説明

積層外装パネルの取付方法及び取付構造

【課題】 断熱欠損がなく積層外装パネルの表面側に取付具が露出せず、工期が短縮でき、下孔が不要で、騒音がなく、パネル取付精度が向上する積層外装パネルの取付方法及び取付構造を提供する。
【解決手段】 少なくとも樹脂発泡体3と表装板4の層を有する積層外装パネル2を下地材1に対して取り付ける方法であって、下地材1表面に積層外装パネル2の樹脂発泡体3の裏面側に穿刺可能な突起物5を固定し、積層外装パネル2の樹脂発泡体3の裏面側に突起物5の穿刺片5bを穿刺しつつ該下地材1と積層外装パネル2の樹脂発泡体3の裏面との間に接着剤7を介在させて固定する構成としたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下地材に対して積層外装パネルを取り付ける取付方法及び取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の外壁リフォームを行う際にリフォーム前の外壁の表面に外装パネルを取り付けることが行われる。その場合、リフォーム前の外壁の下地処理を行って不陸をなくした後、外装パネルをアンカービス等により固定している。
【0003】
例えば、特公平07−068746号公報(特許文献1)には接着剤とアンカーピンや釘を併用して外装パネルを取り付けることが記載されている。
【0004】
また、特開2006−063535公報(特許文献2)には金属板の裏側に発泡断熱材が設けられた外装用下地パネルをアンカーとアンカーボルトで既存壁に固定したことが記載されている。
【0005】
また、特許第3814674号公報(特許文献3)には発泡系樹脂からなる両面接着テープにより化粧用石材を取り付けることが記載されている。
【0006】
また、柔軟性材で構成される表装材が特許第3023075号公報(特許文献4)に提案されている。
【0007】
【特許文献1】特公平07−068746号公報
【特許文献2】特開2006−063535公報
【特許文献3】特許第3814674号公報
【特許文献4】特許第3023075号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前述の特許文献1、2の技術では、アンカーピン、アンカービス、アンカー等が断熱材を貫通した場合、熱橋が形成されて断熱性能が局部的に劣化するという問題があり、小径のアンカーピン、アンカービス、アンカーでは荷重負担面積が相対的に小さいため局部破壊の原因となるといった問題があった。
【0009】
一方、接着剤のみでリフォーム前の外壁の表面に外装パネルを接着固定する場合、接着剤が硬化するまでに外壁パネルの自重により外壁パネルが下がり、パネル位置が定まらないといった問題があり、特許文献3のような両面接着テープのみでは固定力に不安があった。また、特許文献4の表装材を取り付ける具体的な工法が開示されていなかった。
【0010】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、断熱欠損がなく積層外装パネルの表面側に取付具が露出せず、工期が短縮でき、下孔が不要で、騒音がなく、パネル取付精度が向上する積層外装パネルの取付方法及び取付構造を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するための本発明に係る積層外装パネルの取付方法の第1の構成は、少なくとも樹脂発泡体と表装板の層を有する積層外装パネルを下地材に対して取り付ける方法であって、前記下地材表面に前記積層外装パネルの樹脂発泡体の裏面側に穿刺可能な突起物を固定し、前記積層外装パネルの樹脂発泡体の裏面側に前記突起物を穿刺しつつ該下地材と前記積層外装パネルの樹脂発泡体の裏面との間に接着剤を介在させて固定することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る積層外装パネルの取付方法の第2の構成は、前記第1の構成において、前記積層外装パネルは、該積層外装パネルの隣接する2辺に該積層外装パネルの樹脂発泡体の表面側が前記表装板から張り出す表側重ね代部を有し、該積層外装パネルの表側重ね代部を有する2辺とは異なる隣接する2辺に該積層外装パネルの表装板の裏面側が樹脂発泡体から張り出す裏側重ね代部を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る積層外装パネルの取付方法の第3の構成は、前記第1、第2の構成において、前記突起物は、側面コ字形状で、前記積層外装パネルの幅方向に沿った水平方向に所定の長さを有していることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る積層外装パネルの取付構造の第1の構成は、少なくとも樹脂発泡体と表装板の層を有する積層外装パネルが下地材に対して取り付けられた構造であって、前記下地材表面に固定された突起物が、前記積層外装パネルの樹脂発泡体の裏面側に穿刺され、該下地材と該積層外装パネルの樹脂発泡体の裏面とが接着剤を介在して固定されたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る積層外装パネルの取付構造の第2の構成は、前記第1の構成において、前記積層外装パネルの樹脂発泡体の2辺に設けられた表側重ね代部と、隣接する積層外装パネルの表装板の2辺に設けられた裏側重ね代部が、重ね合わされていることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る積層外装パネルの取付構造の第3の構成は、前記第1、第2の構成において、前記突起物は、側面コ字形状で、前記積層外装パネルの幅方向に沿った水平方向に所定の長さを有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る積層外装パネルの取付方法(取付構造)の第1の構成によれば、下地材表面に固定された突起物を積層外装パネルの樹脂発泡体の裏面側に穿刺することで該突起物によって積層外装パネルの自重を支えることが出来、該突起物と接着剤とにより積層外装パネルを下地材に強固に且つ確実に固定することが出来る。
【0018】
また、本発明に係る積層外装パネルの取付方法(取付構造)の第2の構成によれば、樹脂発泡体の表面側が表装板から張り出す表側重ね代部に、積層外装パネルの表装板の裏面側が樹脂発泡体から張り出す裏側重ね代部をオーバーラップさせて配置することで複数の積層外装パネルを一体化させた外壁面とすることが出来る。
【0019】
また、本発明に係る積層外装パネルの取付方法(取付構造)の第3の構成によれば、突起物が積層外装パネルの幅方向に沿った水平方向の幅が広いことにより荷重を分散することが出来、断熱材を局部的に傷めることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図により本発明に係る積層外装パネルの取付方法及び取付構造の一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係る積層外装パネルの取付方法及び取付構造を説明するための斜視図、図2は本発明に係る積層外装パネルの取付構造を示す縦断面説明図、図3(a),(b)は突起物の一例を示す斜視図及び三面図、図4は積層外装パネルの一例を示す斜視図、図5は他の種々の突起物の構成を示す図である。
【0021】
図1及び図2に示すように、積層外装パネルの取付構造は、リフォーム前の建物の外壁面からなる下地材1に対して積層外装パネル2を取り付けた構造であり、本実施形態の積層外装パネル2は、各種樹脂を10倍〜100倍発泡させた発泡プラスチック等の樹脂発泡体3と、該樹脂発泡体3の表面に取り付けられた表装板4との少なくとも2層を有し、図4に示すように、積層外装パネル2の隣接する2辺に該積層外装パネル2の樹脂発泡体3の表面側が表装板4から張り出す表側重ね代部3aが形成されると共に、該積層外装パネル2の表側重ね代部3aを有する2辺とは異なる隣接する2辺に該積層外装パネル2の表装板4の裏面側が樹脂発泡体3から張り出す裏側重ね代部4aが形成されている。
【0022】
樹脂発泡体3の表面側が表装板4から張り出す表側重ね代部3aに、該表装板4の裏面側が樹脂発泡体3から張り出す裏側重ね代部4aをオーバーラップさせて配置することで複数の積層外装パネル2を一体化させた外壁面とすることが出来る。
【0023】
下地材1表面には、積層外装パネル2の樹脂発泡体3の裏面側に穿刺可能な突起物5が固定される。突起物5は図3(b)の左下の側面図に示すように、側面コ字形状で積層外装パネル2の幅方向に沿った(下地材1の表面に沿った)水平方向に所定の長さを有して構成される。突起物5の下地材1表面に当接される当接片5aには貫通孔5a1が形成されており、該貫通孔5a1に固定ビス8を挿通して下地材1に打ち込むことにより突起物5を下地材1表面に固定することが出来る。尚、固定ビス8の代わりに突起物5の当接片5aを下地材1表面に変性シリコーン系等の接着剤等により固定することも出来る。
【0024】
突起物5の当接片5aの両側には積層外装パネル2側に突出された一対の穿刺片5bが形成されており、積層外装パネル2の樹脂発泡体3の裏面側を下地材1表面側に押し当てることにより、該積層外装パネル2の樹脂発泡体3の裏面側に突起物5の穿刺片5bが穿刺されて突き刺さる。
【0025】
突起物5は、樹脂発泡体3に対して穿刺し易く、また樹脂発泡体3の自重により局所破壊を防止する形状が好ましい。本実施形態の突起物5の穿刺片5bは一対であるが、例えば穿刺片5bを一対の穿刺片5bに対して更に平行に並べて突起物5を形成しても良い。
【0026】
本実施形態の側面コ字形状突起物5の外形寸法は、突起の長さが20mm、突起の幅20mm、突起同士の間隔が20mmであり、厚みは0.8mmであり、材質はステンレス材を用いた。
【0027】
側面コ字形状突起物5の外形寸法、厚みは、材質、荷重に応じて適宜変更できる。また樹脂発泡体3の厚みが50mmの樹脂発泡体3であれば10mm程度穿刺されていれば良い。突起物5が断熱材である樹脂発泡体3を貫通すると突起物5が熱橋になるおそれがあるため、突起物5は樹脂発泡体3を貫通しない程度の寸法とすることが好ましい。材質はステンレス材の他に亜鉛めっき処理鋼板等の防錆に優れた鋼材や硬質なプラスチックを用いても良い。
【0028】
図5は種々の突起物5の一例であり、図5(a)は図3に示した突起物5の穿刺片5bの先端を山型形状としてものである。尚、穿刺片5bの先端にナイフ状の切削刃を形成しても良い。図5(b)はコーン状の穿刺片5bが設けられたものである。図5(c)は断面十字形状の穿刺片5bが設けられ、その先端を中心に向かって尖らせたものである。尚、穿刺片5bの先端にナイフ状の切削刃を形成しても良い。図5(d)は円筒状の穿刺片5bの先端部に鋸刃が形成されたものである。図5(e)は穿刺片5bが4箇所に設けられたもので、一対の平行な穿刺片5bに対して直交する一対の平行な穿刺片5bが設けられ、各穿刺片5bの先端を山型形状としてものである。尚、穿刺片5bの先端にナイフ状の切削刃を形成しても良い。図5(f)は半円筒状の穿刺片5bが設けられたものである。尚、穿刺片5bの先端にナイフ状の切削刃を形成しても良い。このような各種の突起物5を用いても前述したと同様な効果を得ることが出来る。
【0029】
また、樹脂発泡体3がポリスチレン等の発泡系断熱材で熱を加えることにより軟化する場合には、穿刺片5bをドライヤー等により加熱することにより樹脂発泡体3を溶かして該樹脂発泡体3に穿刺片5bをめり込ませることが出来、穿刺が容易となる。また、加熱の代わりに溶剤処理によって樹脂発泡体3を溶かして穿刺することも出来る。
【0030】
一方、下地材1表面の積層外装パネル2を取り付ける領域には変性シリコーン系等の接着剤7が塗布されており、積層外装パネル2の樹脂発泡体3の裏面と下地材1とが接着剤7を介在して固定される。尚、接着剤7は下地材1表面に塗布する代わりに積層外装パネル2の樹脂発泡体3の裏面に塗布しても良く、下地材1表面と樹脂発泡体3の裏面との両方に接着剤7を塗布しても良い。
【0031】
図4に示すように、樹脂発泡体3の表側重ね代部3aには接着剤6を介して表装板4の裏側重ね代部4aを接着する。本実施形態では、建物の外壁面からなる下地材1の下側から順に積み上げて取り付けられる。尚、接着剤6の代わりに両面テープを用いて樹脂発泡体3の表側重ね代部3aに表装板4の裏側重ね代部4aを接着することでも良い。また、接着剤6と両面テープとを併用することでも良い。
【0032】
突起物5は積層外装パネル2の全てについて個々に使用しても良いし、下地材1の最下段の積層外装パネル2についてのみ突起物5を使用しても良い。また、突起物5は1枚の積層外装パネル2に1個若しくは複数個ずつ使用することが出来る。本実施形態では、中央部よりやや上方に突起物5を2個配置して固定した場合の一例である。
【0033】
本実施形態の樹脂発泡体3はフェノール樹脂発泡体からなるフェノールフォーム断熱パネルであり、本件出願人が開発して国際公開WO-00-1761号公報に開示した技術(ネオマフォーム(登録商標))により作成することが出来る。このフェノール樹脂発泡体は、JISA9511に規定されるフェノールフォーム保温板の規格によると1種に該当する高性能なフェノールフォームであり、高い断熱性能を有し、熱による寸法変化も少ないため、外壁用断熱材として好ましく使用することが可能である。また、前記フェノール樹脂発泡体は、火炎が作用したとき、表面が炭化するのみで急激に燃え広がることがなく溶解することもないため、高い耐燃焼性を求められる部位に好ましく使用することができる。
【0034】
フェノール樹脂発泡体の表裏面には紙製や樹脂製など種々の面材による層を設けることも出来、本実施形態では不織布3bを採用している。また、不織布3bの代わりにアルミ箔を採用したり、不織布3bの外側にアルミ箔を積層しても良い。
【0035】
上記技術に係るフェノール樹脂発泡体は、フェノール樹脂基体部と、多数の微細気泡から形成される気泡部とを有する密度が10kg/m3〜100kg/m3のフェノールフォームであり、前記微細気泡が炭化水素が含有し且つ平均気泡径が5μm〜200μmの範囲にあり、大部分の微細気泡の気泡壁が滑らかなフェノール樹脂基体面で構成されている。そして、発泡剤が炭化水素であるにも関わらず、従来のフロン系発泡剤と遜色のない熱伝導率を持ち、且つ熱伝導率の経時的な変化もなく、圧縮強度等の機械的強度に優れ、脆性が改善される。
【0036】
フェノール樹脂発泡体における断熱性は、平均気泡径が5μm〜200μmの範囲、好ましくは10μm〜150μmと小さく、且つ独立気泡率を80%以上と高く保持することによって確保することが可能である。またフェノール樹脂発泡体は高い耐燃焼性を有しており、火炎が作用したとき、表面が炭化するのみで急激に燃え広がることがなく溶解することもない。更には有毒性ガスの発生もない。
【0037】
例えば、フェノール樹脂発泡体の密度を27kg/m3に設定した場合、20℃おける熱伝導率は0.020W/m・Kであり、圧縮強さは15N/cm2、熱変形温度は200℃である。前記フェノール樹脂発泡体の性能は、押出発泡ポリスチレン3種が熱伝導率;0.028W/m・K、圧縮強さ;20N/cm2、熱変形温度;80℃であることや、硬質ウレタンフォーム2種2号が熱伝導率;0.024W/m・K、圧縮強さ;8N/cm2、熱変形温度;100℃であることと比較して充分に高い性能を有する。
【0038】
このため、フェノール樹脂発泡体からなる樹脂発泡体3では、従来の押出発泡ポリスチレンや硬質ウレタンフォームの約2/3程度の厚さで略同等の断熱性能及び耐燃焼性能を発揮することが可能である。
【0039】
また、樹脂発泡体3はフェノール樹脂発泡体以外でも、PVA(ポリビニールアルコール)やPP(Poly Propylene;ポリプロピレン)等の各種の発泡プラスチックが適用出来る。
【0040】
表装板4としては、同じく軽量な樹脂材料を採用することが出来、本実施形態では、石材粉を樹脂に混練した材料を採用している。
【0041】
上記構成によれば、下地材1表面に固定された突起物5の穿刺片5bを積層外装パネル2の樹脂発泡体3の裏面側に穿刺することで該突起物5によって積層外装パネル2の自重を支えることが出来、該突起物5と接着剤7とにより積層外装パネル2を下地材1に強固に且つ確実に固定することが出来る。
【0042】
また、突起物5の下地材1表面に沿った水平方向(図1の左右方向)の幅が広いことにより荷重を分散することが出来、樹脂発泡体3を局部的に傷めることがない。
【0043】
このように、樹脂発泡体3の断熱欠損がなく積層外装パネル2の表面側に取付具が露出せず、乾式工法であるため工期が短縮でき、下地材1への下孔が不要で、ネジ止めなどの騒音も少なく、パネル取付精度が向上する積層外装パネルの取付方法及び取付構造を提供することが出来る。
【0044】
尚、本願発明は屋外に限定して適用されるものではなく、積層外装パネルを固定するための下地があれば屋内においても適用出来るものである。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明の活用例として、下地材に対して積層外装パネルを取り付ける取付方法及び取付構造に適用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係る積層外装パネルの取付方法及び取付構造を説明するための斜視図である。
【図2】本発明に係る積層外装パネルの取付構造を示す縦断面説明図である。
【図3】(a),(b)は突起物の一例を示す斜視図及び三面図である。
【図4】積層外装パネルの一例を示す斜視図である。
【図5】他の種々の突起物の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1…下地材
2…積層外装パネル
3…樹脂発泡体
3a…表側重ね代部
3b…不織布
4…表装板
4a…裏側重ね代部
5…突起物
5a…当接片
5a1…貫通孔
5b…穿刺片
6,7…接着剤
8…固定ビス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも樹脂発泡体と表装板の層を有する積層外装パネルを下地材に対して取り付ける方法であって、
前記下地材表面に前記積層外装パネルの樹脂発泡体の裏面側に穿刺可能な突起物を固定し、前記積層外装パネルの樹脂発泡体の裏面側に前記突起物を穿刺しつつ該下地材と前記積層外装パネルの樹脂発泡体の裏面との間に接着剤を介在させて固定することを特徴とする積層外装パネルの取付方法。
【請求項2】
前記積層外装パネルは、該積層外装パネルの隣接する2辺に該積層外装パネルの樹脂発泡体の表面側が前記表装板から張り出す表側重ね代部を有し、該積層外装パネルの表側重ね代部を有する2辺とは異なる隣接する2辺に該積層外装パネルの表装板の裏面側が樹脂発泡体から張り出す裏側重ね代部を有することを特徴とする請求項1に記載の積層外装パネルの取付方法。
【請求項3】
前記突起物は、側面コ字形状で、前記積層外装パネルの幅方向に沿った水平方向に所定の長さを有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層外装パネルの取付方法。
【請求項4】
少なくとも樹脂発泡体と表装板の層を有する積層外装パネルが下地材に対して取り付けられた構造であって、
前記下地材表面に固定された突起物が、前記積層外装パネルの樹脂発泡体の裏面側に穿刺され、該下地材と該積層外装パネルの樹脂発泡体の裏面とが接着剤を介在して固定されたことを特徴とする積層外装パネルの取付構造。
【請求項5】
前記積層外装パネルの樹脂発泡体の2辺に設けられた表側重ね代部と、隣接する積層外装パネルの表装板の2辺に設けられた裏側重ね代部が、重ね合わされていることを特徴とする請求項4に記載の積層外装パネルの取付構造。
【請求項6】
前記突起物は、側面コ字形状で、前記積層外装パネルの幅方向に沿った水平方向に所定の長さを有していることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の積層外装パネルの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−13740(P2009−13740A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−179773(P2007−179773)
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【出願人】(390018717)旭化成建材株式会社 (249)
【出願人】(000159032)菊水化学工業株式会社 (121)
【Fターム(参考)】