説明

空気酸化型染毛剤塗布システム、およびそれを用いて毛髪を着色する方法

空気酸化型染毛剤塗布システム、およびこのシステムを用いて毛髪を着色する方法が提供される。該システムは、染毛剤を保持するための容器および容器上に搭載されたコーム形アプリケータを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
本発明は、空気酸化型染毛剤塗布システム、およびこのシステムを用いて毛髪を着色する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒトの毛髪は、多様な美容製剤を用いて、多様な方法で処理される。処理には、例えば、シャンプーを用いる洗浄、リンスおよびトリートメントを用いる手入れおよび再生、ならびに着色料、毛染料、ウェーブ形成組成物およびスタイリング製剤を用いる脱色、着色および整髪が挙げられる。しかしながら、頭部の毛髪の色を変化させるもしくは陰影をつけるための組成物は、顕著な役割を果たす。
【0003】
着色成分としてのいわゆるダイレクト染料を含む着色料もしくは毛染料は、通常、一時的な着色に用いられる。これらは、毛髪に直接付着する染料分子であり、発色するための酸化プロセスを必要としない。このような染料の1つの例はヘナであり、これは身体および毛髪の両方を着色するのに何百年にもわたって用いられてきた。ダイレクト染料は、通常、毛髪から染料を除去するのに用いられ得る洗髪に対して非常に敏感である。
【0004】
持続のため、対応する堅牢度特性を有する強い着色、いわゆる酸化型着色剤がしばしば用いられる。このような着色料は、通常、酸化型染料前駆物質、いわゆる発色成分およびカプラー成分を含む。酸化剤もしくは大気中の酸素(空気酸化型染料)の影響下、発色成分は、互いに、もしくは1つ以上のカプラー成分と、実際の染料を形成する。酸化型着色剤は、優れた、持続性の着色の結果により特徴づけられる。自然な外観の着色のため、通常、比較的多数の酸化型染料前駆物質の混合物が用いられる。
【0005】
酸化型毛髪着色料は、水性乳濁液もしくは発色ゲルの形態で処方され、必要に応じて、塗布する前に、別に処方された酸化剤製剤と直接混合される。通常、それらは、消費者に販売されるときに、硬質もしくは軟質のディスペンサに包装される。米国特許第7,052,752号明細書に開示されるような容器などの、現在入手可能な酸化型染毛剤のための容器およびディスペンサは、染料が保存の間に酸化するのを防ぐように設計されている。しかしながら、空気酸化型染毛剤は空気に曝露されると急速に酸化するため、早すぎる酸化のために望ましくない着色の結果を生じ得る。公知の現在入手可能な容器および分配システムは、このような早すぎる酸化を防ぐおよび/もしくは最小化するのに不十分である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明の要旨
本発明は、染料の毛髪への即時塗布のためのシステムおよび方法を提供することにより、空気酸化型染毛剤組成物を用いる毛髪の着色の分野に存在する早すぎる酸化の問題を解決する。特に、本発明は、毛髪に接触する前の空気への曝露が最小である、毛髪に空気酸化型染料を直接的かつ均等に塗布するためのシステムおよび方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このシステムは、容器、容器中の空気酸化型染毛剤組成物、および容器上に搭載されたアプリケータを備える。アプリケータは、容器の内部と流体連通しており、容器から染料組成物を受け取ることが可能である。特に、アプリケータは、基部から突出し、かつ容器から染料を受け取る内部マニホールドを有するコーム状の構造の形態である。多数のコーム歯がアプリケータから側方に突出し、それによってアプリケータコームを特徴付ける。染料を分配するための開口部は、アプリケータコーム内、好ましくは隣接するコーム歯の間に形成される。
【0008】
容器は、空気酸化型染毛剤組成物を保持し得る任意の適切な容器であり得る。好ましくは、容器は、保存の間の染料の早すぎる酸化を最小化するように適合させられる。塗布を容易にするため、容器は、好ましくは、消費者によって絞られて、染料をアプリケータ内部の開口部から押し出し得るチューブである。従って、染料は、実質的にアプリケータによって毛髪に塗布される直前に、アプリケータ内部の開口部を通って容器から押し出される。従って、毛髪に塗布する前の染料の早すぎる酸化は、大幅に低減されるか、最小化される。
【0009】
本発明の毛髪を着色する方法は、上記システムを用いて空気酸化型染毛剤組成物を塗布することを含む。好ましくは、空気酸化型染毛剤組成物を、塗布の直後および/もしくは塗布の間に毛髪を通して梳かすことにより、被覆の均一性を保障し、かつより良い着色の結果を達成し、そして、やはり染料の早すぎる酸化を最小化するかもしくは大幅に低減する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
関連技術の説明
【図1】図1は、本発明の一実施態様によるアプリケータコーム構造の側面断面図である。
【0011】
【図2】図2は、図1のアプリケータコーム構造の正面図である。
【0012】
【図3】図3は、図1および2のアプリケータコーム構造の斜視図である。
【0013】
【図4A】図4Aは、本発明のアプリケータコーム構造の第1の部品の背面図である。
【0014】
【図4B】図4Bは、図4Aのアプリケータコーム構造の第1の部品の側面図である。
【0015】
【図4C】図4Cは、図4Aおよび4Bのアプリケータコーム構造の第1の部品の斜視図である。
【0016】
【図5A】図5Aは、本発明によるアプリケータコーム構造の第2の部品の背面図である。
【0017】
【図5B】図5Bは、図5Aのアプリケータコーム構造の第2の部品の側面図である。
【0018】
【図5C】図5Cは、図5Aおよび5Bのアプリケータコーム構造の第2の部品の斜視図である。
【0019】
発明の詳細な説明
本発明は、空気酸化型染毛剤塗布システム、およびこのシステムを用いて毛髪を着色する方法に関する。本発明のシステムおよび方法は、空気酸化型染毛剤の、この染料が空気と接触するときに起こる早すぎる酸化に関する現存する問題を緩和する。
【0020】
本発明のシステムは、容器、容器中の空気酸化型染毛剤および容器上に搭載されたアプリケータを備える。アプリケータは、容器の内部と流体連通しており、かつ、容器から染料を受け取ることが可能である。特に、アプリケータは、基部から突出し、かつ、該容器から該空気酸化型染毛剤組成物を受け取る内部マニホールドを有するコームの形態である。多数のコーム歯がアプリケータから側方に突出し、アプリケータコームを特徴付けている。染料を分配するための開口部は、アプリケータコーム内部に、好ましくは隣接するコーム歯の間に形成される。
【0021】
本発明のアプリケータの1つの実施態様を、図1に示す。具体的には、アプリケータ1は、基部2を有し、かつ、容器3上に搭載されており、容器3は空気酸化型染毛剤組成物を保持する。本実施態様では、アプリケータ2は、糸4により容器3上に搭載されている。例えば、スナップもしくは接着剤などを用いる他の型の搭載もまた可能である。あるいは、基部は、容器上に成形され得るか、もしくは容器と共に成形されて一体化構造を形成し得る。
【0022】
図1に示すアプリケータの内部には、糸状基部と連通し、かつ、個別の開口部6と連通するマニホールド5内部に開口する経路3aが形成され、そのそれぞれは、各コーム歯7の内側端部のそれぞれの間のアプリケータ内部に形成されている。これらの開口部の直径は、好ましくは、約1.3mm〜約1.9mmであり、より好ましくは、約1.5mm〜約1.7mmである。開口部は、同じ直径を有し得るか、もしくは、所望であれば、各開口部の直径は異なってもよい。例えば、図2に示すように、それぞれ6つの最下部のコーム歯の対の間にある5つの最下部の開口部6a〜6eは、約1.5mmの直径を有し得る。次の3つの最下部の開口部は、約1.7mmの直径を有し得、残りの2つの開口部は、約1.5mmの直径を有し得る。隣接するコーム歯間のそれぞれの開口部のサイズは、アプリケータコームの全範囲に沿って染料組成物を均一に分布させることを容易にするように決定され得る。
【0023】
図3に示すように、アプリケータコームは、2つの部品8および9に成形され得る。図4A〜4Cに示すように、第1の部品8は、基部2、コーム背面10aの第1の部品10、コーム歯7および基部3aからの経路の一方の側面11およびマニホールド12の一方の側面を含む。図5A〜5Cに示すように、他方の部品9は、第1の部品8の閉鎖部であり、コーム背面10aの第2の部品13、基部3aからの経路の他方の側面14およびマニホールド15の他方の側面を含む。2つの部品8および9は、例えば、超音波溶接により共に固定されて、マニホールドを完成させかつそれを封入し、かつ、コームの隣接する歯の間の各開口部を完成させる。
【0024】
部品8および9が組み合わされるとき、隣接するコーム歯間の開口部は、コーム背面の軸に平行でありかつ各歯の両方の対向する外側面に実質的に垂直である平面に突出している。対向する表面は、平面の両端部から、外向きにかつコームの背面に向かって傾斜している。従って、隣接するコーム歯間で組み合わされた表面は、アプリケータの縦軸に垂直に取った横断面において台形である。
【0025】
上記した以外のコームアプリケータが、本発明の容器上に搭載され得る。このようなアプリケータコームには、米国特許第6,915,807号;同第6,588,433号;同第6,286,518号;同第6,112,751号;同第6,065,891号;同第5,337,764号および同第3,446,216号、ならびに米国特許出願公開第2005/0081871 A1号(これらは全て、参照によって本明細書中に組み込まれる)に開示されたものが挙げられる。
【0026】
本発明によれば、アプリケータコームが搭載される容器の種類は、空気酸化型染毛剤組成物が開口部から押し出され得るのであれば、特に制限されない。好ましくは、容器は、絞られて染料をマニホールド内部に、および開口部を通して推進し得るチューブである。
【0027】
容器はまた、好ましくは、保存の間に染料の酸化を最小化するように設計される。このような容器の1つの例は、米国特許第7,052,752号(これは、参照によって本明細書中に組み込まれる)に開示されている。
【0028】
本発明の空気酸化型染毛剤塗布システムは、好ましくは、染料の塗布が望まれる前に染料組成物が接触することにより、開口部を通じてアプリケータに入り得る空気を防ぐシールもしくはキャップなどの取り外し可能な障壁を含む。染料が塗布されるとき、この障壁は、少なくとも部分的に除去されて、染料がアプリケータ内部の開口部を通って推進され得るようにする。塗布が完了した後、残りの染料組成物がある場合、それを早すぎる酸化から保護するために、障壁が取り替えられ得る。
【0029】
本発明の染毛剤を塗布するために、使用者は、マニホールドおよび開口部を通して染料を毛髪の上に推進する。次いで、コームを毛髪を通して引張ることにより、染料を毛髪に均一な様式で塗布し得る。染料は、コーム歯間の開口部6を出るときに実質的に初めて空気に曝露されるが、本発明によれば、これは実質的に毛髪への塗布の直前であるので、染料の早すぎる酸化が大幅に低減されるかもしくは最小化される。
【0030】
多様な空気酸化型染毛剤が、容器に入れられ、かつ、本発明に従って塗布され得る。適切な染料には、染料中間体もしくは前駆物質が挙げられる。「一次中間体」として知られる前駆物質は、酸化されると色を生じる。「カプラー」もしくは「二次中間体」として知られる別の分類の前駆物質は、一次中間体の存在下で酸化された場合に反応性染料種を形成するが、一般に、単独で酸化された場合には全く色を生じない。カプラーは、一次中間体との反応による色の範囲を拡大するために利用され、また、色形成を促進するためにも用いられ得る。酸化染料前駆物質(一次中間体およびカプラー)は、例えば、Sagarinの“Cosmetic Science and Technology”,Interscience,Special Edition,Vol.2,308〜310ページ;および“The Chemistry of Synthetic Dyes”,第5巻き,Academic Press,Inc.,New York and London(1971)に記載されている。
【0031】
本明細書での使用に適し、かつ、一次中間体として作用し得る前駆物質の非限定的な例は、1,4−ジアミノ−ベンゼン(p−フェニレンジアミン);1,4−ジアミノ−2−メチル−ベンゼン(p−トルイレンジアミン);1,4−ジアミノ−2,6−ジメチル−ベンゼン;1,4−ジアミノ−3,5−ジエチル−ベンゼン;1,4−ジアミノ−2,5−ジメチル−ベンゼン;1,4−ジアミノ−2,3−ジメチルベンゼン;2−クロロ−1,4−ジアミノベンゼン;1,4−ジアミノ−2−(チオフェン−2−イル)ベンゼン;1,4−ジアミノ−2−(チオフェン−3−イル)ベンゼン;1,4−ジアミノ−2−(ピリジン−3−イル)ベンゼン;2,5−ジアミノビフェニル;1,4−ジアミノ−2−メトキシメチル−ベンゼン;1,4−ジアミノ−2−アミノメチルベンゼン;1,4−ジアミノ−2−ヒドロキシメチル−ベンゼン;1,4−ジアミノ−2−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン;2−(2−(アセチルアミノ)エトキシ)−1,4−ジアミノベンゼン;4−フェニルアミノ−アニリン;4−ジメチルアミノ−アニリン;4−ジエチルアミノ−アニリン;4−ジプロピルアミノ−アニリン;4−[エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−アニリン;4−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−アニリン;4−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−メチル−アニリン;4−[(2−メトキシエチル)アミノ]−アニリン;4−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−アニリン;4−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ−アニリン;1,4−ジアミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−ベンゼン;1,4−ジアミノ−2−(1−メチルエチル)−ベンゼン;1,3−ビス[(4−アミノフェニル)(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−プロパノール;1,4−ビス[(4−アミノフェニル)アミノ]−ブタン;1,8−ビス(2,5−ジアミノフェノキシ)−3,6−ジオキサオクタン;4−アミノ−フェノール;4−アミノ−3−メチル−フェノール;4−アミノ−3−(ヒドロキシメチル)−フェノール;4−アミノ−3−フルオロ−フェノール;4−メチルアミノ−フェノール;4−アミノ−2−(アミノメチル)−フェノール;4−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−フェノール;4−アミノ−2−フルオロフェノール;4−アミノ−2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]メチルフェノール;4−アミノ−2−メチル−フェノール;4−アミノ−2−(メトキシメチル)−フェノール;4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−フェノール;5−アミノ−サリチル酸;2,5−ジアミノ−ピリジン;2,4,5,6−テトラアミノ−ピリミジン;4,5−ジアミノ−1−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール;4,5−ジアミノ−1−(1−メチルエチル)−1H−ピラゾール;4,5−ジアミノ−1−[(4−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール;1−[(4−クロロフェニル)メチル]−4,5−ジアミノ−1H−ピラゾール;4,5−ジアミノ−1−メチル−1H−ピラゾール;2−アミノフェノール;2−アミノ−6−メチルフェノール;および2−アミノ−5−メチルフェノールである。
【0032】
本明細書での使用に適したカプラーの非限定的な例は、N−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−尿素;2,6−ジアミノ−ピリジン;2−アミノ−4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]アニソール;2,4−ジアミノ−1−フルオロ−5−メチルベンゼン;2,4−ジアミノ−1−メトキシ−5−メチルベンゼン 2,4−ジアミノ−1−エトキシ−5−メチル−ベンゼン;2,4−ジアミノ−1−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メチルベンゼン;2,4−ジ[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1,5−ジメトキシベンゼン;2,3−ジアミノ−6−メトキシ−ピリジン;3−アミノ−6−メトキシ−2−(メチルアミノ)ピリジン;2,6−ジアミノ−3,5−ジメトキシピリジン;3,5−ジアミノ−2,6−ジメトキシ−ピリジン;1,3−ジアミノベンゼン;2,4−ジアミノ−1−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン;1,3−ジアミノ4−(2,3−ヒドロキシプロポキシ)ベンゼン;2,4−ジアミノ−1,5−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン;1−(2−アミノエトキシ)−2,4−ジアミノベンゼン;2−アミノ−1−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−メチルアミノベンゼン;2,4−ジアミノフェノキシ酢酸エステル;3−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]アニリン;4−アミノ−2−ジ[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1−エトキシ−ベンゼン;5−メチル−2−(1−メチルエチル)フェノール;3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]アニリン;3−[(2−アミノエチル)アミノ]アニリン;1,3−ジ(2,4−ジアミノフェノキシ)プロパン;ジ(2,4−ジアミノフェノキシ)メタン;1,3−ジアミノ−2,4−ジメトキシベンゼン;2,6−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノトルエン;4−ヒドロキシインドール;3−ジメチルアミノフェノール;3−ジエチルアミノフェノール;5−アミノ−2−メチルフェノール;5−アミノ−4−フルオロ−2−メチル−フェノール;5−アミノ−4−メトキシ−2−メチルフェノール;5−アミノ−4−エトキシ−2−メチルフェノール;3−アミノ−2,4−ジクロロフェノール;5−アミノ−2,4−ジクロロフェノール;3−アミノ−2−メチルフェノール;3−アミノ−2−クロロ−6−メチルフェノール;3−アミノフェノール;2−[(3−ヒドロキシフェノール)−アミノ]アセトアミド;5−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−メトキシ−2−メチルフェノール;5−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−メチルフェノール;3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−フェノール;3−[(2−メトキシエチル)アミノ]−フェノール;5−アミノ−2−エチル−フェノール;5−アミノ−2−メトキシフェノール;2−(4−アミノ−2−ヒドロキシフェノキシ)エタノール;5−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−2−メチルフェノール;3−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−2−メチルフェノール;3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2メチルフェノール;2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン;5−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェノール;1−ナフトール;2−メチル−1−ナフトール;1,5−ジヒドロキシナフタレン;1,7−ジヒドロキシ−ナフタレン;2,3−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシ−ナフタレン;2−メチル−1−ナフトール−酢酸塩;1,3−ジヒドロキシベンゼン;1−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−ベンゼン;2−クロロ−1,3−ジヒドロキシベンゼン;1,2−ジクロロ−2,4−ジヒドロキシ−4−メチルベンゼン;1,5−ジクロロ−2,4−ジヒドロキシ−ベンゼン;1,3−ジヒドロキシ−2−エチル−ベンゼン;3,4−メチレンジオキシ−フェノール;3,4−メチレンジオキシ−アニリン;6−ブロモ−1−ヒドロキシ−3,4−メチレンジオキシベンゼン;3,4−ジアミノ安息香酸;3,4−ジヒドロキシ−6−ヒドロキシ−1,4(2H)ベンゾキサジン;6−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,4(2H)−ベンゾキサジン;3−メチル−1−フェニル−5−ピラゾロン;5,6−ジヒドロキシインドール;5,6−ジヒドロキシインドリン;5−ヒドロキシインドール;および6−ヒドロキシインドールである。
【0033】
安定な塩を形成する上記染料分子の塩形態もまた用いられ得る。上記前駆物質は、単なる例示であり、本発明の使用に適した酸化染料を排除することを意図しないことが理解されるべきである。
【0034】
多様な市販の酸化染料が用いられ得る。これらの染料のいくつかには、RODOL 4BXN(2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール硫酸塩);RODOL 2A3PYR(2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン);RODOL 6CP(5−アミノ−6−クロロ−o−クレゾール);RODOL RED BN(4−ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロフェノール);RODOL PAOX(2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール);RODOL HDAP(4,5 ジアミノ−1−(2−ヒドロキシエチル)ピラゾール硫酸塩);RODOL 6AMC(6−アミノ−m−クレゾール);RODOL P BASE(p−アミノフェノール、化粧品グレード);RODOL EG(m−アミノフェノール);RODOL 2G(o−アミノフェノール);RODOL BLFX(2,5 ジアミントルエン硫酸塩);RODOL ERN(1−ナフトール);RODOL RS TECH(レゾルシノール);RODOL D(p−フェニレンジアミン);HC YELLOW 4;HC YELLOW 5;HC BLUE 2 CP;RODOL BROWN 2R(2−ニトロ−p−フェニレンジアミン);RODOL 4A3NP(4−アミノ−3−ニトロフェノール);RODOL BROWN SO(2−クロロ−p−フェニレンジアミン硫酸塩);RODOL CRS(4−クロロレゾルシノール);RODOL 2MR(2−メチルレゾルシノール、高純度);RODOL GRAY BS(n−フェニル−p−フェニレンジアミン硫酸塩);RODOL PMP(1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン);RODOL PAOC(4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン);RODOL 3M4AP(4−アミノ−m−クレゾール);RODOL GRAY HED(N,N−ビス−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン硫酸塩);RODOL PS(p−アミノフェノール硫酸塩);RODOL EGS(m−アミノフェノール硫酸塩);RODOL DS(p−フェニレンジアミン硫酸塩);RODOL MPDS(m−フェニレンジアミン硫酸塩);RODOL 4JP(4−ニトロ−o−フェニレンジアミン);RODOL 9R BASE(2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール);RODOL PM(p−メチルアミノフェノール硫酸塩);RODOL 2,4−DAPE(2,4ジアミノフェノキシエタノール ジヒドロクロリド);JAROCOL DPE(HSO)(2,4−ジアミノフェノキシエタノール硫酸塩);およびそれらの任意の組み合わせが挙げられる。特に、塩基、前駆物質および着色料の適切な組み合わせが選択される。
【0035】
早すぎる酸化を防ぐため、染料組成物は、通常、1つ以上の抗酸化薬をさらに含む。本発明で用いられ得る抗酸化薬の例には、エリソルビン酸および亜硫酸ナトリウムが挙げられる。
【0036】
担体成分は、水、および必要に応じて1つ以上の、化粧品で許容され得るアルコールおよびエーテルなどの化粧品で許容され得る溶媒もしくは希釈剤を含むが、但し、このような溶媒および希釈剤は、水と混和性であり、かつ、発色成分中に存在する他の物質と望ましくない反応をしない。
【0037】
好ましくは、本発明の空気酸化型染料組成物は、1つ以上の界面活性剤を含む。界面活性剤は、毛髪表面上での着色料組成物の均一な分布を助け、かつ、処理後に使用者が毛髪から着色料組成物を洗い流すことを補助する。多様な種類の界面活性剤が用いられ得る。
【0038】
陽イオン性界面活性剤の例には、アルキルアミン、アルキルエトキシアミン、エトキシル化アルキルアミン、アルキルアルカノールアミン、およびシンナミドプロピルトリメチル塩化アンモニウムなどのシンナミドアルキルアミン陽イオン性第四級塩などのアミン系界面活性剤が挙げられる。用語「アミン」には、第一級、第二級、第三級および第四級アミンを含む。他の陽イオン性界面活性剤は、エトキシル化されていてもエトキシル化されていなくてもよい、C12−C22アルキルもしくはアルキルエトキシモノ、ジおよび高級(ポリ)アミドアミンなどのアミドアミンであり得る。このような陽イオン性界面活性剤の非限定的な例は、ナトリウムジメチルアミノプロピルココアスパルタミド、ココアミドプロピルジメチルアミン、オリバミドプロピルジメチルアミン、ソイアミドプロピルジメチルアミン、タローアミドプロピルジメチルアミン、およびステラミドエチルジメチルアミンである。
【0039】
本発明での使用に適した他の分類の界面活性剤は、非イオン性界面活性剤である。この分類には、長鎖(C12−C22)脂肪アルコール、モノ、ジおよびトリグリセリドおよびそれらの誘導体、ならびにエトキシル化アルコールが挙げられる。非限定的な例には、ステアレス20、オレス10、ラウレス4、PEG−12グリセリルジオレアート、グリセリンステアラート、ソルビタンオレアートおよびPPG−9 ブテス−12が挙げられる。
【0040】
界面活性剤のさらに他の適切な分類は、陰イオン性界面活性剤である。この分類には、アルキルおよびアルキルエーテル硫酸塩が挙げられる。
【0041】
好ましくは、界面活性剤は非常に穏やかで、皮膚にやさしく、かつ、天然成分に由来する。例えば、ヤシ油および果糖由来のココグルコシドは、陰イオン性界面活性剤として作用し得、かつ、毛髪構造を滑らかにして毛髪の扱い易さを改善する。
【0042】
酸化染色を促進するのに望まれるアルカリ性条件を提供するため、本発明の組成物は、さらに、アルカリ化効果を提供する少なくとも1つの追加の薬剤をさらに含み得る。このようなアルカリ化剤の例には、水酸化アンモニウム、アルカリ金属水酸化物およびアルカリ土類金属水酸化物;アルカノールアミン、ポリアルキレンアミン、複素環アミンなどのアミン;塩基性アミノ酸;などが挙げられるが、これらに限定されない。適切なアルカリ化剤の非限定的な例には、水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、尿素、エチルアミン、ジプロピルアミン、トリエチルアミン、1,3−ジアミノプロパン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、ジメチルアミノエタノール、ジエチレントリアミン、モルホリン、ジエチルアミノエタノール、アミノアルキルプロパンジオール、L−アルギニン、リジン、オキシリジンおよびヒスチジンが挙げられる。
【0043】
望ましくは、空気酸化型染毛剤組成物は、少なくとも1つの増粘剤もしくはゲル化剤をさらに含む。長脂肪鎖中に約22個までの炭素原子を有する長鎖脂肪アルコールは、本発明の組成物中の増粘剤成分であり得る。このような脂肪アルコールの非限定的な例は、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコールなどである。脂肪アルコールの混合物もまた有用であり、これらは多数の供給元から市販されている。
【0044】
本明細書中で用いるのに適切な増粘剤はまた、長脂肪鎖中に約22個までの炭素原子を有する長鎖脂肪酸から選択され得る。このような長鎖脂肪酸の非限定的な例には、オレイン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸およびリノール酸が挙げられる。脂肪酸の混合物もまた有用であり、これらは多数の供給元から市販されている。
【0045】
上記脂肪アルコールおよび脂肪酸は、アルコキシル型であり得る。このようなアルコキシラートは、平均1〜3個の、より特定すると1〜2個のアルキレンオキシド、好ましくはエチレンオキシド単位を含み得る。
【0046】
カルボマーなどの毛髪着色組成物に従来から用いられてきた他の増粘剤もしくはゲル化剤も、本発明の組成物中に任意成分として存在し得る。
【0047】
本発明の空気酸化型染毛剤組成物は、1つ以上のキレート剤を含み得る。用語「キレート剤」(もしくは「キラント」もしくは「封鎖剤」)は当該分野で周知であり、金属イオンとキレートを形成することが可能な分子もしくは異なる分子の混合物を意味する。キレートは、化合物(キラント)が2つ以上の点で、金属を含む原子の環が存在するように、金属イオンに配位している無機錯体である。キラントは、金属イオンと配位結合を形成する2つ以上の電子供与体原子を含む。
【0048】
本明細書中で用いる用語「キラント」は、同様のもしくはより良好なキレート化特性を有するといわれる親キラントと同じ機能的構造を含む全ての塩および誘導体を含む。用語「誘導体」はまた、「キレート化界面活性剤」化合物(同じキレート化機能を維持しながら、界面活性剤部分を有するよう修飾されたキラント、米国特許第5,284,972号を参照)も含む。用語「誘導体」はまた、親キラントと同じ機能的構造を有する1つ以上のキレート化基を含む大分子を含む。これらの大分子の例は、ポリマーEDDS(エチレンジアミンジコハク酸)である。
【0049】
用いられ得る特定のキラントには、カルボン酸(特にアミノカルボン酸)、ホスホン酸(特にアミノホスホン酸)、およびポリリン酸(特に線状ポリリン酸)、ならびにそれらの塩および誘導体が挙げられる。
【0050】
本明細書中で定義されるカルボン酸キラントは、少なくとも1つのカルボン酸部分(−COOH)を有するキラントである。本明細書中での使用に適したアミノカルボン酸キラントの例には、ニトリロ三酢酸、およびジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミンジコハク酸(EDDS)、エチレンジアミンジグルタル酸(EDGA)、2−ヒドロキシプロピレンジアミンジコハク酸(HPDS)、グリシンアミド−N,N’−ジコハク酸(GADS)、エチレンジアミン−N−N’−ジグルタル酸(EDDG)、2−ヒドロキシプロピレンジアミン−N−N’−ジコハク酸(HPDDS)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジピコリン酸(DPA)などのポリアミノカルボン酸、それらの塩ならびにそれらの誘導体が挙げられる。本発明の染毛剤組成物で用いられ得る塩の例は、三ナトリウムEDTAである。
【0051】
本明細書中での使用のための他の適切なアミノカルボン酸キラントは、N−2−ヒドロキシエチルN,Nジ酢酸もしくはグリセリルイミノジ酢酸(EP0317542およびEP0399133に記載)、イミノジ酢酸−N−ヒドロキシプロピルスルホン酸およびアスパラギン酸 N−カルボキシメチル N−2−ヒドロキシプロピル−3−スルホン酸(EP0516102に記載)、アラニン−N,N’−ジ酢酸、アスパラギン酸−N,N’−ジ酢酸、アスパラギン酸−N−モノ酢酸およびイミノジコハク酸キラント(EP0509382に記載)、エタノールジグリシン酸、それらの塩ならびにそれらの誘導体などのイミノジ酢酸誘導体である。
【0052】
好ましいアミノカルボンキラントは、ジアミン−N,N’−ジポリ酸およびモノアミンモノアミド−N,N’−ジポリ酸キラント、それらの塩ならびにそれらの誘導体である。好ましいポリ酸は、カルボン酸基(−COOH)、スルホン酸基(−SOH)、o−ヒドロキシフェニル基、m−ヒドロキシフェニル基およびp−ヒドロキシフェニル基から独立して選択される少なくとも2つの酸基を含む。適切なポリ酸には、二塩基酸、三塩基酸および四塩基酸、好ましくは二塩基酸が挙げられる。好ましい塩には、アルカリ金属、アルカリ土類、アンモニウムもしくは置換アンモニウム塩が挙げられる。
【0053】
本明細書中での使用に適した例示的なジアミンジポリ酸には、エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸(EDDS)、エチレンジアミン−N,N’−ジグルタル酸(EDDG)、2−ヒドロキシプロピレンジアミン−N,N’−ジコハク酸(HPDDS)(全てEP0687292に開示される)、米国特許第 5,693,854号に開示されるエチレンジシステイン酸(EDC)、米国特許第5,472,642号に開示されるジアミノアルキルジ(スルホコハク酸)(DDS)およびEDDHA(エチレンジアミン−N−N’−ビス(オルト−ヒドロキシフェニル酢酸)が挙げられる。本発明で用いられ得る特定のモノアミンは、モノアミド−N,N’−ジポリ酸であり、米国特許第4,983,315号に記載されるグリシンアミド−N,N’−ジコハク酸(GADS)である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0054】
本発明に従って容器からコーム塗布により空気酸化型染毛剤組成物を塗布することにより達成される着色と、同じ酸化染料を通常の様式で塗布することにより達成される着色とを比較するため、実験を行った。この実験では、毛髪の着色を、100%白髪の実験用毛髪に3つの空気酸化型染毛剤組成物を用いて、制御された条件下で行った。用いた空気酸化型染料組成物を、表1〜3に示す。
【表1】

【表2】

【表3】

【0055】
各染毛剤組成物を、図1〜5Cに示すような、染料が毛髪と遅滞なく接触し得るように全ての開口部が同じ直径を有するアプリケータコームにより、本発明の容器から毛髪に塗布した。別に、各染毛剤を、5分および10分遅れた後に毛髪に塗布した。これらの遅れは、本発明のコームアプリケータなしで従来の容器から空気酸化型染毛剤組成物を塗布するために通常必要とされる時間の長さを表す。全ての例において、染料を5分間毛髪上に広げ、次いで、すすぎ、洗髪し、ドライヤー乾燥した。さらに、各条件下での染色を繰り返した。
【0056】
見本の色を、Minolta 508d Spectrophotometerを用い、ハンターの「L、a、b」スケールを用いて記録した。「L」は明るさの測定値であり、完全な白色についての100から、完全な黒色についての0まで変動する。「a」の値が正である場合は「a」は赤色の測定値であり、負である場合は緑色の測定値である。「b」の値が正である場合は「b」は黄色の測定値であり、負である場合は青色の測定値である。この実験の結果を、以下に表4に示す。
【表4】

【0057】
「L、a、b」スケールに基づくと、明るさの差は、約0.5の変化でヒトの眼に明白である。従って、表4に示す結果によれば、空気酸化型染毛剤組成物の分配と毛髪への塗布との間の5分および10分の遅れはいずれも、視覚的により明るい、すなわち、劣る結果を生じることが容易に明らかである。従って、本発明の空気酸化型染毛剤組成物の塗布は、従来の空気酸化型染毛剤の塗布と比べて著明に優れた毛髪着色の結果を生じる。
【0058】
本発明を、その詳細な説明および添付の図面と結びつけて説明してきたが、上記説明は、例示することを意図しており、添付の特許請求の範囲の範囲により定められる本発明の範囲を限定することを意図しない。他の局面、利点および改変は、以下の特許請求の範囲の範囲内である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器;
該容器の内部の空気酸化型染毛剤組成物;および
該容器上に搭載されたアプリケータ
を備える空気酸化型染毛剤塗布システムであって、
該アプリケータが、該容器の内部と流体連通しており、かつ、該容器から該空気酸化型染毛剤組成物を受け取ることが可能であり、かつ、 該アプリケータが、基部から突出し、かつ、該容器から該空気酸化型染毛剤組成物を受け取る内部マニホールド、およびそれらを通して該アプリケータから該空気酸化型染毛剤組成物が分配される複数の開口部を有するコームの形態である、
空気酸化型染毛剤塗布システム。
【請求項2】
前記アプリケータが、前記容器上に取り外し可能に搭載されている、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記アプリケータが、糸により前記容器上に取り外し可能に搭載されている、請求項2記載のシステム。
【請求項4】
前記コームがコーム歯を備え、かつ、前記空気酸化型染毛剤組成物を分配するための前記開口部が、隣接するコーム歯の間に形成されている、請求項1記載のシステム。
【請求項5】
前記コームに、前記アプリケータの縦軸に平行でありかつ各コーム歯の両方の対向する外側面に実質的に垂直である平面が形成され、かつ、前記開口部が、該平面を通って突出している、請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記対向する外側面が、隣接するコーム歯の間の組み合わされた表面が前記アプリケータの縦軸に垂直に取った横断面において台形であるように、外向きにかつ該アプリケータの背面に向かって傾斜している、請求項5記載のシステム。
【請求項7】
前記開口部が実質的に環状であり、かつ、約1.3mm〜約1.9mmの直径を有する、請求項1記載のシステム。
【請求項8】
前記開口部のそれぞれが、同じ直径を有する、請求項1記載のシステム。
【請求項9】
前記容器がチューブである、請求項1記載のシステム。
【請求項10】
以下を含む、毛髪を着色する方法:
容器の内部の空気酸化型染毛剤組成物および該容器上に搭載されたアプリケータを有する容器であって、該アプリケータが、該容器の内部と流体連通しており、かつ、該容器から該空気酸化型染毛剤組成物を受け取ることが可能であり、かつ、該アプリケータが、基部から突出し、かつ、該容器から該空気酸化型染毛剤組成物を受け取る内部マニホールド、およびそれらを通して該アプリケータから該空気酸化型染毛剤組成物が分配される複数の開口部を有するコームの形態である、容器を提供すること;および
該空気酸化型染毛剤組成物を、該アプリケータの開口部を通して毛髪に塗布すること。
【請求項11】
前記空気酸化型染毛剤組成物を、前記コームを用いて毛髪にブラッシングする工程をさらに含む、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記アプリケータで毛髪を梳かしながら、前記空気酸化型染毛剤組成物を毛髪に塗布することを含む、請求項11記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【公表番号】特表2011−505174(P2011−505174A)
【公表日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−532165(P2010−532165)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2008/081252
【国際公開番号】WO2009/058700
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(504396911)コーム インターナショナル リミテッド (3)
【氏名又は名称原語表記】COMBE INTERNATIONAL LTD.
【住所又は居所原語表記】1101 Westchester Avenue, White Plains, NY 10604−3597 U. S. A.
【Fターム(参考)】