説明

空気殺菌・悪臭除去配合物

空気を殺菌し、空気中の悪臭を減らす配合物を提供する。配合物は、悪臭吸収性化合物と、単独で混合された場合に悪臭吸収性化合物と化学的に不適合である抗菌性化合物と、可溶化剤と、可溶化剤の存在下で悪臭吸収性化合物が抗菌性化合物と混合された場合に沈殿物又は濁った溶液の形成を防ぐ悪臭吸収性化合物用キレート剤とを含む。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[発明の分野]
本発明は、空気を殺菌し、空気中の悪臭を減らす配合物に関する。
【0002】
[発明の背景]
本発明の背景についての以下の考察は、本発明の理解を促すことを企図している。しかしながら、この考察は、言及する資料のいずれも、本出願優先日時点の任意の管轄区域において、公表されていた、知られていた、又は一般常識の一部であったと承認又は容認するものではないと理解すべきである。
【0003】
一般によくある室内の悪臭源には、タバコの煙(アミン類、例えばニコチン)、ニンニク及びタマネギ(チオ化合物、例えばアリシン)などの辛味食物、並びに新鮮でない魚、トイレ及びヒトの汗(酸類、例えばイソ吉草酸)が挙げられる。空気中及び表面性の悪臭は、人が感知したとき、一般に、その人の精神的及び/又は身体的な健全性に有害な影響をもたらし、特に空気の循環が不十分で悪臭を屋外環境へ排気できない屋内に悪臭が存在するときにはことさらである。室内で大半の時間をすごす人々、特に子ども、高齢者、及びぜんそく、呼吸器又は心血管の疾患をもつ慢性患者にとって、このことは一層大きな健康リスクを課す。
【0004】
空気中の悪臭を抑制、除去又は中和する方法及び組成物は、当技術分野では周知である。いくつもの消臭法が開発されてきたが、最も普及した消臭法は、悪臭を、1種又は複数の悪臭中和剤を含む脱臭性組成物と接触させることである。
【0005】
多様な脱臭性組成物が、当技術分野では公知である。臭気マスキングは、1種の臭気を、別の臭気の添加によって意図的に隠すものである。臭気のマスキングは、通常、香水又は香料を使用して達成される。しかし、悪臭がもはや感知されないか、又は適当にマスキングされることを確実にするためには、大量の香料が必要である。さらに、こうしたマスキング技法は、悪臭源の除去又は改質は何も行わない。
【0006】
したがって、空気を殺菌し、空気中の悪臭を減らす配合物を提供することが望まれる。
【0007】
[発明の概要]
この文書を通じて、特段に逆の指示がない限り、「を含む」、「からなる」などの用語は、網羅的ではない、又は別の言い方をすれば、「を含むがそれらに限定されない」ことを意味するものと解釈されるべきである。
【0008】
本発明の第1の態様において、空気を殺菌し、空気中の悪臭を減らす配合物を提供する。この配合物は、悪臭吸収性化合物と、単独で混合したときに悪臭吸収性化合物と化学的に不適合である抗菌性化合物と、可溶化剤と、可溶化剤の存在下で悪臭吸収性化合物が抗菌性化合物と混合された場合に沈殿物又は濁った溶液の形成を防ぐ悪臭吸収性化合物用キレート剤とを含む。
【0009】
本発明の第2の態様において、空気を殺菌し、空気中の悪臭を減らす配合物を形成する方法を提供する。この方法は、悪臭吸収性化合物の溶液を用意するステップと、キレート剤の溶液を悪臭吸収性化合物の溶液に添加するステップと、可溶化剤の溶液を添加するステップと、抗菌性化合物の溶液を、悪臭吸収性化合物、キレート剤及び可溶化剤を含有する溶液に添加するステップとを含み、キレート剤の溶液の非存在下で、抗菌性化合物は、単独で混合された場合に悪臭吸収性化合物と化学的に不適合であり、さらに、可溶化剤の存在下で、キレート剤の溶液は、悪臭吸収性化合物の溶液が抗菌性化合物の溶液と混合された場合に、沈殿物又は濁った溶液の形成を防ぐ。
【0010】
[発明の詳細な説明]
本発明は、空気を殺菌し、空気中の悪臭を減らす配合物に関する。
【0011】
手短に言えば、空気中の悪臭は、空気から悪臭を吸収し除去することによって減らすことができる。
【0012】
空気を殺菌するとは、臭気源であることが多い空気中の細菌又は微生物を死滅させる作用を指す。空気中の細菌の完全殺菌(即ち100%)は、実際には、ほとんど達成されることはないことを理解し認識されたい。本発明に関しては、所与の期間で空気中の細菌の少なくとも85%の殺菌が実現された場合に、空気は殺菌されていると言うこととする。
【0013】
したがって、空気中に存在する悪臭の量を減らすことができ、同時に臭気発生細菌の量も減らすことができれば、空気の質は格段に高められる。本発明は、このような目的をもって開発された。
【0014】
本発明の第1の実施形態において、空気を殺菌し、空気中の悪臭を減らす配合物を提供する。この配合物は、悪臭吸収性化合物と、単独で混合された場合に悪臭吸収性化合物と化学的に不適合である(chemically incompatible)抗菌性化合物と、可溶化剤と、可溶化剤の存在下で悪臭吸収性化合物が抗菌性化合物と混合された場合に沈殿物又は濁った溶液の形成を防ぐ悪臭吸収性化合物用キレート剤とを含む。
【0015】
悪臭吸収性化合物は、アミノ酸により活性化される、リシノール酸の亜鉛塩を主体とした、効果の高い臭気吸収剤である。有利には、この悪臭吸収性化合物は水溶性である。好ましくは、悪臭吸収性化合物は、リシノール酸亜鉛(商品名テゴ(TEGO)(登録商標)ソーブ(Sorb)A30、エボニックゴールドシュミット社(Evonik Goldschmidt Corporation)製)であり、配合物の総重量に対して5重量%未満で存在する。リシノール酸亜鉛は、硫化水素、メルカプタン、チオエーテル、イソ吉草酸及びアンモニアといった臭気物質を化学反応によって効果的に抑制し、環境中への臭気排出が阻止される。リシノール酸亜鉛は、細菌性又は殺真菌性は有していない。
【0016】
抗菌性化合物の殺菌範囲が、グラム陽性及びグラム陰性の細菌、酵母並びに真菌にまで及ぶと有利である。抗菌性化合物は、HBV/HIV、ワクシニア、単純ヘルペス、BVDV(ウシウイルス性下痢症ウイルス)/HCV、ロタウイルス及びウシコロナウイルス/SARSコロナウイルスなどのウイルスを駆除することが好ましい。有利には、抗菌性化合物は水溶性である。一実施形態では、抗菌性化合物には、N−C10−16−アルキルトリメチレンジアミンのクロロ酢酸との反応生成物が挙げられる。さらに好ましくは、抗菌性化合物は、N−アルキルアミノプロピルグリシン(商品名レウォシド(REWOCID)(登録商標)WK30、エボニックゴールドシュミット社製)であり、配合物の総重量の10重量%未満で存在する。
【0017】
悪臭吸収性化合物のリシノール酸亜鉛を、単独で抗菌性化合物のN−アルキルアミノプロピルグリシンと混合すると、沈殿物の形成が始まり、濁った溶液が得られる。この濁った溶液は不安定であり、沈殿物の形成は、リシノール酸亜鉛とN−アルキルアミノプロピルグリシンとの化学反応が起きたことを示す。この化学反応の結果として、リシノール酸亜鉛は、以前ほど効果的に悪臭を吸収できない。同様に、N−アルキルアミノプロピルグリシンは、混合前に比べ、抗菌剤として効果的に機能できない。
【0018】
N−アルキルアミノプロピルグリシン中のリシノール酸亜鉛の安定性を促進するために、キレートされたリシノール酸亜鉛溶液を、N−アルキルアミノプロピルグリシンと混合する前に、まずリシノール酸亜鉛用キレート剤がリシノール酸亜鉛と混合される。しかし、それでも濁った溶液ができることが判明している。
【0019】
ところが、可溶化剤及び水を、キレートされたリシノール酸亜鉛及びN−アルキルアミノプロピルグリシンを含有した溶液に添加すると、今や澄んだ溶液が得られる。キレート剤は、可溶化剤の存在下で、リシノール酸亜鉛がN−アルキルアミノプロピルグリシンと混合された場合に、沈殿物又は濁った溶液の形成を防ぐ。リシノール酸亜鉛は、可溶化剤の存在下でのキレート剤添加により、N−アルキルアミノプロピルグリシン中で、今や混和性となり、澄んだ溶液を生成する。キレート剤がリシノール酸亜鉛の悪臭吸収能力を損なうことはない。有利には、キレート剤は、生分解性であり、広いpHの範囲にわたって安定である。好ましくは、キレート剤は、イミノジコハク酸ナトリウム(商品名ベイピュア(Baypure)(登録商標)CX、バイエル社(Bayer Corporation)製)であり、配合物の総重量の5重量%未満で存在する。
【0020】
好ましくは、可溶化剤は、主として、植物由来の親水性エモリエントエステルと、水素化ひまし油のポリエチレングリコール(PEG)誘導体との組合せである。より好ましくは、可溶化剤は、エトキシ化パーム核油である。より好ましくは、可溶化剤は、PEG−45パーム核グリセリドとPEG−6カプリン酸/カプリル酸グリセリドとの組合せ(商品名クロモリエント(Cromollient)SG90、クローダ社(Croda Inc)製)であり、配合物の総重量の40重量%未満で存在する。
【0021】
配合物の溶解性は、アルコール及び/又はグリコールの添加によってさらに高めることができる。配合物が、配合物の総重量に対して5重量%未満のエタノール及び1重量%未満のジプロピレングリコールをさらに含むと好ましい。
【0022】
配合物は、香料をさらに含んでもよく、それは油性である。香料は、空気中に心地良いにおいをもたらすだけでなく、知覚の活性化の補助もする。このような香料は、一般に、リラクセーションを促し、心身を落ち着かせ、全体的に健全性を高める。好ましくは、香料は、配合物の全重量に対して30重量%未満で存在する。
【0023】
有利には、可溶化剤は、この油性香料の水性配合物中での溶解性も補助する。
【0024】
防腐剤を、配合物の貯蔵期限を保持するために添加してもよい。一実施形態では、防腐剤は、ジメチロールジメチルヒダントイン、又は略してDMDMヒダントイン(商品名グライダント(Glydant)(登録商標)、ロンザグループ社(Lonza Group Ltd)製)であり、配合物の総重量に対して0.5重量%未満で存在する。
【0025】
消泡剤を水性配合物に添加して、効果的な泡の抑制をすると有利である。消泡剤は、配合物の製造中、取扱い中及び使用中に、空気同伴(air entrainment)を減らすように作用する。好ましくは、消泡剤は、高分子シリコーン(商品名ダウコーニング(Dow Corning)(登録商標)74アディティブ(Additive))であり、配合物の総重量に対して1重量%未満で存在する。
【実施例】
【0026】
配合物の比較実験例を下に説明する。全ての実験例において、最初にその成分(該当する商品名で示す)を一緒に混合し、一様の混合物になるまで撹拌する。次いで、脱イオン水を、混合物にゆっくりと添加し、均質な溶液になるまで混合する。実験例4及び8は、本発明に従って与えられる。
【0027】
実験例1
【0028】
【表1】

【0029】
実験例2
【0030】
【表2】

【0031】
実験例3
【0032】
【表3】

【0033】
実験例4
【0034】
【表4】

【0035】
実験例5
【0036】
【表5】

【0037】
実験例6
【0038】
【表6】

【0039】
実験例7
【0040】
【表7】

【0041】
実験例8
【0042】
【表8】

【0043】
結果
上に例示した配合物においては、におい測定チャンバ(アクリル製の正方形チャンバ 40cm×40cm×40cm)中における試験を実施した。この試験は、空気中の一般的な悪臭であるアンモニアの除去/減少における各試験配合物の効果を評価するために実施した。
【0044】
各試験配合物5ミリリットル(ml)を市販の空気浄化容器に入れ、その空気浄化容器は、この場合、マジックボール(MagicBall)アンティバック2K(Antibac2K(登録商標))とし、脱イオン水495mlを添加した(1:100の希釈)。次いで、そのマジックボール及びアンモニア25%溶液1ml(悪臭を含有した試験物質)を、アクリル製チャンバの中に入れた。そのにおいを5人の熟練評価者が評価した。
【0045】
各評価者は、1秒後、1分後、10分後それぞれの悪臭の強さを等級付けするよう求められた。
【0046】
評価等級は、次のとおりに使用した。
5:非常に強い
4:強い
3:中程度
2:弱い
1:検出できない
【0047】
以下は、におい試験の結果であった(5人の判定の平均値)。
【0048】
試験物質:アンモニア、におい測定チャンバ内25%溶液1ml
【0049】
【表9】

【0050】
上記の得られた結果に基づけば、実験例4及び8(即ち、本発明による配合物)が、指定時間後に悪臭の強さを最も大きく低下させたことが明らかである。
【0051】
本発明による配合物の抗菌効果をさらに明示するために、多様な微生物をこれらの配合物に対して実験室で試験した。その結果を下に示す。
【0052】
実験例9
N−アルキルアミノプロピルグリシンを使用したアンティバック2K(登録商標)フルーティーアップル(Fruity Apple)(100倍に希釈)の以下の配合物を試験した。
【0053】
【表10】

【0054】
試験微生物:大腸菌(Escherichia coli)
【0055】
【表11】

【0056】
試験微生物:黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
【0057】
【表12】

【0058】
試験微生物:枯草菌(Bacillus subtilis)
【0059】
【表13】

【0060】
試験微生物:腸炎菌(Salmonella enteritidis)
【0061】
【表14】

【0062】
実験例10
N−アルキルアミノプロピルグリシンを使用したアンティバック2K(登録商標)フルーティーアップル(500倍に希釈)の以下の配合物を試験した。
【0063】
【表15】

【0064】
試験微生物:大腸菌(Escherichia coli)
【0065】
【表16】

【0066】
試験微生物:黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
【0067】
【表17】

【0068】
試験微生物:枯草菌(Bacillus subtilis)
【0069】
【表18】

【0070】
試験微生物:腸炎菌(Salmonella enteritidis)
【0071】
【表19】

【0072】
前述した配合物についてのこれらの結果は、本発明による悪臭吸収性化合物と抗菌性化合物との相乗作用により、個々の化合物の単独による効果と比較して、空気の質が格段に高まっていることを明示している。
【0073】
本発明の配合物は、植物抽出物を含んだ、抗菌性及び悪臭除去性の水性配合物である。これは、非毒性及び非発がん性、非刺激性、非腐食性、生分解性、容易な取扱い性及び非汚染性である。したがって、この配合物は、ヒト、動物及び環境に有害ではない。この強力な配合物は、広い範囲の抗菌効果を有し、グラム陽性及びグラム陰性の細菌、酵母、真菌、及びエンベロープウイルスを除去する。
【0074】
前述の発明は、理解を明確にするために、図表及び実験例によって、及び1つ又は複数の実施形態に関して、少し詳しく記載したが、本発明の教示に照らせば、添付の特許請求の範囲に記載した本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、一定の変更、変形及び修正をなし得ることが、当業者には容易に明らかである。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
悪臭吸収性化合物と、
単独で混合された場合に前記悪臭吸収性化合物と化学的に不適合である抗菌性化合物と、
可溶化剤と、
前記可溶化剤の存在下で、前記悪臭吸収性化合物が前記抗菌性化合物と混合された場合に沈殿物又は濁った溶液の形成を防ぐ悪臭吸収性化合物用キレート剤と、
を含む、空気を殺菌し、空気中の悪臭を減らす配合物。
【請求項2】
前記悪臭吸収性化合物が、リシノール酸亜鉛である、請求項1に記載の配合物。
【請求項3】
5重量%未満(総重量比率)のリシノール酸亜鉛を含む、請求項2に記載の配合物。
【請求項4】
微生物性化合物が、N−アルキルアミノプロピルグリシンである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の配合物。
【請求項5】
10重量%未満(総重量比率)のN−アルキルアミノプロピルグリシンを含む、請求項4に記載の配合物。
【請求項6】
前記キレート剤が、イミノジコハク酸ナトリウムである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の配合物。
【請求項7】
5重量%未満(総重量比率)のイミノジコハク酸ナトリウムを含む、請求項6に記載の配合物。
【請求項8】
前記可溶化剤が、植物由来の親水性エモリエントエステルと水素化ひまし油のポリエチレングリコール(PEG)誘導体との組合せ、アルコール、グリコール及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の配合物。
【請求項9】
前記可溶化剤が、エトキシ化パーム核油である、請求項8に記載の配合物。
【請求項10】
前記可溶化剤が、PEG−45パーム核グリセリドとPEG−6カプリン酸/カプリル酸グリセリドとの組合せである、請求項9に記載の配合物。
【請求項11】
40重量%未満(総重量比率)のPEG−45パーム核グリセリド及びPEG−6カプリン酸/カプリル酸グリセリドを含む、請求項10に記載の配合物。
【請求項12】
前記可溶化剤が、エタノールをさらに含む、請求項11に記載の配合物。
【請求項13】
5重量%未満(総重量比率)のエタノールを含む、請求項12に記載の配合物。
【請求項14】
前記可溶化剤が、ジプロピレングリコールをさらに含む、請求項13に記載の配合物。
【請求項15】
1重量%未満(総重量比率)のジプロピレングリコールを含む、請求項14に記載の配合物。
【請求項16】
香料をさらに含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の配合物。
【請求項17】
30重量%未満(総重量比率)の香料を含む、請求項16に記載の配合物。
【請求項18】
防腐剤をさらに含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載の配合物。
【請求項19】
前記防腐剤が、ジメチロールジメチルヒダントインである、請求項18に記載の配合物。
【請求項20】
0.5重量%未満(総重量比率)のジメチロールジメチルヒダントインを含む、請求項19に記載の配合物。
【請求項21】
消泡剤をさらに含む、請求項1〜20のいずれか一項に記載の配合物。
【請求項22】
前記消泡剤が、高分子シリコーンである、請求項21に記載の配合物。
【請求項23】
1重量%未満(総重量比率)の高分子シリコーンを含む、請求項22に記載の配合物。
【請求項24】
水をさらに含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の配合物。
【請求項25】
空気清浄器のための溶液としての、請求項1〜24のいずれか一項に記載の配合物の使用。
【請求項26】
悪臭吸収性化合物の溶液を用意するステップと、
キレート剤の溶液を、前記悪臭吸収性化合物の溶液に添加するステップと、
可溶化剤の溶液を添加するステップと、
悪臭吸収性化合物、可溶化剤及びキレート剤を含有する溶液に抗菌性化合物の溶液を添加するステップと、を含み、
前記キレート剤の溶液の非存在下で、前記抗菌性化合物が、単独で混合したときに前記悪臭吸収性化合物と化学的に不適合であり、
前記可溶化剤の存在下で、前記キレート剤の溶液が、前記悪臭吸収性化合物の溶液が抗菌性化合物の溶液と混合された場合に、沈殿物又は濁った溶液の形成を防ぐ、
空気を殺菌し、空気中の悪臭を減らす配合物を形成する方法。


【公表番号】特表2013−521044(P2013−521044A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−556045(P2012−556045)
【出願日】平成22年5月25日(2010.5.25)
【国際出願番号】PCT/SG2010/000195
【国際公開番号】WO2011/108991
【国際公開日】平成23年9月9日(2011.9.9)
【出願人】(508146640)アンティバック ラボラトリーズ ピーティーイー エルティーディー (2)
【Fターム(参考)】