説明

空気調和機

【課題】細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどを吸着除去する効果を長期間持続させることが可能な空気調和機を提供する。
【解決手段】空気調和機1は、空気吸入部10と、細菌、カビ、ウイルスおよび環境アレルゲンのうち少なくともいずれか1つの抗原に対する抗体を含み、空気吸入部10から吸入された空気が通過することにより接触する抗体付きフィルタ20と、抗体付きフィルタ20を加湿する加湿部30とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機に関し、より特定的には、細菌、カビ、ウイルスおよび環境アレルゲンなどを除去する機能を有する空気調和機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の空気調和機に対するニーズの多様化に伴い、種々の機能を有する空気調和機が提案されている。たとえば、細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどの抗体物質を配置した吸着除去部に空気を流通させることにより、空気中の細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどを除去する空気浄化システム(空気調和機)が提案されている(たとえば特許文献1参照)。そして、このような空気浄化システムを病院や公共施設に設置することにより、短時間で効率よく、細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどを吸着除去することができるとされている。
【特許文献1】特開2003−210558号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に開示されたような従来の空気調和機の構成では、抗体物質が配置された吸着除去部が設置されて所定期間が経過すると、抗体物質が乾燥し、当該抗体物質が失活あるいは分解する。その結果、従来の空気調和機においては、細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどを吸着除去する効果が、長期間持続しないという問題があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどを吸着除去する効果を長期間持続させることが可能な空気調和機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に従った空気調和機は、空気を吸入する空気吸入部と、細菌、カビ、ウイルスおよび環境アレルゲンのうち少なくともいずれか1つの抗原に対する抗体を含み、空気吸入部から吸入された空気が接触する抗体付き吸着除去部と、当該抗体付き吸着除去部を加湿する加湿部とを備えている。ここで、環境アレルゲンとは、ハウスダスト、スギ花粉、ダニ、ペットなどのアレルゲンを指す。
【0006】
本発明の空気調和機においては、空気吸入部から吸入された空気が接触する抗体付き吸着除去部を備えていることにより、空気中の細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどを効率よく除去することができる。そして、当該抗体付き吸着除去部を加湿する加湿部を備えていることにより、抗体付き吸着除去部の乾燥が抑制される。その結果、本発明の空気調和機によれば、細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどを吸着除去する効果を長期間持続させることが可能な空気調和機を提供することができる。
【0007】
上記本発明の空気調和機において好ましくは、上記抗体付き吸着除去部よりも空気の流れにおいて下流側に配置された吸着除去部をさらに備えている。
【0008】
上記特許文献1に開示されたような従来の空気調和機の構成では、たとえば空気調和機が移動可能な場合、移動の際の振動により吸着除去部から細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどが脱落し、これらが空気中に再飛散するおそれがある。これに対し、抗体付き吸着除去部よりも下流側に配置された吸着除去部をさらに備えることにより、上記再飛散を効果的に抑制することができる。すなわち、抗体付き吸着除去部に吸着された細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどは、抗体物質との間での抗原抗体反応により、比較的大きな免疫複合体を形成する。そのため、下流側にさらに吸着除去部を配置することにより、比較的容易にこれらを除去することができる。このように、振動等により抗体付き吸着除去部から細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどが脱落した場合でも、これらが空気調和機の外部の空気中に再飛散する前に、吸着除去部によりこれらを捕捉し、効果的に除去することができる。
【0009】
上記本発明の空気調和機において好ましくは、抗体付き吸着除去部に抗体を供給する抗体供給部をさらに備えている。
【0010】
これにより、抗体付き吸着除去部に含まれる抗体が、失活あるいは分解した場合でも、抗体供給部から抗体付き吸着除去部に対して抗体を供給することができる。その結果、細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどを吸着除去する効果を一層長期間持続させることが可能となる。
【0011】
上記本発明の空気調和機において好ましくは、抗体供給部を冷却する冷却部をさらに備えている。これにより、抗体付き吸着除去部に対して抗体を供給する抗体供給部において、抗体を長期間保存することが可能となり、細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどを吸着除去する効果をさらに長期間持続させることが可能となる。
【0012】
上記本発明の空気調和機において好ましくは、上記抗体は、動物に対して上述の抗原を投与することにより産生される。これにより、本発明の空気調和機に使用する抗体を、効率よく生産することができる。その結果、本発明の空気調和機のランニングコストを低減することができる。
【発明の効果】
【0013】
以上の説明から明らかなように、本発明の空気調和機によれば、細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどを吸着除去する効果を長期間持続させることが可能な空気調和機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
【0015】
図1は本発明の一実施の形態における空気調和機の構成を示す概略斜視図である。また、図2は、本発明の一実施の形態における空気調和機の構成を示す概略側面図である。また、図3は、本発明の一実施の形態における空気調和機の構成を示す概略上面図である。
【0016】
図1〜図3を参照して、本発明の一実施の形態における空気調和機1は、筺体90と、筺体90に配置され、空気を吸入する複数(2つ)の空気吸入部10と、細菌、カビ、ウイルスおよび環境アレルゲンのうち少なくともいずれか1つの抗原に対する抗体を含み、空気吸入部10から吸入された空気が通過することにより接触する抗体付き吸着除去部としての抗体付きフィルタ20と、抗体付きフィルタ20を加湿する加湿部30と、抗体付きフィルタ20よりも空気の流れにおいて下流側に配置された吸着除去部としての第2フィルタ40と、抗体付きフィルタ20に抗体を供給する抗体供給部50と、抗体供給部50を冷却する冷却部60とを備えている。また、空気調和機1は、筺体90内の空気を筺体90の外部に排出する空気の流れを形成する空気排出装置としてのファン70と、ファン70よりも空気の流れにおいて下流側の筺体90の上面93(空気調和機1が設置された状態において、上側となる面)に配置された空気排出部としての空気排出口80とを備えている。
【0017】
図2および図3を参照して、空気吸入部10は、筺体90の前方面91に形成された開口11と、開口11を覆い、開口11を通過する空気から埃、粉塵などの空気中の浮遊物を予め除去して、埃、粉塵などが筺体90内に侵入することを抑制する予備除去部としてのプレフィルタ12とを含んでいる。また、抗体付きフィルタ20には、抗体が分散した水が含浸されている(浸み込んでいる)ことにより、抗体付きフィルタ20は上記抗体を含んでいる。
【0018】
さらに、抗体付きフィルタ20は、空気が進入するべき面である進入面21と、進入面21の反対側に形成され、空気が排出されるべき面である排出面22とを有しており、進入面21と開口11とが対向するように、空気吸入部10と抗体付きフィルタ20とは配置されている。また、第2フィルタ40も、空気が進入するべき面である進入面41と、進入面41の反対側に形成され、空気が排出されるべき面である排出面42とを有しており、第2フィルタ40の進入面41と抗体付きフィルタの排出面22とが対向するように、抗体付きフィルタ20と第2フィルタ40とは配置されている。さらに、ファン70は、第2フィルタ40の排出面42に対向する位置に配置されている。そして、筺体90の上面93側から見て、空気排出口80とファン70とは重なる位置に配置されており、ファン70は空気排出口80に向かう気流を形成する。
【0019】
次に、空気調和機1における抗体付きフィルタ20、加湿部30、抗体供給部50および冷却部60の構成について説明する。図4は、本発明の一実施の形態における空気調和機の抗体付きフィルタ、加湿部、抗体供給部および冷却部の構成を示す概略図である。
【0020】
図4を参照して、加湿部30は、水を保持する貯水部としてのタンク31と、タンク31に接続され、水が通過可能な第1水路としての第1給水路32と、第1給水路32に設置され、タンク31から水を取り出す取水装置としてのポンプ33と、ポンプ33により取り出された水を抗体付きフィルタに供給する第2水路としての第2給水路34とを含んでいる。空気調和機1においては、水を保持することにより質量が大きくなるタンク31が、抗体付きフィルタ20から見て筺体90の底面94(空気調和機を設置した状態において、下側となる面)側であって、筺体90の底面94に隣接する位置に配置されている。そのため、空気調和機1の重心が低くなり、安定した設置が可能となっている。
【0021】
ここで、タンク31は、タンク31に水を補給するための水補給口(図示しない)を有している。また、タンク31は空気調和機1から取り外し可能となっており、水の補給が容易な構成となっていてもよい。
【0022】
また、第2給水路34は、抗体付きフィルタ20から見て筺体90の上面93側に配置されるとともに、第2給水路34には抗体付きフィルタ20に向けて伸びる複数の給水部34Aが形成されている。そのため、重力を利用して、第2給水路34内の水を、給水部34Aを通して抗体付きフィルタ20に容易に供給し、抗体付きフィルタ20を加湿することができる。
【0023】
さらに、図4を参照して、第2給水路34からみて筺体90の上面93側には、抗体供給部50が配置されている。抗体供給部50は、抗体を保持する抗体保持部としての抗体保存室51と、抗体保存室51と加湿部30の第2給水路34とを接続する抗体供給路52と、抗体供給路52に設置され、抗体供給路52を抗体が通過自在な状態と通過が制限される状態とを切り替え可能であることにより、抗体保存室51から抗体付きフィルタ20への抗体の供給量および供給時期を制御する抗体供給制御部を構成する弁53とを含んでいる。弁53には、図示しないタイマーなどの制御装置が接続されており、予め決定した量の抗体を予め決定した時期に抗体保存室51から第2給水路34に供給することが可能となっている。
【0024】
そして、抗体保存室51から第2給水路34に供給された抗体は、加湿部30から抗体付きフィルタ20に供給される水と共に、すなわち水を媒体として、抗体付きフィルタ20に供給される。ここで、上述のように、抗体供給部50は、第2給水路34からみて筺体90の上面93側に配置されるとともに、第2給水路34は、抗体付きフィルタ20から見て筺体90の上面93側に配置されている。そのため、重力を利用し、かつ第2給水路34内の水を媒体として、抗体を、給水部34Aを通して抗体付きフィルタ20に容易に供給することができる。
【0025】
ここで、抗体保存室51には、抗体を補給するための抗体補給路が形成されていてもよいが、たとえば予め抗体が密封されているカートリッジを抗体保存室に接続可能とし、カートリッジ内の抗体が消費されれば、新たなカートリッジに交換可能な構成となっていてもよい。
【0026】
以上の構成により、空気調和機1においては、抗体保存室51に抗体が必要に応じて補給されるとともに、所望の量の抗体を所望のタイミングで、抗体保存室51から抗体付きフィルタ20に対して供給することが可能となっている。
【0027】
さらに、抗体保存室51から見て筺体90の上面93側には、抗体保存室51に接触するように、抗体保存室51を冷却する冷却部60が配置されている。冷却部60は、たとえば抗体保存室51に接触し、冷媒が循環する冷媒循環部と、当該冷媒を冷却する冷媒冷却部とを含んでいる。
【0028】
次に、空気調和機1の動作について説明する。図1〜図3を参照して、空気調和機1が図示しない電源などの動力源に接続された状態で、空気調和機1の動作を開始させる運転スイッチがオン状態となると、ファン70が回転し、筺体90内の空気が矢印αに沿う向きの空気の流れが形成される。そのため、筺体90内の空気が空気排出口80から筺体90の外部に排出され、筺体90の内部は負圧状態となる。その結果、筺体90の外部の空気が、矢印αに沿って空気吸入部10から筺体90の内部に吸入される。このとき、空気中に含まれる埃等の大型の浮遊物は、プレフィルタ12により捕捉される。
【0029】
筺体90内に吸入された空気は、矢印αに沿って進行し、進入面21から抗体付きフィルタ20に進入し、抗体付きフィルタ20の内部を通過して排出面22から排出される。このとき、空気中の細菌、カビ、ウイルスおよび環境アレルゲンなどの抗原は、抗体付きフィルタ20に含まれるこれらの抗体との間での抗原抗体反応により、免疫複合体を形成し、抗体付きフィルタ20において吸着除去される。
【0030】
さらに、抗体付きフィルタ20を通過した空気は、矢印αに沿って進行し、進入面41から第2フィルタ40に進入し、第2フィルタ40の内部を通過して排出面42から排出される。これにより、振動等により抗体付きフィルタ20から免疫複合体が脱落した場合でも、第2フィルタ40において捕捉され、細菌、カビ、ウイルスおよび環境アレルゲンなどの再飛散が抑制される。その後、第2フィルタ40を通過し、筺体90内部において細菌、カビ、ウイルスおよび環境アレルゲンなどが除去された空気は、ファン70により形成された空気の流れにより、矢印αに沿って進行して、空気排出口80から筺体90の外部に排出される。
【0031】
なお、図1〜図3を参照して、空気調和機1は、たとえば室内に設置される場合、底面94が床面側、上面93が天井側となるとともに、後方面92が壁側、前方面91が部屋の中央側となるように設置されることが好ましい。これにより、室内を循環する気流を容易に形成し、空気中の細菌、カビ、ウイルスおよび環境アレルゲンなどを効率よく除去することができる。
【0032】
一方、図4を参照して、空気調和機1の運転中においては、加湿部30のポンプ33が動作することによりタンク31内の水が矢印βに沿って移動し、第1給水路32を通って第2給水路34に送られる。そして、第2給水路34に送られた水は、矢印βに沿って給水部34Aから抗体付きフィルタ20に供給され、抗体付きフィルタ20が加湿される。その結果、抗体付きフィルタ20に含まれる抗体が失活、分解することが抑制される。
【0033】
さらに、図4を参照して、空気調和機1の運転中においては、抗体保存室51内の抗体が、弁53の開閉によりコントロールされつつ、所望の量が所望のタイミングで、抗体保存室51から抗体付きフィルタ20に対して供給される。その結果、抗体付きフィルタ20に含まれる抗体の量が好ましい範囲に維持され、空気中の細菌、カビ、ウイルスおよび環境アレルゲンなどを有効に吸着除去することができる。
【0034】
また、空気調和機1の運転中においては、冷却部60が動作することにより、抗体保存室51内の抗体が冷却される。そのため、抗体保存室51内の抗体が失活、分解等することが抑制される。
【0035】
次に、本実施の形態における空気調和機1に使用される抗体の製造方法について説明する。本実施の形態における空気調和機1に使用される抗体は、たとえば以下のように製造することができる。まず、細菌、カビ、ウイルスおよび環境アレルゲンなどの抗原をマウスやウサギなどの実験動物あるいは牛、馬、鶏などの畜産動物に腹腔投与する。その後、所定の期間、たとえば1週間程度の期間の後に、再度抗原を実験動物あるいは畜産動物に投与する。この2度目の投与からさらに所定期間後、たとえば1週間後には、当該実験動物あるいは畜産動物の血中には、大量の抗体が産生されている。そして、この実験動物あるいは畜産動物から採血し、得られた血液を遠心分離することにより、抗体を得ることができる。また、腹水から抗体を得ることもできる。
【0036】
その後、得られた抗体を、たとえばカートリッジに封入し、保存する。そして、当該カートリッジを、上記空気調和機1の抗体保存室51に接続することにより、空気調和機1の抗体付きフィルタ20に抗体を供給することができる。これにより、必要な抗体が効率よく生産され、空気調和機1のランニングコストを低減することができる。ここで、抗原をマウスやウサギなどの実験動物に投与することにより、小規模な生産設備で抗体を生産することができる。一方、抗原を牛、馬、鶏などの畜産動物投与することにより、一度に大量の抗体を生産することができる。
【0037】
以上のように、本実施の形態における空気調和機1においては、空気吸入部10から吸入された空気が通過することにより接触する抗体付きフィルタ20を備えていることにより、空気中の細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどを効率よく除去することができる。そして、抗体付きフィルタ20を加湿する加湿部30を備えていることにより、抗体付きフィルタ20の乾燥が抑制される。その結果、空気調和機1においては、細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどを吸着除去する効果を長期間持続させることができる。
【0038】
また、空気調和機1は、抗体付きフィルタ20よりも下流側に第2フィルタを備えていることにより、抗体付きフィルタ20に吸着された細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどの再飛散が効果的に抑制されている。さらに、空気調和機1においては、抗体供給部50および冷却部60を備えていることにより、細菌、カビ、ウイルス、環境アレルゲンなどを吸着除去する効果が一層長期間持続する。
【0039】
なお、上記実施の形態においては、図1〜図4に基づき、空気吸入部を備えた筺体内に抗体付き吸着除去部、加湿部等が配置された空気調和機、すなわち室内の床面に移動可能あるいは固定して設置される形態、あるいは室内の壁面または天井に固定して設置される形態の空気調和機について説明したが、本発明の空気調和機はこれに限られない。たとえば、室内の壁面あるいは天井に空気吸入部として機能する開口部を備え、吸着除去部、加湿部等が室外に配置される形態の空気調和機であってもよい。
【0040】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明の空気調和機は、細菌、カビ、ウイルスおよび環境アレルゲンなどを除去する機能を有する空気調和機に、特に有利に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施の形態における空気調和機の構成を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態における空気調和機の構成を示す概略側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態における空気調和機の構成を示す概略上面図である。
【図4】本発明の一実施の形態における空気調和機の抗体付きフィルタ、加湿部、抗体供給部および冷却部の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
【0043】
1 空気調和機、10 空気吸入部、11 開口、12 プレフィルタ、20 抗体付きフィルタ、21 進入面、22 排出面、30 加湿部、31 タンク、32 第1給水路、33 ポンプ、34 第2給水路、34A 給水部、40 第2フィルタ、41 進入面、42 排出面、50 抗体供給部、51 抗体保存室、52 抗体供給路、53 弁、60 冷却部、70 ファン、80 空気排出口、90 筺体、91 前方面、92 後方面、93 上面、94 底面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を吸入する空気吸入部と、
細菌、カビ、ウイルスおよび環境アレルゲンのうち少なくともいずれか1つの抗原に対する抗体を含み、前記空気吸入部から吸入された前記空気が接触する抗体付き吸着除去部と、
前記抗体付き吸着除去部を加湿する加湿部とを備えた、空気調和機。
【請求項2】
前記抗体付き吸着除去部よりも前記空気の流れにおいて下流側に配置された吸着除去部をさらに備えた、請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記抗体付き吸着除去部に前記抗体を供給する抗体供給部をさらに備えた、請求項1または2に記載の空気調和機。
【請求項4】
前記抗体供給部を冷却する冷却部をさらに備えた、請求項3に記載の空気調和機。
【請求項5】
前記抗体は、動物に対して前記抗原を投与することにより産生される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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