説明

空気絶縁装置

耐荷重本体部、耐荷重本体部に接続された頂部分(24)および底部分;ならびに頂部分および底部分に接続され、それらを通り抜けるコイル状絶縁空気ライン(14、14’)を有して成る空気絶縁装置(20)であって、頂部分および底部分の双方が、外部取付具の間に装置を取り付けるための取付手段(21)を有することを特徴とする空気式絶縁装置を開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体部;本体部に接続されている頂部分および底部分;ならびに頂部分および底部分に接続して、それらを通り抜けるコイル状絶縁空気ラインを有して成る、空気絶縁装置に関する。
【0002】
図1は、機械加工された平坦な頂部分および底部分12、13に接続されたシリンダー状PETコア11を有して成る、常套のそのような空気絶縁装置10の断面図である。簡単にするために、頂部分および底部分をコアに接続する手段は、図1から省かれているが、頂部分および底部分に埋め込まれ、かつコア内のねじ穴に固定されるボルトを含むであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
絶縁空気ライン14、14’は、コアの周りでらせん状に巻き、頂部分および底部分に接続される。底部分13は、装置を支持基材(図示せず)に取り付けるための、フランジ付きの平坦な面を有する。頂部分12は、空気ラインが、平坦部分における箇所15、15’にて頂部分を通り抜けるように構成されており、底部分は、空気ラインが、フランジ付き部分にある箇所16、16’にて底部分を通り抜けるように構成されている。シース17は、コアおよび空気ライン14、14’を包囲しており、外側本体部18は、環状クーリングフィン19を支持する。絶縁空気ラインがらせん状に巻くことは、空気絶縁装置の全体寸法よりも遙かに長い空気ラインの全長を提供し、それによって、そうでない場合よりも、空気ラインに沿ってより高い破壊電圧をもたらす。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に従って:耐荷重本体部;耐荷重本体部に接続された頂部分および底部分;ならびに頂部分および底部分に接続され、それらを通り抜けるコイル状絶縁空気ラインを有して成る空気絶縁装置であって、頂部分および底部分の双方が、外部取付具の間に装置を取り付けるための取付手段を有することを特徴とする、空気絶縁装置を提供する。
【0005】
このような空気絶縁装置を耐荷重要素として用いることができることを、本発明は実現した。例えば、底部分を、支持基材に取り付けることができ、頂部分を、外部取付具に接続し、それを支持することができ、外部取付具は特に、電車またはトラム用の架空送電線から電流を収集するためのパンタグラフのような、絶縁空気フィードを必要とするものである。
【0006】
頂部分もしくは底部分の一方または双方は、装置を外部取付具に隣接させるための平坦な面を含む取付手段を有してよい。これは、フランジ付きの平坦な面であってよく、その場合、このようなフランジ付きの平坦な面を有する部分またはそれぞれの部分が構成されてよく、それによって、空気ラインは、外部取付具が取り付けられてよい部分に対してフランジの対向する側で、その部分を出る。
【0007】
頂部分および底部分の双方は、装置を外部取付具に取り付けるための平坦な面を含む取付手段を有してよい。
【0008】
平坦な面を有する部分またはそれぞれの部分が構成されてよく、それによって、空気ラインは、その平坦な面に平行にその部分を出る、ならびに/あるいはそれによって、空気ラインは、その部分を出て、平坦な面と面一に配置されているラインコネクタに至る。
【0009】
本発明に基づく装置は、複数の空気ラインを有して成ってよく、そのそれぞれは、耐荷重本体部の周りで巻き、頂部分および底部分を通り抜ける。
【0010】
本発明を、以下の図面を参照して、実施例のみによって説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、先に説明したように、常套の空気絶縁装置の説明断面図である。
【図2】図2は、本発明に基づく、第1の実施形態の空気絶縁装置の説明断面図である。
【図3】図3は、本発明に基づく、第2の実施形態の空気絶縁装置の説明断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図2を参照して、本発明に基づく、第1の実施形態の空気絶縁装置20を図示する。空気絶縁装置20は、図1に図示する常套の空気絶縁装置10と類似しているが、頂部分24が本発明に基づいて構成されているという差異を有する。
【0013】
具体的には、頂部分24は、平坦部分、および外部取付具(図示せず)をコアのねじ穴にボルトで留めるのを可能にする、開口部の形態の取付手段21を有する。更に、空気ライン14、14’、23、23’は、その平坦部分から離れて、かつ平坦部分に平行に、頂部分の側方にて頂部分を通り抜けて出て、それによって、外部取付具の取り付けを妨害するのを避ける。頂部分からの空気ライン14、14’の出口の箇所は、ラインコネクタ22、22’が頂部分に取り付けられている場合、ラインコネクタ22、22’が、平坦な面と面一に位置するように存在する。
【0014】
本発明に基づく第2の実施形態の空気絶縁装置30を図3に図示する。この装置は、図2に図示する空気絶縁装置の頂部分および変更した底部分33を有し、それによって、空気ライン14、14’は、フランジに平行に、フランジから離れて、底部分の側方において、かつ外部取付具が取り付けられてよい部分に対してフランジの対向する側で、底部分を通り抜けて出る。
【0015】
本発明に基づく空気絶縁装置は、原理上は、図2および図3で説明したどちらの実施形態からの頂部分および底部分でも構成されることができ、あるいは実際には、外部取付具が取り付けられるのを可能にし、そのようにする場合、本発明の範囲から逸脱しない、別の実施形態のそのような部分で構成されることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
耐荷重本体部(11);耐荷重本体部に接続された頂部分(24)および底部分(33);ならびに頂部分および底部分に接続され、それらを通り抜けるコイル状絶縁空気ライン(14、14’)を有して成る空気絶縁装置(20、30)であって、頂部分および底部分の双方が、装置を外部取付具の間に取り付けるための取付手段(21、21’34、34’)を有することを特徴とする空気絶縁装置。
【請求項2】
頂部分(24)もしくは底部分(33)の一方または頂部分および底部分の双方は、装置を外部取付具に隣接させるための平坦な面を含む取付手段を有する、請求項1に記載の装置(20、30)。
【請求項3】
頂部分(24)もしくは底部分(33)の一方または双方は、装置を外部取付具に隣接させるためのフランジ付きの平坦な面を含む取付手段を有する、請求項2に記載の装置(20、30)。
【請求項4】
フランジ付きの平坦な面を有する部分またはそれぞれの部分(33)が構成され、それによって、空気ライン(14、14’)が、外部取付具が取り付けられてよい部分に対してフランジの対向する側でその部分を出る、請求項3に記載の装置(20、30)。
【請求項5】
頂部分(24)および底部分(33)の双方は、装置を外部取付具に取り付けるための平坦な面を含む取付手段を有する、請求項2に記載の装置(20、30)。
【請求項6】
平坦な面を有する部分またはそれぞれの部分(33)は構成され、それによって、空気ライン(14、14’)が、その平坦な面に平行にその部分を出る、請求項2に記載の装置(20、30)。
【請求項7】
平坦な面を有する部分またはそれぞれの部分(33)が構成され、それによって、空気ライン(14、14’)が、その部分を出て、平坦な面と面一に配置されているラインコネクタに至る、請求項2に記載の装置(20、30)。
【請求項8】
複数の空気ライン(14、14’)を有して成り、それぞれが、耐荷重本体部(11)の周囲で巻き付けられ、頂部分(24)および底部分(33)を通り抜ける、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の装置(20、30)。
【請求項9】
底部分(33)は、基材に取り付けられ、かつ頂部分(24)は、絶縁空気フィードを必要とする外部取付具に接続され、それを支持する、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の装置(20、30)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−526778(P2011−526778A)
【公表日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−515607(P2011−515607)
【出願日】平成21年6月15日(2009.6.15)
【国際出願番号】PCT/GB2009/050673
【国際公開番号】WO2010/001145
【国際公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(501106735)タイコ・エレクトロニクス・ユーケイ・リミテッド (5)
【氏名又は名称原語表記】TYCO ELECTRONICS UK LIMITED
【Fターム(参考)】