説明

空気循環式寝具

【課題】運転開始直後における寝具内の温度をきめ細かく制御することで、より一層快適に眠りにつくことができる空気循環式寝具を提供する。
【解決手段】空気を冷却する温度調節ユニット20と、温度調節ユニット20から吹き出した空気を循環させる空気流路11が形成された寝具本体10と、温度調節ユニット20を制御する制御装置58と、寝具本体10に埋設された電熱線16と、電熱線16に電源を供給する電源部とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
温度調節ユニットにより温度調節された空気を循環させて寝具内の温度を調節する空気循環式寝具に関する。
【背景技術】
【0002】
トラックなどの車両内で休憩する場合、夏場においては車両内の温度が高くなることが多いことから、車両自体の空気調和装置を作動させて車内を冷房しながら休憩することがある。しかしながら、空気調和装置を動かすためだけにエンジンを回し続けることになるので、エネルギーの浪費に繋がるばかりでなく大気汚染や騒音公害など環境汚染の原因になるという問題がある。
【0003】
そこで、従来、内部に人間が横たわる空間を有する寝具本体とこの寝具本体に接続される温度調節ユニットとを有し、温度調節ユニットに設けられた冷却器などの冷熱源によって発生した冷気を送風装置が寝具本体に供給する寝具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このような寝具では、温度調節ユニットより冷気が供給されるため、車両内の温度が高い場合に寝具内を冷却して快適な睡眠環境を提供することができるが、冬場などの車両内の温度が低く寝具の保温性能が足りない場合に、身体の保温が不十分となり快適な睡眠環境を提供できないおそれがある。
【0005】
また、上記のように身体の保温が不十分であることから、車両自体の空気調和装置を作動させて車内を暖房すると、空気調和装置を動かすためだけにエンジンを回し続けることになり、エネルギーの浪費や大気汚染や騒音公害など環境汚染の原因になり問題である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−105084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記問題を考慮してなされたものであり、車両内の温度に応じて寝具内の温度を調整することができ、年間を通じて快適に使用することができる空気循環式寝具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る空気循環式寝具は、空気を冷却する温度調節ユニットと、前記温度調節ユニットから吹き出した空気を循環させる空気流路が形成された寝具本体と、前記温度調節ユニットを制御する制御部と、前記寝具本体に埋設された電熱線と、前記電熱線に電源を供給する電源部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の空気循環式寝具では、上記構成により、寝具を加熱及び冷却することができ、車両内の温度に応じて寝具内の温度を調整して年間を通じて快適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の1実施形態に係る空気循環式寝具の構成を示す図である。
【図2】図1の空気循環式寝具の平面図である。
【図3】図1の空気循環式寝具が備える温度調節ユニットの正面からの断面図である。
【図4】図1の空気循環式寝具が備える温度調節ユニットの側断面図である。
【図5】図1の空気循環式寝具が備える冷凍サイクルを示す図である。
【図6】図3のA−A断面図である。
【図7】図3のB−B断面図ある。
【図8】操作部を示す平面図である。
【図9】図1の空気循環式寝具の制御構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0012】
空気循環式寝具(以下、寝具という)1は、使用者Aを収容する寝袋状の寝具本体10と、空気を冷却する温度調節ユニット20とを備える。
【0013】
寝具本体10は、図1及び図2に示すように、例えばトラックなどの車両2内に配設され使用者Aが休憩する際に使用されるもので、敷きマット及び掛けマットが一体となった寝袋状をなしており、使用者Aの胴体を収容する胴体収容部10aと使用者Aの足を収容する足収容部10bとを備える。
【0014】
なお、本実施形態では寝具本体として敷きマット及び掛けマットが一体となった寝袋について説明するが、本発明はこれに限定されず、内部の少なくとも一部に空気を循環させることができるものであればよく、例えば、敷きマット及び掛けマットのいずれか一方であっても良く、また、敷きマット及び掛けマットの双方を備えたものであってもよい。
【0015】
寝具本体10内部には、温度調節ユニット20により冷却された空気が流通する空気流路11が形成されている。空気流路11の両端部は、足収容部10bの先端において寝具本体10の外方に開口し、一方の開口部12が温度調節ユニット20の吹出口に取り付けた吹出ダクト22と連結され、他方の開口部14が温度調節ユニット20の吸込口に取り付けた吸込ダクト24と連結されている。
【0016】
また、寝具本体10には電熱線16と湿度センサ55とが設けられている。電熱線16は、電源部64より電源線66を介して電源の供給を受けて寝具本体10を加熱するもので、例えば、寝具本体10の敷きマット部分に埋設されており、胴体収容部10aに比べて足収容部10bに密に埋設されている。湿度センサ55は、例えば、吸込ダクト24が連結される他方の開口部14近傍の空気流路11内に配設され、寝具本体10内の湿度を検出する。湿度センサ55によって検出された湿度(検出値)は、信号線70を介して制御装置58に入力される。
【0017】
電熱線16を電源部64に接続する電源線66と、湿度センサ55を制御装置58に接続する信号線70とは、一束にまとめられ外部配線72として吹出ダクト22及び吸込ダクト24を連結する開口部12,14の間から外部に引き出されている。外部配線72の先端部、つまり、電源線66及び信号線70の端部は、同一のコネクタ74に接続されている。
【0018】
温度調節ユニット20は、図3及び図4に示すように、薄鋼板製の筐体21を有し、その内部に、寝具本体10に設けられた空気流路11へ流通させる空気を冷却するための冷凍サイクル30と、冷凍サイクル30の冷却器36と熱交換した空気を空気流路11に送風する送風ファン37と、温度調節ユニット20全体の制御を司る制御装置58とを備え、車両2に搭載される不図示のバッテリより電力の供給を受けて駆動される。
【0019】
筐体21には、空気循環式寝具1のON・OFF、暖房運転及び冷房運転の切換、送風運転や除湿運転の設定、寝具本体10の空気流路11を循環する空気の温度設定などを行う操作部26と、空気循環式寝具1のON・OFFなどの運転状態を表示する表示部28と、外部配線72の先端に配設されたコネクタ74を連結するためのコネクタ76とが配設されている。
【0020】
筐体21内部は、高さ方向のほぼ中央部を発泡スチロール成型体などからなる断熱仕切壁23で上下の空間に区画されている。断熱仕切壁23の上方の空間には、機械室25が設けられ、冷凍サイクル30の一環をなす圧縮機31、凝縮器33、放熱ファン38等が配設される。
【0021】
また、断熱仕切壁23の下方の空間には、断熱仕切壁23と同様の断熱材により覆われ断熱空間をなす温調室27が設けられている。温調室27の内部には、吸込ダクト24から取り込まれた空気を冷却する冷熱源である冷却器36や冷却器36によって冷却された空気を吹出ダクト22を介して寝具本体10へ送風する送風ファン37等が配設される。
【0022】
冷凍サイクル30は、図5に示すように、圧縮機31、凝縮器33、キャピラリーチューブ35及び冷却器36を環状に順次接続してなり、圧縮機31から吐出した冷媒が、凝縮器33に流入して凝縮された後、キャピラリーチューブ35に入る。キャピラリーチューブ35で減圧された冷媒は、冷却器36で気化し冷却器36を冷却して圧縮機31に戻る。圧縮機31に戻った冷媒は、再び凝縮器33、キャピラリーチューブ35及び冷却器36に順次流入することで、冷凍サイクル30内を循環する。
【0023】
図6に示すように、機械室25内には、圧縮機31が温度調節ユニット20の幅方向の一側に寄せて振動吸収用のクッション体50を介して固着されている。
【0024】
凝縮器33は、蛇行曲げした冷媒管を多数のフィンに嵌入させて奥行き寸法を薄くした直方体状をなしている。凝縮器33は、筐体21の前面に形成した吸込み開口51に沿わせて立設されており、吸込み開口51と凝縮器33との間には埃などを遮蔽するためのフィルタ52を設けている。
【0025】
凝縮器33の背面には圧縮機31の側方底部に開口した排気口53が穿設されており、この排気口53の端縁に放熱ファン38が立設されている。放熱ファン38は、圧縮機31や凝縮器33等の高温部品を冷却するものであって、その駆動により、外気を前面の吸込み開口51から内部に吸引して凝縮器33と熱交換させた後、排気口53から下方の排気ダクト54に向けて放出するようにしている。
【0026】
断熱仕切壁23の下方に配された温調室27には、図7に示すように、凝縮器33から冷媒が導入される冷却器36を、温調室27の奥行き方向中央部より前方に寄せて、幅方向に亙って立設状態で配置している。
【0027】
冷却器36は、凝縮器33と同様、蛇行曲げした冷媒管と冷媒管に嵌着した多数のフィンとから所定の幅と高さ寸法を有して奥行き寸法を薄くした横長の直方体をなしている。冷却器36の側方であって温調室27の幅方向一方側(本実施形態では、図7中の左側)には、例えばシロッコファンからなる送風ファン37が温調室27の奥行き方向に亙り、配設されている。
【0028】
温調室27の幅方向一方側に配設された送風ファン37の前方には、温調室27内の冷却器36によって冷却された空気を寝具本体10の空気流路11に導入する吹出ダクト22が配設されている。
【0029】
温調室27の幅方向他方側(本実施形態では、図7中の右側)に位置する冷却器36の前面には、吸込ダクト24が配設されており、寝具本体10の開口部14を介して寝具本体10の空気流路11を循環した空気を吸込ダクト24より温調室27内に導入する。そして、吸込ダクト24内には、温度センサ39が配設されており、寝具本体10の空気流路11を循環して戻ってきた空気の温度を検出する。
【0030】
また、温調室27の前面にはコネクタ76が配設されている。コネクタ76は吹出ダクト22及び吸込ダクト24の間に配置されており、コネクタ76にコネクタ74を連結することで、電源線66及び信号線70からなる外部配線72が吹出ダクト22と吸込ダクト24との間に配置されている。このように外部配線72が吹出ダクト22と吸込ダクト24との間に配置されているため、外部配線72に応力が作用しにくくなり、耐久性を向上させることができる。
【0031】
上記構成により、温度調節ユニット20において温度調節された空気が、吹出ダクト22を介して寝具本体10の空気流路11に送り込まれ、寝具本体10の空気流路11を流通した空気が吸込ダクト24を介して温度調節ユニット20に戻る。温度調節ユニット20に戻った空気は、冷却器36によって再び冷却された後、寝具本体10の空気流路11に送り込まれ循環することで、寝具本体10を冷却する。
【0032】
温調室27は平面視において上方の排気口53に対応した位置が内方に向けて凹設され、排気ダクト54が形成されている。排気ダクト54は機械室25に設けられた排気口53と車両2の底面あるいは側壁に設けられた排気口3とを接続する(図4参照)。放熱ファン38の駆動時には、圧縮機31や凝縮器33と熱交換した空気を排気口53から排気ダクト54を介して下方に流下させ排気口3から車両2の外部へ放出する。
【0033】
機械室25の上方には、制御装置58が配設されており、制御装置58の前方に操作部26及び表示部28が配設されている。
【0034】
操作部26は、図8に示すように、空気循環式寝具1の各種動作条件を設定するものであって、具体的には、温度調節ユニット20の電源のON・OFFを切り換える電源スイッチ26aと、冷房運転と暖房運転とを切り換える冷房・暖房スイッチ26bと、寝具本体10の空気流路11を流通する空気の温度を設定する温度設定スイッチ26cと、送風運転を設定する送風運転スイッチ26dと、除湿運転を設定する除湿運転スイッチ26eとを備える。これらの各スイッチ26a,26b,26c,26d,26eは、押圧操作している間だけ操作信号が出力され制御装置58に入力される。
【0035】
制御装置58は、マイクロコンピュータを含んで構成されたもので、図10に示すように、上記した操作部26からの操作信号以外にも、車両2のエンジン制御部59からエンジンの停止を検出するエンジン停止信号が入力され、温度センサ39及び湿度センサ55から寝具本体10の空気流路11を循環して戻ってきた空気の温度及び湿度を検出する温度検出信号及び湿度検出信号が入力される。つまり、制御装置58は、寝具本体10に設けた湿度センサ55から出力された信号を検出する検出部としても機能する。
【0036】
制御装置58は、上記の各種信号の入力やメモリ60に記憶された制御プログラムに基づいて、駆動制御信号を駆動部62に出力することで、表示部28、冷凍サイクル30が備える圧縮機31、送風ファン37、放熱ファン38を駆動制御する。また、制御装置58は、電源信号を電源部64に入力することで、電源部64が電熱線16に供給する電源を制御する。
【0037】
具体的には、温度調節ユニット20の動作状態において冷房・暖房スイッチ26bを押圧操作して冷房運転が選択されると、制御装置58は、温度センサ39の検出温度が所定温度になるように圧縮機31、送風ファン37、放熱ファン38を駆動制御する冷房運転を実行する。
【0038】
温度調節ユニット20の動作状態において冷房・暖房スイッチ26bを押圧操作して暖房運転が選択されると、制御装置58は、電源部64より電熱線16に電源を供給する暖房運転を実行する。
【0039】
そして、上記した暖房運転時に送風運転スイッチ26dを押圧操作すると、制御装置58は、上記した暖房運転を実行するとともに、圧縮機31を停止させ冷熱源である冷却器36への冷媒の導入を停止した状態で送風ファン37を回転駆動させる送風運転を実行する。この送風運転を実行することで、空気流路11内に空気を循環させることができ、寝具本体10内の温度の均一化を図ることができる。
【0040】
また、暖房運転時に除湿運転スイッチ26eを押圧操作すると、制御装置58は、上記した暖房運転を実行するとともに、除湿運転を実行する。
【0041】
この除湿運転では、制御装置58が、圧縮機31、送風ファン37、及び放熱ファン38を駆動制御することで、冷却器36に冷媒を導入して冷熱源を動作させるとともに、送風ファン37を回転させ空気流路11内に空気を循環させる。これにより、冷却器36において除湿された空気が空気流路11を循環することで寝具本体10内を除湿することができる。
【0042】
また、制御装置58は、上記のような除湿運転を実行すると、除湿運転を停止している時に比べて電熱線16に供給する電力量を増加させ電熱線16の発熱量を増加させる。除霜運転を実行すると冷却器36によって冷却され空気が空気流路11内を循環することとなるが、電熱線16の発熱量を増加させることで寝具本体10の温度低下を防ぐことができる。
【0043】
なお、本実施形態の空気循環式寝具1では、除湿運転スイッチ26eが押圧操作されると制御装置58が除湿運転を実行するように構成したが、例えば、湿度センサ55によって検出される湿度が所定値以上になると、制御装置58は、除湿運転を実行し、湿度センサ55によって検出される湿度が所定値より小さくなると除湿運転を停止するようにしてもよい。
【0044】
以上のように本実施形態の空気循環式寝具1では、温度調節ユニット20によって寝具本体10を冷却できるとともに、電熱線16によって寝具本体10を加熱することができるため、車両内の温度に応じて寝具内の温度を調整して年間を通じて快適に使用することができる。
【0045】
また、電熱線16は、胴体収容部10aに比べて足収容部10bに密に埋設されているため、使用者Aの頭部及び胴部より足部を暖めることができ、快適な睡眠環境が得られる。しかも、足収容部10bの先端に吹出ダクト22を接続する開口部12が設けられているため、上記した送風運転を実行して空気流路11内に空気を循環させることで足収容部10bを暖めた電熱線16からの熱を胴体収容部10aへ移動させることができる。これにより、足収容部10bから胴体収容部10aに向けて温度が漸次低くなるように寝具本体10内に適度な温度勾配を設けることができ、快適な睡眠環境が得られる。
【0046】
また、本実施形態の空気循環式寝具1では、電源線66及び信号線70からなる外部配線72が吹出ダクト22と吸込ダクト24との間に配設されているため、外部配線72に大きな応力が作用しにくくなり、外部配線72の耐久性を向上させることができる。
【0047】
また、電源線66及び信号線70は同一のコネクタ74に接続されているので、1つのコネクタ74を温度調節ユニット20に設けられたコネクタ76に接続するだけで、電源線66を電源部64に接続するとともに、信号線70を制御装置58に接続することができる。しかも、電源線66及び信号線70は一束にまとめられ外部配線72として寝具本体10から外部に引き出されているため、電源線66と信号線70とを別個に寝具本体10から引き出す場合に比べて配線の耐久性を向上させることができる。
【0048】
また、本実施形態の空気循環式寝具1では、暖房運転時において、冷却器36に冷媒を導入して冷熱源を動作させた状態で送風ファン37を回転させ空気流路11内に空気を循環させる除湿運転を行うことができるため、冷却器36で除湿された空気を循環させることができ、寝具本体10内を除湿して、快適な睡眠環境が得られる。
【0049】
なお、本実施形態では、寝具本体10内に湿度センサ55を配設したが、本発明はこれに限定されず、例えば、吸込ダクト24内に湿度センサ55を配設して寝具本体10の空気流路11を循環して戻ってきた空気の湿度を検出してもよい。
【符号の説明】
【0050】
1…空気循環式寝具 2…車両 10…寝具本体
10a…胴体収容部 10b…足収容部 11…空気流路
16…電熱線 20…温度調節ユニット 22…吹出ダクト
24…吸込ダクト 25…機械室 26…操作部
27…温調室 28…表示部 30…冷凍サイクル
31…圧縮機 33…凝縮器 36…冷却器
37…送風ファン 38…放熱ファン 39…温度センサ
54…排気ダクト 55…湿度センサ 58…制御装置
62…駆動部 64…電源部 66…電源線
70…信号線 72…外部配線 74…コネクタ
76…コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を冷却する温度調節ユニットと、前記温度調節ユニットから吹き出した空気を循環させる空気流路が形成された寝具本体と、前記温度調節ユニットを制御する制御部と、前記寝具本体に埋設された電熱線と、前記電熱線に電源を供給する電源部とを備えることを特徴とする空気循環式寝具。
【請求項2】
前記空気流路の一端部と前記温度調節ユニットの吹出口とを接続する吹出ダクトと、前記空気流路の他端部と前記温度調節ユニットの吸込口とを接続する吸込ダクトと、前記電源部と前記電熱線とを接続する電源線とを備え、
前記電源線が、前記吹出ダクト及び前記吸込ダクトの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の空気循環式寝具。
【請求項3】
前記電源部と前記電熱線とを接続する電源線と、前記寝具本体に設けたセンサと、前記センサから出力された信号を検出する検出部と、前記センサと前記検出部とを接続する信号線とを備え、
前記電源線及び前記信号線が、同じ接続コネクタを介して前記電源部及び前記検出部に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気循環式寝具。
【請求項4】
前記温度調節ユニットは、空気と熱交換して空気を冷却する冷熱源と、前記冷熱源と熱交換した空気を前記空気流路内に送風する送風ファンとを備え、
前記電源部が前記電熱線に電源を供給する暖房運転時に、前記制御部は前記冷熱源を停止させた状態で前記送風ファンを回転させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気循環式寝具。
【請求項5】
前記寝具本体は、使用者の胴体を収容する胴体収容部と使用者の足を収容する足収容部とを備え、
前記足収納部には、前記温度調節ユニットから吹き出した空気を前記空気流路に導入する開口部が設けられ、前記胴体収容部より密に前記電熱線が埋設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気循環式寝具。
【請求項6】
前記温度調節ユニットは、空気と熱交換して空気を冷却する冷熱源と、前記冷熱源と熱交換した空気を前記空気流路内に送風する送風ファンとを備え、
前記電源部が前記電熱線に電源を供給する暖房運転時に、前記制御部が前記冷熱源を動作させた状態で前記送風ファンを回転させる除湿運転を実行できることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気循環式寝具。
【請求項7】
前記寝具本体内の湿度を検出する湿度センサを備え、
前記暖房運転時において、前記湿度センサの検出値が所定湿度以上になると前記除湿運転を実行し、前記湿度センサの検出値が所定湿度より小さくなると前記除湿運転を中止することを特徴とする請求項6に記載の空気循環式寝具。
【請求項8】
前記暖房運転時に前記除湿運転を実行すると、前記除湿運転の停止時に比べて前記電源部は前記電熱線の発熱量を増加させることを特徴とする請求項6又は7に記載の空気循環式寝具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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