説明

空気調和機用清掃装置と空気調和機

【課題】小型で、塵埃除去性能に優れた空気調和機用清掃装置を提供する。
【解決手段】エアフィルター(図示せず)の上流側表面に沿って移動すると共にエアフィルターに対向する面の長手方向に開口部41を有する吸引ノズル30と、吸引ノズル30に連結された吸引手段(図示せず)と、開口部41を覆うと共に吸引ノズル30の長手方向に沿って移動可能に設けられた帯状体42とを備え、帯状体42に、吸引手段に連通すると共にエアフィルターに対向して開口した吸引口47aと、吸引口47aに臨んで回転自在に配され、エアフィルターの表面に付着した塵埃を掻き取る回転清掃体46とを配したもので、エアフィルターの表面に付着した塵埃を、回転清掃体46で回転しながら掻き取るので、塵埃の除去性能が飛躍的に向上する。又、エアフィルターをベルト状にしたり、移動させたりする必要が無いので、安価な構成で、空気調和機の小型化が図れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機に取り付けられたエアフィルターの清掃を行う空気調和機用清掃装置と、それを用いた空気調和機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の空気調和機用清掃装置として、図7に示すようなものがあった(例えば、特許文献1参照)。
図7は、上記特許文献1に記載された従来の空気調和機用清掃装置の斜視図及び吸引ノズルの断面図である。
【0003】
図7において、従来の空気調和機用清掃装置1(以下「清掃装置1」という)は、エアフィルター2の上流側表面に沿って上下方向に配された吸引ノズル3と、可撓性に優れた吸引ダクト4を介して吸引ノズル3に連結された吸引装置5と、吸引装置5の排出側に接続されると共に室外と連通する排気ダクト6と、吸引ノズル3を、エアフィルター2の上流側表面に沿って左右に移動させる駆動手段7とを備え、吸引ノズル3のエアフィルター2に対向する面には、縦長の開口3aが設けられ、さらに、図7(b)に示すように、開口3aを覆うと共に、図示しない上下駆動手段により上下に移動するフイルム状部材8と、フイルム状部材8の一部に設けられ、開口3aと連通する塵埃吸引用の吸引口9と、吸引口9の近傍に配され、エアフィルター2に付着した塵埃を掻き取るブラシ体10が設けられている。
【0004】
以上のように構成された従来の清掃装置1の動作、作用は以下の通りである。
まず最初に、吸引ノズル3を、エアフィルター2の一端に、例えば、右端に位置させると共に、吸引口9をエアフィルター2の下端に位置させた後、吸引ノズル3を、右端から左側に駆動手段7で移動させながら、吸引装置5を運転する。これにより、エアフィルター2上に堆積した塵埃がブラシ体10で掻き取られながら、吸引口9から吸引され、開口3a、吸引ダクト4、吸引装置5、排気ダクト6を経て、室外に排出される。
【0005】
吸引ノズル3が、エアフィルター2の左端に達したら、上下駆動手段でフイルム状部材8を、吸引口9の縦寸法分だけ、上方に移動させ、駆動手段7を逆転させて、吸引ノズル3を、今度は、右方向に移動させながら、吸引装置5を運転する。これを、順次繰り返して、吸引口9で、エアフィルター2の上端を清掃し終えるまで行なうことで、エアフィルター2の全面を清掃することができる。
【0006】
また、他の従来の空気調和機用清掃装置として、図8に示すようなものもある(例えば、特許文献2参照)。
図8は、上記特許文献2に記載された従来の空気調和機用清掃装置を搭載した空気調和機本体の断面図である。
【0007】
図8において、空気調和機本体25は、熱交換器11と、室内の空気を取り入れる吸込口12と、前記熱交換器11と前記吸込口12の間に設けられたベルト状のエアフィルター13と、このエアフィルター13を張設した駆動軸15および従動軸16と、前記駆動軸15を回転駆動するサーボモーター14と、前記エアフィルター13で捕集された塵埃を除去する空気調和機用清掃装置17と、前記吸込口12から室内の空気を吸引し、熱交換器11を通して吹き出し口18から、熱交換された空気を室内に吹き出すファン19を備えている。
【0008】
空気調和機用清掃装置17は、ロータ20aとそのロータ20aの外周の長手方向に植毛されたブラシ状の清掃体20bからなる回転清掃体20と、前記回転清掃体20を回転駆動する駆動手段(図示せず)と、前記吸込口12と連通すると共に前記回転清掃体20を内設し排出口21を有する排気管22と、前記排気管22内に設けられた塵埃排出用ファン23から構成されている。
【0009】
上記のように構成された従来の空気調和機用清掃装置17によるエアフィルター13の清掃は、以下のようにして行なわれる。
サーボモーター14を運転して、駆動軸15を回転させてベルト状のエアフィルター13を連続的に移動させながら、その間に、回転清掃体20を回転させると共に塵埃排出用ファン23を運転する。これによりエアフィルター13に付着した塵埃が、回転清掃体20の清掃体20bで連続的に掻き取られ、掻き取られた塵埃は、塵埃排出用ファン23により吸引され、排出口21より室外に排出されるようになっている。
【特許文献1】特開2006−234187号公報
【特許文献2】特開平6−74521号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来の空気調和機用清掃装置の構成では、ブラシ体10で、塵埃を掻き取るとはいえ、エアフィルター2の表面を一方向に撫でるだけなので、塵埃の除去性能に限界があった。
【0011】
また、上記特許文献2に記載された従来の空気調和機用清掃装置の構成では、エアフィルター13がベルト状に形成されているので、空気調和機の奥行き寸法が大きくなると共に、駆動軸15と従動軸16間に張架されて移動するため、早期に痛みやすいという課題があった、
【0012】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、従来のエアフィルターの耐久性を維持しながら、小型で、塵埃の除去性能に優れた空気調和機用清掃装置と、空気調和機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機用清掃装置は、空気調和機に内蔵されたエアフィルターの上流側表面に沿って移動すると共に前記エアフィルターに対向する面の長手方向に開口部を有する吸引ノズルと、前記吸引ノズルに連結された吸引手段と、前記開口部を覆うと共に前記吸引ノズルの長手方向に沿って移動可能に設けられた帯状体と、前記帯状体を移動させる駆動手段とを備え、前記帯状体に、前記吸引手段に連通すると共に前記エアフィルターに対向して開口した吸引口と、前記吸引口に臨んで回転自在に配されると共に、前記エアフィルターの表面に付着した塵埃を掻き取る回転清掃体とを配したもので、エアフィルターの表面に付着した塵埃を、回転清掃体で回転しながら掻き取るので、塵埃の除去性能が飛躍的に向上する。又、エアフィルターをベルト状にしたり、移動させたりする必要が無いので、エアフィルターに必要以上の強度を持たせたり、必要以上に精度よく仕上げる必要が無く、薄くしかも、安価に構成でき、結果的に、空気調和機の小型化を図ることができる。
【0014】
また、吸引ノズルを、その長手方向と直交する方向に、繰り返し移動させながら、帯状体を順次移動させるようにすれば、エアフィルターの全面を清掃することができるので、吸引口の開口面積を小さくし、回転清掃体も小型化することが出来る。また、吸引口の開口面積を小さくし、回転清掃体を小型化することで、吸引手段や、回転清掃体を駆動する駆動源も小型化することができる。
【0015】
また、本発明の空気調和機は、熱交換器と、前記熱交換器の上流側に配され流入する空気に含まれる塵埃を捕獲するエアフィルターと、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和機用清掃装置を備えたもので、エアフィルターの耐久性を維持しながら塵埃の掻き取り性能に優れた空気調和機を提供することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の空気調和機用清掃装置及び空気調和機は、従来のエアフィルターの耐久性を維持しながら、小型で、しかもエアフィルターの塵埃の除去性能に優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
第1の発明は、空気調和機に内蔵されたエアフィルターの上流側表面に沿って移動すると共に前記エアフィルターに対向する面の長手方向に開口部を有する吸引ノズルと、前記吸引ノズルに連結された吸引手段と、前記開口部を覆うと共に前記吸引ノズルの長手方向に沿って移動可能に設けられた帯状体と、前記帯状体を移動させる駆動手段とを備え、前記帯状体に、前記吸引手段に連通すると共に前記エアフィルターに対向して開口した吸引口と、前記吸引口に臨んで回転自在に配されると共に、前記エアフィルターの表面に付着した塵埃を掻き取る回転清掃体とを配したもので、エアフィルターの表面に付着した塵埃を、回転清掃体で回転しながら掻き取るので、塵埃の除去性能が飛躍的に向上する。又、エアフィルターをベルト状にしたり、移動させたりする必要が無いので、エアフィルターに必要以上の強度を持たせたり、必要以上に精度よく仕上げる必要が無く、薄くしかも、安価に構成でき、結果的に、空気調和機の小型化を図ることができる。
【0018】
また、吸引ノズルを、その長手方向と直交する方向に、繰り返し移動させながら、帯状体を順次移動させるようにすれば、エアフィルターの全面を清掃することができるので、吸引口の開口面積を小さくし、回転清掃体も小型化することが出来る。また、吸引口の開口面積を小さくし、回転清掃体を小型化することで、吸引手段や、回転清掃体を駆動する駆動源も小型化することができる。
【0019】
第2の発明は、特に、第1の発明の回転清掃体を、帯状体の移動を駆動源として、回転駆動するようにしたもので、回転清掃体を駆動するための専用の駆動手段が不要になり、空気調和機用清掃装置を安価に提供することができる。特に、駆動手段としてモータなどを用いる場合は、それようの電気配線も不要になるので、組み立ても容易になる。
【0020】
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の回転清掃体を、その回転中心軸が、吸引ノズルの長手方向と直交するように配したもので、空気調和機に内蔵されたエアフィルターが湾曲している場合、吸引ノズルもそれに合わせて湾曲させると共に、エアフィルターに沿って移動させるが、このとき、回転清掃体の回転中心軸が、吸引ノズルの長手方向と直交するように配することで、回転清掃体を、エアフィルターの湾曲部にスムーズに沿わせながら移動させることができ、エアフィルターの表面からの塵埃の除去漏れを防止することができる。
【0021】
第4の発明は、熱交換器と、前記熱交換器の上流側に配され流入する空気に含まれる塵埃を捕獲するエアフィルターと、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和機用清掃装置を備えたもので、エアフィルターの耐久性を維持しながら塵埃の掻き取り性能に優れた空気調和機を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施例によって本発明が限定されるものではない。
【0022】
(実施例1)
本発明の第1の実施例における空気調和機用清掃装置およびそれを搭載した空気調和機について図1〜6を用いて説明する。
図1は、本実施例における空気調和機用清掃装置の全体斜視図である。
【0023】
図1において、本実施例における空気調和機用清掃装置27(以下、「清掃装置27」という)は、空気調和機(図示せず)に内蔵されたエアフィルター29の上流側表面に沿って左右に移動可能に設けられた吸引ノズル30と、可撓性に優れた吸引ダクト31を介して吸引ノズル30に連結された吸引手段32と、吸引手段32の排出側に接続されると共に室外と連通する排気ダクト33と、吸引ノズル30を、エアフィルター29の上流側表面に沿って左右に移動させるノズル移動手段34とを備えている。
【0024】
エアフィルター29は、略格子状に形成された枠体36と、枠体36に一体的に形成されたフィルター網37から構成されている。枠体36の上端及び下端には、吸引ノズル30の上端及び下端のそれぞれをガイドするためのガイドレール38が設けられている。
【0025】
次に、図2〜6を用いて、吸引ノズル30の詳細な構成について述べる。
図2は、吸引ノズルのエアフィルター側から見た斜視図、図3は、吸引ノズルのベルトの駆動部分の側面図、図4は、図2のA−A断面図、図5は、図2のB−B断面図、図6は、同空気調和機用清掃装置の動作を説明するエアフィルターの展開図である。
【0026】
図2〜6において、吸引ノズル30は、縦長で箱状に形成されたノズル本体40と、ノズル本体40のエアフィルター29に対向する面の長手方向に、すなわち縦長に形成された開口部41と、開口部41を覆うようにノズル本体40に取り付けられ、しかも上下に移動可能な帯状体42と、帯状体42の下端が張架されると共に、帯状体42の両サイドに均一に設けられた駆動孔42aに噛み合う駆動歯43aを両側に有する駆動ローラ43と、駆動ローラ43を回転駆動するローラ駆動手段44と、帯状体42の一部に一体に又は一体的に設けられると共に、エアフィルター29に付着した塵埃を掻き取る回転清掃体46を回転自在に収納する清掃体収納部47を備えている。
【0027】
本実施例では、清掃体収納部47は、帯状体42の長手方向と直交する方向に設けられている。
40aは、ノズル本体40に一体に形成され、帯状体42の左右方向の移動を規制するベルトガイドである。
清掃体収納部47は、エアフィルター29側に開口すると共に回転清掃体46が臨む吸引口47aと、清掃体収納部47とノズル本体40内とを連通する連通孔47bを備えている。
【0028】
駆動ローラ43の反ローラ駆動手段44側には、図3に示すように、フランジ43bが設けられ、このフランジ43bと、ローラ駆動手段44の駆動ローラ43側の端面とで、帯状体42の左右方向での位置規制を行ない、帯状体42が、左右方向で大きくぶれて、駆動ローラ43に設けた駆動歯43aが、帯状体42に設けた駆動孔42aから外れたりすることの無いようにしている。
【0029】
回転清掃体46は、その回転中心軸が、図2に示すように、吸引ノズル30の長手方向と直交する方向になるように配されると共に、両端が、清掃体収納部47の両側壁に回転自在に軸支される軸体46aと、軸体46aの外周に固着されると共に、吸引口47aから突出して、エアフィルター29の表面に付着した塵埃を掻き取るブラシ状又はブレード状の清掃部材46bと、清掃部材46bの各端部と清掃体収納部47の側壁との間に位置すると共に軸体46aに固着されたギヤ46cから構成されている。
【0030】
49は、ノズル本体40の内壁40bに一体的に、且つ長手方向に形成されたラックギヤ壁で、その上端には、回転清掃体46のギヤ46cに噛み合うラックギヤ49aが延設されている。
【0031】
以上のように構成された本実施例における空気調和機用清掃装置の動作、作用について、説明する。尚、図6は、説明を容易にするために、エアフィルター27を展開して示した図である。
【0032】
エアフィルター29の清掃を開始するに当たり、本実施例では、図6に示すように、吸引ノズル30を、予めエアフィルター29の右端に位置させると共に、ローラ駆動手段44で、吸引口47aが最も下になるように帯状体42を移動させておく。すなわち、この状態では、吸引口47aと共に回転清掃体46が、エアフィルター29の最下段の右端に寄せられている(以下、この位置を「初期位置」という)。
【0033】
そして、図示しないエアフィルタークリーニングスイッチを操作すると、吸引手段32の運転が開始すると共に、ローラー駆動手段44が駆動して、帯状体42が上方に移動開始する。これにより、吸引口47aと回転清掃体46も上方に移動する。このとき、回転清掃体46の両端のギヤ46cが、ラックギヤ壁49の上端に形成されたラックギヤ49aと噛み合っているので、帯状体42の移動に伴い、回転清掃体46が回転し、回転清掃体46の清掃部材46bが、エアフィルター29のフィルター網37に付着した塵埃を効率よく、かつ確実に掻き取る。
【0034】
清掃部材46bで掻き取られ塵埃は、吸引手段32の吸引力により、ノズル本体40、吸引ダクト31、吸引手段32、排気ダクト33を順に通って、瞬時に室外に排出される。
【0035】
吸引口47aと共に回転清掃体46が、エアフィルター29の上端に達したら、自動で、吸引ノズル30が、左方向に、回転清掃体46の清掃部材46bの長さと略等しい分だけ移動するように、ノズル移動手段34が駆動する。そして、ローラ駆動手段44が逆転し、帯状体42を下降させながら、エアフィルター29の上端から下端にかけて、塵埃を除去し、外部に排出する。
【0036】
このように、図6の矢印で示すように、帯状体42と、吸引ノズル30を順次移動させることにより、エアフィルター29の全面を確実に清掃することができる。
【0037】
本実施例では、図6に示すように、回転清掃体46が、エアフィルター29の最上段の左端に達して、エアフィルター29全面の清掃を終えるが、この後、次回のエアフィルター29の清掃のために、自動的に、ノズル移動手段34とローラ駆動手段44が駆動して、回転清掃体46を、エアフィルター29の最下段の右端(初期位置)まで移動させるようにしている。
【0038】
以上のように、本実施例によれば、エアフィルター29の表面に付着した塵埃を、回転清掃体46で回転しながら掻き取るので、塵埃の除去性能が飛躍的に向上する。又、エアフィルター29をベルト状にしたり、移動させたりする必要が無いので、エアフィルター29に必要以上の強度を持たせたり、必要以上に精度よく仕上げる必要が無く、薄くしかも、安価に構成でき、結果的に、空気調和機の小型化を図ることができる。
【0039】
また、回転清掃体46を、帯状体42の移動を駆動源として、すなわち、帯状体42の移動に伴って、回転清掃体46を回転駆動するようにしたので、回転清掃体46を駆動するための専用の駆動手段が不要になり、清掃装置27を安価に提供することができる。特に、駆動手段としてモータなどを用いる場合は、それようの電気配線も不要になるので、組み立ても容易になる。
【0040】
また、空気調和機に内蔵されたエアフィルター29が、図1、2に示すように湾曲していても、回転清掃体46の回転中心軸が、吸引ノズル30の長手方向と直交するように配しているので、帯状体42の移動時に、回転清掃体46を、エアフィルター29の湾曲部にスムーズに沿わせることができ、エアフィルター29の表面からの塵埃の除去漏れを防止することができる。
【0041】
さらに、上記実施例における清掃装置27を、熱交換器(図示せず)と、前記熱交換器の上流側に配され流入する空気に含まれる塵埃を捕獲するエアフィルター(図示せず)を備えた空気調和機に搭載し、清掃装置27で、エアフィルターを清掃するようにすれば、エアフィルターの耐久性を維持しながら塵埃の掻き取り性能に優れた空気調和機を提供することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
以上のように、本発明にかかる空気調和機用清掃装置及び空気調和機は、従来のエアフィルターの耐久性を維持しながら、小型で、塵埃の除去性能に優れたもので、家庭用、業務用の各種空気調和機は勿論、空気清浄機、換気装置などエアフィルターを有する各種機器に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1の実施例における空気調和機用清掃装置の全体斜視図
【図2】同空気調和機用清掃装置の吸引ノズルのエアフィルター側から見た斜視図
【図3】同吸引ノズルのベルトの駆動部分の側面図
【図4】図2のA−A断面図
【図5】図2のB−B断面図
【図6】同空気調和機用清掃装置の動作を説明するエアフィルターの展開図
【図7】(a)従来の空気調和機用清掃装置の斜視図、(b) 同空気調和機用清掃装置の吸引ノズルの断面図
【図8】従来の他の空気調和機用清掃装置を搭載した空気調和機本体の断面図
【符号の説明】
【0044】
27 空気調和機用清掃装置(清掃装置)
29 エアフィルター
30 吸引ノズル
32 吸引手段
41 開口部
42 帯状体
46 回転清掃体
46a 軸体
46b 清掃部材
47a 吸引口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機に内蔵されたエアフィルターの上流側表面に沿って移動すると共に前記エアフィルターに対向する面の長手方向に開口部を有する吸引ノズルと、前記吸引ノズルに連結された吸引手段と、前記開口部を覆うと共に前記吸引ノズルの長手方向に沿って移動可能に設けられた帯状体と、前記帯状体を移動させる駆動手段とを備え、前記帯状体に、前記吸引手段に連通すると共に前記エアフィルターに対向して開口した吸引口と、前記吸引口に臨んで回転自在に配されると共に、前記エアフィルターの表面に付着した塵埃を掻き取る回転清掃体とを配した空気調和機用清掃装置。
【請求項2】
回転清掃体を、帯状体の移動を駆動源として、回転駆動するようにした請求項1に記載の空気調和機用清掃装置。
【請求項3】
回転清掃体を、その回転中心軸が、吸引ノズルの長手方向と直交するように配した請求項1又は2に記載の空気調和機用清掃装置。
【請求項4】
熱交換器と、前記熱交換器の上流側に配され流入する空気に含まれる塵埃を捕獲するエアフィルターと、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和機用清掃装置を備えた空気調和機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2009−47366(P2009−47366A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−214546(P2007−214546)
【出願日】平成19年8月21日(2007.8.21)
【出願人】(391044797)株式会社コーワ (283)
【Fターム(参考)】