説明

窓ガラス洗浄装置を備えた作業機械

【課題】高圧水を用いてキャブの天窓及び前窓を迅速かつ十分に洗浄可能な窓ガラス洗浄装置を備えた作業機械を提供する。
【解決手段】作業機械1を、下部走行体2と、上部旋回体3と、上部旋回体3に一端が回動可能に連結された多関節リンク機構からなるフロント作業機4と、散水及び洗浄用の給水装置5とから構成する。給水装置5には、散水ユニット21と、散水ユニット21の吐出口に接続された導水配管22と、導水配管22に設けられた主弁23と、導水配管22の主弁23よりも下流側に設けられた切替弁24と、切替弁24から分岐された散水配管25及び洗浄配管26と、散水配管25の先端に取り付けられた散水ノズル27と、洗浄配管26の先端に取り付けられた洗浄ノズル28とを備える。洗浄ノズル28をブーム10に取り付け、その筒先をキャブ6側に向ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓ガラス洗浄装置を備えた作業機械に係り、特に、キャブの窓ガラスに高圧水を噴射して窓ガラスの洗浄を行う洗浄ノズルの配置に関する。
【背景技術】
【0002】
フロント作業機の先端部に破砕機等の作業具を装着して構築物の解体作業等を行う作業機械には、作業に伴う粉塵の発生を抑制するため、フロント作業機における作業具の取付部の近傍に散水ノズルを取り付け、散水ユニットから圧送される高圧水を作業箇所に散布するようにしたものが従来知られている。また、キャブの窓ガラスに付着した粉塵を洗浄して運転席からの作業箇所の視界を確保できるようにするため、散水ユニットから圧送される高圧水を用いて窓ガラスを洗浄する装置を備えたものも従来知られている(特許文献1,2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平5−58759号公報
【特許文献2】特開平8−260513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、キャブ天井の上面に散水ノズルを設置し、該散水ノズルから供給される水をキャブの天窓から前窓に向けて流し、その水の勢いで天窓及び前窓に付着した粉塵を洗い流すというものであるので、天窓及び前窓に強固に付着した粉塵については、効率的かつ十分に除去することが困難である。即ち、上述のように、構築物等の解体作業現場においては粉塵抑制用の散水を行いながら作業が進められるので、作業機械の天窓及び前窓には水分を含んで凝縮した粉塵が付着する。この凝縮した粉塵は、作業機械の天窓及び前窓に強固に付着するため、ノズルから放水される水だけでは洗い流すことが難しく、十分な視界が得られる程度まで洗浄するためには長時間を要する。同様の理由から、水を流しながらワイパーを作動しても強固に付着した粉塵を除去することは難しく、ワイパーを痛める原因ともなる。
【0005】
また、特許文献2に開示の技術は、作業機械の車体に高圧水ポンプと該高圧水ポンプから吐出される高圧水を複数個の吐出ポートに分配する分配バルブとを設け、これら複数個の吐出ポートの1つに洗浄ガンのホースを適宜接続して洗浄作業を実行する、というものである。そのため、吐出ポートに対するホースの着脱や窓ガラス洗浄時における洗浄ガンの保持をオペレータ自身が行わなくてはならず、また、窓ガラスの洗浄作業に際しては、オペレータが作業機械から降車しなくてはならないので、手間が掛かっていた。さらに、構築物等の解体作業はフロント作業機を高所まで伸ばして行うことが多いので、作業箇所で発生した粉塵がキャブの天窓に付着しやすいが、特許文献2に開示の技術によると、作業機械から降車したオペレータが洗浄ガンを保持して、高圧水を窓ガラスに向けて噴射するという構成であるので、比較的大きな機械では、天窓については高圧水を直接的に当てることが困難であり、必要な洗浄作業を迅速に行うことができないという問題もある。
【0006】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高圧水を用いてキャブの窓ガラスを迅速かつ十分に洗浄可能な窓ガラス洗浄装置を備えた作業機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記の課題を解決するため、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体に一端が回動可能に連結された多関節リンク機構からなるフロント作業機と、該フロント作業機の所定部分に取り付けられ、主弁を介して散水ユニットに接続された粉塵抑制用の散水ノズルとを備えた作業機械において、前記主弁の下流側に配置された切替弁を介して前記散水ユニットと接続され、筒先がキャブ側に向けられた窓ガラス洗浄用の洗浄ノズルを、前記フロント作業機のブーム側面に設けたことを特徴とする。
【0008】
フロント作業機のブーム側面に散水ユニットと接続された窓ガラス洗浄用の洗浄ノズルを備えると、洗浄ノズルからキャブの天窓及び前窓に向けて散水ユニットから吐出される高圧水を直接的に吹き付けることができるので、該部に強固に付着した粉塵を迅速かつ十分に除去することができる。また、高圧水の力だけで粉塵を十分に除去できるので、洗浄時にワイパーを作動する必要がなく、ワイパーの破損も防止できる。
【0009】
また本発明は、前記構成の窓ガラス洗浄装置を備えた作業機械において、前記洗浄ノズルを、前記ブームを駆動させるブームシリンダの連結部分の近傍に取り付けたことを特徴とする。
【0010】
ブームの一端は、上部旋回体上におけるキャブの側方部分に連結されるので、ブーム上におけるブームシリンダの連結部分の近傍に洗浄ノズルを取り付けると、ブームの回動に伴って洗浄ノズルをキャブの周りに旋回させることができる。よって、キャブの天窓及び前窓に直接高圧水を噴射することが可能になり、窓ガラスの洗浄を迅速かつ十分に行うことができる。
【0011】
また本発明は、前記構成の窓ガラス洗浄装置を備えた作業機械において、前記主弁の切替操作を行う主弁スイッチ及び前記切替弁の切替操作を行う切替弁スイッチを、前記上部旋回体上に設けられたキャブ内に配置したことを特徴とする。
【0012】
かかる構成によると、キャブ内でオペレータが主弁スイッチ及び切替弁スイッチを操作するだけで必要な洗浄作業を行うことができるので、オペレータが作業機械から降車して散水ユニットと洗浄ノズルとの接続及び洗浄ノズルの保持を行う必要がなく、オペレータの手間を軽減することができる。
【0013】
また本発明は、前記構成の窓ガラス洗浄装置を備えた作業機械において、前記主弁スイッチは、操作部を操作するごとにオン・オフの切り換えが行われる位置保持型スイッチであり、前記切替弁スイッチは、操作部を操作している間だけスイッチがオンになる自動復帰型スイッチであることを特徴とする。
【0014】
散水ノズルからの散水は、主弁をオン状態に切り換えることにより行われ、この主弁のオン状態は、作業機械の稼動中、継続的に維持される。したがって、主弁スイッチとして、操作部を操作するごとにオン・オフの切り換えが行われる位置保持型スイッチを用いると、主弁スイッチの操作回数を最小限とすることができるので、オペレータの負担を軽減することができる。これに対して、洗浄ノズルからの高圧水の噴射は、主弁及び切替弁をオン状態に切り換えることにより行われ、窓ガラスがきれいになるまでの比較的短時間において継続的に或いは断続的に行われる。したがって、切替弁スイッチとして自動復帰型スイッチを用いると、必要な時間だけ操作部を操作し続けることによって窓ガラスの洗浄を実行できるので、洗浄作業を効率的に行えると共に、高圧水の使用の無駄を抑制することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、フロント作業機のブーム側面に、主弁と該主弁の下流側に配置された切替弁を介して散水ユニットに接続され、筒先がキャブ側に向けられた窓ガラス洗浄用の洗浄ノズルを備えたので、洗浄ノズルから窓ガラスに向けて散水ユニットから吐出される高圧水を直接的に吹き付けることができ、天窓及び前窓の窓ガラスに強固に付着した粉塵を迅速的かつ十分に除去することができる。また、ワイパーを作動することなく高圧水の力だけで粉塵を十分に除去することができるので、ワイパーの破損も防止できる。更に、洗浄作業時にオペレータが作業機械から降車して、散水ユニットと洗浄ノズルの接続や洗浄ノズルの保持を行う必要がないので、オペレータの手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施形態に係る作業機械の側面図である。
【図2】実施形態に係る作業機械の一部省略した正面図である。
【図3】実施形態に係る作業機械に備えられる散水用及び洗浄用の給水システムの構成図である。
【図4】実施形態に係る作業機械の主弁スイッチ及び切替弁スイッチの配置図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、実施形態に係る窓ガラス洗浄装置を備えた作業機械の構成を、図を参照しながら説明する。
【0018】
図1及び図2に示すように、実施形態に係る作業機械1は、下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に備えられた上部旋回体3と、一端が上部旋回体3に連結された多関節型のリンク機構よりなる作業フロント4と、散水及び洗浄用の給水装置5とから主に構成されている。上部旋回体3上には、キャブ(運転室)6が備えられると共に、図示しない原動機と、当該原動機により駆動される図示しない油圧ポンプとが搭載されており、下部走行体2、上部旋回体3及び作業フロント4は、油圧ポンプから吐出される油圧により駆動される。
【0019】
作業フロント4は、一端が上部旋回体3に回動可能に連結されたブーム10と、上部旋回体3に対してブーム10を上下動するブームシリンダ11と、一端がブーム10の先端部に回動可能に連結されたミドルアーム12と、ブーム10に対してミドルアーム12を上下動するミドルアームシリンダ13と、一端がミドルアーム12の先端部に回動可能に連結されたアーム14と、ミドルアーム12に対してアーム14を上下動するアームシリンダ15と、一端がアーム14の先端部に回動可能に連結された破砕機16と、アーム14に対して破砕機16を上下動するチルトシリンダ17とから構成されている。ブームシリンダ11は、両端が上部旋回体3とブーム10とに連結され、ミドルアームシリンダ13は、両端がブーム10とミドルアーム12とに連結される。また、アームシリンダ15は、両端がミドルアーム12とアーム14とに連結され、チルトシリンダ17は、両端がアーム14と破砕機16とを連結するリンク18の力点18aとアーム14とに連結される。
【0020】
破砕機16は、アーム14の先端部に回動可能に連結された本体部16aと、本体部16aに一端が回動可能に連結された2つの可動部16b,16cと、本体部16aに対する可動部16b,16cの駆動を行う作業シリンダ16d,16eとからなり、作業シリンダ16d,16eを伸縮することによって可動部16b,16cの開閉を行う。これにより、作業対象物を破砕機16によって破砕することができる。なお、アーム14の先端部には、破砕機16に代えて、バケット、カッタ、ブレーカ等の他の作業具を備えることもできる。
【0021】
キャブ6内には、図4に示すように、オペレータが着座する座席6dの周囲に、作業レバー6aと、作業ペダル6bと、走行ペダル6cとが配置されている。また、左側の作業レバー6aの近傍には、給水装置5に備えられる主弁23を切り換えるための主弁スイッチ31が設けられ、右側の作業レバー6aのグリップ部には、切替弁24を切り換えるための切替弁スイッチ32が設けられている。したがって、本例の作業機械1は、キャブ6内に備えられた作業レバー6a、作業ペダル6b及び走行ペダル6cをオペレータが操作し、下部走行体2、上部旋回体3及び作業フロント4を適宜駆動することにより、構築物の解体等の作業を行うことができる。また、主弁スイッチ31及び切替弁スイッチ32をオペレータが操作することにより、給水装置5の切り換えを行うことができる。
【0022】
給水装置5は、図3(a),(b)に示すように、散水ユニット21と、散水ユニット21の吐出口に接続された導水配管22と、導水配管22に設けられた主弁23と、導水配管22の主弁23よりも下流側に設けられた切替弁24と、切替弁24から分岐された散水配管25及び洗浄配管26と、散水配管25の先端に取り付けられた散水ノズル27と、洗浄配管26の先端に取り付けられた洗浄ノズル28とから構成される。なお、図3(a)は、散水時における主弁23及び切替弁24の切替状態を示しており、図3(b)は洗浄時における主弁23及び切替弁24の切替状態を示している。
【0023】
散水ユニット21は、図示しない給水タンク、給排水ポンプ及び給排水ポンプの原動機をもって構成されており、給排水ポンプの吐出側に導水配管22が接続される。なお、図1の例では、散水ユニット21が作業機械1外に設置されているが、上部旋回体3上に搭載することもできる。
【0024】
導水配管22、散水配管25及び洗浄配管26は、図1に示すように、ブーム10、ミドルアーム12及びアーム14に沿って引き回される。散水配管25の先端に取り付けられた散水ノズル27は、アーム14の先端寄りの下辺部に固定されており、その筒先が破砕機16の先端に向けられている。したがって、散水ユニット21から供給される高圧水を散水ノズル27から噴射することにより、作業箇所からの粉塵の発生を抑制することができる。これに対して、洗浄配管26の先端に取り付けられた洗浄ノズル28は、ブーム10のキャブ6側の側面に取り付けられており、その筒先がキャブ6側に向けられている。したがって、散水ユニット21から供給される高圧水を洗浄ノズル28から噴射することにより、キャブ6の天窓及び前窓に備えられた窓ガラスを洗浄することができる。このように、実施形態に係る作業機械1は、洗浄配管26に接続された洗浄ノズル28をブーム10に取り付けたので、窓ガラスの洗浄に際してオペレータが作業機械から降車し、散水ユニット21と洗浄ノズル28の接続や洗浄ノズル28の保持を行う必要がなく、オペレータの手間を軽減することができる。
【0025】
なお、図1の例では、洗浄ノズル28がブームシリンダ11の連結部分の近傍に取り付けられているが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、キャブ6の天窓及び前窓に高圧水を噴射可能なブーム10上の任意の位置に取り付けることができる。図2に示すように、ブーム10は、その一端がキャブ6の側方部分に連結されているので、洗浄ノズル28をブーム10上に取り付けると、ブーム10の回動に伴って洗浄ノズル28をキャブ6の周りに回動させることができ、キャブ6の天窓及び前窓に直接高圧水を噴射することができて、天窓及び前窓の洗浄を効率的かつ十分に行うことができる。
【0026】
主弁23及び切替弁24は、いずれもスプリングオフセット形の電磁弁であり、図4に示すように、キャブ6内に備えられた主弁スイッチ31又は切替弁スイッチ32を操作することにより、オン位置からオフ位置への切り替え及びオフ位置からオン位置への切り替えが行われる。このように、主弁スイッチ31及び切替弁スイッチ32をキャブ6内に備えると、キャブ6内からの操作で作業箇所への散水作業及び窓ガラスの洗浄作業を行うことができるので、オペレータが作業機械1から降車する必要がなく、オペレータの手間を軽減することもできる。なお、主弁23は上部旋回体3上に設置され、切替弁24は、図1に示すように、ブーム10上に設置される。
【0027】
主弁スイッチ31は、操作部を操作するごとにオン・オフの切り換えが行われる位置保持型の押し釦スイッチであり、切替弁スイッチ32は、操作部を操作している間だけスイッチがオンになる自動復帰型の押し釦スイッチである。即ち、オペレータが主弁スイッチ31の操作部を押圧すると、図3(a)に示すように、主弁23がオフ位置からオン位置に切り替えられ、散水ユニット21から吐出された高圧水が、導水配管22、主弁23、切替弁24及び散水配管25を通って散水ノズル27に供給され、散水ノズル27から作業箇所への散水が行われる。この状態は、オペレータが再度主弁スイッチ31の操作部を押圧するまで維持される。一方、主弁23がオン位置に切り替えられている状態で、オペレータが切替弁スイッチ32の操作部を押圧すると、図3(b)に示すように、切替弁24がオフ位置からオン位置に切り替えられ、散水ユニット21から吐出された高圧水が、導水配管22、主弁23、切替弁24及び洗浄配管26を通って洗浄ノズル28に供給され、洗浄ノズル28からキャブ6の窓ガラスに高圧水が噴射される。オペレータが切替弁スイッチ32の操作部から指を離すと、スプリング24aの弾性力によって自動的に切替弁24がオフ位置に復帰し、洗浄ノズル28からの高圧水の噴射が停止される。
【0028】
このように、主弁スイッチ31として位置保持型の押し釦スイッチを用いると、散水中においては主弁スイッチ31を一切操作する必要がないので、オペレータの負担を軽減することができる。また、切替弁スイッチ32として自動復帰型の押し釦スイッチを用いると、窓ガラスの洗浄に必要な時間だけ切替弁スイッチ32の操作部を操作し続けるだけで良く、操作部から指を離せば自動的に散水ノズル27からの散水に切り換わるので、窓ガラスの洗浄作業を必要に応じて随時行えると共に、高圧水の無駄な使用を抑制することができる。
【0029】
以上説明したように、実施形態に係る作業機械1は、ブーム10の所定部分に散水ユニット21と接続された窓ガラス洗浄用の洗浄ノズル28を備えたので、洗浄ノズル28から窓ガラスに向けて散水ユニット21から吐出される高圧水を吹き付けることができ、天窓及び前窓の窓ガラスに強固に付着した粉塵を効率的かつ十分に除去することができる。また、高圧水の力だけで粉塵を十分に除去することができるので、洗浄時にワイパーを作動する必要がなく、ワイパーの破損も防止できる。さらに、キャブ6内から主弁23及び切替弁24の切替を操作するだけで必要な洗浄作業を行うことができるので、オペレータが作業機械1から降車して、散水ユニット21と洗浄ノズル28との接続や、洗浄ノズル28の保持を行う必要がなく、オペレータの手間を軽減することができる。
【0030】
なお、前記実施形態においては、作業フロント4にブーム10とミドルアーム12とアーム14とを備えた3段ハイリフト仕様の作業機械を例にとって説明したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、ミドルアームを備えない2段ハイリフト仕様の作業機械、ブームがロアブームとアッパーブームとからなるツーピースブーム仕様の作業機械、アームの先端部にバケットが取り付けられたバックホウ仕様の作業機械にも適用することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 作業機械
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 作業フロント
5 給水装置
6 キャブ
6a 作業レバー
6b 作業ペダル
6c 走行ペダル
6d 座席
10 ブーム
11 ブームシリンダ
12 ミドルアーム
13 ミドルアームシリンダ
14 アーム
15 アームシリンダ
16 破砕機
17 破砕機シリンダ
18 リンク
21 散水ユニット
22 導水配管
23 主弁
24 切替弁
25 散水配管
26 洗浄配管
27 散水ノズル
28 洗浄ノズル
31 主弁スイッチ
32 切替弁スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体に一端が回動可能に連結された多関節リンク機構からなるフロント作業機と、該フロント作業機の所定部分に取り付けられ、主弁を介して散水ユニットに接続された粉塵抑制用の散水ノズルとを備えた作業機械において、
前記主弁の下流側に配置された切替弁を介して前記散水ユニットと接続され、筒先がキャブ側に向けられた窓ガラス洗浄用の洗浄ノズルを、前記フロント作業機のブーム側面に設けたことを特徴とする窓ガラス洗浄装置を備えた作業機械。
【請求項2】
前記洗浄ノズルを、前記ブームを駆動させるブームシリンダの連結部分の近傍に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の窓ガラス洗浄装置を備えた作業機械。
【請求項3】
前記主弁の切替操作を行う主弁スイッチ及び前記切替弁の切替操作を行う切替弁スイッチを、前記上部旋回体上に設けられたキャブ内に配置したことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の窓ガラス洗浄装置を備えた作業機械。
【請求項4】
前記主弁スイッチは、操作部を操作するごとにオン・オフの切り換えが行われる位置保持型スイッチであり、前記切替弁スイッチは、操作部を操作している間だけスイッチがオンになる自動復帰型スイッチであることを特徴とする請求項3に記載の窓ガラス洗浄装置を備えた作業機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−2213(P2013−2213A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−136622(P2011−136622)
【出願日】平成23年6月20日(2011.6.20)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】