穀粒容器における取扱い装置
【課題】穀粒容器と、それに着脱自在に組付ける移動支持体と、からなる穀粒容器の取扱い装置において、移動支持体側に設ける回動支軸に対し回転自在に嵌合させるよう穀粒容器側に設ける軸筒が、穀粒搬出口部に接続する可撓パイプの穀粒搬送筒に対し干渉のないようにすることにある。
【解決手段】穀粒容器Bと移動支持体Aとの着脱自在の結合を、移動支持体A側に設ける角筒または角柱と、穀粒容器B側に設ける角筒または角柱との抜き挿し自在の嵌合により行われるようにして、それらの嵌合による結合を、移動支持体Aに対し穀粒容器Bの回動を阻止して一体的に結合する状態とし、かつ、その結合が、穀粒容器Bの前後の一端に偏る位置に配設する角筒または角柱と、移動支持体Aに設ける角筒または角柱とで行われるようにし、軸筒とそれに嵌合する回動支軸とで構成する軸支部は、移動支持体Aの側に組込んでおく。
【解決手段】穀粒容器Bと移動支持体Aとの着脱自在の結合を、移動支持体A側に設ける角筒または角柱と、穀粒容器B側に設ける角筒または角柱との抜き挿し自在の嵌合により行われるようにして、それらの嵌合による結合を、移動支持体Aに対し穀粒容器Bの回動を阻止して一体的に結合する状態とし、かつ、その結合が、穀粒容器Bの前後の一端に偏る位置に配設する角筒または角柱と、移動支持体Aに設ける角筒または角柱とで行われるようにし、軸筒とそれに嵌合する回動支軸とで構成する軸支部は、移動支持体Aの側に組込んでおく。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運搬車の荷台上に、積込み、荷卸しを自在に搭載して、穀粒の搬送を行なう形態の穀粒搬送用の穀粒容器と、それに着脱自在に組付ける移動支持体とからなる穀粒容器の取扱い装置についての改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上述の、運搬車の荷台上に搭載する穀粒搬送用の穀粒容器とそれに脱着自在に組付ける移動支持体とからなる穀粒容器の取扱い装置には特許第3008254号の特許公報にあるようなものが公知手段としてある。
【0003】
このものは、移動支持体Aにあっては、図1にあるように、キャスター10により移動自在とした台枠11上に、垂直な支持基杆12を立設して、それの頂部に水平に突出するアーム13を設け、そのアーム13の突出端側に、そのアーム13の突出方向を軸芯線とする円盤14と回動支軸15とを設け、アーム13の側面には、アーム13と平行するロック杆16を、アーム13に沿い移動自在に設けて、バネ17によりアーム13の突出方向に押し出すよう付勢しておき、円盤14の周縁部には、回動規制突片18を設けて構成し、穀粒容器Bにあっては、それの平面形状が長方形状となる立方枠体20の長辺側中央部に設けた縦杆21の略中央部に、前記移動支持体Aの回動支軸15に嵌合することで、穀粒容器Bを移動支持体Aに対し支架せしめる軸筒22を設け、それの周辺には、それに嵌挿される回動支軸15を中心に移動支持体Aが回動したときの、回動規制突片18の回動軌跡上に、その突片18を案内する弧状の案内面23と、その突片23の回動範囲を規制する回動規制部24・24と、移動支持体Aのロック杆16と係合する係止孔25・25とを設け、さらに、操作レバー26の操作により穀粒容器Bを浮かせる昇降リフター27を設けている構成のものである。
【0004】
そしてこれにより、穀粒容器Bを運搬車Cの荷台c上に搭載するときは、図3の垂直格納姿勢にある穀粒容器Bを水平姿勢とし、ロック杆16によりこの姿勢にロックして、図2のように運搬車Cの荷台c上に誘導し、その状態で昇降リフター27を作動させて穀粒容器Bを荷台cに対しリフトアップして、移動支持体Aのキャスター10を地表から宙に浮き上がらせ、この状態において、穀粒容器Bに設けた軸筒22から移動支持体Aに設けた回動支軸15を抜き出すことで、穀粒容器Bから移動支持体Aを取外し、次いで、昇降リフター27を作動させて、これを立方枠体20の内部に格納することで、穀粒容器Bを運搬車Cの荷台c上に載置する。また、穀粒容器Bを荷台cから取り降ろすときは、昇降リフター27の作動で穀粒容器Bを荷台c上においてリフトアップし、この状態で移動支持体Aを回動支軸15の軸筒22への嵌挿により穀粒容器Bに結合しセットし、次いで昇降リフター27を旧に戻すことで、移動支持体Aのキャスター10を接地させ、この状態で移動支持体Aの移動か、運搬車Cの移動により、穀粒容器Bの下面から運搬車Cの荷台cを除き、次いで穀粒容器Bを垂直姿勢に回動させてロック杆16によりロックし、移動支持体Aのキャスター10によって所望の場所に移動させ格納する、という内容のものである。
【0005】
この従来手段には、次の点に問題がある。
その第1は、移動支持体Aの穀粒容器Bに対する結合を、穀粒容器Bの立方枠体20の長辺側の中央部に設けた縦杆21の上下の中間部位に装設する軸筒22に、移動支持体Aに設けた回動支軸15を嵌挿することにより行なうことから、穀粒容器Bの底部に設ける排出筒28を、立方枠体20の中心部位に配設し、それの下面に旋回自在に接続する穀粒搬出口部29を、全方向に旋回可能としておいて、それに接続する可撓パイプの穀粒搬送筒3を運搬車Cの荷台cの側方に向けて旋回させて、運搬車Cの荷台cの側方に穀粒を排出させるときに、その可撓パイプの穀粒搬送筒3が、結合のために穀粒容器Bに設ける軸筒22に対して干渉することで、穀粒の排出作業に不都合を生ぜしめる問題がある。
【0006】
即ち、穀粒容器Bの底部に配設してある円形の排出筒28の下面に旋回自在に設けた穀粒搬出口部29に、可撓パイプの穀粒搬送筒3を接続して穀粒の排出作業を行うとき、図4において実線に示しているように、排出筒28を穀粒容器B
の底部の後端側に設けて、それに接続する穀粒搬出口部29を、立方枠体20の後縁部に配設して、接続する可撓パイプの穀粒搬送筒3を、運搬車Cの荷台cの後縁からだけ導き出すようにする場合には、支障がないが、図5にあるように、排出筒28を穀粒容器Bの底部の中心部位に設けて、それの下面に旋回自在に接続する穀粒搬出口部29を配設して、荷台cの左右の側方に回動するようにしておいて、接続する可撓パイプの穀粒搬送筒3を、運搬車Cの荷台cの側縁に導き出して穀粒の排出作業が行えるようにしたときは、可撓パイプの穀粒搬送筒3を排出筒28中心に旋回させるときに、穀粒容器Bの立方枠体20の長辺側の前後の中心部位に設けられる軸筒22に穀粒搬送筒3が干渉することで、その穀粒搬送筒3の旋回作動に制約を生ぜしめるようになる問題がある。
【0007】
第2には、穀粒容器Bと移動支持体Aとの結合とその解除のための作業が厄介なことである。移動支持体Aに穀粒容器Bを回動自在に支持せしめるために、穀粒容器における取扱装置に装備せしめる回動軸部を穀粒容器B側に設ける軸筒22と移動支持体A側に設ける回動支軸15とを嵌合させることで構成し、かつ、それの軸筒22と回動支軸15とを抜き挿し自在の嵌合としておいて、軸筒22に対する回動支軸15の嵌合により移動支持体Aに穀粒容器Bを結合させ、軸筒22から回動支軸15を抜き出すことで結合を解除するようにしていることから、結合及び解除の際に、軸筒22の軸芯線と回動支軸15の軸芯線とを精確に揃えた状態とすることが必要で、軸筒22および回動支軸15の軸芯線に僅かのずれにより、両者の嵌め合い、または抜き出しを不能にすることから、この操作が厄介な問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明において解決しようとする課題は、穀粒容器と、それに着脱自在に組付ける移動支持体と、からなる穀粒容器の取扱い装置において、穀粒容器を移動支持体に傾斜回動自在に軸支させるために、移動支持体側に設ける回動支軸に対し回転自在に嵌合させるよう穀粒容器側に設ける軸筒が、穀粒容器の底部の中心部位に穀粒搬出口部を旋回自在に配設したときに、穀粒搬出口部に接続する可撓パイプの穀粒搬送筒に対し干渉のないようにすることと、穀粒容器に対する移動支持体の脱着操作が、嵌め合いと抜き出しが面倒な、軸筒と回動支軸とからなる回動軸部については、それにさわらずに、回動軸部とは別に、穀粒容器側に設ける連結部材と移動支持体に設ける連結部材により、ラフな位置合わせで、結合と解除が行われるようにして、楽に行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するための手段として、本発明においては、穀粒容器と移動支持体との着脱自在の結合を、移動支持体側に設ける角筒または角柱と、穀粒容器側に設ける角筒または角柱との抜き挿し自在の嵌合により行われるようにして、それらの嵌合による結合を、移動支持体に対し穀粒容器の回動を阻止して一体的に結合する状態とし、かつ、その結合が、穀粒容器の前後の一端に偏る位置に配設する角筒または角柱と、移動支持体に設ける角筒または角柱とで行われるようにして、穀粒容器の長辺側の中心部位に結合のための軸筒が存在しない態様にする。
【0010】
そして、穀粒容器を傾斜回動自在に移動支持体に支架せしめるための、軸筒とそれに嵌合する回動支軸とで構成する軸支部は、移動支持体の側に組込んでおき、前述の結合部材である穀粒容器に設ける角筒または角柱と移動支持体に設ける角筒または角柱とによる結合が行われた状態において、穀粒容器を移動支持体に傾斜回動自在に支持せしめるようにする。
【0011】
また、移動支持体には、それに設ける角筒または角柱の結合部材の高さ位置を調節するためのネジジャッキよりなる昇降リフトを設けて、これにより穀粒容器に対し移動支持体を脱着するときの、それらの昇降作動の操作が容易になるようにする。という手段を提起するものである。
【発明の効果】
【0012】
この本発明手段によれば、穀粒容器を移動支持体に傾斜回動自在に支架させるための軸筒が、穀粒容器の長辺側の中心部位から取り除かれた態様となることから、穀粒搬出口部を、穀粒容器の底部の前後の中心部位に旋回自在に設けて、それに接続する可撓パイプの穀粒搬送筒を、運搬車の荷台の左右の側方に導き出すようにしたときに、軸筒と干渉することがなくなって、制約を解消するようになり、また、移動支持体の穀粒容器に対する脱着が、穀粒容器側に設けた支持部材と、移動支持体側に設けた連結部材との嵌挿と抜き取りで行われ、それらの抜き挿しがラフな芯合わせでよいことから、この穀粒容器に対する移動支持体の脱着が楽に行えるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に本発明の実施の態様を実施例につき図面について説明する。
【実施例1】
【0014】
図6は、本発明手段を実施せる穀粒容器とそれに結合した移動支持体との、穀粒容器を立てた姿勢とした状態における正面図、図7は同上状態の側面図、図8は穀粒容器を水平な姿勢とした状態の側面図、図9は移動支持体を取り外した穀粒容器の、主体枠にホッパ枠と増量枠とを接続した状態の側面図、図10は移動支持体側の連結部材を、それに支持さす穀粒容器を水平な姿勢に回動した状態の斜視図、図11は、同上移動支持体側の連結部材を、穀粒容器を立てた姿勢に支持する位置に回動させた状態の斜視図、図12は、同上移動支持体の連結部材の横断平面図、図13は同上移動支持体の連結要部の縦断面図、図14は、移動支持体を連結した穀粒容器を運搬車の荷台上に位置させた状態の平面図、図15は同上状態の側面図、図16は同上状態の後面図、図17は同上状態の穀粒容器の穀粒搬出口部に、可撓パイプの穀粒搬送筒を接続したときの穀粒搬送筒の回動範囲の説明図である。
【0015】
図において、Bは穀粒容器、Aはこれに組付ける移動支持体を示す。
穀粒容器Bは、枠組みにより組立てる立方枠体40に投入する穀粒を受入れて一時貯留するホッパ41を装架し、そのホッパ41の底面に設ける排出口に、モーターMにより駆動される穀粒搬出用のスクリューコンベアを内装した穀粒排出口部29を、縦の軸芯線により旋回自在に吊下げ装設し、その穀粒排出口部29に、螺旋のバネ材よりなるコンベアを内装した可撓パイプよりなる穀粒搬送筒3を接続するようにした通常の形態のものである。
【0016】
穀粒容器Bは、図示する実施例では、穀粒排出口部29を装設したベースとなる底部の主体枠4aと、ホッパ41を支架したホッパ枠4bと、ホッパ41の容量を増大させる嵩上げ用の増量枠4cとを三段に積み重ねて接続する形態に構成してあり、主体枠4aには、それの前後の中心部位に、ホッパ41の排出口と接続する排出筒28と、それに旋回自在に接続する穀粒排出口部29を装設している。
【0017】
この穀粒容器Bに、移動支持体Aを連結・結合させるよう装設する連結部材bは、移動支持体Aの連結部材aと嵌合して連結・結合したときに、穀粒容器Bが移動支持体Aに対し、回動が阻止されて一体的に結合した状態とする構造のものとするため、角筒体または角柱体に形成して装設する。
【0018】
この連結部材bは、図示する実施例では、内周面を断面形状が四角形の角筒体に形成してある。そして、可撓パイプの穀粒搬送筒3を側方に回動させるときの干渉をさけるために、主体枠4aの左右の上部側枠のそれぞれの下面で、主体枠4aの前後の中心部に対し後方に偏らせた位置に、それぞれ左右の側枠に対し正しく直交する姿勢で主体枠4aの内腔に突入するように装設してある。
【0019】
移動支持体Aは、底面にキャスター50を設けた台枠51に、支柱52を立設し、その支柱52の上端側に、穀粒容器Bに設けた連結部材bと嵌合して穀粒容器Bに対し該移動支持体Aを結合させる連結部材aを具備せしめ構成するが、その連結部材aは、穀粒容器Bに設ける連結部材bと嵌合して連結することで、穀粒容器Bを、回動を阻止して一体的に結合した状態に支持する構造のものとする。図示する実施例では、穀粒容器B側に設けた連結部材bが角筒体に形成してあることから、これの内腔に嵌挿することで、回転を阻止する状態で嵌り合うよう、外径が、連結部材bの角筒体の内径よりも少し小径とした角筒体に形成してある。
【0020】
移動支持体A側に設ける連結部材aの、穀粒容器B側に設ける連結部材bとの嵌め合いは、それらの嵌合による連結・結合が、移動支持体Aに対し穀粒容器Bを支架せしめるだけであることから、ルーズなものでよい。
【0021】
移動支持体Aは、実施例では、底面にキャスター50を設けた台枠51に立設する支柱52を、上下の高さの粗調節と微調節が行える構造のものとしている。
【0022】
即ち、底面にキャスター50を設けた台枠51の上面には、下部支柱52aを角筒状に形成して装設し、これに角筒状の調節筒52bを上下にスライド自在に嵌挿し、その調節筒52bの下端に開設しておく係合孔53と、下部支柱52aに多連に並列させて形設しておく係合孔54…から選択する係合孔54とに係合ピン55を串通することで、調節筒52bの上下の粗調節が行えるようにし、かつ、この調節筒52bには、それの内腔の上端部に、図13に示す如く雌ネジ60を一体に固定装設しておいて、これに雄ネジ61を回転自在に螺合し、外周側には、上部支柱52cを上下にスライド自在に嵌挿し、この上部支柱52cの上端壁に、前述の雄ネジ61の頂部の軸部が嵌合する開口を開設して、その開口から雄ネジ61の頂部を上面側に突出させるとともにその雄ネジ61を回転自在に軸支させ、上部支柱52cの上端壁の上方には、ハンドルレバー62の基端のボス部63を配位して、そのボス部63を前述の雄ネジ61の頂部の軸部に嵌合し、連結ピン64により一体的に連結することで、ハンドルレバー62の回転操作により、雄ネジ61が回転して、それに螺合する雌ネジ60に対し昇降することによって、上部支柱52cが調節筒52bに対し上下に摺動してこの上部支柱52cの高さ位置の微調節が行われるようにしている。
【0023】
そして、この支柱52の上端側となる前記上部支柱52cに、連結部材aを取付け支架せしめるが、その連結部材aは、図10に示しているように、上部支柱52cの外周面に、側方に向け水平に突出するアーム56を設け、それの突出端部に、そのアーム56に対し略直角に屈曲して水平に延出する突出アーム57を設け、それの突出端部に、角筒体に形成した連結部材aを、前述のアーム56と平行する姿勢として連結固着することで取付け支架し、かつ、アーム56と突出アーム57との連結部位に、軸芯線をアーム56の軸芯線に沿わせて設けた支軸560と、突出アーム57に設けた軸筒570が回転自在に嵌合することで構成する回動軸部wを設けて、この回動軸部wにより連結部材aが、アーム56と平行する姿勢に保持されて、突出アーム57を回動半径とする回動軌跡をもって、アーム56中心に回動するようにし、さらに、アーム56には、支軸560の手前の位置に、周面に弧状の切欠凹部のある鍔部58を設け、突出アーム57には、軸筒570の外周面に規制ピン59を固着し、それの一端側を前記鍔部58に向け突出させて、前述の切欠凹部内に摺動自在に当接しておくことで、アーム56に対する突出アーム57の回動範囲を規制し、さらにまた、規制ピン59が切欠凹部のそれぞれのエンドに達して、回動が規制された状態において、そのそれぞれの状態にロックするロックピン571と、そのロックピン571を串通するための係合孔572を、軸筒570および支軸560に設けた構成としている。
【0024】
そして、これにより、穀粒の搬出作業を終えた穀粒容器Bを運搬車Cの荷台cから取り降ろして格納するために、荷台c上の穀粒容器Bに対し移動支持体Aを連結するときは、移動支持体Aを運搬車Cの荷台cの側面位置に配位して、それに装備してある連結部材aを支持する突出アーム57を、図10にあるよう、水平な姿勢としてロックピン571によりその状態にロックし、その状態において、ハンドルレバー62の回動により高さ調節を行って連結部材aを穀粒容器Bに装備してある連結部材bに突き合わせ、移動支持体Aを運搬車C側に寄せて、連結部材aと連結部材bとを嵌め合わせ、図12にあるよう連結部材aの先端が連結部材bの内端から突出したところに、その先端に設けておく係合穴7に抜け止めピン71を嵌挿することで、穀粒容器Bに移動支持体Aを連結・結合し、その状態で、ハンドルレバー62の回動により穀粒容器Bを荷台c上から浮かせ、移動支持体Aを動かすか運搬車Cを動かして、穀粒容器Bを荷台cから外し、ロックピン571を抜いて穀粒容器Bを回動軸部wにより回動させて立てた姿勢とし格納する。
【0025】
この穀粒の搬出作業を終えた穀粒容器Bの格納は、通常、穀粒容器Bを、それの、増量枠4cおよびホッパ枠4bを取り外して、主体枠4aだけにし、これを移動支持体Aに支持せしめて、移動支持体Aの移動により所望の場所に運搬し格納する。
【0026】
このとき、移動・運搬は、図8にあるように、主体枠4aを水平な姿勢に保持せしめて行い、格納は、主体枠4aを図7にあるように、略垂直に立てた姿勢に保持せしめて、移動支持体Aに支持した状態で行われる。
【0027】
このことから、この移動支持体Aに支架した主体枠4aの姿勢の変更およびその姿勢の保持の操作を容易にするために、主体枠4aの重心G位置と、主体枠4aを支持する移動支持体Aに設ける回動軸部wの軸芯線との関係位置を、次のように設定している。
【0028】
主体枠4aの重心G位置は、移動支持体Aに対し連結部材aと連結部材bとの嵌合により主体枠4aに支持せしめ、かつ、その主体枠4aを図8にあるよう略水平な姿勢に保持せしめた状態において、主体枠4aを回動自在に支持する支点となるよう移動支持体Aに設ける回動軸部wの回動軸芯線に対し、穀粒搬出口部29からの穀粒の排出方向側となる主体枠4aの後端側に少し偏る位置を占めるように設定する。即ち、回動軸部wの回動軸芯線が、主体枠4aの重心G位置よりも図8において左側に偏位した位置を占めるように回動軸部wの位置を設定する。この設定は、移動支持体Aのアーム56から突出する突出アーム57の突出長さの設定により、回動軸部wの位置を、水平な姿勢の主体枠4aに対し横方向に変位させることで行っている。
【0029】
これにより、回動軸部wに設けるロックピン571を抜いて主体枠4aの回動が自由に行われるようにしたときに、主体枠4aの重心Gの支点位置に対する偏位により、後端側を下降させる方向に回動勝手となるようにし、かつ、この回動で、回動軸部wの軸筒570に設けた規制ピン59が、アーム56に設けた鍔部58に切欠きにより形成せるストッパ580に衝合して、前記方向の回動がストップし、略水平な姿勢に保持されるようにする。
【0030】
また、主体枠4aを図7にあるように略垂直な姿勢にしたときには、同図7において、回動軸部wの回動軸芯線が主体枠4aの重心G位置に対し右側に偏位した位置を占めるように、回動軸部wの位置を設定する。この設定は、図8にあるように、主体枠4aを略水平な姿勢に保持した状態において、連結部材aと連結部材bとの連結点に対する回動軸部wの高さ位置の設定により、主体枠4aの重心G位置に対し回動軸部wの位置を下方に偏位させることで、主体枠4aを図7にあるよう略垂直な姿勢としたときに、回動軸部wが主体枠4aの重心G位置に対し同図7において右側に偏位した位置を占めるようにしている。
【0031】
そして、これにより、主体枠4aを前述の図8に示す略水平な姿勢とした状態から、重心G位置の偏位により下降勝手となっている後面側(図8において右端側)に、少しの力を加えて図7に示す垂直な姿勢にまで引き起こし、回動軸部wの軸筒570に設けてある規制ピン59が、アーム56に設けた鍔部58に切欠きにより形成せる前記ストッパ580から周方向に略90度離れて位置しているストッパ581に衝合して、この引起こし方向の回動が規制されたときに、主体枠4aが重心G位置の偏位により前記ストッパ581と衝合する側に回動勝手となって、略垂直な姿勢に保持されるようにしている。
【0032】
従って、移動支持体Aに支持せしめた主体枠4aは、略水平な姿勢に回動させたとき、および、略垂直な姿勢に回動させたときに、重心G位置の回動軸部wに対する偏位により、それぞれの状態を保持するようになって、そのそれぞれの状態でのロックピン571の挿通によるロックで、それぞれの状態に固定されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】従前の穀粒容器の取扱い装置の要部の斜視図である。
【図2】同上装置の、穀粒容器を運搬車の荷台上に搭載する工程を示す説明図である。
【図3】同上装置の、穀粒容器を移動支持体に支架した状態時の説明図である。
【図4】同上装置の、運搬車の荷台上に搭載した穀粒容器から、それに投入された穀粒を、穀粒排出口部に接続した可撓パイプの穀粒搬送筒により搬出する状態時の平面視による説明図である。
【図5】同上装置の、穀粒容器の穀粒排出口を、底部の中心部位に配設したときの、接続した穀粒搬送筒が軸筒と干渉する状態を示す説明図である。
【図6】本発明を実施せる穀粒容器の取扱い装置の、移動支持体に支持せしめた穀粒容器を立てた姿勢とした状態時の前面図である。
【図7】同上装置の、同上状態時の側面図である。
【図8】同上装置の、移動支持体に支持せしめた穀粒容器を水平な姿勢に回動させた状態時の側面図である。
【図9】同上装置の、穀粒容器を示し、それの主体枠に、ホッパ枠と増量枠とを接続した状態の側面図である。
【図10】同上装置の移動支持体を示し、それの連結部材を、穀粒容器を水平に支持する位置に回動させた状態時の一部省略した斜視図である。
【図11】同上装置の移動支持体の、連結部材を、穀粒容器を立てた姿勢に支持する位置に回動させた状態時の一部省略した斜視図である。
【図12】同上装置の、移動支持体を、穀粒容器に連結した状態時の要部の横断平面図である。
【図13】同上装置の移動支持体の、要部の縦断正面図である。
【図14】同上装置の、移動支持体に支持せしめた穀粒容器を、運搬車の荷台上に積み込んだ状態時の平面図である。
【図15】同上装置の、同上状態時の側面図である。
【図16】同上装置の、同上状態時の後面図である。
【図17】同上装置の、運搬車の荷台上に搭載した穀粒容器の穀粒搬出口部に、可撓パイプの穀粒搬送筒を接続したときの、その穀粒搬送筒の回動範囲の説明図である。
【符号の説明】
【0034】
A…移動支持体、B…穀粒容器、C…運搬車、G…重心、M…モーター、a・b…連結部材、c…荷台、w…回動軸部、y…ロック手段、3…穀粒搬送筒、4a…主体枠、4b…ホッパ枠、4c…増量枠、7…係合穴、10…キャスター、11…台枠、12…支持基杆、13…アーム、14…円盤、15…回動支軸、16…ロック杆、17…バネ、18…回動規制突片、20…立方枠体、21…縦杆、22…軸筒、23…案内面、24…回動規制部、25…係止孔、26…操作レバー、27…昇降リフター、28…排出筒、29…穀粒搬出口部、40…立方枠体、41…ホッパ、50…キャスター、51…台枠、52…支柱、52a…下部支柱、52b…調節筒、52c…上部支柱、53・54…係合孔、55…係合ピン、56…アーム、57…突出アーム、58…鍔部、59…規制ピン、60…雌ネジ、61…雄ネジ、62…ハンドルレバー、63…ボス部、64…連結ピン、71…抜け止めピン、560…支軸、570…軸筒、571…ロックピン、572…係合孔、580・581…ストッパ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、運搬車の荷台上に、積込み、荷卸しを自在に搭載して、穀粒の搬送を行なう形態の穀粒搬送用の穀粒容器と、それに着脱自在に組付ける移動支持体とからなる穀粒容器の取扱い装置についての改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上述の、運搬車の荷台上に搭載する穀粒搬送用の穀粒容器とそれに脱着自在に組付ける移動支持体とからなる穀粒容器の取扱い装置には特許第3008254号の特許公報にあるようなものが公知手段としてある。
【0003】
このものは、移動支持体Aにあっては、図1にあるように、キャスター10により移動自在とした台枠11上に、垂直な支持基杆12を立設して、それの頂部に水平に突出するアーム13を設け、そのアーム13の突出端側に、そのアーム13の突出方向を軸芯線とする円盤14と回動支軸15とを設け、アーム13の側面には、アーム13と平行するロック杆16を、アーム13に沿い移動自在に設けて、バネ17によりアーム13の突出方向に押し出すよう付勢しておき、円盤14の周縁部には、回動規制突片18を設けて構成し、穀粒容器Bにあっては、それの平面形状が長方形状となる立方枠体20の長辺側中央部に設けた縦杆21の略中央部に、前記移動支持体Aの回動支軸15に嵌合することで、穀粒容器Bを移動支持体Aに対し支架せしめる軸筒22を設け、それの周辺には、それに嵌挿される回動支軸15を中心に移動支持体Aが回動したときの、回動規制突片18の回動軌跡上に、その突片18を案内する弧状の案内面23と、その突片23の回動範囲を規制する回動規制部24・24と、移動支持体Aのロック杆16と係合する係止孔25・25とを設け、さらに、操作レバー26の操作により穀粒容器Bを浮かせる昇降リフター27を設けている構成のものである。
【0004】
そしてこれにより、穀粒容器Bを運搬車Cの荷台c上に搭載するときは、図3の垂直格納姿勢にある穀粒容器Bを水平姿勢とし、ロック杆16によりこの姿勢にロックして、図2のように運搬車Cの荷台c上に誘導し、その状態で昇降リフター27を作動させて穀粒容器Bを荷台cに対しリフトアップして、移動支持体Aのキャスター10を地表から宙に浮き上がらせ、この状態において、穀粒容器Bに設けた軸筒22から移動支持体Aに設けた回動支軸15を抜き出すことで、穀粒容器Bから移動支持体Aを取外し、次いで、昇降リフター27を作動させて、これを立方枠体20の内部に格納することで、穀粒容器Bを運搬車Cの荷台c上に載置する。また、穀粒容器Bを荷台cから取り降ろすときは、昇降リフター27の作動で穀粒容器Bを荷台c上においてリフトアップし、この状態で移動支持体Aを回動支軸15の軸筒22への嵌挿により穀粒容器Bに結合しセットし、次いで昇降リフター27を旧に戻すことで、移動支持体Aのキャスター10を接地させ、この状態で移動支持体Aの移動か、運搬車Cの移動により、穀粒容器Bの下面から運搬車Cの荷台cを除き、次いで穀粒容器Bを垂直姿勢に回動させてロック杆16によりロックし、移動支持体Aのキャスター10によって所望の場所に移動させ格納する、という内容のものである。
【0005】
この従来手段には、次の点に問題がある。
その第1は、移動支持体Aの穀粒容器Bに対する結合を、穀粒容器Bの立方枠体20の長辺側の中央部に設けた縦杆21の上下の中間部位に装設する軸筒22に、移動支持体Aに設けた回動支軸15を嵌挿することにより行なうことから、穀粒容器Bの底部に設ける排出筒28を、立方枠体20の中心部位に配設し、それの下面に旋回自在に接続する穀粒搬出口部29を、全方向に旋回可能としておいて、それに接続する可撓パイプの穀粒搬送筒3を運搬車Cの荷台cの側方に向けて旋回させて、運搬車Cの荷台cの側方に穀粒を排出させるときに、その可撓パイプの穀粒搬送筒3が、結合のために穀粒容器Bに設ける軸筒22に対して干渉することで、穀粒の排出作業に不都合を生ぜしめる問題がある。
【0006】
即ち、穀粒容器Bの底部に配設してある円形の排出筒28の下面に旋回自在に設けた穀粒搬出口部29に、可撓パイプの穀粒搬送筒3を接続して穀粒の排出作業を行うとき、図4において実線に示しているように、排出筒28を穀粒容器B
の底部の後端側に設けて、それに接続する穀粒搬出口部29を、立方枠体20の後縁部に配設して、接続する可撓パイプの穀粒搬送筒3を、運搬車Cの荷台cの後縁からだけ導き出すようにする場合には、支障がないが、図5にあるように、排出筒28を穀粒容器Bの底部の中心部位に設けて、それの下面に旋回自在に接続する穀粒搬出口部29を配設して、荷台cの左右の側方に回動するようにしておいて、接続する可撓パイプの穀粒搬送筒3を、運搬車Cの荷台cの側縁に導き出して穀粒の排出作業が行えるようにしたときは、可撓パイプの穀粒搬送筒3を排出筒28中心に旋回させるときに、穀粒容器Bの立方枠体20の長辺側の前後の中心部位に設けられる軸筒22に穀粒搬送筒3が干渉することで、その穀粒搬送筒3の旋回作動に制約を生ぜしめるようになる問題がある。
【0007】
第2には、穀粒容器Bと移動支持体Aとの結合とその解除のための作業が厄介なことである。移動支持体Aに穀粒容器Bを回動自在に支持せしめるために、穀粒容器における取扱装置に装備せしめる回動軸部を穀粒容器B側に設ける軸筒22と移動支持体A側に設ける回動支軸15とを嵌合させることで構成し、かつ、それの軸筒22と回動支軸15とを抜き挿し自在の嵌合としておいて、軸筒22に対する回動支軸15の嵌合により移動支持体Aに穀粒容器Bを結合させ、軸筒22から回動支軸15を抜き出すことで結合を解除するようにしていることから、結合及び解除の際に、軸筒22の軸芯線と回動支軸15の軸芯線とを精確に揃えた状態とすることが必要で、軸筒22および回動支軸15の軸芯線に僅かのずれにより、両者の嵌め合い、または抜き出しを不能にすることから、この操作が厄介な問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明において解決しようとする課題は、穀粒容器と、それに着脱自在に組付ける移動支持体と、からなる穀粒容器の取扱い装置において、穀粒容器を移動支持体に傾斜回動自在に軸支させるために、移動支持体側に設ける回動支軸に対し回転自在に嵌合させるよう穀粒容器側に設ける軸筒が、穀粒容器の底部の中心部位に穀粒搬出口部を旋回自在に配設したときに、穀粒搬出口部に接続する可撓パイプの穀粒搬送筒に対し干渉のないようにすることと、穀粒容器に対する移動支持体の脱着操作が、嵌め合いと抜き出しが面倒な、軸筒と回動支軸とからなる回動軸部については、それにさわらずに、回動軸部とは別に、穀粒容器側に設ける連結部材と移動支持体に設ける連結部材により、ラフな位置合わせで、結合と解除が行われるようにして、楽に行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するための手段として、本発明においては、穀粒容器と移動支持体との着脱自在の結合を、移動支持体側に設ける角筒または角柱と、穀粒容器側に設ける角筒または角柱との抜き挿し自在の嵌合により行われるようにして、それらの嵌合による結合を、移動支持体に対し穀粒容器の回動を阻止して一体的に結合する状態とし、かつ、その結合が、穀粒容器の前後の一端に偏る位置に配設する角筒または角柱と、移動支持体に設ける角筒または角柱とで行われるようにして、穀粒容器の長辺側の中心部位に結合のための軸筒が存在しない態様にする。
【0010】
そして、穀粒容器を傾斜回動自在に移動支持体に支架せしめるための、軸筒とそれに嵌合する回動支軸とで構成する軸支部は、移動支持体の側に組込んでおき、前述の結合部材である穀粒容器に設ける角筒または角柱と移動支持体に設ける角筒または角柱とによる結合が行われた状態において、穀粒容器を移動支持体に傾斜回動自在に支持せしめるようにする。
【0011】
また、移動支持体には、それに設ける角筒または角柱の結合部材の高さ位置を調節するためのネジジャッキよりなる昇降リフトを設けて、これにより穀粒容器に対し移動支持体を脱着するときの、それらの昇降作動の操作が容易になるようにする。という手段を提起するものである。
【発明の効果】
【0012】
この本発明手段によれば、穀粒容器を移動支持体に傾斜回動自在に支架させるための軸筒が、穀粒容器の長辺側の中心部位から取り除かれた態様となることから、穀粒搬出口部を、穀粒容器の底部の前後の中心部位に旋回自在に設けて、それに接続する可撓パイプの穀粒搬送筒を、運搬車の荷台の左右の側方に導き出すようにしたときに、軸筒と干渉することがなくなって、制約を解消するようになり、また、移動支持体の穀粒容器に対する脱着が、穀粒容器側に設けた支持部材と、移動支持体側に設けた連結部材との嵌挿と抜き取りで行われ、それらの抜き挿しがラフな芯合わせでよいことから、この穀粒容器に対する移動支持体の脱着が楽に行えるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に本発明の実施の態様を実施例につき図面について説明する。
【実施例1】
【0014】
図6は、本発明手段を実施せる穀粒容器とそれに結合した移動支持体との、穀粒容器を立てた姿勢とした状態における正面図、図7は同上状態の側面図、図8は穀粒容器を水平な姿勢とした状態の側面図、図9は移動支持体を取り外した穀粒容器の、主体枠にホッパ枠と増量枠とを接続した状態の側面図、図10は移動支持体側の連結部材を、それに支持さす穀粒容器を水平な姿勢に回動した状態の斜視図、図11は、同上移動支持体側の連結部材を、穀粒容器を立てた姿勢に支持する位置に回動させた状態の斜視図、図12は、同上移動支持体の連結部材の横断平面図、図13は同上移動支持体の連結要部の縦断面図、図14は、移動支持体を連結した穀粒容器を運搬車の荷台上に位置させた状態の平面図、図15は同上状態の側面図、図16は同上状態の後面図、図17は同上状態の穀粒容器の穀粒搬出口部に、可撓パイプの穀粒搬送筒を接続したときの穀粒搬送筒の回動範囲の説明図である。
【0015】
図において、Bは穀粒容器、Aはこれに組付ける移動支持体を示す。
穀粒容器Bは、枠組みにより組立てる立方枠体40に投入する穀粒を受入れて一時貯留するホッパ41を装架し、そのホッパ41の底面に設ける排出口に、モーターMにより駆動される穀粒搬出用のスクリューコンベアを内装した穀粒排出口部29を、縦の軸芯線により旋回自在に吊下げ装設し、その穀粒排出口部29に、螺旋のバネ材よりなるコンベアを内装した可撓パイプよりなる穀粒搬送筒3を接続するようにした通常の形態のものである。
【0016】
穀粒容器Bは、図示する実施例では、穀粒排出口部29を装設したベースとなる底部の主体枠4aと、ホッパ41を支架したホッパ枠4bと、ホッパ41の容量を増大させる嵩上げ用の増量枠4cとを三段に積み重ねて接続する形態に構成してあり、主体枠4aには、それの前後の中心部位に、ホッパ41の排出口と接続する排出筒28と、それに旋回自在に接続する穀粒排出口部29を装設している。
【0017】
この穀粒容器Bに、移動支持体Aを連結・結合させるよう装設する連結部材bは、移動支持体Aの連結部材aと嵌合して連結・結合したときに、穀粒容器Bが移動支持体Aに対し、回動が阻止されて一体的に結合した状態とする構造のものとするため、角筒体または角柱体に形成して装設する。
【0018】
この連結部材bは、図示する実施例では、内周面を断面形状が四角形の角筒体に形成してある。そして、可撓パイプの穀粒搬送筒3を側方に回動させるときの干渉をさけるために、主体枠4aの左右の上部側枠のそれぞれの下面で、主体枠4aの前後の中心部に対し後方に偏らせた位置に、それぞれ左右の側枠に対し正しく直交する姿勢で主体枠4aの内腔に突入するように装設してある。
【0019】
移動支持体Aは、底面にキャスター50を設けた台枠51に、支柱52を立設し、その支柱52の上端側に、穀粒容器Bに設けた連結部材bと嵌合して穀粒容器Bに対し該移動支持体Aを結合させる連結部材aを具備せしめ構成するが、その連結部材aは、穀粒容器Bに設ける連結部材bと嵌合して連結することで、穀粒容器Bを、回動を阻止して一体的に結合した状態に支持する構造のものとする。図示する実施例では、穀粒容器B側に設けた連結部材bが角筒体に形成してあることから、これの内腔に嵌挿することで、回転を阻止する状態で嵌り合うよう、外径が、連結部材bの角筒体の内径よりも少し小径とした角筒体に形成してある。
【0020】
移動支持体A側に設ける連結部材aの、穀粒容器B側に設ける連結部材bとの嵌め合いは、それらの嵌合による連結・結合が、移動支持体Aに対し穀粒容器Bを支架せしめるだけであることから、ルーズなものでよい。
【0021】
移動支持体Aは、実施例では、底面にキャスター50を設けた台枠51に立設する支柱52を、上下の高さの粗調節と微調節が行える構造のものとしている。
【0022】
即ち、底面にキャスター50を設けた台枠51の上面には、下部支柱52aを角筒状に形成して装設し、これに角筒状の調節筒52bを上下にスライド自在に嵌挿し、その調節筒52bの下端に開設しておく係合孔53と、下部支柱52aに多連に並列させて形設しておく係合孔54…から選択する係合孔54とに係合ピン55を串通することで、調節筒52bの上下の粗調節が行えるようにし、かつ、この調節筒52bには、それの内腔の上端部に、図13に示す如く雌ネジ60を一体に固定装設しておいて、これに雄ネジ61を回転自在に螺合し、外周側には、上部支柱52cを上下にスライド自在に嵌挿し、この上部支柱52cの上端壁に、前述の雄ネジ61の頂部の軸部が嵌合する開口を開設して、その開口から雄ネジ61の頂部を上面側に突出させるとともにその雄ネジ61を回転自在に軸支させ、上部支柱52cの上端壁の上方には、ハンドルレバー62の基端のボス部63を配位して、そのボス部63を前述の雄ネジ61の頂部の軸部に嵌合し、連結ピン64により一体的に連結することで、ハンドルレバー62の回転操作により、雄ネジ61が回転して、それに螺合する雌ネジ60に対し昇降することによって、上部支柱52cが調節筒52bに対し上下に摺動してこの上部支柱52cの高さ位置の微調節が行われるようにしている。
【0023】
そして、この支柱52の上端側となる前記上部支柱52cに、連結部材aを取付け支架せしめるが、その連結部材aは、図10に示しているように、上部支柱52cの外周面に、側方に向け水平に突出するアーム56を設け、それの突出端部に、そのアーム56に対し略直角に屈曲して水平に延出する突出アーム57を設け、それの突出端部に、角筒体に形成した連結部材aを、前述のアーム56と平行する姿勢として連結固着することで取付け支架し、かつ、アーム56と突出アーム57との連結部位に、軸芯線をアーム56の軸芯線に沿わせて設けた支軸560と、突出アーム57に設けた軸筒570が回転自在に嵌合することで構成する回動軸部wを設けて、この回動軸部wにより連結部材aが、アーム56と平行する姿勢に保持されて、突出アーム57を回動半径とする回動軌跡をもって、アーム56中心に回動するようにし、さらに、アーム56には、支軸560の手前の位置に、周面に弧状の切欠凹部のある鍔部58を設け、突出アーム57には、軸筒570の外周面に規制ピン59を固着し、それの一端側を前記鍔部58に向け突出させて、前述の切欠凹部内に摺動自在に当接しておくことで、アーム56に対する突出アーム57の回動範囲を規制し、さらにまた、規制ピン59が切欠凹部のそれぞれのエンドに達して、回動が規制された状態において、そのそれぞれの状態にロックするロックピン571と、そのロックピン571を串通するための係合孔572を、軸筒570および支軸560に設けた構成としている。
【0024】
そして、これにより、穀粒の搬出作業を終えた穀粒容器Bを運搬車Cの荷台cから取り降ろして格納するために、荷台c上の穀粒容器Bに対し移動支持体Aを連結するときは、移動支持体Aを運搬車Cの荷台cの側面位置に配位して、それに装備してある連結部材aを支持する突出アーム57を、図10にあるよう、水平な姿勢としてロックピン571によりその状態にロックし、その状態において、ハンドルレバー62の回動により高さ調節を行って連結部材aを穀粒容器Bに装備してある連結部材bに突き合わせ、移動支持体Aを運搬車C側に寄せて、連結部材aと連結部材bとを嵌め合わせ、図12にあるよう連結部材aの先端が連結部材bの内端から突出したところに、その先端に設けておく係合穴7に抜け止めピン71を嵌挿することで、穀粒容器Bに移動支持体Aを連結・結合し、その状態で、ハンドルレバー62の回動により穀粒容器Bを荷台c上から浮かせ、移動支持体Aを動かすか運搬車Cを動かして、穀粒容器Bを荷台cから外し、ロックピン571を抜いて穀粒容器Bを回動軸部wにより回動させて立てた姿勢とし格納する。
【0025】
この穀粒の搬出作業を終えた穀粒容器Bの格納は、通常、穀粒容器Bを、それの、増量枠4cおよびホッパ枠4bを取り外して、主体枠4aだけにし、これを移動支持体Aに支持せしめて、移動支持体Aの移動により所望の場所に運搬し格納する。
【0026】
このとき、移動・運搬は、図8にあるように、主体枠4aを水平な姿勢に保持せしめて行い、格納は、主体枠4aを図7にあるように、略垂直に立てた姿勢に保持せしめて、移動支持体Aに支持した状態で行われる。
【0027】
このことから、この移動支持体Aに支架した主体枠4aの姿勢の変更およびその姿勢の保持の操作を容易にするために、主体枠4aの重心G位置と、主体枠4aを支持する移動支持体Aに設ける回動軸部wの軸芯線との関係位置を、次のように設定している。
【0028】
主体枠4aの重心G位置は、移動支持体Aに対し連結部材aと連結部材bとの嵌合により主体枠4aに支持せしめ、かつ、その主体枠4aを図8にあるよう略水平な姿勢に保持せしめた状態において、主体枠4aを回動自在に支持する支点となるよう移動支持体Aに設ける回動軸部wの回動軸芯線に対し、穀粒搬出口部29からの穀粒の排出方向側となる主体枠4aの後端側に少し偏る位置を占めるように設定する。即ち、回動軸部wの回動軸芯線が、主体枠4aの重心G位置よりも図8において左側に偏位した位置を占めるように回動軸部wの位置を設定する。この設定は、移動支持体Aのアーム56から突出する突出アーム57の突出長さの設定により、回動軸部wの位置を、水平な姿勢の主体枠4aに対し横方向に変位させることで行っている。
【0029】
これにより、回動軸部wに設けるロックピン571を抜いて主体枠4aの回動が自由に行われるようにしたときに、主体枠4aの重心Gの支点位置に対する偏位により、後端側を下降させる方向に回動勝手となるようにし、かつ、この回動で、回動軸部wの軸筒570に設けた規制ピン59が、アーム56に設けた鍔部58に切欠きにより形成せるストッパ580に衝合して、前記方向の回動がストップし、略水平な姿勢に保持されるようにする。
【0030】
また、主体枠4aを図7にあるように略垂直な姿勢にしたときには、同図7において、回動軸部wの回動軸芯線が主体枠4aの重心G位置に対し右側に偏位した位置を占めるように、回動軸部wの位置を設定する。この設定は、図8にあるように、主体枠4aを略水平な姿勢に保持した状態において、連結部材aと連結部材bとの連結点に対する回動軸部wの高さ位置の設定により、主体枠4aの重心G位置に対し回動軸部wの位置を下方に偏位させることで、主体枠4aを図7にあるよう略垂直な姿勢としたときに、回動軸部wが主体枠4aの重心G位置に対し同図7において右側に偏位した位置を占めるようにしている。
【0031】
そして、これにより、主体枠4aを前述の図8に示す略水平な姿勢とした状態から、重心G位置の偏位により下降勝手となっている後面側(図8において右端側)に、少しの力を加えて図7に示す垂直な姿勢にまで引き起こし、回動軸部wの軸筒570に設けてある規制ピン59が、アーム56に設けた鍔部58に切欠きにより形成せる前記ストッパ580から周方向に略90度離れて位置しているストッパ581に衝合して、この引起こし方向の回動が規制されたときに、主体枠4aが重心G位置の偏位により前記ストッパ581と衝合する側に回動勝手となって、略垂直な姿勢に保持されるようにしている。
【0032】
従って、移動支持体Aに支持せしめた主体枠4aは、略水平な姿勢に回動させたとき、および、略垂直な姿勢に回動させたときに、重心G位置の回動軸部wに対する偏位により、それぞれの状態を保持するようになって、そのそれぞれの状態でのロックピン571の挿通によるロックで、それぞれの状態に固定されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】従前の穀粒容器の取扱い装置の要部の斜視図である。
【図2】同上装置の、穀粒容器を運搬車の荷台上に搭載する工程を示す説明図である。
【図3】同上装置の、穀粒容器を移動支持体に支架した状態時の説明図である。
【図4】同上装置の、運搬車の荷台上に搭載した穀粒容器から、それに投入された穀粒を、穀粒排出口部に接続した可撓パイプの穀粒搬送筒により搬出する状態時の平面視による説明図である。
【図5】同上装置の、穀粒容器の穀粒排出口を、底部の中心部位に配設したときの、接続した穀粒搬送筒が軸筒と干渉する状態を示す説明図である。
【図6】本発明を実施せる穀粒容器の取扱い装置の、移動支持体に支持せしめた穀粒容器を立てた姿勢とした状態時の前面図である。
【図7】同上装置の、同上状態時の側面図である。
【図8】同上装置の、移動支持体に支持せしめた穀粒容器を水平な姿勢に回動させた状態時の側面図である。
【図9】同上装置の、穀粒容器を示し、それの主体枠に、ホッパ枠と増量枠とを接続した状態の側面図である。
【図10】同上装置の移動支持体を示し、それの連結部材を、穀粒容器を水平に支持する位置に回動させた状態時の一部省略した斜視図である。
【図11】同上装置の移動支持体の、連結部材を、穀粒容器を立てた姿勢に支持する位置に回動させた状態時の一部省略した斜視図である。
【図12】同上装置の、移動支持体を、穀粒容器に連結した状態時の要部の横断平面図である。
【図13】同上装置の移動支持体の、要部の縦断正面図である。
【図14】同上装置の、移動支持体に支持せしめた穀粒容器を、運搬車の荷台上に積み込んだ状態時の平面図である。
【図15】同上装置の、同上状態時の側面図である。
【図16】同上装置の、同上状態時の後面図である。
【図17】同上装置の、運搬車の荷台上に搭載した穀粒容器の穀粒搬出口部に、可撓パイプの穀粒搬送筒を接続したときの、その穀粒搬送筒の回動範囲の説明図である。
【符号の説明】
【0034】
A…移動支持体、B…穀粒容器、C…運搬車、G…重心、M…モーター、a・b…連結部材、c…荷台、w…回動軸部、y…ロック手段、3…穀粒搬送筒、4a…主体枠、4b…ホッパ枠、4c…増量枠、7…係合穴、10…キャスター、11…台枠、12…支持基杆、13…アーム、14…円盤、15…回動支軸、16…ロック杆、17…バネ、18…回動規制突片、20…立方枠体、21…縦杆、22…軸筒、23…案内面、24…回動規制部、25…係止孔、26…操作レバー、27…昇降リフター、28…排出筒、29…穀粒搬出口部、40…立方枠体、41…ホッパ、50…キャスター、51…台枠、52…支柱、52a…下部支柱、52b…調節筒、52c…上部支柱、53・54…係合孔、55…係合ピン、56…アーム、57…突出アーム、58…鍔部、59…規制ピン、60…雌ネジ、61…雄ネジ、62…ハンドルレバー、63…ボス部、64…連結ピン、71…抜け止めピン、560…支軸、570…軸筒、571…ロックピン、572…係合孔、580・581…ストッパ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運搬車Cの荷台上に搭載可能とした平面形状が略長方形状の立方枠体40にホッパ41を装架した穀粒容器Bと、その穀粒容器Bに組付けて移動可能に支持する台車状の移動支持体Aと、からなり、穀粒容器Bには、移動支持体Aに装備せる連結部材aと装脱自在に連結して穀粒容器Bを移動支持体Aに支持せしめる連結部材bを、穀粒容器Bの立方枠体40の長辺側の前後の略中心部位に対し前後方向に偏位した部位に固定して装設し、移動支持体Aには、前後の略中心部位に立設する支柱52に軸芯線を左右方向とした水平な支軸560とそれに回動自在に嵌合する軸筒570とから回動軸部wを設けて、それの軸筒570から前後方向に突出する突出アーム57を設け、それの突出端部に穀粒容器Bの連結部材bに抜き差し自在に嵌合する連結部材aを前記軸筒570と平行する姿勢として固定装架し、回動軸部wには支軸560に対する軸筒570の回動をロックするロック手段を設けておくことを特徴とする穀粒容器における取扱い装置。
【請求項2】
移動支持体Aに設ける連結部材aおよび回動軸部wの装設位置を、移動支持体Aの移動によりそれの連結部材aと穀粒容器B側の連結部材bとを突き合わせた状態時において、回動軸部wが穀粒容器Bの重心に略対向してくるように設定したことを特徴とする請求項1記載の穀粒容器における取扱い装置。
【請求項3】
移動支持体Aに設ける回動軸部wと、移動支持体Aに、連結部材aと連結部材bとにより支持せしめる穀粒容器Bの主体枠4aの重心との関係位置を、移動支持体Aに支持せる主体枠4aを略水平な姿勢としたときには、回動軸部wの軸芯線に対し主体枠4aの重心がその主体枠4aの後端側に少し偏る位置を占め、主体枠4aを略垂直な姿勢としたときは、回動軸部wの軸芯線に対し主体枠4aの重心が主体枠4aの前面側に少し偏る位置を占めるように設定し、かつ、回動軸部wには、主体枠4aを略水平な姿勢とした状態時において、その姿勢よりの後端側の下降回動を規制するストッパ580と、主体枠4aを略垂直な姿勢とした状態時において、その姿勢よりの前面側への回動を規制するストッパ581とを設けておくことを特徴とする請求項1記載の穀粒容器における取扱い装置。
【請求項4】
穀粒容器Bと移動支持体Aとを着脱自在に連結する連結部材bと連結部材aとを、それらの嵌合による連結で、移動支持体Aに対する穀粒容器Bの回動を阻止して支持するよう角筒体乃至角柱体に形成しておくことを特徴とする請求項1記載の穀粒容器における取扱い装置。
【請求項1】
運搬車Cの荷台上に搭載可能とした平面形状が略長方形状の立方枠体40にホッパ41を装架した穀粒容器Bと、その穀粒容器Bに組付けて移動可能に支持する台車状の移動支持体Aと、からなり、穀粒容器Bには、移動支持体Aに装備せる連結部材aと装脱自在に連結して穀粒容器Bを移動支持体Aに支持せしめる連結部材bを、穀粒容器Bの立方枠体40の長辺側の前後の略中心部位に対し前後方向に偏位した部位に固定して装設し、移動支持体Aには、前後の略中心部位に立設する支柱52に軸芯線を左右方向とした水平な支軸560とそれに回動自在に嵌合する軸筒570とから回動軸部wを設けて、それの軸筒570から前後方向に突出する突出アーム57を設け、それの突出端部に穀粒容器Bの連結部材bに抜き差し自在に嵌合する連結部材aを前記軸筒570と平行する姿勢として固定装架し、回動軸部wには支軸560に対する軸筒570の回動をロックするロック手段を設けておくことを特徴とする穀粒容器における取扱い装置。
【請求項2】
移動支持体Aに設ける連結部材aおよび回動軸部wの装設位置を、移動支持体Aの移動によりそれの連結部材aと穀粒容器B側の連結部材bとを突き合わせた状態時において、回動軸部wが穀粒容器Bの重心に略対向してくるように設定したことを特徴とする請求項1記載の穀粒容器における取扱い装置。
【請求項3】
移動支持体Aに設ける回動軸部wと、移動支持体Aに、連結部材aと連結部材bとにより支持せしめる穀粒容器Bの主体枠4aの重心との関係位置を、移動支持体Aに支持せる主体枠4aを略水平な姿勢としたときには、回動軸部wの軸芯線に対し主体枠4aの重心がその主体枠4aの後端側に少し偏る位置を占め、主体枠4aを略垂直な姿勢としたときは、回動軸部wの軸芯線に対し主体枠4aの重心が主体枠4aの前面側に少し偏る位置を占めるように設定し、かつ、回動軸部wには、主体枠4aを略水平な姿勢とした状態時において、その姿勢よりの後端側の下降回動を規制するストッパ580と、主体枠4aを略垂直な姿勢とした状態時において、その姿勢よりの前面側への回動を規制するストッパ581とを設けておくことを特徴とする請求項1記載の穀粒容器における取扱い装置。
【請求項4】
穀粒容器Bと移動支持体Aとを着脱自在に連結する連結部材bと連結部材aとを、それらの嵌合による連結で、移動支持体Aに対する穀粒容器Bの回動を阻止して支持するよう角筒体乃至角柱体に形成しておくことを特徴とする請求項1記載の穀粒容器における取扱い装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
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【図10】
【図11】
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【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2006−197846(P2006−197846A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−12558(P2005−12558)
【出願日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(390027155)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(390027155)
【Fターム(参考)】
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