粒子を除去することができる。
【0067】
水性組成物
本発明の殺虫組成物は、水溶液、分散液、懸濁液、エマルジョン又はサスポエマルジョンの形態をとることができる。1つの実施態様において、この組成物は、すぐに使える状態の懸濁液又はサスポエマルジョンである。
【0068】
懸濁粒子の平均粒径は、レーザー粒子分析器、例えばCILAS920装置により測定した場合、0.1〜20、具体的には1.5〜5ミクロンである。
【0069】
この水性組成物の粘度は、スピンドル3を有するBROOKFIELD粘度計により、30rpm、25℃で測定した場合に、50〜2000、より具体的には100〜1000mPasである。
【0070】
本発明の水性組成物は安定であり、25℃で少なくとも12ヶ月の間それらの粘度及び均質性を保持する。
【0071】
使用
本発明の目的のために、種子処理物質は、病原生物、昆虫又は他の害虫を防除するために種子又は植物繁殖材料に適用する化学物質又は生物学的物質として規定される。本発明の種子処理組成物は、ネオニコチノイド殺虫剤/ダニ駆除剤を含むが、他の農薬、例えば殺菌剤及び他のクラスの殺虫剤を含むこともできる。ほとんどの種子処理物質は、真の種子(これは胚の周りに種皮を有する)に適用される。しかし、いくつかの種子処理物質は、植物繁殖材料、例えば地下茎、球根、球茎又は塊茎に適用することができる。
【0072】
本発明の水性殺虫/殺ダニ組成物は、栽培植物及びそれらの繁殖材料を保護するために処方される。本発明の組成物は、土壌生息昆虫(これは、初期の植物発達段階において作物にダメージを与え得る)に対する種子処理適用のために有利に処方される。例えば、この組成物は、昆虫及び代表的なダニ目、例えば:
鱗翅目から、例えば、
アクレリス(Acleris)種、アドクソフィエス(Adoxophyes)種、アエゲリア(Aegeria)種、アグロティス(Agrotis)種、アラバマ・アルギラケアエ(Alabama argillaceae)、アミロイス(Amylois)種、アンチカルシア・ゲマタリス(Anticarsia gemmatalis)、アルチプス(Archips)種、アルギロタエニア(Argyrotaenia)種、オートグラファ(Autographa)種、ブセオラ・フスカ(Busseola fusca)、スジマダラメイガ(Cadra cautella)、モモシンクイガ(Carposina nipponensis)、ツトガ(Chilo)種、ハマキガ(Choristoneura)種、クリシア・アンビグエラ(Clysia ambiguella)、メイノガ(Cnaphalocrocis)種、ハマキガ(Cnephasia)種、コチリス(Cochylis)種、ツツミノガ(Coleophora)種、ケブカノメイガ(Crocidolomia binotalis)、クリプトフレビア・レウコトレタ(Cryptophlebia leucotreta)、シディア(Cydia)種、ジアトラエア(Diatraea)種、ジパロプシス・カスタネア(Diparopsis castanea)、ワタリンガ(Earias)種、マダラメイガ(Ephestia)種、ヒメハマキガ(Eucosma)種、ブドウホソハマキガ(Eupoecilia ambiguella)、ドクガ(Euproctis)種、モンヤガ(Euxoa)種、グラホリタ(Grapholita)種、ヘジア・ヌビフェラナ(Hedya nubiferana)、タバコガ(Heliothis)種、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、アミエイカシロヒトリ(Hyphantria cunea)、ケイフェリア・リコペルシセラ(Keiferia lycopersicella)、ロイコプテラ・シテラ(Leucoptera scitella)、リトコレチス(Lithocollethis)種、ホソバヒメハマキ(Lobesia botrana)、リマントリア(Lymantria)種、リオネチア(Lyonetia)種、カレハガ(Malacosoma)種、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、マンヅカ・セクタ(Manduca sexta)、ナミシャク(Operophtera)種、ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)、パメネ(Pammene)種、パンデミス(Pandemis)種、マツキリガ(Panolis flammea)、ペクチノホラ・ゴシピエラ(Pectinophora gossypiela)、ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)、モンシロチョウ(Pieris rapae)、ピエリス(Pieris)種、コナガ(Plutella xylostella)、プライス(Prays)種、オオメイガ(Scirpophaga)種、ヨトウガ(Sesamia)種、スパルガノチス(Sparganothis)種、スポドプテラ(Spodoptera)種、シナンテドン(Synanthedon)種、タウメトポエア(Thaumetopoea)種、トルトリクス(Tortrix)種、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni)、及びスガ(Yponomeuta)種;
鞘翅目から、例えば、
ハリガネムシ(Agriotes)種、ゾウムシ(Anthonomus)種、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、カエトクネマ・チビアリス(Chaetocnema tibialis)、コスモポリテス(Cosmopolites)種、シギゾウムシ(Curculio)種、カツオブシムシ(Dermestes)種、ジアブロチカ(Diabrotica)種、エピラクナ(Epilachna)種、エレムヌス(Eremnus)種、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、リソルホプトラス(Lissorhoptrus)種、メロロンタ(Melolontha)種、オリカエフィルス(Orycaephilus)種、オチオリンクス(Otiorhynchus)種、フィリクチナス(Phlyctinus)種、マメコガネ(Popillia)種、ハムシ(Psylliodes)種、ナガシンクイ(Rhizopertha)種、コガネムシ(Scarabeidae)、コクゾウムシ(Sitophilus)種、バクガ(Sitotroga)種、ゴミムシダマシ(Tenebrio)種、トリボリウム(Tribolium)種、及びカツオブシムシ(Trogoderma)種;
直翅目から、例えば、
ブラタ(Blatta)種、チャバネゴキブリ(Blattella)種、ケラ(Gryllotalpa)種、マデラゴキブリ(Leucophaea maderae)、トノサマバッタ(Locusta)種、ワモンゴキブリ(Periplaneta)種、及びトビバッタ(Schistocerca)種;
等翅目から、例えば、
ヤマトシロアリ(Reticulitermes)種;
チャタテムシ目から、例えば、
コナチャタテ(Liposcelis)種;
シラミ目から、例えば、
ケモノジラミ(Haematopinus)種、ケモノホソジラミ(Linognathus)種、ヒトジラミ(Pediculus)種、ペムフィガス(Pemphigus)種、及びフィロクセラ(Phylloxera)種;
食毛目から、例えば、
ダマリネア(Damalinea)種、及びイヌハジラミ(Trichodectes)種;
アザミウマ目から、例えば、
ハナアザミウマ(Frankliniella)種、ヘルシノトリプス(Hercinothrips)種、タエニオトリプス(Taeniothrips)種、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、及びチャノキイロアザミウマ(Scirtothrips aurantii)、;
異翅目から、例えば、
トコジラミ(Cimex)種、ジスタンチエラ・テオブロマ(Distantiella theobroma)、ホシカメムシ(Dysdercus)種、エウキステス(Euchistus)種、エウリガステル(Eurygaster)種、クモヘリカメムシ(Leptocorisa)種、アオカメムシ(Nezara)種、チビカメムシ(Piesma)種、ロドニウス(Rhodnius)種、サルベルゲラ・シングラリス(Sahlbergella singularis)、クロカメムシ(Scotinophara)種、及びサシガメ(Triatoma)種;
同翅目から、例えば、
ミカンワタコナジラミ(Aleurothrixus floccosus)、アレイロデス・ブラシカエ(Aleyrodes brassicae)、カイガラムシ(Aonidiella)種、アブラムシ(Aphididae)、アフィス(Aphis)種、アスピジオタス(Aspidiotus)種、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、セロプラステル(Ceroplaster)種、クリソムファルス・アオニジウム(Chrysomphalus aonidium)、クリソムファルス・ジクチオスペルミ(Chrysomphalus dictyospermi)、ヒラタカカイガラムシ(Coccus hesperidum)、ヒメヨコバイ(Empoasca)種、エリオソマ・ラリゲルム(Eriosoma larigerum)、エリトロネウラ(Erythroneura)種、ガスカルジア(Gascardia)種、ラオデルファクス(Laodelphax)種、ミズキカタカイガラムシ(Lecanium corni)、レピドサフェス(Lepidosaphes)種、マクロシフス(Macrosiphus)種、ミズス(Myzus)種、ツマグロヨコバイ(Nephotettix)種、ニラパルバタ(Nilaparvata)種、カイガラムシ(Parlatoria)種、ペムフィガス(Pemphigus)種、コナカイガラムシ(Planococcus)種、シューダウラカスピス(Pseudaulacaspis)種、シュードコッカス(Pseudococcus)種、キジラミ(Psylla)種、プルビナリア・アエチアピカ(Pulvinaria aethiopica)、クアドラスピジオタス(Quadraspidiotus)種、アブラムシ(Rhopalosiphum)種、サイセチア(Saissetia)種、スカホイデウス(Scaphoideus)種、シザフィス(Schizaphis)種、シトビオン(Sitobion)種、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、トガリキジラミ(Trioza erytreae)、及びニセヤノネカイガラムシ(Unaspis citri);
膜翅目から、例えば、
ハキリアリ(Acromyrmex)、アタ(Atta)種、セフス(Cephus)種、ジプリオン(Diprion)種、マツハバチ(Diprionidae)、シマトウヒハバチ(Gilpinia polytoma)、ナシミバチ(Hoplocampa)種、ケアリ(Lasius)種、イエヒメアリ(Monomorium pharaonis)、ネオジプリオン(Neodiprion)種、アカカミアリ(Solenopsis)種、及びベスパ(Vespa)種;
双翅目から、例えば、
ヤブカ(Aedes)種、アンテリゴナ・ソカタ(Antherigona soccata)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanus)、クロバエ(Calliphora erythrocephala)、ミバエ(Ceratitis)種、クリソミイア(Chrysomyia)種、イエカ(Culex)種、ヒフバエ(Cuterebra)種、デクス(Dacus)種、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)、ヒメイエバエ(Fannia)種、ウマバエ(Gastrophilus)種、ツェツェバエ(Glossina)種、ウシバエ(Hypoderma)種、シラミバエ(Hyppobosca)種、ハモグリバエ(Liriomyza)種、キンバエ(Lucilia)種、メラナグロミザ(Melanagromyza)種、ムスカ(Musca)種、オエストルス(Oestrus)種、オルセオリア(Orseolia)種、オスシネラ・フリト(Oscinella frit)、テンサイモグリバエ(Pegomyia hyoscyami)、ホルビア(Phorbia)種、ミバエ(Rhagoletis pomonella)、シアラ(Sciara)種、サシバエ(Stomoxys)種、ウシアブ(Tabanus)種、タニア(Tannia)種、及びガガンボ(Tipula)種;
ノミ目から、例えば、
セラトフィルス(Ceratophyllus)種、クテノセファリデス(Ctenocephalides)種、及びケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis);
シミ目から、例えば、
セイヨウシミ(Lepisma saccharina);及び
アブラナ科ノミトビ甲虫(Phyllotreta種);根食い虫(Delia種)、及びキャベツ種子莢ゾウ虫(Ceutorhynchus種)及びアブラムシ
を標的とするために処方することができる。
【0073】
任意で、昆虫害虫の防除に加えて、有利には、本発明の水性殺虫組成物は、土壌中の病気(たいていは植物の発達の初期の段階で生じる)に対する種子処理の適用のための殺真菌剤と共に処方する。例えば、病原菌、例えばフハイカビ(Pythium)、ナマグサクロボキン(Tilletia)、ゲルラキア(Gerlachia)、セプトリア(Septoria)、黒穂菌属(Ustilago)、フサリウム(Fusarium)、紋枯病菌(Rhizoctonia)(いわゆる、「立ち枯れ病複合(complex)」);卵菌類(Oomycetes)、例えば疫病菌(Phytophthora)、プラスモパラ(Plasmopara)、シュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)、ラッパツユカビ(Bremia)など、そしてボトリチス(Botrytis)種、ピレノホラ(Pyrenophora)、菌核菌(Monilinia)並びに更なる代表的な子嚢菌(Ascomycete)、不完全菌類(Deuteromycete)及び担子菌類(Basidiomycete)のクラスを標的とするために処方することができる。
【0074】
適切な標的作物は、特にジャガイモ、穀類、(コムギ、オオムギ、ライムギ、オートムギ、コメ)、トウモロコシ、テンサイ、綿、雑穀品種、例えばソルガム、ヒマワリ、マメ、エンドウマメ、油脂植物、例えばアブラナ、カノーラ、ダイズ、キャベツ、トマト、ナス、コショウ及び他の野菜及びスパイス、並びに観賞植物及び花である。
【0075】
適切な標的作物は、上記の品種の遺伝子組換え作物も含む。本発明により用いられる遺伝子組換え作物は、組換えDNA技術により形質転換された植物又はその繁殖材料であって、それらは、例えば選択的に作用する毒素、例えば毒素産生無脊椎動物、特に節足動物門の無脊椎動物からのものとして知られている、又はバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)株から得ることのできる、又は植物からのものとして知られている、例えばレクチンを合成することができ、或いは除草剤又は殺真菌剤耐性を発現することができる。このような毒素の例又はこのような毒素を合成することの出来る遺伝子組み換え植物の例は、例えばEP−A−0374753、WO93/07278、WO95/34656、EP−A−0427529及びEP−A−451878中に開示されており、本出願中に引用文献により組み込まれる。
【0076】
本発明の組成物は、植物繁殖材料へのドレッシング適用に特に適している。後者の用語は、全ての種類の種子(果実、塊茎、穀粒)、カッティング(cutting)、カットシュート(cut shoot)などを包含する。適用の好ましい分野は、すべての種類の種子(上記の標的作物において特定した)の処理、特にカノーラ、トウモロコシ、穀物、ダイズ並びに感染しやすい他のマメ科植物及び作物の種子処理である。
【0077】
種子処理適用の技術は、当業者に周知であり、それらは本発明との関連で容易に用いることができる。本発明の水性ネオニコチノイド組成物は、スラリー又は溶液として種子に適用される。例えば、フィルムコーティング又は封入化についても言及することができる。コーティング方法は当業界で周知であり、種子に関して、フィルムコーティング又は封入化、或いは他の繁殖産物に関して、浸漬の技術を用いる。言うまでもなく、本発明の組成物の種子への適用方法は変えることができ、本発明は、用いられる任意の技術を含むことが意図されている。
【0078】
本発明の水性殺虫組成物を適用する好ましい方法は、植物繁殖材料を水性液体調製物でスプレー又は湿潤させること、或いは植物材料をこのような液体調製物と混合することから成る。また、適用の前に、本発明の組成物を室温での単純な混合により水で希釈して、農場で種子処理製剤を調製することができる。
【0079】
この製剤は、100kgの種子あたり200ml〜3リットル、より具体的には100kgの種子あたり400ml〜2リットルの範囲の適用体積で適用することができる。
【0080】
上記のように、本発明の組成物は、種子処理タンク中で処方又は混合し、或いは他の種子処理剤で上塗りすることのより種子上で組み合わせることができる。本発明の化合物と混合する薬剤は、害虫の防除、栄養素、及び植物病害の防除のためのものであることができる。
【0081】
本発明の水性殺虫組成物は、同時(例えば、スラリーによる)及び連続的な種子処理への具体的な用途を有する。
【0082】
本発明の水性殺虫組成物は、冷却安定及び熱安定であり、−20℃〜40℃の範囲の温度で種子に適用することができる。
【0083】
本発明の水性組成物で処理した種子は、室温で処理した場合、20〜60秒の範囲の乾燥時間を有する。
【0084】
本発明の水性ネオニコチノイド組成物は、典型的には、約0.1リットル〜約2000リットルの容量範囲の容器を含んで成る貯蔵輸送系で分配される。
【0085】
例えば、本発明の水性ネオニコチノイド組成物は、約0.1リットル〜約10リットルの容量範囲の小さな容器、例えばアメリカ合衆国で広く用いられている標準的な2.5ガロン(9.46リットル)の容器(これは、典型的には、取り外しのできるスクリューキャップを有する水差し又はフラスコの形態を取る)で分配することができる。それらは、一般的には、使い捨て用に設計され、典型的には、空になった時に供給者に戻されず、代わりに地方薬品容器廃棄のガイドライン、手続き、規則又は法律に従って、最終使用者により廃棄される。一般的に、多くのこれらの小さな容器は、1つの箱の中に詰められ、多くのこのような箱は、パレット上で輸送される。輸送の間、小さな容器(通常、パレット上の箱の中の)は、密閉された容積、例えば鉄道ボックスカー又は輸送トラックにより提供されるもの、船又は飛行機の倉、或いは道路、鉄道及び水による輸送に適合したモジュール箱型容器内に位置され得る。
【0086】
最大で約200リットル、例えば約50〜約200リットルの範囲の容量のより大きな使い捨て容器は、一般にドラムの形態であり、上記のように密閉された容積において、1つのペレットあたり1つ以上或いは非ペレット(unpelleted)により輸送することができる。
【0087】
本発明の水性ネオニコチノイド組成物は、時々バルク又はミニバルクタンクとして知られた大きな詰め替え可能な容器中で分配することもでき、これは、典型的には、液体の移送を可能にする複合ポンプ又は外部ポンプのためのコネクターを有する。約200〜約2000リットル又はそれ以上の容積を有するバルク又はミニバルクタンクは、典型的には、空になった場合、供給者に戻され、一般的にパレット上で輸送される。
【0088】
本発明の組成物の主要な特徴は、減少したダストをもたらす増大した粘着性を有する処理種子を提供し、その結果として関連するダスト問題を排除することである。多くの種子処理に関連するダストの排除は、処理した種子と共に働く人、例えば処理工場の従業員、トラックドライバー、倉庫労働者及び農業従事者に対する、関連する健康の危険性も排除する。
【0089】
本発明の更に別の利点は、非ダスト種子処理による種子の均一なコーティングであり、これは、種子の発芽及び萌芽を阻害せずに、土壌昆虫及び代表的なダニ目から種子及び得られた苗木を保護する。
【実施例】
【0090】
当業者が本発明をより良く実施できるようにするために、以下の実施例は、限定ではなく例示を目的として与えられる。以下の実施例、並びに明細書及び特許請求の範囲において、別段断りのない限り、温度はセ氏であり、圧力は大気圧であり、全ての部分は質量による。登録商標及び他の記号表示は、以下の製品を表す:
【0091】
【表1】

【0092】
実施例1
均一相が得られるまで、界面活性剤(Soprophor 4D384、Reax 835、Stepan Agent 1411−80A)、消泡剤(Antifoam A)及び殺菌剤(Proxel GXL)を水と混合する。その後、着色剤(Irgalite Red C2B)、乾燥剤(TiO2)、活性成分を添加し混合する。その後、得られた混合物を、いわゆるビーズミル(例えば、Dyno、Drais、Premier)により湿式粉砕する。得られた粉砕されたプレミックスの平均粒径が規格内(通常、1.5um〜4.0umの平均粒径)であるように、粉砕パラメータを設定する。
【0093】
最後に、ポリマー(Pluronic P103)(もし存在するならば)、不凍剤(グリセリン)及び増粘剤(キサンタンガム)を添加し、最終生成物を少なくとも15分間混合する。
【0094】
実施例2〜14の水性組成物を、実施例1に記載した手順に従って調製する。実施例で与えられる数字は、質量/質量(%)の濃度である。以下の全ての実施態様は、100kgの種子あたり1500mlの適用体積に基づく。しかし、以下の各実施例における活性成分濃度は、100kgの種子あたり200ml〜3000mlの範囲の適用体積に調整することができる。
【0095】
【表2】

【0096】
【表3】

【0097】
【表4】

【0098】
【表5】

【0099】
実施例13
実施例1に記載の方法と同じ方法において、以下の活性成分を、本発明において記載した界面活性剤、固形担体、不凍剤及び他の助剤と組み合わせ、水性組成物を形成する。記載された数字は、質量/質量(%)の濃度である。
18%〜約27%のチアメトキサム
0.5%〜約2%のフルジオキソニル
0.5%〜約2%のメフェノキサム
0.1%〜約1%のアゾキシストロビン
100%まで水
【0100】
実施例14
実施例1に記載の方法と同じ方法において、以下の活性成分を、本発明において記載した界面活性剤、固形担体、不凍剤及び他の助剤と組み合わせ、水性組成物を形成する。記載された数字は、質量/質量(%)の濃度である。
【表6】

【0101】
上記の発明を、理解を明瞭にすることを目的として、例示及び実施例により詳細に説明したが、添付した特許請求の範囲の中で、様々な変化及び変更が可能であることは明らかであるだろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水、約25%〜約35%のチアメトキサム、イミダクロプリド、チアクロプリド、ニテンピラム及びアセタミプリドから成る群から選択される少なくとも1つのニトロイミノ化合物又はニトログアニジノ化合物、及び以下の成分:
a)a1)少なくとも1つの陰イオン界面活性剤を含んで成る、2〜10質量%の少なくとも1つの界面活性剤;
b)4〜20質量%の少なくとも1つの無機固形担体;及び
c)3〜20質量%の少なくとも1つの不凍剤、
の混合物を含んで成る、殺虫剤を植物繁殖材料に適用するのに適した水性組成物。
【請求項2】
水、約20%〜約35%のクロチアニジン、及び以下の成分:
a)a1)少なくとも1つの陰イオン界面活性剤を含んで成る、2〜10質量%の少なくとも1つの界面活性剤;
b)4〜20質量%の少なくとも1つの無機固形担体;及び
c)3〜20質量%の少なくとも1つの不凍剤、
の混合物を含んで成る、殺虫剤を植物繁殖材料に適用するのに適した水性組成物。
【請求項3】
殺真菌有効量の少なくとも1つの殺真菌活性化合物を更に含んで成る、請求項1又は請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
少なくとも1つの殺真菌活性化合物が、ベノミル(ベンレートとしても知られている)、ビテルタノール、キャプタン、カルベンダジム、カルボキシン(カルバチン(Carbathiin)としても知られている)、カプロパミド(Capropamid)、シモキサニル、シプロジニル、ジフェノコナゾール、エチリモール、フェンピクロニル、フェンプロピモルフ、フルジオキソニル、フルキンコナゾール、フルトラニル、フルトリアホール、ホセチルアルミニウム、フベリダゾール、グアザチン、ヒメキサノール(Hymexanol)、カスガマイシン、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン−トリアセテート、イプコナゾール、イプロジオン、マンコゼブ、マネブ、メプロニル、メタラキシル、メタラキシル−M(メフェノキサム)、メトコナゾール、メチラム、MON65500(シルチオファム−ISOが提案されている)、ミクロブタニル、ヌアリモル、オキサジキシル、オキシン銅、オキソリン酸、ペフラゾエート、ペンシクロン、プロクロラズ、プロパモカルブ塩酸塩、ピロキロン、キントゼン(PCNBとしても知られている)、シルチオファム−MON65500を参照のこと、テブコナゾール、テクナゼン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、チオフェニート−メチル、チラム、トルクロホスメチル、トリアジメノール、トリアゾキシド、トリフルミゾール及びトリチコナゾールから選択される少なくとも1つの殺真菌剤を含んで成る、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
a1)が、ポリアリールフェノールポリアルコキシエーテル硫酸塩、ポリアリールフェノールポリアルコキシエーテルリン酸塩、スルホアルキルアミド、アルキルアリールスルホン酸塩、硫酸化アルキルフェノールエトキシレート、リン酸化アルキルフェノールエトキシレート及びリグニンスルホン酸塩から選択される少なくとも1つの陰イオン界面活性剤を含んで成る、請求項1又は請求項2に記載の組成物。
【請求項6】
成分a)が、a2)少なくとも1つの非イオン界面活性剤を更に含んで成る、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
a2)が、アルキルフェノールエトキシレート、アリールフェノールエトキシレート及びアルコールエトキシレートから選択される少なくとも1つの非イオン界面活性剤を含んで成る、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
アルコールエトキシレートが脂肪アルコールエトキシレートである、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
アリールフェノールエトキシレートがポリアリールフェノールエトキシレートである、請求項7に記載の組成物。
【請求項10】
アリールフェノールエトキシレートがエトキシ化トリスチリルフェノールである、請求項7に記載の組成物。
【請求項11】
成分b)が、二酸化チタン、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム及びタルクから選択される少なくとも1つの無機固形担体を含んで成る、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
成分c)が、エチレングリコール、プロピレングリコール及びグリセリンから選択される少なくとも1つの不凍剤を含んで成る、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
農薬有効量の請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物で処理した植物繁殖材料を含んで成る害虫耐性植物繁殖材料。
【請求項14】
植物繁殖材料が、ジャガイモ、コムギ、オオムギ、ライムギ、オートムギ、コメ、トウモロコシ、テンサイ、綿、ソルガム、ヒマワリ、マメ、エンドウマメ、カノーラ、アブラナ、ダイズ、キャベツ、トマト、ナス及びコショウから選択される植物種子である、請求項13に記載の植物繁殖材料。
【請求項15】
植物繁殖材料が、遺伝子組換え植物種子である、請求項13又は請求項14に記載の植物繁殖材料。
【請求項16】
植物繁殖材料を農薬有効量の請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物で処理することを含んで成る、植物繁殖材料を昆虫又は植物病原菌による攻撃から保護する方法。
【請求項17】
植物繁殖材料が、ジャガイモ、コムギ、オオムギ、ライムギ、オートムギ、コメ、トウモロコシ、テンサイ、綿、ソルガム、ヒマワリ、マメ、エンドウマメ、カノーラ、アブラナ、ダイズ、キャベツ、トマト、ナス及びコショウから選択される植物種子である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
植物繁殖材料が、遺伝子組換え植物種子である、請求項16又は請求項17に記載の方法。
【請求項19】
請求項1〜12のいずれか一項に記載の水性組成物で実質的に充填された約0.1リットル〜約10リットルの範囲の容量の容器を含んで成る貯蔵及び輸送系。
【請求項20】
少なくとも1つの殺真菌剤が、アゾキシストロビンキシ、チラム、クロロタロニル、カルボキシン、メタラキシル、メフェノキサム及びフルジオキソニルの1つ以上から選択される、請求項3に記載の組成物。
【請求項21】
約25%〜約35%のチアメトキサム、及び殺真菌有効量のフルジオキソニル、メフェノキサム及びアゾキシストロビンを含んで成る、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
約25%〜約35%のクロチアニジン、及び殺真菌有効量のメタラキシル、メフェノキサム、チラム及びカルボキシンの1つ以上から選択される少なくとも1つの殺真菌剤を含んで成る、請求項20に記載の組成物。
【請求項23】
約25%〜約35%のクロチアニジン、及び殺真菌有効量のメタラキシル、チラム及びカルボキシンを含んで成る、請求項22に記載の組成物。

【公表番号】特表2008−543891(P2008−543891A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−517332(P2008−517332)
【出願日】平成17年6月24日(2005.6.24)
【国際出願番号】PCT/EP2005/006844
【国際公開番号】WO2006/024333
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】