説明

空調用ダクト

【課題】車両に設けられた各種部材や装置等に影響されることなく、センターベント吹き出し口及びサイドベント吹き出し口から吹き出す空調風の温度を確実に均一化する。
【解決手段】空調用ダクト1は、分岐部21と第1及び第2センターベントダクト35,40と第1及び第2サイドベントダクト46,51とを一体的に備える。分岐部21は、空調風流入空間28を区画し、ユニット流出口12に接続される。第1及び第2センターベントダクト35,40は、第1及び第2下流流路36,41を区画し、上流端が分岐部21に配置される。第1及び第2サイドベントダクト46,51は、第3及び第4下流流路47,52を区画し、上流端が分岐部21に配置される。空調ユニット8からの空調風は、全て空調風流入空間28へ流入してから第1〜第4下流流路36,41,47,52へ分かれて流出し、各吹き出し口3〜6から車室内へ流出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の空調用ダクトに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2005−35399号公報には、車両の空調ユニットにおいて温度調整された空調空気を計器盤に設けられた複数の吹き出し口から車室内に吹き出させるために、空気通路を形成する1つの袋状ダクトを、計器盤の内側の全体に亘って計器盤と一体的に設ける車両用空調装置が記載されている。袋状ダクトには、空調ユニットに接続される流入口と各吹き出し口にそれぞれ接続される複数の流出口とが設けられる。空調ユニットからの空調空気は、袋状ダクトの流入口から空気通路に流入して各流出口から車室内に流出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−35399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両用の空調ユニットには、空調ユニットの内部に取り込まれた空気を全て冷却用の熱交換器で冷却し、冷却した空気の一部を加熱用の熱交換器で加熱して、冷却した空気と加熱した空気とを混合して所望の温度の空調風を生成するものがある。また、空調ユニットにおいて生成された空調風をインストルメントパネルの車幅方向の中央部及び両端に設けられたセンターベント吹き出し口やサイドベント吹き出し口などへ案内するために、空調ユニットに各吹き出し口に対応する複数の流出口を設け、各流出口と各吹き出し口との間の流路をそれぞれ形成する互いに独立した複数のダクトを設けているものがある。
【0005】
上述のような空調ユニットに対して上述のようなダクトを用いると、空調ユニットの内部における冷風と温風とを混合する空間の大きさや、各流出口の配置などによっては、冷風と温風とが十分に混合されていない状態で、空調風が空調ユニットから各ダクト内へ流出する場合がある。この場合、各吹き出し口からそれぞれ異なる温度の空調風が吹き出され、乗員に不快感を与える。
【0006】
これに対し、上記従来の装置では、空調ユニットと各吹き出し口とを1つの流路で連通するために1つの袋状ダクトを設けている。このため、空調ユニットにおいて生成された空調風は、全て袋状ダクトに区画される流路に流入して、各吹き出し口に接続された流出口から車室内に流出する。従って、冷風と温風とが十分に混合されていない状態の空調風が空調ユニットから流出された場合であっても、空調風を当該流路において更に混合することができる。しかし、この袋状ダクトは、インストルメントパネルの内側の全体に亘ってインストルメントパネルと一体的に形成されるので、車両によっては、インストルメントパネルやその内部に設けられる計器類や装置や車体補強部材などによって、冷風と温風とを十分に混合できる形状や大きさに形成することができず、上記不都合を解消できない場合がある。
【0007】
そこで、本発明は、車両に設けられた各種部材や装置等に影響されることなく、インストルメントパネルに設けられたセンターベント吹き出し口及びサイドベント吹き出し口から車室内へ吹き出す空調風の温度を確実に均一化することが可能な空調用ダクトの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成すべく、本発明は、冷風と温風とを適宜混合して空調風として流出口から流出させる空調ユニットの下流側に設けられ、流出口から流出した空調風をセンターベント吹き出し口とサイドベント吹き出し口とへ案内する車両の空調用ダクトであって、分岐部と第1分岐管と第2分岐管とを備える。センターベント吹き出し口は、インストルメントパネルの車幅方向の中央部に配置され、サイドベント吹き出し口は、インストルメントパネルの中央部よりも車幅方向端部側に配置される。分岐部は、空調ユニットの流出口に接続され、流出口と連通する空調風流入空間を内部に区画する。第1分岐管は、分岐部から一体的に延びてセンターベント吹き出し口に接続され、センターベント吹き出し口と空調風流入空間とを連通する第1流路を内部に区画する。第2分岐管は、分岐部から一体的に延びてサイドベント吹き出し口に接続され、サイドベント吹き出し口と空調風流入空間とを連通する第2流路を内部に区画する。
【0009】
上記構成では、センターベント吹き出し口に接続されて第1流路を区画する第1分岐管の上流端とサイドベント吹き出し口に接続されて第2流路を区画する第2分岐管の上流端とは、空調ユニットに接続されて空調風流入空間を区画する分岐部に配置される。このため、空調ユニットから各吹き出し口までの間の空調風の流路は、上流側では空調風流入空間の1つであり、途中で第1流路と第2流路とに分岐する。これにより、空調風は、空調ユニットから流出すると全て空調風流入空間に流入し、空調風流入空間を流通した後に第1流路と第2流路とへ分かれて流出し、第1流路又は第2流路を流通して各吹き出し口から車室内へ流出する。
【0010】
従って、空調風流入空間を適切な形状及び大きさに区画する分岐部を設けることによって、冷風と温風とが十分に混合されていない状態の空調風が空調ユニットから流出された場合であっても、当該空調風を空調風流入空間において十分に混合して温度を均一化してから第1流路と第2流路とへ流出させ、センターベント吹き出し口及びサイドベント吹き出し口から車室内へ吹き出させることができる。また、分岐部は、車両に設けられた各種部材や装置等とは独立して設けられるので、これら部材や装置等に影響されることなく、空調風を十分に混合して温度を確実に均一化することができる。
【0011】
また、空調ユニットの流出口から空調風流入空間への空調風の流入方向は、空調風流入空間から第1流路及び第2流路への空調風の流入方向と相違してもよい。
【0012】
上記構成では、例えば、分岐部を、6つの壁面を有する矩形形状に形成し、第1分岐管の上流端と第2分岐管の上流端とを、分岐部の空調ユニットに接続される壁面に対向しない壁面に配置して、空調ユニットから空調風流入空間への空調風の流入方向と、空調風流入空間から第1流路及び第2流路への空調風の流入方向とを相違させる。これにより、空調風流入空間に流入した空調風は、対向する壁面に向かい、当該壁面に当たって周囲の壁面に沿って流れるように空調風流入空間内を旋回してから第1流路と第2流路とへ流出する。このため、混合が不十分な空調風が空調ユニットから流出された場合であっても、当該空調風を空調風流入空間において十分に混合して温度を確実に均一化することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、車両に設けられた各種部材や装置等に影響されることなく、インストルメントパネルに設けられたセンターベント吹き出し口及びサイドベント吹き出し口から車室内へ吹き出す空調風の温度を確実に均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】一実施形態の空調用ダクトを設けた車両の空調ユニットの概略図である。
【図2】一実施形態における空調用ダクトの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態における空調用ダクトについて、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の空調用ダクトを設けた車両の空調ユニットの概略図である。図2は、本実施形態の空調用ダクトの斜視図である。
【0016】
本実施形態の空調用ダクト1は、車両(図示省略)の空調ユニット8の下流側に設けられ、空調ユニット8で生成された空調風を、乗員の上半身へ向けて吹き出させるためのセンターベント吹き出し口3,4及びサイドベント吹き出し口5,6へ案内する。センターベント吹き出し口3,4は、インストルメントパネル2の車幅方向の中央部に形成され、サイドベント吹き出し口5,6は、インストルメントパネル2の中央部よりも車幅方向端部側に形成されている。なお、当該車両には、センターベント吹き出し口3,4とサイドベント吹き出し口5,6とがそれぞれ2つずつ形成され、サイドベント吹き出し口5,6は、車幅方向の両端に配置されている。
【0017】
図1に示すように、空調ユニット8は、ケース9とブロアファン13とエバポレータ14と流路区画部材15とエアミックスダンパ18とヒータコア19とを有する。ケース9は、中空の略箱形部材であり、内周面が空気の流路10を区画する。ケース9には、ケース9の外部と流路10とを連通するユニット流入口11、ユニット流出口12及び複数の流出口(図示省略)が形成されている。ユニット流出口12は、空調用ダクト1を接続するための流出口であり、複数の流出口は、インストルメントパネル2に形成されたフット吹き出し口(図示省略)やデフロスタ吹き出し口7と空調ユニット8とを連通するダクト(図示省略)を接続するための流出口である。
【0018】
ブロアファン13は、流路10のユニット流入口11の近傍に設けられる。ブロアファン13は、モータによって駆動され、ケース9の外部の空気をユニット流入口12から流路10へ流入させ、ユニット流出口12へ向かって流通させる。エバポレータ14は、流路10のブロアファン13の下流側に、流れ方向に直交して設けられる。エバポレータ14は、冷媒(エアコンガス)が流通するチューブを有し、エバポレータ14を通過する空気を冷却する。
【0019】
流路区画部材15は、板状部材であり、流路10のエバポレータ14の下流側に、空気の流れ方向に沿って設けられ、流路10を加熱流路16と通過流路17とに区画する。エアミックスダンパ18は、流路区画部材15の上流端に回転自在に支持される。エアミックスダンパ18は、モータによって駆動され、設定位置を変更されることによって、加熱流路16と通過流路17とへの空気の流入量を調節する。
【0020】
ヒータコア19は、加熱流路16に空気の流れ方向に直交して設けられる。ヒータコア19は、エンジンを冷却した冷却水が流通するチューブを有し、ヒータコア19を通過する空気を加熱する。また、流路区画部材15の下流側であって、流路10の下流端のユニット流出口12の近傍には、各種装置や部材等が設けられていないチャンバー部20が設けられる。
【0021】
上記のように構成された空調ユニット8では、ブロアファン13が駆動されると、ケース9の外部の空気が、ユニット流入口11から流路10へ流入する。流路10に流入した空気は、エバポレータ14を通過することによって冷却され、冷却された空気(冷風)は、エアミックスダンパ18の設定位置に応じて、加熱流路16と通過流路17とに分かれて流入する。加熱流路16に流入した冷風は、ヒータコア19を通過することによって加熱される。加熱流路16を流通して加熱された空気(温風)と通過流路17を流通した冷風とは、チャンバー部20において合流して混合され、空調風としてユニット流出口12から流出する。
【0022】
図2に示すように、空調用ダクト1は、分岐部21とセンターベントダクト34とサイドベントダクト45とを備える。
【0023】
分岐部21は、底壁22と上壁23と第1〜第4側壁24〜27とを有する中空の略箱形部材であり、内周面が空調風流入空間28を区画する。底壁22には、空調ユニット8に接続されてユニット流出口12と空調風流入空間28とを連通するダクト流入口29が形成される。第1側壁24には、第2側壁25側の縁部の近傍に、分岐部21の外部と空調風流入空間28とを連通する第1接合孔30が形成され、第4側壁27側の縁部の近傍に、分岐部21の外部と空調風流入空間28とを連通する第2接合孔31が形成される。第2側壁25には、第3側壁26側の縁部の近傍に、分岐部21の外部と空調風流入空間28とを連通する第3接合孔32が形成される。第4側壁27には、第3側壁26側の縁部の近傍に、分岐部21の外部と空調風流入空間28とを連通する第4接合孔33が形成される。また、分岐部21は、底壁22及び上壁23の大きさが、ユニット流出口12よりも僅かに大きく、底壁22を上壁23との間の長さが、空調風流入空間28内に流入した空調風が単位時間あたりの流入量に関わらず上壁23に当たる程度に形成される。
【0024】
センターベントダクト34は、第1センターベントダクト35と第2センターベントダクト40とを有する。第1センターベントダクト35及び第2センターベントダクト40は、中空で両端が開口する直線状の管状部材であり、断面がセンターベント吹き出し口3,4よりも僅かに小さい略矩形形状を有する。
【0025】
第1センターベントダクト35は、内周面が第1下流流路36を区画し、一端37が分岐部21に形成された第1接合孔30に接合されて、分岐部21と一体的に形成されている。第1センターベントダクト35の他端38には、一方のセンターベント吹き出し口3に接続されて当該センターベント吹き出し口3と第1下流流路36とを連通する第1ダクト流出口39が形成されている。
【0026】
第2センターベントダクト40は、内周面が第2下流流路41を区画し、一端42が分岐部21に形成された第2接合孔31に接合されて、分岐部21と一体的に形成されている。第2センターベントダクト40の他端43には、他方のセンターベント吹き出し口4に接続されて当該センターベント吹き出し口4と第2下流流路41とを連通する第2ダクト流出口44が形成されている。すなわち、第1下流流路36及び第2下流流路41は、センターベント吹き出し口3,4と空調風流入空間28とを連通する第1流路として機能する。また、第1センターベントダクト34及び第2センターベントダクト40は、分岐部21から一体的に延びてセンターベント吹き出し口3,4に接続され、第1下流流路36及び第2下流流路41を内部に区画する第1分岐管として機能する。
【0027】
サイドベントダクト45は、第1サイドベントダクト46と第2サイドベントダクト51とを有する。第1サイドベントダクト46及び第2サイドベント分岐ダクト51は、中空で両端が開口するL字状に屈折した管状部材であり、断面がサイドベント吹き出し口5,6よりも僅かに小さい略矩形形状を有する。
【0028】
第1サイドベントダクト46は、内周面が第3下流流路47を区画し、一端48が分岐部21に形成された第3接合孔32に接合されて、分岐部21と一体的に形成されている。第1サイドベントダクト46の他端49には、一方のサイドベント吹き出し口5に接続されて当該サイドベント吹き出し口5と第3下流流路47とを連通する第3ダクト流出口50が形成されている。
【0029】
第2サイドベントダクト51は、内周面が第4下流流路52を区画し、一端53が分岐部21に形成された第4接合孔33に接合されて、分岐部21と一体的に形成されている。第2サイドベントダクト51の他端54には、他方のサイドベント吹き出し口6に接続されて当該サイドベント吹き出し口6と第4下流流路52とを連通する第4ダクト流出口55が形成されている。すなわち、第3下流流路47及び第4下流流路52は、サイドベント吹き出し口5,6と空調風流入空間28とを連通する第2流路として機能する。また、第1サイドベントダクト46及び第2サイドベントダクト51は、分岐部21から一体的に延びてサイドベント吹き出し口5,6に接続され、第3下流流路47及び第4下流流路52を内部に区画する第2分岐管として機能する。
【0030】
上記のように構成された空調用ダクト1では、空調ユニット8から流出された空調風は、全て空調風流入空間28に流入する。空調風流入空間28に流入した空調風は、分岐部21の上壁23へ向かって流れて上壁23に当たり、上壁23に沿って第1〜第4側壁24〜27へ向かって流れ、第1下流流路36、第2下流流路41、第3下流流路47及び第4下流流路52へ分かれて流出する。第1下流流路36及び第2下流流路41へ流入した空調風は、センターベント吹き出し口3,4から車室内へ流出し、第3下流流路47及び第4下流流路52へ流入した空調風は、サイドベント吹き出し口5,6から車室内へ流出する。
【0031】
このように、本実施形態の空調用ダクト1によれば、空調ユニット8の下流側に分岐部21を設け、分岐部21の下流側にセンターベントダクト34及びサイドベントダクト45を設けて、空調ユニット8からセンターベント吹き出し口3,4及びサイドベント吹き出し口5,6までの間の空調風の流路のうち上流側を1つにするので、冷風と温風とが十分に混合されていない状態の空調風が空調ユニット8から流出された場合であっても、空調風を空調風流入空間28において十分に混合して温度を均一化してから第1〜第4下流流路36,41,47,52へ流出させて、センターベント吹き出し口3,4及びサイドベント吹き出し口5,6から車室内へ吹き出させることができる。
【0032】
また、分岐部21を箱形に形成し、ダクト流入口29が形成される底壁22に対向する上壁23に、センターベントダクト34の上流端である一端37,42、及びサイドベントダクト45の上流端である一端48,53を配置せず、空調風流入空間28に流入した空調風を、上壁23に当てて空調風流入空間28内を旋回させてから第1〜第4下流流路36,41,47,52へ流入させるので、空調風を更に十分に混合して温度を確実に均一化することができる。
【0033】
また、分岐部21を、車両に設けられた各種部材や装置等とは独立して設けるので、これら部材や装置等に影響されることなく、空調風を十分に混合して温度を確実に均一化することができる。
【0034】
また、空調風流入空間28において冷風と温風とを混合することができるので、空調ユニット8内のチャンバー部20を縮小又は省略することができ、空調ユニット8を小型化することができる。これにより、空調ユニット8のコストや重量等を低減することや、空調ユニット8内の各種装置等のレイアウト上の制約、またインストルメントパネル2内の各種装置等のレイアウト上の制約を緩和することができる。
【0035】
また、空調ユニット8の下流側に分岐部21を設け、分岐部21とセンターベント吹き出し口3,4及びサイドベント吹き出し口5,6とをそれぞれ独立して連通するセンターベントダクト34及びサイドベントダクト45を設けるので、空調ユニット8と各吹き出し口3〜6とをそれぞれ独立して連通する複数のダクトを設けているものにおける各ダクトの構造や空調ユニット8内の各種装置の制御等を大きく変更する必要がなく、性能の玉成が容易である。
【0036】
なお、分岐部21の形状や大きさは、空調風を十分に混合できるものであれば、上記に限定されない。
【0037】
また、センターベントダクト34及びサイドベントダクト45が接合される第1〜第4接合孔30〜33の配置は、空調風を十分に混合できるものであれば、上記に限定されない。
【0038】
また、センターベントダクト34及びサイドベントダクト45の形状は、上記に限定されず、各吹き出し口の配置に応じた他の形状であってもよい。
【0039】
また、センターベントダクト34及びサイドベントダクト45は、各吹き出し口に対応する数を設けることに限定されず、各吹き出し口の配置によっては、各ダクト34,45を下流部分で分岐させる形状に形成して、各吹き出し口よりも少ない数を設けてもよい。
【0040】
上記実施形態は、本発明の一例であり、本発明を逸脱しない範囲において変更可能である。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、車両の空調装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0042】
1:空調用ダクト
8:空調ユニット
11:ユニット流出口
20:チャンバー部
21:分岐部
28:空調風流入空間
29:ダクト流入口
35:第1センターベントダクト
36:第1下流流路
40:第2センターベントダクト
41:第2下流流路
46:第1サイドベントダクト
47:第3下流流路
51:第2サイドベントダクト
52:第4下流流路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷風と温風とを適宜混合して空調風として流出口から流出させる空調ユニットの下流側に設けられ、前記流出口から流出した空調風をインストルメントパネルの車幅方向の中央部のセンターベント吹き出し口と前記インストルメントパネルの前記中央部よりも車幅方向端部側のサイドベント吹き出し口とへ案内する車両の空調用ダクトであって、
前記空調ユニットの流出口に接続され、該流出口と連通する空調風流入空間を内部に区画する分岐部と、
前記分岐部から一体的に延びて前記センターベント吹き出し口に接続され、該センターベント吹き出し口と前記空調風流入空間とを連通する第1流路を内部に区画する第1分岐管と、
前記分岐部から一体的に延びて前記サイドベント吹き出し口に接続され、該サイドベント吹き出し口と前記空調風流入空間とを連通する第2流路を内部に区画する第2分岐管と、を備える
ことを特徴とする空調用ダクト。
【請求項2】
請求項1に記載の空調用ダクトであって、
前記空調ユニットの流出口から前記空調風流入空間への空調風の流入方向は、該空調風流入空間から前記第1流路及び前記第2流路への空調風の流入方向と相違する
ことを特徴とする空調用ダクト。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−67331(P2013−67331A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208804(P2011−208804)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000000170)いすゞ自動車株式会社 (1,721)
【Fターム(参考)】