説明

空気清浄機及びイオン発生ユニット

【課題】イオン発生ユニットを機器本体から取り外して単独で使用することができる空気清浄機及びイオン発生ユニットを提供する。
【解決手段】イオン発生ユニット2は、機器本体1に対して着脱可能に設けられており、機器本体1に装着されている場合、イオン発生ユニット2のバッテリは機器本体1から給電されて充電される。イオン発生ユニット2は、空気清浄機5全体よりも小型軽量であるため、機器本体1から取り外されて、単独で持ち運ばれる。機器本体1に装着されていない場合、バッテリからイオン発生ユニット2の各部へ駆動電力が供給される。このとき、第2送風機41が空気を送風することによって、第2通風路42の外部から内部へ第2吸込口43,43を介して空気が吸い込まれ、吸い込まれた空気は、イオン発生部40で発生したイオンと共に、第2吹出口44を介して第2通風路42の内部から外部へ吹き出る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気を浄化する空気清浄機及びイオン発生ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の空気清浄機は、空気を送風する送風機と、吸込口及び吹出口が設けられている通風路とを備える。通風路には、空気を濾過するエアフィルタが配されている。吹出口近傍には、イオンを発生させるイオン発生部が配されている。送風機が空気を送風することによって、機外から吸込口を介して空気が吸い込まれ、吸い込まれた空気はエアフィルタを通過してから、イオン発生部で発生したイオンと共に、吹出口を介して機外へ吹き出る(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−142356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような空気清浄機は、一般的にサイズが大きく、重い。このため、女性又は年配者等にとって、空気清浄機を持ち運ぶことは困難である。更に、所望の場所でイオンを放出させたい場合、その場所に、空気清浄機を設置するための大きなスペースが必要である。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、機器本体が空気浄化部と第1送風機と第1通風路とを有し、イオン発生ユニットがイオン発生部と第2送風機と第2通風路とを有し、イオン発生ユニットが機器本体に装着されていない場合は少なくともイオン発生部と第2送風機と第2通風路とが機能する構成とすることにより、イオン発生ユニットを機器本体から取り外して単独で使用することができる空気清浄機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る空気清浄機は、空気を浄化するための空気浄化部、空気を送風する第1送風機、及び、空気が流通可能な第1通風路を有する機器本体と、イオンを発生させるイオン発生部を有し、前記機器本体に着脱可能なイオン発生ユニットとを備え、前記第1通風路には、前記第1送風機が送風することによって、外部から空気を吸い込む第1吸込口、及び、吸い込んだ空気を前記空気浄化部で浄化してから外部へ吹き出す第1吹出口が設けられている空気清浄機であって、前記イオン発生ユニットは、空気を送風する第2送風機と、該第2送風機が送風することによって、外部から空気を吸い込む第2吸込口、及び、吸い込んだ空気を前記イオン発生部で発生したイオンと共に外部へ吹き出す第2吹出口が設けられている第2通風路とを有し、前記イオン発生ユニットが前記機器本体に装着されている場合は、前記機器本体から前記イオン発生ユニットへ給電されるようにしてあり、前記イオン発生ユニットが前記機器本体に装着されていない場合は、少なくとも前記イオン発生部、前記第2送風機、及び前記第2通風路が機能するようにしてあることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る空気清浄機は、前記イオン発生ユニットが前記機器本体に装着されている場合は、少なくとも前記空気浄化部、前記第1送風機、前記第1通風路、及び前記イオン発生部が機能するようにしてあり、前記第2通風路には、前記イオン発生ユニットが前記機器本体に装着されている場合に前記第1吹出口を介して吹き出した空気の一部又は全部が直接的に前記第2通風路の内部へ流入する流入口が設けられており、該流入口を介して流入した空気を前記イオン発生部で発生したイオンと共に外部へ吹き出すようにしてあることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る空気清浄機は、前記流入口を介して流入した空気を、前記イオン発生部で発生したイオンと共に前記第2吹出口を介して外部へ吹き出すようにしてあり、前記イオン発生ユニットが前記機器本体に装着されている場合に前記第2吸込口を介した空気の流通が禁止され、装着されていない場合に前記流入口を介した空気の流通が禁止されるようにしてあることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る空気清浄機は、前記第2通風路には、前記第2吸込口、前記第2送風機、前記流入口、前記イオン発生部、及び前記第2吹出口がこの順で配されており、前記第2吸込口及び前記第2送風機が配されている上流側の空間と前記流入口、前記イオン発生部、及び前記第2吹出口が配されている下流側の空間との連通を遮断し、且つ、前記流入口を開放する状態と、前記流入口を閉鎖し、且つ、前記上流側の空間と前記下流側の空間とを連通させる状態とを排他的に切り替える切替部が、前記第2送風機と前記流入口との間に配されていることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る空気清浄機は、前記イオン発生ユニットは、前記流入口が前記第1吹出口に向けて開口するよう前記機器本体に装着されるようにしてあることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る空気清浄機は、前記イオン発生ユニットは、前記機器本体に装着されている場合に前記機器本体から給電されることによって充電され、前記機器本体に装着されていない場合に前記第2送風機及び前記イオン発生部へ給電するバッテリを更に有することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る空気清浄機は、前記機器本体は、該機器本体、及び該機器本体に装着されているイオン発生ユニットを運転する場合に操作される第1操作部を有し、前記イオン発生ユニットは、前記機器本体に装着されていない前記イオン発生ユニットを運転する場合に操作される第2操作部を有し、該第2操作部が前記機器本体によって隠蔽される姿勢で前記機器本体に装着されるようにしてあることを特徴とする。
【0013】
本発明に係るイオン発生ユニットは、イオンを発生させるイオン発生部を有し、他の機器に着脱可能なイオン発生ユニットであって、空気を送風する送風機と、該送風機が送風することによって、外部から空気を吸い込む吸込口、及び、吸い込んだ空気を前記イオン発生部で発生したイオンと共に外部へ吹き出す吹出口が設けられている通風路とを有し、前記他の機器に装着されている場合は前記他の機器から給電されるようにしてあり、前記他の機器に装着されていない場合は少なくとも前記イオン発生部、前記送風機、及び前記通風路が機能するようにしてあることを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、空気清浄機は、機器本体と、機器本体に着脱可能なイオン発生ユニットとを備える。機器本体は、空気浄化部、第1送風機、及び第1通風路を有し、イオン発生ユニットは、イオン発生部、第2送風機、及び第2通風路を有する。第1通風路には第1吸込口及び第1吹出口が設けられており、第2通風路には第2吸込口及び第2吹出口が設けられている。
イオン発生ユニットが機器本体に装着されている場合、例えばイオン発生部及び第2送風機等の駆動電力が、機器本体からイオン発生ユニットへ供給される。
【0015】
イオン発生ユニットが機器本体に装着されていない場合は、少なくともイオン発生ユニットのイオン発生部と第2送風機と第2通風路とが機能する。このため、機器本体に装着されていないイオン発生ユニット(以下、イオン発生ユニット単体という)において、第2送風機が空気を送風することによって、第2通風路の外部から内部へ第2吸込口を介して空気が吸い込まれ、吸い込まれた空気は、イオン発生部で発生したイオンと共に、第2吹出口を介して第2通風路の内部から外部へ吹き出る。つまり、イオン発生ユニット単体は、単独使用が可能な構成である。従って、ユーザは、機器本体からイオン発生ユニットを取り外し、イオン発生ユニット単体を持ち運び、例えば所望の場所に設置する。
【0016】
以上の結果、イオン発生部で発生したイオンが、イオン発生ユニット単体が設置されている場所で放出される。
イオン発生ユニットが機器本体に装着されていない場合には、機器本体の動作とイオン発生ユニットの動作とは無関係である。従って、この場合には、機器本体の各部は機能してもよく、機能しなくてもよい。この場合に機器本体の各部が機能するならば、機器本体は単独使用が可能であり、機能しないならば単独使用が不可能である。
【0017】
機器本体の単独使用が可能な場合、イオン発生ユニットが取り外された機器本体が単独で、例えばユーザが存在する室内に設置される。この場合、第1送風機が空気を送風することによって、第1通風路の外部から内部へ第1吸込口を介して空気が吸い込まれ、吸い込まれた空気は空気浄化部で浄化されてから、第1吹出口を介して第1通風路の内部から外部へ吹き出る。以上の結果、空気浄化部で浄化された空気(以下、浄化空気ともいう)が、機器本体が設置されている場所へ送出される。
【0018】
本発明にあっては、イオン発生ユニットが機器本体に装着されている状態の空気清浄機(以下では、この状態の空気清浄機を空気清浄機全体という)が、例えばユーザが存在する室内に設置される。
イオン発生ユニットが機器本体に装着されている場合は、少なくとも機器本体の空気浄化部、第1送風機、及び第1通風路と、イオン発生ユニットのイオン発生部が機能する。
【0019】
イオン発生ユニットが機器本体に装着されている場合、第1送風機が空気を送風することによって、第1通風路の外部から内部へ第1吸込口を介して空気が吸い込まれ、吸い込まれた空気は空気浄化部で浄化されてから、第1吹出口を介して第1通風路の内部から外部へ吹き出る。更に、第1吹出口を介して吹き出した空気(即ち浄化空気)の一部又は全部は、流入口を介して第2通風路の内部へ直接的に流入する。流入口を介して流入した浄化空気は、イオン発生部で発生したイオンと共に、第2通風路の内部から外部へ吹き出る。
以上の結果、イオン発生ユニットが機器本体に装着されている場合は、イオン発生部で発生したイオンを含む浄化空気(以下、イオン含有浄化空気ともいう)が、空気清浄機全体が設置されている場所へ送出される。
【0020】
イオン含有浄化空気を第2通風路の内部から外部へ吹き出すためには、第1送風機のみが送風してもよく、第1送風機及び第2送風機が共に送風してもよい。
また、イオン含有浄化空気は、第2通風路の内部から外部へ吹き出る際に、第2吸込口及び第2吹出口の何れか一方又は両方を介すればよい。
更に、流入口と第2吸込口又は第2吹出口とが兼用であってもよい。
【0021】
本発明にあっては、イオン発生ユニットが機器本体に装着されている場合、流入口を介して流入した浄化空気がイオン含有浄化空気となり、第2吹出口を介して外部へ吹き出る。このとき、第2吸込口を介した空気の流通が禁止される。この結果、流入口を介して流入した浄化空気を、効率よくイオン含有浄化空気となすことができる。また、イオン含有浄化空気を、第2吹出口に係る1方向に向けて吹き出すことができる。このため、ユーザが所望の方向へイオン含有浄化空気を集中して吹き出すことができる。
仮に、第2吸込口を介した空気の流通が許可されているならば、浄化空気又はイオン含有浄化空気が第2吸込口を介して外部へ漏出する虞がある。
【0022】
一方、イオン発生ユニットが機器本体に装着されていない場合、第2吸込口を介して吸い込まれた空気が、イオン発生部で発生したイオンを含む空気(以下、イオン含有空気ともいう)となり、第2吹出口を介して外部へ吹き出る。このとき、流入口を介した空気の流通が禁止される。この結果、第2吸込口を介して吸い込んだ空気を、効率よくイオン含有空気となすことができる。また、イオン含有空気を、第2吹出口に係る1方向に向けて吹き出すことができる。このため、ユーザが所望の方向へイオン含有空気を集中して吹き出すことができる。
仮に、流入口を介した空気の流通が許可されているならば、第2吸込口を介して吸い込んだ空気が流入口を介して第2通風路の外部へ漏出する虞がある。
【0023】
本発明にあっては、イオン発生ユニットの第2通風路に、第2吸込口、第2送風機、切替部、流入口、イオン発生部、及び第2吹出口が、この順で配されている。ここでは、第2通風路における第2吸込口及び第2送風機が配されている空間を上流側の空間といい、流入口、イオン発生部、及び第2吹出口が配されている空間を下流側の空間という。
イオン発生ユニットが機器本体に装着されている場合、切替部は、流入口を開放する。このとき、流入口を介して流入した浄化空気は、下流側の空間を流通してイオン含有浄化空気となり、第2吹出口を介して外部へ吹き出る。
【0024】
また、この場合、切替部は、上流側の空間と下流側の空間との連通を遮断する。従って、第2吸込口を介した空気の流通が禁止される。この結果、流入口を介して流入した浄化空気を、更に効率よくイオン含有浄化空気となすことができる。何故ならば、例えば第2吸込口を遮蔽するだけでも第2吸込口を介した空気の流通は禁止されるが、これだけでは流入口を介して流入した浄化空気が上流側の空間で滞留し、下流側の空間へ効率よく流通しない虞があるからである。
一方、イオン発生ユニットが機器本体に装着されていない場合、切替部は、上流側の空間と下流側の空間とを連通させる。このとき、第2吸込口を介して吸い込まれた空気は、上流側の空間及び下流側の空間を順に流通してイオン含有空気となり、第2吹出口を介して第2通風路の外部へ吹き出る。
【0025】
また、この場合、切替部は、流入口を閉鎖する。従って、流入口を介した空気の流通が禁止される。この結果、第2吸込口を介して吸い込んだ空気を、効率よくイオン含有空気となすことができる。
【0026】
本発明にあっては、イオン発生ユニットは、自身の第2通風路に設けられている流入口が、機器本体の第1通風路に設けられている第1吹出口に向けて開口するよう、機器本体に装着される。この結果、第1吹出口を介して吹き出た浄化空気は、流入口を介して直接的に、しかも効率よく第2通風路へ流入することができる。
【0027】
本発明にあっては、イオン発生ユニットはバッテリを更に有する。
イオン発生ユニットが機器本体に装着されていない場合、第2送風機及びイオン発生部は、バッテリから給電される。従って、機器本体に装着されていない状態のイオン発生ユニットが、例えば商用電源から受電する必要はない。この結果、少なくともイオン発生ユニット単体は、受電不可能な場所であっても設置可能である。即ち、イオン発生ユニットの設置場所の制限が緩和される。
イオン発生ユニットが機器本体に装着されている場合、バッテリは機器本体から給電されることによって充電される。従って、例えばイオン発生ユニットを機器本体に装着する前に、バッテリを別途充電する必要はない。この結果、ユーザの利便性が向上される。
【0028】
本発明にあっては、機器本体が第1操作部を有し、イオン発生ユニットが第2操作部を有する。
イオン発生ユニットが機器本体に装着されていない場合、ユーザは、第2操作部を操作することによって、イオン発生ユニットを運転することができ、第1操作部を操作することによって、機器本体を運転することができる。即ち、機器本体及びイオン発生ユニットは共に単独使用が可能である。
イオン発生ユニットが機器本体に装着されている場合、ユーザは、第1操作部を操作することによって、空気清浄機全体を運転することができる。従って、この場合に、ユーザが第2操作部を操作することによってイオン発生ユニットを運転する必要はない。
【0029】
機器本体に装着される場合のイオン発生ユニットの姿勢は、第2操作部が機器本体によって隠蔽される姿勢である。換言すれば、イオン発生ユニットが機器本体に装着されている場合、第2操作部はユーザの目に触れない位置に配されている。
仮に、イオン発生ユニットが機器本体に装着されている場合にも第2操作部が露出していると、空気清浄機全体の運転を所望するユーザが誤って第2操作部を操作したり、第1操作部及び第2操作部の何れを操作すべきか困惑したりする虞がある。
【0030】
つまり、イオン発生ユニットが機器本体に装着されている場合には不要な部位である第2操作部を隠蔽することによって、ユーザの利便性を向上させることができ、しかも、空気清浄機全体の意匠性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の空気清浄機及びイオン発生ユニットによる場合、イオン発生ユニットを機器本体から取り外すことができる。また、機器本体から取り外したイオン発生ユニットを、単独で使用することができる。
イオン発生ユニット単体は、空気清浄機全体よりも小型軽量である。従って、空気清浄機全体を移動させる場合に比べて、イオン発生ユニット単体を容易に移動させることができる。また、空気清浄機全体を設置すべき場所よりも狭い場所にイオン発生ユニット単体を設置することができる。
更に、分離させたイオン発生ユニットと機器本体とをユーザが個別に持ち運び、移動先で結合させれば、空気清浄機全体を持ち運ぶよりも容易に空気清浄機を移動させることができる。
【0032】
以上の結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
更にまた、空気清浄機全体を使用する場合に、機器本体へ給電すれば、イオン発生ユニットへは機器本体から給電されるため、機器本体及びイオン発生ユニットへ個別に給電する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の形態1に係る空気清浄機(機器本体にイオン発生ユニットが装着されている場合)の要部構成を模式的に示す側面断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る空気清浄機(機器本体にイオン発生ユニットが装着されている場合)の要部構成を模式的に示す正面断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る空気清浄機(機器本体にイオン発生ユニットが装着されている場合)の外観を模式的に示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る空気清浄機(機器本体にイオン発生ユニットが装着されていない場合)の外観を模式的に示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る空気清浄機(機器本体にイオン発生ユニットが装着されている場合)の制御系の要部構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る空気清浄機のイオン発生ユニットに備えられている操作パネルの外観を模式的に示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る空気清浄機(機器本体にイオン発生ユニットが装着されている場合)の外観を模式的に示す側面断面図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る空気清浄機(機器本体にイオン発生ユニットが装着されていない場合)の外観を模式的に示す側面断面図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る空気清浄機(機器本体にイオン発生ユニットが装着されている場合)の制御系の要部構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係る空気清浄機のイオン発生ユニットに備えられている第2操作パネルの外観を模式的に示す平面図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係る空気清浄機(機器本体にイオン発生ユニットが装着されている場合)の要部構成を模式的に示す側面断面図である。
【図12】本発明の実施の形態3に係る空気清浄機(機器本体にイオン発生ユニットが装着されている場合)の要部構成を模式的に示す正面断面図である。
【図13】本発明の実施の形態3に係る空気清浄機(機器本体にイオン発生ユニットが装着されていない場合)の要部構成を模式的に示す側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0035】
実施の形態 1.
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る空気清浄機5の要部構成を模式的に示す側面断面図及び正面断面図である。図3及び図4は、空気清浄機5の外観を模式的に示す斜視図である。図5は、空気清浄機5の制御系の要部構成を示すブロック図である。
【0036】
空気清浄機5は、機器本体1と、機器本体1に着脱可能なイオン発生ユニット2とを備える。図1〜図3、及び図5は、機器本体1にイオン発生ユニット2が装着されている場合を示し、図4は、機器本体1にイオン発生ユニット2が装着されていない場合を示している。以下では、機器本体1にイオン発生ユニット2が装着されている場合を、装着状態である場合といい、機器本体1にイオン発生ユニット2が装着されていない場合を、非装着状態である場合という。
【0037】
図1の右側(及び左側)は、空気清浄機5の正面側(及び背面側)である。図2は、図1の右側(即ち空気清浄機5の正面側)から見た断面図である。図3及び図4は、図1の左側(即ち空気清浄機5の背面側)から見た斜視図である。以下では、図1の右側(及び左側)を空気清浄機5の前側(及び後側)という。また、図2の左側(及び右側)を空気清浄機5の左側(及び右側)といい、図1及び図2の上側(及び下側)を空気清浄機5の上側(及び下側)という。
図1〜図4に示すように、機器本体1は、縦型直方体状の筐体100を備え、筐体100は、例えば床面に載置される。イオン発生ユニット2は、横型直方体状の筐体200を備える。イオン発生ユニット2は、機器本体1に比べて小型軽量である。
【0038】
筐体100の天板部には段差が設けられており、前側の天板部の高さは、後側の天板部の高さよりも低い。筐体100の前側の天板部と後側の天板部との間に介在する前面部には、図4及び図5に示す第1コネクタ10が凸設されている。一方、筐体200の後面部には、第2コネクタ20が凹設されている。第1コネクタ10と第2コネクタ20とは、第1コネクタ10が第2コネクタ20へ挿入されることによって、電気的に接続される。
【0039】
イオン発生ユニット2が機器本体1に装着される場合、筐体200は、機器本体1の筐体100の前側の天板部に載置され、更に、図示しないロック機構によって筐体100に固定される。このとき、第1コネクタ10と第2コネクタ20とが電気的に接続される。ロック機構のロック状態が維持されている場合には、イオン発生ユニット2は機器本体1から取り外すことができないため、イオン発生ユニット2が脱落する虞はない。
一方、ロック機構が解除されれば、イオン発生ユニット2は機器本体1から容易に取り外すことができる。このとき、第1コネクタ10と第2コネクタ20との接続は解除される。非装着状態である場合、筐体200は、例えば机上に載置される。
【0040】
非装着状態である場合、イオン発生ユニット2は単独で運転される。このために、イオン発生ユニット2は、図1及び図5に示すバッテリ45を備えている。図5に示すように、機器本体1は電源部14を備えているが、本実施の形態においては、機器本体1が単独で運転されることはない。
以下では、装着状態である空気清浄機5を空気清浄機5全体といい、非装着状態である機器本体1及びイオン発生ユニット2を機器本体1単体及びイオン発生ユニット2単体という。
【0041】
機器本体1の電源部14は、図示しない商用電源から受電する。機器本体1が備える第1制御部11(図1及び図5参照)、臭気センサ12、埃センサ13(各図5参照)、及び第1送風機31(図1及び図5参照)は、電源部14から給電される。
装着状態である場合、イオン発生ユニット2が備える第2制御部21(図5参照)、操作パネル22(図1、図3〜図5参照)、イオン発生部40、第2送風機41(各図1、図2、及び図5参照)、及びバッテリ45は、第1コネクタ10及び第2コネクタ20を介して電源部14から給電される。このとき、バッテリ45が充電される。
【0042】
非装着状態である場合、第2制御部21、操作パネル22、イオン発生部40、及び第2送風機41は、バッテリ45から給電される。この結果、イオン発生ユニット2単体の運転は、最長でバッテリ45の満充電から完全放電までの時間(例えば約8時間)持続する。
次に、機器本体1の構成について説明する。
図1に示すように、筐体100の内部には、互いに区画されている第1通風路32と第1制御室103とが形成されている。
第1制御室103には、第1制御部11及び電源部14等が内蔵されている。第1制御部11は、機器本体1の制御中枢である。
【0043】
第1通風路32は、左右方向に沿う隔壁101によって、前側通風路32aと後側通風路32bとに分割されている。ただし、隔壁101には開口102が形成されており、この開口102を介して、前側通風路32aと後側通風路32bとは連通している。
第1通風路32には第1吸込口33(図1、図3、及び図4参照)及び第1吹出口34(図1及び図4参照)が設けられている。
第1吸込口33は、筐体100の背面部に開口しており、第1吸込口33を介して、機器本体1の外部(以下、機器外部という)と後側通風路32bとが連通している。
【0044】
第1吸込口33の周縁上部には、臭気センサ12及び埃センサ13が配されている。
臭気センサ12及び埃センサ13は、第1吸込口33を流通する空気の汚染度を検出するためのものである。臭気センサ12は、例えば接触燃焼式のガスセンサを用いてなり、悪臭を有する可燃ガスを検出する。埃センサ13は、例えば光電式の粒子センサを用いてなり、微細な塵埃及び花粉等の粒子を検出する。臭気センサ12が検出した可燃ガスの量が多いか、又は、埃センサ13が検出した粒子の個数が多い場合には、空気の汚染度は高い。臭気センサ12が検出した可燃ガスの量と埃センサ13が検出した粒子の個数とが共に少ない場合には、空気の汚染度は低い。
【0045】
後述する「自動」モードにおいては、図5に示すように、臭気センサ12及び埃センサ13夫々の検出結果が、適宜の時間間隔で第1制御部11へ繰り返し出力される。
第1制御部11は、臭気センサ12及び埃センサ13夫々から入力された検出結果に基づいて、空気の汚染度を演算し、演算結果に基づいて、後述するファンモータ311の回転数の切り替えを制御する。また、第1制御部11は、演算結果を示す制御信号を、第1コネクタ10及び第2コネクタ20を介して、イオン発生ユニット2の第2制御部21へ出力する。「自動」モードにおける第2制御部21は、入力された制御信号が示す演算結果に基づいて、後述するファンモータ411の回転数の切り替えを制御する。
【0046】
図1に示すように、後側通風路32bの内部において、第1吸込口33の近傍(更に詳細には、臭気センサ12及び埃センサ13の配置位置より下流側、即ち前側)には、空気浄化部30が配されている。空気浄化部30は、脱臭フィルタ301及び集塵フィルタ302を備えている。
脱臭フィルタ301は、例えば、不織布に活性炭を分散保持させてなり、脱臭フィルタ301を通過する空気中の臭い成分を吸着し、除去する。集塵フィルタ302は、例えば、公知のHEPA(High Efficiency Particulate Air )フィルタであり、集塵フィルタ302を通過する空気中に含まれる微細な塵埃及び花粉等を捕集し、除去する。従って、空気浄化部30を通過した空気は浄化される。
【0047】
なお、空気浄化部30は、脱臭フィルタ301及び集塵フィルタ302のみならず、第1吸込口33を流通する空気に含まれる粗い塵埃を捕集し除去するプレフィルタを更に備える構成であってもよい。
第1通風路32の中途には、第1送風機31が配されている。
第1送風機31は、電動のファンモータ311(図1及び図5参照)と、羽根車312(図1参照)とを備えている。
【0048】
ファンモータ311は、図示しない支持部によって隔壁101に固定されている。ファンモータ311の前側部からは1本の出力軸313が突出している。本実施の形態におけるファンモータ311の回転数は、3段階(具体的には回転数R11、回転数R12、及び回転数R13)に切替可能である。回転数R11、回転数R12、及び回転数R13は、例えば500rpm 、800rpm 、及び1100rpm である。
【0049】
羽根車312は、ファンモータ311の出力軸313に固定されており、前側通風路32aに配されている。羽根車312は、ファンモータ311の駆動によって回転し、羽根車312が回転することによって、空気が送風される。ファンモータ311の回転数が高い(又は低い)ほど、第1送風機31の送風量は多い(又は少ない)。
第1吹出口34は、筐体100の天板部に開口しており、第1吹出口34を介して、機器外部と前側通風路32aとが連通している。
【0050】
第1送風機31が送風した場合、図1中に白抜矢符A1にて示すように空気が流通する。更に詳細には、機器外部から第1吸込口33を介して後側通風路32bへ空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気は、後側通風路32bを前方向へ流通する。このとき、吸い込まれた空気は空気浄化部30を通過することによって浄化される。即ち、吸い込まれた空気は浄化空気になる。
浄化空気は、後側通風路32bから開口102を介して前側通風路32aへ流通する。前側通風路32aへ流通した浄化空気は、前側通風路32aを上方向へ流通し、前側通風路32aから、第1吹出口34を介して機器外部へ吹き出る。このとき、浄化空気の吹出方向は上向きであるが、図示しない風向板を第1吹出口34に配することによって、浄化空気の吹出方向を規制する構成でもよい。
【0051】
機器本体1にイオン発生ユニット2が装着されると、第1吹出口34の一部がイオン発生ユニット2の筐体200によって被覆される。ただし、第1吹出口34を介した浄化空気の吹き出しを、筐体200が大幅に阻害することはない。また、筐体200が第1吹出口34の開口面積を狭めるかたちになるため、第1吹出口34を介して吹き出る浄化空気の流速が向上する。なお、第1吹出口34の開口位置とイオン発生ユニット2の装着位置とは、互いに干渉しない位置であってもよい。
次に、イオン発生ユニット2について説明する。
図1に示すように、筐体200の内部には、互いに区画されている第2通風路42と第2制御室201とが形成されている。
【0052】
第2制御室201は、筐体200の後方上部に位置しており、第2制御室201には、第2制御部21及びバッテリ45等が内蔵されている。第2制御部21は、イオン発生ユニット2の制御中枢である。
第2通風路42は、筐体200の後方下部に位置する後下側通風路421と、後下側通風路421に連通し、筐体200の前方下部に位置する前下側通風路422と、前下側通風路422に連通し、筐体200の前方上部に位置する前上側通風路423とを有する。
第2通風路42には、第2吸込口43,43(図2〜図4参照)及び第2吹出口44(図1〜図4参照)が設けられている。
【0053】
図2に示すように、2つの第2吸込口43,43は、筐体200の左右両側面部に1つずつ開口しており、第2吸込口43,43を介して、イオン発生ユニット2の外部(以下、ユニット外部という)と後下側通風路421とが連通している。
各第2吸込口43には、第2吸込口43を流通する空気に含まれる粗い塵埃を捕集し除去する図示しないエアフィルタが配されている。
図1及び図2に示すように、後下側通風路421には、第2送風機41が配されている。
【0054】
第2送風機41はシロッコファンであり、電動のファンモータ411(図2及び図5参照)と、2個の羽根車412,412(図1及び図2参照)とを備えている。
ファンモータ411は筐体200に固定されている。ファンモータ411の左右両側部からは2本の出力軸413,413が突出している。本実施の形態におけるファンモータ411の回転数は、回転数R21、回転数R22、及び回転数R23の3段階に切替可能である。回転数R21、回転数R22、及び回転数R23は、例えば450rpm 、750rpm 、及び1000rpm である。
【0055】
羽根車412,412は、ファンモータ411の出力軸413,413に固定されている。羽根車412,412は、ファンモータ411の駆動によって、図1に示す矢符方向に回転する。羽根車412,412が回転することによって、空気が送風される。ファンモータ411の回転数が高い(又は低い)ほど、第2送風機41の送風量は多い(又は少ない)。
前下側通風路422の壁面部には、第2通風路42を流通する空気を後下側通風路421から前上側通風路423へ滑らかに案内するための曲面状の案内面部42aが含まれている。
前上側通風路423には、イオン発生部40が配されている。
【0056】
イオン発生部40は、図示しないイオン発生電極と、イオン発生電極に対向配置されている対向電極とを備え、コロナ放電によって、正イオン及び負イオンが発生するよう構成されている。発生した正イオン及び負イオン(以下、正負イオンという)は、前上側通風路423を流通する空気中に浮遊する。
第2吹出口44は、筐体200の天板部前側に開口しており、第2吹出口44を介して、ユニット外部と前上側通風路423とが連通している。
【0057】
第2送風機41が送風した場合、図1、図2、及び図4中に白抜矢符A2にて示すように、ユニット外部から第2吸込口43,43を介して後下側通風路421へ空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気は、後下側通風路421から前下側通風路422を通って前上側通風路423へ流通する。前上側通風路423へ流通した空気は、イオン発生部40で発生したイオンを含むイオン含有空気になる。イオン含有空気は、前上側通風路423から第2吹出口44を介してユニット外部へ吹き出る。このとき、イオン含有空気の吹出方向は上向きであるが、図示しない風向板を第2吹出口44に配することによって、浄化空気の吹出方向を規制する構成でもよい。
【0058】
イオン含有空気と共にユニット外部へ放出された正負イオンは、菌類、ウィルス、及びアレルゲン等を死滅又は不活性化させ、悪臭の原因となる物質(例えばアセトアルデヒドのような有機化合物)を分解する。
装着状態である場合、第1送風機31、イオン発生部40、及び第2送風機41が全てオンであるときは、機器本体1から浄化空気が吹き出て、イオン発生ユニット2からイオン含有空気が吹き出る。また、吹き出た浄化空気とイオン含有空気とが空気清浄機5の外部で自然に混合されて、イオン含有浄化空気となる。
【0059】
なお、機器本体1から吹き出た浄化空気がイオン発生ユニット2へ吸い込まれるように第1吹出口34及び第2吸込口43,43を配置してもよい。この場合には、イオン発生ユニット2からイオン含有浄化空気が吹き出る。
また、第1吹出口34の近傍にイオン発生部40とは異なるイオン発生部が配されていてもよい。この場合には、機器本体1からイオン含有浄化空気が吹き出る。
装着状態である場合、第1送風機31がオンであり、イオン発生部40と第2送風機41とがオフであるときは、第1吹出口34から浄化空気が吹き出るが、イオン含有空気は吹き出ない。
【0060】
非装着状態である場合、単独で運転されるイオン発生ユニット2の第2吹出口44から、イオン含有空気が吹き出る。
なお、イオン発生ユニット2が第2通風路42の中途に空気浄化部30とは異なる空気浄化部を備える構成でもよい。この場合、第2吹出口44からイオン含有浄化空気が吹き出る。
【0061】
次に、操作パネル22について説明する。
操作パネル22は、筐体200の天板部後側に配されている。一方、筐体100には操作パネルが配されていない。何故ならば、イオン発生ユニット2は単独で運転されるが、機器本体1は単独で運転されないからである。装着状態においては、操作パネル22は、空気清浄機5全体の操作パネルとして扱われ、非装着状態においてはイオン発生ユニット2単体の操作パネルとして扱われる。
図6は、操作パネル22の外観を模式的に示す平面図である。
図5及び図6に示すように、操作パネル22には、複数個の操作ボタン221〜223と、複数個の表示ランプ224〜229が設けられている。
【0062】
操作ボタン221〜223は左右方向に並設されており、表示ランプ224は操作ボタン221の近傍に、表示ランプ225は操作ボタン222の近傍に、表示ランプ226〜229は、操作ボタン223の近傍に、夫々配されている。
表示ランプ224〜229は、夫々LEDを用いてなる。表示ランプ224〜229夫々の点灯/非点灯によって、ユーザに対し、所定の情報が報知される。
操作ボタン221〜223夫々は、ユーザによって操作される。
操作ボタン221〜223の何れかが操作された場合、操作された操作ボタン221〜223に対応する操作信号が、操作パネル22から第2制御部21へ出力される。操作信号が入力されたとき、第2制御部21は、入力された操作信号に応じて、イオン発生ユニット2の各部の動作を制御する。
【0063】
装着状態である場合、操作ボタン221,223の何れかに対応する操作信号が入力されたとき、第2制御部21は、入力された操作信号に応じた制御信号を、第1コネクタ10及び第2コネクタ20を介して機器本体1の第1制御部11へ出力する。第1制御部11は、入力された制御信号に応じて、機器本体1の各部の動作を制御する。
操作ボタン221は、空気清浄機5全体又はイオン発生ユニット2単体の運転状態と運転停止状態とを切り替えるための運転/停止ボタンである。
【0064】
空気清浄機5全体が運転停止状態である場合に操作ボタン221が操作されたとき、第2制御部21は、表示ランプ224,225、イオン発生部40、及び第2送風機41(具体的にはファンモータ411)夫々をオンにする。更に、第2制御部21は、操作ボタン221に係る制御信号を第1制御部11へ出力する。
このとき、第1制御部11は、第1送風機31(具体的にはファンモータ311)をオンにし、臭気センサ12及び埃センサ13から出力された検出結果の受け付けを開始する。
以上の結果、空気清浄機5全体は運転停止状態から運転状態へ切り替えられる。
【0065】
空気清浄機5全体が運転状態である場合に操作ボタン221が操作されたとき、第2制御部21は、表示ランプ224,225、イオン発生部40、及び第2送風機41夫々をオフにする。更に、第2制御部21は、操作ボタン221に係る制御信号を第1制御部11へ出力する。
このとき、第1制御部11は、ファンモータ311をオフにし、臭気センサ12及び埃センサ13から出力された検出結果の受け付けを終了する。
以上の結果、空気清浄機5全体は運転状態から運転停止状態へ切り替えられる。
【0066】
イオン発生ユニット2単体が運転停止状態である場合に操作ボタン221が操作されたとき、第2制御部21は、表示ランプ224,225、イオン発生部40、及び第2送風機41夫々をオンにする。この結果、イオン発生ユニット2単体は運転停止状態から運転状態へ切り替えられる。
イオン発生ユニット2単体が運転状態である場合に操作ボタン221が操作されたとき、第2制御部21は、表示ランプ224,225、イオン発生部40、及び第2送風機41夫々をオフにする。この結果、イオン発生ユニット2単体は運転状態から運転停止状態へ切り替えられる。
操作ボタン222は、正負イオンの生成及び空気の送風を行なうか否かを切り替えるためのイオン入ボタンである。
【0067】
空気清浄機5全体が運転状態である場合に、操作ボタン222が操作されたとき、第2制御部21は、表示ランプ225、イオン発生部40、及び第2送風機41夫々をオンからオフに切り替えるか、オフからオンに切り替える。正負イオンの放出が不要である場合には、イオン発生部40及び第2送風機41をオフにすることによって、空気浄化部30による空気の浄化を行ないつつ、空気清浄機5全体の消費電力を低減することができる。
非装着状態である場合、第2制御部21は、操作ボタン222の操作を無視する。
操作ボタン223は、風量切替ボタンである。
【0068】
空気清浄機5全体が運転状態である場合は、操作ボタン223が操作される都度、第2制御部21は、イオン発生ユニット2の風量モードを、「自動」モード→「強」モード→「中」モード→「静音」モード→「自動」モードの順に切り替える。更に、第2制御部233は、操作ボタン221に係る制御信号を第1制御部11へ出力する。
このとき、第1制御部11は、機器本体1の風量モードを「自動」モード→「強」モード→「中」モード→「静音」モード→「自動」モードの順に切り替える。
【0069】
イオン発生ユニット2単体が運転状態である場合は、操作ボタン223が操作される都度、第2制御部21は、イオン発生ユニット2の風量モードを、「強」モード→「中」モード→「静音」モード→「強」モードの順に切り替える。
なお、イオン発生ユニット2単体が「自動」モードを有していてもよい。この場合、イオン発生ユニット2が臭気センサ12及び埃センサ13とは異なる臭気センサ及び埃センサを備え、これらの検出結果に基づいて第2制御部21が空気の汚染度を演算する必要がある。
【0070】
表示ランプ226〜229は、夫々が「自動」モード、「強」モード、「中」モード、及び「静音」モードに対応しており、これらの内、現在設定されているモードに対応しているもののみが点灯し、他は点灯しない。具体的には、例えば「中」モードに設定されている場合、表示ランプ228が点灯し、表示ランプ226,227,229は点灯しない。
「強」モードにおける第1制御部11は、ファンモータ311の回転数を回転数R13に設定する。同様に、「中」モード(又は「静音」モード)における第1制御部11は、ファンモータ311の回転数を回転数R12(又は回転数R11)に設定する。
【0071】
「自動」モードにおける第1制御部11は、空気の汚染度が高い(又は低い)場合はファンモータ311の回転数を回転数R13(又は回転数R11)に設定し、空気の汚染度が中程度である場合は回転数R12に設定する。つまり、空気の汚染度が高いほど、第1送風機31の送風量が増大する。第1送風機31の送風量が増大すると、多量の空気が空気浄化部30を通過するため、空気清浄の効率が向上する。
「強」モードにおける第2制御部21は、ファンモータ411の回転数を回転数R23に設定する。同様に、「中」モード(又は「静音」モード)における第2制御部21は、ファンモータ411の回転数を回転数R22(又は回転数R21)に設定する。
【0072】
「自動」モードにおける第2制御部21は、空気の汚染度が高い(又は低い)場合はファンモータ411の回転数を回転数R23(又は回転数R21)に設定し、空気の汚染度が中程度である場合は回転数R22に設定する。つまり、空気の汚染度が高いほど、第2送風機41の送風量が増大する。第2送風機41の送風量が増大すると、正負イオンが効率よく放出されるため、空気清浄の効率が向上する。
以上のような風量モード、及び空気の汚染度夫々と回転数との関係は、第1制御部11及び第2制御部21に予め与えられている。
【0073】
なお、機器本体1単体も運転可能な構成であってもよい。このとき、操作ボタン222及び表示ランプ225を除く操作パネル22に相当するものが、機器本体1に備えられていることが望ましい。
以上のような空気清浄機5は、例えば空気清浄機5全体を居間に配置し、ユーザが居間で過ごしている間は空気清浄機5全体を運転し、就寝の際、イオン発生ユニット2単体のみを寝室へ持って行って運転する、といったような使い方をすることができる。何故ならば、イオン発生ユニット2単体は、空気清浄機5全体に比べて小型軽量であるため、空気清浄機5全体よりも持ち運びが容易だからである。
【0074】
ところで、従来の一般的な空気清浄機は、イオン発生ユニット2を備えておらず、第1吹出口34の近傍に、イオン発生部40が配される構成である。このような構成では、第1吹出口34の近傍を流通する空気の風速が高ければ、正負イオンを効率よく機外へ放出させることができる。しかしながら、第1吸込口33を介して吸い込まれた空気が空気浄化部30を通過する際に圧力損失が生じるため、第1吹出口34の近傍を流通する空気の風速を高めることは困難である。
一方、本実施の形態における空気清浄機5は、イオン発生ユニット2に脱臭フィルタ及び集塵フィルタが備えられていないため、第2吹出口44の近傍を流通する空気の風速を容易に高めることができる。この結果、正負イオンを効率よくユニット外部へ放出させることができる。
【0075】
実施の形態 2.
図7及び図8は、本発明の実施の形態2に係る空気清浄機5の外観を模式的に示す斜視図である。図9は、空気清浄機5の制御系の要部構成を示すブロック図である。図10は、空気清浄機5のイオン発生ユニット2に備えられている第2操作パネル46の外観を模式的に示す平面図である。図7〜図10は、実施の形態1の図3〜図6に対応する。
実施の形態1では、空気清浄機5全体及びイオン発生ユニット2単体の何れか一方での運転が可能であるが、本実施の形態では、更に、機器本体1単体での運転が可能である。以下では、実施の形態1との差異を説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0076】
機器本体1は、第1操作パネル36(図7〜図9参照)を備え、イオン発生ユニット2は、実施の形態1の操作パネル22に替えて、第2操作パネル46(図8〜図10参照)を備える。
第1操作パネル36は、筐体100の後側の天板部に配されている。このため、第1操作パネル36は、装着状態である場合も非装着状態である場合も外部に露出している。
【0077】
装着状態においては、第1操作パネル36は、空気清浄機5全体の操作パネルとして扱われる。このため、第1操作パネル36には、操作ボタン361〜363と、複数個の表示ランプ364〜369が設けられている。これらは、実施の形態1の操作ボタン221〜223と表示ランプ224〜229とに対応する。非装着状態においては、第1操作パネル36は、機器本体1単体の操作パネルとして扱われる。
操作ボタン361〜363の何れかが操作された場合、操作された操作ボタン361〜363に対応する操作信号が、第1操作パネル36から第1制御部11へ出力される。操作信号が入力されたとき、第1制御部11は、入力された操作信号に応じて、機器本体1の各部の動作を制御する。
【0078】
装着状態である場合、操作ボタン361,363の何れかに対応する操作信号が入力されたとき、第1制御部11は、入力された操作信号に応じた制御信号を、第1コネクタ10及び第2コネクタ20を介してイオン発生ユニット2の第2制御部21へ出力する。第2制御部21は、入力された制御信号に応じて、イオン発生ユニット2の各部の動作を制御する。
【0079】
第2操作パネル46は、非装着状態においてはイオン発生ユニット2単体の操作パネルとして扱われるが、装着状態においては操作パネルとして扱われない。このような第2操作パネル46は、非装着状態である場合はユニット外部に露出しているが、装着状態である場合には、筐体100の前側の天板部と後側の天板部との間に介在する前面部によって隠蔽される。このために、第2操作パネル46は、筐体200の後面部に配されている。
第2操作パネル46には、操作ボタン461,463及び表示ランプ464,467,468,469が設けられている。これらは、実施の形態1の操作ボタン221,223及び表示ランプ224,227,228,229に対応する。
【0080】
非装着状態である場合(図9に示す破線の矢符参照)、操作ボタン461,463の何れかが操作された場合、操作された操作ボタン461,463に対応する操作信号が、第2操作パネル46から第2制御部21へ出力される。操作信号が入力されたとき、第2制御部21は、入力された操作信号に応じて、イオン発生ユニット2の各部の動作を制御する。
以上のような空気清浄機5は、第1操作パネル36及び第2操作パネル46を操作することによって、機器本体1単体及びイオン発生ユニット2単体で夫々運転が可能である。
【0081】
しかも、空気清浄機5全体を使用する場合には、第1操作パネル36及び第2操作パネル46の内、第1操作パネル36のみがユーザの目に触れ、無用の第2操作パネル46が隠される。このため、ユーザが操作に戸惑うことがない。また、空気清浄機5全体の意匠性が向上されている。
【0082】
実施の形態 3.
図11及び図12は、本発明の実施の形態3に係る空気清浄機5の要部構成を模式的に示す側面断面図及び正面断面図であり、実施の形態1の図1及び図2に対応している。即ち、図11及び図12は、共に、機器本体1にイオン発生ユニット2が装着されている場合を示している。
図13は、図11と同様に、空気清浄機5の要部構成を模式的に示す側面断面図であるが、図11とは異なり、機器本体1にイオン発生ユニット2が装着されていない場合を示している。
実施の形態1では、第1通風路32及び第2通風路42は互いに独立である。
【0083】
しかしながら、本実施の形態では、装着状態である場合に、第1通風路32から第1吹出口34を介して吹き出した空気の一部が直接的に第2通風路42の内部へ流入するよう構成されている。このために、図11及び図13に示すように、第2通風路42に、流入口47が設けられている。また、第2送風機41と流入口47との間に、ダンパ(通風調節部)42bが配されている。
以下では、実施の形態1との差異を説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
ダンパ42bは、一端部が回転自在に支持されている板状になしてあり、少なくとも非装着状態である場合は、第2通風路42の壁面部の一部を形成している。
【0084】
流入口47は、第2通風路42の前下側通風路422に開口している。即ち、第2通風路42には、第2吸込口43,43と、第2送風機41が位置している後下側通風路421と、流入口47が位置している前下側通風路422と、イオン発生部40が位置している前上側通風路423と、第2吹出口44とがこの順で配されている。
イオン発生ユニット2は、流入口47が第1吹出口34の一部に向けて開口するよう機器本体1に装着される。このとき、第1吹出口34の一部がイオン発生ユニット2の筐体200によって被覆される。
【0085】
ただし、流入口47は、非装着状態であるか、又は、装着状態であっても第1送風機31が送風していない場合には、図13に示すような傾斜姿勢になっているダンパ42bによって閉鎖されている。この結果、流入口47を介した空気の流通が禁止される。この状態におけるダンパ42bは、実施の形態1の案内面部42aと同様に機能する。
装着状態である場合は、空気浄化部30、第1送風機31、第1通風路32、及びイオン発生部40が機能する。このため、第1送風機31が送風することによって、図11及び図12中に白抜矢符A30にて示すように、空気が流通する。即ち、第1吸込口33を介して吸い込まれた空気が空気浄化部30で浄化され、第1吹出口34を介して浄化空気が吹き出る。
【0086】
ダンパ42bは、第1吹出口34から吹き出た浄化空気の一部によって押し上げられる。このとき、ダンパ42bが一端部を中心に図11に示す矢符方向へ回転して縦姿勢になるため、流入口47が開放される。この結果、開放された流入口47と第1吹出口34の一部とを介して、第2通風路42の前下側通風路422と第1通風路32の前側通風路32aとが連通する。一方、第1吹出口34の残部を介して、機器外部と前側通風路32aとが連通している。
第1吹出口34を介して吹き出た浄化空気の一部は、流入口47を介して第2通風路42の内部、更に詳細には前下側通風路422の内部へ流入する。
【0087】
第2通風路42の内部へ流入した浄化空気は、前下側通風路422を通って前上側通風路423へ流通する。前上側通風路423へ流通した浄化空気は、イオン発生部40で発生したイオンを含むイオン含有浄化空気になる。イオン含有浄化空気は、前上側通風路423から第2吹出口44を介してユニット外部へ吹き出る。
【0088】
第1吹出口34を介して吹き出た浄化空気の残部は、機器外部へ拡散する。
ところで、第1吹出口34から吹き出た浄化空気の一部によって押し上げられたダンパ42bは、第1吹出口34から更に吹き出る浄化空気の一部によって縦姿勢の状態に固定される。このとき、ダンパ42bは、流入口47を開放するのみならず、後下側通風路421と前下側通風路422及び前上側通風路423との連通を遮断する。
【0089】
装着状態である場合、少なくとも第1送風機31が送風している間は、第2制御部21は、第2送風機41をオフにする。何故ならば、第2送風機41が送風せずとも第1送風機31の送風によってイオン含有浄化空気が吹き出るため、第2送風機41をオンにする必要がないからである。更に、第2送風機41が送風することによって、ダンパ42bが無用に図13に示すような傾斜姿勢に戻り、流入口47を閉鎖する虞があるからである。
【0090】
ダンパ42bが後下側通風路421と前下側通風路422及び前上側通風路423との連通を遮断することによって、第2吸込口43,43を介した空気の流通が禁止される。従って、流入口47を介して前上側通風路423へ流通した浄化空気、又はイオン含有浄化空気が、後下側通風路421へ逆流し、第2吸込口43,43を介して外部へ吹き出る虞もない。
【0091】
この後、第1送風機31が送風を停止した場合、又は、装着状態から非装着状態になった場合、ダンパ42bは、自重によって一端部を中心に図13に示す矢符方向へ回転し、傾斜姿勢に戻る。このとき、後下側通風路421と前下側通風路422及び前上側通風路423とが連通し、流入口47が閉鎖される。そして、第2送風機41が送風している間、ダンパ42bは、前下側通風路422を流通する空気によって、傾斜姿勢に固定される。
以上の結果、イオン発生ユニット2単体は、図13に白抜矢符A31にて示すように、実施の形態1のイオン発生ユニット2単体と同様に、イオン含有空気を吹き出すことができる。ここで、図12に実線又は二点鎖線で示す白抜矢符A31は、非装着状態である場合の空気の流通方向を示したものである。
【0092】
以上のようなダンパ42bは、本発明の実施の形態における切替部として機能する。
なお、空気清浄機5は、装着状態である場合に、第1吹出口34を介して吹き出した空気の全部が直接的に第2通風路42の内部へ流入するよう構成してもよい。
【0093】
また、空気清浄機5は、流入した浄化空気による押し上げ又は自重によってダンパ42bの姿勢が変更される構成に限定するものではない。例えば、空気清浄機5は、機器本体1に対するイオン発生ユニット2の着脱に応じて、ダンパ42bの姿勢が機械的に変更される構成でもよい。また、空気清浄機5は、ダンパ42bの姿勢を変更させるべくダンパ42bを回転させる電動モータを備えていてもよい。
【0094】
更に、ダンパ42bが流入口47を開放しても、後下側通風路421と前下側通風路422及び前上側通風路423との連通は遮断されない構成でもよい。ただし、この場合のイオン発生ユニット2は、第2吸込口43,43を開閉するシャッタのようなものを別途備えていることが好ましい。このとき、流入口47の開放と共に第2吸込口43,43が閉鎖され、流入口47の閉鎖と共に第2吸込口43,43が開放される。
更にまた、空気清浄機5は、1個の第2吸込口を有し、この第2吸込口が流入口を兼ねている構成でもよい。この場合、ダンパ42bのような切替部を備えている必要はない。
【0095】
また、空気清浄機5は、実施の形態1と同様の操作パネル22に替えて、実施の形態2と同様の第1操作パネル36及び第2操作パネル46を備えていてもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0096】
例えば、空気浄化部30は、脱臭フィルタ301及び集塵フィルタ302を有するものに限定されない。具体的には、空気浄化部30は、吸い込まれた空気を水中に通すことによって浄化する構成でもよい。また、空気浄化部30は、イオン発生部で発生した正負イオンによる空気中のカビ及び臭い成分等の分解を行なう構成でもよい。
ファンモータ311又はファンモータ411の回転数は、一定であってもよく、2段階若しくは4段階以上の多段階又は無段階に切替可能であってもよい。
また、本発明の効果がある限りにおいて、空気清浄機1に、実施の形態1〜3に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
【符号の説明】
【0097】
1 機器本体
30 空気浄化部
31 第1送風機
32 第1通風路
33 第1吸込口
34 第1吹出口
36 第1操作パネル(第1操作部)
2 イオン発生ユニット
40 イオン発生部
41 第2送風機
42 第2通風路
43 第2吸込口
44 第2吹出口
45 バッテリ
46 第2操作パネル(第2操作部)
47 流入口
48 ダンパ(切替部)
5 空気清浄機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を浄化するための空気浄化部、空気を送風する第1送風機、及び、空気が流通可能な第1通風路を有する機器本体と、
イオンを発生させるイオン発生部を有し、前記機器本体に着脱可能なイオン発生ユニットと
を備え、
前記第1通風路には、前記第1送風機が送風することによって、外部から空気を吸い込む第1吸込口、及び、吸い込んだ空気を前記空気浄化部で浄化してから外部へ吹き出す第1吹出口が設けられている空気清浄機であって、
前記イオン発生ユニットは、
空気を送風する第2送風機と、
該第2送風機が送風することによって、外部から空気を吸い込む第2吸込口、及び、吸い込んだ空気を前記イオン発生部で発生したイオンと共に外部へ吹き出す第2吹出口が設けられている第2通風路と
を有し、
前記イオン発生ユニットが前記機器本体に装着されている場合は、前記機器本体から前記イオン発生ユニットへ給電されるようにしてあり、
前記イオン発生ユニットが前記機器本体に装着されていない場合は、少なくとも前記イオン発生部、前記第2送風機、及び前記第2通風路が機能するようにしてあることを特徴とする空気清浄機。
【請求項2】
前記イオン発生ユニットが前記機器本体に装着されている場合は、少なくとも前記空気浄化部、前記第1送風機、前記第1通風路、及び前記イオン発生部が機能するようにしてあり、
前記第2通風路には、前記イオン発生ユニットが前記機器本体に装着されている場合に前記第1吹出口を介して吹き出した空気の一部又は全部が直接的に前記第2通風路の内部へ流入する流入口が設けられており、
該流入口を介して流入した空気を前記イオン発生部で発生したイオンと共に外部へ吹き出すようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項3】
前記流入口を介して流入した空気を、前記イオン発生部で発生したイオンと共に前記第2吹出口を介して外部へ吹き出すようにしてあり、
前記イオン発生ユニットが前記機器本体に装着されている場合に前記第2吸込口を介した空気の流通が禁止され、装着されていない場合に前記流入口を介した空気の流通が禁止されるようにしてあることを特徴とする請求項2に記載の空気清浄機。
【請求項4】
前記第2通風路には、前記第2吸込口、前記第2送風機、前記流入口、前記イオン発生部、及び前記第2吹出口がこの順で配されており、
前記第2吸込口及び前記第2送風機が配されている上流側の空間と前記流入口、前記イオン発生部、及び前記第2吹出口が配されている下流側の空間との連通を遮断し、且つ、前記流入口を開放する状態と、前記流入口を閉鎖し、且つ、前記上流側の空間と前記下流側の空間とを連通させる状態とを排他的に切り替える切替部が、前記第2送風機と前記流入口との間に配されていることを特徴とする請求項3に記載の空気清浄機。
【請求項5】
前記イオン発生ユニットは、前記流入口が前記第1吹出口に向けて開口するよう前記機器本体に装着されるようにしてあることを特徴とする請求項2から4の何れかひとつに記載の空気清浄機。
【請求項6】
前記イオン発生ユニットは、
前記機器本体に装着されている場合に前記機器本体から給電されることによって充電され、前記機器本体に装着されていない場合に前記第2送風機及び前記イオン発生部へ給電するバッテリ
を更に有することを特徴とする請求項1から5の何れかひとつに記載の空気清浄機。
【請求項7】
前記機器本体は、
該機器本体、及び該機器本体に装着されているイオン発生ユニットを運転する場合に操作される第1操作部を有し、
前記イオン発生ユニットは、
前記機器本体に装着されていない前記イオン発生ユニットを運転する場合に操作される第2操作部を有し、該第2操作部が前記機器本体によって隠蔽される姿勢で前記機器本体に装着されるようにしてあることを特徴とする請求項1から6の何れかひとつに記載の空気清浄機。
【請求項8】
イオンを発生させるイオン発生部を有し、他の機器に着脱可能なイオン発生ユニットであって、
空気を送風する送風機と、
該送風機が送風することによって、外部から空気を吸い込む吸込口、及び、吸い込んだ空気を前記イオン発生部で発生したイオンと共に外部へ吹き出す吹出口が設けられている通風路と
を有し、
前記他の機器に装着されている場合は前記他の機器から給電されるようにしてあり、
前記他の機器に装着されていない場合は少なくとも前記イオン発生部、前記送風機、及び前記通風路が機能するようにしてあることを特徴とするイオン発生ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−57459(P2013−57459A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−196255(P2011−196255)
【出願日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)