説明

穿孔深さの設定

本発明は、押し出し式の少なくとも1つの注入液体容器(10)を有する注入器(8)が挿入されるキャリアハウジング(4)と、注入器(8)を作動させるのに注入方向(R)に沿って駆動される作動装置(12)とを備える注入装置(2)であって、前記作動装置は、穿孔キャリッジ(14)と、注入器(8)用レセプタクル(18)と、穿孔キャリッジ(14)に対して変位される注入キャリッジ(16)とを備え、前記注入キャリッジは注入器(8)のプランジャ(50)に作用する作動プランジャ(48)を有し、穿孔キャリッジ(14)および注入キャリッジ(16)は、加力手段によって作動されて少なくとも穿孔ストロークと注入ストロークとを実行し、注入器(8)の穿孔深さ(tE)が設定される注入装置(2)に関する。このために、レセプタクル(18)は、注入方向(R)に調整可能に穿孔キャリッジ(14)に取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の医療用途に使用される注入装置に関する。この注入装置は、少なくとも1つの押し出し式の注入液体容器を有するシリンジまたはカープール(carpoule)のような注入器が挿入されるキャリアハウジングを有する。さらに、注入装置は、注入器を作動させるために注入方向に沿って駆動される作動装置を有し、さらに、穿孔キャリッジと、注入器用レセプタクルと、穿孔キャリッジに対して移動可能な注入キャリッジとを備える。注入キャリッジは、作動プランジャを伴って移動し、作動プランジャによって、挿入された注入器のプランジャに作用することができる。その過程において、穿孔キャリッジおよび注入キャリッジは、加力装置によって作動されて、少なくとも、挿入された注入器の穿孔針がキャリアハウジングから伸ばされる穿孔ストロークと、液体が注入液体容器から押し出される注入ストロークとを実行する。さらに、注入装置には穿孔深さを設定する手段が設けられ、前記深さに達すると、穿孔ストロークは終了し、注入ストロークが開始される。
【背景技術】
【0002】
独国実用新案第202009001836号明細書には、医療用途に使用される電気機械注入装置が開示されている。この電気機械注入装置は、穿孔キャリッジの移動経路を制限して、それにより、穿孔深さを決定する穿孔深さ止め具を有する。その際に、穿孔深さ止め具は、キャリアハウジングの外側から操作可能な調整ねじによって並進移動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】独国実用新案第202009001836号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の注入装置の利点は、例えば、穿孔深さが特に簡単に設定できるので、患者が自分で設定することができるという点にある。しかしながら、穿孔深さを設定するには比較的複雑な機構が必要である。それは、穿孔深さ止め具を、それぞれの位置で穿孔ストロークおよび注入ストロークを制御する残りの手段に適合させる必要があるからである。
【0005】
本発明の目的は、穿孔深さを確実に簡単に設定できると同時に、より単純な設計の注入装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的は、請求項1の特徴を有する注入装置によって達成される。この場合、所望の穿孔深さを設定するためのレセプタクルは、注入方向に穿孔キャリッジに調整可能に取り付けられる。このようにして、目的とする用途に応じた穿孔深さ、つまり、注入装置に挿入された注入器の注入針がキャリアハウジングから外へ移動される距離が、単に注入キャリッジに対するレセプタクルの設定位置によって、またキャリアハウジングに対する穿孔キャリッジの固定端部止め具によって決定される。そのために、穿孔ストロークまたは注入ストロークを制御するための他の手段は、少なくとも設定穿孔深さに大きく左右されないように設計され、そのことにより注入装置の設計がより簡略化される。
【0007】
有利には、レセプタクルを設定位置または選択位置で穿孔キャリッジに固定する固定手段が設けられる。これにより、所望の穿孔深さを恒久的に設定することができる。
【0008】
さらに、固定手段が少なくとも1つの係合要素を有すると都合が良い。係合要素は、対応する被係合要素と複数の所定の係合位置の1つで係合され、それにより、穿孔キャリッジに対するレセプタクルの特に安定した固定、ひいては穿孔深さの設定が確実になる。
【0009】
注入装置の特に有利な実施形態では、係合はロックスライドによって確実に行われる。ロックスライドは、ロックスライドのロック手段が穿孔キャリッジの被ロック手段と係合するロック位置と、ロック手段と被ロック手段とが係合していない解除位置との間で変位される。その結果、特に単純な手段によって、穿孔キャリッジにレセプタクルを取り外し可能に固定することができる。
【0010】
この場合、別の穿孔深さが設定されるまで、レセプタクルを穿孔キャリッジに固定するために、ロックスライドがロック位置でプリテンションされるのが好都合である。
【0011】
一方、この代替形態の注入装置の一実施形態では、ロックスライドは解除位置でプリテンションされる。このことで、それぞれの使用者は、使用する前にそれぞれの用途に応じた特定の穿孔深さを意図的に設定できるようになる。
【0012】
その過程において、ロックスライドがハンドルによって移動され、ハンドルが解除位置でレセプタクルの収容空間へと突出する、すなわち、レセプタクルがハンドルによって塞がれる場合に、特に有利である。したがって、設定される穿孔深さは、注入器がレセプタクルに固定されていない場合のみ調整可能である。ロックスライドが解除位置でプリテンションされる実施形態の場合、注入器がレセプタクルに挿入されると、さらにレセプタクルが穿孔キャリッジに固定され、それにより穿孔キャリッジによって予め決められた穿孔深さは固定される。
【0013】
さらに、ハンドルは、2本アーム式枢動部材の第1のアームによって形成される。枢動部材は、枢動軸を中心として枢動可能に取り付けられ、第2のアームに、ロックスライドを移動させるための偏心カムを有すると好都合であり、それにより、ハンドルをそれぞれのプリテンション状態に対して容易に作動させることができる。
【0014】
さらに、有利には、穿孔キャリッジに、現在の設定穿孔深さを判断するための表示部が設けられ、表示部によりいくつかの可能な所定の穿孔深さのうちの1つを設定するのがさらに容易になる。
【0015】
その過程において、表示部は注入方向に伸びる目盛りを有し、その目盛りに沿ってレセプタクルのポインタ要素が変位されると好都合であり、そのことにより、レセプタクルの穿孔キャリッジに対する現在の位置または穿孔キャリッジによって予め決定される穿孔深さを特にはっきりと読み取ることができる。
【0016】
注入装置の特に有利な代替形態では、レセプタクルと穿孔キャリッジとは、調整機構を介して互いに対して移動することができる。調整機構は、キャリアハウジングの外側からアクセス可能な調整ホイールによって作動される。そのことにより、レセプタクルの穿孔キャリッジに対する位置および穿孔キャリッジによって予め決定される穿孔深さを使用者が特に都合良く設定することができる。
【0017】
その過程において、調整機構は、直接または間接的に歯付きホイール部を介して調整ホイールと噛み合い、ねじ部によってレセプタクルのピックアップ輪郭と係合するスピンドルを有するのが好都合である。また、スピンドルは、穿孔キャリッジに回転可能に取り付けられる。このスピンドルにより、調整機構の製造が特に簡単になりコスト効率が良くなる。
【0018】
その過程において、調整ホイールと噛み合う位置にある歯付きホイール部は、滑り運動によって調整ホイール上を移動されると、特に有利である。こうして、調整ホイールは歯付きホイール部に対して滑り軸受の形態を成して、穿孔ストローク中に2つの要素の互いに噛み合う位置を維持することができ、このことが注入装置の設計を簡略化する。
【0019】
さらに、この場合、係合要素は調整ホイールに挿入されるいくつかのラッチ受けの1つに係止することができるハウジング側ラッチ爪によって形成されると有利であり、それにより、確実に、調整ホイールの設定回転位置またはレセプタクルの穿孔キャリッジに対する対応する並進位置を固定することができ、それに応じて、所定の穿孔深さが確保される。
【0020】
図面は、本発明の例示的な実施形態を示している。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】注入器が挿入された本発明の注入装置の斜視図である。
【図2】レセプタクルが空の状態の図1の注入装置の穿孔キャリッジを示す図である。
【図3a】図2の穿孔キャリッジの平面図である。
【図3b】図3aのIIIb方向の穿孔キャリッジの側面図である。
【図4a】図3bの平面IVaにおける断面図である。
【図4b】図3aの平面IVbにおける断面図である。
【図5】解除位置の図2の穿孔キャリッジの斜視図である。
【図6a】図5の穿孔キャリッジの平面図である。
【図6b】図6aの平面VIbにおける断面図である。
【図7】注入器が挿入された本発明の注入装置の代替形態の斜視図である。
【図8】図7の注入装置の調整機構の切り取り斜視図である。
【図9a】レセプタクルが空の状態の図7の注入装置の穿孔キャリッジの平面図である。
【図9b】図9aの平面IXbにおける断面図である。
【図10】スピンドルと噛み合う図8の調整機構の調整ホイールの切り取り斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、キャリアハウジング4を備え、カバー6が開かれた状態の本発明の注入装置2を示す図である。注入液体容器10を有するシリンジ状の注入器8が注入装置2に挿入されている。この場合、注入器8を注入方向Rに沿って保持して移動させるために、注入装置2は作動装置12を有する。作動装置12は、注入器8が挿入されるレセプタクル18を備える穿孔キャリッジ14と注入キャリッジ16とを有し、注入キャリッジ16によって注入器8から液体が押し出され、注入キャリッジ16は穿孔キャリッジ14に対して移動される。
【0023】
目的とする用途に応じた所定の穿孔深さtE(破線で示されるように、その深さだけ注入器8の注入針20がキャリアハウジング4から出る)を設定できるように、レセプタクル18は、図2の矢印Mに示されるように、残りの穿孔キャリッジ14に対して注入方向Rに平行に変位可能に取り付けられる。
【0024】
レセプタクル18に固定手段22があり、前記レセプタクル18がいくつかの位置のうちの1つで穿孔キャリッジに固定されるが、このことは図3a、図3b、図4a、および図4bから知ることができる。この場合、固定手段22はロックスライド26の形の係合要素を有し、ロックスライド26は、ハンドル24によって調整可能であり、ハンドル24から離れて対向する一端に歯状のロック手段28を有する。これらのロック手段28は、ロック手段28と相補形状に形成された被ロック手段30と係合される。これは、特に、図4aから知ることができる。このようにして、歯付き部として形成された被ロック手段30は被係合要素を形成し、そこでロックスライド26は係合されていくつかの可能な係合位置の1つを取る。このようにして、穿孔キャリッジ14とレセプタクル18とは互いに対するロック位置を取り、レセプタクル18は残りの穿孔キャリッジ14に固定される。
【0025】
特に、図4bに示されるように、ハンドル24は2本アーム式枢動部材34の第1のアーム32によって形成され、第1のアーム32は、枢動部材34が枢動軸Sを中心として枢動できるようにレセプタクル18上で保持される。枢動部材34の第2のアーム36は、ロックスライド26と係合する偏心カム38を形成する。
【0026】
レセプタクル18により部分的に画定される収容空間40へと枢動軸Sを中心として第1のアーム32を枢動させることにより、図5、図6a、および図6bに示されるように、穿孔キャリッジ14を解除位置にすることができる。このように枢動部材34が枢動する間に、ロックスライド26のロック手段28は被ロック手段30から外されて(図6bを参照)、レセプタクル18は、新しい穿孔深さtEを設定するために残りの穿孔キャリッジ14に対して注入方向Rに変位される。
【0027】
その過程において、穿孔深さtEの精密な値を設定できるように、特に、図6aに示されるように、穿孔キャリッジ14に表示部42が設けられる。前記表示部は、いくつかの設定可能な値の目盛り44を有し、レセプタクル18に固定接続されたポインタ要素46はその目盛り44に沿って変位される。
【0028】
ポインタ要素46が目盛り44の所望の値を指すように、レセプタクル18が残りの穿孔キャリッジ14に対して変位されるとすぐに、ハンドル24は再び収容空間40の外側に枢動され、そのことにより、ロックスライド26のロック手段28は対応する係合位置で被ロック手段30と係合されて、穿孔キャリッジ14とレセプタクル18とのロック位置に再び合わされる。注入器8をレセプタクル18に挿入することによって、ハンドル24をこれ以上収容空間40へと枢動できない程度にブロックすることができる。したがって、このことによってもロックスライド26は被ロック部材30との係合位置で固定される。このように、設定注入深さtEの値を再調整するためには、最初に、レセプタクル18から注入器8を再び取り外す必要がある。
【0029】
また、図6bの矢印F1およびF2で示されるように、枢動部材34をプリテンションする弾性力が枢動部材34の一端位置に付与されてもよい。
【0030】
弾性力F1を付与する実施形態では、図2〜図4bに示されるように、枢動部材34はロック位置でプリテンションされており、したがって、設定穿孔深さtEは、ハンドル24を作動させてレセプタクル18を残りの穿孔キャリッジ14に対して変位させることで新しい穿孔深さtEが設定されるまで、恒久的に固定されたままとされる。
【0031】
この代替形態として、弾性力F2を付与する実施形態の図5および図6bに示されるように、枢動部材34は解除位置でプリテンションされている。このことにより、使用者は、注入器8がレセプタクル18に挿入されると、特定の穿孔深さtEを意図的に設定できるようになる。
【0032】
穿孔深さtEが設定された後、および注入器8が挿入された後、注入装置2は、カバー6が閉じられると始動することができる。その過程において、作動装置12は、例えば、作動装置12の単なる機械力または電気機械力付与装置(これ以上、詳細には説明しない)によって作動されて、穿孔ストロークの間に、穿孔針20が穿孔深さtEだけキャリアハウジング4から突出するまで、穿孔キャリッジ14と注入キャリッジ16とが注入方向Rに一緒に移動される。その後、注入方向Rに移動されるのは注入キャリッジ16のみであり、注入キャリッジ16の作動プランジャ48(図1を参照)が注入器8のプランジャ50を押圧し、プランジャ50によって注入液体容器10から液体が押し出される。
【0033】
図7〜図10は、注入装置2の代替形態を示している。代替形態では、レセプタクル18は、所望の穿孔深さtEを設定するために、キャリアハウジング4の外側から作動される調整ホイール52によって残りの穿孔キャリッジ14に対して調整可能である。それ以外は、注入装置2は、図1〜図6bで示された実施形態と同じである。
【0034】
このためには、図8から知ることができるように、調整ホイール52とレセプタクル18との間に調整機構54が設けられる。前記調整機構は歯付きホイール56を有し、歯付きホイール56は調整ホイール52に接続されてスピンドル60の歯付きホイール部58と噛み合う。このスピンドル60は、穿孔キャリッジ14の底面に回転可能に取り付けられる。スピンドル60はさらにねじ部62を有し、ねじ部62は、図9bから知ることができるように、レセプタクル18のピックアップ要素64と係合する。
【0035】
したがって、調整ホイール52が回転することにより、スピンドル60は歯付きホイール56によって回転され、その結果、一緒に回転するスピンドル60のねじ部62によってピックアップ要素64が注入方向Rに沿って移動される。
【0036】
その過程で、穿孔深さtEの精密な値を設定できるように、多数の可能な値が調整ホイール52に取り入れられ、それぞれの設定値をキャリアハウジング4の外側から読み取ることができる(図7を参照)。この場合、それぞれの設定可能な値は調整ホイール52または調整機構54全体の特定の位置に対応し、この位置は、図8に示されるように、固定手段22によって固定可能である。
【0037】
このためには、この実施形態の注入装置2の固定手段22は、係合要素としての機能を果たすラッチ爪66を有し、ラッチ爪66は、スプリングアーム68によってキャリアハウジング4上で保持される(図8を参照)。前記ラッチ爪は、調整ホイール52または歯付きホイール56に接続されたいくつかのラッチ受け70のそれぞれ1つと係止することができる。この場合、ラッチ爪66およびラッチ受け70の1つによってこのように固定される調整機構54のそれぞれの位置は、穿孔深さtEの表示可能な値の1つに対応する。
【0038】
示されている固定手段22の代替形態として、歯の角度または許容差を適切に選択することで調整機構54の歯の付け方を設定して、調整機構54が自動ロック機能のみで設定した回転位置を保つようにすることも可能である。
【0039】
さらに、図示されているように、歯付きホイール56に、スプリングアーム68の端部位置で接合される回転止め具72が設けられ、それにより、調整ホイール52が回転し過ぎるのを防ぐ。
【0040】
目的とする用途に応じた所望の穿孔深さtEを設定した後、注入装置2は、その穿孔深さtEに対して第1の実施形態で示された手順に従って作動される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押し出し式の少なくとも1つの注入液体容器(10)を有する注入器(8)が挿入されるキャリアハウジング(4)と、
作動装置(12)であって、注入器(8)を作動させるために注入方向(R)に沿って駆動され、穿孔キャリッジ(14)と、注入器(8)用レセプタクル(18)と、穿孔キャリッジ(14)に対して移動される注入キャリッジ(16)とを備え、さらに注入器(8)のプランジャ(50)に作用するための作動プランジャ(48)を有する作動装置(12)とを備え、
穿孔キャリッジ(14)および注入キャリッジ(16)は、加力装置によって作動されて少なくとも穿孔ストロークと注入ストロークとを実行し、注入器(8)の穿孔深さ(tE)が設定される注入装置(2)であって、
レセプタクル(18)は、注入方向(R)に穿孔キャリッジ(14)に調整可能に取り付けられることを特徴とする、注入装置(2)。
【請求項2】
レセプタクル(18)を穿孔キャリッジ(14)に対して設定位置で固定することができる固定手段(22)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の注入装置。
【請求項3】
固定手段(22)が、対応する被係合要素といくつかの所定係合位置のうちの1つの位置で係合される少なくとも1つの係合要素を有することを特徴とする、請求項2に記載の注入装置。
【請求項4】
係合がロックスライド(26)によって確実に行われ、ロックスライド(26)は、ロックスライド(26)のロック手段(28)が穿孔キャリッジ(14)の被ロック手段(30)と係合するロック位置と、ロック手段(28)と被ロック手段(30)とが係合していない解除位置との間で変位されることを特徴とする、請求項3に記載の注入装置。
【請求項5】
ロックスライド(26)が、ロック位置でプリテンションされることを特徴とする、請求項4に記載の注入装置。
【請求項6】
ロックスライド(26)が、解除位置でプリテンションされることを特徴とする、請求項4に記載の注入装置。
【請求項7】
ロックスライド(26)が、解除位置で、レセプタクル(18)の収容空間(40)へと突出するハンドル(24)によって移動されることを特徴とする、請求項5または請求項6に記載の注入装置。
【請求項8】
ハンドル(24)が、2本アーム式枢動部材(34)の第1のアーム(32)によって形成され、枢動部材(34)は、枢動軸(S)を中心として枢動可能に取り付けられ、第2のアーム(36)に、ロックスライド(26)を移動させるための偏心カム(38)を有することを特徴とする、請求項7に記載の注入装置。
【請求項9】
穿孔キャリッジ(14)に、現在の設定穿孔深さ(tE)を判断するための表示部(42)が設けられることを特徴とする、請求項1から8の一項に記載の注入装置。
【請求項10】
表示部(42)が、注入方向(R)に伸びる目盛り(44)を有し、その目盛り(44)に沿ってレセプタクル(18)のポインタ要素(46)が変位されることを特徴とする、請求項9に記載の注入装置。
【請求項11】
レセプタクル(18)と穿孔キャリッジ(14)とが、調整ホイール(52)によって作動可能な調整機構(54)を介して互いに対して移動されることを特徴とする、請求項1から3の一項に記載の注入装置。
【請求項12】
調整機構(54)が、歯付きホイール部(58)を介して調整ホイール(52)と噛み合い、ねじ部(62)によってレセプタクルのピックアップ輪郭(64)と係合し、穿孔キャリッジ(14)に回転可能に取り付けられるスピンドル(60)を有することを特徴とする、請求項11に記載の注入装置。
【請求項13】
調整ホイール(52)と噛み合った位置の歯付きホイール部(58)が、滑り運動によって調整ホイール(52)上を移動されることを特徴とする、請求項12に記載の注入装置。
【請求項14】
係合要素が、調整ホイール(52)に挿入されるいくつかのラッチ受け(70)の1つに係止することができるハウジング側ラッチ爪(66)によって形成されることを特徴とする、請求項11から13の一項に記載の注入装置。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−517023(P2013−517023A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−548352(P2012−548352)
【出願日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【国際出願番号】PCT/EP2010/007929
【国際公開番号】WO2011/085797
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(300049958)バイエル ファーマ アクチエンゲゼルシャフト (357)
【Fターム(参考)】