説明

穀粒袋秤量台

【課題】穀粒袋を受けて秤量する穀粒袋秤量台は、籾摺機や、選別機から取出される穀粒を受けて収容しながら秤量するもので、単独形態として移動取扱することが多く、持ち運びに便利であるように小形軽量であることを要する。秤量台上に袋低を支持する支持ローラや、この袋口部を保持する袋ホルダ等を設ける形態では、この重量が増やして取扱し難いものとなり易い。
【解決手段】適宜高さの外周縁1を形成して秤量器2上面に被せる板金製の支持板3の上面に、袋4底支持ローラ5のローラ軸6端部を支持する支持穴7を有して門形状断面に板金成形した軸支持板8を取付けると共に、この袋4口部を保持する袋ホルダ9を着脱可能に取付けたことを特徴とする穀粒袋秤量台の構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、選別機等から取出される穀粒を収容しながら秤量する穀粒秤量台に関するもので、構成の簡単、軽量化を図り、取扱性を高めるものである。
【背景技術】
【0002】
秤量台の上側に袋底部を受ける支持ローラを設けると共に、この袋口部を保持する袋ホルダを設ける技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【特許文献1】特開2001−151480号公報(第2頁、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
穀粒袋を受けて秤量する穀粒袋秤量台は、籾摺機や、選別機から取出される穀粒を受けて収容しながら秤量するもので、単独形態として移動取扱することが多く、持ち運びに便利であるように小形軽量であることを要する。秤量台上に袋低を支持する支持ローラや、この袋口部を保持する袋ホルダ等を設ける形態では、この重量が増やして取扱し難いものとなり易い。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に記載の発明は、適宜高さの外周縁1を形成して秤量器2上面に被せる板金製の支持板3の上面に、袋4底支持ローラ5のローラ軸6端部を支持する支持穴7を有して門形状断面に板金成形した軸支持板8を取付けると共に、この袋4口部を保持する袋ホルダ9を着脱可能に取付けたことを特徴とする穀粒袋秤量台とする。袋4底部を支持ローラ5上に載せて、袋口部を袋ホルダ9に保持させた状態で、この袋4に選別穀粒を供給して秤量する。穀粒袋4が一杯になって袋詰が終ると、この袋4底部を支持ローラ5で支持した状態で移動して秤量器2上から取出すことができ、空袋と取替えることができる。支持板3は、板金製であるから軽量であり、外周部に外周縁1を形成するため、剛性を有して支持ローラ5、及び袋ホルダ9の取付支持を安定させる。又、この支持ローラ5は、ローラ軸6の両端部を門形状断面形態の軸支持板8を介して支持板3上に支持するため、支持を安定し、支持ローラ5を円滑に回動させる。このような袋ホルダ9は着脱自在であるから、袋4の仕様や、規格等に応じた形態の袋ホルダを着替えて使用することができ、又、この袋ホルダ9が不要のときは支持板3から取外すことができる。
【発明の効果】
【0005】
請求項1に記載の発明は、支持板3、及び軸支持板8を板金製で形成するために、構成を簡単、軽量化して、安価に生産することができ、安定した袋の支持、及び袋口保持を行わせることができる。又、袋ホルダ9は、袋4の規格等に応じて着替えて使用することができ、この着脱を容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図例に基づいて、秤量台10は、籾摺玄米を選別する選別機11等に組合せて使用することができる。この選別機11は、選別網目を形成した円筒状の選別筒を縦方向に設けて、この選別筒の内側に沿って揚送螺旋を回転させることにより、玄米を下部から上方へ揚送しながら、この選別筒から外周へ小米等の屑粒を漏出させて、整粒玄米と屑粒小米とに選別する縦型選別機の形態としている。このような選別筒や揚送螺旋等を内装する選別ケース12の背面に、選別しようとする玄米を供給する供給ホッパ13を有し、上部正面に選別された玄米を取出す玄米取出口14を、及びシャッタ17を有した取出ホッパ15を形成する。又、この選別ケース12の横側面に、選別して取出される小米を受ける小米取出ホッパ16を設けて、袋詰可能に設けている。秤量台10は、この選別機11の玄米取出口14の下部に置いて袋詰作業する。
ここにおいて、この発明に係る秤量台10は、適宜高さの外周縁1を形成して秤量器2上面に被せる板金製の支持板3の上面に、袋4底支持ローラ5のローラ軸6端部を支持する支持穴7を有して門形状断面に板金成形した軸支持板8を取付けると共に、この袋4口部を保持する袋ホルダ9を着脱可能に取付けたことを特徴とする穀粒袋秤量台である。
前記支持板3は、秤量器2の秤量上面よりも広く形成し、左右横側部を張出して袋ホルダ9を取付可能の取付片18を形成する。この支持板3の外周縁1は適宜高さに形成されて、この外周縁1を下向きにして秤量器2の上側に被せるようにして載せる。この支持板3は、単に秤量器2上面に載置する着脱自在の形態とすることも可能であるが、ボルト締め等で取付固定の構成とすることも可能である。この支持板3の上面中央部に多数本の支持ローラ5を、軸支持板8を介して取付支持させると共に、袋ホルダ9を取付けることができる。軸支持板8は、頂辺部20と、この左右両側の側辺部21,22とにより断面門形状に板金成形されて、この外側端に形成の取付片40部を、支持板3上面に重合させて、ボルト、ナット19締めによって固定する。このような軸支持板8を前後平行状にして左右両側部に取付け、両支持板8間にわたってローラ軸6の両端部を支持する。この左右各支持板8は、門形状の左右両側辺部21,22の下端縁を支持板3上面に支持させる。この自由端側の側辺部21は、内側の支持ローラ5側に対向して設けられ、この側辺部21に沿って各ローラ軸6を挿通して支持する支持穴7を形成する。各支持ローラ5はローラ軸6の周りに回動自在に軸受けされて、このローラ軸6の左右両端部を支持ローラ5の外側端面より外方へ突出させている。この支持ローラ5の両端部には適宜回転径を大きくしたローラ鍔23を形成して、各指示ローラ5にわたって平ベルト24を張設回転しても外れないように構成している。又、このローラ鍔23の外側にボス部25を膨出させて、このボス部25を前記側辺部21に接近させて軸支する。このローラ軸6の外側端はこの側辺部21の支持穴7を挿通して、先端面を外側の側辺部22に接近している。支持ローラ5が回転するとき、支持ローラ5、又はローラ軸が左右に移動しても、これら膨出ボス部25や、ローラ軸6端面が、これら側辺部21,22等に当接して受け止められて、支持ローラ5の回転位置を安定させる。
【0007】
前記袋ホルダ9は、左右一対の支持杆26の上部に、袋4口部を挟持する挟持具27から構成される。この挟持具27は、袋4口部内側に差込まれる固定の固定アーム28と、レバー30操作で内外方へ回動される可動アーム29を有し、これら固定アーム28と可動アーム29との間に袋4口両端部を挟持することができる。この挟持具27は、支持杆26の上端部に沿ってスプリング31の支持力に抗して下降することができ、左右の挟持具27の保持高さを袋4詰の重量に応じて下降移動することができる。これら各支持杆26の下端部にはナット34を固着し、下側からボルト35を螺合することができる。前記支持板3の左右外側部にボルト穴36を形成し、このボルト穴36上に支持杆26の下端面を重ねて、この支持板3の下側からこのボルト穴36、及び支持杆26のナット34にボルト35を挿通して締付固定することができる。
このように構成される袋ホルダ9を、支持板3の左右両側部にボルト35によって着脱することができる。又、中央部の支持ローラ5及び軸支持板8を、ボルト、ナット19によって着脱することができる。又、支持板3は、これら支持ローラ5や、袋ホルダ9を取付けた状態で、秤量器2上面に着脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】秤量台の正面図。
【図2】その側面図。
【図3】その秤量台部の平面図と、一部分解正面図。
【図4】その支持ローラ部の正面図と、一部正断面図。
【図5】その支持板、軸支持板部の正断面図。
【図6】その平面図。
【符号の説明】
【0009】
1 外周縁
2 秤量器
3 支持板
4 袋
5 支持ローラ
6 ローラ軸
7 支持穴
8 軸支持板
9 袋ホルダ
10 秤量台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
適宜高さの外周縁(1)を形成して秤量器(2)上面に被せる板金製の支持板(3)の上面に、袋(4)底支持ローラ(5)のローラ軸(6)端部を支持する支持穴(7)を有して門形状断面に板金成形した軸支持板(8)を取付けると共に、この袋(4)口部を保持する袋ホルダ(9)を着脱可能に取付けたことを特徴とする穀粒袋秤量台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−285940(P2007−285940A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−115076(P2006−115076)
【出願日】平成18年4月19日(2006.4.19)
【出願人】(000144980)株式会社アテックス (111)
【Fターム(参考)】